JP6833142B1 - プログラマブルコントローラ及び電力供給方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラ及び電力供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6833142B1
JP6833142B1 JP2020561939A JP2020561939A JP6833142B1 JP 6833142 B1 JP6833142 B1 JP 6833142B1 JP 2020561939 A JP2020561939 A JP 2020561939A JP 2020561939 A JP2020561939 A JP 2020561939A JP 6833142 B1 JP6833142 B1 JP 6833142B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
unit
power
control means
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020561939A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021240720A1 (ja
Inventor
英和 東
英和 東
隼斗 岩佐
隼斗 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6833142B1 publication Critical patent/JP6833142B1/ja
Publication of JPWO2021240720A1 publication Critical patent/JPWO2021240720A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

PLC(10)は、信号を入出力するための端子を有する複数のユニットが取り付けられることで構成される。PLC(10)は、複数のユニットのうちの他のユニットに電力を供給する電源ユニット(11)から供給される電力を蓄電する蓄電池(35)と、電源ユニット(11)による給電の停止が電源ユニット(11)によって予告された場合、又は、電源ユニット(11)から出力される電圧が閾値より低くなった場合に、OSを実行するOS実行ユニット(15)への電力の供給元を電源ユニット(11)から蓄電池(35)に切り替える電源制御部(36)と、電力の供給元が蓄電池(35)に切り替えられたOS実行ユニット(15)に、OSの終了を指示するユニット制御部(32)と、を備える。OS実行ユニット(15)は、ユニット制御部(32)による指示に従ってOSを終了する。

Description

本開示は、プログラマブルコントローラ及び電力供給方法に関する。
FA(Factory Automation)の現場では、生産工程、検査工程、その他の種々の工程を実現するために、機器を制御するPLC(Programmable Logic Controller)が利用されている。この種のPLCに関して、電源を切断する際に適当な手順でPLCの稼働を停止する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、電源電圧が低くなったときに、省電力モードに移行して、コンデンサに蓄積しておいた電力によりデータをバックアップする技術について記載されている。この技術によれば、プログラマブルコントロールシステムの稼働中にその電源が切断されたとしても、プログラマブルコントローラは、切断された時点の動作状態を示すデータをバックアップすることができる。
特開2014−229116号公報
PLCは通常、複数のユニットを組み合わせることで構成される。ユニットは、例えば、電力の供給源である電源ユニット、PLC全体の制御を統率するCPU(Central Processing Unit)ユニット、スイッチ或いはセンサからの信号を受信する入出力ユニット、及び、他のユニットを装着する基盤として電源線及び通信線を有するベースユニットである。
近年、データの収集及び収集したデータの分析に関する需要の高まりに伴って、高機能なオペレーティングシステムを搭載したユニットをPLCに含めたいという要望がある。高機能なオペレーティングシステムをユニットに搭載するにあたっては、そのようなオペレーティングシステムのシャットダウン処理に時間がかかることが障壁となる。
このような障壁に対して特許文献1の技術を利用することが考えられる。しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザプログラムを実行するCPUユニットの内部においてデータを退避することが想定されており、CPUユニットとは異なるユニットの電源に関する処理については何ら考慮されていなかった。また、特許文献1では、デバイスデータをそのまま退避することが記載されているが、メモリに記憶されるデータを転送するだけではオペレーティングシステムを終了させるためのシャットダウン処理として不適当であり、オペレーティングシステム自体のデータを適切に退避することができない。このため、高機能なオペレーティングシステムを搭載したユニット内のストレージにおいてデータが破損し、当該ユニットが正常に動作しなくなるおそれがある。
本開示は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、プログラマブルコントローラの電源が切断される際に、オペレーティングシステムを実行するユニットに確実に当該オペレーティングシステムを終了させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示のプログラマブルコントローラは、信号を入出力するための端子を有する複数のユニットが、第1電源線及び第2電源線を有するベースユニットに取り付けられることで構成されるプログラマブルコントローラであって、複数のユニットのうちの他のユニットに第1電源線を介して電力を供給する電源ユニットから供給される電力を蓄電する蓄電手段と、電源ユニットによる給電の停止が電源ユニットによって予告された場合、又は、電源ユニットから出力される電圧が閾値より低くなった場合に、複数のユニットのうちのオペレーティングシステムを実行する実行ユニットへの電力の供給元を電源ユニットから蓄電手段に切り替える電源制御手段と、電力の供給元が蓄電手段に切り替えられた実行ユニットにオペレーティングシステムの終了を指示するユニット制御手段と、を備え、実行ユニットは、ユニット制御手段による指示に従ってオペレーティングシステムを終了し、ユニット制御手段は、複数のユニットのうちの予め設定された対象ユニットに電源の切り替えを指示し、対象ユニットは、ユニット制御手段からの指示を受けると、第2電源線を介して供給される電力で動作する
本開示によれば、電源制御手段が、電源ユニットによる給電の停止が予告された場合、又は、電源ユニットから出力される電圧が閾値より低くなった場合に、実行ユニットへの電力の供給元を蓄電手段に切り替え、実行ユニットが、ユニット制御手段による指示に従ってオペレーティングシステムを終了する。これにより、プログラマブルコントローラの電源が切断される際に、オペレーティングシステムを実行するユニットに確実に当該オペレーティングシステムを終了させることができる。
実施の形態1に係るPLCの構成を示す図 実施の形態1に係る各ユニットのハードウェア構成を示す図 実施の形態1に係るPLCの機能的な構成を示す図 実施の形態1に係るPLCの動作に関する第1のケースを示す図 実施の形態1に係るPLCの動作に関する第2のケースを示す図 実施の形態1に係るPLCの動作に関する第3のケースを示す図 実施の形態1に係るPLCの動作に関する第4のケースを示す図 実施の形態1に係るユニット制御処理のうちの第1フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係るユニット制御処理のうちの第2フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係るユニット制御処理のうちの第3フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係る電源制御処理のうちの第1フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係る電源制御処理のうちの第2フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係る電源制御処理のうちの第3フェーズの処理を示すフローチャート 実施の形態1に係るユニット電源処理を示すフローチャート 実施の形態2に係るPLCの構成を示す図 変形例に係るPLCの構成を示す図 実施の形態3に係るPLCの構成を示す図
以下、本開示の実施の形態に係るPLC10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る制御システム100は、機器を制御することで工場の製造ラインを稼働させるFAシステムである。制御システム100は、図1に示されるように、製造ラインに配置されたスイッチ21、センサ22及び製造装置23と産業用ネットワークを介して接続されるPLC10を有する。PLC10は、スイッチ21及びセンサ22から出力される信号に応じて製造装置23を制御することで、製造ラインを稼働させる。
PLC10は、図1に示されるように、信号を入出力するための端子を有する複数の脱着可能なユニットが取り付けられることで構成されるビルディングブロック型の制御装置である。詳細には、PLC10は、不図示の商用電源から供給される電力を他のユニットに供給する電源ユニット11と、ユーザから提供されるラダープログラムを実行することで他のユニットを管理する管理ユニット12と、外部から信号の入力を受け付ける入力ユニット13と、外部の機器に信号を出力する出力ユニット14と、クラウドサーバ24に接続されてオペレーティングシステムを実行するOS(Operating System)実行ユニット15と、OS実行ユニット15の補助電源として機能する補助電源装置30と、他のユニットが装着される基盤となるベースユニット16と、を有する。図1では、電力を供給するための電源線が太い実線で示され、信号を伝送するための信号線が破線で示されている。PLC10は、複数のユニットがベースユニット16に取り付けられることで構成されるプログラマブルコントローラの一例に相当する。以下では、オペレーティングシステムを適宜OSと表記する。
なお、図1は、PLC10の構成を模式的に示しており、省略されている構成がある。例えば、電源ユニット11と他のユニットとの間で共有されるグランドに関する構成は、図1では省略されている。また、各ユニットの端子の数は、図1の例から任意に変更してもよい。
図2には、PLC10を構成するユニット18のハードウェア構成が示されている。このユニット18は、電源ユニット11、管理ユニット12、入力ユニット13、出力ユニット14、OS実行ユニット15、補助電源装置30及びベースユニット16の総称である。また、以下では、補助電源装置30を含めて、PLC10を構成する脱着可能なモジュールを適宜ユニットと表記する。
ユニット18は、図2に示されるように、プロセッサ41と、主記憶部42と、補助記憶部43と、入力部44と、出力部45と、通信部46と、を有する。主記憶部42、補助記憶部43、入力部44、出力部45及び通信部46はいずれも、内部バス47を介してプロセッサ41に接続される。
プロセッサ41は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む。プロセッサ41は、補助記憶部43に記憶されるプログラムP1を実行することにより、各ユニットの種々の機能を実現する。
主記憶部42は、RAM(Random Access Memory)を含む。主記憶部42には、補助記憶部43からプログラムP1がロードされる。そして、主記憶部42は、プロセッサ41の作業領域として用いられる。
補助記憶部43は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)に代表される不揮発性メモリを含む。補助記憶部43は、プログラムP1の他に、プロセッサ41の処理に用いられる種々のデータを記憶する。補助記憶部43は、プロセッサ41の指示に従って、プロセッサ41によって利用されるデータをプロセッサ41に供給し、プロセッサ41から供給されたデータを記憶する。
入力部44は、入力キー及びディップスイッチに代表される入力デバイスを含む。入力部44は、PLC10のユーザによって入力された情報を取得して、取得した情報をプロセッサ41に通知する。
出力部45は、LED(Light Emitting Diode)及びLCD(Liquid Crystal Display)に代表される出力デバイスを含む。出力部45は、プロセッサ41の指示に従って種々の情報をユーザに提示する。
通信部46は、外部の装置と通信するためのネットワークインタフェース回路を含む。通信部46は、外部から信号を受信して、この信号により示されるデータをプロセッサ41へ出力する。また、通信部46は、プロセッサ41から出力されたデータを示す信号を外部の装置へ送信する。
なお、PLC10を構成するユニットすべてが図2に示されるハードウェア構成を備えていなくともよい。例えば、ユニット18は、プロセッサ41、主記憶部42及び補助記憶部43に代えてASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)により種々の機能を発揮してもよい。また、図2に示される構成の一部を省略してユニット18を構成してもよい。例えば、ベースユニット16については、他のユニット18同士の間で電力を伝送するための電源線と情報を伝送するための通信線とを有していれば、図2に示される他のハードウェア構成を省略してもよい。また、ユニットが発揮する機能を実現するためのハードウェア構成が追加されてもよい。例えば、補助電源装置30は、後述するように二次電池を備えてもよい。
続いて、PLC10の機能的な構成について、図3を参照して説明する。図3では、入力ユニット13及び出力ユニット14が代表的に入出力ユニット19として示されている。また、電源ユニット11からの電力の供給が、太線の矢印で示され、情報の伝送路が、破線の矢印で示されている。
電源ユニット11は、商用電源から供給される交流電力を変換して得た直流電力を、PLC10を構成する他のユニットに供給する。電源ユニット11は、PLC10を構成するユニットへの給電を停止する直前に、給電の停止の予告を示す予告情報を、信号線を介して各ユニットに出力する。具体的には、電源ユニット11は、商用電源から印加されている電圧が予め定められた閾値より低くなったタイミングで予告情報を出力することにより、給電が完全に停止する前に給電の停止を予告する。通常、電源ユニット11は、ノイズを除去するための平滑化コンデンサに代表されるコンデンサを有し、商用電源から供給される電力が切断されてからは、当該コンデンサに蓄積した電力を他のユニットに供給するため、給電を停止する前に予告情報を出力することが可能である。また、電源ユニット11は、ユーザから給電の停止指示が入力されたときに、予告情報を出力してから一定時間後に給電を停止してもよい。
管理ユニット12は、いわゆるCPUユニットに相当する。管理ユニット12は、PLC10を構成する他のユニットを統括的に制御して他のユニットを管理する。詳細には、管理ユニット12は、入力ユニット13によって取得されたスイッチ21及びセンサ22の情報に基づいてラダープログラムを実行した結果としての制御命令を出力ユニット14に出力させる。管理ユニット12は、他のユニットと通信する通信部121と、管理ユニット12自体の構成要素に電力を供給する電源部122と、ラダープログラムであるプログラム124を実行するプログラム実行部123と、を有する。通信部121は、管理ユニット12の通信部46によって実現され、プログラム実行部123は、管理ユニット12のプロセッサ41によって実現される。
入出力ユニット19は、他のユニットと通信する通信部191と、入出力ユニット19自体の構成要素に電力を供給する電源部192と、を有する。通信部191は、入出力ユニット19の通信部46によって実現される。
補助電源装置30は、ベースユニット16に装着されて、OS実行ユニット15を取り付け可能なアダプタである。補助電源装置30は、電源ユニット11からの給電が停止したときに予め蓄えておいた電力をOS実行ユニット15に供給して、OSのシャットダウン処理を適切に実行させる。補助電源装置30は、その機能として、他のユニットと通信する通信部31と、OS実行ユニット15を制御するユニット制御部32と、電源に関する現在の状態を外部に報知する報知部33と、現在の状態を示すデータ341を記憶する記憶部34と、電源ユニット11から供給される電力を蓄える蓄電池35と、蓄電池35の充放電を制御する電源制御部36と、を有する。
通信部31は、補助電源装置30の通信部46によって実現され、ユニット制御部32は、補助電源装置30のプロセッサ41によって実現される。ユニット制御部32は、電源ユニット11による給電が停止することの予告を示す予告情報を、通信部31を介して電源ユニット11から受信する。また、ユニット制御部32は、電源ユニット11による給電の状態を監視する電源制御部36から、監視結果を示す情報を取得する。そして、ユニット制御部32は、通信部31を介してOS実行ユニット15と通信して、OS実行ユニット15にシャットダウン処理を開始させてOSを終了させる。また、ユニット制御部32は、現在の電源に関する状態を示す情報を、報知部33及び記憶部34に出力する。ユニット制御部32の詳細な動作については、後述する。ユニット制御部32は、PLC10において、ユニットを制御するユニット制御手段の一例に相当する。
報知部33は、補助電源装置30の出力部45によって実現される。報知部33は、例えば、LEDの点灯色、並びに、点滅又は点灯との組合せにより、現在の電源の状態を外部に報知する。報知部33は、PLC10において、ユーザに情報を報知する報知手段の第1の例に相当する。
記憶部34は、補助電源装置30の補助記憶部43によって実現される。記憶部34がデータ341を保持することで、PLC10の電源が切断されて報知部33による報知がなされなくなった後にも、ユーザは、データ341を参照することで電源の状態を確認することができる。なお、記憶部34は、他のユニットとデータを共有してもよい。記憶部34は、PLC10において、ユーザに情報を報知する報知手段の第2の例に相当する。
蓄電池35は、鉛蓄電池及びリチウムイオン電池に代表される二次電池を含む。蓄電池35には、電源ユニット11から供給される電力が蓄積され、蓄積された電力は、電源ユニット11による給電が停止される場合に外部に供給される。蓄電池35は、少なくともOS実行ユニット15がOSを終了するために消費する電力量に相当する容量を有する。なお、この容量は、予期しない電源の切断からの保護対象であるOS実行ユニット15が適切にシャットダウン処理を実行するための容量であればよく、保護対象外のユニットを稼働させるための電力量より小さくてもよい。蓄電池35は、PLC10において、複数のユニットのうちの他のユニットに電力を供給する電源ユニットから供給される電力を蓄電する蓄電手段の一例に相当する。
電源制御部36は、補助電源装置30のプロセッサ41によって実現される。電源制御部36は、電源ユニット11から一定以上の電力が供給されている通常運転状態では、この電力をOS実行ユニット15に供給するとともに、蓄電池35を充電する。電源制御部36は、電源ユニット11による給電が停止予定であることを示す予告情報をユニット制御部32から取得した場合には、蓄電池35を放電させて得る電力をOS実行ユニット15に供給する。また、電源制御部36は、電圧測定回路を有し、電源ユニット11から出力される電圧が予め定められた閾値より低くなった場合には、蓄電池35を放電させて得る電力をOS実行ユニット15に供給するとともに、電源ユニット11からの給電の停止をユニット制御部32に通知する。なお、図3では、蓄電池35からの電力の供給が、白抜きの矢印で示されている。電源制御部36の詳細な動作については、後述する。電源制御部36は、PLC10において、OS実行ユニット15への電力の供給元を制御する電源制御手段の一例に相当する。
OS実行ユニット15は、Linux及びWindowsに代表される高機能なOSを実行して、ユーザ又はクラウドサーバ24から提供されるアプリケーションプログラムを実行する。OS実行ユニット15によって実行されるOSは、FAにおける制御処理のための組み込みOS及びリアルタイムOSとは異なる情報処理のためのOSである。すなわち、OS実行ユニット15によって実行されるOSは、当該OSが搭載される機器が限定されない汎用性を有し、リアルタイム性を有しない。OS実行ユニット15は、他のユニットと通信する通信部151と、OS実行ユニット15自体の構成要素に電力を供給する電源部152と、OS及びアプリケーションプログラムを実行する実行部153と、を有する。
通信部151は、OS実行ユニット15の通信部46によって実現され、実行部153は、OS実行ユニット15のプロセッサ41によって実現される。実行部153は、アプリケーションプログラムに規定された処理を実行することで、入力ユニット13を介した大量のデータの収集、又は、機械学習に代表されるデータの分析を実行する。実行部153は、補助電源装置30からの指示に従って、OSに予め定められたシャットダウン処理を実行してOSを終了する。OS実行ユニット15は、PLC10において、オペレーティングシステムを実行する実行ユニットの一例に相当する。
続いて、PLC10における情報の伝送及び電源に関する主な動作について、図4〜7を参照して説明する。
図4には、電源ユニット11による給電の停止が予告された後に給電が実際に停止して、PLC10の電源が切断されるケースについて示されている。このケースでは、電源ユニット11が、給電を停止することの予告を示す予告情報を、信号線を介して補助電源装置30のユニット制御部32に送信する(ステップS101)。
次に、ユニット制御部32は、電源制御部36に対して、蓄電池35による給電の開始を指示する(ステップS102)。電源制御部36は、ステップS102の指示に従って蓄電池35の給電制御を実行し(ステップS103)、蓄電池35に給電を開始させる(ステップS104)。例えば、電源制御部36は、蓄電池35が有するスイッチング素子を制御して、蓄電池35への電力の充電経路及び電源ユニット11からOS実行ユニット15への給電経路を遮断するとともに、放電する蓄電池35からOS実行ユニット15への給電経路を導通させることにより、蓄電池35による給電を開始させる。
次に、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15に対して、電源を切り替えることを指示する(ステップS105)。これにより、OS実行ユニット15の電源部152は、電源を蓄電池35に切り替えて(ステップS106)、蓄電池35からの電力を電源として利用する。例えば、OS実行ユニット15は、電源ユニット11から電源制御部36を介して電力が供給される第1端子と、蓄電池35から電源制御部36を介して電力が供給される第2端子と、を有し、電源部152は、ステップS105の指示を受けると、第2端子から供給される電力をOS実行ユニット15の構成要素に供給してもよい。なお、電源部152が、電力の供給元を区別することなく、外部から供給される電力をOS実行ユニット15の構成要素に供給する場合が考えられる。この場合には、ステップS105,S106の実行、及び、ステップS105,S106と同様のOS実行ユニット15自体による電源の切り替えに関する後述の処理を省略してもよい。ただし、OS実行ユニット15と電源制御部36との間における電力の供給経路が1つであっても、電源部152は、電源制御部36と協働することにより、電力の供給元として蓄電池35を選択してもよい。
その後、電源ユニット11が給電を停止することで(ステップS107)、電源ユニット11から電源制御部36に供給されていた電力が遮断される(ステップS108)。次に、電源制御部36は、ユニット制御部32に対して、電源ユニット11からの給電が実際に停止したことを通知する(ステップS109)。
ユニット制御部32は、ステップS109の通知を受けると、OS実行ユニット15に対して、OSを終了させることを指示する(ステップS110)。これにより、OS実行ユニット15は、シャットダウン処理を実行する(ステップS111)。
シャットダウン処理が完了すると、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32に対して、OSが終了したことを通知する(ステップS112)。次に、ユニット制御部32は、ステップS112の通知を受けて、OSが終了したことを電源制御部36に通知する(ステップS113)。これにより、電源制御部36には、OS実行ユニット15からユニット制御部32を介して、OSの終了が通知される。なお、OSのシャットダウンが完了するときにOSの終了を外部に通知する機能をOS実行ユニット15が有する例について説明したが、これには限定されない。例えば、OS実行ユニット15が、OSのシャットダウンと同時に通信機能を失う場合において、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15に対して定期的な応答要求を実行し、この応答要求に対するOS実行ユニット15からの応答が途絶した時点でOSが終了したと判断してから、ステップS113を実行してもよい。
次に、電源制御部36は、蓄電池35を制御して、給電を停止させる(ステップS114)。蓄電池35は、ステップS114の制御により、給電を停止する(ステップS115)。
次に、ユニット制御部32は、管理ユニット12に対して、PLC10を終了することを要求する(ステップS116)。これにより、管理ユニット12は、PLC10全体の電源をオフ状態にする(ステップS117)。すなわち、PLC10が稼働を停止して、電力を消費しない状態になる。
図5には、電源ユニット11による給電の停止が予告されて給電が実際に停止した後に、電源ユニット11による給電が再開するケースについて示されている。このケースでは、ステップS101〜S111まで、図4のケースと同様の処理が実行される。
ステップS111のシャットダウン処理の実行中において、電源ユニット11が給電を再開すると(ステップS121)、電源ユニット11から電源制御部36への電力の供給が再開する(ステップS122)。
給電が再開すると、電源制御部36は、ユニット制御部32に対して、電源ユニット11からの給電が再開したことを通知する(ステップS123)。ユニット制御部32は、ステップS123の通知を受けると、OS実行ユニット15によるOSの終了通知を受けてから(ステップS124)、管理ユニット12に対して、PLC10の再起動を要求する(ステップS125)。これにより、管理ユニット12は、PLC10を再起動する(ステップS126)。
図5のケースでは、ステップS123における電源制御部36からの給電再開の通知をトリガとして、補助電源装置30が、図4のケースとは異なる処理を実行している。なお、図5では、蓄電池35による給電の停止について示されていないが、ステップS126におけるPLC10の再起動に、蓄電池35による給電の停止が含まれていてもよいし、電源制御部36は、ユニット制御部32に対するステップS123の通知とともに、図4におけるステップS114と同様に蓄電池35の給電停止制御を実行してもよい。
図6には、電源ユニット11による給電の停止が予告されたが、給電が実際に停止することはなく継続するケースについて示されている。このケースでは、ステップS101〜S106まで、図4のケースと同様の処理が実行される。
電源ユニット11は、ステップS101で給電の停止を予告したが、一時的な電圧低下である瞬断が発生してからは給電を継続する(ステップS131)。電源制御部36は、一定時間待機しても電源ユニット11からの給電が停止しない場合に、電源ユニット11において瞬断が発生したと判断して(ステップS132)、ユニット制御部32に対して、瞬断の発生を通知する(ステップS133)。
ステップS133の通知を受けると、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15に対して、電源を切り替えることを指示する(ステップS134)。これにより、OS実行ユニット15の電源部152は、電源を電源ユニット11に切り替えて、電源ユニット11からの電力を電源として利用する(ステップS135)。
電源の切り替えが完了すると、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32に対して、切り替えの完了を通知する(ステップS136)。ステップS136の通知を受けて、ユニット制御部32は、電源制御部36に対して、蓄電池35による給電を停止することを指示する(ステップS137)。なお、OS実行ユニット15が、単に外部から供給される電力により動作して、電源を切り替える機能を有しない場合には、ステップS134〜S136を省略して、ユニット制御部32は、ステップS133の通知を受けてステップS137を実行してもよい。
電源制御部36は、ステップS137の指示に従って蓄電池35に対する給電停止制御を実行し(ステップS138)、蓄電池35に給電を停止させる(ステップS139)。これにより、PLC10は、通常運転処理を続行する。
図6のケースでは、電源制御部36が、電源ユニット11からの給電が実際に停止するか否かを監視した結果、瞬断であると判断するステップS132をトリガとして、補助電源装置30が、図4のケースとは異なる処理を実行している。
図7には、電源ユニット11から予告情報が出力されることなく、電源ユニット11から出力される電圧が低下するケースについて示されている。電源ユニット11による予告情報が出力されない例として、電源ユニット11のハードウェア故障、及び、ベースユニットにおける信号線又は端子の接触不良が考えられる。このケースでは、電源ユニット11から電源線を介して出力される電圧が閾値より低くなり(ステップS141)、当該電圧を監視する電源制御部36は、電圧の低下を検出すると、蓄電池35に対する給電制御を実行して(ステップS142)、蓄電池35に給電を開始させる(ステップS143)。
次に、電源制御部36は、ユニット制御部32に対して、電源ユニット11から出力される電圧が低下したことを通知する(ステップS144)。ステップS144の通知を受けると、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15に対して、電源を切り替えることを指示する(ステップS145)。これにより、OS実行ユニット15の電源部152は、電源を蓄電池35に切り替えて(ステップS146)、蓄電池35からの電力を電源として利用する。なお、OS実行ユニット15が電源を切り替える機能を有しない場合には、ステップS145,S146を省略してもよい。
次に、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15に対して、OSを終了させることを指示する(ステップS147)。これにより、OS実行ユニット15は、シャットダウン処理を実行する(ステップS148)。
ステップS148以降は、図4に示されたステップS112〜S117と同様の処理が実行される。図7のケースは、電源制御部36が電圧の低下を検知したことを最初のトリガとする点で、予告情報の受信を最初のトリガとする図4〜6のケースとは異なっている。
続いて、ユニット制御部32、電源制御部36、及びOS実行ユニット15によって実行される処理について、順に説明する。図4〜7からわかるように、PLC10によって実行される処理は、OSの終了が指示されるまでの第1フェーズと、電源ユニット11による給電停止の予告に基づく処理が実行される第2フェーズと、実際にPLC10の電源を切断する第3フェーズと、に区分される。
図8には、ユニット制御部32により実行されるユニット制御処理のうち、第1フェーズにおいて実行される処理について示されている。第1フェーズの処理は、PLC10の電源が投入されることで開始する。
図8に示される第1フェーズの処理では、ユニット制御部32は、設定情報を読み出す(ステップS11)。設定情報は、ユニット制御処理に関するパラメータであって、補助電源装置30に予め設定される。設定情報は、例えば、記憶部34に格納すべきデータ341のアドレス、及び、報知部33による報知の有無を示す。
次に、ユニット制御部32は、現在の状態を外部に報知する(ステップS12)。具体的には、ユニット制御部32は、電源ユニット11からの給電が正常であって補助電源装置30が通常運転状態であることを報知部33に報知させ、報知した内容を示すデータ341を記憶部34に格納する。
次に、ユニット制御部32は、電源ユニット11からの給電停止の予告情報を受信したか否かを判定する(ステップS13)。このステップS13は、図4に示されるステップS101に対応する。予告情報を受信したと判定した場合(ステップS13;Yes)、ユニット制御部32は、電源制御部36に給電の開始を指示する(ステップS14)。このステップS14は、図4に示されるステップS102に対応する。そして、ユニット制御部32は、ユーザによって予期されない電源の喪失から保護されるべき対象のユニットであるOS実行ユニット15に対して、蓄電池35への電源切り替えを指示する(ステップS15)。このステップS15は、図4に示されるステップS105に対応する。これにより、OS実行ユニット15は、蓄電池35から供給される電力により動作する。その後、ユニット制御部32による処理は、第2フェーズへ移行する。以下では、保護される対象のユニットを、保護対象のユニットと表記する。
ステップS13にて、予告情報を受信していないと判定した場合(ステップS13;No)、ユニット制御部32は、電源制御部36から給電停止の通知を受信したか否かを判定する(ステップS16)。このステップS16は、図7に示されるステップS144に対応する。給電停止の通知を受信していないと判定した場合(ステップS16;No)、ユニット制御部32は、ステップS13の判定を繰り返す。これにより、ユニット制御部32は、予告情報を受信するか、又は、給電停止が電源制御部36から通知されるまで、通常運転を継続する。
給電停止の通知を受信したと判定した場合(ステップS16;Yes)、ユニット制御部32は、保護対象のユニットに蓄電池35への電源切り替えを指示する(ステップS17)。このステップS17は、図7に示されるステップS145に対応する。
次に、ユニット制御部32は、保護対象のユニットに稼働停止を指示する(ステップS18)。保護対象のユニットがOS実行ユニット15である場合には、稼働停止の指示は、OSのシャットダウン処理を含む。ステップS18は、図7に示されるステップS147に対応する。その後、ユニット制御部32による処理は、第3フェーズへ移行する。
図9には、ユニット制御処理のうち第2フェーズの処理が示されている。第2フェーズの処理では、ユニット制御部32は、現在の状態を報知する(ステップS21)。具体的には、ユニット制御部32は、電源ユニット11からの給電停止が予告されて蓄電池35が電力を供給していることを報知部33に報知させ、報知した内容を示すデータ341を記憶部34に格納する。記憶部34への格納は、上書きであってもよいし、過去のデータ341を削除することなく新たなデータ341を追加することでなされてもよい。
次に、ユニット制御部32は、電源制御部36から給電停止の通知を受信したか否かを判定する(ステップS22)。このステップS22は、図4に示されるステップS109に対応する。給電停止の通知を受信したと判定した場合(ステップS22;Yes)、ユニット制御部32は、保護対象のユニットに対して稼働停止を指示する(ステップS23)。このステップS23は、図4に示されるステップS110に対応する。その後、ユニット制御部32による処理は、第3フェーズへ移行する。
ステップS22にて、給電停止の通知を受信していないと判定した場合(ステップS22;No)、ユニット制御部32は、電源制御部36から瞬断発生の通知を受信したか否かを判定する(ステップS24)。このステップS24は、図6に示されるステップS133に対応する。瞬断発生の通知を受信していないと判定した場合(ステップS24;No)、ユニット制御部32は、ステップS22の判定を繰り返す。これにより、ユニット制御部32は、予告された給電停止が実際に発生したこと、及び、瞬断が発生して給電が継続すること、のいずれかを示す情報を電源制御部36から受信するまで待機することとなる。
ステップS24にて瞬断発生の通知を受信したと判定した場合(ステップS24;Yes)、ユニット制御部32は、保護対象のユニットに電源ユニット11への電源切り替えを指示する(ステップS25)。このステップS25は、図6に示されるステップS134に対応する。そして、ユニット制御部32は、保護対象のユニットからの電源切り替えの完了通知を待機する(ステップS26)。このステップS26は、図6に示されるステップS136に対応する。
電源切り替えの完了が通知されると、ユニット制御部32は、電源制御部36に対して、蓄電池35による給電の停止を指示する(ステップS27)。このステップS27は、図6に示されるステップS137に対応する。その後、ユニット制御部32による処理は、第1フェーズに移行する。
図10には、ユニット制御処理のうちの第3フェーズの処理について示されている。第3フェーズの処理では、ユニット制御部32は、現在の状態を報知する(ステップS31)。具体的には、ユニット制御部32は、電源ユニット11からの給電が停止して、PLC10の電源を切断することを報知部33に報知させ、報知した内容を示すデータ341を記憶部34に格納する。
次に、ユニット制御部32は、保護対象のユニットから稼働停止の通知を受信したか否かを判定する(ステップS32)。このステップS32は、図4に示されるステップS112に対応する。
稼働停止の通知を受信したと判定した場合(ステップS32;Yes)、ユニット制御部32は、電源制御部36に対して、保護対象のユニットの稼働停止を通知する(ステップS33)。これにより、シャットダウン処理を完了したことが、OS実行ユニット15からユニット制御部32を介して電源制御部36に通知される。このステップS33は、図4に示されるステップS113に対応する。
次に、ユニット制御部32は、管理ユニット12に対して、PLC10の停止を要求する(ステップS34)。このステップS34は、図4に示されるステップS116に対応する。これにより、PLC10が稼働を停止する。その後、ユニット制御処理が終了する。
ステップS32にて、稼働停止の通知を受信していないと判定した場合(ステップS32;No)、ユニット制御部32は、電源ユニット11による給電再開の通知を電源制御部36から受信したか否かを判定する(ステップS35)。このステップS35は、図5に示されるステップS123に対応する。給電再開の通知を受信していないと判定した場合(ステップS35;No)、ユニット制御部32は、ステップS31以降の処理を繰り返す。これにより、ユニット制御部32は、保護対象のユニットからの稼働停止の通知、及び、電源制御部36からの給電再開の通知のいずれか一方を受信するまで待機することとなる。
ステップS35にて、給電再開の通知を受信したと判定した場合(ステップS35;Yes)、ユニット制御部32は、現在の状態を報知する(ステップS36)。具体的には、ユニット制御部32は、電源ユニット11からの給電が再開して、PLC10を再起動することを報知部33に報知させ、報知した内容を示すデータ341を記憶部34に格納する。
次に、ユニット制御部32は、保護対象のユニットから稼働停止の通知を受信したか否かを判定する(ステップS37)。このステップS37は、図5に示されるステップS124に対応する。稼働停止の通知を受信していないと判定した場合(ステップS37;No)、ユニット制御部32は、ステップS36以降の処理を繰り返す。これにより、ユニット制御部32は、保護対象のユニットから稼働停止の通知を受けるまで待機することとなる。
一方、稼働停止の通知を受信したと判定した場合(ステップS37;Yes)、ユニット制御部32は、管理ユニット12に対して、PLC10の再起動を要求する(ステップS38)。このステップS38は、図5に示されるステップS125に対応する。その後、ユニット制御処理が終了する。
図11には、電源制御部36により実行される電源制御処理のうち、第1フェーズにおいて実行される処理について示されている。第1フェーズの処理は、PLC10の電源が投入されることで開始する。
図11に示される第1フェーズの処理では、電源制御部36は、必要に応じて蓄電池35を充電する(ステップS41)。これにより、蓄電池35は、満充電の状態になる。次に、電源制御部36は、ユニット制御部32から給電の開始を指示されたか否かを判定する(ステップS42)。このステップS42は、図4に示されるステップS102に対応する。
給電の開始を指示されたと判定した場合(ステップS42;Yes)、電源制御部36は、蓄電池35による給電を開始させる(ステップS43)。このステップS43は、図4に示されるステップS103に対応する。その後、電源制御部36による処理は、第2フェーズへ移行する。
ステップS42にて、給電の開始を指示されていないと判定した場合(ステップS42;No)、電源制御部36は、電源ユニット11の出力電圧が予め定められた閾値より低いか否かを判定する(ステップS44)。このステップS44は、図4に示されるステップS141に対応する。閾値は、例えば、電源ユニット11から出力される電圧の定格値の90%に等しい値である。出力電圧が閾値より低くはないと判定した場合(ステップS44;No)、電源制御部36は、ステップS42の判定を繰り返す。これにより、電源制御部36は、ユニット制御部32から給電開始を指示されるか、又は、電源ユニット11の出力電圧が低下するまで、通常運転を続行する。
ステップS44にて出力電圧が閾値より低いと判定した場合(ステップS44;Yes)、電源制御部36は、蓄電池35による給電を開始する(ステップS45)。このステップS45は、図7に示されるステップS142に対応する。次に、電源制御部36は、ユニット制御部32へ出力電圧の低下を通知する(ステップS46)。このステップS46は、図7に示されるステップS144に対応する。その後、電源制御部36による処理は、第3フェーズへ移行する。
図12には、電源制御処理のうちの第2フェーズにおける処理について示されている。この第2フェーズの処理では、電源制御部36は、瞬断の発生の有無を判定するためのタイマによる時刻の計測を開始する(ステップS51)。
次に、電源制御部36は、電源ユニット11からの給電が停止したか否かを判定する(ステップS52)。給電の停止は、電源ユニット11から出力される電圧がおおよそゼロに等しくなることであって、当該電圧が定格値の10%未満になったときに、給電が停止したと判定される。給電が停止したと判定した場合(ステップS52;Yes)、電源制御部36は、ユニット制御部32に対して、電源ユニット11からの給電の停止を通知する(ステップS53)。このステップS53は、図4に示されるステップS109に対応する。その後、電源制御部36による処理は、第3フェーズへ移行する。
ステップS52にて、給電が停止していないと判定した場合(ステップS52;No)、電源制御部36は、ステップS51で開始したタイマの計測時間が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(ステップS54)。この閾値は、例えば、1秒間、又は1分間である。計測時間が閾値以上ではないと判定した場合(ステップS54;No)、電源制御部36は、ステップS52の判定を繰り返す。これにより、電源制御部36は、電源ユニット11からの給電の停止が予告されてから一定時間内に実際に給電が停止するか否かを監視することとなる。
ステップS54にて、計測時間が閾値以上であると判定した場合(ステップS54;Yes)、電源制御部36は、瞬断が発生して、当該瞬断により予告情報が出力されたが、電源ユニット11による給電が継続すると判断して、ユニット制御部32に対して、瞬断の発生を通知する(ステップS55)。このステップS55は、図6に示されるステップS132,S133に対応する。
次に、電源制御部36は、蓄電池35による給電を停止することの指示をユニット制御部32から受信したか否かを判定する(ステップS56)。このステップS56は、図6に示されるステップS137に対応する。給電停止の指示を受信していないと判定した場合(ステップS56;No)、電源制御部36は、ステップS56の判定を繰り返す。これにより、電源制御部36は、給電停止の指示を受信するまで待機することとなる。
給電停止の指示を受信したと判定した場合(ステップS56;Yes)、電源制御部36は、蓄電池35による給電を停止する(ステップS57)。このステップS57は、図6に示されるステップS138に対応する。その後、電源制御部36による処理は、第1フェーズへ移行する。
図13には、電源制御処理のうちの第3フェーズにおける処理について示されている。この第3フェーズの処理では、電源制御部36は、保護対象のユニットの稼働停止がユニット制御部32から通知されたか否かを判定する(ステップS61)。このステップS61は、図4に示されるステップS113に対応する。
保護対象のユニットの稼働停止が通知されたと判定した場合(ステップS61;Yes)、電源制御部36は、蓄電池35による給電を停止する(ステップS62)。このステップS62は、図4に示されるステップS114に対応する。その後、電源制御処理が終了する。
保護対象のユニットの稼働停止が通知されていないと判定した場合(ステップS61;No)、電源制御部36は、電源ユニット11からの給電が再開したか否かを判定する(ステップS63)。このステップS63は、図5に示されるステップS122に対応する。
電源ユニット11からの給電が再開していないと判定した場合(ステップS63;No)、電源制御部36は、ステップS61の判定を繰り返す。これにより、電源制御部36は、保護対象のユニットが稼働停止したことがユニット制御部32から通知されるか、又は、電源ユニット11の給電が再開するまで、待機することとなる。
電源ユニット11からの給電が再開したと判定した場合(ステップS63;Yes)、電源制御部36は、ユニット制御部32へ、電源ユニット11による給電の再開を通知する(ステップS64)。このステップS64は、図5に示されるステップS123に対応する。その後、電源制御部36による処理は、第1フェーズへ移行する。
図14には、保護対象のユニットによって実行されるユニット電源処理が、フェーズを区分することなく示されている。以下では、保護対象のユニットがOS実行ユニット15である例について説明する。
ユニット電源処理では、OS実行ユニット15は、ユニット処理を実行する(ステップS71)。ユニット処理は、通常運転状態においてOS実行ユニット15が実行すべき処理であって、例えば、データの収集及び分析を含む。
次に、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32から電源の切り替えを指示されたか否かを判定する(ステップS72)。このステップS72は、図4に示されるステップS105、図6に示されるステップS134及び図7に示されるステップS145に対応する。
電源の切り替えを指示されていないと判定した場合(ステップS72;No)、OS実行ユニット15は、処理をステップS75へ移行する。一方、電源の切り替えを指示されたと判定した場合(ステップS72;Yes)、OS実行ユニット15は、電源を現在の状態から切り替える(ステップS73)。具体的には、OS実行ユニット15は、電源ユニット11から供給される電力で稼働しているときには、電源を蓄電池35に変更し、蓄電池35から供給される電力で稼働しているときには、電源を電源ユニット11に変更する。ステップS73は、図4に示されるステップS106、図6に示されるステップS135及び図7に示されるステップS146に対応する。
次に、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32へ電源の切り替えの完了を通知する(ステップS74)。このステップS74は、図6に示されるステップS136に対応する。なお、図4,7には、電源の切り替え完了の通知について示されていないが、OS実行ユニット15は、図4,7のケースにおいてもこの通知をしてもよいし、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15からの通知を待機してから次の手順を実行してもよい。
次に、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32から稼働停止を指示されたか否かを判定する(ステップS75)。このステップS75は、図4に示されるステップS110及び図7に示されるステップS147に対応する。稼働停止を指示されていないと判定した場合(ステップS75;No)、OS実行ユニット15は、ステップS71以降の処理を繰り返す。これにより、OS実行ユニット15は、稼働停止が指示されるまで、ユニット処理を続行しつつ、必要に応じて電源を切り替える。
一方、稼働停止を指示されたと判定した場合(ステップS75;Yes)、OS実行ユニット15は、稼働停止処理を実行する(ステップS76)。具体的には、OS実行ユニット15は、OSのシャットダウン処理を実行する。このステップS76は、図4に示されるステップS111及び図7に示されるステップS148に対応する。
次に、OS実行ユニット15は、ユニット制御部32へ稼働停止の完了を通知する(ステップS77)。このステップS77は、図4に示されるステップS112及び図5に示されるステップS124に対応する。そして、OS実行ユニット15は、電源ユニット11を電源として選択してから(ステップS78)、ユニット電源処理を終了する。なお、ユニット電源処理を実行するユニットが、外部から供給される電力で動作し、電源を切り替える機能を有しない場合には、ステップS72〜S74が省略されてもよい。また、ステップS77における稼働停止の通知は、省略されてもよい。
以上、説明したように、電源制御部36が、電源ユニット11による給電の停止が予告された場合、又は、電源ユニット11から出力される電圧が閾値より低くなった場合に、OS実行ユニット15への電力の供給元を電源ユニット11から蓄電池35に切り替える。具体的には、電源制御部36は、蓄電池35の放電による給電を開始させることにより、蓄電池35からの電力をOS実行ユニット15に供給する。また、ユニット制御部32は、電力の供給元が蓄電池35に切り替えられたOS実行ユニット15に対して、OSの終了を指示する。そして、OS実行ユニット15が、ユニット制御部32による指示に従って、蓄電池35から供給される電力によりシャットダウン処理を実行してOSを終了する。これにより、PLC10の電源が切断される際に、OS実行ユニット15に確実に当該OSを終了させることができる。
また、図4に示されるように、OS実行ユニット15は、OSのシャットダウンが完了してOSが終了すると、当該OSが終了したことを、ユニット制御部32を介して電源制御部36に通知し、電源制御部36は、当該通知を受けると蓄電池35による電力の供給を終了させた。これにより、蓄電池35の不要な給電を回避することができる。
また、電源制御部36は、電源ユニット11による給電の停止が予告された場合において、実際に給電が停止したときには給電が停止したことをユニット制御部32に通知し、ユニット制御部32は、当該通知を受けると、OS実行ユニット15にOSの終了を指示した。これにより、給電停止が予告されたにも関わらず給電が続行する場合において、予告に基づいてOSを不要に終了させてしまうことを回避することができる。また、電源制御部36は、電源ユニット11による給電の停止が予告された場合において給電が継続するときには、OS実行ユニット15への電力の供給元を蓄電池35から電源ユニット11に切り替えた。これにより、蓄電池35の不要な給電を回避することができる。
また、OSがシャットダウンした場合において、電源ユニット11による給電が再開すると、ユニット制御部32は、管理ユニット12に対してPLC10の再起動を要求した。これにより、ユーザは、再開した給電によって迅速に製造ラインを再開させることができる。さらに、ユニット制御部32は、OS実行ユニット15にOSの終了を指示した後に給電再開の通知を受けた場合には、OSのシャットダウンの完了を待機してから、PLC10の再起動を要求した。これにより、シャットダウン処理の最中においてPLC10が再起動し、OSのデータが破損することを回避することができる。
また、補助電源装置30は、現在の状態を報知部33により報知する。これにより、多数のPLC10を管理する管理者は、OSのシャットダウンが完了していないOS実行ユニット15を有するPLC10を容易に特定することができる。
また、補助電源装置30は、現在の状態を示すデータ341を記憶部34に格納した。これにより、ユーザは、任意のシャットダウン処理を構築することが可能になる。例えば、OS実行ユニット15のアプリケーションプログラムからシャットダウン状態を監視して、シャットダウン処理の実行中である場合には、OSのシャットダウンを妨げるアプリケーションを強制終了することで、OS実行ユニット15のシャットダウンを確実に完了することができる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。本実施の形態に係るPLC10は、図15に示されるように、ベースユニット16が補助電源線161を備える点で、実施の形態1と異なっている。補助電源線161は、蓄電池35と、管理ユニット12及び入出力ユニット19と、を電気的に接続する。
電源制御部36は、補助電源線161を介して、管理ユニット12及び入出力ユニット19に対して、蓄電池35に蓄えられた蓄電電力を供給する。すなわち、補助電源線161によって電力が供給されるユニットが、電源ユニット11による給電が停止した場合における電源の喪失から保護する対象となる。
なお、複数のユニットのうちの保護対象である対象ユニットは、ユーザによって管理ユニット12に設定される。保護対象のユニットを示す設定情報は、図8のステップS11において、管理ユニット12からユニット制御部32によって読み出される。そして、ユニット制御部32は、同図のステップS15にて、設定情報により設定される一又は複数の対象ユニットに電源の切り替えを指示すればよい。この指示により、保護対象のユニットは、消費する電力を、電源ユニット11により供給される電力から、補助電源線161を介して蓄電池35から供給される電力に切り替える。すなわち、保護対象のユニットは、電源ユニット11から電力の供給を受けるための端子を無効にするとともに、補助電源線161に接続される端子を有効にして、補助電源線161を介して供給される電力による動作を開始する。
以上、説明したように、ベースユニット16が補助電源線161を備えることで、蓄電池35から供給される電力を、ベースユニット16に接続される複数のユニットに供給することができる。具体的には、電源制御部36が、電源ユニット11による給電の停止が電源ユニット11によって予告された場合、又は、電源ユニット11から出力される電圧が閾値より低くなった場合に、OS実行ユニット15と、ベースユニット16を介して蓄電池35と電気的に接続される対象ユニットと、への電力の供給元を電源ユニット11から蓄電値35に切り替える。したがって、保護対象となるユニットを単一のOS実行ユニット15から、OS実行ユニット15を含む複数の対象ユニットに拡張することができる。
なお、図16に示されるように、補助電源装置30が、単一のユニットとしてベースユニットに16に装着されてもよい。
実施の形態3.
続いて、実施の形態3について、上述の実施の形態2との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態2と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。本実施の形態に係るPLC10は、図17に示されるように、電源制御部36が、蓄電池35の蓄電残量を計測する残量計361を有する点で、実施の形態2と異なる。
管理ユニット12は、図8のステップS11において、保護対象であるユニットを特定する情報に加えて、保護対象であるユニットの消費電力を示す情報をユニット制御部32に提供する。
ユニット制御部32は、残量計361による計測結果を電源制御部36から取得するとともに、保護対象のユニットの消費電力を示す消費電力情報を管理ユニット12から取得する。ユニット制御部32は、取得した計測結果及び消費電力から、蓄電池35が保護対象のユニットに給電を実行可能な残り給電時間を算出する。そして、ユニット制御部32は、残り給電時間を現在の状態として適宜報知する。具体的には、ユニット制御部32は、残り給電時間を示す情報を報知部33に報知させるとともに、残り時間を示すデータ341を記憶部34に格納する。
これにより、PLC10の管理者は、蓄電池35による給電が可能な時間を参照しながら、保護対象とするユニットを指定することができる。また、シャットダウン処理にかけることができる時間の上限を予め知ることができるため、給電が可能な時間に応じてシャットダウン処理の追加又は変更をすることができる。例えば、給電が可能な時間を十分長く確保することができる場合には、OS実行ユニット15がレポートファイルをクラウドサーバ24に出力する処理をシャットダウンの実行前に追加することができる。なお、消費電力情報は、実質的に消費電力を示す情報であればよく、消費電流を示す情報であってもよい。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、ベースユニット16に他のユニットが取り付けられることによりPLC10が構成される例について説明したが、これには限定されない。一のユニットが、他の2つのユニットの通信及び電力の供給を仲介すれば、ベースユニット16を省略してPLC10を構成することができる。このように各ユニットが通信及び電力の供給を仲介する場合には、ユニット同士が互いに取り付けられることでPLC10が構成される。
また、PLC10が工場における製造ラインを稼働させる例について説明したが、これには限定されない。PLC10は、加工ライン、検査ライン、その他のラインを稼働させてもよいし、プラントにおけるプロセス制御を実行してもよい。
また、PLC10の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、プロセッサ41によって実行されるプログラムP1を、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムP1をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。このような記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)が考えられる。
また、プログラムP1をインターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラムP1を転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
さらに、プログラムP1の全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、ユニット18を稼働させるためのOSが分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
また、PLC10の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を、回路を含む専用のハードウェアによって実現してもよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
本開示は、オペレーティングシステムを実行するユニットを有するプログラマブルコントローラに適している。
10 PLC、 11 電源ユニット、 12 管理ユニット、 13 入力ユニット、 14 出力ユニット、 15 OS実行ユニット、 16 ベースユニット、 18 ユニット、 19 入出力ユニット、 21 スイッチ、 22 センサ、 23 製造装置、 24 クラウドサーバ、 30 補助電源装置、 31 通信部、 32 ユニット制御部、 33 報知部、 34 記憶部、 35 蓄電池、 36 電源制御部、 41 プロセッサ、 42 主記憶部、 43 補助記憶部、 44 入力部、 45 出力部、 46 通信部、 47 内部バス、 100 制御システム、 121 通信部、 122 電源部、 123 プログラム実行部、 124 プログラム、 151 通信部、 152 電源部、 153 実行部、 161 補助電源線、 191 通信部、 192 電源部、 341 データ、 361 残量計、 P1 プログラム。

Claims (8)

  1. 信号を入出力するための端子を有する複数のユニットが、第1電源線及び第2電源線を有するベースユニットに取り付けられることで構成されるプログラマブルコントローラであって、
    前記複数のユニットのうちの他のユニットに前記第1電源線を介して電力を供給する電源ユニットから供給される電力を蓄電する蓄電手段と、
    前記電源ユニットによる給電の停止が前記電源ユニットによって予告された場合、又は、前記電源ユニットから出力される電圧が閾値より低くなった場合に、前記複数のユニットのうちのオペレーティングシステムを実行する実行ユニットへの電力の供給元を前記電源ユニットから前記蓄電手段に切り替える電源制御手段と、
    電力の供給元が前記蓄電手段に切り替えられた前記実行ユニットに前記オペレーティングシステムの終了を指示するユニット制御手段と、を備え、
    前記実行ユニットは、前記ユニット制御手段による指示に従って前記オペレーティングシステムを終了
    前記ユニット制御手段は、前記複数のユニットのうちの予め設定された対象ユニットに電源の切り替えを指示し、
    前記対象ユニットは、前記ユニット制御手段からの指示を受けると、前記第2電源線を介して供給される電力で動作する、
    プログラマブルコントローラ。
  2. 前記実行ユニットは、前記オペレーティングシステムが終了すると、前記オペレーティングシステムが終了したことを前記電源制御手段に通知し、
    前記電源制御手段は、前記オペレーティングシステムが終了したことの通知を受けると、前記蓄電手段による電力の供給を終了させる、
    請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
  3. 前記電源制御手段は、前記電源ユニットによる前記給電の停止が予告された場合において、前記給電が停止したときには前記給電が停止したことを前記ユニット制御手段に通知し、
    前記ユニット制御手段は、前記給電が停止したことの通知を前記電源制御手段から受けると、前記実行ユニットに前記オペレーティングシステムの終了を指示する、
    請求項1又は2に記載のプログラマブルコントローラ。
  4. 前記電源制御手段は、前記電源ユニットによる前記給電の停止が予告された場合において前記給電が継続するときには、前記実行ユニットへの電力の供給元を前記蓄電手段から前記電源ユニットに切り替える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラマブルコントローラ。
  5. 前記電源制御手段は、前記電源ユニットによる前記給電が停止してから再開した場合に、前記給電が再開したことを前記ユニット制御手段に通知し、
    前記ユニット制御手段は、前記給電が再開したことの通知を前記電源制御手段から受けると、前記複数のユニットのうちの他のユニットを管理する管理ユニットに、プログラマブルコントローラの再起動を要求する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のプログラマブルコントローラ。
  6. 前記実行ユニットは、前記オペレーティングシステムが終了すると、前記オペレーティングシステムが終了したことを前記ユニット制御手段に通知し、
    前記電源制御手段は、前記電源ユニットによる前記給電が停止してから再開した場合に、前記給電が再開したことを前記ユニット制御手段に通知し、
    前記ユニット制御手段は、前記実行ユニットに前記オペレーティングシステムの終了を指示した後に、前記給電が再開したことの通知を前記電源制御手段から受けた場合には、前記オペレーティングシステムが終了したことの通知を受けてから、前記複数のユニットのうちの他のユニットを管理する管理ユニットにプログラマブルコントローラの再起動を要求する、
    請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
  7. ユーザに対して情報を報知する報知手段、をさらに備え、
    前記電源制御手段は、前記蓄電手段の蓄電残量を計測し、
    前記ユニット制御手段は、前記実行ユニットの消費電力を示す消費電力情報を取得し、取得した消費電力情報と、前記蓄電残量と、から前記蓄電手段の給電時間を算出し、
    前記報知手段は、前記給電時間を示す情報を報知する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のプログラマブルコントローラ。
  8. 複数のユニットが、第1電源線及び第2電源線を有するベースユニットに取り付けられることで構成されるプログラマブルコントローラによって実行される電力供給方法であって、
    蓄電手段が、前記複数のユニットのうちの他のユニットに前記第1電源線を介して電力を供給する電源ユニットから供給される電力を蓄電するステップと、
    電源制御手段が、前記電源ユニットによる給電の停止が予告された場合、又は、前記電源ユニットから出力される電圧が閾値より低くなった場合に、前記複数のユニットのうちのオペレーティングシステムを実行する実行ユニットへの電力の供給元を前記電源ユニットから前記蓄電手段に切り替えるステップと、
    ユニット制御手段が、電力の供給元が前記蓄電手段に切り替えられた前記実行ユニットに前記オペレーティングシステムの終了を指示するステップと、
    前記実行ユニットが、前記ユニット制御手段による指示に従って前記オペレーティングシステムを終了するステップと、
    を含み、
    前記ユニット制御手段は、前記複数のユニットのうちの予め設定された対象ユニットに電源の切り替えを指示し、
    前記対象ユニットは、前記ユニット制御手段からの指示を受けると、前記第2電源線を介して供給される電力で動作する、
    電力供給方法。
JP2020561939A 2020-05-28 2020-05-28 プログラマブルコントローラ及び電力供給方法 Active JP6833142B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/021103 WO2021240720A1 (ja) 2020-05-28 2020-05-28 プログラマブルコントローラ及び電力供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6833142B1 true JP6833142B1 (ja) 2021-02-24
JPWO2021240720A1 JPWO2021240720A1 (ja) 2021-12-02

Family

ID=74661700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020561939A Active JP6833142B1 (ja) 2020-05-28 2020-05-28 プログラマブルコントローラ及び電力供給方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6833142B1 (ja)
CN (1) CN115668075A (ja)
WO (1) WO2021240720A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08241151A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Fujitsu Ltd 計算機システムの電源制御装置及び方法
JP2008097523A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Omron Corp Plc装置
JP2011039685A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Toshiba Tec Corp 情報処理装置及びその制御プログラム
JP2011188331A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
WO2013098971A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 三菱電機株式会社 電源装置
JP2019159987A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 オムロン株式会社 制御装置、および制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007241827A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Densei Lambda Kk 無停電電源装置、無停電電源システムおよびシャットダウン処理プログラム
CN103124937A (zh) * 2010-09-27 2013-05-29 三菱电机株式会社 可编程控制器系统
WO2015159388A1 (ja) * 2014-04-16 2015-10-22 三菱電機株式会社 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム
JP6324831B2 (ja) * 2014-07-17 2018-05-16 株式会社日立製作所 放射線測定装置
JP6971016B2 (ja) * 2016-04-07 2021-11-24 オムロン株式会社 制御装置、制御方法およびプログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08241151A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Fujitsu Ltd 計算機システムの電源制御装置及び方法
JP2008097523A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Omron Corp Plc装置
JP2011039685A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Toshiba Tec Corp 情報処理装置及びその制御プログラム
JP2011188331A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
WO2013098971A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 三菱電機株式会社 電源装置
JP2019159987A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 オムロン株式会社 制御装置、および制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021240720A1 (ja) 2021-12-02
CN115668075A (zh) 2023-01-31
WO2021240720A1 (ja) 2021-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5068186B2 (ja) 電源制御装置及びプログラム
US9116682B2 (en) Uninterruptible power supply device with alerts abnormal end of power-off processing of a computer system
JP2001178018A (ja) 電源制御装置及び電源制御方法及び記憶媒体
CN110329077B (zh) 机器人及应用于机器人中的电池断电控制方法
CN103257514A (zh) 通信设备和用于通信设备的控制方法
WO2019239706A1 (ja) 通信デバイス、情報処理システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム
JP4030920B2 (ja) 停電時の電力供給制御システム、電力供給制御装置、電力供給制御方法、及びプログラム
JP6833142B1 (ja) プログラマブルコントローラ及び電力供給方法
CN104349001A (zh) 信息处理装置及其控制方法
JP2004032881A (ja) バッテリ装置およびその制御方法
CN110275462A (zh) 控制装置以及控制方法
EP2741393A1 (en) Electrical device
JP2020109550A (ja) 情報処理システム及び中継装置
JP4304624B2 (ja) 情報処理装置、無停電電源装置、給電方法、記録媒体、および、プログラム
JP4543328B2 (ja) 情報処理装置、無停電電源装置、給電方法、記録媒体、および、プログラム
CN103001323B (zh) 继电器和数据处理方法
JP2001119862A (ja) 電池寿命診断方法及びその装置
JP2001218896A (ja) 電源装置および遊技機の電源装置
JP2012196038A (ja) 非常用発電機の制御装置および制御方法
JP5353624B2 (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
JP2017021498A (ja) 制御システム、その制御装置
JP2016154408A (ja) 電池寿命判定装置、電池寿命判定方法、およびプログラム
JP2007034963A (ja) 電子機器
KR20190005508A (ko) Plc장치
JPH0895871A (ja) バックアップメモリ制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201104

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201104

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201104

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6833142

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250