JP6835869B2 - 分子ふるいssz−98の合成 - Google Patents

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Description

本開示は、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオン、および、8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤を使用して分子ふるい(モレキュラーシーブ)SSZ−98を合成する方法に関する。
天然および合成の両方の分子ふるい材料は、過去において、吸着剤として有用であり、様々なタイプの有機転化反応のための触媒特性を有することが実証されている。ゼオライト、アルミノホスファート、およびメソポーラス材料などの特定の分子ふるいは、X線回折によって決定されるような明確な結晶性構造を有する規則正しい多孔質結晶性材料である。結晶性分子ふるい材料内には、多数のチャネルまたは細孔によって相互接続され得る多数の空洞(キャビティ)が存在する。これらの空洞および細孔は、特定の分子ふるい材料内でサイズが均一である。これらの細孔の寸法は、より大きな寸法のものを排除しながら特定の寸法の吸着分子を受容するようなものであるため、これらの材料は、「分子ふるい」(モレキュラーシーブ)として知られるようになり、様々な工業プロセスで利用される。
米国特許第9,409,786号および第9,416,017号は、分子ふるいSSZ−98、および、N,N’−ジメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンジカチオンを構造指向剤として使用したその分子ふるいの合成を開示している。分子ふるいSSZ−98は、ERI骨格トポロジー(framework topology)を有する。
本開示によれば、本明細書に記載のカチオンは分子ふるいSSZ−98の合成における構造指向剤として有効であることが今や見出された。
一態様では、(a)(1)酸化ケイ素の供給源、(2)酸化アルミニウムの供給源、(3)第1族または第2族金属の供給源、(4)1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤、(5)水酸化物イオン、および(6)水を含む反応混合物を調製すること;ならびに(b)反応混合物を分子ふるいの結晶を形成するのに十分な結晶化条件にかけることを含む、分子ふるいSSZ−98を合成する方法が提供される。
別の態様では、その細孔内に、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤を含む、SSZ−98分子ふるいが提供される。
この分子ふるいは、その合成されたままかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む化学組成を有する:

表中、Qは、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤である。Mは、第1族または第2族の金属である。
図1は、例1にて調製された合成されたままの分子ふるいの粉末X線回折(XRD)パターンである。
図2は、例1にて調製された合成されたままの分子ふるいの走査型電子顕微鏡写真(SEM)画像である。
導入事項
「合成されたまま」(“as synthesized”)という用語は、結晶化後、構造指向剤の除去前の形態の分子ふるいを示すために本明細書で用いる。
「無水」という用語は、物理的吸着水及び化学的吸着水の両方を実質的に含まない分子ふるいを示すために本明細書で用いる。
本明細書で使用する場合、周期表の族の番号付け方式は、Chem.Eng.News,63(5),26−27(1985)に記載されている通りである。
反応混合物
一般的に、分子ふるいSSZ−98は、(a)(1)酸化ケイ素の供給源、(2)酸化アルミニウムの供給源、(3)第1族または第2族金属(M)の供給源、(4)1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤(Q)、(5)水酸化物イオン、および(6)水を含む反応混合物を調製すること;ならびに(b)反応混合物を分子ふるいの結晶を形成するのに十分な結晶化条件にかけることによって調製される。
そこから分子ふるいが調製される反応混合物の組成は、モル比で、以下の表1に示されるとおりである。

ここで、組成変数MおよびQは、本明細書で上述したとおりである。
酸化ケイ素の好適な供給源としては、ヒュームドシリカ、コロイダルシリカ、沈降シリカ、アルカリ金属シリカート、及びテトラアルキルオルトシリカートが挙げられる。
酸化アルミニウムの好適な供給源としては、水和アルミナ及び水溶性アルミニウム塩(例えば硝酸アルミニウム)が挙げられる。
ケイ素及びアルミニウムの複合供給源を、追加的又は代替的に使用することが可能であり、その例として、アルミノシリカートゼオライト(例えばゼオライトY)及びクレイ(粘土)又は処理クレイ(例えばメタカオリン)が挙げられる。
第1族または第2族金属(M)の適切な供給源は、金属酸化物、金属水酸化物、金属塩化物、金属フッ化物、金属硫酸塩、金属硝酸塩、および金属アルミン酸塩を含む。適切な第1族または第2族金属(M)の例は、ナトリウム、カリウムおよびカルシウムを含み、カリウムが好ましい。金属(M)は、反応混合物中に水酸化物として存在することが好ましい。
有機構造指向剤(Q)は、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される。有機構造指向剤は、以下の構造式(1)、(2)、(3)および(4)によって表される。
Qの好適な供給源としては、関連する第四級アンモニウム化合物の水酸化物及び/又は他の塩が挙げられる。
反応混合物はまた、先の合成からの分子ふるい材料、例えばSSZ−98のシード(seeds)を、望ましくは反応混合物の0.01〜10,000重量ppm(例えば100〜5000重量ppm)の量で含有し得る。
反応混合物は、バッチ式又は連続式のいずれかによって調製できる。本明細書に記載の分子ふるいの結晶サイズ、形態(morphology)及び結晶化時間は、反応混合物の性質及び結晶化条件によって変化させることができる。
結晶化及び合成後処理
本明細書に記載された分子ふるいの結晶化は、適当な反応容器、例えばポリプロピレン瓶又はテフロン(登録商標)ライニングオートクレーブもしくはステンレススチール製オートクレーブ内にて、静的条件、タンブル条件又は撹拌条件(tumbled or stirred conditions)の下で、125℃〜200℃(例えば130〜175℃)の温度にて、使用される温度において結晶化が生じるのに十分な時間、例えば1日〜28日にわたって行うことができる。結晶化は、通常、自己圧力の下で閉鎖系において実施される。
分子ふるいの結晶が形成されたら、固体生成物を遠心分離又は濾過などの標準的な機械分離技法によって反応混合物から回収する。結晶を水洗し、次いで乾燥させて、合成されたままの分子ふるい結晶を得る。乾燥工程は、典型的に200℃未満の温度にて行う。
結晶化工程の結果として、回収された結晶性分子ふるい生成物は、その細孔構造内に、合成に使用した構造指向剤の少なくとも一部を含有する。
本明細書に記載の合成されたままのSSZ−98分子ふるいを、その合成に使用した有機構造指向剤(Q)の一部又は全部を除去する後続の処理に供してもよい。この処理は、合成されたままの材料を少なくとも約370℃の温度で少なくとも1分間及び一般に20時間以下にわたって加熱する熱処理によって、好都合に行われる。この熱処理のために大気圧を下回る圧力が採用され得るが、大気圧が実際的に望ましい。熱処理は925℃までの温度で行うことができる。追加的に又は代替的に、有機構造指向剤は、オゾンを用いた処理によって除去することができる(例えばA.N.Parikh et al.,Micropor.Mesopor.Mater.2004,76,17−22を参照のこと)。
本発明の分子ふるい中の任意の第1族または第2族の金属カチオンは、他のカチオンとのイオン交換によって当技術分野で周知の技法に従って置換することができる。好ましい置換カチオンには、金属イオン(例えば、希土類金属、周期表第2〜15族の金属)、水素イオン、水素前駆体イオン(例えば、アンモニウムイオン)およびそれらの混合物が含まれる。
分子ふるいの特徴付け
本明細書に記載されたとおり調製された分子ふるいSSZ−98は、その合成されたままのかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む化学組成を有する:

ここで、QおよびMは、本明細書で上述したとおりである。
本明細書中に開示された分子ふるいの合成されたままの形態は、合成されたままの形態を調製するために使用された反応混合物の反応物質のモル比と異なるモル比を有し得ることに留意されたい。この結果は、(反応混合物から)形成された結晶中への反応混合物の反応物質の100%の不完全な組み込みに起因して起こり得る。
米国特許第9,409,786号に教示されているように、分子ふるいSSZ−98は、分子ふるいの合成されたままの形態で、少なくとも以下の表2に示すピークを含むX線回折パターンを特徴とし、分子ふるいのか焼された形態で、少なくとも以下の表3に示すピークを含むX線回折パターンを特徴とする。

本明細書で示す粉末X線回折パターンは、標準的な技法によって収集した。放射線はCuKα放射線であった。ピーク高さ及び位置は、2θ(θはブラッグ角)の関数として、ピークの相対強度(バックグラウンドに対して調節)から読み取り、記録されたラインに対応する面間隔dを算出することができる。
回折パターンのわずかな変動は、格子定数の変化による特定の試料の骨格種のモル比の変動から生じる可能性がある。さらに、十分に小さな結晶がピークの形状及び強度に影響を与え、有意なピークの広がりにつながる。また、回折パターンのわずかな変動は、調製に使用した有機化合物の変動から生じる可能性がある。か焼もX線回折パターンのわずかなシフトを生じる可能性がある。これらのわずかな変動にもかかわらず、基本的な結晶の格子構造は不変のままである。
以下の例示的な実施例は、非限定的であることを意図している。
[例1]
0.80gの45%KOH溶液、11.06gの20.2%1−ブチル−1−メチルピペリジニウムヒドロキシド溶液および2.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて150℃で3日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで分析した。図1に示された粉末X線回折は、この材料が純粋なSSZ−98であることを明らかにしている。図2に示されたSEM画像は、均一な結晶場の存在を明らかにしている。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、14.6のSiO/Alモル比を有していた。
[例2]
0.82gの脱イオン水、0.40gの45%KOH溶液、4.15gの20.2%1−ブチル−1−メチルピペリジニウムヒドロキシド溶液および1.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で4日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、14.9のSiO/Alモル比を有していた。
[例3]
0.21gの脱イオン水、0.60gの45%KOH溶液、14.04gの20%1,1−ジエチルピロリジニウムヒドロキシド溶液および2.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で7日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、13.7のSiO/Alモル比を有していた。
[例4]
5.55gの脱イオン水、0.40gの45%KOH溶液、5.85gの20%1,1−ジエチルピロリジニウムヒドロキシド溶液および1.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で7日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、14.7のSiO/Alモル比を有していた。
[例5]
1.00gの45%KOH溶液、14.04gの20%1,1−ジエチルピロリジニウムヒドロキシド溶液および2.00gのCBV780Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=80)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で7日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、SSZ−98およびCHA骨格タイプゼオライトの混合物であることが分かった。
[例6]
4.47gの脱イオン水、1.61gの45%KOH溶液、4.19gの20%1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムヒドロキシド溶液および2.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で5日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、15.3のSiO/Alモル比を有していた。
[例7]
1.61gの45%KOH溶液、8.91gの8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムヒドロキシド17%溶液、および2.00gのCBV760Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=60)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で5日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、15.7のSiO/Alモル比を有していた。
[例8]
0.80gの45%KOH溶液、4.45gの8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムヒドロキシド17%溶液、および2.00gのCBV780Y−ゼオライト(Zeolyst International、SiO/Alモル比=80)をテフロンライナー中で混合した。得られたゲルを均一になるまで撹拌した。このライナーに蓋をし、Parr Steelオートクレーブ反応器内に置いた。次いでオートクレーブをオーブンに入れて135℃で5日間加熱した。冷却された反応器から固体生成物を遠心分離により回収し、脱イオン水で洗浄し、95℃で乾燥させた。
得られた分子ふるい生成物を粉末XRDおよびSEMで同定し、純粋なSSZ−98であることが分かった。
この生成物は、ICP元素分析の測定により、16.2のSiO/Alモル比を有していた。
[例9]
SSZ−98のか焼
例8の合成されたままの分子ふるい生成物を、空気流下、マッフル炉内で1℃/分の速度で540℃まで加熱し、540℃で5時間保持することによりか焼し、冷却し、次いで粉末XRDで分析した。粉末XRDパターンは、この材料が有機構造指向剤を除去するためのか焼後に安定したままであることを明らかにしている。
[例10]
微細孔容積分析
例4で調製した合成されたままのSSZ−98分子ふるいのか焼生成物を、吸着質としてNを用い、BET法により微細孔容積分析に供した。この分子ふるいは、0.24cm/gの微細孔容積を有するかなり大きな空隙(ボイド)容積を示した。
本発明に包含され得る諸態様は、以下のとおり要約される。
[態様1]
分子ふるいSSZ−98を合成する方法であって、
(a)(1)酸化ケイ素の供給源、
(2)酸化アルミニウムの供給源、
(3)第1族または第2族金属(M)の供給源、
(4)1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤(Q)、
(5)水酸化物イオン、および
(6)水
を含む反応混合物を調製すること;ならびに
(b)この反応混合物を分子ふるいの結晶を形成するのに十分な結晶化条件にかけることを含む、上記方法。
[態様2]
前記反応混合物が、モル比で以下の組成を有する、上記態様1に記載の方法。
[表1]

[態様3]
前記反応混合物が、モル比で以下の組成を有する、上記態様1に記載の方法。
[表2]

[態様4]
前記第1族または第2族金属がカリウムを含む、上記態様1に記載の方法。
[態様5]
前記結晶化条件が125℃〜200℃の温度を含む、上記態様1に記載の方法。
[態様6]
その微細孔内に、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤(Q)を含む、SSZ−98分子ふるい。
[態様7]
その合成されたままのかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む組成を有する、上記態様6に記載のSSZ−98分子ふるい。
[表3]

ここで、Mは第1族または第2族金属である。
[態様8]
その合成されたままのかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む組成を有する、上記態様6に記載のSSZ−98分子ふるい。
[表4]

ここで、Mは第1族または第2族金属である。

Claims (7)

  1. 分子ふるいSSZ−98を合成する方法であって、
    (a)(1)酸化ケイ素の供給源、
    (2)酸化アルミニウムの供給源、
    (3)第1族または第2族金属(M)の供給源、
    (4)1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤(Q)、
    (5)水酸化物イオン、および
    (6)水
    を含む反応混合物を調製すること;ならびに
    (b)この反応混合物を分子ふるいの結晶を形成するのに十分な結晶化条件にかけることを含み、
    前記反応混合物が、モル比で以下の組成を有し、

    前記反応混合物が、ケイ素及びアルミニウムの複合供給源としてアルミノシリカートゼオライトを含む、上記方法。
  2. 前記反応混合物が、モル比で以下の組成を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1族または第2族金属がカリウムを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記結晶化条件が125℃〜200℃の温度を含む、請求項1に記載の方法。
  5. その微細孔内に、1,1−ジエチルピロリジニウムカチオン、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムカチオン、1,1−ジエチル−4−メチルピペリジニウムカチオンおよび8−(ピリジン−2−イル)−5,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−5−イウムカチオンの1種または複数種から選択される構造指向剤(Q)を含む、SSZ−98分子ふるい。
  6. その合成されたままのかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む組成を有する、請求項5に記載のSSZ−98分子ふるい。

    ここで、Mは第1族または第2族金属である。
  7. その合成されたままのかつ無水の形態において、以下のモル関係を含む組成を有する、請求項5に記載のSSZ−98分子ふるい。

    ここで、Mは第1族または第2族金属である。
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