JP4224858B2

JP4224858B2 - 飲料自動販売機の飲料調合方法及び飲料自動販売機

Info

Publication number: JP4224858B2
Application number: JP2005011135A
Authority: JP
Inventors: 健佐藤; 孝洋鳥海; 孝行阿久沢
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Holdings Corp
Priority date: 2005-01-19
Filing date: 2005-01-19
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2025-01-19
Also published as: EP1690481A3; JP2006201898A; ES2318690T3; EP1690481B1; DE602006004085D1; EP1690481A2

Description

本発明は、飲料をカップに入れて販売する飲料自動販売機の飲料調合方法及び飲料自動販売機に関するものである。

従来、この種の飲料自動販売機の飲料調合方法としては、コールド飲料を調合する際に、カップ内において粉末原料を湯またはコーヒーの抽出液等と混ぜ合わせて攪拌機によって撹拌することにより粉末原料を溶解させて飲料を生成した後、製氷機において製氷された固形状の粒氷を投入することによりコールド飲料を生成するようにしたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
特開平５−２１０７８５号公報

しかしながら、従来の飲料自動販売機の飲料調合方法では、飲料の入ったカップに粒氷を投入すると、飲料の液面に粒氷が落下する衝撃によって飲料が飛散する。これにより、飛散した飲料がカップ内の壁面に付着することにより見栄えを低下させるという問題点があった。また、飛散した飲料がカップ外にも飛散するため、飲料自動販売機の内部が汚れ易くなるとともに、メンテナンス時の清掃作業が繁雑になるという問題点があった。

また、カップ内に粒氷を投入した後に飲料を注入することによりコールド飲料を生成する場合もあるが、カップ内に粒氷を投入する際に、粒氷がカップ内において跳ね返り、カップ外に飛散するという問題点もあった。

本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カップに固形状の粒氷を投入する際に飲料または粒氷の飛散を防止することのできる飲料自動販売機の飲料調合方法及び飲料自動販売機を提供することにある。

本発明は前記目的を達成するために、カップ内に所定量の粒氷を投入するステップを備えた飲料自動販売機の飲料調合方法において、前記カップ内に所定量の削り氷を投入するステップに続いてカップ内に所定量の粒氷を投入するステップを備えている。

また、製氷機及び削り氷機を備え、カップ内に所定量の粒氷を投入するようにした飲料自動販売機において、前記カップ内に所定量の削り氷を投入し、続いてカップ内に所定量の粒氷を投入する氷投入制御手段を備えている。

これにより、カップ内に削り氷が投入された後に粒氷が投入されることから、削り氷の上に粒氷が落下し、飲料または粒氷の飛散が防止される。

本発明によれば、カップ内に固形状の粒氷を投入する際に削り氷の上に粒氷を落下させることにより飲料の飛散を防止することができるので、カップ内の壁面に飲料が付着することはなく、見栄えを低下させることがないという利点がある。また、カップの外部にも飲料または粒氷が飛散することはないので、飲料自動販売機の内部を衛生的な環境に保つことができ、メンテナンス時の清掃作業を容易にすることができる。

図１乃至図９は本発明の一実施形態を示すもので、図１は飲料自動販売機の正面図、図２は本体内の概略構成図、図３は制御系を示すブロック図、図４は飲料の生成工程を示すフローチャート、図５乃至図１０は飲料の生成工程を示す動作説明図である。

この飲料自動販売機は、本体１と、カップＡを搬出するカップ搬出機２と、湯を生成する温水生成機３と、原料としてコーヒー豆を収納する第１の原料貯蔵庫４と、コーヒー豆からコーヒー液を抽出するコーヒー抽出機５と、粉末原料を収納する複数の第２の原料貯蔵庫６と、固形状の粒氷を製氷する製氷機７と、製氷機７で製氷された粒氷を削ることにより削り氷を生成する氷投入手段としての削り氷機８と、飲料を撹拌する攪拌機９と、カップＡを保持するカップホルダ１０ａを移動させるホルダ移動機１０と、制御部１１とを備えている。

本体１は、前面を開口したキャビネットの前面開口を開閉するドア１ａを備えている。ドア１ａの前面には、紙幣投入口１ｂと、硬貨投入口１ｃと、返却レバー１ｄと、硬貨返却口１ｅと、液晶ディスプレイ１ｆと、液晶ディスプレイ１ｆの左右に並べられた複数の操作ボタン１ｇとが設けられている。また、ドア１ａの前面の液晶ディスプレイ１ｆの下方には、縦長矩形状のカップ搬出口１ｈと、カップ搬出口１ｈを開閉する左右一対のスライド扉１ｉと、カップ搬出口１ｈの外側に設けられたカップ載置台１ｊと、ドア１ａの前面に前方に張り出すように設けられた簡易テーブル１ｋが設けられている。

カップ搬出機２は、逆円錐台状の外形を有する飲料販売用のカップＡを収容する周知の構成からなり、カップＡを一つずつ下方に落下搬出するようになっている。

温水生成機３は、図示しないヒータによって約９０℃の湯を生成するもので、所定量の湯をノズル３ａからカップＡ内に吐出するようになっている。

第１の原料貯蔵庫４は、コーヒー豆を挽くミルを有し、計量器で計量した所定量の原料（挽き豆）をコーヒー抽出機５に搬出するようになっている。

コーヒー抽出機５は、温水生成機３から供給される湯を用いて原料（挽き豆）からコーヒー液を抽出する周知の構成からなり、コーヒー液はノズル５ａからカップＡに注入されるようになっている。

各第２の原料貯蔵庫６は、ココア、クリーム及び砂糖などの粉末原料をそれぞれ収容しており、所定量の原料をシュータ６ａを介してカップＡ内に投入するようになっている。

製氷機７は、固形状の粒氷を製氷する周知の構成からなり、製氷された粒氷を削り氷機８に搬出するようになっている。

削り氷機８は、削り氷機８から搬出された粒氷を切削刃で削ることにより削り氷を生成するとともに、削り氷を生成することなく粒氷として外部に搬出することも可能である。これにより、必要に応じて粒氷または削り氷をシュータ８ａを介してカップＡ内に投入するようになっている。

攪拌機９は、スクリュー状の撹拌部材９ａをモータ９ｂによって回転させることによりカップＡ内の飲料を撹拌するようになっており、図示しない昇降機構によって上下方向に移動するようになっている。

ホルダ移動機１０は、カップＡを保持するためにＣ型状に形成されたカップホルダ１０ａを、モータの回転運動を直線運動に変換するボールネジ及びナット等の運動変換機構によって、カップ搬出機２のカップ搬出位置、各第２の原料貯蔵庫６の原料排出位置及び飲料生成位置に移動させることが可能となっている。

制御部１１は、マイクロコンピュータによって構成され、図３に示すように、操作ボタン１ｇ、カップ搬出機２、温水生成機３、第１の原料貯蔵庫４、コーヒー抽出機５、第２の原料貯蔵庫６、製氷機７、削り氷機８、攪拌機９、ホルダ移動機１０に接続されている。また、制御部１１のメモリには図４に示す飲料の生成に関するプログラムの他にホルダ移動機の動作に関するプログラム等が記憶されている。

以上のように構成された飲料自動販売機において、例として砂糖及びクリーム入りのアイスコーヒーが選択された場合の販売動作を図５乃至図１０の動作説明図と図４のフローチャートを参照して説明する。

まず、購買者によって操作ボタン１ｇが押されて飲料が選択されるとともに、必要な金銭が投入されると、カップ移動機１０によってカップホルダ１０ａをカップ搬出機２の搬出位置に移動し、カップ搬出機２から落下搬出したカップＡをカップホルダ１０ａに保持させる。

次に、カップホルダ１０ａに保持されたカップＡを砂糖及びクリームがそれぞれ収納された第２の原料貯蔵庫６の原料排出位置に順次移動し、図５に示すように、それぞれの第２の原料貯蔵庫６から粉末原料Ｂとしての砂糖及びクリームを順次カップＡ内に投入する（図４のステップＳ１）。続いて、カップＡを飲料生成位置に移動し、図６に示すように、温水生成機３のノズル３ａからカップＡ内に所定量の溶解湯Ｃを注入して攪拌機９によってカップＡ内を撹拌することにより粉末原料を溶解する（図４のステップＳ２）。そして、図７に示すように、コーヒー抽出機５のノズル５ａからカップＡ内にコーヒー液Ｄを注入し（図４のステップＳ３）、図８に示すように、削り氷機８から削り氷Ｅをシュータ８ａを介してカップＡ内に投入する（図４のステップＳ４）。続いて、図９に示すように、粒氷Ｆを削り氷機８及びシュータ８ａを介してカップＡ内に投入し（図４のステップＳ５）、カップＡ内の撹拌を終了すると、図１０に示すように、アイスコーヒーが生成される。

その後、カップホルダ１２ａは所定の搬出動作を行い、アイスコーヒーが生成されたカップＡを本体１のカップ搬出口１ｈから外側に搬出して販売動作を終了する。

このとき、カップＡ内に収容された飲料の液面を覆う量の削り氷ＥをカップＡ内に投入することにより、粒氷Ｆが飲料の液面に直接落下することはない。

このように、本実施形態によれば、飲料が入ったカップＡに削り氷Ｅを投入した後に、固形状の粒氷Ｆを投入するようにしたので、粒氷Ｆを投入する際にカップＡ内の削り氷Ｅの上に粒氷Ｆを落下させることにより飲料の飛散を防止することができ、カップＡ内の壁面に飲料が付着することはなく、見栄えを低下させることがないという利点がある。また、カップＡの外部にも飲料または粒氷Ｆが飛散することはないので、本体１内を衛生的な環境に保つことができ、メンテナンス時の清掃作業を容易にすることができる。

また、カップＡ内に収容された飲料の液面を覆う量の削り氷をカップＡ内に投入するようにしたので、粒氷Ｆが飲料の液面に直接落下することはなく、カップＡ内の飲料の飛散をより確実に防止することができる。

また、シュータ８ａを介して削り氷Ｅ及び粒氷ＦをそれぞれカップＡ内に投入するようにしたので、カップＡを移動させることなく削り氷Ｅの投入直後に粒氷Ｆを投入することができ、削り氷Ｅが飲料に溶けることによる飲料の液面の露出を防止することができる。

また、製氷機７によって飲料水を冷却することにより粒氷Ｆを生成し、粒氷Ｆを削ることにより削り氷Ｅを生成するようにしたので、別途削り氷Ｅ用に氷を生成する必要はなく製氷機７によって製氷された粒氷Ｆから削り氷Ｅを生成することができ、製造コストの低減を図ることができる。

尚、前記実施形態では、粉末原料Ｂとしての砂糖及びクリームを所定量の湯によって溶解し、コーヒー液を注入することにより飲料を生成し、削り氷Ｅ及び粒氷Ｆを順次投入してカップＡにアイスコーヒーを生成するようにしたものを示したが、粉末原料Ｂを所定量の湯によって溶解させて削り氷Ｅ及び粒氷Ｆを順次投入し、その後に抽出したコーヒー液をカップＡに注入することによってもアイスコーヒーを生成することが可能である。

また、前記実施形態では、抽出したコーヒー液に砂糖及びクリームを溶解させることにより飲料を生成したものを示したが、例えばコーヒー粉、ココア等の粉末原料を湯によって溶解すると共に希釈したものを飲料としてもよいし、コーヒー、シロップ等の濃縮液を水または湯によって希釈したものを飲料としてもよい。これらの飲料に削り氷Ｅ及び粒氷Ｆを順次投入することにより多種類のコールド飲料の生成が可能となる。

また、前記実施形態では、飲料が入ったカップＡに削り氷Ｅ及び粒氷Ｆを投入するようにしたものを示したが、カップＡに削り氷Ｅ及び粒氷Ｆを順次投入した後に飲料を注入してコールド飲料を生成するようにした場合にも、前記実施形態と同様に削り氷Ｅの上に粒氷Ｆを落下させることができ、粒氷ＦがカップＡ内に直接落下することによる粒氷ＦのカップＡ外へ飛散を防止することが可能となる。

本発明の一実施形態を示す飲料自動販売機の正面図本体内の概略構成図制御系を示すブロック図飲料の生成工程を示すフローチャート飲料の生成工程を示す動作説明図飲料の生成工程を示す動作説明図飲料の生成工程を示す動作説明図飲料の生成工程を示す動作説明図飲料の生成工程を示す動作説明図飲料の生成工程を示す動作説明図

符号の説明

７…製氷機、８…削り氷機、Ａ…カップ、Ｅ…削り氷、Ｆ…粒氷。

Claims

カップ内に所定量の粒氷を投入するステップを備えた飲料自動販売機の飲料調合方法において、
前記カップ内に所定量の削り氷を投入するステップに続いてカップ内に所定量の粒氷を投入するステップを備える
ことを特徴とする飲料自動販売機の飲料調合方法。
削り氷を投入するカップ内には飲料が予め収容されている
ことを特徴とする請求項１記載の飲料自動販売機の飲料調合方法。
前記カップ内に収容された飲料の液面を覆う量の削り氷をカップ内に投入する
ことを特徴とする請求項２記載の飲料自動販売機の飲料調合方法。
前記カップに対して削り氷を投入する位置と同じ位置から粒氷を投入する
ことを特徴とする請求項１、２または３記載の飲料自動販売機の飲料調合方法。
飲料水を冷却することにより粒氷を生成し、
粒氷を削ることにより削り氷を生成する
ことを特徴とする請求項１、２または３記載の飲料自動販売機の飲料調合方法。
製氷機及び削り氷機を備え、カップ内に所定量の粒氷を投入するようにした飲料自動販売機において、
前記カップ内に所定量の削り氷を投入し、続いてカップ内に所定量の粒氷を投入する氷投入制御手段を備えた
ことを特徴とする飲料自動販売機。
前記カップに対して同じ位置から削り氷及び粒氷をカップ内に投入可能な氷投入手段を備えた
ことを特徴とする請求項６記載の飲料自動販売機。