JP6833021B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、掘削機においてビット取付軸とビットとの間に設けられるシール構造に関する。
掘削機において、ビット用のシール材の寿命を向上させる技術が、たとえば、米国特許出願公開第2008/011518号明細書(特許文献1)、米国特許出願公開第2012/312602号明細書(特許文献2)、中国特許出願公開第101629475号明細書(特許文献3)、中国特許出願公開第102747961号明細書(特許文献4)、中国特許出願公開第102747962号明細書(特許文献5)、および中国実用新案公告第201786262号明細書(特許文献6)に開示されている。
米国特許出願公開第2008/011518号明細書 米国特許出願公開第2012/312602号明細書 中国特許出願公開第101629475号明細書 中国特許出願公開第102747961号明細書 中国特許出願公開第102747962号明細書 中国実用新案公告第201786262号明細書
上記各文献に開示されるシール構造において、潤滑性および耐摩耗性等を向上させ、シール材の寿命向上を図っているが、シール材のさらなる高寿命化が求められている。
本発明の目的は、シール材の寿命を向上させることができるシール構造を提供することである。
本発明に係るシール構造は、環状のシール材を備える。シール材は、軸と筐体との間の摺動隙間において筐体に形成されるシール溝に配置される。シール材は、高圧側と低圧側とを仕切る。筐体は、低圧側面部および溝底部を有する。低圧側面部は、シール溝の低圧側の側面を構成する。低圧側面部は、軸の軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面におけるシール構造の断面において、軸方向に直交する方向に沿って延びる。溝底部は、シール溝の底面を構成する。溝底部は、上記断面において軸方向に沿って延びる。シール材は、本体部、および第1の突出部を含む。本体部は、低圧側面部と接触する底面を有する。第1の突出部は、本体部から突出し低圧側に近づくにつれて軸に近づくように延びる形状を有する。第1の突出部は、第1の突出部において低圧側に最も近い位置に設けられている先端部を有する。シール材がシール溝に配置され軸および溝底部に押圧されている状態において、第1の突出部は、軸に接触する接触領域を有する。先端部は、接触領域よりも低圧側に近い位置に設けられている。
上記のシール構造によると、シール材と軸との間の摺動性を向上させることができ、軸とシール材との間の摺動熱を抑制することができる。これにより、シール材の寿命を向上させることができる。
上記のシール構造において、上記断面における接触領域は、接触領域の高圧側に最も近い位置に上端接触部を有する。上記断面における第1の突出部は、境界部を有する。境界部は、本体部と第1の突出部との境目であって低圧側面部に最も近い位置に設けられる。境界部は、上端接触部よりも低圧側に近い位置に設けられる。上端接触部を通り軸方向に直交する直線と、境界部を通り軸方向に直交する直線との距離をX[mm]とした場合、0.55≦X≦0.68を満たす。
上記のシール材構造によると、シール材のシール性を確保しつつ、シール材の寿命を向上させることができる。
上記のシール構造において、シール材は、本体部から突出し溝底部に接触する第2の突出部をさらに含む。これにより、軸とシール材との間に発生する摺動熱を抑制することができる。
上記のシール構造において、上記断面における本体部は、軸方向に沿う第2の中心線に関して対称な形状を有する。第1の突出部および第2の突出部は、第2の中心線に関して対称である。これにより、製造コストを抑制することができる。
本発明によれば、シール材の寿命を向上させることができるシール構造を実現することができる。
掘削機におけるビットとビット取付軸との関係を示す断面図である。 実施の形態1に従うシール溝に設けられるシール材の平面図である。 図2に示すA−A線に沿うシール材の断面図である。 軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造の断面を示した概略図である。 接触領域における面圧の分布を概略的に示すグラフである。 軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面における実施の形態2に従うシール構造の断面を示した概略図である。 軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面における実施の形態3に従うシール構造の断面を示した概略図である。 軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造の断面のシール溝および軸の各寸法を示す概略図である。 軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造の断面のシール材の各寸法を示す概略図である。 各種のシール材に対する評価結果を示す表である。
以下、図面に基づいて、各実施の形態におけるシール構造について説明する。以下に示す実施の形態において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。以下で説明される実施の形態の各構成は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
(実施の形態1)
<ビット2>
図1を参照して、本実施の形態1におけるシール構造1が採用される掘削機の先端に設けられるビット2とビット取付軸3Aについて説明する。図1は、掘削機におけるビット2とビット取付軸3Aとを示す断面図である。ビット取付ベース3に設けられたビット取付軸3Aに、ビット2が高速回転可能に装着されている。ビット2には、筒状の挿入孔9が設けられている。挿入孔9には、球状ベアリング6が設けられている。ビット取付軸3Aは、球状ベアリング6に挿入されている。挿入孔9とビット取付軸3Aとの間には、潤滑油4,5が保持されている。
ビット取付軸3Aの根本近傍領域においては、ビット2の挿入孔9の内周面に環状に設けられ、シール材10が配置されるシール溝31が設けられている。
ビット2には、泥水の流力を動力としてビット2を回転中心軸CL1を中心軸として回転させる、いわゆるダウンホール・モーター(マッド・モーター)機構が採用されている。
たとえばビット取付軸3Aの直径がφ55mm程度の場合、ビット2の回転領域は、低速域回転(100〜200rpm)、中速域回転(200〜500rpm)、および、高速域回転(500rpm以上)に分けることができる。本実施の形態においては、中速域回転用(200〜500rpm)の構成を想定している。
(シール材10)
図2は、実施の形態1に従うシール溝31に設けられるシール材10の平面図である。図3は、図2に示すA−A線に沿うシール材10の断面図である。図2および図3を参照しシール材10について説明する。
シール材10は、環状の形状を有している。シール材10は、本体部12、第1の突出部11および第2の突出部17を含む。図3中の2点鎖線はそれぞれ、本体部12と第1の突出部11との境目および本体部12と第2の突出部17との境目を示している。
A−A線に沿う断面における本体部12は、略矩形状であり、第2の中心線C2に関して対称な形状である。本体部12は、底面13を有する。シール材10がシール溝31に配置されている状態において、底面13は、シール溝31と接触している。
第1の突出部11および第2の突出部17は、本体部12から突出する形状を有している。第1の突出部11および第2の突出部17は、第2の中心線C2に関して対称である。第1の突出部11および第2の突出部17の詳細については後述する。
シール材10は、たとえば水素添加ニトリルゴム(HNBR)で構成される。シール材10には、HNBR以外にも、エラストマー材料にナノ材料を混合しエラストマー自体の特性を向上させた材料を用いてもよい。シール材10のショアA硬さは、たとえば90である。
実施の形態1におけるシール材10は、後述する軸20と筐体30との間の摺動隙間において、筐体30に形成されたシール溝31に配置される。
図4は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C1を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造1の断面を示した概略図である。実施の形態1において軸20は、ビット取付軸3Aである。実施の形態1において筐体30は、ビット2である。軸方向DR1は、軸20が延びる方向であって、図4の紙面上における上下方向である。
軸20と筐体30との摺動隙間において、シール溝31よりも上側が泥水および砂等が侵入しようとする高圧側、シール溝31よりも下側が球状ベアリング6が配置されている低圧側である。シール材10は、高圧側と低圧側とを仕切っている。シール材10は、高圧側からの泥水および砂等の侵入を抑制し、球状ベアリング6の破損を抑制する。
(筐体30)
筐体30に設けられるシール溝31は、低圧側面部32、高圧側面部34および溝底部33を有する。低圧側面部32は、シール溝31の低圧側の側面を構成する。低圧側面部32は、上記断面において軸方向DR1に直交する方向に沿って延びる。高圧側面部34は、シール溝31の高圧側の側面を構成する。高圧側面部34は、上記断面において軸方向DR1に直交する方向に沿って延びる。
溝底部33は、シール溝31の底面を構成する。溝底部33は、軸方向DR1に沿って延びる。溝底部33は、溝底部33の一方の端部において、高圧側面部34と繋がっている。溝底部33は、溝底部33の他方の端部において、低圧側面部32と繋がっている。
シール材10は、軸20とシール溝31との間に囲われるように配置される。シール材10がシール溝31に配置されている状態において、シール溝31の低圧側面部32とシール材10の底面13とが接触している。
(第1の突出部11)
図3に示すように、シール材10がシール溝31に配置されていない状態において、第1の突出部11は、図4に示す低圧側に近づくにつれて軸20に近づくように延びる形状を有する。
図4に示すように、シール材10がシール溝31に配置されている状態において、軸20と第1の突出部11とは接触している。第1の突出部11は、軸20に押圧されている。
シール材10がシール溝31に配置されている状態において、第1の突出部11は、軸20と接触する接触領域Sを有する。接触領域Sは、第1の突出部11が軸20より押圧されることで形成される。接触領域Sは、軸方向DR1において、接触領域Sの高圧側に最も近い位置に上端接触部16を有する。接触領域Sは、上端接触部16から図4中の下方向に延びている。
第1の突出部11は、湾曲状の先端部14を有する。先端部14は、第1の突出部11において、低圧側に最も近い位置に設けられている。先端部14は、接触領域Sよりも低圧側に近い位置に設けられている。
第1の突出部11は、本体部12と第1の突出部11との境目であって低圧側面部32に最も近い位置に境界部15を有する。境界部15は、接触領域Sよりも、低圧側に近い位置に設けられる。
図5は、接触領域Sにおける面圧の分布を概略的に示すグラフである。図5の横軸は図4中の下方向における上端接触部16からの距離を示す。図5の縦軸は第1の突出部11と軸20との間の面圧を示す。
グラフの原点は、上端接触部16の位置であり、上端接触部16から図4中の下方向に向かうにつれて上端接触部16からの距離は大きくなる。上端接触部16における面圧の大きさは0であり、上端接触部16からの距離が大きくなるほど面圧は大きくなる。
第1の突出部11は、低圧側に近づくにつれて軸20に近づくように延びる形状を有しているため、低圧側に近くなるほど、軸20によって押圧されることによる第1の突出部11の撓み量が大きくなる。撓み量が大きいほど第1の突出部11が元の形状に戻ろうとする反発力も大きくなる。そのため、低圧側に近くなるほど(上端接触部16からの距離が大きくなるほど)、第1の突出部11と軸20との間の面圧が大きくなる。
上端接触部16付近の面圧は小さいため、高圧側から泥水が上端接触部16付近に侵入する。しかし、上端接触部16から低圧側に近づくにつれて、軸20と第1の突出部11との間の面圧が大きくなるため、上端接触部16からの距離が一定値の位置において、高圧側の圧力と面圧とが等しくなる。そのため、上端接触部16からの距離が一定値を超えた接触領域Sにおいて、泥水の侵入を抑制する。
接触領域Sにおける一定の位置(上端接触部16からの距離が一定値以下の位置)まで泥水を侵入させることにより、シール材10と軸20との間の摺動性を向上させることができる。さらに、泥水によりシール材10が冷却されるため、軸20とシール材10との間の摺動熱を抑制することができる。これにより、シール材10の寿命を向上させることができる。
(第2の突出部17)
図3に示すように、シール材10がシール溝31に配置されていない状態において、第2の突出部17は、図4に示す低圧側に近づくにつれて軸20から離れるように延びる形状を有する。
図4に示すように、シール材10がシール溝31に配置されている状態において、溝底部33と第2の突出部17とが接触している。第2の突出部17は、溝底部33に押圧されている。
第2の突出部17を設けることで、シール材10が軸20に押圧されても、領域Yの存在により、シール材10が溝底部33に向かう方向に動くことが可能となる。シール材10の逃げ代を確保することにより、軸20がシール材10を押圧する力が大きくなることを抑制することができる。これにより、軸20とシール材10との間に発生する摺動熱を抑制することができる。したがって、シール材10の寿命を向上させることができる。
実施の形態1において、第1の突出部11および第2の突出部17は、軸方向DR1に沿う第2の中心線C2に関して対称である。実施の形態1においては、第1の突出部11が泥水等をシールするシール部として機能しているが、第2の突出部17が第1の突出部11と同様の形状を有していることから、たとえばピストンに用いられるシール構造に、第2の突出部17をシール部として機能するように用いることもできる。
第2の突出部17を第2の中心線C2に関して第1の突出部11と対称に設けることで、複数の用途でシール材10を使用することができるため、製造コストを抑制することができる。
(実施の形態2)
図6は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C1を通る仮想平面における実施の形態2に従うシール構造1の断面を示した概略図である。実施の形態1と異なり、実施の形態2に従う第2の突出部17は、第1の突出部11と線対称に設けられていない。
実施の形態2に従うシール材10においても、実施の形態1に従うシール材10と同様に、軸20とシール材10との間の摺動性を向上させ、シール材10を冷却して摺動熱を抑制させることによる、シール材10の寿命向上効果が得られる。
(実施の形態3)
図7は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C1を通る仮想平面における実施の形態3に従うシール構造1の断面を示した概略図である。実施の形態1と異なり、第2の突出部17が設けられていない。
実施の形態3に従うシール材10においても、実施の形態1に従うシール材10と同様に、軸20とシール材10との間の摺動性を向上させ、シール材10を冷却して摺動熱を抑制させることによる、シール材10の寿命向上効果が得られる。
発明者は研究を進めていく中で、シール材10の寸法とシール溝31の寸法との関係がシール材10のシール性および寿命に大きく影響を与えることを見出した。寸法の異なる各種のシール材10を用いて、それぞれのシール材10に対する性能評価を実施した。
図8は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C1を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造1の断面のシール溝31および軸20の各寸法を示す概略図である。溝底部33から軸20までの長さをW[mm]、溝底部33の軸方向DR1における長さをG[mm]、軸20の直径をD[mm]とする。
図9は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C1を通る仮想平面における実施の形態1に従うシール構造1の断面のシール材10の各寸法を示す概略図である。上端接触部16を通り軸方向DR1に直交する直線と、境界部15を通り軸方向DR1に直交する直線との距離をX[mm]とする。シール材10の軸方向DR1における高さをH[mm]、第1の突出部11が延びる方向と第2の突出部17が延びる方向とが成す角をθ[°]とする。
上端接触部16を通り軸方向DR1に直交する直線と第2の突出部17とが交わる点Pから上端接触部16までの軸方向DR1における長さWは、図8に示すWに相当する。Wが小さくなるほど、Xは大きくなる。Xは、Wに依存している。
実施の形態1に従うシール材10において、寸法の異なる各種のシール材10(実施例1から実施例3、比較例1)に対するシール材10の発熱性、摩耗性、シール性、およびシール寿命についての評価を実施した。良好レベルのものを「良」、許容レベルのものを「可」、不可レベルのものを「不可」で示している。
(評価結果)
図10は、各種のシール材10に対する評価結果を示す表である。Xは、接触領域Sの長さに関係しており、Xが大きいほど接触領域Sの長さは長くなる。接触領域Sの長さが長くなると、シール材10のシール性は向上する。実施例1から実施例3におけるシール材10は、いずれも接触領域Sの長さが十分に長い(Xが大きい)ため、シール性の評価が「良」となっている。
比較例1におけるシール材10は、接触領域Sの長さが短い(Xが小さい)ため、シール性の評価は「不可」となっている。評価開始から早い段階で漏れが発生したため、比較例1におけるシール材10の発熱性、摩耗性、およびシール寿命の評価をすることができず、「評価不可」としている。
一方で、接触領域Sの長さが長い(Xが大きい)ほどシール性は向上するが、軸20と第1の突出部11との摺動熱が大きくなり、シール材10の寿命が低下する。実施例3と実施例1とを比較すると、実施例3におけるシール材10のXは、実施例1におけるシール材10のXよりも小さい。そのため、実施例3におけるシール材10は、実施例1におけるシール材10よりも、寿命評価結果が良好となっている。
図10より、シール材10の寸法Xが、0.55≦X≦0.68の範囲内にあるときに、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
シール材10の寸法およびシール溝31の寸法を適正に設定することで、シール性を確保しつつ、シール材10の寿命を向上させることができる、シール構造1を実現することができる。
実施の形態1から実施の形態3において、先端部14は湾曲状であったが、湾曲状でなくてもよい。
今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 シール構造、10 シール材、11 第1の突出部、12 本体部、13 底面、14 先端部、15 境界部、16 上端接触部、17 第2の突出部、20 軸、30 筐体、31 シール溝、32 低圧側面部、33 溝底部、34 高圧側面部、S 接触領域、DR1 軸方向、C1 中心線、C2 第2の中心線。

Claims (2)

  1. 軸と筐体との間の摺動隙間において前記筐体に形成されるシール溝に配置され、高圧側と低圧側とを仕切る環状のシール材を備えるシール構造であって、
    前記筐体は、前記軸の軸方向に平行であって前記軸の中心線を通る仮想平面における前記シール構造の断面において、前記シール溝の前記低圧側の側面を構成し前記軸方向に直交する方向に沿って延びる低圧側面部、および前記シール溝の底面を構成し前記断面において前記軸方向に沿って延びる溝底部を有し、
    前記シール材は、前記低圧側面部と接触する底面を有する本体部、および前記本体部から突出し前記低圧側に近づくにつれて前記軸に近づくように延びる形状を有する第1の突出部を含み、
    前記第1の突出部は、前記第1の突出部において前記低圧側に最も近い位置に設けられている先端部を有し、
    前記シール材が前記シール溝に配置され前記軸および前記溝底部に押圧されている状態において、前記第1の突出部は、前記軸に接触する接触領域を有し、
    前記先端部は、前記接触領域よりも前記低圧側に近い位置に設けられ、
    前記断面における前記接触領域は、前記接触領域の前記高圧側に最も近い位置に上端接触部を有し、
    前記断面における前記第1の突出部は、前記本体部と前記第1の突出部との境目であって前記低圧側面部に最も近い位置に境界部を有し、
    前記境界部は、前記上端接触部よりも前記低圧側に近い位置に設けられ、
    前記上端接触部を通り前記軸方向に直交する直線と、前記境界部を通り前記軸方向に直交する直線との距離をX[mm]とした場合、0.55mm≦X≦0.68mmを満たし、
    前記シール材は、前記本体部から突出し前記溝底部に接触する第2の突出部をさらに含む、シール構造。
  2. 前記断面における前記本体部は、前記軸方向に沿う第2の中心線に関して対称な形状を有しており、
    前記第1の突出部および前記第2の突出部は、前記第2の中心線に関して対称である、請求項に記載のシール構造。
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