JP6835248B2 - アイスディスペンサ及び冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、アイスディスペンサ及び冷凍冷蔵庫に関するものである。
水及び氷の少なくともいずれかの供給物を供給する供給手段を備えた冷蔵庫において、容器の容量と供給物の供給量との差、又は容器の上部位置と該容器内の供給物の上部位置との差を検出する検出手段と、供給物の供給を制御する制御部と、を備え、制御部は、検出手段の検出結果を基に、供給物の供給を停止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本特開2017−015323号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような供給手段すなわちディスペンサにおいては、供給物である氷を容器に注いでいる際に、特に容器のサイズが小さいと、氷が容器の外に飛び散ったり、こぼれたりしてしまうおそれがある。また、氷が容器の外にこぼれにくくするために氷を注ぐ速度を遅くすると、今度は、特に容器のサイズが大きい場合に容器の容量に対して氷が溜まるまで時間がかかってしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、様々な容器のサイズであっても、氷をこぼすことなく、かつ、迅速に容器に氷を注ぎ入れることができるアイスディスペンサ及び冷凍冷蔵庫を得ることにある。
この発明に係るアイスディスペンサは、氷を容器に注ぐ注出部と、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさを検出するセンサと、前記注出部から注がれる氷の単位時間当たりの量を、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさに応じて変更する注出速度変更手段と、を備える。
また、この発明に係る冷凍冷蔵庫は、以上のように構成されたアイスディスペンサを備える。
この発明に係るアイスディスペンサ及び冷凍冷蔵庫によれば、様々な容器のサイズであっても、氷をこぼすことなく、かつ、迅速に容器に氷を注ぎ入れることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサ部分の断面図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサ部分の正面図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの容器サイズ検出を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの容器サイズと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの容器サイズと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの容器サイズと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの容器サイズと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサの動作例を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の別例の正面図である。 この発明の実施の形態2に係るアイスディスペンサの容器中の氷高さと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るアイスディスペンサの容器中の氷高さと注出口蓋の位置との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るアイスディスペンサの動作例を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサ部分の断面図である。 この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサ部分の断面図である。 この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサの動作例を示すフロー図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図12は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の正面図、図2はアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の縦断面図、図3はアイスディスペンサ部分の断面図、図4はアイスディスペンサ部分の正面図、図5はアイスディスペンサの容器サイズ検出を説明する図、図6はアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図7から図10はアイスディスペンサの容器サイズと注出口蓋の位置との関係を説明する図、図11はアイスディスペンサの動作例を示すフロー図、図12はアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の別例の正面図である。
なお、各図では各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷凍冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
この発明の実施の形態1に係る冷凍冷蔵庫1は、断熱箱体を有している。断熱箱体は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成されている。断熱箱体は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン、真空断熱材等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
図1及び図2に示すように、ここでは、冷凍冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、例えば、冷蔵室100及び冷凍室200を備えている。これらの貯蔵室は、断熱箱体において上下方向に2段構成となって配置されている。
冷蔵室100は、断熱箱体の最上段に配置されている。冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の冷蔵室扉7が設けられている。ここでは、冷蔵室扉7は両開き式(観音開き式)であり、右扉7b及び左扉7aにより構成されている。
図1に示すように、冷凍冷蔵庫1の前面の冷蔵室扉7(例えば、左扉7a)には、操作パネル6及びディスペンサ部9が設けられている。ディスペンサ部9は、後述する製氷室300で製造された氷を庫外に排出するアイスディスペンサである。すなわち、冷凍冷蔵庫1は、この発明の実施の形態1に係るアイスディスペンサを備えている。ディスペンサ部9は、氷を注ぎ出す注出部14を備えている。
操作パネル6は、図6に示すように操作部6a及び表示部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度及び冷凍冷蔵庫1の動作モード(解凍モード等)を設定したり、後述するディスペンサ部9を使用したりするための操作スイッチである。表示部6bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶ディスプレイである。また、操作パネル6は、操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
冷凍室200は、冷蔵室100の下方に配置されている。冷凍室200は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのものである。冷凍室200は、引き出し式の扉によって開閉される。この引き出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを冷凍室200の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷凍冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。
図2に示すように、冷蔵室100の内部には、複数の棚板が設けられている。冷蔵室100の内部は、これらの棚板によって、上下方向に複数の空間(棚)に仕切られている。冷蔵室100内の最上段には、製氷室300が設けられている。製氷室300は、冷蔵室100内において断熱的に区画されている。製氷室300内は、後述する風路5からの冷気により、製氷が可能な温度にまで冷却される。
冷蔵室100内の最下段には、給水タンク17が設けられている。給水タンク17には、製氷室300での製氷に使うための水が貯められる。給水タンク17と製氷室300との間には、給水パイプ18が設けられている。給水パイプ18は、給水タンク17内の製氷用の水を製氷室300へと送るためのものである。給水ポンプ23により、給水タンク17内の水は給水パイプ18を通って製氷室300へと送られる。給水パイプ18は、冷蔵室100の内部の例えば背面に沿うように配置されている。
また、図2に示すように、冷凍室200の内部には、食品等を内部に収納できる収納ケース201が引き出し自在に格納されている。収納ケース201は、前述のフレームによって支持されており、扉の開閉に連動して前後方向にスライドするように構成されている。ここで図示する例では、冷凍室200に設けられる収納ケース201の数は1つであるが、冷凍冷蔵庫1全体の容量を考慮して、収納性及び整理のしやすさ等が向上する場合には、2つ以上の収納ケース201を備えてもよい。
冷凍冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機2、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び冷却器3等によって構成されている。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、図2に示すように冷凍冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
図2に示すように、冷凍冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路5が形成されている。この風路5は、主に冷凍冷蔵庫1内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器3は、この風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン4も設置されている。
送風ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気(冷気)が風路5を通って冷蔵室100、冷凍室200及び製氷室300へと送られ、これらの貯蔵室内を冷却する。風路5から冷蔵室100へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。ダンパは、風路5の冷蔵室100へと通じる箇所を開閉する。ダンパの開閉状態を変化させることで、冷蔵室100へと供給する冷気の送風量を調節することができる。また、冷気の温度は圧縮機2の運転を制御することで調節することができる。
冷凍冷蔵庫1の例えば上端部分の背面側には、制御装置8が収容されている。制御装置8には、冷凍冷蔵庫1の動作に必要な各種の制御を実施するための制御回路等が備えられている。制御装置8が備える制御回路として、例えば、各貯蔵室内の温度及び操作パネル6に入力された情報等に基づいて圧縮機2及び送風ファン4の動作並びにダンパの開度を制御するための回路が挙げられる。なお、各貯蔵室内の温度は、それぞれの貯蔵室に設置されたサーミスタ等により検知することができる。
図2に示すように、製氷室300の内部には、製氷皿10、貯氷ケース11、回転装置16及び検氷レバー19が設けられている。製氷皿10は、製氷室300の内の図示しないフレームによって支持されている。製氷皿10には、複数の製氷ブロック(図示せず)が形成されている。貯氷ケース11は、製氷皿10の下方に配置されている。貯氷ケース11は、氷を貯蔵する貯氷部である。貯氷ケース11は、製氷皿10から離氷された氷を受け、氷を貯めておく。
製氷皿10は、製氷室300内において、上下が反転するように回転可能に支持されている。回転装置16は、製氷皿10を回転させて製氷皿10の上下を反転させることができる。検氷レバー19は、貯氷ケース11内の氷の量を検出するためのものである。貯氷ケース11内の氷に接触するまで検氷レバー19を下げていくことで、貯氷ケース11内の氷の高さを検出することができる。製氷室300内における製氷皿10の上方には、給水パイプ18の一端が配置されている。
製氷時には、まず、給水タンク17内の水が給水パイプ18から、製氷皿10の各製氷ブロック内に水が注がれる。前述したように、製氷室300内は、風路5からの冷気により製氷が可能な温度にまで冷却されている。このため、製氷皿10の各製氷ブロック内に水は冷却されて凍結する。こうして、製氷皿10の各製氷ブロック内に氷ができる。製氷が完了すると、まず、検氷レバー19により貯氷ケース11内の氷の量が検出される。そして、貯氷ケース11内の氷が満量でなければ、回転装置16は製氷皿10を回転させる。この際、製氷皿10が捻られて変形し、製氷皿10の製氷ブロック内にできた氷が剥がされて離氷される。以上のようにして、ほぼ均等な形状及び大きさの氷が製造される。なお、製氷皿10で製造された氷1個の大きさをxとする。
冷蔵室扉7には、連通ダクト13が形成されている。連通ダクト13は、左扉7a及び右扉7bのうちのディスペンサ部9が設けられた側、すなわち、ここでは左扉7aに設けられる。連通ダクト13の上端は、貯氷ケース11の前部に通じている。連通ダクト13の下端は、ディスペンサ部9の注出部14に通じている。
貯氷ケース11内には、氷搬送機構12が設けられている。氷搬送機構12は、例えばスクリュー式コンベヤである。氷搬送機構12のスクリューを搬送機構駆動装置15により回転させることで、貯氷ケース11内の氷が連通ダクト13に送り出される。連通ダクト13に送り出された氷は、連通ダクト13を通って、ディスペンサ部9の注出部14から庫外に注ぎ出される。以上のようにして構成された氷搬送機構12は、貯氷部である貯氷ケース11から注出部14に氷を搬送する搬送部の一例である。なお、搬送機構駆動装置15による氷搬送機構12のスクリューの回転速度を変更することで、搬送部による氷の搬送速度を変更できる。
次に、図3及び図4を参照しながら、ディスペンサ部9の構成を説明する。ディスペンサ部9には、前面が開放された直方体状に凹んだ空間が形成されている。当該空間の上面部には、注出部14が設けられている。注出部14には、注出口が形成されている。注出口は、氷が通過する開口である。注出部14には、注出口蓋20が設けられている。注出口蓋20は、注出口を開閉する部材である。図3及び図4は、注出口蓋20が閉じた状態を示している。上面が開口した容器を前述した空間内に入れた状態、すなわち、容器が注出部14の下方にある状態で、ディスペンサ部9が動作すると、注出口蓋20が開いて注出部14から容器内に氷が注がれる。
ディスペンサ部9は、サイズ検知センサ21を備えている。サイズ検知センサ21は、注出部14の下方にある容器の高さ、及び、当該容器の開口部の大きさを検出するセンサである。ここでは、サイズ検知センサ21は、例えば、赤外線センサ、超音波センサ等の測距センサを用いる。サイズ検知センサ21は、当該センサから対象点までの距離、及び、当該センサから見た当該対象点の方向と基準方向(例えば当該センサの正面方向)とのなす角度を検出可能である。
サイズ検知センサ21が、容器の高さ及び容器の開口部の大きさを検出する具体的な方法例について、図5を参照しながら説明する。具体的に例えば、サイズ検知センサ21は、図5に示すL1、L2、θ1、θ2及びYLの各値を検出する。ここで、L1は、サイズ検知センサ21から容器の上端部の左端までの直線距離、L2は、サイズ検知センサ21から容器の上端部の右端までの直線距離、θ1は、サイズ検知センサ21から見た容器の上端部の左端の方向と基準方向(ここでは鉛直方向)とのなす角度、θ2は、サイズ検知センサ21から見た容器の上端部の右端の方向と基準方向とのなす角度、YLは、サイズ検知センサ21から容器の底面までの直線距離である。
そうすると、容器の上面開口部の大きさ(直径)X及び容器の高さYは、図5に示すXc1、Xc2及びYc0の各寸法を補助的に用いながら、それぞれ下式(1)、(2)から算出できる。
X = Xc1+Xc2 = L1・sin(θ1)+L2・sin(θ2) ・・・(1)
Y = YL−Yc0 = YL−L1・cos(θ1) ・・・(2)
このようにして、サイズ検知センサ21は、注出部14の下方にある容器の高さY及び容器の開口部の大きさXを検出できる。なお、サイズ検知センサ21は、赤外線センサ、超音波センサ等の測距センサに限定されない。サイズ検知センサ21として、他に例えば、カメラ等を用いてもよい。サイズ検知センサ21としてカメラを用いた場合、当該カメラによりディスペンサ部9及び容器を撮影した画像を取得する。そして、取得した画像を解析することで容器の高さ及び開口部の大きさを検出する。
図6は、冷凍冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。この図6には、特に製氷室300及びディスペンサ部9の制御に関係する部分が示されている。制御装置8は、例えばマイクロコンピュータを備えており、プロセッサ8a及びメモリ8bを備えている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをプロセッサ8aが実行することにより、予め設定された処理を実行し、冷凍冷蔵庫1を制御する。
図6には図示していないが、制御装置8には、各貯蔵室に設置されたサーミスタから出力された各貯蔵室内の温度の検出信号が入力される。また、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの操作信号も入力される。制御装置8は、入力された信号に基づいて、製氷室300を含む各貯蔵室内が設定された温度に維持されるように、圧縮機2及び送風ファン4の動作並びにダンパの開度等を制御する処理を実行する。また、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに表示信号を出力する。
図6に示す温度センサ22は、製氷皿10での製氷完了を判定するためのものである。温度センサ22は、製氷室300内における製氷皿10の上方に設置されている。温度センサ22は、製氷皿10内の水又は氷の温度を検出する。温度センサ22から出力された製氷皿10内の水(氷)の温度の検出信号は、制御装置8に入力される。また、制御装置8には、検氷レバー19から出力された貯氷ケース11内の氷の量の検出信号も入力される。
制御装置8は、給水ポンプ23と回転装置16を動作させ、製氷動作の制御を行う。この製氷動作の制御においては、検氷レバー19から出力された貯氷ケース11内の氷の量の検出信号、温度センサ22から出力された製氷皿10内の水(氷)の温度の検出信号及び操作部6aからの操作信号が用いられる。例えば、制御装置8は、製氷皿10内の水(氷)が予め設定された温度以下になったことを温度センサ22が検知すると製氷完了と判断する。
さらに、制御装置8には、サイズ検知センサ21から出力された検出信号が入力される。そして、制御装置8は、操作パネル6の操作部6aから氷注出の操作信号が入力されると、搬送機構駆動装置15及び注出口蓋20を動作させ、氷注出動作の制御を行う。この氷注出動作の制御においては、サイズ検知センサ21の検出信号が用いられる。
氷注出動作の制御では、まず、制御装置8は、搬送機構駆動装置15により氷搬送機構12のスクリューを一定速度で回転させる。そして、制御装置8は、ディスペンサ部9の注出口蓋20を開く。貯氷ケース11内の氷は、連通ダクト13を経由して注出部14の注出口を通過し、注出部14から容器に注がれる。
この実施の形態1においては、左右一対の注出口蓋20が設けられている。左側の注出口蓋20の左端部は、注出部14の注出口の左縁部に回転可能に取り付けられている。右側の注出口蓋20の右端部は、注出部14の注出口の右縁部に回転可能に取り付けられている。左右一対の注出口蓋20は、このように対向して配置される。
以上のように構成された一対の注出口蓋20は、図7から図9に示すように、注出口蓋20の先端が容器側に向くように開かれる。このため、注出部14の注出口を通過した氷は、注出口蓋20に当たって容器の開口部へと案内される。このようにして、注出口蓋20は、注出部14から出た氷を容器の開口部へと案内するガイド部材を構成している。
この発明に係るアイスディスペンサは、注出速度変更手段を備えている。注出速度変更手段は、注出部14から注がれる氷の単位時間当たりの量を、容器の高さ及び容器の開口部の大きさに応じて変更する。この実施の形態1においては、注出速度変更手段は、制御装置8と注出口蓋20とにより構成されている。すなわち、制御装置8は、サイズ検知センサ21の検出した容器の高さ及び容器の開口部の大きさに応じて、注出口蓋20の開度を変更する。
ここでいう注出口蓋20の開度とは、一対の注出口蓋20の先端間の距離のことである。注出口蓋20の開度を変更すると、単位時間当たりに注出口蓋20の先端間を通過できる氷の個数(数量)を変化させることができる。したがって、注出口蓋20の開度を変更することで、注出部14から注がれる氷の単位時間当たりの量が変更される。
ここで、注出口蓋20の先端の間の空間は、注出部14において氷が通過する経路の一部である。したがって、この実施の形態1においては、注出速度変更手段は、容器の高さ及び容器の開口部の大きさに応じて、注出部14における氷が通過する経路の断面積を変更しているともいえる。なお、注出部14における氷が通過する経路の断面積を変更する方法は、ここで例示した注出口蓋20の開度の変更に限られない。他に例えば、注出部14の注出口に絞り部を設け、この絞り部により注出口の開口面積を変更してもよい。
制御装置8は、基本的に、サイズ検知センサ21により検出された容器の開口部の大きさXが大きいほど、注出口蓋20の開度を大きくする。すなわち、注出速度変更手段は、容器の開口部の大きさが大きいほど、注出部14から容器に注ぎ出される氷の単位時間当たりの量を多くする。また、制御装置8は、基本的に、サイズ検知センサ21により検出された容器の高さYが高いほど、注出口蓋20の開度を大きくする。すなわち、注出速度変更手段は、容器の高さが高いほど、注出部14から容器に注ぎ出される氷の単位時間当たりの量を多くする。
このようにすることで、開口部の大きさ又は高さが小さい容器のときには、氷を少しずつ注出することができるので、氷が勢いよく注出されて容器で受け止められず、容器から氷がこぼれることを抑制できる。また、開口部が大きい容器のときには、一気に氷を注出することができるので、容器に氷が溜まるまでの時間を短縮することが可能である。このように、様々な容器のサイズであっても、氷をこぼすことなく、かつ、迅速に容器に氷を注ぎ入れることができる。
次に、図7から図10を参照しながら、容器のサイズに応じた制御装置8による注出口蓋20の開度の制御の具体例について説明する。使用者がコップ等の容器をディスペンサ部9に置き、操作パネル6を操作して、氷注出をONにすると、サイズ検知センサ21が容器のサイズを検出する。具体的には、サイズ検知センサ21は、前述した方法により、容器の開口部の大きさ(直径)Xと、容器の高さYとを検出する。そして、制御装置8は、図7に示すように、注出口蓋20の開度Xdを、検出された容器の開口部の大きさXよりも小さく、かつ、注出する氷1個の大きさx(以下において単に「氷の大きさx」ともいう)よりも大きな寸法に調整する。
この際、制御装置8は、検出された容器の開口部の大きさXと閾値X1とを比較する。閾値X1は予め設定されている。そして、容器の開口部の大きさXが閾値X1以上である場合、制御装置8は、図8に示すように、注出口蓋20の開度Xdを、最大開度Xd1にする。最大開度Xd1は予め設定された寸法である。また、閾値X1は、最大開度Xd1以上の値に予め設定されている。なお、ここで示す例では、最大開度Xd1は注出部14の注出口の直径に等しい。
また、制御装置8は、検出された容器の高さYと閾値Y1とを比較する。閾値Y1は予め設定されている。そして、検出された容器の高さYが閾値Y1未満である場合、制御装置8は、図9に示すように、注出口蓋20の開度Xdを、最小開度Xd2にする。最小開度Xd2は予め設定された寸法である。最小開度Xd2は、氷の大きさxよりも大きな寸法に設定される。このようにすることで、容器の高さYが小さい場合には、少しずつ氷を注出することができるので、氷が勢いよく注出されて、容器の底面から跳ね返ってこぼれることを抑制できる。
また、制御装置8は、検出された容器の開口部の大きさXが氷の大きさx以下である場合、制御装置8は、図10に示すように、注出口蓋20を閉じたままにする。この場合には、制御装置8は、搬送機構駆動装置15を駆動させず氷搬送機構12を停止したままにする。つまり、氷の注出を行わない。このように、容器の開口部の大きさが氷1個の大きさ以下の場合には、氷を注出しないことで、容器に氷が入らずにこぼれてしまうことを防止できる。なお、この際、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに、例えば「容器が小さ過ぎます。」等のエラーメッセージを表示させてもよい。
なお、前述したように、サイズ検知センサ21は、当該センサから見た対象点の方向と基準方向とのなす角度を検出可能である。したがって、サイズ検知センサ21から容器の開口部の縁までの距離及び方向を検出することで、サイズ検知センサ21は、容器の開口部の位置を検出可能である。そこで、制御装置8は、サイズ検知センサ21により検出された容器の開口部の位置に基づいて、一対のガイド部材である注出口蓋20のそれぞれの先端を、容器の開口部に向けるようにしてもよい。このようにすることで、容器の位置が注出部14の直下からずれた場合にもガイド部材である注出口蓋20によって氷を容器の開口部にまで案内することができ、氷がこぼれることを抑制可能である。
次に、以上のように構成されたアイスディスペンサの氷注出動作の制御例について、図11のフロー図を参照しながら説明する。使用者が操作パネル6の操作部6aを操作し、氷注出動作がONにされると、まず、ステップS101において、サイズ検知センサ21は、ディスペンサ部9にある容器のサイズを検出する。そして、制御装置8は、サイズ検知センサ21が検出した容器のサイズ、すなわち容器の開口部の大きさX及び容器の高さYを取得する。ステップS101の後、処理はステップS102へと進む。
ステップS102においては、制御装置8は、ステップS101で取得した容器の開口部の大きさXが氷の大きさxとクリアランスaとの和より大きいか否かを確認する。氷の大きさxは、例えば30mmである。クリアランスaは予め設定された寸法である。ここでは、クリアランスaを例えば4mmとする。容器の開口部の大きさXが氷の大きさxとクリアランスaの和より大きくない場合、処理はステップS103へと進む。
ステップS103においては、制御装置8は、ステップS101で取得した容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きいか否かを確認する。容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きくない場合、処理はステップS115へと進む。
ステップS115においては、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに容器が小さ過ぎる旨のエラーメッセージを表示させる。ステップS115の処理が完了すると、一連の氷注出動作は終了となる。なお、ステップS102で、容器の開口部の大きさXが氷の大きさxとクリアランスaとの和より大きくない場合、処理はステップS103を経ることなく直接ステップS115に進むようにしてもよい。
一方、ステップS102で、容器の開口部の大きさXが氷の大きさxとクリアランスaとの和より大きい場合、処理はステップS104へと進む。ステップS104においては、制御装置8は、ステップS101で取得した容器の高さYが閾値Y1以上であるか否かを確認する。閾値Y1は、例えば60mmである。容器の高さYが閾値Y1以上の場合、処理はステップS105へと進む。
ステップS105においては、制御装置8は、ステップS101で取得した容器の開口部の大きさXが閾値X1以上であるか否かを確認する。閾値X1は、例えば100mmである。容器の開口部の大きさXが閾値X1以上でない場合、処理はステップS106へと進む。
ステップS106においては、制御装置8は、注出口蓋20の開度Xdを、ステップS101で取得した容器の開口部の大きさXから前述のクリアランスaを差し引いた値に設定する。
一方、ステップS105で容器の開口部の大きさXが閾値X1以上の場合、処理はステップS107へと進む。ステップS107においては、制御装置8は、注出口蓋20の開度Xdを、最大開度Xd1に設定する。最大開度Xd1は、閾値X1以上の値に予め設定されている。ここでは例えば最大開度Xd1を、閾値X1と等しい100mmとする。
一方、ステップS103で容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きい場合、処理はステップS108へと進む。また、ステップS104で容器の高さYが閾値Y1以上でない場合も、処理はステップS108へと進む。
ステップS108においては、制御装置8は、注出口蓋20の開度Xdを、最小開度Xd2に設定する。最小開度Xd2は、氷の大きさxと前述のクリアランスaとの和以上の値に予め設定されている。ここでは例えば最小開度Xd2を、氷の大きさxとクリアランスaとの和に等しい34mmとする。
ステップS106、S107及びS108の後、処理はステップS109へと進む。ステップS109においては、制御装置8は、搬送機構駆動装置15を駆動させ、氷搬送機構12による氷の搬送を開始させる。ステップS109の後、処理はステップS110へと進む。
ステップS110においては、制御装置8は、タイマー変数tの値を0に初期化し、タイマーによる計時を開始する。ステップS110の後、処理はステップS111へと進む。ステップS111においては、制御装置8は、ステップS106、S107又はS108で設定した開度Xdで注出口蓋20を開く。こうして、容器への氷の注出が開始される。ステップS111の後、処理はステップS112へと進む。
ステップS112においては、制御装置8は、タイマー変数tの値が予め設定した時間trに達したか否か、すなわち、ステップS110で計時を開始してから時間trが経過したか否かを確認する。時間trは例えば20秒である。計時を開始してから時間trがまだ経過していない場合は、時間trが経過するまで容器への氷の注出を継続する。そして、計時を開始してから時間trが経過したら、処理はステップS113へと進む。
ステップS113においては、制御装置8は、搬送機構駆動装置15を停止させ、氷搬送機構12による氷の搬送を停止させる。ステップS113の後、処理はステップS114へと進む。ステップS114においては、制御装置8は、注出口蓋20を閉じる。こうして、容器への氷の注出が停止される。ステップS114の処理が完了すると、一連の氷注出動作は終了となる。
なお、例えば、使用者が操作パネル6の操作部6aを操作することで、注出口蓋20の開度が予め設定された値に固定されるようにしてもよい。すなわち、注出部14から注がれる氷の単位時間当たりの量を、容器の高さ及び容器の開口部の大きさによらず固定可能にしてもよい。または、操作部6aへの操作により使用者が注出口蓋20の開度を任意の値に設定できるようにしてもよい。
また、製氷室300を設ける箇所は、冷蔵室100内に限定されるものではない。製氷室300は、冷凍室200、又は、その他の貯蔵室内に設けられてもよい。例えば、図12に示すように、左右横並びに冷蔵室100と冷凍室200とが配置された冷凍冷蔵庫1において、冷凍室200内に製氷室300を設けてもよい。また、製氷室300を他の貯蔵室内でなく、独立して設けてもよい。
実施の形態2.
図13から図15は、この発明の実施の形態2に係るもので、図13及び図14はアイスディスペンサの容器中の氷高さと注出口蓋の位置との関係を説明する図、図15はアイスディスペンサの動作例を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、さらに容器内の氷の高さに応じて、容器に注出する氷の単位時間当たりの量を変更するようにしたものである。以下、この実施の形態2に係るアイスディスペンサについて、実施の形態1の構成を元にした場合を例に挙げ、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
この発明の実施の形態2に係るアイスディスペンサにおいては、サイズ検知センサ21は、以下のようにして、容器内の氷の高さをさらに検出可能である。すなわち、サイズ検知センサ21は、注出部14から容器内への氷の注出を開始した後、実施の形態1で説明したサイズ検知センサ21から容器の底面までの直線距離YLの検出と同様にして、サイズ検知センサ21から容器内の氷の上端面までの直線距離を検出する。ここで、実施の形態1の図5に示すYc0の値は既知である。そこで、サイズ検知センサ21から容器内の氷の上端面までの直線距離からYc0を差し引くことで、容器の上端部と容器内の氷の高さの差分Yiを求めることができる。
なお、容器内の氷の高さは、この差分Yiと容器の高さYとから求まる。容器の高さYは、容器が変更されない限り、つまり1回の氷の注出においては変化しない。このため、容器内の氷の高さと前述の差分Yiとは、実質的に同じ物理的意味である。そこで、以下においては、容器の上端部と容器内の氷の高さの差分Yiと容器内の氷の高さを特に区別することなく、どちらも「容器内の氷の高さ」ということがある。
そして、この発明の実施の形態2に係るアイスディスペンサにおいては、注出速度変更手段は、注出部から注がれる氷の単位時間当たりの量を、さらに容器内の氷の高さに応じて変更する。次に、図13及び図14を参照しながら、容器内の氷の高さに応じた制御装置8による注出口蓋20の開度の制御の具体例について説明する。
使用者がコップ等の容器をディスペンサ部9に置き、操作パネル6を操作して、氷注出をONにすると、実施の形態1で説明したような制御例により、制御装置8は、開度Xdで注出口蓋20を開いて氷の注出を開始する。容器への氷の注出を開始した後、サイズ検知センサ21は、容器内の氷の高さYiを検出する。そして、制御装置8は、検出された容器内の氷の高さYiと閾値Y2とを比較する。閾値Y2は予め設定されている。そして、容器内の氷の高さYiが閾値Y2以下になった場合、制御装置8は、図13に示すように、注出口蓋20の開度Xdを、前述の最小開度Xd2にする。
このようにすることで、容器内に氷が積み上がった場合に、氷の注出速度を遅くすることができる。そして、容器内に積み上がった氷の上に、さらに氷が勢いよく注出されて、氷が跳ね返る等してこぼれることを抑制できる。
また、制御装置8は、検出された容器内の氷の高さYiと閾値Y3とを比較する。閾値Y3は、閾値Y2以下の値に予め設定されている。そして、容器内の氷の高さYiが閾値Y3以下になった場合、制御装置8は、図14に示すように、搬送機構駆動装置15を停止させて氷の注出を停止させる。このようにすることで、氷の注出量が多すぎてこぼれることを抑制できる。
次に、以上のように構成されたアイスディスペンサの氷注出動作の制御例について、図15のフロー図を参照しながら説明する。この図15のステップS201からS211は、実施の形態1として説明した図11のステップS101からS111と同様である。また、図15のステップS219からS221は、図11のステップS113からS115と同様である。したがって、ここでは、これらのステップの内容の説明を省略する。
ステップS211で容器への氷の注出が開始されると、処理はステップS212へと進む。ステップS212においては、サイズ検知センサ21は、前述した方法により、容器内の氷の高さYiを検出する。そして、制御装置8は、サイズ検知センサ21が検出した容器内の氷の高さYiを取得する。ステップS212の後、処理はステップS213へと進む。
ステップS213においては、制御装置8は、ステップS212で取得した容器内の氷の高さYiが閾値Y2以下であるか否かを確認する。閾値Y2は、例えば60mmである。容器内の氷の高さYiが閾値Y2以下でない場合、処理はステップS214へと進む。
ステップS214においては、制御装置8は、タイマー変数tの値が予め設定した時間tmに達したか否か、すなわち、ステップS210で計時を開始してから時間tmが経過したか否かを確認する。時間tmは例えば30秒である。計時を開始してから時間tmがまだ経過していない場合は、処理はステップS212へと戻る。一方、計時を開始してから時間tmが経過していたら、処理はステップS219へと進む。
一方、ステップS213で容器内の氷の高さYiが閾値Y2以下の場合、処理はステップS215へと進む。ステップS215においては、制御装置8は、注出口蓋20の開度Xdを、前述の最小開度Xd2に変更する。なお、これまでにステップS208の処理を行っており、既に注出口蓋20の開度Xdが最小開度Xd2である場合には、このステップS215では特に何もせず注出口蓋20の開度Xdが最小開度Xd2の状態を維持する。ステップS212の後、処理はステップS216へと進む。
ステップS216においては、サイズ検知センサ21は、前述した方法により、容器内の氷の高さYiの最新値を検出する。そして、制御装置8は、サイズ検知センサ21が検出した容器内の氷の高さYiを取得する。ステップS216の後、処理はステップS217へと進む。
ステップS217においては、制御装置8は、ステップS216で取得した容器内の氷の高さYiが閾値Y3以下であるか否かを確認する。閾値Y3は、例えば20mmである。容器内の氷の高さYiが閾値Y3以下の場合、処理はステップS219へと進む。一方、容器内の氷の高さYiが閾値Y3以下でない場合、処理はステップS218へと進む。
ステップS218においては、制御装置8は、タイマー変数tの値が前述の時間tmに達したか否か、すなわち、ステップS210で計時を開始してから時間tmが経過したか否かを確認する。計時を開始してから時間tmがまだ経過していない場合は、処理はステップS216へと戻る。一方、計時を開始してから時間tmが経過していたら、処理はステップS219へと進む。
なお、他の構成、動作等については実施の形態1と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
実施の形態3.
図16から図19は、この発明の実施の形態3に係るもので、図16はアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫の縦断面図、図17及び図18はアイスディスペンサ部分の断面図、図19はアイスディスペンサの動作例を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、注出口蓋の開度ではなく、氷搬送機構の搬送速度を変化させることで、容器に注出する氷の単位時間当たりの量を変更するようにしたものである。以下、この実施の形態3に係るアイスディスペンサについて、実施の形態1の構成を元にした場合を例に挙げ、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサ(ディスペンサ部9)を備えた冷凍冷蔵庫1では、図16に示すように、連通ダクト13の内径すなわち氷が通過する経路の断面積がほぼ一定になるように形成されている。また、実施の形態1及び実施の形態2のように、注出口蓋20は左右一対で設けなくともよい。図17及び図18に示すのは、1つの注出口蓋20で注出部14の注出口を開閉する例である。この例では、注出口蓋20の前端部が、注出部14の注出口の前縁部に回転可能に取り付けられている。そして、注出口蓋20は、常の一定の開度で開くようになっている。なお、注出口蓋20を注出口の前側に開くようにすることで、注出口から出た氷が手前側にこぼれてしまうことを抑制できる。
そして、この発明の実施の形態3に係るアイスディスペンサにおいては、注出速度変更手段は、容器の高さ及び容器の開口部の大きさに応じて、氷搬送機構12による氷の搬送速度を変更する。実施の形態1で前述したように、搬送機構駆動装置15による氷搬送機構12のスクリューの回転速度を変更することで、搬送部による氷の搬送速度を変更できる。搬送機構駆動装置15の動作は制御装置8により制御される。したがって、この実施の形態3では、制御装置8及び搬送機構駆動装置15により注出速度変更手段が構成されている。
次に、容器の高さ及び容器の開口部の大きさに応じた制御装置8による氷の搬送速度の制御の具体例について説明する。使用者がコップ等の容器をディスペンサ部9に置き、操作パネル6を操作して、氷注出をONにすると、サイズ検知センサ21が容器のサイズを検出する。具体的には、サイズ検知センサ21は、実施の形態1と同様の方法により、容器の開口部の大きさ(直径)Xと、容器の高さYとを検出する。
そして、制御装置8は、容器の開口部の大きさXが前述の閾値X1未満である場合、又は、容器の高さYが前述の閾値Y1未満である場合には、氷搬送機構12のスクリューの回転速度をV1にする。V1は予め設定されている。また、容器の開口部の大きさXが閾値X1以上であり、かつ、容器の高さYが閾値Y1以上である場合には、制御装置8は、氷搬送機構12のスクリューの回転速度をV2にする。V2は、前述したV1より大きな値に予め設定されている。
次に、以上のように構成されたアイスディスペンサの氷注出動作の制御例について、図19のフロー図を参照しながら説明する。この図19のステップS301は、実施の形態1として説明した図11のステップS101と同様である。また、また、図19のステップS308からS313は、図11のステップS110からS115と同様である。したがって、ここでは、これらのステップの内容の説明を省略する。
ステップS301でディスペンサ部9にある容器のサイズ、すなわち容器の開口部の大きさX及び容器の高さYを取得した後、処理はステップS302へと進む。ステップS302においては、制御装置8は、ステップS301で取得した容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きいか否かを確認する。容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きくない場合、処理はステップS313へと進む。一方、容器の開口部の大きさXが氷の大きさxより大きい場合、処理はステップS303へと進む。
ステップS303においては、制御装置8は、ステップS301で取得した容器の高さYが前述の閾値Y1以上であるか否かを確認する。容器の高さYが閾値Y1以上の場合、処理はステップS304へと進む。
ステップS304においては、制御装置8は、ステップS301で取得した容器の開口部の大きさXが前述の閾値X1以上であるか否かを確認する。容器の開口部の大きさXが閾値X1以上でない場合、処理はステップS305へと進む。また、ステップS303で容器の高さYが閾値Y1以上でない場合も、処理はステップS305へと進む。ステップS305においては、制御装置8は、氷搬送機構12のスクリュー回転速度Vdを、V1に設定する。V1は例えば20rpmである。
一方、ステップS304で容器の開口部の大きさXが閾値X1以上の場合、処理はステップS306へと進む。ステップS306においては、制御装置8は、氷搬送機構12のスクリュー回転速度Vdを、V2に設定する。V2は例えば40rpmである。
ステップS305及びS306の後、処理はステップS307へと進む。ステップS307においては、制御装置8は、ステップS305又はS306で設定した開転速度Vで氷搬送機構12のスクリューが回転するように搬送機構駆動装置15を駆動させ、氷搬送機構12による氷の搬送を開始させる。ステップS307の後、処理はステップS308へと進む。
なお、他の構成、動作等については実施の形態1又は実施の形態2と同様であり、ここでは、その説明を省略する。
以上のように構成されたアイスディスペンサにおいても、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができる。すなわち、開口部の大きさ又は高さが小さい容器のときには、氷を少しずつ注出することができるので、氷が勢いよく注出されて容器で受け止められず、容器から氷がこぼれることを抑制できる。また、開口部が大きい容器のときには、一気に氷を注出することができるので、容器に氷が溜まるまでの時間を短縮することが可能である。このように、様々な容器のサイズであっても、氷をこぼすことなく、かつ、迅速に容器に氷を注ぎ入れることができる。
この発明は、上面が開口された容器内に氷を注ぐアイスディスペンサに利用できる。また、そのようなアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫にも利用できる。
1 冷凍冷蔵庫
2 圧縮機
3 冷却器
4 送風ファン
5 風路
6 操作パネル
6a 操作部
6b 表示部
7 冷蔵室扉
7a 左扉
7b 右扉
8 制御装置
9 ディスペンサ部
10 製氷皿
11 貯氷ケース
12 氷搬送機構
13 連通ダクト
14 注出部
15 搬送機構駆動装置
16 回転装置
17 給水タンク
18 給水パイプ
19 検氷レバー
20 注出口蓋
21 サイズ検知センサ
22 温度センサ
23 給水ポンプ
90 断熱箱体
100 冷蔵室
200 冷凍室
201 収納ケース
300 製氷室

Claims (10)

  1. 氷を容器に注ぐ注出部と、
    前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさを検出するセンサと、
    前記注出部から注がれる氷の単位時間当たりの量を、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさに応じて変更する注出速度変更手段と、を備えたアイスディスペンサ。
  2. 前記注出速度変更手段は、前記容器の開口部の大きさが大きいほど、前記注出部から前記容器に注ぎ出される氷の単位時間当たりの量を多くする請求項1に記載のアイスディスペンサ。
  3. 前記注出速度変更手段は、前記容器の高さが高いほど、前記注出部から前記容器に注ぎ出される氷の単位時間当たりの量を多くする請求項1又は請求項2に記載のアイスディスペンサ。
  4. 氷を貯蔵する貯氷部と、
    前記貯氷部から前記注出部に氷を搬送する搬送部と、をさらに備え、
    前記注出速度変更手段は、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさに応じて、前記搬送部による氷の搬送速度を変更する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ。
  5. 前記注出速度変更手段は、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさに応じて、前記注出部における氷が通過する経路の断面積を変更する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ。
  6. 前記注出部に設けられ、対向して配置される一対のガイド部材をさらに備え、
    前記注出速度変更手段は、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさに応じて、前記一対のガイド部材の先端間の距離を変更する請求項5に記載のアイスディスペンサ。
  7. 前記センサは、前記容器の開口部の位置をさらに検出可能であり、
    前記一対のガイド部材の先端は、前記容器の開口部に向けられる請求項6に記載のアイスディスペンサ。
  8. 前記センサは、前記容器内の氷の高さをさらに検出可能であり、
    前記注出速度変更手段は、前記注出部から注がれる氷の単位時間当たりの量を、前記容器内の氷の高さに応じて変更する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ。
  9. 前記注出部から注がれる氷の単位時間当たりの量を、前記容器の高さ及び前記容器の開口部の大きさによらず固定可能である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のアイスディスペンサ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のアイスディスペンサを備えた冷凍冷蔵庫。
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