JP2011196505A - 摺動用シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装着体の周面に形成されたシール溝30に装着され、装着体とシール面52との間をシールする環状の摺動用シールであって、この摺動用シールは、その断面において、略水平に延伸する本体部12と、該本体部12との交角が鋭角をなすように本体部12から斜め方向に延伸するリップ部14とを有しており、シール溝30に装着された際に、本体部12の上面がシール面52と水平に当接し、リップ部14の下面の少なくとも一部がシール溝30の底面32と接するように構成されているとともに、少なくとも前記本体部12の上面が、フッ素樹脂、高機能樹脂またはフッ素ゴムのいずれかで形成されている。
【選択図】図5
Description
この従来の摺動用シール100は、まず、バックリング110がシール溝130の底面132と当接するように装着され、次いで、摺動リング120がシリンダ150のシール面152と当接するように装着されることで、図8に示したように、ピストン140の外周面に形成されたシール溝130に装着され、ピストン140とシール面152との間をシールする。
図9は、この従来の摺動用シール(リップ型シール)を示した断面図である。
本発明の摺動用シールは、
装着体の周面に形成されたシール溝に装着され、装着体とシール面との間をシールする環状の摺動用シールであって、
前記摺動用シールは、
その断面において、略水平に延伸する本体部と、該本体部との交角が鋭角をなすように該本体部から斜め方向に延伸するリップ部とを有しており、シール溝に装着された際に、該本体部の上面がシール面と水平に当接し、該リップ部の下面の少なくとも一部がシール溝の底面と当接するように構成されているとともに、
少なくとも前記本体部の上面が、フッ素樹脂、高機能樹脂またはフッ素ゴムのいずれかで形成されていることを特徴とする。
前記摺動用シールによって圧力差のある2つの空間の間をシールする際に、高圧側の空間側に向けて前記リップ部が延伸するように構成されている。
前記摺動用シールが、
前記本体部の上面側部分を構成する摺動リングと、前記本体部のそれ以外の部分および前記リップ部を構成するバックリングとが組み合わされて形成されることを特徴とする。
また、上記発明において、
前記摺動リングとバックリングとが係合して組み合わされることが望ましい。
また、上記発明において、
前記摺動リングがフッ素樹脂または高機能樹脂により形成されており、
前記バックリングが合成ゴムにより形成されていることが望ましい。
また、上記発明において、
前記摺動用シールが、前記装着体の外周面に形成されたシール溝に装着されるとともに、
前記摺動用シールの内周長が、シール溝の底面における前記装着体の外周長よりも短く構成されており、
これにより、前記摺動用シールを前記装着体の外周面に形成されたシール溝に装着した際に、前記摺動用シールが自緊した状態となるように構成されていることが望ましい。
なお、本明細書において、「上面側」および「上面」とは摺動用シールがシール溝に装着された際のシール面側およびその側の面を指し、「下面側」および「下面」とは摺動用シールがシール溝に装着された際のシール溝の底面側およびその側の面を指す。
このようなバックリング10は、弾力性に富んだゴム材料などによって形成することができ、例えば、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、布入りゴムなどの合成ゴム材料により形成することができる。本実施形態のバックリング10は、ニトリルゴムにより形成されている。
また、摺動リング20の上面20aには、その中央部分に水平部21aが形成されており、上面20aの端部には、テーパー部21bが形成されている。この水平部21aは、後述するように、本実施形態の摺動用シール1がシール溝30に装着された際に、シール面52と水平に当接する部分である。
また、摺動リング20の下面側の中央部分は、上述したバックリング10と係合するように凹形状に形成されている。
これらにより、本実施形態の摺動用シール1は、従来の摺動用シールと比べて、シール面52との摺動抵抗が飛躍的に小さくすることができる。
例えば、上述した実施形態では、摺動用シール1をバックリング10と摺動リング20とを組み合わせることで構成したが、本発明の摺動用シール1はこれに限定されず、例えば、図6に示したように、その断面において、略水平に延伸する本体部72と、この本体部72の端部から斜め方向に延伸するリップ部74とから形成された、1つの環状のシール材によって摺動用シール1を構成してもよい。
10 バックリング
12 本体部
12a 上面
12t 肉厚
14 リップ部
14b 下面
20 摺動リング
20a 上面
20b 下面
30 シール溝
32 底面
40 ピストン
50 シリンダ
52 シール面
60a 高圧側空間
60b 低圧側空間
60c 空間
72 本体部
74 リップ部
100 摺動用シール
110 バックリング
113 突起
120 摺動リング
130 シール溝
132 底面
140 ピストン
150 シリンダ
152 シール面
200 摺動用シール
212 本体部
214 リップ部
230 シール溝
232 底面
240 ピストン
250 シリンダ
252 シール面
X 接合点
α 交角
L1 上面の水平長さ
L2 水平部の水平長さ
Claims (6)
- 装着体の周面に形成されたシール溝に装着され、装着体とシール面との間をシールする環状の摺動用シールであって、
前記摺動用シールは、
その断面において、略水平に延伸する本体部と、該本体部との交角が鋭角をなすように該本体部から斜め方向に延伸するリップ部とを有しており、シール溝に装着された際に、該本体部の上面がシール面と水平に当接し、該リップ部の下面の少なくとも一部がシール溝の底面と当接するように構成されているとともに、
少なくとも前記本体部の上面が、フッ素樹脂、高機能樹脂またはフッ素ゴムのいずれかで形成されていることを特徴とする摺動用シール。 - 前記摺動用シールによって圧力差のある2つの空間の間をシールする際に、高圧側の空間側に向けて前記リップ部が延伸するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動用シール。
- 前記摺動用シールが、
前記本体部の上面側部分を構成する摺動リングと、前記本体部のそれ以外の部分および前記リップ部を構成するバックリングとが組み合わされて形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の摺動用シール。 - 前記摺動リングとバックリングとが係合して組み合わされることを特徴とする請求項3に記載の摺動用シール。
- 前記摺動リングがフッ素樹脂または高機能樹脂により形成されており、
前記バックリングが合成ゴムにより形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の摺動用シール。 - 前記摺動用シールが、前記装着体の外周面に形成されたシール溝に装着されるとともに、
前記摺動用シールの内周長が、シール溝の底面における前記装着体の外周長よりも短く構成されており、
これにより、前記摺動用シールを前記装着体の外周面に形成されたシール溝に装着した際に、前記摺動用シールが自緊した状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の摺動用シール。
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JP2010065967A JP2011196505A (ja) | 2010-03-23 | 2010-03-23 | 摺動用シール |
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2010
- 2010-03-23 JP JP2010065967A patent/JP2011196505A/ja active Pending
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