JP6831873B2 - 筋力補助装置 - Google Patents

筋力補助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6831873B2
JP6831873B2 JP2019115317A JP2019115317A JP6831873B2 JP 6831873 B2 JP6831873 B2 JP 6831873B2 JP 2019115317 A JP2019115317 A JP 2019115317A JP 2019115317 A JP2019115317 A JP 2019115317A JP 6831873 B2 JP6831873 B2 JP 6831873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
assist
guide
assisting device
guide portion
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019115317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021000691A (ja
Inventor
功 菊谷
功 菊谷
充良 浜崎
充良 浜崎
良治 高橋
良治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2019115317A priority Critical patent/JP6831873B2/ja
Publication of JP2021000691A publication Critical patent/JP2021000691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6831873B2 publication Critical patent/JP6831873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、装着者に装着されて装着者の筋力を補助する筋力補助装置に関する。
農業、建設業、介護等に従事する作業者の筋力的な負担を軽減することを目的とする筋力補助装置が注目を集めている。本出願人は特許文献1により、関節が間に位置する人体の二つの部位にそれぞれ取り付けられる一対の装着具を有し、当該一対の装着具を所定の相対位置に保持することが可能な筋力補助装置を開示した。
国際公開第2018/097301号
特許文献1に記載の筋力補助装置では、ブレーキ機構が取り付けられたアームの回転軸が装着者の肩甲骨付近に固定されている。このため腕を上げた状態で上肢を外側に水平回転させると、アームと当該アームに取り付けられたブレーキ機構が後方に大きく張り出す。その結果、狭い場所での作業が困難となるとか、装着者が上肢の運動に違和感を覚えるといった問題が生じた。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、狭い場所での作業に適し、装着者が快適に使用することのできる筋力補助装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の筋力補助装置は、装着者の体の一部の動きを支援または制限するアシスト部と、体の一部の可動範囲に沿ってアシスト部の移動をガイドするガイド部とを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、狭い場所での作業に適し、装着者が快適に使用することのできる筋力補助装置を提供することができる。
第1実施形態に係る筋力補助装置を示す平面図である。 図1の一部を拡大して示す拡大図である。 図1の筋力補助装置の一部を左後方から見た斜視図である。 図1の筋力補助装置の断面図である。 比較例の筋力補助装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る筋力補助装置を示す平面図である。 第2実施形態に係る筋力補助装置の一部を示す平面図である。 図7の筋力補助装置の断面図である。 第3実施形態に係る筋力補助装置の一部を示す平面図である。 図8の筋力補助装置の一部を左後方から見た斜視図である。 第4実施形態に係る筋力補助装置の一部を示す平面図である。 図10の筋力補助装置の一部を左後方から見た斜視図である。 第5実施形態に係る筋力補助装置の一部を示す平面図である。 第6実施形態に係る筋力補助装置の一部を示す平面図である。 第7実施形態に係る筋力補助装置の一部を左後方から見た斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示す。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要でない部材の一部は省略して表示する。また、第1、第2などの序数を含む用語が多様な構成要素を説明するために用いられるが、こうした用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
本明細書で用いる「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」等の用語は、筋力補助装置を装着した装着者から見た「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」を意味する。なお、「左方向」及び「右方向」を「横方向」ということもある。以下の説明において、「平行」、「垂直」は、完全な平行、垂直だけではなく、誤差の範囲内で平行、垂直からずれている場合も含む。
[第1実施形態]
図1から図5を参照して第1実施形態に係る筋力補助装置100の構成を説明する。図1は、筋力補助装置100の全体を示す平面図である。この図は、装着者6に装着された状態の筋力補助装置を示している。図2は、筋力補助装置100の一部を拡大して示す拡大図である。この図は、筋力補助装置100の左側のアシスト部20およびガイド部30の近辺を示している。図3は、筋力補助装置100の一部を左後方から見た斜視図である。図4は、筋力補助装置100を図2のA−A線で切断した断面図である。図5は、比較例の筋力補助装置500を示す平面図である。筋力補助装置100は、胴装着部10と、アシスト部20と、ガイド部30と、連結アーム40と、腕装着部50とを主に備える。本実施形態では、胴装着部10の左右両側に、アシスト部20と、ガイド部30と、連結アーム40と、腕装着部50とからなる組が対称に設けられている。
(胴装着部)
胴装着部10は、本体部11と、1対の装着ベルト12とを有する。本体部11の形状は特に限定されないが、本実施形態では、前後に薄いほぼ直方体状または箱形状である。本体部11は、例えば金属製であってもよいし、一部または全部が樹脂製であってもよい。図1の本体部11は、上下長が左右長よりやや長いほぼ矩形の輪郭を有する。装着ベルト12は、本体部11の上部から延び出し装着者6の肩を通り胴体7の前側に至る肩ベルト13と、本体部11の側部から胴体7の側部を通り胴体7の前側に至る体側部ベルト14と、を含む。肩ベルト13と体側部ベルト14とが胴体7の前側で相互に連結されることによって、胴装着部10は、胴体7の後側(背中)に固定的に支持される。
(アシスト部)
本実施形態におけるアシスト部20は、連結アーム40のガイド部30に対する回転を制御することにより、装着者6の肩関節周りの上肢8(装着者の体の一部)の動きを制限して装着者6をアシストする。すなわち本実施形態は、回転制御機構としてのアシスト部20を例示する。なお本明細書で用いる体の一部の「動き」とは、装着者6の体の一部が関節などを中心として揺れ動く運動である「揺動」や、関節などの周りを回転する運動である「回転」などを広く含むものとする。また体の一部が揺動するとき、当該揺動の中心となる関節などを「揺動中心」と呼ぶ。アシスト部20は、筐体22と、アシスト軸24と、スライド部26とを含む。筐体22は箱形状の筐体である。アシスト軸24は、例えば金属製のスピンドルで構成され、筐体22に対して回転可能に設けられる。アシスト軸24には連結アーム40が連結される。
スライド部26は、例えば金属や樹脂などで形成されるブロック状の部材である。スライド部26の一端は筐体22に固定され、筐体22から後方に延び出している。あるいはスライド部26全体が筐体22と一体的に形成されてもよい。図4に示されるように、スライド部26は、ガイド部30と接する側面に突出部28を有する。突出部28の断面形状はT字状である。後述するガイド部30の溝32と突出部28とが互いに嵌まり合うことにより、スライド部26は、ガイド部30に沿って移動可能に、ガイド部30に連結される。
アシスト部20は、本体部11内に配置される駆動機構70から供給される駆動流体の圧力をオン、オフ制御することにより、アシスト軸24の回転を制御する。アシスト部20の構成は特に限定されないが、本実施形態では、アシスト軸24と一体に回転するディスク(不図示)と、駆動流体の圧力によりディスクに押付けられるピストン(不図示)とを含むディスクブレーキである。
駆動流体の圧力がオンになると、ピストンがディスクに押付けられ、ディスクおよびアシスト軸24は、自由な回転が規制される。以下、アシスト軸24の自由な回転が規制される状態を「拘束状態」と呼ぶ。駆動流体の圧力がオフになると、ピストンがディスクから離れ、ディスクおよびアシスト軸24は、自由な回転が許容される。以下、アシスト軸24の自由な回転が許容される状態を「非拘束状態」と呼ぶ。このようにアシスト部20は、駆動流体の圧力を制御することにより、アシスト軸24の回転を拘束状態と非拘束状態とに制御することができる。非拘束状態においてアシスト部20は、上肢8の運動に追従した連結アーム40の回転を許容する。一方、拘束状態においてアシスト部20は、連結アーム40のアシスト軸24の軸線d1を中心とする回転を拘束する。その結果、拘束状態においてアシスト部20は、上肢8にかかる下向きの荷重を受け止め、上肢8を下から支持する筋力補助力を発生する。
本実施形態のアシスト部20は、ワンウェイクラッチ(不図示)を備えており、拘束状態であっても、上肢8が上がる方向へのアシスト軸24および連結アーム40の回転を許容する。すなわちワンウェイクラッチは、拘束状態であっても、一方向のみについての回転は許容する機構である。本実施形態でのワンウェイクラッチは、腕を上げる方向の回転を許容し、腕を下げる方向の回転を規制するように構成される。ワンウェイクラッチを備えることにより、装着者6は、拘束状態で作業しやすい位置まで徐々に腕を上昇させ、その位置で腕を固定することができる。
(ガイド部)
ガイド部30は、本体部11の横方向側部から左右両側に延びるアーム状またはレバー状の部材である。ガイド部30は、本体部11からほぼ水平面内で装着者6の上肢8の所定の可動範囲に沿って湾曲しながら延びる。より具体的には、本実施形態のガイド部30は、装着者6が腕を下げたときの肩の中心を通る鉛直線を中心とした円弧状に、本体部11から装着者6の肩の脇まで延びる。このときの肩の中心は、上肢8が肩の周りを揺動するときの揺動中心になっている。すなわちガイド部30は、体の一部が所定位置にあるときの揺動中心を通る直線を中心軸とする円弧状に設けられている。なおここでいう「円弧」とは、円周の一部に限られず、楕円、放物線またはアーチの一部など、体の一部の所定の可動範囲に沿った好適な曲線を広く含むものとする。ガイド部30は、例えば金属や樹脂などで形成される。更に所定の可動範囲とは、体の一部の可動範囲全てであっても、一部であってもよい。
図4に示されるように、ガイド部30は、アシスト部20のスライド部26と接する側面に、ガイド部30が延びる方向に沿って延びる溝32を有する。溝32の断面形状は、突出部28の断面形状に合致するT字状である。溝32の断面のサイズは、突出部28の断面のサイズよりわずかに大きい。溝32と突出部28とが互いに嵌まり合うことにより、スライド部26は、ガイド部30に沿って移動可能に、ガイド部30に連結される。これによりスライド部26は、ガイド部30から外れることなく、ガイド部30に沿ってスムーズに移動することができる。
(連結アーム)
連結アーム40は、アシスト部20のアシスト軸24に連結されるアーム状またはレバー状の部材である。連結アーム40は、アシスト軸24の回転に伴って、アシスト軸24のアシスト軸24の軸線d1を中心に回転する。連結アーム40は、アシスト軸24と、上肢8に取り付けられる腕装着部50とを連結する。連結アーム40は、アシスト軸24からアシスト軸24の軸線d1と非平行な方向に延び出している。連結アーム40には、アシスト軸24からの筋力補助力が入力される。腕装着部50は、連結アーム40とともにガイド部30に対して回転する。
連結アーム40は、アシスト軸24から腕装着部50に向かって延びる1つまたは複数の部材を有する。本実施形態の連結アーム40は、アシスト軸24の側から腕装着部50の側へ順に、それぞれアーム状またはレバー状の第1アーム部41と、第2アーム部42と、第3アーム部43とを有する。第1アーム部41と、第2アーム部42と、第3アーム部43とは、例えば金属や樹脂などで形成される。
本実施形態の第1アーム部41は、アシスト軸24に固定され、アシスト軸24からアシスト軸24の軸線d1と非平行な方向に延び出している。第1アーム部41は、アシスト軸24と別々に形成され連結されてもよいし、第1アーム部41の一部または全部がアシスト軸24と一体的に形成されてもよい。第1アーム部41は、アシスト軸24と同期して、アシスト軸24の軸線d1を中心として回転する。第2アーム部42は、第1アーム回転軸41dを中心として第1アーム部41と相対回転可能に、第1アーム部41に接続される。第3アーム部43は、第2アーム回転軸42dを中心として第2アーム部42と相対回転可能に、第2アーム部42に接続される。第3アーム部43は、第3アーム回転軸43dを中心として腕装着部50の装着体52と相対回転可能に、腕装着部50の装着体52に接続される。本実施形態のように連結アーム40が相対回転可能に接続された複数の部材を有すると、上腕8aの運動に伴って連結アーム40全体が変形し、装着体52と上腕8aとの方向が一定に保たれる。このため連結アームが1つの部材を有する場合と比べ、装着者6が上腕8aを動かしたときに感じる違和感を減らすことができる。
(腕装着部)
腕装着部50は、装着者6の上腕8aに取り付けられ、アシスト部20から印加される筋力補助力を上腕8aに伝達するためのものである。腕装着部50の構成は特に限定されないが、本実施形態の腕装着部50は、上腕8aが挿入される筒状部を形成する装着体52と、補助ベルト54とを有する。装着体52は、例えば、所定の剛性を有する樹脂を成形することにより形成される。この所定の剛性は、例えば装着体52の自重によっては殆ど変形せず筒状を維持可能な程度の剛性である。装着体52は、第3アーム部43に接続される。図1の装着体52は、前方に伸ばした状態の上腕8aに下方から対面するように構成され、上腕8aを下から支持する。補助ベルト54は、例えば柔軟性を有する帯状の部材を含む。図1の補助ベルト54は、前方に伸ばした状態の上腕8aに主として上方から対面するように構成される。補助ベルト54は、その長さを調整可能に構成される。補助ベルト54の長さを調節することにより、腕装着部50が上腕8aを安定して保持することが可能となる。
(動作)
以下、肩関節の周りの上腕の動きに関し、上腕を前方に上げる動作を「屈曲」、屈曲した状態の上腕を下ろす動作または後方に上げる動作を「伸展」、上腕を側方に外側に向けて上げる動作を「外転」、外転した状態の上腕を下ろす動作または側方に内側に向けて上げる動作を「内転」、屈曲または外転した状態の上腕をほぼ水平面内で外側または後方に回す動作を「水平外転」、屈曲または外転した状態の上腕をほぼ水平面内で内側または前方に回す動作を「水平内転」と呼ぶ。腕が垂れ下がった状態を0°として、肩の中心を通る鉛直線と上腕とのなす角を「屈曲または伸展の角度」と定義する。腕が垂れ下がった状態を0°として、肩の中心を通り側方を向く水平直線と上腕とのなす角を「外転または内転の角度」と定義する。腕を側方に水平に上げた状態を0°として、肩の中心を通り側方を向く水平直線と上腕とのなす角を「水平外転または水平内転の角度」と定義する。
図1を参照して筋力補助装置100の使用時の動作を説明する。装着者6は先ず筋力補助装置100を装着する。具体的には、本体部11を胴体7の後面(背中)に背負い、装着ベルト12を用いて、本体部11を胴体7に装着する。次に、腕装着部50の装着体52および補助ベルト54を用いて、腕装着部50を上腕8aに装着する。この状態で装着者6が、上腕8aを屈曲または伸展させると、上腕8aに取り付けられた腕装着部50および連結アーム40は、アシスト軸24の軸線d1を中心として回転する。
前述のように、アシスト軸24の軸線d1を中心とする回転運動については、アシスト部20による回転制御により拘束状態と非拘束状態とを切り換えることができる。装着者6は、拘束状態においては、ワンウェイクラッチにより上肢8を作業用の位置まで持上げ、その位置で作業を行う。このときアシスト部20は、筋力補助力を発生し上肢8を下から支持する。装着者6は、非拘束状態に切り換えることにより、上肢8を下げることができる。このように、拘束状態と非拘束状態とを切り換えることで適宜筋力補助力を受けながら作業することにより、装着者6は腕の筋肉の負担を減らすことができる。
装着者6が上腕8aを水平外転または水平内転させると、アシスト部20のスライド部26がガイド部30に沿って移動する。前述のように、スライド部26の突出部28とガイド部30の溝32とが互いに嵌まり合っているため、スライド部26は、ガイド部30から外れることなく、ガイド部30に沿ってスムーズに移動することができる。従って装着者6は、ガイド部30に対するスライド部26の可動範囲内において、違和感を覚えることなく上腕8aを水平外転または水平内転させることができる。
以下、装着者が上腕を水平外転または水平内転させるときの筋力補助装置の動作を「旋回動作」と呼ぶ。以下、図1と図5を参照して、筋力補助装置100の旋回動作を詳細に説明する。図1と図5では、装着者6は、左上腕を水平内転し、右上腕を水平外転している。
(比較例)
先ず比較例について説明する。比較例の筋力補助装置500は、本実施形態を創作する過程で、比較のために案出されたものである。図5に示されるように、筋力補助装置500は、ガイド部30に代えて湾曲した形状のアーム530を有する。アーム530は、本体部511の後面に設けられた連結部512に回転可能に連結される。アシスト部520は、アーム530の連結部512と反対側の端部に固定される。筋力補助装置500のその他の構成は、実施形態の筋力補助装置100と同じである。以下、実施形態の筋力補助装置100と重複する点は説明を省き、相違する点に焦点を当てて説明する。
装着者6が上腕8aを水平外転または水平内転させると、アーム530、連結アーム540および腕装着部550は、連結部512の中心を通って鉛直方向に延びる軸線d52を中心として回転する。アシスト部520は軸線d52から離れた位置に設けられているので、軸線d52を中心とするアシスト部520の回転の半径は大きい。このため装着者6が上腕8aを水平外転すると、アシスト部520やアーム530は装着者6の後方に大きく張り出す。またこのとき、アシスト部520は装着者6の肩から離れる。その結果、図5に示されるように、アシスト部520およびアーム530の本体部511に対する最大突出量Y1が大きくなる。突出量が大きいと、アシスト部520やアーム530が周囲の壁等に干渉する可能性が高まり、狭い空間での作業が困難となる。また上腕8aが水平外転すればするほど、アシスト部520の装着者6の肩の周りの慣性モーメントが大きくなるため、装着者6は上肢8の運動に違和感を覚える。
(本実施形態)
以上の比較例を踏まえ、本実施形態について説明する。狭い空間での作業を容易にし、装着者6が感じる上肢8の運動の違和感を減らすためには、アシスト部20と装着者6の胴体7との距離ができる限り短いままであることが望ましい。このため本実施形態は、本体部11の横方向側部から左右両側に延びるガイド部30が設けられ、アシスト部20のスライド部26がガイド部30に沿って移動するように構成されている。その結果、図1に示されるように、アシスト部20およびスライド部26の本体部11に対する最大突出量Y2を比較例のY1より小さくすることができる。
装着者6が上腕8aを水平内転させたとき、図1の左腕に示されるように、スライド部26はガイド部30の比較的前方に位置する。このときアシスト部20の本体部11に対する突出はほぼゼロである。この状態から装着者6が上腕8aを水平外転させると、スライド部26はガイド部30に沿って後方に移動する。装着者6が上腕8aを水平外転させたとき、図1の右腕に示されるように、スライド部26はガイド部30の比較的後方に位置する。このときのアシスト部20の本体部11に対する突出量は最大突出量Y2となる。Y2は、比較例のY1より小さい。このため、狭い空間での作業が容易となり、装着者が上肢の運動の違和感も減る。さらに、腕の水平外転または水平内転運動の自由度が妨げられることがないため、装着者は腕を胸まで近づけることができる。
特にガイド部30は、アシスト部20の複数の位置においてアシスト軸24の軸線d1が揺動中心である装着者の肩の中心に向かうように設けられていてもよい。図6は、アシスト部20がX、YおよびZの3か所にあるときに、アシスト軸24の軸線d1が装着者6の肩の中心9を向くようにガイド部30が設けられている筋力補助装置110を示す平面図である。ここで、X、YおよびZはそれぞれ、装着者6の上腕8aが水平内転0°のとき、約45°のときおよび90°のときのアシスト部20の位置である。
本実施例の形式の筋力補助装置では、アシスト軸の軸線の向きが揺動中心から外れれば外れるほど、筋力補助力が低下するとともに、装着者の感じる拘束感が増す。従って、アシスト軸の軸線はできる限り揺動中心を向くことが望ましい。このため、ガイド部30の湾曲形状を工夫することにより、アシスト部20がX、YおよびZの3か所にあるときに、アシスト軸24の軸線d1が装着者6の肩の中心9を向くように構成している。
以上の説明では、アシスト部20がX、YおよびZの3か所にあるときに、アシスト軸24の軸線d1が装着者6の肩の中心9を向くものを例示した。しかしアシスト軸の軸線が肩の中心を向くときのアシスト部の位置はこれに限られない。例えば、アシスト軸の軸線が肩の中心を向くときのアシスト部の位置は4か所以上あってもよい。あるいは、上腕の水平外転または水平内転とともにアシスト軸の軸線の向きが連続的に変化し、スライド部の可動範囲内におけるすべてのアシスト部の位置でアシスト軸の軸線が肩の中心を向いていてもよい。
以上の説明では、アシスト部20は、装着者6をアシストするために、肩関節周りの上肢8の動きを制限するものであるとした。しかしアシスト部が装着者をアシストする方法はこれに限られない。例えばアシスト部は、人工筋や電動モータを備え、これらが発生する駆動力を用いて装着者の筋力を補強することにより、装着者の体の一部の動きを支援するものであってもよい。すなわちアシスト部は、装着者の体の一部の動きを支援してもよい。
さらにアシスト部が支援または制限する装着者の体の一部は、上肢に限られず、前腕や上腿や下腿や足部であってもよい。また、アシスト部が支援または制限する体の動きは、上肢の動きに限られない。例えばアシスト部は、肘関節周りの前腕の動き、股関節周りの上腿の動き、膝関節周りの下腿の動きまたは足関節周りの足の動きなどを支援または制限してもよい。
以上のように構成された本実施形態に係る筋力補助装置100の作用および効果を説明する。筋力補助装置100は、装着者6の体の一部の動きを支援または制限するアシスト部20と、アシスト部20の移動をガイドするものであり体の一部の所定の可動範囲に沿って設けたガイド部30とを備える。この構成によれば、アシスト部20の本体部11に対する突出量を小さくすることができるため、狭い場所での作業に適し、装着者が快適に使用することにできる筋力補助装置を実現することができる。
アシスト部20はアシスト軸24を備え、ガイド部30はアシスト部20の複数の位置においてアシスト軸24の軸線d1が体の一部の揺動中心を向くように設けられていてよい。ガイド部30をこのように構成することにより、アシスト軸24の軸線d1の向きが揺動中心から外れることがなくなるため、より筋力補助力が強く、快適に使用することのできる筋力補助装置を実現することができる。
[第2実施形態]
図7と図8を参照して、第2実施形態に係る筋力補助装置110の構成を説明する。図7は、筋力補助装置110の一部を示す平面図である。図8は、筋力補助装置110を図7のB−B線で切断した断面図である。第2実施形態の筋力補助装置110は、第1実施形態の筋力補助装置100に対し、アシスト部20aとガイド部30aの構成が異なる点で相違し、他の構成は同じである。従って重複する説明は省略し、相違点に焦点を当てて説明する。筋力補助装置110は、筋力補助装置100のアシスト部20とガイド部30とに代えて、アシスト部20aとガイド部30aとを備える。
アシスト部20aは、筐体22aと、筐体22aに対して回転可能に設けられるアシスト軸24aと、スライド部26aと、スライド部取付部28aとを含む。筐体22aとアシスト軸24aとは、筋力補助装置100のそれぞれ筐体22とアシスト軸24と同じである。スライド部26aは、内部に例えば金属製のボール27aを含むブロック状の部材である。スライド部26aは、例えば金属や樹脂などで形成される。ガイド部30aは、例えば金属で形成されるレールである。スライド部26aとガイド部30aとは、互いに組み合わされることによりリニアガイドを構成する。すなわちスライド部26aは、ガイド部30a(レール)の接触面上をボール27aが転がりながらガイド部30aに沿って移動する。スライド部26aは、筋力補助装置100のスライド部26に比べ、より滑らかに移動することができる。
スライド部取付部28aは、例えばL字状の金属製の板を折り曲げて形成される。スライド部取付部28aの一端は、筐体22aに固定され、筐体22aから後方に延び出している。スライド部取付部28aの後方の部分は折り曲げられ、ネジ23aを用いてスライド部26aの上面に固定される。すなわち筐体22aとスライド部26aとは、スライド部取付部28aを介して互いに接続される。
第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用、効果を奏する。加えて、第2実施形態では、スライド部26aがガイド部30aをより滑らかに移動するので、より快適に使用することができる。またガイド部30aのたわみや振動が抑えられるので、アシスト部20aが移動中に上下にずれることを防ぐことができる。
[第3実施形態]
図9と図10を参照して、第3実施形態に係る筋力補助装置120の構成を説明する。図9は、筋力補助装置120の一部を示す平面図である。図10は、筋力補助装置120の一部を左後方から見た斜視図である。第3実施形態の筋力補助装置120は、第1実施形態の筋力補助装置100に対し、移動体33bをさらに備える点で相違し、他の構成は同じである。移動体33bは、アシスト部20bの筐体22bと接続され、ガイド部30bに沿って移動可能に設けられ、ガイド部30bに対して相対的に回転可能である。
ガイド部30bは、本体部11bの横方向側部から左右両側に延びるアーム状またはレバー状の部材である。ガイド部30bは、本体部11bからほぼ水平面内で装着者6の上肢8の所定の可動範囲に沿って湾曲しながら延びる。ガイド部30bには、鉛直方向に貫通する溝部37bが設けられている。上から見た溝部37bの断面形状は、ガイド部30bの断面形状にほぼ等しい。溝部37bは、ガイド部30bが延びる方向に沿ってガイド部30bのほぼ端から端まで一定の幅で延びている。ガイド部30bは、例えば金属や樹脂などで形成される。
移動体33bは、上下に並べて平行に配置された1対のアーム状の移動部34bと1本の軸部35bとを含む。移動部34bは、それぞれの一端がアシスト部20bの筐体22bに接続される。移動部34bの他端の中央部には、鉛直方向に貫通する穴が設けられる。軸部35bは、2本の移動部34bの穴を貫通して配置され、移動部34bから抜けることのないように止め輪36bを用いて止められる。移動部34bの穴の内径は、軸部35bの外径よりわずかに大きい。これにより移動部34bは、軸部35bの周りで回転することができる。移動部34bおよび軸部35bは、例えば金属や樹脂などで形成される。
ガイド部30bと移動体33bとは、軸部35bがガイド部30bの溝部37bを通るように組み合わされる。ガイド部30bの上下方向の厚みは、上側に配置された移動部34bの下面と下側に配置された移動部34bの上面との間隔よりわずかに小さい。またガイド部30bの溝部37bの幅は、軸部35bの外径よりわずかに大きい。これにより、ガイド部30bと移動体33bとが互いに嵌りあったまま、移動体33bは、ガイド部30bに沿ってスムーズに移動することができる。また、移動部34bが軸部35bの周りで回転することができるため、移動体33bはガイド部30bに対して相対的に回転することができる。
以上の説明では、ガイド部30bに設けられた溝部37bが上下に貫通しているものを例示した。しかし溝部の形状はこれに限られない。例えば溝部は、断面形状がT字状であって、上下に貫通していなくてもよい。このとき移動体の移動部は1本のみであり、軸部の断面形状が、溝部の断面形状に合致するT字状であってよい。
さらにガイド部と移動体との相対的な回転は、ガイド部の溝部と移動体の軸部とによって実現されるものに限られない。例えば図7の実施形態において、スライド部取付部28aがネジ23aを用いてスライド部26aの上面に固定されることに代えて、スライド部取付部28aが回転軸を有することによりスライド部26aに対して回転可能であってもよい。この場合、スライド部取付部28aが移動体となる。
以上のように構成された本実施形態に係る筋力補助装置120の作用および効果を説明する。筋力補助装置120のガイド部30bは、アシスト部20bと接続され、ガイド部30bに沿って移動可能に設けられ、ガイド部30bに対して相対的に回転可能な移動体33bとを備える。これによりアシスト部20bの運動の自由度が増し、アシスト部20bがより柔軟に移動することができるので、装着者が感じる拘束感をさらに減らすことができる。
特にガイド部30bは溝部37bを有し、移動体33bは溝部37bに沿って移動可能であるとともに回転の回転軸となる軸部35bを有してもよい。ガイド部30bと移動体33bとをこのように構成することにより、ガイド部30bと移動体33bとの相対的な回転をシンプルな機構で実現することができる。
[第4実施形態]
図11と図12を参照して、第4実施形態に係る筋力補助装置130の構成を説明する。図11は、筋力補助装置130の一部を示す平面図である。図12は、筋力補助装置130の一部を左後方から見た斜視図である。第3実施形態の筋力補助装置120は、第1実施形態の筋力補助装置100に対し、スライド部26に代えてスライド部26cを有し、ガイド部30に代えて第1ガイド部310cと第2ガイド部320cとを有する点で相違する。他の構成は筋力補助装置100の構成と同じである。後述するように、第1ガイド部310cはアシスト部20cをガイドし、第2ガイド部320cは第1ガイド部310cをガイドする。
スライド部26cは、例えば金属や樹脂などで形成されるブロック状の部材である。スライド部26cの後側の側面は筐体22cに固定される。あるいはスライド部26c全体が筐体22cと一体的に形成されてもよい。スライド部26cの前側の側面は、第1ガイド部310cの後側の側面と接する。スライド部26cは、前側の側面に突出部261cを有する。この突出部の断面形状はT字状である。
第1ガイド部310cは、前後に薄いプレート状の部材である。第1ガイド部310cの後側の側面は、スライド部26cの前側の側面と接する。第1ガイド部310cは後側の側面に、第1ガイド部310cが延びる方向に沿って延びる溝311cを有する。溝311cの断面形状はT字状である。第1ガイド部310cの前側の側面は、第2ガイド部320cの後側の側面と接する。第1ガイド部310cは前側の側面に、第1ガイド部310cが延びる方向に沿って延びる突出部312cを有する。この突出部の断面形状はT字状である。
第2ガイド部320cは、本体部11cの横方向側部から左右両側に延びるアーム状またはレバー状の部材である。第2ガイド部320cは、本体部11からほぼ水平面内で装着者6の上肢8の所定の可動範囲に沿って湾曲しながら延びる。第2ガイド部320cの後側の側面は、第1ガイド部310cの前側の側面と接する。第2ガイド部320cは後側の側面に、第2ガイド部320cが延びる方向に沿って延びる溝321cを有する。溝321cの断面形状はT字状である。
第1ガイド部310cの溝311cの断面のサイズは、スライド部26cの断面のサイズよりわずかに大きい。溝311cとスライド部26cの突起部とが互いに嵌まり合うことにより、スライド部26cは、第1ガイド部310cに沿って移動可能に、第1ガイド部310cに連結される。その結果、スライド部26cは、第1ガイド部310cから外れることなく、第1ガイド部310cに沿って移動することができる。
第2ガイド部320cの溝321cの断面のサイズは、第1ガイド部310cの突出部の断面のサイズよりわずかに大きい。溝321cと第1ガイド部310cの突起部とが互いに嵌まり合うことにより、第1ガイド部310cは、第2ガイド部320cに沿って移動可能に、第2ガイド部320cに連結される。その結果、第1ガイド部310cは、第2ガイド部320cから外れることなく、第2ガイド部320cに沿って移動することができる。
装着者6が上腕8aを水平内転させたとき、第1ガイド部310cは第2ガイド部320cに対して比較的前方に位置し、アシスト部20cは第1ガイド部310cに対して比較的前方に位置する。一方、装着者6が上腕8aを水平外転させたとき、第1ガイド部310cは第2ガイド部320cに対して比較的後方に位置し、アシスト部20cは第1ガイド部310cに対して比較的後方に位置する。
本実施形態によれば、アシスト部20cを2段階でガイドすることにより、第2ガイド部320cの延び出しを短くすることができるので、筋力補助装置130をコンパクトに構成することができる。
以上の説明では、2つのガイド部を有する筋力補助装置130を例示したが、ガイド部の数はこれに限られない。例えば、ガイド部は3つ以上あってもよく、これによりアシスト部が3段以上の多段階でガイドされてもよい。
[第5実施形態]
図13を参照して、第5実施形態に係る筋力補助装置140の構成を説明する。図13は、筋力補助装置140の一部を示す平面図である。第5実施形態の筋力補助装置130は、第2実施形態の筋力補助装置110に対し、移動体38dをさらに備える点で相違し、他の構成は同じである。移動体38dは、アシスト部20dの筐体22dと接続され、ガイド部30dに沿って移動可能に設けられ、ガイド部30dに対して対する相対距離が変化可能である。
移動体の構成は特に限定されないが、本実施形態では、移動体38dは、第1管部381dと、第2管部382dと、第3管部383dとを含む。第1管部381dと、第2管部382dと、第3管部383dとは、それぞれ例えば金属や樹脂で形成された筒状の部材であり、内部に貫通した中空構造を有する。第1管部381dの内径は第2管部382dの外径よりわずかに大きい。第2管部382dの内径は第3管部383dの外径よりわずかに大きい。これにより、第1管部381dと、第2管部382dと、第3管部383dとは順に直列に伸縮可能に連結される。第1管部381dの端部は、アシスト部20dの筐体22dに固定される。第3管部383dの端部は、スライド部取付部28dに固定される。
ガイド部30をこのように構成することにより、アシスト部20dは、ガイド部30dに沿って移動できることに加えて、ガイド部30dとの相対距離を変えることもできる。本実施形態によれば、第1実施形態に比べて、アシスト部20dの運動の自由度が増し、アシスト部20がより柔軟に移動することができるので、装着者が感じる拘束感をさらに減らすことができる。
[第6実施形態]
図14を参照して、第6実施形態に係る筋力補助装置150の構成を説明する。図14は、第6実施形態に係る筋力補助装置150の一部を示す平面図である。筋力補助装置150は、第1実施形態の筋力補助装置100に対し、ガイド部30eが、長さが調整可能である直線部分を有する点で相違する。図14に示すガイド部30eは、装着者6の胴体7の後側に直線部分300eを有する。直線部分300eは、短い方から順に、Sサイズ、MサイズおよびLサイズの3種類の長さで調整可能である。調整可能な長さの種類は3種類に限られず、例えば4種類以上でもよく、連続的に調整可能であってもよい。
本実施形態によれば、ガイド部30eが装着者6の体型や好みに応じて調整できるので、より快適に使用することのできる筋力補助装置を提供することができる。
[第7実施形態]
図15を参照して、第7実施形態に係る筋力補助装置160の構成を説明する。図15は、筋力補助装置140の一部を左後方から見た斜視図である。筋力補助装置160は、第1実施形態の筋力補助装置100に対し、ガイド部30fと本体部11fとを接続する支持部80が設けられ、本体部11fにヘッドレスト90が設けられている点で相違し、他の構成は同じである。
支持部80は、例えば樹脂や金属などで形成されたバー状の部材を成形して構成される。支持部80の形状は特に限定されないが、本実施例の支持部80はL字状である。支持部80は、本体部11fの上部から横方向に延び出し、ガイド部30eを上から支える。本体部11fに支持部80が設けられていることにより、ガイド部30eに外力が働いても、ガイド部30eが変形することと抑制することができる。
ヘッドレスト90は、本体部11fの中央部の装着者6が頭を後方に傾けたときに後頭部が当たる位置に設けられる。本実施形態のヘッドレスト90は、前後位置が調整可能である。本体部11fにヘッドレスト90が設けられていることにより、装着者6が上を向いて作業をした場合も、楽な体勢を取ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付す。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態では、腕装着部50が上腕8aに取り付けられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、腕装着部50は前腕8bに取り付けられてもよい。
実施形態では、突出部23と溝32の断面形状がT字状の筋力補助装置100を例示したが、本発明はこれに限定されない。これらの断面形状は、例えば、台形状や円弧状であってもよい。
実施形態では、3つの管部から構成される移動体38dを備える筋力補助装置140を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、移動体38dは、蛇腹や多節リンクなどの伸縮機構で実現されてもよい。
これらの各変形例は実施の形態と同様の作用、効果を奏する。
上述した各実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる各実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
20・・アシスト部、 24・・アシスト軸、 30・・ガイド部、 32・・移動体、 35b・・軸部、 37b・・溝部、 20・・第1連結アーム、 30・・第2連結アーム、 50・・腕装着部、 70・・支持部、 80・・ヘッドレスト、 100・・筋力補助装置、 310c・・第1ガイド部、320c・・第2ガイド部。

Claims (8)

  1. 装着者の体の一部の動きを支援または制限するアシスト部と、
    前記体の一部の可動範囲に沿って前記アシスト部の移動をガイドするガイド部と、
    を備え、
    前記アシスト部はアシスト軸を備え、
    前記ガイド部はアシスト部の複数の位置において前記アシスト軸の軸線が体の一部の揺動中心を向くように設けられている筋力補助装置。
  2. 前記アシスト部と接続され、前記ガイド部に沿って移動可能に設けられ、前記ガイド部に対して相対的に回転可能な移動体を備える請求項に記載の筋力補助装置。
  3. 前記ガイド部は溝部を有し、
    前記移動体は当該溝部に沿って移動可能であるとともに前記回転の回転軸となる軸部を有する請求項に記載の筋力補助装置。
  4. 前記ガイド部は、
    前記アシスト部をガイドする第1ガイド部と、
    前記第1ガイド部をガイドする第2ガイド部と、
    を有する請求項に記載の筋力補助装置。
  5. 前記アシスト部と接続され、前記ガイド部に沿って移動可能に設けられ、前記ガイド部に対する相対距離が変化可能な移動体を備える請求項に記載の筋力補助装置。
  6. 前記ガイド部は、長さが調整可能である直線部分を有する請求項1から5のいずれかに記載の筋力補助装置。
  7. 前記ガイド部が取り付けられる本体部と、
    前記ガイド部と前記本体部とを接続する支持部と、
    を備える請求項1から6のいずれかに記載の筋力補助装置。
  8. 前記ガイド部が取り付けられる本体部を備え、
    前記本体部にヘッドレストが設けられている請求項1から7のいずれかに記載の筋力補助装置。
JP2019115317A 2019-06-21 2019-06-21 筋力補助装置 Active JP6831873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115317A JP6831873B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 筋力補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115317A JP6831873B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 筋力補助装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021000691A JP2021000691A (ja) 2021-01-07
JP6831873B2 true JP6831873B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=73994628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019115317A Active JP6831873B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 筋力補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6831873B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313093A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Tokyo Univ Of Science 指駆動システム
JP2011193899A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Toyota Motor Corp 下肢装具
HUE038127T2 (hu) * 2011-01-18 2018-10-29 Enhance Tech Llc Adaptív karalátámasztó rendszerek és használati eljárásaik
JP6632744B2 (ja) * 2016-12-07 2020-01-22 圭治郎 山本 アクチュエータ装置及び関節運動アシスト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021000691A (ja) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102158131B1 (ko) 보행보조장치
KR102241853B1 (ko) 관절 어셈블리 및 이를 포함하는 보행보조로봇
KR102443794B1 (ko) 운동 보조 장치
JP2018164694A (ja) 肢体動作支援装置
KR20180060853A (ko) 운동 보조 장치
JPWO2011043095A1 (ja) 関節運動支援装置
JP6390991B2 (ja) 関節補助器具
JP6842675B2 (ja) 筋力補助装置
KR20190033963A (ko) 운동 보조 장치
KR20220110193A (ko) 모션 가이딩 장치 및 모션 가이딩 보조 시스템
JP6842676B2 (ja) 筋力補助装置
JP6759356B2 (ja) 筋力補助装置
JP6759357B2 (ja) 筋力補助装置
KR101677920B1 (ko) 신체착용식 상지 운동장치
JP6831873B2 (ja) 筋力補助装置
JP6985503B2 (ja) 歩行補助装置
JP7027528B2 (ja) 歩行補助装置
KR102564205B1 (ko) 자기 정렬이 가능한 관절 보조 장치
US20240042594A1 (en) Motion assist apparatus
JP7014896B2 (ja) 歩行補助装置
JP2019205634A (ja) 動作支援装置、及び動作支援装置の固定具
JP6831519B2 (ja) 筋力補助装置
KR20230092716A (ko) 웨어러블 로봇
CZ309407B6 (cs) Kloub se dvěma stupni volnosti pro použití v exoskeletech a rehabilitačních zařízeních
JP2018161288A (ja) 動作補助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6831873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250