JP6834189B2 - 振動デバイス、振動デバイスの製造方法、電子機器および移動体 - Google Patents

振動デバイス、振動デバイスの製造方法、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、振動デバイス、振動デバイスの製造方法、電子機器および移動体に関するものである。
水晶発振器等に代表されるように、水晶振動片等の振動素子をパッケージ内に収納した振動デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に係る振動デバイスは、水晶振動片と、水晶振動片が内部空間に収納されたパッケージと、を備え、パッケージに、パッケージの内部空間と外部空間とを連通する貫通孔が設けられ、その貫通孔を封止材により封止している。
特開2014−107604号公報
しかし、特許文献1に係る振動デバイスでは、封止材により封止される貫通孔と水晶振動片との間に遮蔽する物体が存在しないため、レーザーを用いて当該貫通孔を封止材により封止する際、レーザーが水晶振動片に当たってダメージを与えたり、封止時に封止材がパッケージ内に飛散してコンタミネーションを生じさせたりして封止後の振動素子の特性を低下させる可能性があるという問題があった。
本発明の目的は、振動素子の特性低下を低減しつつ、振動素子を収納する容器を封止することができる振動デバイスおよびその製造方法を提供すること、また、かかる振動デバイスを備える電子機器および移動体を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の振動デバイスは、振動素子と、
前記振動素子を収納している容器と
前記容器に収納されている第1温度制御素子および第2温度制御素子と、を備え、
前記容器は、
孔部が設けられているベース層と、
前記振動素子と前記ベース層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる遮蔽部を有する遮蔽層と、
前記ベース層と前記遮蔽層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる部分を有する空隙部、前記第1温度制御素子を収納する第1開口部、および、前記第2温度制御素子を収納する第2開口部を含むスペーサー層と、を有し、
前記孔部は、前記ベース層の平面視において前記第1開口部と前記第2開口部との間に配置されていることを特徴とする。
このような振動デバイスによれば、遮蔽部が平面視で孔部と重なっているため、レーザー等のエネルギー線を用いて孔部を封止材により封止する際、エネルギー線による振動素子の損傷や、飛散する封止材による容器内のコンタミネーションの発生を低減することができる。そのため、振動素子の特性低下を低減しつつ、振動素子を収納する容器を封止することができる。
なお、ここでいう孔部は容器のベース層が孔を有する形状であることを意味しており、容器と外気を連通していることを意味しない。孔部は封止材によって封止されている構成であってよい。
本発明の振動デバイスでは、前記空隙部はさらに、前記ベース層の平面視において前記孔部と重なる部分から前記第1開口部側および前記第2開口部側に延びている溝部を含むことが好ましい。
これにより、容器の機械的特性を優れたものとしつつ、空隙部の流路抵抗を小さくして、容器を封止する前に、孔部および空隙部を通じて容器内の脱気を効率的に行うことができる。
本発明の振動デバイスでは、前記遮蔽層は、平面視で、前記第1開口部を包含している第3開口部、および、前記第2開口部を包含している第4開口部を含み、
前記平面視で、前記溝部の前記第1開口部側の端部は前記第3開口部内にあり、前記溝部の前記第2開口部側の端部は前記第4開口部内にあることが好ましい。
本発明の振動デバイスでは、前記容器に対して前記振動素子を固定している固定部を備え、
前記固定部は、前記ベース層の平面視において、前記第1温度制御素子に対して前記第2温度制御素子側に位置し、かつ、前記第2温度制御素子に対して前記第1温度制御素子側に位置していることが好ましい。
これにより、第1温度制御素子と振動素子との間の熱抵抗と、第2温度制御素子と振動素子との間の熱抵抗との差を低減することができる。その結果、第1温度制御素子および第2温度制御素子による温度制御の精度を高めることができる。
本発明の振動デバイスでは、前記容器は、ベース基板、および、前記ベース基板に接合されている蓋体を有し、前記ベース基板と前記蓋体との間に前記振動素子を収納しており、
前記ベース基板が前記ベース層、前記遮蔽層および前記スペーサー層を有することが好ましい。
このようなベース層、遮蔽層およびスペーサー層を有するベース基板上に振動素子を搭載することで、振動素子と孔部との間に遮蔽部を介在させることができる。これにより、エネルギー線を用いて孔部を封止材により封止する際、振動素子のエネルギー線による損傷や、飛散する封止材による容器内のコンタミネーションの発生を効果的に低減することができる。
本発明の振動デバイスの製造方法は、振動素子と、第1温度制御素子と、第2温度制御素子と、孔部が設けられているベース層、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる遮蔽部を有する遮蔽層、および、前記ベース層と前記遮蔽層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる部分を有する空隙部と、前記第1温度制御素子を収納し、前記ベース層の平面視で前記孔部と重ならない第1開口部と、前記第2温度制御素子を収納し、前記ベース層の平面視で前記孔部と重ならない第2開口部とを含むスペーサー層を有する容器と、を準備する準備工程と、
前記振動素子を前記遮蔽部に対して前記孔部とは反対側に配置して前記容器に収納するとともに、前記第1開口部に前記第1温度制御素子を収納し、かつ、前記第開口部に前記第温度制御素子を収納する収納工程と、
前記孔部に封止材を配置し、エネルギー線を前記封止材に照射することにより前記孔部を封止する封止工程と、を有することを特徴とする。
このような振動デバイスの製造方法によれば、遮蔽部が平面視で孔部と重なっているため、レーザー等のエネルギー線を用いて孔部を封止材により封止する際、エネルギー線による振動素子の損傷や、飛散する封止材による容器内のコンタミネーションの発生を低減することができる。そのため、振動素子の特性低下を低減しつつ、振動素子を収納する容器を封止することができる。
本発明の電子機器は、本発明の振動デバイスを備えることを特徴とする。
このような電子機器によれば、優れた特性を有する振動デバイスを備えるため、優れた信頼性を発揮させることができる。
本発明の移動体は、本発明の振動デバイスを備えることを特徴とする。
このような移動体によれば、優れた特性を有する振動デバイスを備えるため、優れた信頼性を発揮させることができる。
本発明の実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。 図1に示す振動デバイスの一部拡大断面図である。 図2に示す容器が備えるベース基板の分解斜視図である。 図2に示す容器が備えるベース基板の平面図である。 本発明の振動デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。 図5に示す収納工程を説明する図である。 図5に示す封止工程を説明する図である。 本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の振動デバイスを備える移動体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の振動デバイス、振動デバイスの製造方法、電子機器および移動体について、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動デバイスおよびその製造方法
(振動デバイス)
まず、本発明の振動デバイスの実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示す振動デバイス1は、いわゆる恒温槽型水晶発振器(OCXO)である。この振動デバイス1は、第1容器4と、第1容器4内に収納されている第2容器3(容器)、振動素子2、複数の温度制御素子5および回路素子6と、を有している。ここで、振動素子2は、第2容器3内に収納されている。また、複数の温度制御素子5は、複数の温度制御素子51および複数の温度制御素子52を有し、複数の温度制御素子51が第1容器4と第2容器3との間に配置され、複数の温度制御素子52が第2容器3内に収納されている。また、回路素子6は、第1容器4と第2容器3との間に配置されている。なお、振動デバイス1は、第1容器4を収納する容器をさらに有していてもよい。また、第1容器4およびこれに付随する構成を省略してもよい。
以下、振動デバイス1の各部の構成を説明する。
[第1容器]
第1容器4(第1パッケージ)は、第2容器3を収納する凹部411を有する箱状の第1ベース基板41(ベース)と、凹部411の開口を塞ぐように配置された状態で第1ベース基板41に接合部材43を介して接合されている板状の第1蓋体42(リッド)と、を有している。第1容器4内の空間S1は、減圧(真空)状態となっていることが好ましい。これにより、空間S1内に収納されている各部の温度が第1容器4の外部の温度変動によって変動することを低減することができる。なお、第1容器4内の空間S1は、減圧状態でなくてもよく、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
第1ベース基板41は、板状の層412、開口を有する枠状の層413〜417がこの順で積層されて構成されている。これにより、凹部411が形成されている。ここで、層412の上面の一部が層413の開口から露出している。また、層413〜417は上側にある層ほど開口の幅が大きくなっており、これにより、層413〜416の上面の一部が層414〜417の開口からそれぞれ露出している。この第1ベース基板41の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料を用いることができる。
このような第1ベース基板41には、第1蓋体42が接合部材43を介して接合されている。ここで、接合部材43は、第1蓋体42の構成材料と同様の金属で構成され、必要に応じてニッケルメッキ等のメッキが表面に施されている。また、接合部材43は、第1ベース基板41の上面に対してろう接により接合されている。そして、接合部材43は、第1蓋体42に対してシーム溶接により接合されている。なお、かかる接合は、シーム溶接と併用して、エネルギー線溶接(レーザー溶接、電子線溶接等)を用いてもよい。
第1蓋体42の第1ベース基板41側の面には、凹部421が設けられている。これにより、第1蓋体42は、凹部421の底部を構成している薄肉部422と、薄肉部422の外側において薄肉部422よりも厚い厚肉部423と、を有している。この厚肉部423は、第1蓋体42の外周縁に沿って全周にわたって形成されている。そして、第1蓋体42は、厚肉部423において第1ベース基板41に接合されている。この第1蓋体42の構成材料としては、特に限定されないが、第1ベース基板41の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、第1ベース基板41の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、第1蓋体42の形状は、図示のものに限定されず、例えば、単なる平板状であってもよいし、外周部にフランジ部を有する形状であってもよい。
このような第1容器4において、第1ベース基板41の層413〜416の上面には、複数の接続端子(図示せず)が適宜設けられている。この複数の接続端子は、図示しない配線に電気的に適宜接続されているとともに、一部の接続端子が、図示しない配線層を介して、第1ベース基板41の底面に設けられた端子(図示せず)に電気的に接続されている。これら接続端子は、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)等のメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)等の各被膜を積層した金属被膜で構成されている。
[回路素子]
回路素子6は、前述した第1容器4の第1ベース基板41の底面(より具体的には層412の上面)に対して接着剤等によって固定されている。回路素子6は、図示しない複数の端子を有し、この各端子がボンディングワイヤー62によって、第1ベース基板41の層413の上面に設けられている各接続端子(図示せず)と電気的に接続されている。この回路素子6は、図示しないが、振動素子2を駆動するための駆動回路(発振回路)を有している。なお、回路素子6は、第1容器4の外部に設けられていてもよい。
[第2容器外の温度制御素子]
複数の温度制御素子51は、前述した第1容器4の第1ベース基板41の底面(より具体的には層414の上面)に対して接着剤等によって固定されている。温度制御素子51は、図示しない複数の端子を有し、この各端子が導電性ワイヤー等の配線(図示せず)によって、第1ベース基板41に設けられている各接続端子(図示せず)と電気的に接続されている。この温度制御素子51は、第2容器3の温度が所望温度に維持されるように温度制御を行う素子である。例えば、温度制御素子51は、ヒーターICであり、図示しないが、通電により発熱する発熱部と、発熱部の温度を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて発熱部の作動を制御する制御部と、を有している。
[第2容器]
第2容器3は、振動素子2(発振素子)を収納する容器であり、前述した温度制御素子51に対して接着剤71を介して固定されている。この第2容器3(第2パッケージ)は、振動素子2および温度制御素子52を収納する凹部311を有する箱状の第2ベース基板31(ベース)と、凹部311の開口(図1中下側)を塞ぐように配置された状態で第2ベース基板31に接合部材33を介して接合されている板状の第2蓋体32(リッド)と、を有している。第2容器3内の空間S2は、減圧(真空)状態となっていることが好ましい。これにより、空間S2内に収納されている各部の温度が第2容器3の外部の温度変動によって変動することを低減することができる。なお、第2容器3内の空間S2は、減圧状態でなくてもよく、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
第2ベース基板31の凹部311の底面には、段差を形成する2つの面が形成されている。すなわち、凹部311は、深さが2段階となっており、2つの面にそれぞれ対応して振動素子2と温度制御素子52とが収納されている。この第2ベース基板31の構成材料としては、特に限定されないが、前述した第1ベース基板41の構成材料と同様の材料を用いることができる。なお、第2ベース基板31については、後に詳述する。
また、第2ベース基板31には、第2蓋体32が接合部材33を介して接合されている。ここで、接合部材33は、第2蓋体32の構成材料と同様の金属で構成され、必要に応じてニッケルメッキ等のメッキが表面に施されている。また、接合部材33は、第2ベース基板31の上面に対してろう接により接合されている。そして、接合部材33は、第2蓋体32に対してシーム溶接により接合されている。なお、かかる接合は、シーム溶接と併用して、エネルギー線溶接(レーザー溶接、電子線溶接等)を用いてもよい。
第2蓋体32の構成材料としては、特に限定されないが、前述した第1ベース基板41および第1蓋体42の構成材料の関係と同様、第2ベース基板31の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。
第2ベース基板31の凹部311の段差を形成する2つの面のそれぞれには、複数の接続端子(図示せず)が設けられている。この複数の接続端子は、図示しない配線に電気的に適宜接続されているとともに、一部の接続端子が、図示しない配線層を介して、第2ベース基板31の底面に設けられた端子(図示せず)に電気的に接続されている。これら接続端子の構成材料としては、前述した第1ベース基板41に設けられた接続端子の構成材料と同様の材料を用いることができる。
このような第2容器3は、第2蓋体32が第1容器4の第1ベース基板41側を向いており、第2蓋体32が温度制御素子51に対して接着剤71を介して固定されている。また、第2ベース基板31の底面に設けられた端子(図示せず)は、ボンディングワイヤー61を介して、第1ベース基板41の層416の上面に設けられている各接続端子(図示せず)と電気的に接続されている。
[発振素子]
振動素子2は、前述した第2容器3の空間S2内に収納されている。また、振動素子2は、導電性接着剤72を介して、前述した第2ベース基板31の凹部311の段差を形成する2つの面のうちの開口側の面(凹部311の深さが浅い側の面)に設けられた接続端子(図示せず)に固定されている。なお、導電性接着剤72は、導電性金属材料で代替することもできる。また、導電性接着剤に代えて非導電性の接着剤を用いてもよく、この場合、第2ベース基板31上の接続端子に対して振動素子2をボンディングワイヤーにより電気的に接続してもよい。
振動素子2は、図示しないが、圧電基板(素子片)と、この圧電基板の表裏面のそれぞれに設けられている励振電極と、を有し、励振電極に通電することにより圧電基板の厚みすべり振動を励振させる。ここで、圧電基板の下面に設けられた励振電極は、前述した導電性接着剤72を介して第2ベース基板31の接続端子(図示せず)に電気的に接続されている。また、圧電基板の上面に設けられた励振電極は、図示しないボンディングワイヤーを介して第2ベース基板31の接続端子(図示せず)に接続されている。圧電基板としては、例えば、ATカット、Zカット、BTカット等の水晶基板やその他圧電基板が挙げられる。なお、振動素子2は、図示の形態に限定されず、例えば、二脚音叉、H型音叉、三脚音叉、くし歯型、直交型、角柱型等であってもよい。
[第2容器内の温度制御素子]
複数の温度制御素子52は、前述した第2容器3の第2ベース基板31の底面(より具体的には段差を形成する2つの面のうちの底部側の面)に対して接着剤等によって固定されている。温度制御素子52は、図示しない複数の端子を有し、この各端子が導電性ワイヤー等の配線(図示せず)によって、第2ベース基板31に設けられている各接続端子(図示せず)と電気的に接続されている。この温度制御素子52は、振動素子2の温度が所望温度に維持されるように温度制御を行う素子である。例えば、温度制御素子52は、前述した温度制御素子51と同様、ヒーターICであり、図示しないが、通電により発熱する発熱部と、発熱部の温度を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて発熱部の作動を制御する制御部と、を有している。
(第2容器の第2ベース基板)
以下、第2ベース基板31について詳述する。
図2は、図1に示す振動デバイスの一部拡大断面図である。図3は、図2に示す容器が備えるベース基板の分解斜視図である。図4は、図2に示す容器が備えるベース基板の平面図である。なお、図2は、図1に対して切断方向が90°異なっており、また、図1では、第2ベース基板31の詳細な構成の図示が省略されている。
図2および図3に示すように、第2ベース基板31は、第1ベース層312、第2ベース層313、スペーサー層314、遮蔽層315および枠体層316を有し、これらが図2中上方に向けてこの順で積層されている。ここで、第1ベース層312および第2ベース層313は、ベース層318を構成している。なお、図示では、第1ベース層312、第2ベース層313、スペーサー層314、遮蔽層315および枠体層316の各層が単一層で構成されているが、これらの層のうちの少なくとも1層が複数層で構成されていてもよい。
第1ベース層312には、第1ベース層312の厚さ方向に貫通する貫通孔312aが設けられている。また、第2ベース層313には、該第2ベース層313の平面視(以下、単に「平面視」と言う)で貫通孔312aに重なる位置に、第2ベース層313の厚さ方向に貫通する貫通孔313aが設けられている。ここで、貫通孔312a、313aは、ベース層318を貫通している孔部317(封止孔)を構成している。この孔部317は、例えばAuGe等の金属材料で構成されている封止材34により塞がれている。
ここで、貫通孔312a、313aは、平面視で第1、第2ベース層312、313の中央部に位置している。これにより、第1、第2ベース層312、313に不均一な応力が生じることを低減することができる。また、貫通孔313aの内径(幅)が貫通孔312aの内径(幅)よりも狭くなっている。これにより、後述するように、孔部317内に、封止材34を形成するための半田ボール等の封止材を安定的に載置することができる。貫通孔312a、313aの横断面形状は、図示ではそれぞれ円形であるが、これに限定されず、例えば、四角形、五角形等の多角形であってもよい。また、貫通孔312a、313aの内径(幅)は、図示ではそれぞれ板厚方向に沿って一定であるが、これに限定されず、例えば、内径(幅)が漸減または漸増する部分や、内径(幅)が異なる複数の部分を有していてもよい。
スペーサー層314には、スペーサー層314を貫通する開口部314aが設けられている。この開口部314aは、平面視において、直線的に延びている幅狭部314a1と、幅狭部314a1の両端部に接続されている2つの幅広部314a2と、を有している。図4に示すように、平面視において、幅狭部314a1の中央部が孔部317(または図2、3に示す貫通孔313a)に重なっている。2つの幅広部314a2は、それぞれ、幅狭部314a1の幅(図4中上下方向の長さ)よりも広い。特に、各幅広部314a2は、平面視で温度制御素子52(第1、第2温度制御素子521、522)を包含している。
遮蔽層315には、遮蔽層315の厚さ方向に貫通する2つの開口部315bが設けられている。この遮蔽層315の2つの開口部315b間の部分は、平面視で孔部317(図2、3に示す貫通孔313a)に重なっており、当該部分が遮蔽部315aを構成している。2つの開口部315bは、前述したスペーサー層314の2つの幅広部314a2にそれぞれ対応して設けられており、平面視で、それぞれ対応する幅広部314a2を包含している。また、遮蔽部315aは、平面視で、前述したスペーサー層314の幅狭部314a1の両端部を除く大部分と重なっている。これにより、第2ベース層313と遮蔽部315aとの間には、スペーサー層314の幅狭部314a1による空隙部S3が空間S2の一部(空間S2に連通した空間)として形成されている。この空隙部S3は、平面視において、孔部317(または図2、3に示す貫通孔313a)に重なる部分から互いに反対方向に延びている2つの溝部S31を有する。
枠体層316には、枠体層316の厚さ方向に貫通する開口部316aが設けられている。すなわち、枠体層316は、開口部316aを有する枠状をなしている。開口部316aは、平面視で、前述したスペーサー層314の2つの幅広部314a2、および、遮蔽層315の2つの開口部315bを一括して包含している。
以上のような第1ベース層312、第2ベース層313、スペーサー層314、遮蔽層315および枠体層316が積層されてなる第2ベース基板31では、互いに連通する幅広部314a2および開口部315bにより、空隙部S3を介して図2中横方向に離間配置された2つの凹部が形成され、その2つの凹部内にそれぞれ温度制御素子52が配置されている。ここで、一方の凹部内に配置されている温度制御素子52を第1温度制御素子521とし、他方の凹部内に配置されている温度制御素子52を第2温度制御素子522とする。
また、遮蔽層315上には、導電性接着剤72を介して振動素子2が固定されている。ここで、導電性接着剤72は、平面視で、第1温度制御素子521との距離と、第2温度制御素子522との距離とが等しくなるように配置されている。また、振動素子2は、平面視で、孔部317および遮蔽部315aと重なっている。
以上説明したような振動デバイス1は、前述したように、振動素子2と、振動素子2を収納している「容器」である第2容器3と、を備えている。そして、第2容器3は、孔部317が設けられているベース層318と、振動素子2とベース層318との間に配置され、平面視で孔部317と重なる遮蔽部315aを有する遮蔽層315と、ベース層318と遮蔽層315との間に配置され、平面視で孔部317と重なる部分を有する空隙部S3を形成しているスペーサー層314と、を有する。
このような振動デバイス1によれば、遮蔽部315aが平面視で孔部317と重なっているため、レーザー等のエネルギー線を用いて孔部317を封止材により封止する際、エネルギー線による振動素子2の損傷や、飛散する封止材による第2容器3内のコンタミネーションの発生を低減することができる。そのため、振動素子2の特性の低下を低減しつつ、振動素子2を収納する第2容器3を封止することができる。また、ベース層318、スペーサー層314および遮蔽層315を含む複数の層に分けて第2容器3を形成することで、前述したような遮蔽部315aおよび空隙部S3を有する構成を所望の形状で容易に形成することができる。なお、第2ベース層313を「ベース層」と捉えることもでき、この場合、貫通孔313aが「孔部」であると言える。また、第1ベース層312および第2ベース層313が単一の層で構成されていてもよい。
ここで、「容器」である第2容器3は、「ベース基板」である第2ベース基板31、および、第2ベース基板31に接合されている「蓋体」である第2蓋体32を有し、第2ベース基板31と第2蓋体32との間に振動素子2を収納している。そして、第2ベース基板31がベース層318、遮蔽層315およびスペーサー層314を有する。このようなベース層318、遮蔽層315およびスペーサー層314を有する第2ベース基板31上に振動素子2を搭載することで、振動素子2と孔部317との間に遮蔽部315aを介在させることができる。これにより、エネルギー線を用いて孔部317を封止材34により封止する際、振動素子2のエネルギー線による損傷や、飛散する封止材による第2容器3内のコンタミネーションの発生を効果的に低減することができる。
また、空隙部S3は、平面視において空隙部S3の孔部317と重なる部分から互いに異なる方向に延びている複数の溝部S31を含む。これにより、第2容器3の機械的特性を優れたものとしつつ、空隙部S3の流路抵抗を小さくして、第2容器3を封止する前に、孔部317および空隙部S3を通じて第2容器3内の脱気を効率的に行うことができる。
さらに、「容器」である第2容器3に収納されている第1温度制御素子521および第2温度制御素子522をさらに備え、孔部317は、平面視において第1温度制御素子521と第2温度制御素子522との間に配置されている。これにより、熱が逃げやすい孔部317の温度変動を効率的に低減することができる。その結果、第1温度制御素子521および第2温度制御素子522による温度制御の精度を高めることができる。
また、振動デバイス1は、「容器」である第2容器3に対して振動素子2を固定している「固定部」である導電性接着剤72を備えている。そして、導電性接着剤72は、平面視において、第1温度制御素子521に対して第2温度制御素子522側に位置し、かつ、第2温度制御素子522に対して第1温度制御素子521側に位置している。これにより、第1温度制御素子521と振動素子2との間の熱抵抗と、第2温度制御素子522と振動素子2との間の熱抵抗との差を低減することができる。その結果、第1温度制御素子521および第2温度制御素子522による温度制御の精度を高めることができる。
さらに、スペーサー層314および遮蔽層315には、第1温度制御素子521および第2温度制御素子522が配置されている開口部314a、315bが設けられている。これにより、第2容器3の低背化を図ることができる。
(振動デバイスの製造方法)
以下、本発明の振動デバイスの製造方法について、前述した振動デバイス1を製造する場合を例に説明する。
図5は、本発明の振動デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。
振動デバイス1の製造方法は、振動素子2を収納した第2容器3を封止した構造体を製造する工程を含み、かかる工程は、図5に示すように、[1]準備工程S10と、[2]収納工程S20と、[3]封止工程S30と、を有する。以下、各工程を順次説明する。
[1]準備工程S10
図示しないが、まず、第2ベース基板31、第2蓋体32、振動素子2および複数の温度制御素子52を準備する。
ここで、振動素子2は、例えば、水晶基板等の圧電基板をエッチングすることにより素子片を形成し、その素子片上に励振電極を気相成膜法により形成する。
また、第2ベース基板31は、例えば、アルミナ粉末と、ホウケイ酸ガラス粉末と、有機樹脂バインダーとの混合物をシート状に成形したセラミックグリーンシートを焼成することで得られる。その際、セラミックグリーンシートは、第1ベース層312、第2ベース層313、スペーサー層314、遮蔽層315および枠体層316に対応する複数層からなり、各層には配線用の貫通孔をパンチング等によって適宜形成し、その貫通孔を含む領域に、タングステン、モリブテン等の高融点金属を含む導体ペーストを適宜充填・塗布する。かかる導体ペーストが焼成後に接続端子や配線となる。また、得られた第2ベース基板31上には接合部材33をろう材により接合する。
また、第2蓋体32は、例えば、金属板をエッチングすることで形成される。なお、一枚の金属板から複数の第2蓋体32を形成する場合、エッチングの後、複数の第2蓋体32の一部同士が連結した状態であってもよく、この場合、その連結部分をレーザー等のエッチング以外の方法で切断してもよい。かかるエッチングは、ウエットエッチングまたはドライエッチングのいずれでもよいが、生産性を高める観点から、ウエットエッチングであることが好ましい。
[2]収納工程S20
図6は、図5に示す収納工程を説明する図である。
次に、図6に示すように、第2容器3内に振動素子2および温度制御素子52を収納する。このとき、振動素子2を遮蔽部315aに対して孔部317とは反対側に配置して第2容器3に収納する。
詳細に説明すると、まず、第2ベース基板31に対して温度制御素子52を接着剤により固定した後、温度制御素子52と第2ベース基板31とをワイヤーボンディングにより電気的に接続する。次に、第2ベース基板31に対して振動素子2を導電性接着剤72により固定し、その後、第2ベース基板31と第2蓋体32とを接合部材33を介して、シーム溶接等により接合する。これにより、振動素子2および温度制御素子52を収納した第2容器3を得る。
[3]封止工程S30
図7は、図5に示す封止工程を説明する図である。
次に、図7に示すように、AuGe等の金属材料で構成された半田ボールのような形状の封止材34Aを孔部317内に載置し、その封止材34Aにレーザー等のエネルギー線LLを照射する。これにより、封止材34Aを溶融した後に固化させて封止材34を形成する。このとき、真空下(減圧下)で封止材34の形成を行うことにより、真空封止された空間S2が得られる。
以上説明したような振動デバイス1の製造方法は、前述したように、準備工程S10と、収納工程S20と、封止工程S30と、を有する。ここで、準備工程S10において、振動素子2と、孔部317が設けられているベース層318、平面視で孔部317と重なる遮蔽部315aを有する遮蔽層315、および、ベース層318と遮蔽層315との間に配置され、平面視で孔部317と重なる空隙部S3を形成しているスペーサー層314を有する「容器」である第2容器3と、を準備する。収納工程S20において、振動素子2を遮蔽部315aに対して孔部317とは反対側に配置して第2容器3に収納する。封止工程S30において、孔部317に封止材34Aを配置し、エネルギー線を封止材34Aに照射することにより孔部317を封止する。
このような振動デバイス1の製造方法によれば、遮蔽部315aが平面視で孔部317と重なっているため、レーザー等のエネルギー線を用いて孔部317を封止材34により封止する際、エネルギー線による振動素子2の損傷や、飛散する封止材による第2容器3内のコンタミネーションの発生を低減することができる。そのため、振動素子2の特性の低下を低減しつつ、振動素子2を収納する第2容器3を封止することができる。
[電子機器]
次いで、本発明の振動デバイスを備える電子機器(本発明の電子機器)について、図10〜12に基づき、詳細に説明する。
図8は、本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、基準クロックとして機能する振動デバイス1が内蔵されている。
図9は、本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、振動デバイス1が内蔵されている。
図10は、本発明の振動デバイスを備える電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、振動デバイス1が内蔵されている。
以上のような電子機器は、優れた特性を有する振動デバイス1を備えるため、優れた信頼性を発揮させることができる。
なお、本発明の振動デバイスを備える電子機器は、図8のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図9の携帯電話機、図10のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明の振動デバイスを備える移動体(本発明の移動体)について説明する。
図11は、本発明の振動デバイスを備える移動体の一例を示す斜視図である。この図において、自動車1500には、振動デバイス1が搭載されている。振動デバイス1は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上説明したような移動体は、優れた特性を有する振動デバイス1を備えるため、優れた信頼性を発揮させることができる。
以上、本発明の振動デバイス、振動デバイスの製造方法、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、本発明では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、振動デバイスが恒温槽型水晶発振器である場合を例に説明したが、これに限定されず、本発明は、恒温槽型水晶発振器以外の水晶発振器、水晶発振器以外の発振器、加速度、角速度等の物理量を検出する物理量センサーにも適用可能である。すなわち、振動素子は、タイミング源として用いられる発振素子に限定されず、例えば、加速度、角速度等の物理量に応じた信号を出力するセンサー素子であってもよい。
1…振動デバイス、2…振動素子、3…第2容器(容器)、4…第1容器、5…温度制御素子、6…回路素子、31…第2ベース基板(ベース基板)、32…第2蓋体(蓋体)、33…接合部材、34…封止材、34A…封止材、41…第1ベース基板、42…第1蓋体、43…接合部材、51…温度制御素子、52…温度制御素子、61…ボンディングワイヤー、62…ボンディングワイヤー、71…接着剤、72…導電性接着剤、311…凹部、312…第1ベース層、312a…貫通孔、313…第2ベース層、313a…貫通孔、314…スペーサー層、314a…開口部、314a1…幅狭部、314a2…幅広部、315…遮蔽層、315a…遮蔽部、315b…開口部、316…枠体層、316a…開口部、317…孔部、318…ベース層、411…凹部、412…層、413…層、414…層、415…層、416…層、417…層、421…凹部、422…薄肉部、423…厚肉部、521…第1温度制御素子、522…第2温度制御素子、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…ディジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…自動車、LL…エネルギー線、S1…空間、S10…準備工程、S2…空間、S20…収納工程、S3…空隙部、S30…封止工程、S31…溝部

Claims (8)

  1. 振動素子と、
    前記振動素子を収納している容器と、
    前記容器に収納されている第1温度制御素子および第2温度制御素子と、を備え、
    前記容器は、
    孔部が設けられているベース層と、
    前記振動素子と前記ベース層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる遮蔽部を有する遮蔽層と、
    前記ベース層と前記遮蔽層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる部分を有する空隙部、前記第1温度制御素子を収納する第1開口部、および、前記第2温度制御素子を収納する第2開口部を含むスペーサー層と、を有し、
    前記孔部は、前記ベース層の平面視において前記第1開口部と前記第2開口部との間に配置されていることを特徴とする振動デバイス。
  2. 前記空隙部はさらに、前記ベース層の平面視において前記孔部と重なる部分から前記第1開口部側および前記第2開口部側に延びている溝部を含む請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記遮蔽層は、平面視で、前記第1開口部を包含している第3開口部、および、前記第2開口部を包含している第4開口部を含み、
    前記平面視で、前記溝部の前記第1開口部側の端部は前記第3開口部内にあり、前記溝部の前記第2開口部側の端部は前記第4開口部内にある請求項2に記載の振動デバイス。
  4. 前記容器に対して前記振動素子を固定している固定部を備え、
    前記固定部は、前記ベース層の平面視において、前記第1温度制御素子に対して前記第2温度制御素子側に位置し、かつ、前記第2温度制御素子に対して前記第1温度制御素子側に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動デバイス。
  5. 前記容器は、ベース基板、および、前記ベース基板に接合されている蓋体を有し、前記ベース基板と前記蓋体との間に前記振動素子を収納しており、
    前記ベース基板が前記ベース層、前記遮蔽層および前記スペーサー層を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動デバイス。
  6. 振動素子と、第1温度制御素子と、第2温度制御素子と、孔部が設けられているベース層、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる遮蔽部を有する遮蔽層、および、前記ベース層と前記遮蔽層との間に配置され、前記ベース層の平面視で前記孔部と重なる部分を有する空隙部と、前記第1温度制御素子を収納し、前記ベース層の平面視で前記孔部と重ならない第1開口部と、前記第2温度制御素子を収納し、前記ベース層の平面視で前記孔部と重ならない第2開口部とを含むスペーサー層を有する容器と、を準備する準備工程と、
    前記振動素子を前記遮蔽部に対して前記孔部とは反対側に配置して前記容器に収納するとともに、前記第1開口部に前記第1温度制御素子を収納し、かつ、前記第開口部に前記第温度制御素子を収納する収納工程と、
    前記孔部に封止材を配置し、エネルギー線を前記封止材に照射することにより前記孔部を封止する封止工程と、を有することを特徴とする振動デバイスの製造方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする移動体。
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