JP2017021498A - 制御システム、その制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックアップ時間の増大を防ぎ、以って蓄電デバイスの容量の増大を防ぐ。【解決手段】起動時に低速不揮発性記憶部13に格納されているプログラム、制御データ、監視操作データを高速揮発性記憶部14にコピーし、運用中は高速揮発性記憶部14の格納データを用いて演算処理を実行する。監視操作装置2から新たな監視操作データの入力があると、これを低速不揮発性記憶部13に記憶すると共に高速揮発性記憶部14に退避させる。これより、電源断時には、制御データのみを高速揮発性記憶部14から低速不揮発性記憶部13へ退避させる。【選択図】図1

Description

本発明は、制御システムで使用される制御装置のデータのバックアップ方式に関する。
監視制御システムは、様々な産業プラントにおいて使用されており、制御装置、監視操作装置、センサ/アクチュエータ等に対する入出力装置等によって成り立っている。
図5に、既存の監視制御システムの構成例を示す。
図示の制御システムは、制御装置110、監視操作装置120、入出力装置130等から成る。
制御装置110は、外部インターフェース(I/F)部111、制御演算部112、制御データ格納部113、プログラム格納部114等を有する。入出力装置130は、不図示の制御対象機器等と接続している。
制御装置110は、外部インターフェース(I/F)部111を介して、監視操作装置120、入出力装置130と接続しており、例えば入出力装置130から上記制御対象機器に係わるデータを随時取得する。このデータが制御データの一例である。制御データは、制御データ格納部113に格納される。
監視操作装置120は、プラントの状態を監視・操作するため、制御装置110に対して設定データやコマンド等を送信し、あるいは制御装置110から制御データ等を取得する。
制御装置110は、入出力装置130から収集した制御データ等を用いて、そのシステムに応じたプログラム(制御プログラム;例えばPLC用プログラム)によって演算を行い、演算結果等を入出力装置130に出力する。
制御装置110には、この制御演算処理を高速に実行するために、制御データ格納部113として高速な記憶装置(メモリ)が実装される。また、プログラム(制御プログラム等)を保持するプログラム格納部114として、不揮発性記憶装置を備えている。
上述の通り、制御装置110を構成するには、高速なメモリと、プログラムを保持するための記憶装置が必要であるが、制御装置110の電力が絶たれた場合でも制御データやプログラムを保持するため、図6に示すように制御データ格納部113としてバッテリーバックアップ付きスタティックRAMを使用するケースがあった。
近年では、図7に示すように、制御データを格納するメモリとして、高速ではあるがバッテリーバックアップができないダイナミックRAM(DRAM;高速揮発性記憶部144)を用いると共に、電源電圧低下検知部142を備える、図示の制御装置140のような構成も知られている。
制御装置140には外部電源145から電力供給される。外部電源145は、例えば商用の交流電源であるが、ここではこれが直流電源に変換されて制御装置140に供給されるものとする。
電源電圧低下検知部142は、例えば、外部電源145から供給される直流電源の電圧を監視し、この電源電圧が例えば図8に示す“電圧低下検知電圧”未満となったら、電源断時の電圧の低下を検知したものとし、その旨を制御演算部141に通知する。
ここで、制御装置140は、上記直流電源の電圧が低下しても、この電圧が図8に示す“動作限界電圧”未満となるまでは、動作可能状態となっている。尚、上記“電圧低下検知電圧”は、図8に示すように、電源電圧の正常値より低いが、“動作限界電圧”よりは高い任意の値が、予め決められて設定されている。
そして、図8に示すように、電源断時の電圧低下の検知時から、動作出来なくなるまでに、言い換えれば動作限界電圧未満となるまでに、ある程度の時間が掛かる(例えば図示のメモリバックアップ時間がかかる)。換言すれば、電圧低下検知時点からの動作可能な時間が、メモリバックアップ時間であると言える。メモリバックアップ時間は、電源の特性によりゼロ‘0’ではないが、蓄電デバイスを設けることで長くすることができる。
尚、蓄電デバイスは、例えばコンデンサ等であるが、この例に限らない。上記蓄電デバイスは、上記電源電圧が正常のときにはこの電源によって充電され、電源電圧が低下すると放電状態となる。
そして、メモリバックアップ時間の長さは、制御装置140に設けられた不図示の上記蓄電デバイスの容量によることになる。つまり、不図示の蓄電デバイスの容量が大きいほど、メモリバックアップ時間は長くなる。しかし、蓄電デバイスの容量が大きいほど、コスト高となる。
何れにしても、制御演算部141は、上記メモリバックアップ時間内に、ダイナミックRAM(DRAM;高速揮発性記憶部144)の格納データを、フラッシュメモリ等の低速不揮発性記憶部143に退避させてデータを保存する必要がある。この為、メモリバックアップ時間は、“データ退避に要する時間”以上を確保する必要があり、蓄電デバイスの容量もそれに応じた大きさが必要となる。つまり、退避させるデータ量が多いほど、必要となる蓄電デバイスの容量も多く必要になり、以ってコスト高となる。
尚、上記蓄電デバイスは、放電時には例えば制御装置140全体に電力供給するものであるが、この例に限らず、上記データ退避を実現する為に必要な構成(例えば制御演算部141等)にのみ電力供給する構成であっても構わない。
尚、上記電源断後、制御装置140を起動する際の初期化処理として、上記フラッシュメモリ等の不揮発性記憶部143に記憶されている制御データやプログラムを、高速揮発性記憶部144に転送する。運用中は、高速揮発性記憶部144に記憶されているプログラムや制御データを用いて、制御処理を実行することになる。
図7の構成の場合、制御装置は図9に示す3つのモードで動作する。つまり、電源投入またはリセット直後の初期化モードと、通常の制御演算を行う運用モードと、電源低下を検知した時の電源断モードである。
初期化モードでは、低速不揮発性記憶部143(フラッシュメモリ等)から高速揮発性記憶部144(DRAM等)へ、プログラム、制御データをコピーする。
運用モードでは、高速揮発性記憶部144のプログラムと制御データを用いて、制御演算を行う。
そして、電源断モードでは高速揮発性記憶部144から低速不揮発性記憶部143に制御データをバックアップ(退避)する。制御データには、例えば制御対象機器の状態(温度、圧力、動作回数等)などのように運用中に随時変わるデータも含まれる場合が多いので、電源断時のデータ(最新のデータ)を低速不揮発性記憶部143に退避させる必要がある。一方、その意味でプログラムは基本的に変わらないのでバックアップ(退避)する必要はない。
また、従来技術として、例えば、特許文献1に開示されている技術が、知られている。
特許文献1の発明は、プログラマブルコントローラに接続された機器に対して簡単な操作、最低限の機材でバックアップ処理を可能にするものである。
特許文献1の発明は、プログラマブルコントローラおよびその周辺機器を含むプログラマブルコントローラシステムにおけるバックアップ処理方法において、プログラマブルコントローラシステムに含まれる複数のバックアップ対象装置に対して該複数のバックアップ対象装置のバックアップデータを一括格納可能な記憶媒体を設ける。そして、この記憶媒体が設けられたバックアップ対象装置上のスイッチにより設定したバックアップ対象範囲にしたがって、上記複数のバックアップ対象装置に対するバックアップ処理をこの記憶媒体を用いて実行する。
特開2002−297207号公報
上記図7の構成の場合、上述した電源断時の低速不揮発性記憶部143へのデータの退避は、退避するデータの量に応じて“データ退避に要する時間”が掛かることになり、この“データ退避に要する時間”以上の上記バックアップ時間を確保する必要がある。
そのため電源断後でも短時間の動作を可能とする蓄電デバイスを、制御装置140内に設ける必要があるが、当然、退避するデータ量が多くなれば、当該データを退避する時間が長くなるため蓄電デバイスの容量も増大させる必要があり、その分、コストも増大する。
また、制御装置では、入出力装置により収集されたプラント(制御対象機器)の制御データだけでなく、監視操作装置より入力された制御パラメータ(PID演算のゲイン、目標値、時定数等)も使用して制御演算を行うが、演算を高速に行う為には、運用中はこの制御パラメータも高速揮発性記憶部に置く必要がある。
更に、運用中に、制御パラメータが更新される場合もある。これは、例えば、監視操作装置から新たな制御パラメータが送信されてきたら、これを高速揮発性記憶部に上書き記憶することで、高速揮発性記憶部の制御パラメータを更新する。これによって、その後は、新たな制御パラメータを用いて演算実行することになる。また、この場合には、上記電源断モードの処理では、制御データだけでなく制御パラメータも、低速不揮発性記憶部にバックアップ(退避)する必要があり、その分、退避させるデータの量が増大し以って上記“データ退避に要する時間”が増大することになる。これに対応する為に、上記バックアップ時間を増大させる必要があり、以って蓄電デバイスの容量が増大し、その分のコストも増大する。
本発明の課題は、データのバックアップ時間の増大を防ぎ、以って蓄電デバイスの容量の増大を防ぐことができる制御装置等を提供することである。
本発明の制御装置は、与えられた制御パラメータと制御対象機器から随時得られる制御データとを用いて所定のプログラムを実行し、前記制御対象機器を制御する制御装置であって、下記の各構成を有する。
・前記プログラムと、前記制御データと、前記制御パラメータとを記憶する不揮発性記憶手段;
・前記制御装置を動作させる電源の電圧の低下を検知する電源電圧低下検知手段;
・前記電源の電圧の低下時に放電することで前記制御装置に一時的に電力供給する蓄電手段;
・制御手段:
そして、該制御手段は、下記の各手段(処理機能部)を有する。
・起動時に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータの全てもしくは1部分を、揮発性記憶手段にコピーする初期化手段;
・運用中、前記揮発性記憶手段に記憶された前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータを用いて前記制御対象機器を制御するための演算処理を実行すると共に、前記制御対象機器から随時得られる制御データを前記揮発性記憶手段に記憶し更新する制御実行手段;
・運用中の任意のときに新たな制御パラメータが与えられた場合、該新たな制御パラメータによって、前記揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータを更新すると共に前記不揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータも更新する制御パラメータ更新手段;
・前記電源電圧低下検知手段によって前記電源電圧低下が検知された場合、前記揮発性記憶手段に記憶されている制御データを、前記不揮発性記憶手段に退避する電源断処理手段:
本発明の制御装置等によれば、運用中には制御データと制御パラメータを揮発性記憶部に記憶させて演算実行する制御装置に関して、バックアップ時間の増大を防ぎ、以って蓄電デバイスの容量の増大を防ぐことができる。
本例の制御システムの構成図である。 図1の制御システムの具体例を示す図である。 制御装置の構成の具体例である。 (a)〜(c)は、図3の構成とする場合の制御装置の処理フローチャート図である。 既存の監視制御システムの構成例を示す図である。 バッテリーバックアップ付きSRAMを使用する構成例である。 DRAMと電源電圧低下検知装置を備える構成例である。 メモリバックアップ時間について説明する為の図である。 3つのモードについて説明する為の図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の制御システムの構成図である。
尚、本例の制御システムは、PLC(プログラマブルコントローラ)システムであってもよいし、分散制御システム(distributed control system;DCS)であってもよい。図示の制御システムは、制御装置10、監視操作装置2、入出力装置3等から成る。
制御装置10は、外部電源5から電力供給を受けている。外部電源5は、例えば商用電源(交流)を直流に変換して制御装置10に供給する。例えば停電等によって、外部電源5からの制御装置10への電力供給が途絶える場合があり得る。
制御装置10は、例えば一例としてはプログラマブルコントローラ本体(CPUモジュール等)であるが、上記の通り、この例に限らない。制御装置10は、監視操作装置2や入出力装置3と、通信線により接続されている。
監視操作装置2や入出力装置3は、従来と同じであってよく、特に詳細には説明しないが、簡単に説明するならば、入出力装置3は、不図示の制御対象機器と接続されており、例えば制御対象機器の状態データ(温度、圧力、計数など)を随時収集する。また、監視操作装置2は、例えばプログラマブル表示器等であり、上記制御対象機器の状態をモニタリングしたり、ユーザが任意の設定を行えるものである。
上記状態データが上記制御データの一例であり、上記設定データが上記制御パラメータの一例であるが、これらの例に限らない。
制御装置10は、外部インターフェース(I/F)部11、制御演算部12、低速不揮発性記憶部13、高速揮発性記憶部14、電源電圧低下検知部15の各構成を有する。制御演算部12は、例えば、CPU/MPU等の演算ユニット等からなるが、この例に限らない。
低速不揮発性記憶部13は、リード・ライト可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュメモリであるが、この例に限らない。高速揮発性記憶部14は、バッテリーバックの無い揮発性メモリであり、例えばダイナミックRAM(DRAM)であるが、この例に限らない。尚、“低速”、“高速”は、相対的なものと考えても構わない。つまり、高速揮発性記憶部14は、少なくとも低速不揮発性記憶部13に比べれば、高速でリード/ライト動作が行えるものである。
制御演算部12(上記CPU/MPU等)は、例えば予め所定のアプリケーションプログラムが記憶された不図示の内蔵メモリ等も有しており、上記CPU/MPU等がこのアプリケーションプログラムを実行することで、以下に説明する制御装置10(制御演算部12)の各種処理機能が実現される。尚、このアプリケーションプログラムは、後述するプログラム格納領域13a、14aに格納されるプログラム(制御プログラム)とは異なるものであり、制御装置10の動作を実現する為のプログラムである。尚、このアプリケーションプログラムは、上記の例に限らず、例えば低速不揮発性記憶部13に予め記憶されていてもよい。
また、制御装置10には、更に図示しない蓄電デバイス(蓄電手段)が、備えられている。この蓄電デバイスは、上述したように、例えばコンデンサ等であり、バッテリーに比べて、放電時間は短いが、安価である。尚、バッテリーも蓄電デバイスの一種であるとする考え方もあるが、ここでは、バッテリーは蓄電デバイスには含まれないものとする。
上記コンデンサ等の蓄電デバイスによって、上述したように、例えば停電等の何等かの理由で外部電源5が喪失した場合でも、しばらくの間(上記メモリバックアップ時間の間)、制御装置10が動作可能な状態が続き(電力供給が続行されることになり)、その間に上述したデータバックアップ(退避)が行われることになる。既に述べたように、上記メモリバックアップ時間の長さは、蓄電デバイスの容量によるものであり、容量が大きいほど、メモリバックアップ時間が長くなる。
尚、上述したように、蓄電デバイスは、一例としてはコンデンサであるが、この例に限らない。また、蓄電デバイスは、例えば、外部電源5によって充電され、外部電源5が喪失した場合(電圧低下した場合)には放電して制御装置10に電力供給する。
本手法では、退避させるデータ量を削減することができ、それによって上記“データ退避に要する時間”を短縮でき、以って上記メモリバックアップ時間を短縮でき、以って上記蓄電デバイスの容量を低減させることができ、以ってコスト削減を図ることができる。詳しくは後述する。
外部インターフェース(I/F)部11は、従来と同じであってよく、制御装置10は、外部インターフェース部11により、通信線を介して、監視操作装置2や入出力装置3との通信(データ送受信)を行う。電源電圧低下検知部15も、従来と同じであって良く、制御演算部12は、電源電圧低下検知部15によって電源電圧低下が検知されると(電源電圧が上記電圧低下検知電圧を下回ったことが検知されると)、上記電源断モードに移行する。
低速不揮発性記憶部13には、プログラム格納領域13a、制御データ格納領域13b、監視操作データ格納領域13cの各記憶領域が設けられる。プログラム格納領域13aには、プログラム(制御プログラムなど)が格納される。制御データ格納領域13bには、制御データが格納される。監視操作データ格納領域13cには、監視操作データが、格納される。尚、監視操作データは、上記制御パラメータ(一例としては、PID演算のゲイン、目標値、時定数等)に相当すると見做して構わない。
低速不揮発性記憶部13は、不揮発性メモリ等であるので、電源断状態であっても、データは消失せずに保存される。一方、高速揮発性記憶部14は、揮発性メモリ等であるので、電源断状態になるとデータは消失する。この為、電源電圧低下が検知されると、動作可能状態である間に、高速揮発性記憶部14の格納データを低速不揮発性記憶部13に退避させる必要がある。そして、本手法では制御データのみを退避させれば済む。
高速揮発性記憶部14には、運用中に、上記プログラム(上記制御プログラムなど)、制御データ、監視操作データが記憶される。制御演算部12は、運用中、これら高速揮発性記憶部14に記憶されているプログラム、制御データ、監視操作データを用いて、制御対象機器の制御処理等の為の演算を行うことになる。
その為に、制御演算部12は、起動時(初期化モード)に、上記低速不揮発性記憶部13に記憶されている上記プログラム、制御データ、監視操作データを読み出して、それぞれ、高速揮発性記憶部14の該当する記憶領域に書き込む。ここで、高速揮発性記憶部14には、プログラム格納領域14a、制御データ格納領域14b、監視操作データ格納領域14cの各記憶領域が設けられる。上記プログラムはプログラム格納領域14aに、制御データは制御データ格納領域14bに、監視操作データは監視操作データ格納領域14cに、それぞれ、書き込まれることになる。
そして、通常時(運用モード)中は、制御演算部12は、プログラム格納領域14aのプログラムを実行して制御演算を行うが、その際、制御データ格納領域14bの制御データと、監視操作データ格納領域14cの監視操作データを用いて、制御演算を行う。また、この制御演算結果や上記入出力装置3の収集データ等(制御データ)を、制御データ格納領域14bに書き込むことで、制御データ格納領域14bに格納される制御データを更新する。制御演算部12は、例えば、入出力装置3を介して、不図示の制御対象機器の現在の状態等を示すデータ(温度、圧力、カウント数)を随時取得して、これを制御データとして制御データ格納領域14bに記憶する。
従って、上記起動時(初期化モード)の処理後、一度でも制御データ格納領域14bに格納される制御データが更新されたならば、その後は、制御データ格納領域13bに格納される制御データと、制御データ格納領域14bに格納される制御データとは、同一では無くなることになる。基本的には、制御データ格納領域13bに古い制御データが格納され、制御データ格納領域14bには最新の制御データが格納された状態となる。
高速揮発性記憶部14に記憶されているデータは、電源OFFにより消去される。この為、上述したメモリバックアップ時間中に、制御データ格納領域14bに格納されている最新の制御データを、制御データ格納領域13bに退避させる必要がある。これによって、次の起動時には最新の制御データを用いて制御開始されることになり、問題なく制御が引き継がれることになる。
その為に、電源電圧低下検知部15は、随時、外部電源5の電源電圧を監視し、所定の電圧低下を検知したら、制御演算部12に電圧低下を通知する。通知を受けた制御演算部12は、電源断モードに移行し、制御データ格納領域14bの制御データを、制御データ格納領域13bに退避させて保存する。尚、言うまでも無いが、低速不揮発性記憶部13の格納データは、電源OFF状態でも消失しない。
ここで、上記の通り、制御装置10では、入出力装置3により収集された制御対象(プラント等)の制御データだけでなく、監視操作装置2より入力された制御パラメータ(監視操作データ;PID演算のゲイン、目標値、時定数等)も使用して制御演算を行うが、演算を高速に行うため、この制御パラメータも高速揮発性記憶部14に置く必要がある。
よって、装置の起動時(初期化モード)に低速不揮発性記憶部13から高速揮発性記憶部14にコピーする必要がある。しかしながら、監視操作データは、必ずしも電源断時(電源断モード)にバックアップする必要はない。
本手法では、制御パラメータは制御データとは記憶領域を分けて管理し、電源断時(電源断モード)には、制御データはバックアップするが、制御パラメータはバックアップしないようにする。その一方で、運用モード中に監視操作装置2から新たな制御パラメータの書き込みが行われた際に、すなわち制御パラメータの更新時に、この新たな制御パラメータを、高速揮発性記憶部14に格納すると共に、低速不揮発性記憶部13にも格納する。これは、制御パラメータの格納領域である上記監視操作データ格納領域13c、監視操作データ格納領域14cに、新たな制御パラメータが格納されることになる。換言すれば、監視操作データに関しては、バックアップ処理を、電源断時ではなく、その更新時に行うようにする。
これによって、電源断時に監視操作データをバックアップする必要がなくなる分だけ、電源断時のバックアップデータ量を低減することが可能である。つまり、電源断時のバックアップデータ量を、制御データのデータ量のみとすることができる。
上記処理は、例えば、外部インターフェース(I/F)部11が実行してもよいし、制御演算部12が実行してもよい。監視操作装置2は、例えば、上記新たな制御パラメータを、パラメータ更新要求と共に送信し、これを受信した外部インターフェース(I/F)部11は、例えば、当該新たな制御パラメータを監視操作データ格納領域14cに上書き格納すると共に、低速不揮発性記憶部13の該当領域(監視操作データ格納領域13c)にも上書き格納する。あるいは、外部インターフェース(I/F)部11は、上記監視操作装置2からの送信データを制御演算部12に渡し、制御演算部12が当該新たな制御パラメータを監視操作データ格納領域14cと監視操作データ格納領域13cに上書き格納するようにしてもよい。
ここで、図2に、図1の制御システムの具体例を示す。
図2の制御システムは、PLCのシステムであり、PLCのコントローラ30、HCI装置40、I/Oモジュール50等から成る。HCI装置40、I/Oモジュール50は、それぞれ、任意の通信線を介して、コントローラ30に接続されている。
HCI装置40は、例えばプログラマブル表示器等であり、ユーザが任意の設定を行なったり、制御対象のモニタリングを行うことができる、既存の装置である。ユーザが、HCI装置40上で任意の設定値を入力すると、この設定値がコントローラ30に転送されて、コントローラ30側に記憶される。この設定値が、上記制御パラメータ(監視操作データ)に相当するものである。
I/Oモジュール50は、各種制御対象機器51と接続しており、例えば定周期でこれら制御対象機器51の状態データ等を収集して、これを例えばコントローラ30が備えるI/Oメモリ32に格納する。このI/Oメモリ32が、高速揮発性記憶部14に相当する構成であってもよいし、I/Oメモリ32とは別に高速揮発性記憶部14が設けられた構成であっても良い。後者の構成の場合、コントローラ30は、例えば定周期で、I/Oメモリ32の格納データ(制御データ)を、高速揮発性記憶部14に転送して記憶することで制御データを更新する。
コントローラ30は、記憶している制御プログラムを実行することで、例えばPID演算等を実行する。その際、上記設定値(制御パラメータ)や制御データ等を用いる。この例の場合、設定値は、例えばPID演算に用いる各種定数(ゲイン等)や目標値等である。
また、ここでは図示しない上記外部電源5によって生成される直流電源が、コントローラ30に供給されている。そして、コントローラ30は、直流電源に並列に設けられた図示のコンデンサ31を備えている。このコンデンサ31が、上記蓄電デバイスの一例である。
直流電源が供給されているときには、コンデンサ31は充電状態となっており、停電等で商用電源供給が停止する等の何等かの理由により直流電源供給がストップすると、コンデンサ31は放電状態となり、しばらくの間(上記メモリバックアップ時間;例えば数百ms程度;この時間は、コンデンサ31の容量によることになる)、コントローラ30に電力供給することができる。コントローラ30は、その間に、上述した制御データのバックアップ(退避)処理を行うことになる。
尚、図2では図示を省略しているが、コントローラ30は、上記低速不揮発性記憶部13に相当するメモリ(フラッシュメモリ等)も備えている。
本手法では、電源断時のバックアップデータ量を、制御データのデータ量のみとすることができ、バックアップデータ量が少なくて済み、それによってバックアップに要する時間を短縮でき、以って上記メモリバックアップ時間が短くて済む(換言すればコンデンサ31の容量が少なくて済む)ようになる。
ここで、上述した図1の説明において、本手法では、制御パラメータ(監視操作データ)に関しては、その更新時に、低速不揮発性記憶部13と高速揮発性記憶部14の両方に書込みを行って両方とも更新するようにしている。しかしながら、この書込み処理の最中に、直流電源供給がストップした場合には、書込みが中断される。これより、制御パラメータの一部は更新されるが、残りは旧データのままという状態になる可能性がある。これは、操作監視データを構成する複数のデータ間の整合性を保てなくなるものと言うこともできる。この為、特に低速不揮発性記憶部13に記憶される制御パラメータが、新旧混在した状態となり、その後に起動しても、正常に動作しない可能性があった。
上記のような、運用モード時の監視操作データ書き込み途中に(操作監視データのバックアップ中)に電圧低下を検知した場合に、バックアップが中断され、操作監視データを構成する複数のデータ間の整合性を保てなくなる事態となることを防ぐため、本例では、例えば図3に示す構成・動作を更に有するようにしてもよい。
すなわち、制御装置10において、上記低速不揮発性記憶部13における上記監視操作データ格納領域13cを、図3に示すように、2個有するように構成する。つまり、図示の監視操作データ格納領域13c−1と、監視操作データ格納領域13c−2の2つの記憶領域を備えるようにする。そして、監視操作データの更新毎にこの2つの記憶領域を切り替えて使用することにより、上記問題を解消できる。
図4は、上記図3の構成とする場合の制御装置10(制御演算部12)の処理フローチャート図である。図4(a)は初期化、図4(b)は監視操作データ更新時、図4(c)は電源断時の処理フローチャート図である。
尚、本例では、制御装置10(制御演算部12)は、任意の記憶領域にフラグを備えており、フラグを参照したり、フラグをON/OFF切換えするものとする。
まず、図4(a)の初期化処理では、まず、低速不揮発性記憶部13に記憶されている制御プログラムと制御データを、それぞれ、高速揮発性記憶部14の該当領域にコピーする(ステップS11)。
更に、監視操作データも低速不揮発性記憶部13から高速揮発性記憶部14へコピーする。これはフラグを参照することで、上記監視操作データ格納領域13c−1、13c−2の2つの記憶領域の何れか一方から、監視操作データを読み出して高速揮発性記憶部14の該当領域にコピーする。これは、図示の例では、フラグがONであれば(ステップS12,YES)、監視操作データ格納領域13c−1から監視操作データを読み出して高速揮発性記憶部14の該当領域にコピーする(ステップS13)。その逆にフラグがOFFであれば(ステップS12,NO)、監視操作データ格納領域13c−2から監視操作データを読み出して高速揮発性記憶部14の該当領域にコピーする(ステップS14)。
尚、上記高速揮発性記憶部14の該当領域とは、制御プログラムの場合にはプログラム格納領域14aであり、制御データの場合には制御データ格納領域14bであり、監視操作データの場合には監視操作データ格納領域14cとなる。
また、監視操作装置2から新たな制御パラメータ(監視操作データ)が入力されると、この新たな制御パラメータを高速揮発性記憶部14の該当領域に格納することで制御パラメータを更新すると共に、図4(b)の処理を実行することで新たな制御パラメータのバックアップを生成する。
図4(b)の処理は、上記新たな制御パラメータを、低速不揮発性記憶部13の該当領域にも格納する処理であり、この該当領域は上記フラグを参照して判断する。
すなわち、図4の例の場合には、上記フラグがONであれば(ステップS21,YES)、上記新たな制御パラメータを監視操作データ格納領域13c−2に格納し(ステップS23)、格納完了したならばフラグを反転させることで(ステップS24)この場合にはフラグをOFFに切換えて、本処理を終了する。
これによって、その後、電源断に伴って図4(c)の処理を実行し、更にその後、初期化の際に図4(a)の処理を実行すると、監視操作データ格納領域13c−2に格納された最新の制御パラメータが高速揮発性記憶部14にコピーされて、これを用いて制御処理が実行されることになる。もし、ステップS23の処理の途中で、電源断となった場合には、監視操作データ格納領域13c−2は書込みの途中であり、旧データと新データとが混在した異常な状態となっている。しかしながら、この場合には、ステップS24の処理が行われないので、フラグはONのままとなっている。よって、後に初期化で図4(a)の処理が行われる際には、監視操作データ格納領域13c−1のデータが高速揮発性記憶部14にコピーされることになるので、特に問題ないことになる。
尚、この場合には、上記初期化後、再度、監視操作装置2から新たな制御パラメータの入力が行われて、再度、図4(b)の処理が実行されるものとしてもよいが、この例に限らない。
また、上記ステップS21の判定がNOとなる場合には(フラグがOFFであれば)、上記新たな制御パラメータを監視操作データ格納領域13c−1に格納し(ステップS22)、格納完了したならばフラグを反転させることで(ステップS24)この場合にはフラグをONに切換えて、本処理を終了する。この場合も、上記ステップS21の判定がYESとなる場合と同様、たとえステップS22の処理中に電源断となった場合でも、問題無いことになる。
そして、図4(c)の電源断モードの処理では、制御データの退避のみを実行する(ステップS31)。すなわち、高速揮発性記憶部14の監視操作データ格納領域14cに記憶されている制御データを、低速不揮発性記憶部13の監視操作データ格納領域13cにコピーする(退避させる)。
尚、上述した説明は、一例であり、この例に限らない。例えば、上述した説明では、監視操作データ格納領域13として2つの領域を設けているが、この例に限らず、3つ以上の領域を設けるようにしてもよい。上記2つの領域の場合、フラグのON/OFFによって管理していたが、3つ以上の領域の場合、フラグの代わりに、新たな制御パラメータをどの領域に記憶させたかを示す情報を、上記任意の記憶領域に書き込むようにする。
尚、図4(a)、(c)の処理は、制御演算部12が実行する。図4(b)の処理は、制御演算部12が実行してもよいし、外部インターフェース(I/F)部11が実行してもよい。
ここで、上記低速不揮発性記憶部13は、プログラム(制御プログラム等)と、制御データと、制御パラメータを格納する不揮発性メモリであると言える。また、上記高速揮発性記憶部14は、運用中に、上記プログラム(制御プログラム等)と、上記制御データと、上記制御パラメータを格納する為の揮発性メモリであると言える。また、上記蓄電デバイスは、電源電圧低下時に一時的に制御装置10(制御演算部12)に電源供給する為の構成であると言える。蓄電デバイスは、電源の電圧の低下時に放電することで、一時的に制御装置10(制御演算部12)に電源供給する。
そして、制御装置10(制御演算部12)は、上述した不図示のCPU/MPUが上述したアプリケーションプログラムを実行することで、不図示の下記の各処理機能部(初期化部、制御実行部、制御パラメータ更新部、電源断処理部)の処理を実現するものであると言うこともできる。また、制御装置10は、制御の為の設定データである制御パラメータと、運用中に随時得られる制御データとを用いて、所定のプログラム(制御プログラム等)を実行することで、制御対象機器の制御を行う装置であると言うこともできる。
・起動時に、上記不揮発性メモリに記憶されている上記プログラム(制御プログラム等)、制御データ、制御パラメータの全てもしくは一部分を、上記揮発性メモリにコピーする初期化部;
初期化部による上記制御パラメータのコピー処理は、不揮発性メモリに記憶されている制御パラメータ全てをコピー対象にしても良くが、必要とされるパラメータのみを揮発性メモリにコピーしても良い。尚、必要とされるパラメータは、例えば開発者等が予め任意に決めて設定しておく。例えば、演算が頻繁に行われる処理タスクに関わる制御パラメータのみを、揮発性メモリにコピーし高速化する方法等が考えられる。
・運用中、上記揮発性メモリに記憶された上記プログラム、制御データ、制御パラメータを用いて制御演算処理を実行すると共に、該揮発性メモリに記憶される制御データを随時更新する制御実行部;
・運用中に任意のときに外部装置(例えば監視操作装置2)から新たな制御パラメータが与えられた場合、該新たな制御パラメータによって、上記揮発性メモリに記憶された制御パラメータを更新すると共に上記不揮発性メモリに記憶された制御パラメータも更新する制御パラメータ更新部;
・上記電源電圧低下検知部15によって電源電圧低下が検知された場合、上記蓄電デバイスよる一時的な電源供給によって制御装置10(制御演算部12)が動作可能状態となっている間に、上記揮発性メモリに格納されている制御データを、上記不揮発性メモリに退避させる電源断処理部;
そして、例えば、上記蓄電デバイスの容量は、制御データの上記不揮発性メモリへの退避が完了するまで上記動作可能状態とする為に必要な容量となっている。
また、例えば、不揮発性メモリには、制御パラメータを格納するための記憶領域が2つ設けられており、上記制御パラメータ更新部は、上記新たな制御パラメータを不揮発性メモリに記憶する毎に、上記2つの記憶領域を切換えて使用する。この使用方法の具体例が、上記図4(a)、(b)の処理であるが、この例に限らない。例えば、上記のように、3つ以上の記憶領域を切換えて使用するようにしてもよい。何れにしても、複数の記憶領域を切換えて使用することになる。
また、上記制御パラメータ更新部は、例えば、上記新たな制御パラメータが与えられたとき、上記揮発性メモリに該新たな制御パラメータを転送して記憶させた後、該揮発性メモリに記憶された新たな制御パラメータを上記不揮発性メモリに転送して記憶させることで、上記揮発性メモリと不揮発性メモリに記憶された制御パラメータを更新する。
あるいは、上記制御パラメータ更新部は、例えば、上記新たな制御パラメータが与えられたとき、該新たな制御パラメータを上記揮発性メモリに転送すると共に上記不揮発性メモリにも転送して、該揮発性メモリと不揮発性メモリとに該新たな制御パラメータを記憶させることで、上記揮発性メモリと不揮発性メモリに記憶された制御パラメータを更新する。
また、例えば、上記制御実行部は、上記制御演算処理を実行することで制御対象機器の制御を行う。また、例えば、制御データには、該制御対象機器の現在状態を示すデータが含まれる。
また、例えば、不揮発性メモリは、上記プログラムを格納する第1のプログラム格納領域と、制御データを格納する第1の制御データ格納領域と、制御パラメータを格納する第1の制御パラメータ格納領域を有する。
また、例えば、揮発性メモリは、運用中に上記プログラムを格納する為の第2のプログラム格納領域と、運用中に制御データを格納する為の第2の制御データ格納領域と、運用中に制御パラメータを格納する為の第2の制御パラメータ格納領域を有する。
また、本発明は、上記制御装置10自体に限らず、この制御装置10を含む制御システムとして構成することもできる。すなわち、制御装置10と監視操作装置2と入出力装置3を有し、該制御装置10が、該監視操作装置2から任意のときに入力される制御パラメータと、運用中に随時得られる制御データとを用いて、所定のプログラムを実行することで、制御対象機器の制御を行う制御システムとして構成することもできる。
本手法により、監視制御システムの制御装置において、電源断時のメモリバックアップ容量を低減することが可能となり、メモリバックアップのための蓄電デバイス等のコストを低減することが可能となる。
また、新たな監視操作データの書き込み動作中に(電源断等により)電源電圧が低下した場合でも、問題が生じないようにでき、例えば監視操作データを構成する複数のデータ間の整合性を、保つことが出来る。
2 監視操作装置
3 入出力装置
5 外部電源
10 制御装置
11 外部インターフェース(I/F)部
12 制御演算部
13 低速不揮発性記憶部
13a プログラム格納領域
13b 制御データ格納領域
13c 監視操作データ格納領域
14 高速揮発性記憶部14
14a プログラム格納領域
14b 制御データ格納領域
14c 監視操作データ格納領域
15 電源電圧低下検知部
30 コントローラ
31 コンデンサ
32 I/Oメモリ
40 HCI装置
50 I/Oモジュール
51 制御対象機器
13c−1 監視操作データ格納領域
13c−2 監視操作データ格納領域

Claims (6)

  1. 与えられた制御パラメータと制御対象機器から随時得られる制御データとを用いて所定のプログラムを実行し、前記制御対象機器を制御する制御装置であって、
    前記プログラムと、前記制御データと、前記制御パラメータとを記憶する不揮発性記憶手段と、
    前記制御装置を動作させる電源の電圧の低下を検知する電源電圧低下検知手段と、
    前記電源の電圧の低下時に放電することで前記制御装置に一時的に電力供給する蓄電手段と、
    制御手段と、を有し、
    該制御手段は、
    起動時に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータの全てもしくは1部分を、揮発性記憶手段にコピーする初期化手段と、
    運用中、前記揮発性記憶手段に記憶された前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータを用いて前記制御対象機器を制御するための演算処理を実行すると共に、前記制御対象機器から随時得られる制御データを前記揮発性記憶手段に記憶させ更新する制御実行手段と、
    運用中の任意のときに新たな制御パラメータが与えられた場合、該新たな制御パラメータによって、前記揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータを更新すると共に前記不揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータも更新する制御パラメータ更新手段と、
    前記電源電圧低下検知手段によって前記電源電圧低下が検知された場合、前記揮発性記憶手段に記憶されている制御データを、前記不揮発性記憶手段に退避する電源断処理手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御パラメータ更新手段は、
    前記新たな制御パラメータが与えられたとき、前記揮発性記憶手段に該新たな制御パラメータを転送して記憶させた後、該揮発性記憶手段に記憶された新たな制御パラメータを前記不揮発性記憶手段に転送して記憶させ、
    あるいは、前記新たな制御パラメータが与えられたとき、該新たな制御パラメータを前記揮発性記憶手段に転送すると共に前記不揮発性記憶手段にも転送して、該揮発性記憶手段と不揮発性記憶手段とに該新たな制御パラメータを記憶させることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記不揮発性記憶手段には、前記制御パラメータを記憶する記憶領域が複数設けられており、
    前記制御パラメータ更新手段は、前記新たな制御パラメータを前記不揮発性記憶手段に記憶する毎に、前記複数の記憶領域を切換えて記憶させることを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記制御データには、該制御対象機器の現在状態を示すデータが含まれることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  5. 前記不揮発性記憶手段は、前記プログラムを格納する第1のプログラム格納領域と、前記制御データを格納する第1の制御データ格納領域と、前記制御パラメータを格納する第1の制御パラメータ格納領域を有し、
    前記揮発性記憶手段は、運用中に前記プログラムを格納する為の第2のプログラム格納領域と、運用中に前記制御データを格納する為の第2の制御データ格納領域と、運用中に前記制御パラメータを格納する為の第2の制御パラメータ格納領域を有することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  6. 与えられた制御パラメータと制御対象機器から随時得られる制御データとを用いて所定のプログラムを実行して前記制御対象機器を制御する制御装置と、監視操作装置を有する制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記プログラムと、前記制御データと、前記制御パラメータとを記憶する不揮発性記憶手段と、
    前記制御装置を動作させる電源の電圧の低下を検知する電源電圧低下検知手段と、
    前記電源の電圧の低下時に放電することで前記制御装置に一時的に電力供給する蓄電手段と、
    制御手段と、を有し、
    該制御手段は、
    起動時に、前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータの全てもしくは1部分を、揮発性記憶手段にコピーする初期化手段と、
    運用中、前記揮発性記憶手段に記憶された前記プログラム、前記制御データ、前記制御パラメータを用いて前記制御対象機器を制御するための演算処理を実行すると共に、前記制御対象機器から随時得られる制御データを前記揮発性記憶手段に記憶し更新する制御実行手段と、
    運用中の任意のときに前記監視操作装置から新たな制御パラメータが与えられた場合、該新たな制御パラメータによって、前記揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータを更新すると共に前記不揮発性記憶手段に記憶された制御パラメータも更新する制御パラメータ更新手段と、
    前記電源電圧低下検知手段によって前記電源電圧低下が検知された場合、前記揮発性記憶手段に記憶されている制御データを、前記不揮発性記憶手段に退避する電源断処理手段と、
    を有することを特徴とする制御システム。
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