JP6836484B2 - アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクの輸送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクの輸送方法に関する。より詳細に、本発明は、残留アルカリ金属に起因する自然発火または水素ガス生成を起こさせずに、且つ輸送中の撹拌翼、攪拌軸、バッフルなどの破損を防ぎつつ、アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクを安全に輸送する方法に関する。
撹拌機付きのタンクを、攪拌機を外さずに、ほぼそのままの状態で、輸送車に縦置きまたは横置きで載せて、輸送することがある。
内径1000mm以上または容量500L以上のタンク(大型タンク)は、通常、マンホールが付いている。マンホールから入缶して、タンク内にある撹拌翼やバッフルなどの養生を行うことができる。ところが、アルカリ金属分散液を扱った大型タンクでは、マンホールを開いたときに空気中の水と残留するアルカリ金属とが反応して、自然発火、水素ガス生成などを起すので、入缶して養生することが実務上不可能である。また、大型タンクは、トラックに横置きにして輸送するので、養生をしっかり行っていないと、撹拌軸、撹拌翼、バッフルなどが破損することがある。
内径1000mm未満または容量500L未満のタンク(小型タンク)は、輸送車に縦置きで載せることができるので、撹拌軸の重力による撓みなどが小さいが、輸送中に破損する可能性がゼロではない。ところが、小型タンクはマンホールが付いておらず、入缶して攪拌軸などを養生することができない。
攪拌機付きタンクを輸送するための技術として、特許文献1は、撹拌機の槽本体に、サポート取付用のノズルを設け、このノズルと撹拌シヤフトとをサポートで連結し撹拌シヤフトを固定したことを特徴とする撹拌機の一体輸送構造を開示している。
実開平2−150029号公報
本発明の目的は、残留アルカリ金属に起因する自然発火または水素ガス生成を起こさせずに、且つ輸送中の撹拌軸、撹拌翼、バッフルなどの破損を防ぎつつ、アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクを安全に輸送する方法を提供することである。
上記の目的を達成するために検討した結果、以下の形態を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクからアルカリ金属分散液を排出し、
融解させたパラフィンを撹拌翼が浸るまでタンクに注入し、
注入されたパラフィンを凝固させて攪拌翼を固定し、
次いでタンクを輸送車に載せて運ぶことを含む、
アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクの輸送方法。
〔2〕タンクの内径が1000mm以上である、〔1〕に記載の輸送方法。
〔3〕アルカリ金属が金属ナトリウムまたは金属リチウムである、〔1〕または〔2〕に記載の輸送方法。
本発明の方法によれば、残留アルカリ金属に起因する自然発火または水素ガス生成を起こさせずに、且つ輸送中の撹拌軸、撹拌翼、バッフルなどの破損を防ぎつつ、アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクを安全に輸送することができる。さらには輸送先においてタンクを洗浄後、撹拌機を交換せずにタンクを別用途にも再使用することができる。
タンク内にパラフィンを注入した状態の一例を示す透視図である。 攪拌モータを取り外した攪拌機付きタンクを輸送する手順の一例を示す図である。 台座上に設置された攪拌機付きタンクの一例を示す図である。
以下に実施形態を示し、本発明を具体的に説明する、ただし、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
本発明の輸送方法の対象は、アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクである(図3参照)。アルカリ金属分散液、例えば、ナトリウム分散液はポリ塩化ビフェニル(PCB)の処理などに使用される。タンク1は、内径が、好ましくは1000mm以上、より好ましくは1200〜2800mmである。アルカリ金属としては、金属カリウム、金属ナトリウム、金属リチウムなどを挙げることができる。
本発明の方法においては、先ず、アルカリ金属分散液を扱った撹拌翼付きタンクからアルカリ金属分散液を排出する。排出は、例えば、タンク1の底にある管などを経て行うことができる。
次に、融解させたパラフィンをタンクに注入し、少なくとも最下段の撹拌翼6がパラフィン3に浸るようにする。そして、注入されたパラフィンを凝固させて攪拌翼6を固定する。パラフィンは、輸送中のタンク内の温度において液化しないものであることが好ましい。パラフィンは、融点が、好ましくは50℃以上、より好ましくは60℃以上、さらに好ましくは70℃以上である。パラフィンとしては、炭素数20〜48の炭化水素が好ましく用いられる。
パラフィンを凝固させた後、輸送準備のために、タンクに接続されているバルブ、管、PH計、温度計、圧力計、レベルスイッチ、安全弁などを取り外し、ブラインドフランジ、袋ナットなどでタンク側の開口を塞ぐことができる。
輸送にあたって、攪拌モータ7および/または減速機を取り外してもよいし、取り外さなくてもよい。減速機軸端と撹拌軸(あるいは中間軸)が、フレキシブルカップリングで結合された形式(例えば、容量20m3以上)では、減速機のみ取り外すしてもよい。
次に台座からタンクを切り離す準備として、タンクの下に仮支台を設置してタンクを支えるか、フォークリフトでタンクを支えるか、またはタンクをホイストなどで吊って支えることが好ましい。予めタンクの重量を図面などから算定しておき、十分な強度をもつナイロンスリング、吊具、ロープ類などを用意することが好ましい。ナイロンスリングなどをタンクに胴巻してもよい。ワイヤロープを使用する場合は、タンク本体に当たる箇所をゴムあるいは布などで保護することが好ましい。
そして、タンク1を台座4から切り離す。台座4から切り離されたタンク1をフォークリフト、ホイストあるいはレッカーなどを使って静かに持ち上げることができる。タンク1を徐々に傾けて水平な状態にしパレットなどに横置きで載せることができる。タンク1を垂直な状態でパレットなどに縦置きで載せてもよい。ロープ類、シート類、緩衝材を用いてタンクを梱包してもよい。そして、タンクを輸送車の荷台にタンクの大きさに応じて横置き又は縦置きで載せて固定し、目的の場所へ運ぶ(図2参照)。輸送中、タンク1内が凝固したパラフィンの融点より高い温度にならないようにすることが好ましい。
タンクが目的地に搬入されたら、輸送車の荷台からタンクを下ろす。目視で外観検査を行うことが好ましい。例えば、梱包の不備,輸送途中にタンクが動いた形跡、塗装面の当て傷などの異常が無いか、攪拌軸などに異常が無いかを検査する。次いで、タンクを縦置きの状態にし、目的地の台座の上に据え付けることができる。
撹拌機付きタンクの芯出しは、例えば、円周2ヶ所(直角方向)下げ振りを使用してタンクの傾きを調べる。傾きが好ましくは1mm/m以下になるように調整する。減速機を分離して輸送したタンクの芯出しは、例えば、減速機架台上面を基準面として、缶体の傾きが好ましくは1mm/m以下になるように調整する。
所定の場所に据付け芯出し後、ボルト・ナットあるいはクランプの輸送中の緩みをチェックすることが好ましい。梱包を解き、タンクの各開口にバルブ、挿入管、PH計、レベルスイッチ、安全弁などを取付けることができる。タンク内の温度を高めてパラフィンを融解させ、融解されたパラフィンをタンク外に排出することができる。
以上のような方法において、パラフィンが、輸送中の撹拌軸、撹拌翼、バッフルなどの振動を抑制し、それらの破損を防ぐ。また、パラフィンは残存するアルカリ金属を被覆するので、仮にタンクに、輸送中の事故などで、湿った空気が入るようなことがあっても、パラフィンが空気中の水とタンク内のアルカリ金属との接触を遮り、自然発火または水素ガス生成を防止できる。
1: タンク
2: 撹拌軸
3: パラフィン
4: 台座
5: 減速機構
6: 撹拌翼
7: 撹拌モータ

Claims (3)

  1. アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクからアルカリ金属分散液を排出し、
    融解させたパラフィンを撹拌翼が浸るまでタンクに注入し、
    注入されたパラフィンを凝固させて攪拌翼を固定し、
    次いでタンクを輸送車に載せて運ぶことを含む、
    アルカリ金属分散液を扱った撹拌機付きタンクの輸送方法。
  2. タンクの内径が1000mm以上である、請求項1に記載の輸送方法。
  3. アルカリ金属が金属ナトリウムまたは金属リチウムである請求項1または2に記載の輸送方法。
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