JP6835666B2 - 調整方法、制御装置、電力調整システム及びプログラム - Google Patents

調整方法、制御装置、電力調整システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力需要の調整方法、制御装置、電力調整システム及びプログラムに関する。
電気自動車(EV:Electric Vehicle)を用いた電力取引に関する行動として以下がある。
(1)電気自動車に対する充電
(2)電気自動車の非稼働(非走行)時に専用の電力変換器を介して送配電系統へ接続し、EV内の電池を系統の電力品質安定化のために提供する。
また、電気自動車の普及が進むと、電気自動車が搭載する電池や充電スタンドに併設された電池を電力の需給バランスを取る目的で利用することができる。
なお、特許文献1には、走行中の電気自動車に対して、配下の配電区域内の充電スタンドで充電を行う電気自動車を募集して、その中から必要な数の電気自動車を選定し、各電気自動車への充電量を決定し、さらに、各電気自動車を適切な各充電スタンドに個別に誘導して、各充電スタンドにおける各電気自動車への充電電力を制御することによって、電力系統における電力の需給バランスを取る方法について記載がある。
特許第5395764号公報
ところで、電力自由化に伴う計画時同時同量制度への対応として、需要側は複数の需要家を束ねた需要バランシンググループを形成し、取引を行うことが考えられる。その際、計画値の逸脱によるインバランス料金の支払いを回避するため、需要バランシンググループ内で需要量を計画値と一致(もしくは乖離を最小化)させる必要がある。
この目的のために、電気自動車が搭載する電池や充電スタンドに併設された電池を活用して、需要量の過不足分を調整する方法が求められている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる調整方法、制御装置、電力調整システム及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量とを調整するコンピュータによる調整方法であって、電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得するステップと、前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける電力の調整手段を選択するステップと、を有し、前記電力の調整手段を選択するステップでは、前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先して選択し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する調整方法である。
本発明の一態様によれば、前記調整方法において、前記計画値から前記実需要値を減算した差が正の場合、前記電力の調整手段を選択するステップでは、前記充電スタンドに併設された電池への充電によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できない場合、前記電気自動車が搭載する電池へ充電が可能な電力量を算出する。
本発明の一態様によれば、前記調整方法において、前記計画値から前記実需要値を減算した差が負の場合、前記電力の調整手段を選択するステップでは、前記充電スタンドに併設された電池からの放電によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できない場合、前記実需要値のうち抑制が可能な電力需要量を算出する。
本発明の一態様によれば、前記調整方法における前記電力の調整手段を選択するステップでは、さらに、前記抑制が可能な電力需要量によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できない場合、前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量を算出する。
本発明の一態様によれば、前記調整方法における前記電力の調整手段を選択するステップでは、さらに、前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できない場合、前記グループの発電設備が発電できる電力量を算出する。
本発明の一態様によれば、前記調整方法における前記電力の調整手段を選択するステップでは、選択候補となる前記電力の調整手段を選択するか否かを判定するにあたり、前記選択候補となる電力の調整手段を含めて前記差に対応する電力量を調整する場合の調整に要する対価の総額と、前記差に応じたインバランス料金とを比較し、前記インバランス料金が前記対価の総額を上回る場合、前記選択候補となる電力の調整手段を選択する。
本発明の一態様によれば、前記調整方法における前記電力の調整手段を選択するステップでは、前記充電スタンドに併設された電池および前記電気自動車が搭載する電池を除く他の前記電力の調整手段によって、前記差の調整が可能か否かを判定し、調整が可能な場合、前記充電スタンドに併設された電池および前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量によって、前記グループの再生エネルギの発電設備が発電すべき電力量を補うことによる利益を計算する。
本発明の一態様によれば、電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量とを調整する電力の調整手段を選択する制御装置であって、電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得し、前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける前記電力の調整手段を選択する調整手段選択部、を備え、前記調整手段選択部は、前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先して電力の調整手段として選択し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する、制御装置である。
本発明の一態様は、上記の制御装置と、前記電気自動車が充電する充電スタンドと、前記充電スタンドに併設された電池の充電状態を示す情報を記憶する充電スタンド管理サーバと、を備える電力調整システムである。
本発明の一態様は、コンピュータを、電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得する手段、前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける電力の調整手段を選択する手段、として機能させ、前記電力の調整手段を選択する手段は、前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先して選択し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する、プログラムである。
本発明によれば、電力需要の計画値と実績値との乖離を最小化し、需要量の過不足分を調整することができる。
本発明に係る第1実施形態における電力の需要バランシンググループにおける電力の調整手段の構成例を示す概略図である。 本発明に係る第1実施形態における電力調整サーバ10の一例を示す機能ブロック図である。 本発明に係る第1実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第1のフローチャートである。 本発明に係る第1実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第2のフローチャートである。 本発明に係る第1実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第3のフローチャートである。 本発明に係る第1実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第4のフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態における電力の需要バランシンググループにおける電力の需給バランスの調整方法を説明する図である。 本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第1のフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第2のフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第3のフローチャートである。 本発明に係る電力調整サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態による電力需要の調整方法について図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態における電力の需要バランシンググループにおける電力の調整手段の構成例を示す概略図である。
図1に本実施形態の電力調整システムを示す。電力調整システムは、電力調整サーバ10と、系統ESS(Energy Storage System)管理サーバ20と、自家発電管理サーバ30と、再生エネルギ管理サーバ40と、EV(Electric Vehicle)およびEV関連設備管理サーバ50(以下、EV管理サーバ50と記載)と、需要量管理サーバ60と、外部調達電力管理サーバ70と、系統ESS21と、発電設備31と、再生エネルギ発電設備41と、充電スタンド51と、充電スタンド併設ESS52(以下、充電ST併設ESS52と記載する。)と、EV搭載電池53と、設備61と、を含む。電力調整サーバ10は、系統ESS管理サーバ20、自家発電管理サーバ30、再生エネルギ管理サーバ40、EV管理サーバ50、需要量管理サーバ60、外部調達電力管理サーバ70の各サーバと通信可能に接続されている。
これら電力調整システムのうち、外部調達電力管理サーバ70を除く他の構成によって、需要バランシンググループが構成される。需要バランシンググループとは、計画時同時同量制度下において、同制度の実行単位となる1まとまりの需要家のグループである。計画時同時同量制度下では、所定の期間ごと(例えば1時間毎)に次の単位期間(例えば1時間)において必要とする電力需要量の計画値を電気事業者に申請し、実際にその単位期間において消費する電力量と申請した電力量(計画値)との差が所定の範囲を超える場合、ペナルティとしてインバランス料金が課せられることになっているが、需要バランシンググループは、計画値を申請する単位となるグループである。同時同量を達成するために、需要バランシンググループは、単に正確に電力需要量を見積もって、その計画通りに電力を消費するだけではなく、予測できない電力需要の変動に対し、柔軟に対応できる手段を持ち、この手段を効率的に活用できることが好ましい。なお、需要バランシンググループを以下、「需要G」と記載する場合がある。
(電力調整手段の説明)
需要G内には、電力需要の調整に用いることができる様々な手段が存在する。そのような手段には、例えば、図1に示す系統ESS21、発電設備31、再生エネルギ発電設備41、充電スタンド51、充電ST併設ESS52、EV搭載電池53、設備61が存在する。
系統ESS21は、計画値より実際の需要量が上回る場合には、系統ESS21から放電することにより不足分を補い、計画値が実際の需要量を上回る場合には、余剰の電力を系統ESS21に充電するといった目的で利用することができる。
充電ST併設ESS52は、充電スタンド51からEV搭載電池53への電力の供給をサポートし急速充電を実現する。さらに、V2G(Vehicle to Grid)サービスを利用して、充電ST併設ESS52が蓄積した電力の提供を行って系統の安定化に貢献し、その対価を得ることができる。充電ST併設ESS52は、これらに限定されず、系統ESS21と同様に電力需要の計画値と実際の需要量の差を調整する目的で利用することができる。つまり、計画値が実際の需要量を上回る場合には、1または複数の充電ST併設ESS52から放電することにより不足分を補うことができ、計画値が実際の需要量を上回る場合には、余剰の電力を1または複数の充電ST併設ESS52に充電し蓄えておくことができる。なお、図1には、系統ESS21が記載されているが、系統ESS21が設置されていない場合でも、複数の充電ST併設ESS52の充放電を統合して制御することで、系統ESS21を代替する構成として活用することが可能である。
これら、系統ESS21と充電ST併設ESS52による電力調整は、コストをかけずに行うことができるという利点がある。
EV搭載電池53は、電気自動車の駆動、ユーザが家庭内で使用する家電等の電源として機能する他、充電ST併設ESS52と同様にして、電力需要の計画値と実際の需要量の差を調整する目的で利用することができる。電気自動車の利用が促進されると、EV搭載電池53、充電ST併設ESS52の数量が増加するため、大規模なESSとして利用できる。なお、調整とは、需要G内での実需要量を計画値と一致または両者の乖離を所定の閾値以下にすることである。
設備61は、電力の主な供給先となる負荷である。負荷を低減することで電力の需要量を低下することができる。具体的には、需要Gは、実際の需要量が計画値を上回る場合、設備61の稼働状態を抑制することを検討する。設備61の稼働状態を抑制することができれば、実際の需要量を計画値に近づけることができる。なお、設備61の稼働状態を制御することによって、ユーザの利便性が損なわれる等の損失が発生する可能性がある。本実施形態では、電力調整サーバ10が、その損失コストとインバランス料金との関係に基づいて、稼働状態の抑制を決定する。
発電設備31は、実際の需要量が計画値を上回る場合に、発電設備31の稼働状態を促進し、電力の不足分を補う目的で利用することができる。一般に発電設備31の稼働を促進すると、燃料費等のコストが上昇する。本実施形態では、電力調整サーバ10が、発電設備31による発電の増大によって生じるコストとインバランス料金との関係に基づいて、発電設備31の稼働促進を決定する。
再生エネルギ発電設備41は、需要G内で必要な電力を供給するが、天候等の影響により、供給できる電力量が安定しない。その影響により同時同量の達成に影響が出る可能性がある。これに対し、再生エネルギ発電設備41による発電量の不安定さを、充電ST併設ESS52等を活用することで安定させることができる。再生エネルギ発電設備41による発電量の不安定分を充電ST併設ESS52、EV搭載電池53によって安定化させる制御については、後に第2実施形態で説明する。
(各サーバの説明)
次にこれまでに説明した上記の電力調整手段を制御する各管理サーバについて説明する。電力調整サーバ10は、ある1つの需要Gに生じる電力需要の計画値と実際の需要量との差を調整するために、上記した各電力調整手段(系統ESS21、充電ST併設ESS52、EV搭載電池53、設備61、発電設備31、再生エネルギ発電設備41)の中のどの手段を用いて調整するかを決定する。この決定に際して電力調整サーバ10は、発生コストが少ない順に、(1)充放電設備(系統ESS21、充電ST併設ESS52、EV搭載電池53)、次に(2)需要の抑制、最後に(3)発電設備による発電、の順に選択する。また、電力調整サーバ10は、設備規模としての容量ではなく、稼働可能な容量の大きい順に選択する調整手段を決定する。電力調整サーバ10の機能や電力調整手段の決定処理の詳細については、図2〜図6を用いて説明する。
系統ESS管理サーバ20は、系統ESS21の充電状態を管理する。例えば、系統ESS管理サーバ20は、系統ESS21の充電率を記憶する。また、通常時(同時同量が達成できる見込みのとき)は、所定の充放電計画に基づいて、系統ESS21の充放電を制御する。また、同時同量の達成のために電力調整サーバ10が、系統ESS21を電力調整手段として選択した場合、例えば、実際の電力需要が計画値を上回ったときには、系統ESS管理サーバ20は、電力調整サーバ10の指示に基づいて、系統ESS21を放電させ、需要G内の電力系統へ電力を供給する。また、計画値が実際の電力需要を上回ったときには、系統ESS管理サーバ20は、電力調整サーバ10の指示に基づいて、系統ESS21に余剰の電力を充電する。
自家発電管理サーバ30は、発電設備31の稼働状態の制御、発電量や発電に必要なコスト等の情報を記憶する。通常時、自家発電管理サーバ30は、所定の発電計画に基づいて、発電設備31を稼働する。また、自家発電管理サーバ30は、発電設備31により発電された電力量、投入された燃料などを監視する。また、同時同量の達成のために電力調整サーバ10が、発電設備31を電力調整手段として選択した場合、自家発電管理サーバ30は、電力調整サーバ10の指示に基づいて、発電設備31の稼働状態を調整する。また、自家発電管理サーバ30は、このときの発電した電力量、燃料費等のコストの情報を電力調整サーバ10へ送信する。
再生エネルギ管理サーバ40は、再生エネルギ発電設備41の稼働状態の制御、発電量等の情報の管理を行う。通常時、再生エネルギ管理サーバ40は、所定の発電計画に基づいて、再生エネルギ発電設備41を稼働する。また、再生エネルギ管理サーバ40は、再生エネルギ発電設備41により発電された電力量を監視する。再生エネルギ管理サーバ40は、発電した電力量の情報を電力調整サーバ10へ送信する。
EV管理サーバ50は、充電スタンド51と接続されており、充電ST併設ESS52の充電状態や、電気自動車が充電スタンド51を使用してEV搭載電池53を充電した際に充電した電力量等を示す充電履歴を記憶する。また、EV管理サーバ50は、電気自動車のユーザが利用する携帯端末などから、そのユーザの利用する電気自動車のEV搭載電池53の充電状態の情報を例えば所定の時間間隔で取得する。これにより、ユーザが電気自動車を走行させた場合でも、その走行によって消費された後のEV搭載電池53の充電状態の情報が収集され、EV管理サーバ50は、EV搭載電池53の識別情報(または電気自動車の識別情報)とその充電状態の情報を記憶する。なお、ユーザの利用する電気自動車には、BMS(Battery Management System)が搭載されており、BMSはEV搭載電池53の充電状態(充電率)を監視する。そして、例えば、ユーザが利用する携帯端末は、BMSと無線通信を行ってEV搭載電池53の充電状態を取得し、この情報をEV管理サーバ50へ無線通信によって送信するように構成されている。このようにして、EV管理サーバ50は、充電ST併設ESS52とEV搭載電池53の充電状態を管理する。
また、EV管理サーバ50は、通常時は、所定の充放電計画に基づいて、充電ST併設ESS52の充放電を制御する。また、同時同量の達成のために電力調整サーバ10が、充電ST併設ESS52を電力調整手段として選択した場合、EV管理サーバ50は、電力調整サーバ10の指示に基づいて、充電ST併設ESS52の充放電を制御する。
需要量管理サーバ60は、設備61の稼働状態の制御、電力の需要量や稼働状態を抑制した場合の損失コストの計算等を行う。また、需要量管理サーバ60は、設備61の抑制により削減可能な電力量を記憶する。通常時、需要量管理サーバ60は、設備61によって消費される電力量を監視する。また、同時同量の達成のために電力調整サーバ10が、設備61を電力調整手段として選択した場合、需要量管理サーバ60は、電力調整サーバ10の指示に基づいて、設備61の稼働状態を抑制する指示を設備61に対して行う。また、需要量管理サーバ60は、このときの設備61による電力需要量、稼働抑止による損失コストの情報を電力調整サーバ10へ送信する。
外部調達電力管理サーバ70は、電力取引所、一般電気事業者、電力小売市場から調達できる電力量の情報を管理する。外部調達電力管理サーバ70は、電力需要の計画値に基づいて需要Gが調達を希望する電力量の要求値を取得する。この要求値は、例えば1時間毎に電力調整サーバ10から与えられ、一般電気事業者等はこの要求値に基づいて発電を計画する。外部調達電力管理サーバ70は、一般電気事業者等が需要Gへ供給する電力量の予測値を電力調整サーバ10へ送信する。需要Gでは、電力需要の計画値に基づいて、一般電気事業者以外から調達する電力量を決定する。外部調達電力管理サーバ70は、これら調達可能な電力量の情報を電力調整サーバ10へ送信する。電力調整サーバ10は、電力需要の計画値と、外部調達電力管理サーバ70から受信する調達可能な電力量の差を計算し、計画時同時同量を達成すべく、この差を調整する電力調整手段を選択する。
図2は、本発明に係る第1実施形態における電力調整サーバ10の一例を示す機能ブロック図である。
図示するように電力調整サーバ10は、計画値取得部101と、実績値取得部102と、需要予測部103と、要調整量算出部104と、系統ESS充電状態情報取得部105と、充電ST併設ESS充電状態情報取得部106と、EV充電状態情報取得部107と、需要抑制可能量取得部108と、発電可能量取得部109と、調達可能量取得部110と、調整手段選択部111と、インバランス料金算出部112と、調整対価算出部113と、発電費用算出部114と、通信部120と、記憶部121と、を備える。
計画値取得部101は、需要Gにおける電力需要の所定期間における計画値を取得する。例えば、計画値取得部101は、需要G内の管理者が算出して電力調整サーバ10に入力した、1時間ごとの電力需要の計画値を取得する。計画値取得部101は、計画値を取得するとその情報を記憶部121に記録する。
実績値取得部102は、需要G内で消費または発電された電力量の実績値を各サーバ20〜60から取得する。例えば、実績値取得部102は、EV管理サーバ50から電気自動車の充電に使用した電力量の情報を取得する。例えば、実績値取得部102は、需要量管理サーバ60から設備61が消費した電力量の情報を取得する。
需要予測部103は、実績値取得部102が取得した実績値に基づいて、所定の期間に必要となる電力量(実需要値)を予測する。
要調整量算出部104は、電力需要の計画値と実需要量の差を算出する。
系統ESS充電状態情報取得部105は、系統ESS21の充電状態情報を、通信部120を介して系統ESS管理サーバ20から取得する。
充電ST併設ESS充電状態情報取得部106は、充電ST併設ESS52の充電状態情報を、通信部120を介してEV管理サーバ50から取得する。
EV充電状態情報取得部107は、EV搭載電池53の充電状態情報を、通信部120を介してEV管理サーバ50から取得する。
需要抑制可能量取得部108は、設備61にて抑制可能な電力量を、通信部120を介して需要量管理サーバ60から取得する。
発電可能量取得部109は、発電設備31にて発電可能な電力量を、通信部120を介して自家発電管理サーバ30から取得する。また、発電可能量取得部109は、再生エネルギ発電設備41にて発電可能な電力量を、通信部120を介して再生エネルギ管理サーバ40から取得する。
調達可能量取得部110は、電力取引所や電力小売市場から調達可能な電力量を、通信部120を介して外部調達電力管理サーバ70から取得する。また、調達可能量取得部110は、電力取引所等から調達した電力の価格情報を取得する。
調整手段選択部111は、電力需要の計画値と実需要量の差を解消するための電力調整手段(1つでも複数でも良い)を選択する。電力調整手段の選択処理については次に図3〜図6を用いて説明する。
インバランス料金算出部112は、同時同量が達成できないときに支払わなければならないインバランス料金の金額を算出する。インバランス料金の金額は、例えば、電力需要の計画値と実需要量の差の大きさに応じてデータテーブルに設定されている。このデータテーブルは、記憶部121に記録されている。
調整対価算出部113は、調整手段選択部111によって選択された電力調整手段によって電力の調整を行ったときに必要なコストを算出する。
発電費用算出部114は、発電設備31によって発電する電力量を増加させ、その増加分を利用して電力需要の計画値と実需要量の差を調整する場合に要する発電費用を算出する。
通信部120は他のサーバとの通信を行う。記憶部121は、電力調整手段決定処理に必要な種々の情報を記憶する。
図3〜図6は、本発明に係る第1実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図3〜図6を用いて、ある1つの単位時間について、その単位時間での電力の同時同量を達成するために行われる本実施形態の電力調整手段の決定処理について説明する。前提として、単位時間ごとの電力需要の計画値は予め記憶部121に記録されているとする。また、需要Gは、その計画値に対して釣り合うだけの電力量を、一般電気事業者等から調達する契約を行っているものとする。つまり、ある単位時間の開始時刻を迎えるときには同時同量が達成できるよう計画されているものとする。
まず、図3を用いて説明を行う。調整手段選択部111が、単位時間の電力需要の計画値を記憶部121から読み出して取得する(ステップS10)。次に実績値取得部102が、単位時間の開始後に消費された電力量(実需要量)の実績情報を収集する(ステップS11)。例えば、実績値取得部102は、需要量管理サーバ60から、設備61による当該単位時間内に消費された電力量の情報を取得する。また、例えば、実績値取得部102は、EV管理サーバ50から電気自動車への急速充電で使用した電力量の情報を取得する。実績値取得部102は、取得した実需要量の実績情報を、需要予測部103へ出力する。次に需要予測部103は、実需要量の実績情報に基づいて、単位時間終了時における当該単位時間内の実需要量の合計値を予測する(ステップS12)。記憶部121には、予め過去の実績に基づく、単位時間あたりの実需要量や実需要量の算出モデル等が、例えば、時間、天候、季節別に登録されていて、需要予測部103は、実需要量の実績情報と、当該単位時間における残り時間と、記憶部121の算出モデルに基づいて、実際の需要量に相当する実需要量の予測値を算出する。需要予測部103は、算出した実需要量の予測値を調整手段選択部111へ出力する。次に調整手段選択部111は、電力の要調整量を算出する(ステップS13)。具体的には、調整手段選択部111は、対象とする単位時間における計画値から実需要量の予測値を減算して、要調整量を算出する。以下、説明するように調整手段選択部111は、この要調整量に基づいて、電力の調整手段を選択する。まず、調整手段選択部111は、要調整量が0より大きいかどうかを判定する(ステップS14)。
(計画値が実需要量を上回る場合)
要調整量が0より大きい場合、つまり、計画値が実需要量を上回る場合は、調達する電力量が余ることが予測される。電力量が余ると同時同量が達成できずインバランス料金が課せられることになるので、その余剰分を容量の大きな系統ESS21や充電ST併設ESS52に優先して充電することを検討し、足りない場合は、EV搭載電池53への充電を検討する。具体的には、要調整量が0より大きい場合(ステップS14;Yes)、調整手段選択部111は、需要G内(バランシンググループ内)のESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)の充電状態情報を取得する(ステップS15)。例えば、調整手段選択部111は、系統ESS充電状態情報取得部105が系統ESS管理サーバ20から取得して記憶部121へ記録した系統ESS21の充電状態情報と、充電ST併設ESS充電状態情報取得部106がEV管理サーバ50から取得して記憶部121へ記録した充電ST併設ESS52の充電状態情報と、を記憶部121から読み出して取得する。
調整手段選択部111は、取得した充電状態情報に含まれる各ESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)の容量と充電率の情報から、充電可能な電力量の合計値を算出する(ステップS16)。次に調整手段選択部111は、要調整量とESSで充電可能な電力量とを比較し、ESSで充電可能な電力量が要調整量より大きいかどうかを判定する(ステップS17)。ESSで充電可能な電力量が、要調整量より大きい場合(ステップS17;Yes)、調整手段選択部111は、系統ESS21及び充電ST併設ESS52を用いて、要調整量分の電力量を調整すること(Step B1)を決定する。次に調整手段選択部111は、需要G内ESSでの電力の需給調整を行う(ステップS18)。例えば、調整手段選択部111は、全ての系統ESS21及び充電ST併設ESS52の容量と充電率の情報から、実際に充電できる容量が大きいものから順に、要調整量分の電力量を全て充電できるまで、系統ESS21又は充電ST併設ESS52を選択する。調整手段選択部111は、選択した系統ESS21の識別情報と充電容量を、通信部120を介して、系統ESS管理サーバ20へ送信する。系統ESS管理サーバ20は、選択された系統ESS21に対して充電を行うよう制御する。また、調整手段選択部111は、選択した充電ST併設ESS52の識別情報と充電容量を、通信部120を介して、EV管理サーバ50へ送信する。EV管理サーバ50は、選択された充電ST併設ESS52に対して充電を行うよう制御する。
一方、ESSで充電可能な電力量が、要調整量より小さい場合(ステップS17;No)、調整手段選択部111は、需要G内のEV搭載電池53の充電状態情報を取得する(ステップS20)。例えば、調整手段選択部111は、EV充電状態情報取得部107がEV管理サーバ50から取得して記憶部121へ記録したEV搭載電池53の充電状態情報を記憶部121から読み出して取得する。調整手段選択部111は、取得した充電状態情報に含まれる各EV搭載電池53の容量と充電率の情報から、全ての電気自動車を対象とした場合の充電可能な電力量の合計値を算出する(ステップS21)。次に調整手段選択部111は、需要G内の電気自動車で調整すべき電力量の合計値を算出する(ステップS22)。具体的には、調整手段選択部111は、要調整量から全ESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)で充電可能な電力量を減算する。次に調整対価算出部113は、ステップS22で算出した電気自動車で調整すべき電力量を充電した場合に、充電に協力したユーザへ支払う調整力の提供対価を算出する(ステップS23)。例えば、1Whあたりの充電に対するユーザの支払い対価が予め定められていて、調整対価算出部113は、この対価に電気自動車で調整すべき電力量の合計値を乗じて調整対価の総額を算出する。調整対価算出部113は、調整対価の総額を調整手段選択部111へ出力する。
調整手段選択部111は、インバランス料金と調整対価の総額を比較し、インバランス料金が調整対価の総額以上かどうかを判定する(ステップS24)。インバランス料金が調整対価の総額未満の場合(ステップS24;No)、調整手段選択部111は、系統ESS21及び充電ST併設ESS52を用いて、要調整量分の電力量を調整すること(Step B1)を決定し、ステップS18の処理を行う。この選択は、EV搭載電池53を調整手段に加える方がインバランス料金を支払うより高コストとなることによる。インバランス料金が調整対価の総額以上の場合(ステップS24;Yes)、調整手段選択部111は、ESSに加え、EV搭載電池53を用いて要調整量分の電力量を調整すること(Step B2)を決定する。この場合、まず、調整手段選択部111は、需要G内ESSでの電力の需給調整を行う(ステップS25)。この処理は、ステップS18の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内のEV搭載電池53で残りの電力の需給調整を行う(ステップS26)。例えば、調整手段選択部111は、各EV搭載電池53の容量や充電率の情報に基づいて、実際に充電が可能な容量が大きいものから順に、必要な充電量を満たすまで、EV搭載電池53を選択し、その識別情報(又は当該EV搭載電池53を搭載した電気自動車の識別情報)を、通信部120を介してEV管理サーバ50へ送信する。EV管理サーバ50は、各電気自動車のユーザが利用する携帯端末等へ、現在充電に協力すると1WhあたりXX円安くなる、あるいは、ポイントを付与する等、何らかのインセンティブを与える旨の通知を行い、充電への協力を呼びかける。あるいは、駐車場や自宅などで専用の充電設備に接続されている電気自動車に対して、このような状況下においてEV搭載電池53を提供する旨の契約を予め行っているユーザの電気自動車に対して自動的に充電を行うような制御を行っても良い。
(実需要量が計画値を上回る場合)
要調整量が0以下の場合、つまり、実需要量が計画値を上回る場合は、調達する電力量では足りないことが予測される。電力が不足すると同時同量が達成できずインバランス料金が課せられることになるので、その不足分を、コストが掛からないESS(系統ESS21、充電ST併設ESS52)からの放電で補う、需要を低下させる、EV搭載電池53からの放電で補う、需要G内の発電設備による発電で補うという順に検討する。具体的な処理については、図4を用いて説明を行う。要調整量が0以下の場合(ステップS14;No)、調整手段選択部111は、要調整量と0との差が所定の範囲内かどうかを判定し(ステップS30)、所定の範囲内の場合(ステップS30;Yes)は、特に調整手段の選択を行わない。一方、所定の範囲を超える場合(ステップS30;No)は、調整手段選択部111は、ステップS15と同様にして需要G内のESSの充電状態情報を取得する(ステップS31)。次に調整手段選択部111は、取得した充電状態情報に含まれる各ESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)の容量と充電率の情報から、放電可能な電力量の合計値を算出する(ステップS32)。次に調整手段選択部111は、ESSで放電可能な電力量が要調整量より大きいかどうかを判定する(ステップS33)。ESSで放電可能な電力量が、要調整量より大きい場合(ステップS33;Yes)、調整手段選択部111は、系統ESS21及び充電ST併設ESS52を用いて、要調整量分の電力量を調整すること(Step A1)を決定する。次に調整手段選択部111は、需要G内ESSでの電力の需給調整を行う(ステップS34)。例えば、調整手段選択部111は、全ての系統ESS21及び充電ST併設ESS52の容量と充電率の情報から、実際に放電できる容量が大きいものから順に、要調整量分の電力量を全て補うことができるまで、系統ESS21又は充電ST併設ESS52を選択する。調整手段選択部111は、選択した系統ESS21の識別情報と放電容量とを、通信部120を介して、系統ESS管理サーバ20へ送信する。系統ESS管理サーバ20は、選択された系統ESS21に対して放電を行うよう制御する。また、調整手段選択部111は、選択した充電ST併設ESS52の識別情報と放電容量を、通信部120を介して、EV管理サーバ50へ送信する。EV管理サーバ50は、選択された充電ST併設ESS52に対して放電を行うよう制御する。
一方、ESSで放電可能な電力量が、要調整量より小さい場合(ステップS33;No)、調整手段選択部111は、需要G内の設備61の需要抑制可能量を、通信部120を介して、需要量管理サーバ60から取得する(ステップS40)。例えば、需要量管理サーバ60には、消灯できる照明設備、稼働状態を抑制できる空調設備、エスカレータ等の機器・設備と、それらの機器設備の稼働を抑制することでどの程度の電力量が抑制できるかに関する情報が、例えば時間別に記録されていて、電力調整サーバ10は、この情報を需要量管理サーバ60から取得する。調整手段選択部111は、これらの情報に基づいて、抑制可能な需要量の合計を算出する。次に調整手段選択部111は、需要G内で抑制すべき電力需要量の合計値を算出する(ステップS41)。具体的には、調整手段選択部111は、要調整量から全ESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)で放電可能な電力量を減算する。
次に調整手段選択部111は、ESSの放電と需要抑制によって要調整量を満足することができるかどうかを判定する(ステップS42)。要調整量を満足することができる場合(ステップS42;Yes)、調整手段選択部111は、ESSに加え、負荷の需要抑制を行って要調整量分の電力量を調整すること(Step A2)を決定する。この場合、まず、調整手段選択部111は、需要G内ESSでの電力の需給調整を行う(ステップS43)。この処理は、ステップS34の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内の需要抑制により、不足分の電力量を調整する(ステップS44)。例えば、調整手段選択部111は、抑制が必要な電力量の情報を、通信部120を介して、需要量管理サーバ60へ送信する。需要量管理サーバ60は、例えば、所定の節電計画に従って、設備61の稼働状態を抑制する。
なお、電力の調整手段として、需要抑制を検討する場合、例えば、機器や設備の稼働状態を抑制することにより、その節電に協力した企業、団体へ何らかの対価を支払うような場合、さらにインバランス料金と需要量管理サーバ60が算出した需要抑制への対価(損失コスト)を比較し、この対価の総額がインバランス料金を上回るようならば、需要抑制を調整手段として選択しない(ESSのみによって調整する)との決定を行う処理をさらに追加しても良い。
次に図5を用いて説明を行う。ステップS42の判定で、要調整量を満足できないと判定した場合(ステップS42;No)、調整手段選択部111は、ステップS20の処理と同様に、需要G内のEV搭載電池53の充電状態情報を取得する(ステップS50)。次に調整手段選択部111は、取得した充電状態情報に含まれる各EV搭載電池53の容量と充電率の情報から、全ての電気自動車を対象とした場合の放電可能な電力量の合計値を算出する(ステップS51)。次に調整手段選択部111は、需要G内の電気自動車で調整すべき電力量の合計値を算出する(ステップS52)。具体的には、調整手段選択部111は、要調整量から全ESS(系統ESS21及び充電ST併設ESS52)で放電可能な電力量と抑制可能な電力量(需要抑制量)とを減算する。
次に調整手段選択部111は、ESSの放電と需要抑制とEV搭載電池53の放電とによって要調整量を満足することができるかどうかを判定する(ステップS53)。要調整量を満足することができる場合(ステップS53;Yes)、調整対価算出部113は、放電に協力したユーザへ支払う調整力の提供対価を算出する(ステップS54)。例えば、1Whあたりの放電に対する対価が予め定められていて、調整対価算出部113は、この対価に電気自動車で調整すべき電力量の合計値を乗じて調整対価の総額を算出する。調整対価算出部113は、調整対価の総額を調整手段選択部111へ出力する。また、調整対価算出部113は、対象となる単位時間内に充電を控えてくれたユーザへ支払う対価を算出する。例えば、調整対価算出部113は、ステップS50で調整手段選択部111が取得した各EV搭載電池53の充電状態情報に基づいて、充電が近いと推測されるEV搭載電池53(例えば、所定の充電率以下のEV搭載電池53)を抽出し、それらのEV搭載電池53が充電を行った場合の電力量を予測する。そして、調整対価算出部113は、例えば、予め定められた1Whあたりの充電抑制に対する対価を、予測した電力量に乗じて充電抑制に対する対価の総額を算出する。調整対価算出部113は、調整対価の総額に充電抑制に対する対価の総額を加算して、最終的な調整対価の総額を算出する。
調整手段選択部111は、インバランス料金と調整対価の総額を比較し、インバランス料金が調整対価の総額以上かどうかを判定する(ステップS55)。インバランス料金が調整対価の総額未満の場合(ステップS55;No)、調整手段選択部111は、ESS(系統ESS21、充電ST併設ESS52)の放電及び需要抑制によって、要調整量分の電力量を調整すること(Step A2)を決定し、図4のステップS43、S44の処理を行う。
インバランス料金が調整対価の総額以上の場合(ステップS55;Yes)、調整手段選択部111は、ESSと需要抑制に加え、EV搭載電池53を用いて要調整量分の電力量を調整すること(Step A3)を決定する。この場合、まず、調整手段選択部111は、需要G内ESSでの電力の需給調整を行う(ステップS56)。この処理は、ステップS43の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内の負荷の需要抑制により電力の需給調整を行う(ステップS57)。この処理は、ステップS44の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内のEV搭載電池53で残りの電力の需給調整を行う(ステップS58)。例えば、調整手段選択部111は、各EV搭載電池53の容量や充電率の情報に基づいて、実際に放電が可能な容量が大きいものから順に、必要な放電量を満たすまで、EV搭載電池53を選択し、その識別情報(又は当該EV搭載電池53を搭載した電気自動車の識別情報)を、通信部120を介してEV管理サーバ50へ送信する。EV管理サーバ50は、各電気自動車のユーザが利用する携帯端末等へ、現在放電に協力すると何らかのインセンティブを与える旨の通知を行い、放電への協力を呼びかける。また、例えば、充電率が所定の閾値以下のEV搭載電池53を搭載した電気自動車のユーザへは、充電を控えるよう促すメッセージを通知する。このユーザに対しては、所定の時間内に充電を行わなかった場合、何らかのインセンティブを与える旨の通知を行ってもよい。あるいは、実際に充電スタンド51にて充電を行おうとすると、受電スタンドの表示パネルに、充電を控えるよう促すメッセージを表示させ、ユーザが携帯端末から所定の操作を行う(例えば、充電スタンド51に来たユーザにしか分からない数値列を入力する等)と、例えば次回そのユーザが充電する際には、本来の価格より安い価格で充電できるよう制御しても良い。
次に図6を用いて説明を行う。ステップS53の判定で、要調整量を満足できないと判定した場合(ステップS53;No)、発電可能量取得部109は、需要G内の複数の発電設備31の状態(稼働の程度や最大出力)を示す情報を、通信部120を介して、自家発電管理サーバ30から取得する(ステップS60)。次に調整手段選択部111は、各発電設備31の状態を示す情報に基づいて、需要G内の発電可能な電力量を算出する(ステップS61)。次に調整手段選択部111は、需要G内の発電設備31で調整すべき電力量を算出する。具体的には、調整手段選択部111は、要調整量から全てのESSで放電可能な電力量と抑制可能な電力量と全てのEV搭載電池53によって放電可能な電力量とを減算する。
次に調整対価算出部113は、EV搭載電池53による放電に協力したユーザへ支払う調整力の提供対価を算出する(ステップS63)。この処理は、ステップS54と同様である。次に発電費用算出部114は、発電設備31による発電に必要な発電費用を算出する(ステップS64)。例えば、発電費用算出部114は、発電量を増加する発電設備31ごとに単位電力量当たりの燃料費と発電増加量を乗じる等して各発電設備31に対する発電費用を算出し、それらを合計して発電費用の総額を算出する。なお、単位電力量当たりの燃料費は、例えば、自家発電管理サーバ30から取得する。発電費用算出部114は、発電費用の総額を調整手段選択部111に出力する。調整手段選択部111は、ステップS63で算出した調整力の提供対価の総額と発電費用の総額を合計して調整対価の総額を算出する。
調整手段選択部111は、インバランス料金と調整対価の総額を比較し、インバランス料金が調整対価の総額以上かどうかを判定する(ステップS65)。インバランス料金が調整対価の総額未満の場合(ステップS65;No)、調整手段選択部111は、ESS(系統ESS21、充電ST併設ESS52)の放電及び需要抑制及びEV搭載電池53の放電によって、要調整量分の電力量を調整すること(Step A3)を決定し、図5のステップS56、S57、S58の処理を行う。
インバランス料金が調整対価の総額以上の場合(ステップS65;Yes)、調整手段選択部111は、ESSと需要抑制とEV搭載電池53とに加え、発電設備31を用いて要調整量分の電力量を調整すること(Step A4)を決定する。この場合、まず、調整手段選択部111は、需要G内ESSの放電による電力の需給調整を行う(ステップS66)。この処理は、ステップS56の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内の負荷の需要抑制により電力の需給調整を行う(ステップS67)。この処理は、ステップS57の処理と同様である。次に調整手段選択部111は、需要G内のEV搭載電池53の放電による電力の需給調整を行う(ステップS68)。この処理は、ステップS58の処理と同様である。
次に調整手段選択部111は、需要G内の発電設備31による発電量の増加により電力の需給調整を行う(ステップS69)。例えば、調整手段選択部111は、必要な発電量の情報を、通信部120を介して、自家発電管理サーバ30へ送信する。自家発電管理サーバ30は、所定の発電量増加時の発電計画に基づいて、例えば、発電量の上限までに余裕がある1つ又は複数の発電設備31を選択して、あるいは、より低コストで発電量の増加が可能な1つ又は複数の発電設備31を選択して発電量を増加させるよう各発電設備31へ指示を行う。選択された発電設備31は、この指示に基づいて発電量を増加させる。
これらの電力調整手段の決定処理が完了すると、電力調整サーバ10は、単位時間の終了を迎えたかどうかを判定する(図3のステップS19)。単位時間の終了時刻に至らない場合、電力調整サーバ10、単位時間の終了を迎えるまで、例えば所定の時間ごとに(例えば10分毎など)ステップS11以降の処理を繰り返し行う。
本実施形態によれば、需要G内の需要量を計画値と一致させることができるので、インバランス料金の支払いを回避することができる。また、コストのかからない需要G内のESS(系統ESS21、充電ST併設ESS52)を優先的に活用することで、需給バランスの調整に要するコストを抑制することができる。また、ある電力調整手段を選択した場合、それらの中から実際に稼働可能な容量の大きいものから順に、その調整力を利用するよう決定することで、インバランス回避制御を行う調整手段の数(制御対象機器や設備の数)をなるべく少数に抑えることができる。これにより、効率よく需要G内の電力調整を行うことができる。
なお、必要に応じた数の充電ST併設ESS52の充放電を統一的に制御することで、充電ST併設ESS52を系統ESS21の代わりとして利用することができる。今後、電気自動車の普及と共に充電ST併設ESS52の設置が促進されると考えられるが、充電ST併設ESS52の従来の役割である電気自動車への充電や、V2Gによる電力安定化への貢献に加え、本実施形態で説明したような計画時同時同量達成(インバランス回避)への活用を、充電ST併設ESS52に対する制御内容に組み込むことで、充電ST併設ESS52の利用価値が高め、系統ESS21の容量を低減したり、系統ESS21の導入を控えることができるため、より低コストで、需要G内の電力需給の調整を行うことができるようになる。
同様に、本実施形態で説明したインバランス回避のための制御を行うことで、電気自動車が搭載するEV搭載電池53を有効に活用し、電気自動車の普及並びに社会全体の省エネルギ化に貢献することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態による電力の需給バランスの調整方法について図7〜図10を参照して説明する。
電気自動車が普及すると需要G内における電気自動車(EV搭載電池53)、充電スタンド51(充電ST併設ESS52)の数量が増加する。そこで、第2実施形態では、充電ST併設ESS52およびEV搭載電池53に焦点を当て、これらを活用する1つの実施例について説明を行う。なお、本発明の第2実施形態に係る構成のうち、本発明の第1実施形態に係る電力調整システムの構成と同じものには同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
図7は、本発明に係る第2実施形態における電力の需要バランシンググループにおける電力の需給バランスの調整方法を説明する図である
第2実施形態では、電気自動車及び充電スタンド51が普及した状況において、需要G内のEV搭載電池53及び充電ST併設ESS52を、ユーザグループとして形成し、このユーザグループが保有する電池群を以下の観点で制御し、需要G内の電力需要と供給の調整を行う。
(1)計画時同時同量達成のための調整力として、需要Gに提供する。
(2)再生エネルギ発電設備41による発電品質安定化のための調整力として、需要Gに提供する。
次に図8〜図10を用いて、本実施形態の電力の調整処理について説明する。
図8は、本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第1のフローチャートである。図9は、本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第2のフローチャートである。図10は、本発明に係る第2実施形態における電力の調整手段を決定する処理の一例を示す第3のフローチャートである。
まず、図8を用いて説明する。調整手段選択部111が、単位時間における発電計画値(調達する電力)と電力需要の計画値とを取得する(ステップS100)。また、調整手段選択部111は、これらの差を計算(電力需要の計画値−発電計画値)する。
次に調整手段選択部111が、需要G内のEV搭載電池53及び充電ST併設ESS52を除いた電力調整手段による調整能力を算出する(ステップS101)。調整手段選択部111は、系統ESS21による充放電能力、発電設備31による発電能力、設備61による需要抑制能力を合計し、余剰分を吸収できる電力量、供給できる電力量を算出する。
次に需要予測部103が、需要G内の電気自動車の充電状態情報及び電気自動車の動静予測情報から単位時間内での電気自動車(EV搭載電池53)による調整能力を算出する(ステップS102)。なお、動静予測情報(どれぐらいの数の電気自動車がどの程度走行するかを予測する情報)は、予め記憶部121に記録されている。
次に需要予測部103が、需要G内の充電ST併設ESS52の充電状態情報及び充電スタンド51への電気自動車の到来予測情報から充電ST併設ESS52による調整能力を算出する(ステップS103)。なお、到来予測情報は、予め記憶部121に記録されている。
次に調整手段選択部111は、発電計画値と電力需要の計画値の差を、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52を除いた電力調整手段によって調整できるかどうか、つまりインバランスの回避が可能かどうかを判定する(ステップS104)。
インバランスの回避が可能な場合(ステップS104;Yes)、
調整手段選択部111は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52による調整能力を、再生エネルギ発電設備41の発電品質の安定化に利用することを検討する。具体的には、まず、調整対価算出部113は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52が放電した電力を供給することで、再生エネルギ発電設備41を運営する再生エネルギ事業者からどれだけの収入があるかを算出する(ステップS105)。再生エネルギ事業者が、予め定められた電力量を供給できない場合、不足電力の供給に対して再生エネルギ事業者が支払うべき1Whあたりの料金が記憶部121に記録されていて、調整対価算出部113は、要調整量にこの料金を乗じて収入を算出する。
次に調整対価算出部113は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52の調整力を、品質の安定化に利用した場合の電池劣化による電池買取価格額の変動を算出する(ステップS106)。例えば、放電容量に応じた電池の劣化度と、劣化度に応じた電池交換時期を予測する予測モデル、将来の電池交換時期ごとの電池買取価格の予測データが、記憶部121に記録されていて、調整対価算出部113は、品質の安定化の目的で提供する電力量から、電池の交換時期を予測し、その時期における買取価格を求める。また、調整対価算出部113は、品質の安定化の目的で電池を提供しない場合の電池の交換時期を予測し、その時期における買取価格を求める。そして、調整対価算出部113は、品質の安定化の目的で電池を提供した場合とそうでない場合の電池買取価格の変動分を算出する。
次に調整手段選択部111は、再生エネルギ事業者からの収入額と電池買取価格変動額を比較し、再生エネルギ事業者からの収入額が電池買取価格変動額より小さいかどうかを判定する(ステップS107)。収入額が電池買取価格変動額(価格の低下分)以上の場合(ステップS107;No)、調整手段選択部111は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52による調整能力を、再生エネルギ発電設備41の発電品質の安定化に利用することを決定する(ステップS108)。
収入額が電池買取価格変動額より小さい場合(ステップS107;Yes)、調整手段選択部111は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52による調整能力を発電品質の安定化に利用しない。なお、何れの場合も、調整手段選択部111は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52以外の調整能力によりインバランス回避を行うよう、例えば第1実施形態で説明した処理に従って、電力調整手段の選択を行う。
次に図9を用いて説明する。ステップS104の判定でインバランスの回避が不可能と判定した場合(ステップS104;No)、インバランス料金算出部112は、発電計画値と電力需要の計画値の差に応じたインバランス料金を算出する(ステップS110)。
次に調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52の調整能力を加えれば、インバランスの発生を回避できるかどうかを判定する(ステップS111)。ステップS101で算出した調整能力に需要G内の充電ST併設ESS52によって充電または放電が可能な容量を加えることで、発電計画値と電力需要の計画値の差を調整することができる場合(ステップS111;Yes)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52が負担する調整量を算出する(ステップS112)。次に調整対価算出部113は、充電ST併設ESS52への調整力提供対価を算出する(ステップS113)。例えば、調整対価算出部113は、ステップS106と同様にして、充電ST併設ESS52を提供することによる電池の劣化状態変動に伴う電池買取価格変動額を算出する。
次に調整手段選択部111は、インバランス料金と調整対価額(調整力提供対価額)とを比較して、インバランス料金が調整対価額以上かどうかを判定する(ステップS114)。インバランス料金が調整対価額未満の場合(ステップS114;No)、調整手段選択部111は、EV搭載電池53及び充電ST併設ESS52を除いた電力調整手段によってインバランス回避を行うことを決定する。インバランス料金が調整対価額以上の場合(ステップS114;Yes)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52をインバランス回避のための電力調整手段として提供することを決定する(ステップS115)。
次に図10を用いて説明する。ステップS111の判定でインバランスの回避が不可能と判定した場合(ステップS111;No)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52及びEV搭載電池53の調整能力を加えれば、インバランスの発生を回避できるかどうかを判定する(ステップS120)。インバランスを回避できる場合(ステップS120;Yes)、調整対価算出部113は、充電ST併設ESS52による調整力を全て提供し、それでも不足する分をEV搭載電池53によって補うとした場合の充電ST併設ESS52の調整力提供対価を算出する(ステップS121)。この処理はステップS113と同様である。
次に調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52による調整力を全て利用した場合のEV搭載電池53が負担する調整量を算出する(ステップS122)。次に調整対価算出部113は、EV搭載電池53への調整力提供対価を算出する(ステップS123)。次に調整手段選択部111は、インバランス料金と調整対価額(充電ST併設ESS52及びEV搭載電池53への調整力提供対価額)とを比較して、インバランス料金が調整対価額以上かどうかを判定する(ステップS124)。インバランス料金が調整対価額以上の場合(ステップS124;Yes)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52及びEV搭載電池53の調整力をインバランス回避のために提供することを決定する(ステップS125)。インバランス料金が調整対価額未満の場合(ステップS124;No)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52をインバランス回避のために提供することを決定する(図9のステップS115)。
一方、ステップS120の判定で、インバランスを回避できないと判定した場合(ステップS120;No)、調整対価算出部113は、充電ST併設ESS52による調整力を全てと、需要G内のEV搭載電池53による調整力の全てを提供するとした場合の充電ST併設ESS52とEV搭載電池53の調整力提供対価の合計を算出する(ステップS130)。
次に調整手段選択部111は、インバランス回避に必要な外部からの追加調達量を算出する(ステップS131)。つまり、調整手段選択部111は、需要G内の電力調整力で調整可能な電力量と要調整量との差を算出し、これを追加調達量とする。
次に調達可能量取得部110が、外部から足りない電力を調達した場合の追加調達額を算出する(ステップS132)。調達可能量取得部110は、外部調達電力管理サーバ70から電力の価格情報を取得し、ステップS131で算出された追加調達量と価格とを乗じて、追加調達額を算出する。
次に調整手段選択部111は、インバランス料金と、調整対価額に追加調達額を加えた値とを比較し、インバランス料金が、調整対価額と追加調達額の合計値以上かどうかを判定する(ステップS133)。インバランス料金が合計値以上の場合(ステップS133;Yes)、調整手段選択部111は、外部から追加の電力を調達することを決定する(ステップS134)。
インバランス料金が合計値未満の場合(ステップS133;No)、調整手段選択部111は、充電ST併設ESS52及びEV搭載電池53の調整力をインバランス回避のために提供することを決定する(ステップS125)。
本実施形態によれば、電気自動車が普及した際に、電気自動車のEV搭載電池53、充電スタンド51に併設された充電ST併設ESS52を活用して、需要G内のインバランス回避(需給バランスの調整)を行ったり、再生エネルギの品質安定化の目的に役立てることができる。
(ハードウェア構成)
電力調整サーバ10、系統ESS管理サーバ20、自家発電管理サーバ30、再生エネルギ管理サーバ40、EV管理サーバ50、需要量管理サーバ60、外部調達電力管理サーバ70は、例えば一般的なコンピュータ500を用いて実現することができる。図10にコンピュータ500の構成の一例を示す。
図11は、本発明に係る電力調整サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ500は、CPU(Central Processing Unit)501、RAM(Random Access Memory)502、ROM(Read Only Memory)503、ストレージ装置504、外部I/F(Interface)505、入力装置506、出力装置507、通信I/F508等を有する。これらの装置はバスBを介して相互に信号の送受信を行う。
CPU501は、ROM503やストレージ装置504等に格納されたプログラムやデータをRAM502上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500の各機能を実現する演算装置である。例えば、上記の各機能部は、CPU501が、ROM503等が記憶するプログラムを読み込んで実行することにより、コンピュータ500に備わる機能である。RAM502は、CPU501のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM503は、電源を切ってもプログラムやデータを保持する不揮発性のメモリである。ストレージ装置504は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により実現され、OS(Operation System)、アプリケーションプログラム、及び各種データ等を記憶する。外部I/F505は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、記録媒体509等がある。コンピュータ500は、外部I/F505を介して、記録媒体509の読取り、書き込みを行うことができる。記録媒体509には、例えば、光学ディスク、磁気ディスク、メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が含まれる。
入力装置506は、例えば、マウス、及びキーボード等で構成され、操作者の指示を受けてコンピュータ500に各種操作等を入力する。出力装置507は、例えば、液晶ディスプレイにより実現され、CPU501による処理結果を表示する。通信I/F508は、有線通信又は無線通信により、コンピュータ500をインターネット等のネットワークに接続するインタフェースである。バスBは、上記各構成装置に接続され、構成装置間で各種信号等を送受信する。
なお、上述した電力調整サーバ10における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムを電力調整サーバ10のコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、電力調整サーバ10等は、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。EV管理サーバ50は充電スタンド管理サーバの一例である。
10・・・電力調整サーバ
20・・・系統ESS管理サーバ
30・・・自家発電管理サーバ
40・・・再生エネルギ管理サーバ
50・・・EV管理サーバ
60・・・需要量管理サーバ
70・・・外部調達電力管理サーバ
21・・・系統ESS
31・・・発電設備
41・・・再生エネルギ発電設備
51・・・充電スタンド
52・・・充電ST併設ESS
53・・・EV搭載電池
61・・・設備
101・・・計画値取得部
102・・・実績値取得部
103・・・需要予測部
104・・・要調整量算出部
105・・・系統ESS充電状態情報取得部
106・・・充電ST併設ESS充電状態情報取得部
107・・・EV充電状態情報取得部
108・・・需要抑制可能量取得部
109・・・発電可能量取得部
110・・・調達可能量取得部
111・・・調整手段選択部
112・・・インバランス料金算出部
113・・・調整対価算出部
114・・・発電費用算出部
120・・・通信部
121・・・記憶部

Claims (10)

  1. 電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量とを調整するコンピュータによる調整方法であって、
    電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得するステップと、
    前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける電力の調整手段を選択するステップと、
    を有し、
    前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先して選択し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する、
    調整方法。
  2. 前記計画値から前記実需要値を減算した差が正の場合、
    前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    前記充電スタンドに併設された電池への充電によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、
    調整できない場合、前記電気自動車が搭載する電池へ充電が可能な電力量を算出する、
    請求項1に記載の調整方法。
  3. 前記計画値から前記実需要値を減算した差が負の場合、
    前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    前記充電スタンドに併設された電池からの放電によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、
    調整できない場合、前記実需要値のうち抑制が可能な電力需要量を算出する、
    請求項1または請求項2に記載の調整方法。
  4. 前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    さらに、前記抑制が可能な電力需要量によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、
    調整できない場合、前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量を算出する、
    請求項3に記載の調整方法。
  5. 前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    さらに、前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量によって前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、
    調整できない場合、前記グループの発電設備が発電できる電力量を算出する、
    請求項4に記載の調整方法。
  6. 前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    選択候補となる前記電力の調整手段を選択するか否かを判定するにあたり、
    前記選択候補となる電力の調整手段を含めて前記差に対応する電力量を調整する場合の調整に要する対価の総額と、前記差に応じたインバランス料金とを比較し、前記インバランス料金が前記対価の総額を上回る場合、前記選択候補となる電力の調整手段を選択する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の調整方法。
  7. 前記電力の調整手段を選択するステップでは、
    前記充電スタンドに併設された電池および前記電気自動車が搭載する電池を除く他の前記電力の調整手段によって、前記差の調整が可能か否かを判定し、
    調整が可能な場合、前記充電スタンドに併設された電池および前記電気自動車が搭載する電池が放電できる電力量によって、前記グループの再生エネルギの発電設備が発電すべき電力量を補うことによる利益を計算する、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の調整方法。
  8. 電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量とを調整する電力の調整手段を選択する制御装置であって、
    電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得し、前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける前記電力の調整手段を選択する調整手段選択部、
    を備え、
    前記調整手段選択部は、前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先して電力の調整手段として選択し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する、
    制御装置。
  9. 請求項8に記載の制御装置と、
    前記電気自動車が充電する充電スタンドと、
    前記充電スタンドに併設された電池の充電状態を示す情報を記憶する充電スタンド管理サーバと、
    を備える電力調整システム。
  10. コンピュータを、
    電気自動車と電気自動車に対して充電を行う充電スタンドとを含む電力の需要家のグループにおける電力需要の計画値と実際の需要量に相当する実需要値を取得する手段、
    前記計画値と前記実需要値との差を所定の閾値以下に調整するための、前記グループにおける電力の調整手段を選択する手段、
    として機能させ、
    前記電力の調整手段を選択する手段は、
    前記充電スタンドに併設された電池を、前記電気自動車が搭載する電池よりも優先し、前記充電スタンドに併設された電池からの放電又は当該電池への充電によって、前記差が示す電力量を調整できるかどうかを判定し、調整できると判定した場合、前記充電スタンドに併設された電池によって前記差が示す電力量を調整することを決定する、
    プログラム。
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