JP6833176B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐水装置に関し、特に、複数の部材を結合することにより外観部材が形成された吐水装置に関する。
従来、合成樹脂で形成された吐水装置本体を、外観部材として形成された金属製のケーシングの内部に収納することで、十分な強度や耐久性を確保しつつ、軽量化を目指している吐水装置がある。
また、このタイプの吐水装置は、ケーシングを取り換えることで、容易に外観を変更することができる。
特開2004−113699(特許文献1)には、吐水装置が記載されている。この吐水装置においては、吐水装置本体をケーシングで覆うことで、ケーシングが外観部材を形成している。特許文献1記載の吐水装置においては、このケーシングのガタつきや位置ずれ防止のために、ねじ止めによりケーシングを締結することで固定している。
特開2001−32338号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、ねじ止めでケーシングを固定しようとすると、ケーシングの外部にねじの頭が露出してしまうため、意匠性に優れないといった課題があった。
本発明は、課題を解決するためになされたものであり、ケーシングのガタつきや位置ずれ防止のための固定強度を確保しつつ、意匠性に優れた吐水装置を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために本発明は、複数の部材を結合することにより外観部材が形成された吐水装置であって、L字形状に形成され、概ね垂直方向に延びる垂直部、及び概ね水平方向に延びる水平部、が設けられた第1ケーシングと、この第1ケーシングと結合することによりL字状の筒型の外観部材を形成するように、概ね垂直方向に延びる垂直部、及び概ね水平方向に延びる水平部、が設けられた第2ケーシングと、外観部材の内部に配置され、給水源から供給された水を吐水口まで導く通水部材と、第1ケーシングの垂直部に設けられた第1結合具と、第1ケーシングの水平部に設けられた第2結合具と、第2ケーシングの垂直部に設けられた第3結合具と、第2ケーシングの水平部に設けられた第4結合具と、を備え、第1乃至4結合具は、第1ケーシングを第2ケーシングに対してスライドさせることにより、第1結合具と第3結合具が結合され、第2結合具と第4結合具が結合されるように構成され、これにより、第1ケーシングが第2ケーシングに固定され、外観部材が形成され、第1結合具及び第3結合具は、これらの結合により第1ケーシングと第2ケーシングの間の水平方向の動きを拘束するように構成され、第2結合具及び第4結合具は、これらの結合により第1ケーシングと第2ケーシングの間の垂直方向の動きを拘束するように構成され、第1結合具及び第3結合具の何れか一方、及び第2結合具及び第4結合具の何れか一方は、結合される際に弾性変形し、この弾性変形の復元力により結合状態を維持するように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、第1ケーシングを第2ケーシングに対してスライドさせることで、ネジを設けることなく、第1ケーシングが第2ケーシングに固定されるため、ネジの頭等が吐水装置の外観に露出せず、意匠性を向上させることができる。
さらに、ケーシングの垂直部及び水平部にそれぞれ結合具を設けることによって、結合による固定であっても、固定強度を確保することができる。
従って、固定強度を低下させることなく、意匠性を向上させることができる。
このように構成された本発明によれば、第1結合具と第3結合具の結合で主に水平方向の動きを拘束し、第2結合具と第4結合具の結合で主に垂直方向の動きを拘束するため、L字型ケーシングの垂直部及び水平部に設けられた各結合具による固定が結合力を互いに補完し、より固定強度を高めることができる。
このように構成された本発明によれば、第1結合具及び第3結合具と第2結合具及び第4結合具との結合では、結合具が弾性変形した状態からの復元力により結合状態を維持するように構成されているため、強い結合力を長期間持続させることができ、ネジ等を設けることなく、結合の状態を維持することができる。
本発明において、好ましくは、第1の結合具又は第3の結合具は、弾性変形可能な傾斜部を有し、第1ケーシングを第2ケーシングに対して所定位置までスライドさせ、第1ケーシングと第2ケーシングを固定する際、スライド量に応じて弾性変形量が増加するように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、スライド量に応じて傾斜部が変形することによって、弾性変形量が増加するように構成されているため、スライドさせる際に必要とする力を小さくすることでき、結合作業が容易になると共に、復元力が大きくなるため、固定強度の向上と、第1ケーシングと第2ケーシングの継ぎ目を小さくすることができ、意匠性が向上する。
本発明において、好ましくは、第1結合具及び第3結合具は、第1ケーシングの垂直部を第2ケーシングの垂直部に沿って、垂直部の長手方向に摺動させることにより互いに結合されるように構成されているとともに、第2結合具及び第4結合具は、第1ケーシングの水平部と第2ケーシングの水平部を、これら各水平部に対して垂直な方向に接近させることにより互いに結合されるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、垂直部に沿ったスライドとすることで、垂直部において水栓の厚みを増すことなく第1の結合具又は第3の結合具の変形量を大きくでき、弾性変形による復元力も増加することができる。
従って、意匠性を低下させることなく、固定強度を大きくすることができる。
本発明によれば、第1ケーシングを第2ケーシングに対してスライドさせることで、ネジを設けることなく、第1ケーシングが第2ケーシングに固定されるため、ネジの頭等が吐水装置の外観に露出せず、意匠性を向上させることができる。
さらに、ケーシングの垂直部及び水平部にそれぞれ結合具を設けることによって、結合による固定であっても、十分な固定強度を確保することができる。
従って、固定強度を低下させることなく、意匠性を向上させることができる。
本発明の実施形態による吐水装置を備えた洗面台の斜視図である。 本発明の実施形態による吐水装置の側面断面図である。 本発明の実施形態による吐水装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態の吐水装置を図1中のIV−IV線に沿って切断した断面図である。 本発明の実施形態の吐水装置において、第2結合用金具と第4結合用金具を結合する手順を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態の吐水装置において、第1結合用金具と第3結合用金具を結合する手順を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態の吐水装置における第1外観部品と前側外観部品の結合を模式的に示す図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による吐水装置を備えた洗面台の斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施形態の吐水装置1は、カウンターボード4上に配置された洗面ボウル2に隣接して設置され、洗面ボウル2に向けて湯水(水又は湯)を吐出するように構成されている
本実施形態の吐水装置1は、カウンターボード4からほぼ垂直に立ち上がる垂直部1aと、この垂直部1aの上端からほぼ水平に延びる水平部1bから構成された概ね逆L字型の吐水装置であり、水平部1bの下面先端部に設けられた吐水口1cから吐水が為されるようになっている。また、吐水装置1は、極めて薄型で扁平な断面形状を有しており、スリムでスッキリとした外観を得ている。この吐水装置1により吐水を行う際には、使用者は、洗面ボウル2横に配置された操作部6を操作する。これにより、上水道に接続された水用電磁弁(図示せず)、及び給湯器に接続された湯用電磁弁(図示せず)が開弁され、これらを通過した水及び湯がサーモ水栓(図示せず)により適温に混合される。温度調整された湯水は吐水装置1の内部を通って先端の吐水口1cから洗面ボウル2に向けて吐出される。
次に、図2及び図3を参照して、本発明の実施形態による吐水装置1の内部構造を説明する。
図2は吐水装置1の側面断面図であり、図3は吐水装置1の分解斜視図である。
図2及び図3に示すように、本実施形態による吐水装置1は、吐水装置本体8と、この吐水本体の内部に収容された2本の通水管10と、これらの通水管10に接続され、吐水部を形成する吐水部形成部材12と、吐水装置本体8内に配置された上部補強板14及び下部補強板16と、吐水装置本体8の下端に取り付けられたベース部材18と、を有する。
吐水装置本体8は、プレス加工を施したステンレス製の板材から形成されており、全体として、逆L字型に屈曲された筒形に形成されている。また、吐水装置本体8は、その基端部においても前方に向けて屈曲されており、水平部よりも短いベース部が形成されている。さらに、吐水装置本体8の水平部における横断面は、上面側が直線であり、下面側が下方に向けて凸の弓形に形成され、ほぼ同一の断面形状が垂直部1aまで連続して、基端部を除くほぼ全体が同一の断面形状を有している。また、本実施形態において、吐水装置本体8の横断面は、高さ数mmの扁平薄型に構成されており、横断面が中央から両側の端部に向けて薄くなるように構成されているため、使用者には、さらに薄型の印象を与える。本実施形態の吐水装置1においては、吐水装置本体8を板材から構成することにより、このような極限的な薄さが実現されている。
図3に示すように、吐水装置本体8は、5つの外観部品を組み合わせることにより形成されている。即ち、吐水装置本体8は、第1外観部品8a、第2外観部品8b、第3外観部品8c、及び第4外観部品8dから構成されている。これらの外観部品のうち、第2外観部品8b、第3外観部品8c、及び第4外観部品8dは溶接により互いに接合され第2ケーシングである前側外観部品9が形成される。この前側外観部品9を第1ケーシングである第1外観部品8aと結合されることにより、筒状の吐水装置本体8が形成される。
なお、第2外観部品8b、第3外観部品8c、第4外観部品8dは、別部材を溶接で組み合わせることなく、一体の部材で構成されていても良い。
第1外観部品8aは、ステンレス製の細長い平板を、所定の半径でL字型に湾曲させることにより形成されている。L字型の第1外観部品8aの内側の垂直直線部分には第1結合具である第1結合用金具20が取り付けられ、水平直線部分には第2結合具である第2結合用金具21が取り付けられている。
第2外観部品8bは、ステンレス製の細長い平板を、所定の半径でL字型に湾曲させると共に、幅方向中央が弓形に突出するように、幅方向にも湾曲させることにより形成されている。第2外観部品8bは、第1外観部品8aと合致する形態に形成され、第1外観部品8aと結合することにより、扁平薄型の断面形状を有する筒形の部材が形成される。また、L字型の第2外観部品8bの外側の垂直直線部分には、第3結合具である第3結合用金具23が取り付けられ、水平直線部分には第4結合具である第4結合用金具22が取り付けられている。これらの第3結合用金具23、第4結合用金具22が、それぞれ第1外観部品8aの第1結合用金具20、第2結合用金具21とスナップ嵌めされることにより、第1外観部品8aと第2外観部品8bが結合される。この結合方法について、詳細な説明は後述する。
第3外観部品8cは全体として小さいL字型の部材であり、ステンレス製の平板を、プレス加工によりにL字型に湾曲させると共に、幅方向中央が弓形に突出するように、幅方向にも湾曲させることにより形成されている。第3外観部品8cの上端の端面は、第2外観部品8bの下端の端面と突き合わせた状態で溶接され、第2外観部品8bと一体化されている。このように、第2外観部品8bと第3外観部品8cの接合部は、吐水装置本体8の屈曲した部分の近傍に設けられている。また、第3外観部品8cの背面は第1外観部品8aの下端部と合致するように形成され、第3外観部品8cの底面はベース部材18と結合され、吐水装置本体8の基端部の屈曲した部分を構成する。
第4外観部品8dは、ステンレス製の平板を、プレス加工により、幅方向中央が弓形に突出するように湾曲させることにより形成されている。また、第4外観部品8dには、吐水部形成部材12の一部を露出させるための矩形の開口24が形成されている。さらに、第4外観部品8dの後端の端面は、第2外観部品8bの先端の端面と突き合わせた状態で溶接され、第2外観部品8bと一体化されている。
通水管10は、概ねL字型に屈曲された、湯水を導くための管材であり、吐水装置本体8の内部に2本平行に並べて挿通されている。これらの通水管10の先端(上端)は吐水部形成部材12に接続され、各通水管10によって導かれた湯水が吐水部形成部材12において合流され、吐出される。また、各通水管10の下端は吐水装置本体8の底面から突出しており、湯水の供給源からの配管が接続される。なお、本実施形態においては、給水源である1つのサーモ水栓(図示せず)から流出した湯水が2つに分岐され、これらが各通水管10に夫々接続されている。従って、各通水管10には、同一の給水源から供給された同質の湯水が夫々流入し、これらが単一の吐水口1cから吐出される。また、本実施形態においては、吐水装置1に湯水を供給する給水源はサーモ水栓(図示せず)であるが、給水源としては、上水道、給湯装置、シングルレバー式の湯水混合水栓、湯用及び水用の単水栓から夫々流出した湯及び水を合流管路等、任意の水源を給水源とすることができる。
吐水部形成部材12は、吐水装置本体8の先端部の中に配置される樹脂製の部材であり、吐水装置本体8内部の断面形状に合致するように、上面が平面で、下面が弓形に膨らんだ板状の形態に形成されている。また、吐水部形成部材12の後端部には2本の通水管10が接続され、吐水部形成部材12の内部には各通水管10から供給された湯水を夫々分散させ、吐水口における流速を均一にする分散部が設けられている。また、吐水部形成部材12の下面には、4枚の細長い整流網28と、これらの整流網28を保持した吐水口形成部材30と、吐水部形成部材12と吐水口形成部材30の間に配置されるパッキン32が取り付けられている。
上部補強板14は、吐水装置本体8の屈曲部の形状に合わせてL字型に屈曲された概ね長方形の金属板であり、吐水装置本体8の垂直部と水平部を接続する屈曲部を補強するように、その内部に配置されている。屈曲された上部補強板14の内側の面には、平行に3本のリブ14aが設けられ、これら3本のリブ14aの間に2本の通水管10が配置される。
下部補強板16は、概ね正方形の金属板であり、吐水装置本体8の基端部を補強するように、その内部に配置されている。下部補強板16の前面側には、縦方向に平行に3本のリブ16aが設けられ、これら3本のリブ16aの間に2本の通水管10が配置される。
ベース部材18は吐水装置本体8の底面に取り付けられる金属製の部材であり、吐水装置本体8の底面に取り付けられる概ね正方形の平板部18aと、この平板部18aの下面から下方に延びるように設けられている円筒部18bと、を有する。平板部18aには2つの貫通穴が設けられ、これらの貫通穴を通して各通水管10が円筒部18bの中に突出する。また、円筒部18bの外周面には雄ねじ山が設けられている。図2に示すように、円筒部18bをカウンターボード4の取り付け穴に通し、取付ナット26を円筒部18bの雄ねじ山に螺合させることにより吐水装置本体8がカウンターボード4に取り付けられる。
次に、図4乃至図7を参照して、第1外観部品8aと前側外観部品9(第2外観部品8b)の結合構造を説明する。
図4は、本発明の実施形態の吐水装置を図1中のIV−IV線に沿って切断した断面図である。図5は、第1外観部品8aと前側外観部品9を結合する際の、第2結合用金具と第4結合用金具の作用を模式的に示す説明図である。図6は、第1外観部品8aと前側外観部品9を結合する際の、第1結合用金具が第3結合用金具の作用を模式的に示す説明図である。図7は、第1外観部品8aと前側外観部品9の結合を模式的に示す図である。
まず、第1外観部品8aの内側の水平の直線部分と第2外観部品8bの外側の水平の直線部分での詳細な結合構造について説明する。
図4に示すように、第1外観部品8aには、内側の水平の直線部分に、通水管10を挟むように左右両側に第2結合用金具21が取り付けられている。
図5に示すように、第2結合用金具21は、第1外観部品8aの幅方向外方に向けて屈曲した概ねL字型フック状になっている。第2結合用金具21は、第1外観部品8aの下面から垂直下方に延びる概ね長方形の基端部21aと、基端部21aの下部から第1外観部品8aの幅方向外方に向けて延びる概ね三角形である先端部21bと、を有している。
先端部21b及び基端部21aは一体であり、先端部21bは、上辺が基端部21aの中央付近から水平に延び、下辺が基端部21aの下端から、該水平に延びた先端と繋がるように傾斜している。第1外観部品8aには、このような第2結合用金具21が、幅方向の両端に3つずつ、合計6つ取り付けられている(図3参照)。
一方、第2外観部品8bの外側の水平直線部分には、6つの第4結合用金具22が各第2結合用金具21と夫々対応するように取り付けられている(図3参照)。
図4及び図5に示すように、第4結合用金具22は、金属製であり、ピン状の円柱部22aと、この円柱部22aを宙づりの状態に保持する保持部22bと、を有している。円柱部22aは、第2外観部品8bの水平直線部分に平行に延びるように向けられており、第1外観部品8aに取り付けられた各第2結合用金具21と夫々交差するように配置されている。保持部22bは、門型に折り曲げられた金属板から構成されており、第2外観部品8bの水平直線部分に取り付けられている。円柱部22aは、保持部22bによって、第2外観部品8bから離間した所定の位置に保持されている。また、保持部22bの、第2結合用金具21に対応する位置には開口が形成されており、円柱部22aは第2結合用金具21に対して露出されている。
第2結合用金具21と第4結合用金具22が結合された状態では、第1外観部品8aから下方に向けて延びる第2結合用金具21の先端部21bが、第2外観部品8bの上方で水平方向に延びる第4結合用金具22の円柱部22aと係合する。これにより、第2外観部品8bの水平直線部分が第1外観部品8aの水平直線部分に引きつけられ、第1外観部品8aに対する第2外観部品8bの垂直方向(第1、第2外観部品の垂直部の方向)の移動が拘束される。
次に、図6を参照して、第1外観部品8aの垂直直線部分と第2外観部品8bの垂直直線部分の結合構造について説明する。
第1外観部品8aの内側の垂直直線部分には、左右両側に第1結合用金具20(図3参照)が3つずつ取り付けられている。図6(a)に示すように、この第1結合用金具20は、屈曲した帯状の金属板から形成された部材であり、第1外観部品8aの垂直直線部分から垂直に立ち上がる脚部20aと、脚部20aの先端から下方に向けて延びる弾性変形可能な傾斜部である波状部20bと、を有している。
波状部20bは、脚部20aの先端から第1外観部品8aと概ね平行に延びる基部と、この基部下端から第1外観部品8aへ向けて湾曲した中間部と、この中間部の下端から第2外観部品8bに向けて湾曲した先端部から構成されている。この構成により、波状部20bは全体として、垂直面と傾斜面を交互に繰り返しながら、第1外観部品8aから離れる方向へ傾斜するように波状に延びている。
一方、第2外観部品8bの外側の垂直直線部分には、左右両側に、第1結合用金具20と対応する位置に第3結合用金具23が3つずつ取り付けられている(図3参照)。
この第3結合用金具23は、概ねL字型に折り曲げられた金属板から形成されている。第3結合用金具23は、第2外観部品8bの外側の垂直直線部分に対して、垂直に立ち上がる横壁部23aと、この横壁部23aの先端から、垂直直線部分と平行に上方に延びる縦壁部23bと、を有している。
図6(a)に示すように、第1外観部品8aの内側の垂直直線部分と、第2外観部品8bの外側の垂直直線部分を当接させた状態では、第1外観部品8aから延びる波状部20bの先端は、第2外観部品8bから延びる縦壁部23bよりも第2外観部品8bに近い位置に位置する。これにより、第1外観部品8aの垂直直線部分を第2外観部品8bの垂直直線部分に沿って摺動させると、図6(b)に示すように、第1結合用金具20の波状部20bの先端と、第3結合用金具23の縦壁部23bが係合する。波状部20bの先端と縦壁部23bが係合した状態では、弾性変形された波状部20bの復元力により、第1外観部品8aに第2外観部品8bが引きつけられ、第1外観部品8aに対する第2外観部品8bの水平方向の移動が拘束される。
次に、図5乃至図7を参照して、第1外観部品8aと前側外観部品9(第2外観部品8b)の結合手順を説明する。
第1外観部品8aと前側外観部品9を結合する場合には、図7に示すように、前側外観部品9の垂直直線部の背面側と、第1外観部品8aの垂直直線部の前面側を垂直方向にずれた状態で当接させる。この状態においては、各垂直直線部に設けられた第1結合用金具20と第3結合用金具23は、ずれた位置にあり対向していない。即ち、この状態においては、各第1結合用金具20と各第3結合用金具23は、図6(a)に示す位置関係にある。一方、図7に示す状態では、前側外観部品9の水平直線部に設けられた第2結合用金具21と、第1外観部品8aの水平直線部に設けられた第4結合用金具22は対向した位置にあるが、互いに離間している。
図7に示す状態から、第1外観部品8aを前側外観部品9(第2外観部品8b)に対して摺動させ、第1外観部品8aの水平直線部を前側外観部品9の水平直線部に接近させる。なお、本明細書において、第1外観部品8aを前側外観部品9に対して摺動させる、とは、第1外観部品8aと前側外観部品9の相対的移動を意味しており、何れか一方の部品を移動させる場合、及び両方の部品を移動させる場合を含むものである。
図7に示す状態から、第1外観部品8aを前側外観部品9に対して摺動させることにより、図5(a)に示すように、第1外観部品8aの内側の水平直線部分が第2外観部品8bの外側の水平直線部分に接近する。これら水平直線部分を、水平直線部分に対して垂直な方向から接近させることで、第2結合用金具21を第4結合用金具22に接近させる。
次に、第2結合用金具21と第4結合用金具22が接近すると、図5(b)に示すように、第2結合用金具21の先端部21bの傾斜面が第4結合用金具22の円柱部22aの周面に当接し、先端部21bの傾斜面により円柱部22aの周面が押される。これにより、各第4結合用金具22の円柱部22aは、第2外観部品8bの幅方向外方へ向けて第4結合用金具22の円柱部22aは弾性変形する。
そして、図5(c)に示すように、第2結合用金具21の傾斜面がこの円柱部22aの下端を通り過ぎると、第4結合用金具22の円柱部22aは、弾性変形した状態から復元力により元の位置に戻る。これにより、第4結合用金具22の円柱部22aと第2結合用金具21の先端部21bが係合して第2結合用金具21が第4結合用金具22にスナップ嵌めされ、第2結合用金具21と第4結合用金具22が結合される。
その結果、第1外観部品8aの水平直線部は、第4結合用金具22の円柱部22aの復元力により第2外観部品8bの水平直線部に引きつけられ、第2外観部品8bに対する第1外観部品8aの垂直方向の動きが拘束される。
一方、図7に示す状態から、第1外観部品8aを前側外観部品9に対して摺動させることにより、第1外観部品8aの垂直直線部分の第1結合用金具と、第2外観部品8bの垂直直線部分の第3結合用金具も結合される。
まず、図7に示す状態においては、図6(a)に示すように、第1外観部品8aの第1結合用金具20と、第2外観部品8bの第3結合用金具23は離間した状態にある。この状態から、図6(a)の矢印に示すように、第1外観部品8aを第2外観部品8bに対して下方に摺動させると、第1結合用金具20が第3結合用金具23に係合し、第1結合用金具20の波状部20bの傾斜面が第3結合用金具23の縦壁部23bの上端と当接する。
さらに第1外観部品8aを移動させると、波状部20bの傾斜面が、第1外観部品8aから離れる方向へ押され、第1結合用金具20が該方向へ弾性変形される。即ち、第1外観部品8aの第2外観部品8bに対する摺動量に応じて波状部20bの弾性変形量が増加し、波状部20bが生成する復元力が増大する。
その後、図6(b)に示すように、第1外観部品8aが第2外観部品8bに対して所定位置まで摺動されると、第1結合用金具20の波状部20bの垂直面と第3結合用金具23の縦壁部23bの内面とが当接する。これにより、弾性変形した第1結合用金具20が元の状態に戻ろうとする復元力が第3結合部材23に対して作用し、第1外観部品8aの垂直直線部分が第2外観部品8bの垂直直線部分に引きつけられる。これにより、第1結合用金具20と第3結合用金具23が結合され、この状態が波状部20bの復元力により維持されると共に、第1外観部品8aの垂直直線部分に対する第2外観部品8bの垂直直線部分の水平方向の移動が拘束される。
このように、第1結合用金具20及び第3結合用金具23は、第1外観部品8aの垂直直線部を第2外観部品8bの垂直直線部に沿って、垂直直線部の長手方向に摺動させることにより互いに結合されるように構成されている。また、同時に、第1外観部品8aの水平直線部と第2外観部品8bの水平直線部が各水平直線部に対して垂直な方向に接近され、第2結合用金具21と第4結合用金具22が互いに結合される。
さらに、第1結合用金具20と第3結合用金具23の結合により、第1外観部品8aと第2外観部品8bの間の水平方向の動きが拘束され、第2結合用金具21と第4結合用金具22の結合により第1外観部品8aと第2外観部品8bの間の垂直方向の動きが拘束される。これら水平直線部における垂直方向の動きの拘束、及び垂直直線部における水平方向の動きの拘束が同時に作用することにより、第1外観部品8aと第2外観部品8bは強固に結合され、頑強な吐水装置本体8が形成される。
本発明の実施形態の吐水装置1によれば、第1ケーシングである第1外観部品8aを第2ケーシングである第2外観部品8bへスライドさせることで、ネジを設けることなく、第1外観部品8aが第2外観部品8bに固定されるため、ネジの頭等が吐水装置の外観に露出せず、意匠性を向上させることができる。
なお、第1外観部品8aを第2ケーシング、第2外観部品8bを第1ケーシングとして、第1外観部品8aに第2外観部品8bをスライドさせることで、両者を固定しても良い。
さらに、吐水装置1の垂直部及び水平部にそれぞれ結合用金具を設けることによって、スナップ止めによる固定であっても、固定強度を確保することができる。
従って、固定強度を低下させることなく、意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態の吐水装置1によれば、ねじなどの螺合による固定方法と異なるため、薄型の水栓装置であっても、ケーシングを固定するねじを螺合させるための距離が確保できず、求められる固定強度を得ることができないといった問題が発生することがない。
また、本実施形態の吐水装置1によれば、第1結合用金具20と第3結合用金具23の結合で主に水平方向の動きを拘束し、第2結合用金具21と第4結合用金具22の結合で主に垂直方向の動きを拘束するため、より固定強度を高めることができる。
さらに、本実施形態の吐水装置1によれば、第1結合用金具20及び第3結合用金具23と第2結合用金具21及び第4結合用金具22との結合では、結合用金具が弾性変形した状態からの復元力により結合状態を維持するように構成されているため、強い結合力を長期間持続させることができ、ネジ等を設けることなく、結合の状態を維持することができる。
また、本実施形態の吐水装置1によれば、第1結合用金具20と第3結合用金具23の間のスライド量に応じて第1結合用金具20の波状部20bが変形することによって、弾性変形量が増加するように構成されているため、スライドさせる際に必要とする力を小さくすることでき、作業が容易になると共に、復元力が大きくなるため、固定強度の向上と、第1外観部品8aと第2外観部品8bとの継ぎ目を小さくすることができ、意匠性が向上する。
さらに、本実施形態の吐水装置1によれば、第1外観部品8aと第2外観部品8bは垂直部に沿ったスライドによって結合されるので、垂直部において水栓の厚みを増すことなく第1結合用金具20又は第3結合用金具23の変形量を大きくでき、弾性変形による復元力も増加することができる。
従って、意匠性を低下させることなく、固定強度を大きくすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。本発明の実施形態においては、第1結合用金具20及び第4結合用金具22が弾性変形する構造であるが、第1結合用金具20及び上記第3結合用金具23の少なくとも何れか一方、及び上記第2結合用金具21及び上記第4結合用金具22の少なくとも何れか一方が弾性変形することが好ましく、例えば、第1乃至4結合用金具全てが弾性変形する構造であっても良いし、第2結合用金具21及び上記第3結合用金具23が弾性変形する構造であっても良い。
また、上述した本発明の実施形態においては、第1外観部品8a及び第2外観部品8bの屈曲部は、ほぼ直角に屈曲していたが、屈曲部の角度は直角でなくてもよく、屈曲角度が約75゜乃至約105゜程度の吐水装置に本発明を適用することができる。従って、第1外観部品8a及び第2外観部品8bの垂直部、水平部は、鉛直、水平に対して±15゜程度ずれていても良い。
1 本発明の実施形態による吐水装置
1a 垂直部
1b 水平部
1c 吐水口
2 洗面ボウル
4 カウンターボード
6 操作部
8 吐水装置本体
8a 第1外観部品
8b 第2外観部品
8c 第3外観部品
8d 第4外観部品
9 前側外観部品
10 通水管
12 吐水部形成部材(吐水部)
14 上部補強板
14a リブ
16 下部補強板
16a リブ
18 ベース部材
18a 平板部
18b 円筒部
20 第1結合用金具
20a 脚部
20b 波状部
21 第2結合用金具
21a 基端部
21b 先端部
22 第4結合用金具
22a 円柱部
22b 保持部
23 第3結合用金具
23a 横壁部
23b 縦壁部
24 開口
26 取付ナット
28 整流網
30 吐水口形成部材
32 パッキン

Claims (3)

  1. 複数の部材を結合することにより外観部材が形成された吐水装置であって、
    L字形状に形成され、概ね垂直方向に延びる垂直部と、及び概ね水平方向に延びる水平部、が設けられた第1ケーシングと、
    この第1ケーシングと結合することによりL字状の筒型の上記外観部材を形成するように、概ね垂直方向に延びる垂直部、及び概ね水平方向に延びる水平部、が設けられた第2ケーシングと、
    上記外観部材の内部に配置され、給水源から供給された水を吐水口まで導く通水部材と、
    上記第1ケーシングの上記垂直部に設けられた第1結合具と、
    上記第1ケーシングの上記水平部に設けられた第2結合具と、
    上記第2ケーシングの上記垂直部に設けられた第3結合具と、
    上記第2ケーシングの上記水平部に設けられた第4結合具と
    を備え、
    上記第1乃至4結合具は、上記第1ケーシングを第2ケーシングに対してスライドさせることにより、上記第1結合具と上記第3結合具が結合され、上記第2結合具と上記第4結合具が結合されるように構成され、これにより、上記第1ケーシングが上記第2ケーシングに固定され、上記外観部材が形成され
    上記第1結合具及び上記第3結合具は、これらの結合により上記第1ケーシングと上記第2ケーシングの間の水平方向の動きを拘束するように構成され、上記第2結合具及び上記第4結合具は、これらの結合により上記第1ケーシングと上記第2ケーシングの間の垂直方向の動きを拘束するように構成され、
    上記第1結合具及び上記第3結合具の何れか一方、及び上記第2結合具及び上記第4結合具の何れか一方は、結合される際に弾性変形し、この弾性変形の復元力により結合状態を維持するように構成されていることを特徴とする吐水装置。
  2. 上記第1の結合具又は上記第3の結合具は、弾性変形可能な傾斜部を有し、上記第1ケーシングを上記第2ケーシングに対して所定位置までスライドさせ、上記第1ケーシングと上記第2ケーシングを固定する際、スライド量に応じて弾性変形量が増加するように構成されていることを特徴とする請求項記載の吐水装置。
  3. 上記第1結合具及び上記第3結合具は、上記第1ケーシングの上記垂直部を上記第2ケーシングの上記垂直部に沿って、上記垂直部の長手方向に摺動させることにより互いに結合されるように構成されているとともに、上記第2結合具及び上記第4結合具は、上記第1ケーシングの上記水平部と上記第2ケーシングの上記水平部を、これら各水平部に対して垂直な方向に接近させることにより互いに結合されるように構成されていることを特徴とする請求項記載の吐水装置。
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