JP2007313093A - 指駆動システム - Google Patents

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Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Sho Hasegawa
翔 長谷川
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Abstract

【課題】指に負担をかけずに、指の屈曲動作を補助する。
【解決手段】各アウターチューブ46、50に通された各インナーワイヤ48、52を用いて、指先(遠位指節間関節118及び近位指節間関節116)に配置された各ガイドレール12、18をスライド移動させて、各関節118、116の屈曲動作を補助する。これにより、各ガイドレール12、18や各スライドレール14、20などの部材から離して、サーボモータ等の駆動部を配置できる。したがって、各指部や指関節以外の腕部などに、駆動部を配置することができるため、指にかかる重量が軽減され、指に負担をかけずに済む。
【選択図】図2

Description

本発明は、人間の指の動作を補助する指駆動システムに関する。
人間の指の動作を補助する指駆動システムとしては、非特許文献1に開示される指駆動システムが公知である。
この指駆動システムでは、グローブの手の甲の部分に、基体(basis)が設けられている。この基体には、人差し指に向かって延びる円弧状のガイド(steel belt guide)が取り付けられている。このガイドには、ガイドに沿ってスライド移動可能な円弧状のリンク(circular arc link)が設けられている。リンクの一端部は、グローブの人差し指の根元の部分に取り付けられ、リンクの他端部には、板ばね(steel belt)が取り付けられている。板ばねは、基体に設けたプーリに巻き掛けられている。
このプーリを、モータで正転、逆転させることにより、板ばねは押し引きされる。板ばねが押し出されることにより、ガイドの先端からリンクが伸び出て、グローブを介して人差し指を押圧し、手の甲と人差し指との間にある中手指節関節の屈曲動作を補助する。板ばねが引っ張れることにより、延出されたリンクが戻り、グローブを介して人差し指を引き上げて、中手指節関節の伸展動作を補助する。
また、非特許文献1の指駆動システムでは、これと同様の機構が、中指及び親指に設けられており、中指及び親指の中手指節関節の屈曲伸展動作も補助されるようになっている。
Yamada Yoji,Morizono Tetsuya,Sato Shuji,Shimohira Takahiro,Umetani Yoji:"Proposal of A Skilmate Finger for EVA Gloves";proceedings of the 2001 IEEE, pp.1406‐1412, May, 2001.
しかしながら、非特許文献1の構成では、基体、ガイド及びモータが一体的に設けられているため、この機構を指先の指関節に配置して、指先の指関節の屈曲伸展動作の補助しようとすると、指先への重量が増加し、指に負担をかけてしまう。また、非特許文献1では、無重力状態での作業において、指動作の補助をすることを想定しているものであり、装置の重量については、考慮されていない。
本発明は、上記事実を考慮し、指に負担をかけずに、指の動作の補助ができる指駆動システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る指駆動システムは、人間の第1指関節上に配置される円弧状の第1ガイド部材と、前記第1指関節の先端側にある第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第1ガイド部材へ設けられた円弧状の第1移動部材と、前記第1移動部材の先端部に連結され、前記第1指部上に配置される第1リンク部材と、先端が前記第1移動部材の基端部に取り付けられた第1アウターチューブと、前記第1アウターチューブに通され、先端が前記第1ガイド部材の先端部に取り付けられた第1インナーワイヤと、前記第1インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第1移動部材を前記第1指部側へスライド移動させて、前記第1リンク部材に前記第1指部を押圧させる第1駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第1駆動部を駆動させて、第1インナーワイヤを引っ張ることにより、第1移動部材を第1指部の屈曲軌道に沿って第1指部側へスライド移動させる。第1移動部材がスライド移動すると、第1移動部材に連結された第1リンク部材も第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第1リンク部材が第1指部を押圧する。これにより、第1指関節における第1指部の屈曲動作が補助される。
ここで、請求項1では、第1アウターチューブに通された第1インナーワイヤを用いて、第1移動部材をスライド移動させる。このため、第1ガイド部材、第1移動部材及び第1リンク部材から離して第1駆動部を配置できる。したがって、各指部や指関節以外、例えば、腕部などに第1駆動部を配置することができる。これにより、指にかかる重量が軽減され、指に負担をかけずに済む。
また、第1移動部材が第1指部の屈曲軌道に沿って移動するので、第1移動部材に連結された第1リンク部材が、第1指部の屈曲方向に第1指部を押圧することになる。このため、第1指部に対して垂直方向に力が加わるので、指に負担をかけず、安定した屈曲動作が可能となる。
本発明の請求項2に係る指駆動システムは、請求項1の構成において、人間の第2指関節上に配置される円弧状の第2ガイド部材と、前記第2指関節の先端側にある第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第2ガイド部材へ設けられた円弧状の第2移動部材と、前記第1ガイド部材の基端部及び前記第2移動部材の先端部に連結され、前記第2指部上に配置される第2リンク部材と、先端が前記第2移動部材の基端部に取り付けられた第2アウターチューブと、前記第2アウターチューブに通され、先端が前記第2ガイド部材の先端部に取り付けられた第2インナーワイヤと、前記第2インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第2移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させる第2駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第2駆動部を駆動させて、第2インナーワイヤを引っ張ることにより、第2移動部材を第2指部の屈曲軌道に沿って第2指部側へスライド移動させる。第2移動部材がスライド移動すると、第2移動部材に連結された第2リンク部材も第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第2リンク部材が第2指部を押圧する。これにより、第2指関節における第2指部の屈曲動作が補助される。
ここで、請求項2では、請求項1と同様に、第2アウターチューブに通された第2インナーワイヤを用いて、第2移動部材をスライド移動させる。このため、第2ガイド部材、第2移動部材及び第2リンク部材から離して第2駆動部を配置できる。したがって、各指部や指関節以外、例えば、腕部などに第2駆動部を配置することができる。これにより、指にかかる重量が軽減され、指に負担をかけずに済む。
また、第2移動部材が第2指部の屈曲軌道に沿って移動するので、第2移動部材に連結された第2リンク部材が、第2指部の屈曲方向に第2指部を押圧することになる。このため、第2指部に対して垂直方向に力が加わるので、指に負担をかけず、安定した屈曲動作が可能となる。
本発明の請求項3に係る指駆動システムは、請求項2の構成において、人間の第3指関節上に配置される円弧状の第3ガイド部材と、前記第3指関節の先端側にある第3指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第3ガイド部材へ設けられた円弧状の第3移動部材と、前記第2ガイド部材の基端部及び第3移動部材の先端部に連結され、前記第3指部上に配置される第3リンク部材と、前記第3ガイド部材の基端部を支持し、手の甲に配置される基体と、前記第3移動部材を前記第3指部側へスライド移動させて、前記第3リンク部材に前記第3指部を押圧させると共に、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げる第3駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第3駆動部を駆動させて、第3移動部材を第3指部の屈曲軌道に沿って第3指部側へスライド移動させる。第3移動部材がスライド移動すると、第3移動部材に連結された第3リンク部材も第3指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第3リンク部材が第3指部を押圧する。これにより、第3指関節における第3指部の屈曲動作が補助される。
また、第3駆動部は、スライド移動した第3移動部材を引っ張り上げる。これにより、第3指部を含む指全体の伸展動作が補助される。
ここで、請求項3では、請求項2と同様に、第3移動部材が第3指部の屈曲軌道に沿って移動するので、第3移動部材に連結された第3リンク部材が、第3指部の屈曲方向に第3指部を押圧することになる。このため、第3指部に対して垂直方向に力が加わるので、指に負担をかけず、安定した屈曲動作が可能となる。
本発明の請求項4に係る指駆動システムは、請求項2の構成において、手の甲に配置される基体と、基端部が前記基体に連結された円弧状の第3ガイド部材と、前記第2指関節の基端側にある関節を屈曲させた際の前記第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第3ガイド部材へ設けられた円弧状の第3移動部材と、前記第3移動部材の先端部と前記第2リンク部材とを連結するユニバーサルジョイント部と、前記第3移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させると共に、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げる第3駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、第3駆動部を駆動させて、第2指関節の基端側にある関節を屈曲させた際の第2指部の屈曲軌道に沿って、第3移動部材を第2指部側へスライド移動させる。第3移動部材がスライド移動すると、第3移動部材に連結された第3リンク部材も第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第3リンク部材が第2指部を押圧する。これにより、第2指部の屈曲動作が補助される。
また、第3駆動部は、スライド移動した第3移動部材を引っ張り上げる。これにより、第2指部を含む指全体の伸展動作が補助される。
ここで、請求項4では、第3移動部材の先端部と第2リンク部材は、ユニバーサルジョイント部で連結されているので、第2リンク部材は、第3移動部材に対する移動の自由度が増す。このため、例えば、指の移動範囲の大きい親指に指駆動システムを配置した場合でも、その移動範囲に対応できる。
本発明の請求項5に係る指駆動システムは、請求項3又は請求項4の構成において、前記基体に設けられ、先端部が前記第3移動部材の基端部に取り付けられ、前記各指部で構成される指に沿ってスライド移動可能なスライダーと、アウターチューブに通され、前記スライダーの基端部に取り付けられた第3インナーワイヤと、アウターチューブに通され、前記スライダーの基端部に取り付けられた第4インナーワイヤと、を備え、前記第3駆動部は、前記第3インナーワイヤを引っ張ることにより、前記スライダーを前記指の先端側へスライド移動させて、前記第3移動部材をスライド移動させ、前記第4インナーワイヤを引っ張ることにより、前記スライダーを前記指の基端側へスライド移動させて、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る指駆動システムは、請求項3又は請求項4の構成において、先端が前記第3移動部材の基端部に取り付けられる第3アウターチューブと、前記第3アウターチューブに通され、先端が前記第3ガイド部材の先端部に取り付けられた第3インナーワイヤと、先端が前記第3ガイド部材の基端部に取り付けられる第4アウターチューブと、前記第3アウターチューブに通され、先端が前記第3移動部材の基端部に取り付けられた第4インナーワイヤと、を備え、前記第3駆動部は、前記第3インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第3移動部材をスライド移動させ、前記第4インナーワイヤを引っ張ることにより、スライド移動した前記第3移動部を引っ張り上げることを特徴とする。
第3駆動部で第3移動部材をスライド移動させる構成としては、本発明の請求項5のように、スライダーを用いてもよいし、請求項6のように、インナーワイヤを用いてもよい。
本発明の請求項7に係る指駆動システムは、請求項5又は請求項6の構成において、前記第1〜第3駆動部は、前記第1〜第3インナーワイヤが一端部に連結され、前記第4インナーワイヤが他端部に連結され、単一の駆動モータで正転して前記第1〜第3インナーワイヤを引っ張り、前記駆動モータで逆転して前記第4インナーワイヤを引っ張る回転体を備えて構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、一端部に第1〜第3インナーワイヤが連結され、他端部に第4インナーワイヤが連結された回転体を、単一の駆動モータで正転して第1〜第3インナーワイヤを引っ張り、駆動モータで逆転して第4インナーワイヤを引っ張る。
このように、単一の駆動モータで回転体を正転逆転するだけなので、簡易な構成で各インナーワイヤを引っ張ることができる。また、第1〜第3駆動部が、共通化されるので、機構が簡易となり、指駆動システムの重量も軽くなる。
本発明の請求項8に係る指駆動システムは、請求項1〜7のいずれか1項の構成において、人間の第1指関節上に配置される円弧状の第1ガイド部材と、前記第1指関節の先端側にある第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第1ガイド部材へ設けられた円弧状の第1移動部材と、前記第1移動部材の先端部に連結され、前記第1指部上に配置される第1リンク部材と、先端が前記第1移動部材の基端部に取り付けられた第1アウターチューブと、第2指関節上に配置される円弧状の第2ガイド部材と、前記第2指関節の先端側にある第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第2ガイド部材へ設けられた円弧状の第2移動部材と、前記第1ガイド部材の基端部及び前記第2移動部材の先端部に連結され、前記第2指部上に配置される第2リンク部材と、先端が前記第2移動部材の基端部に取り付けられた第2アウターチューブと、前記第1アウターチューブ及び前記第2アウターチューブに通され、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の一方の先端部に先端が取り付けられ、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の他方の先端部に設けられた巻掛け部に中間部が巻き掛けられたインナーワイヤと、前記インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第1移動部材を前記第1指部側へスライド移動させて、前記第1リンク部材に前記第1指部を押圧させると共に、前記第2移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させる駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、駆動部を駆動させて、インナーワイヤを引っ張ることにより、第1移動部材を第1指部の屈曲軌道に沿って第1指部側へスライド移動させる。第1移動部材がスライド移動すると、第1移動部材に連結された第1リンク部材も第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第1リンク部材が第1指部を押圧する。これにより、第1指関節における第1指部の屈曲動作が補助される。
また、駆動部を駆動させて、インナーワイヤを引っ張ることにより、第2移動部材を第2指部の屈曲軌道に沿って第2指部側へスライド移動させる。第2移動部材がスライド移動すると、第2移動部材に連結された第2リンク部材も第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動して、第2リンク部材が第2指部を押圧する。これにより、第2指関節における第2指部の屈曲動作が補助される。
ここで、本発明の請求項8の構成では、インナーワイヤが、第1ガイド部材及び第2ガイド部材の一方の先端部に先端が取り付けられ、第1ガイド部材及び第2ガイド部材の他方の先端部に設けられた巻掛け部に中間部が巻き掛けられている。
このように、一続きのインナーワイヤにより、各リンク部材をスライド移動させるので、各指部で対象物を把持する際に、対象物に先に当接した指部上にあるリンク部材の移動が規制されると、インナーワイヤの引っ張り力は、後から当接する指部上にあるリンク部材を移動させるように作用する。これにより、各指部は、対象物に倣うように屈曲するので、自然に対象物を把持することができる。
本発明は、上記構成としたので、指に負担をかけずに、指の屈曲動作の補助ができる。
以下に、本発明の指駆動システムに係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
本実施形態に係る指駆動システム10は、人間の指の屈曲伸展動作を補助するためのものであり、指の上面(爪のある側の面)、手の甲及び前腕に配置される(図2参照)。
指駆動システム10が配置される手100は、図1に示すように、手根部を形作る手根骨101と、手のひらを形作る中手骨102と、指を形作る指骨104と、を備えている。指骨104は、親指において、2つの指節骨、すなわち、基節骨108、末節骨112で構成され、人差し指・中指・薬指・小指において、3つの指節骨、すなわち、基節骨108、中節骨110、末節骨112で構成されている。
人差し指・中指・薬指・小指においては、中手骨102と基節骨108とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての中手指節関節(請求項3の第3指関節に相当)114と、基節骨108と中節骨110とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての近位指節間関節(請求項2の第2指関節に相当)116と、中節骨110と末節骨112とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての遠位指節間関節(請求項1の第1指関節に相当)118と、を備えている。
一方、親指においては、手根骨101と中手骨102とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての手根中手関節(請求項4に記載の第2指関節の基端側にある関節に相当)103と、中手骨102と基節骨108とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての中手指節関節(請求項2の第2指関節に相当)114と、基節骨108と末節骨112とを屈曲伸展可能に連結する連結部としての指節間関節(請求項1の第1指関節に相当)120とを備える構成となっている。
なお、本明細書では、人差し指・中指・薬指・小指において、基節骨108に形作られる部位を基端指部(請求項3の第3指部に相当)122、中節骨110に形作られる部位を中間指部(請求項2の第2指部に相当)124、末節骨112に形作られる部位を先端指部(請求項1の第1指部に相当)126として説明する。また、本明細書では、親指において、中手骨102に形作られる部位を基端指部132、基節骨108に形作られる部位を中間指部(請求項2の第2指部に相当)134、末節骨112に形作られる部位を先端指部(請求項1の第1指部に相当)136として説明する。
また、本明細書では、指駆動システム10が配置される手100の手首側を基端とし、指先側を先端として説明する。すなわち、指駆動システム10における基端部とは、手首側に配置される端部をいい、先端部とは、指先側に配置される端部をいう。
<人差し指・中指・薬指・小指における指駆動システム10の機構>
本実施形態に係る指駆動システム10は、図2及び図3に示すように、人差し指・中指・薬指・小指の遠位指節間関節118上のそれぞれに配置される円弧状の先端ガイドレール(請求項1の第1移動部材に相当)12及び円弧状の先端スライドレール(請求項1の第1ガイド部材に相当)14を備えている。
先端ガイドレール12の側部には、図4(B)に示すように、先端ガイドレール12の円弧形状に沿ってレール溝12Aが形成されている。先端スライドレール14は、スライド移動可能に先端ガイドレール12のレール溝12Aの内部に配置されている。これにより、先端ガイドレール12は、先端スライドレール14に対して、相対的にスライド移動するようになっている。
先端ガイドレール12のレール溝12Aの開口部には、図4(A)及び図4(B)に示すように、板状の蓋部12Bが取り付けられている。これにより、先端ガイドレール12は、スライド移動する際に、先端スライドレール14から離れず、所定の軌道を描くようになっている。
また、蓋部12Bには、レール溝12Aに沿って開口する窓部12Cが形成されている。先端スライドレール14の先端部には、窓部12Cから突出する突起部14Aが設けられている。先端ガイドレール12が、先端スライドレール14に対してスライド移動すると、先端スライドレール14の突起部14Aが窓部12Cの縁の一端及び他端に当接し、先端ガイドレール12の移動範囲が規制される。
先端スライドレール14の円弧中心は、先端ガイドレール12の円弧中心と一致するように形成されている。また、遠位指節間関節118を屈曲及び伸展させた際、すなわち、先端指部126を中間指部124に対して回転させた際の回転中心と、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14の円弧中心と、が一致するように、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14は、遠位指節間関節118上に配置されている。
これにより、先端ガイドレール12は、先端指部126の屈曲軌道、すなわち、遠位指節間関節118を屈曲させた際の先端指部126の軌道に沿って、先端スライドレール14上を先端指部126側へスライド移動するようになっている。また、先端ガイドレール12が先端指部126側へスライド移動した際は、先端ガイドレール12は、先端スライドレール14の先端部から、先端指部126に対して垂直に伸び出るようになっている。
遠位指節間関節118を屈曲及び伸展させた場合における先端指部126の軌道を解析すると、先端指部126の軌道は、円軌道に近似する楕円軌道であることがわかる。従って、その軌道にあわせて、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14を円又は楕円の円弧状に形成することが望ましい。
先端ガイドレール12の先端部には、板状の先端リンク部材(請求項1の第1リンク部材に相当)16が連結されている。この先端リンク部材16の基端部が、先端ガイドレール12に固定され、先端リンク部材16は、先端ガイドレール12に支持されている。また、先端リンク部材16は、先端指部126に応じた長さに形成されており、先端指部126上に配置される。
これにより、先端リンク部材16は、先端ガイドレール12が先端指部126の屈曲軌道に沿ってスライド移動すると、先端ガイドレール12と一体に移動し、先端指部126を上から押圧するようになっている。
また、本実施形態に係る指駆動システム10は、図2及び図3に示すように、人差し指・中指・薬指・小指の近位指節間関節116上のそれぞれに配置される円弧状の中間ガイドレール(請求項2の第2移動部材に相当)18及び円弧状の中間スライドレール(請求項2の第2ガイド部材に相当)20を備えている。
中間ガイドレール18及び中間スライドレール20は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14と同様の構成をしており(図4(A)及び図4(B)参照)、中間ガイドレール18は、中間スライドレール20に対して、相対的にスライド移動するようになっている。
また、中間ガイドレール18が、中間スライドレール20に対してスライド移動すると、中間スライドレール20の突起部20Aが窓部18Cの縁の一端及び他端に当接し、中間ガイドレール18の移動範囲が規制される。
中間スライドレール20の円弧中心は、中間ガイドレール18の円弧中心と一致するように形成されている。また、近位指節間関節116を屈曲及び伸展させた際、すなわち、中間指部124を基端指部122に対して回転させた際の回転中心と、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20の円弧中心と、が一致するように、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20は、近位指節間関節116上に配置されている。
これにより、中間ガイドレール18は、中間指部124の屈曲軌道、すなわち、近位指節間関節116を屈曲させた際の中間指部124の軌道に沿って、中間スライドレール20上を中間指部124側へスライド移動するようになっている。また、中間ガイドレール18が中間指部124側へスライド移動した際は、中間ガイドレール18は、中間スライドレール20の先端部から、中間指部124に対して垂直に伸び出るようになっている。
近位指節間関節116を屈曲及び伸展させた場合における中間指部124の軌道を解析すると、中間指部124の軌道は、円軌道に近似する楕円軌道であることがわかる。従って、その軌道にあわせて、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20を円又は楕円の円弧状に形成することが望ましい。また、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20の径は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14の径よりも大きくされている。
先端スライドレール14と中間ガイドレール18との間には、先端スライドレール14の基端部及び中間ガイドレール18の先端部に連結される板状の中間リンク部材(請求項2の第2リンク部材に相当)22が設けられている。先端スライドレール14は、中間リンク部材22の先端部に固定されており、中間リンク部材22が先端スライドレール14を支持している。
また、中間リンク部材22の基端部が、中間ガイドレール18に固定され、中間リンク部材22は、中間ガイドレール18に支持されている。また、中間リンク部材22は、中間指部124に応じた長さに形成されており、中間指部124上に配置される。
これにより、中間リンク部材22は、中間ガイドレール18が中間指部124の屈曲軌道に沿ってスライド移動すると、中間ガイドレール18と一体に移動し、中間指部124を上から押圧するようになっている。
また、本実施形態に係る指駆動システム10は、図2及び図3に示すように、人差し指・中指・薬指・小指の中手指節関節114上のそれぞれに配置される円弧状の基端ガイドレール(請求項3の第3ガイド部材に相当)24及び円弧状の基端スライドレール(請求項3の第3移動部材に相当)26を備えている。
基端ガイドレール24及び基端スライドレール26は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14と同様の構成をしており(図4(A)及び図4(B)参照)、基端スライドレール26は、基端ガイドレール24に対して、相対的にスライド移動するようになっている。
また、基端スライドレール26が、基端ガイドレール24に対してスライド移動すると、基端スライドレール26の基端部に形成された突起部26Aが、窓部24Cの縁の一端及び他端に当接し、基端スライドレール26の移動範囲が規制される。
基端スライドレール26の円弧中心は、基端ガイドレール24の円弧中心と一致するように形成されている。また、中手指節関節114を屈曲及び伸展させた際、すなわち、基端指部122を中手骨102に対して回転させた際の回転中心と、基端ガイドレール24及び基端スライドレール26の円弧中心と、が一致するように、基端ガイドレール24及び基端スライドレール26は、中手指節関節114上に配置されている。
これにより、基端スライドレール26は、基端指部122の屈曲軌道、すなわち、中手指節関節114を屈曲させた際の基端指部122の軌道に沿って、基端ガイドレール24上を基端指部122側へスライド移動するようになっている。また、基端スライドレール26が基端指部122側へスライド移動した際は、基端スライドレール26は、基端ガイドレール24の先端部から、基端指部122に対して垂直に伸び出るようになっている。
中手指節関節114を屈曲及び伸展させた場合における基端指部122の軌道を解析すると、基端指部122の軌道は、円軌道に近似する楕円軌道であることがわかる。従って、その軌道にあわせて、基端ガイドレール24及び基端スライドレール26を円又は楕円の円弧状に形成することが望ましい。また、基端ガイドレール24及び基端スライドレール26の径は、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20の径よりも大きくされている。
中間スライドレール20と基端スライドレール26との間には、中間スライドレール20の基端部及び基端スライドレール26の先端部に連結される板状の基端リンク部材(請求項3の第3リンク部材に相当)28が設けられている。中間スライドレール20は、基端リンク部材28の先端部に固定されており、基端リンク部材28が中間スライドレール20を支持している。
また、基端リンク部材28の基端部が、基端スライドレール26に固定され、基端リンク部材28は、基端スライドレール26に支持されている。また、基端リンク部材28は、基端指部122に応じた長さに形成されており、基端指部122上に配置される。
これにより、基端リンク部材28は、基端スライドレール26が基端指部122の屈曲軌道に沿ってスライド移動すると、基端スライドレール26と一体に移動し、基端指部122を上から押圧するようになっている。
手の甲(詳細には、中手骨102の部位)には、基端ガイドレール24の基端部に連結された基体30が配置されている。基端ガイドレール24は、基体30の先端部に固定されており、基体30が基端ガイドレール24を支持している。
基体30には、図2及び図3に示すように、各指に沿ってスライド移動する直動スライダー32が設けられている。直動スライダー32の先端部は、基端スライドレール26の突起部26Aに取り付けられている。直動スライダー32の基端部は、スライダー本体32Aにスライド可能に支持されている。
スライダー本体32Aの先端部には、スライダー用アウターチューブ34が取り付けられ、スライダー本体32Aの基端部には、スライダー用アウターチューブ38が取り付けられている。
スライダー用アウターチューブ34には、スライダー用インナーワイヤ(請求項5の第3インナーワイヤに相当)36が通され、スライダー用インナーワイヤ36の先端は、直動スライダー32の基端部に取り付けられている。スライダー用アウターチューブ38には、スライダー用インナーワイヤ(請求項5の第4インナーワイヤ)40が通され、スライダー用インナーワイヤ40の先端は、直動スライダー32の基端部に取り付けられている。
スライダー用インナーワイヤ36の基端は、サーボモータ42(請求項1〜3の第1〜第3駆動部に相当)の回転体42Aの一端部に取り付けられている。スライダー用インナーワイヤ40の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの他端部に取り付けられている。
また、先端ガイドレール12には、先端ガイドレール12の基端部に先端が取り付けられる先端アウターチューブ(請求項1の第1アウターチューブに相当)46が設けられている。この先端アウターチューブ46には、先端インナーワイヤ(請求項1の第1インナーワイヤに相当)48が通され、先端インナーワイヤ48の先端は、先端スライドレール14の先端部にある突起部14Aに取り付けられている。先端インナーワイヤ48の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの一端部に取り付けられている。
また、中間ガイドレール18には、中間ガイドレール18の基端部に先端が取り付けられる中間アウターチューブ(請求項2の第2アウターチューブに相当)50が設けられている。この中間アウターチューブ50には、中間インナーワイヤ(請求項2の第2インナーワイヤに相当)52が通され、中間インナーワイヤ52の先端は、中間スライドレール20の先端部にある突起部20Aに取り付けられている。中間インナーワイヤ52の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの一端部に取り付けられている。
サーボモータ42は、前腕部に配置される基台44に設けられており、その回転体42Aが、両方向(図3においてA方向及びB方向)に回転可能とされている。また、回転体42Aの回転角度は、サーボモータ42に入力されるパルスのパルス幅によって決定されるため、回転体42Aの位置調整がしやすく、また、高いトルクが出せるようになっている。
サーボモータ42の回転体42AがA方向に回転することにより、先端インナーワイヤ48、中間インナーワイヤ52及びスライダー用インナーワイヤ36が引っ張られる。
先端インナーワイヤ48が引っ張られると、先端アウターチューブ46の先端が取り付けられた先端ガイドレール12は、先端インナーワイヤ48の先端が取り付けられた先端スライドレール14の先端側へ押される。これにより、先端ガイドレール12は、先端指部126の屈曲軌道に沿って、先端指部126側へ、先端スライドレール14をスライド移動するようになっている(図5参照)。
また、中間インナーワイヤ52が引っ張られると、中間アウターチューブ50の先端が取り付けられた中間ガイドレール18は、中間インナーワイヤ52の先端が取り付けられた中間スライドレール20の先端側へ押される。これにより、中間ガイドレール18は、中間指部124の屈曲軌道に沿って、中間指部124側へ、中間スライドレール20をスライド移動するようになっている(図5参照)。
また、スライダー用インナーワイヤ36が引っ張られると、直動スライダー32が先端側へスライド移動し、直動スライダー32の先端が取り付けられた基端スライドレール26が基端ガイドレール24の先端側へ押し出される。これにより、基端スライドレール26は、基端指部122の屈曲軌道に沿って、基端指部122側へ、基端ガイドレール24をスライド移動するようになっている(図5参照)。
一方、サーボモータ42の回転体42AがB方向に回転することにより、スライダー用インナーワイヤ40が引っ張られる。
スライダー用インナーワイヤ40が引っ張られると、直動スライダー32が基端側へスライド移動し、先端側へスライド移動した基端スライドレール26が基端側へ引き上げられる。これにより、中手指節関節114が伸展すると共に、指の全体が伸展するようになっている(図2参照)。
なお、本実施形態に係る指駆動システム10は、図6に示すように、グローブ200の上面に配置され、先端リンク部材16、中間リンク部材22、基端リンク部材28及び基体30がグローブ200上に取り付けられている。このグローブ200を手100にはめた際に、各リンク部材16、22、28が、各指部126、124、122上に配置されると共に、各ガイドレール12、18、24及び各スライドレール14、20、26が、各指関節118、116、114上に配置されるように、グローブ200への取り付け位置が調整されている。
次に、上記実施形態について作用を説明する。
本実施形態では、サーボモータ42を駆動させて、サーボモータ42の回転体42AをA方向に回転させると、先端インナーワイヤ48、中間インナーワイヤ52及びスライダー用インナーワイヤ36が引っ張られる。
先端インナーワイヤ48及び中間インナーワイヤ52が引っ張られると、先端ガイドレール12及び中間ガイドレール18は、先端指部126及び中間指部124の屈曲軌道に沿って、先端指部126及び中間指部124の先端側へそれぞれスライド移動する。
これにより、先端リンク部材16及び中間リンク部材22が、先端指部126及び中間指部124をそれぞれ押圧し、遠位指節間関節118及び近位指節間関節116の屈曲動作を補助することができる(図5参照)。
また、スライダー用インナーワイヤ36が引っ張られると、直動スライダー32が先端側へスライド移動して、基端スライドレール26が、基端指部122の屈曲軌道に沿って、基端指部122側へスライド移動する。これにより、基端リンク部材28が、基端指部122を押圧し、中手指節関節114の屈曲動作を補助することができる(図5参照)。
また、本実施形態では、サーボモータ42を駆動させて、サーボモータ42の回転体42AをB方向に回転させると、スライダー用インナーワイヤ40が引っ張られる。
スライダー用インナーワイヤ40が引っ張られると、直動スライダー32が基端側へスライド移動し、先端側へスライド移動した基端スライドレール26が基端側へ引き上げられる。これにより、中手指節関節114が伸展すると共に、指の全体が伸展するようになっている(図2参照)。
このように、本実施形態では、各アウターチューブ46、50に通された各インナーワイヤ48、52を用いて、指先(遠位指節間関節118及び近位指節間関節116)に配置された各ガイドレール12、18をスライド移動させる。このため、各ガイドレール12、18や各スライドレール14、20などの部材から離して、サーボモータ42を配置できる。したがって、各指部や指関節以外の腕部などにサーボモータ42を配置することができるため、指にかかる重量が軽減され、指に負担をかけずに済む。
このように、各インナーワイヤ48、50を用いることにより、先端ガイドレール12及び中間ガイドレール18とサーボモータ42との間にある部材や指部に干渉することなく、先端ガイドレール12及び中間ガイドレール18に動力を伝達することができる。
また、本実施形態では、先端ガイドレール12、中間ガイドレール18及び基端スライドレール26が、先端指部126、中間指部124及び基端指部122のそれぞれの屈曲軌道に沿って移動する。このため、先端ガイドレール12、中間ガイドレール18及び基端スライドレール26に連結された先端リンク部材16、中間リンク部材22及び基端リンク部材28のそれぞれが、先端指部126、中間指部124及び基端指部122の屈曲方向に先端指部126、中間指部124及び基端指部122を押圧することになる。このため、先端指部126、中間指部124及び基端指部122に対して垂直方向に力が加わるので、指に負担をかけず、安定した屈曲動作が可能となる。
また、本実施形態では、単一のサーボモータ42で回転体を正転逆転して、引っ張るインナーワイヤを変えて、指の屈曲伸展を補助するので、機構が簡易となり、装置の重量も軽くなる。
なお、上記の実施形態では、中手指節関節114・近位指節間関節116・遠位指節間関節118のそれぞれに、屈曲を補助する機構が配置されていたが、いずれか1つ又は2つの関節に屈曲を補助する機構を配置する構成であってもよい。
<直動スライダーに替えて直接インナーワイヤで基端ガイドレールを作動させる変形例>
上記実施形態では、直動スライダー32によって、基端スライドレール26をスライド移動させていたが、インナーワイヤを基端スライドレール26に取り付け、そのインナーワイヤで基端スライドレール26を直接引っ張って、基端スライドレール26をスライド移動させる構成であってもよい。
この構成における指駆動システム10では、基端ガイドレール24の両側面に窓部24Cが形成され、窓部24Cのそれぞれから突出する突起部26Aが基端スライドレール26の両側面に設けられている。
図7及び図8に示すように、基端ガイドレール24には、先端が基端ガイドレール24の先端部に取り付けられた基端アウターチューブ(請求項6の第3アウターチューブに相当)47が設けられている。この基端アウターチューブ47には、基端インナーワイヤ(請求項6の第3インナーワイヤに相当)49が通され、基端インナーワイヤ49の先端は、基端スライドレール26の基端部にある突起部26Aに取り付けられている。基端インナーワイヤ45の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの一端部に取り付けられている。
また、基端ガイドレール24には、先端が基端ガイドレール24の基端部に取り付けられる基端アウターチューブ(請求項6の第4アウターチューブに相当)43が設けられている。この基端アウターチューブ43には、基端インナーワイヤ(請求項6の第4インナーワイヤに相当)45が通され、基端インナーワイヤ45の先端は、基端スライドレール26の基端部にある突起部26Aに取り付けられている。基端インナーワイヤ45の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの他端部に取り付けられている。
これにより、サーボモータ42の回転体42AがA方向に回転することにより、基端インナーワイヤ49が引っ張られる。基端インナーワイヤ49が引っ張られると、基端インナーワイヤ49の先端が取り付けられた基端スライドレール26は、基端アウターチューブ47の先端が取り付けられた基端ガイドレール24の先端側へ押し出される。これにより、基端ガイドレール24は、基端指部122の屈曲軌道に沿って、基端指部122側へ、基端スライドレール26をスライド移動するようになっている(図9参照)。
一方、サーボモータ42の回転体42AがB方向に回転することにより、基端インナーワイヤ45が引っ張られる。基端インナーワイヤ45が引っ張られると、基端インナーワイヤ45の先端が取り付けられた基端スライドレール26は、基端アウターチューブ47の先端が取り付けられた基端ガイドレール24の基端側へ引き上げられる。これにより、中手指節関節114が伸展すると共に、指の全体が伸展するようになっている(図8参照)。
上記のように、直動スライダー32を用いる構成では、スライド移動する際に生じる摩擦抵抗により、基端スライドレール26に作用する力が損なわれる場合があるが、インナーワイヤで直接、基端スライドレール26を作動させる構成では、摩擦抵抗が少なく、大きな力を基端スライドレール26に作用させられる。
<一続きのインナーワイヤで構成した変形例>
また、上記の実施形態では、各スライドレール14、20、26のそれぞれにインナーワイヤ48、52、49を取り付け、各インナーワイヤ48、52、49を引っ張ることにより、先端ガイドレール12、中間ガイドレール18及び基端スライドレール26をスライド移動させていたが、一続きのインナーワイヤを用いる構成であってもよい。
この構成における指駆動システム10は、先端が先端ガイドレール12の基端部に取り付けられる先端アウターチューブ46を備えている。また、先端ガイドレール12と中間ガイドレール18との間には、中間アウターチューブ53が設けられている。この中間アウターチューブ53の先端は、先端ガイドレール12の基端部に取り付けられ、基端は、中間ガイドレール18の基端部に取り付けられている。
先端アウターチューブ46には、インナーワイヤ55が通されており、インナーワイヤ55は、先端スライドレール14の突起部14Aの外周に形成された溝15に巻き掛けられ、突起部14Aの外周を滑るようになっている。
なお、突起部14Aにプーリを設け、インナーワイヤ55をプーリに巻き掛ける構成であってもよい。巻き掛けられたインナーワイヤ55は、中間アウターチューブ53の先端から通され、中間スライドレール20の突起部20Aに取り付けられている。インナーワイヤ55の基端は、サーボモータ42の回転体42Aの一端部に取り付けられている。
サーボモータ42の回転体42AがA方向に回転することにより、インナーワイヤ55の基端が引っ張られる。インナーワイヤ55の基端が引っ張られると、インナーワイヤ55が突起部14Aを滑り、インナーワイヤ55の先端が、中間スライドレール20を引っ張る。中間スライドレール20が引っ張られると、中間アウターチューブ53の基端が取り付けられた中間ガイドレール18は、インナーワイヤ55の先端が取り付けられた中間スライドレール20の先端側へ押される。
これにより、中間ガイドレール18及び中間リンク部材22は、中間指部124の屈曲軌道に沿って、中間指部124側へスライド移動し、中間指部124を押圧する。これにより、近位指節間関節116の屈曲動作が補助され、対象物の把持が容易となる。このとき、把持する対象物に中間指部124が当接し、中間リンク部材22の移動が規制されると、インナーワイヤ55が突起部14Aを滑らなくなり、インナーワイヤ55の引っ張り力は、突起部14Aに作用する(図11(A)参照)。これにより、先端アウターチューブ46の先端が取り付けられた先端ガイドレール12は、先端スライドレール14の先端側へ押される。これにより、先端ガイドレール12及び先端リンク部材16は、先端指部126の屈曲軌道に沿って、先端指部126側へスライド移動し、先端指部126を押圧する。これにより、遠位指節間関節118の屈曲動作が補助され、対象物の把持が容易となる(図11(B)参照)。
このように、一続きのインナーワイヤ55により、各リンク部材16、22をスライド移動させるので、各指部124、126で対象物を把持する際に、対象物に先に当接した指部124、126上にあるリンク部材16、22の一方の移動が規制されると、インナーワイヤ55の引っ張り力は、後から当接する指部124、126上にあるガイド部材16、22の他方を移動させるように作用する。これにより、各指部124、126は、対象物に倣うように屈曲するので、自然に対象物を把持することができる。
なお、上記の例では、近位指節間関節116及び遠位指節間関節118を屈曲させるためのインナーワイヤを一続きのインナーワイヤで構成したが、近位指節間関節116、遠位指節間関節118及び中手指節関節114のすべてを屈曲されるためのインナーワイヤを一続きに形成してもよく、近位指節間関節116、遠位指節間関節118及び中手指節関節114の少なくとも2つを屈曲させるためのインナーワイヤが、一続きに形成されていればよい。
<親指における指駆動システム10の機構>
本実施形態に係る指駆動システム10では、図12及び図13に示すように、親指の指節間関節120上に配置される円弧状の先端ガイドレール(請求項1の第1移動部材に相当)62及び円弧状の先端スライドレール(請求項1の第1ガイド部材に相当)64を備えている。
先端ガイドレール62及び先端スライドレール64は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14と同様の構成をしており(図4(A)及び図4(B)参照)、先端ガイドレール62は、先端スライドレール64に対して、相対的にスライド移動するようになっている。
また、先端ガイドレール62が、先端スライドレール64に対してスライド移動すると、先端スライドレール64の突起部64Aが、先端ガイドレール62の蓋部62Bに形成された窓部62Cの縁の一端及び他端に当接し、先端ガイドレール62の移動範囲が規制されるようになっている。
また、先端スライドレール64の円弧中心は、先端ガイドレール62の円弧中心と一致するように形成されている。また、指節間関節120を屈曲及び伸展させた際、すなわち、先端指部136を中間指部134に対して回転させた際の回転中心と、先端ガイドレール62及び先端スライドレール64の円弧中心と、が一致するように、先端ガイドレール62及び先端スライドレール64は、指節間関節120上に配置されている。
これにより、先端ガイドレール62は、先端指部136の屈曲軌道、すなわち、指節間関節120を屈曲させた際の先端指部136の軌道に沿って、先端スライドレール64上を先端指部136側へスライド移動するようになっている。また、先端ガイドレール62が先端指部136側へスライド移動した際は、先端ガイドレール62は、先端スライドレール64の先端部から、先端指部136に対して垂直に伸び出るようになっている。
指節間関節120を屈曲及び伸展させた場合における先端指部136の軌道を解析すると、先端指部136の軌道は、円軌道に近似する楕円軌道であることがわかる。従って、その軌道にあわせて、先端ガイドレール62及び先端スライドレール64を円又は楕円の円弧状に形成することが望ましい。
先端ガイドレール62の先端部には、板状の先端リンク部材(請求項1の第1リンク部材に相当)66が連結されている。この先端リンク部材66の基端部が、先端ガイドレール62に固定され、先端リンク部材66は、先端ガイドレール62に支持されている。また、先端リンク部材66は、先端指部136に応じた長さに形成されており、先端指部136上に配置される。
これにより、先端リンク部材66は、先端ガイドレール62が先端指部136の屈曲軌道に沿ってスライド移動すると、先端ガイドレール62と一体に移動し、先端指部176を上から押圧するようになっている。
また、本実施形態に係る指駆動システム10は、図12及び図13に示すように、親指の中手指節関節114上に配置される円弧状の中間ガイドレール(請求項2の第2移動部材に相当)68及び円弧状の中間スライドレール(請求項2の第2ガイド部材に相当)70を備えている。
中間ガイドレール68及び中間スライドレール20は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14と同様の構成をしており(図4(A)及び図4(B)参照)、中間ガイドレール68は、中間スライドレール70に対して、相対的にスライド移動するようになっている。
中間ガイドレール68が、中間スライドレール70に対してスライド移動すると、中間スライドレール70の突起部70Aが窓部68Cの縁の一端及び他端に当接し、中間ガイドレール68の移動範囲が規制される。
中間スライドレール70の円弧中心は、中間ガイドレール68の円弧中心と一致するように形成されている。また、中手指節関節114を屈曲及び伸展させた際、すなわち、中間指部134を基端指部132に対して回転させた際の回転中心と、中間ガイドレール68及び中間スライドレール70の円弧中心と、が一致するように、中間ガイドレール68及び中間スライドレール70は、中手指節関節114上に配置されている。
これにより、中間ガイドレール68は、中間指部134の屈曲軌道、すなわち、中手指節関節114を屈曲させた際の中間指部134の軌道に沿って、中間スライドレール70上を中間指部134側へスライド移動するようになっている。また、中間ガイドレール68が中間指部134側へスライド移動した際は、中間ガイドレール68は、中間スライドレール70の先端部から、中間指部134に対して垂直に伸び出るようになっている。
中手指節関節114を屈曲及び伸展させた場合における中間指部134の軌道を解析すると、中間指部134の軌道は、円軌道に近似する楕円軌道であることがわかる。従って、その軌道にあわせて、中間ガイドレール68及び中間スライドレール70を円又は楕円の円弧状に形成することが望ましい。また、中間ガイドレール68及び中間スライドレール70の径は、先端ガイドレール62及び先端スライドレール64の径よりも大きくされている。
先端スライドレール64と中間ガイドレール68との間には、先端スライドレール64の基端部及び中間ガイドレール68の先端部に連結される板状の中間リンク部材(請求項2の第2リンク部材に相当)72が設けられている。先端スライドレール64は、中間リンク部材72の先端部に固定されており、中間リンク部材72が先端スライドレール64を支持している。
また、中間リンク部材72の基端部が、中間ガイドレール68に固定され、中間リンク部材72は、中間ガイドレール68に支持されている。また、中間リンク部材72は、中間指部134に応じた長さに形成されており、中間指部134上に配置される。
これにより、中間リンク部材72は、中間ガイドレール68が中間指部134の屈曲軌道に沿ってスライド移動すると、中間ガイドレール68と一体に移動し、中間指部174を上から押圧するようになっている。
中間スライドレール70の基端部には、板状の基端リンク部材78が連結されている。中間スライドレール70は、基端リンク部材78の先端部に固定されており、基端リンク部材78が中間スライドレール70を支持している。また、基端リンク部材78は、基端指部132に応じた長さに形成されており、基端指部132上に配置される。
また、本実施形態に係る指駆動システム10は、図12及び図13に示すように、手の甲と中間指部134との間に配置される円弧状の基端ガイドレール(請求項4の第3移動部材に相当)24及び円弧状の基端スライドレール(請求項4の第3ガイド部材に相当)26を備えている。
基端ガイドレール24及び基端スライドレール26は、先端ガイドレール12及び先端スライドレール14と同様の構成をしており(図4(A)及び図4(B)参照)、基端ガイドレール74は、基端スライドレール76に対して、相対的にスライド移動するようになっている。なお、基端ガイドレール24及び基端スライドレール26の径は、中間ガイドレール18及び中間スライドレール20の径よりも大きくされている。
また、基端ガイドレール74が、基端スライドレール76に対してスライド移動すると、基端スライドレール76の突起部76Aが窓部74Cの縁の一端及び他端に当接し、基端ガイドレール74の移動範囲が規制される。
基端スライドレール76の円弧中心は、基端ガイドレール74の円弧中心と一致するように形成されている。また、手根中手関節103を屈曲及び伸展させた際に、手の甲に対して回転する中間指部134の回転中心と、基端ガイドレール74及び基端スライドレール76の円弧中心と、が一致するように、基端ガイドレール74及び基端スライドレール76は、手の甲と中間指部134との間に配置されている。
これにより、基端ガイドレール74は、手根中手関節103を屈曲させた際の中間指部134の屈曲軌道に沿って、基端スライドレール76上を中間指部134側へスライド移動するようになっている。また、基端ガイドレール74が中間指部134側へスライド移動した際は、基端ガイドレール74は、基端スライドレール76の先端部から伸び出るようになっている。
手の甲には、基端スライドレール76の基端部に連結された基体80が配置されている。基端スライドレール76は、基体80の先端部に固定されており、基体80が基端スライドレール76を支持している。
基端ガイドレール74の先端部と中間リンク部材72とを連結するユニバーサルジョイント部89が設けられている。ユニバーサルジョイント部89は、少なくとも、中間リンク部材72(中間指部134)の長手方向を軸方向Cとする軸周りに回転可能であると共に、その長手方向に直交する方向を軸方向Dとする軸周りに回転可能に構成されている。これにより、中間リンク部材72は、基端ガイドレール74に対して、交差する2軸(軸方向C、軸方向D)の軸周りに回転するようになっている。
ユニバーサルジョイント部89としては、両軸端を二股にし、十字形のピンで結合したフック形軸継手(カルダン形軸継手)や、球関節による玉形自在継手などを用いてもよい。
また、先端ガイドレール62には、先端ガイドレール62の基端部に先端が取り付けられる先端アウターチューブ96が設けられている。この先端アウターチューブ96には、先端インナーワイヤ98が通され、先端インナーワイヤ98の先端は、先端スライドレール64の先端部にある突起部64Aに取り付けられている。
また、中間ガイドレール68には、中間ガイドレール68の基端部に先端が取り付けられる中間アウターチューブ97が設けられている。この中間アウターチューブ97には、中間インナーワイヤ99が通され、中間インナーワイヤ99の先端は、中間スライドレール70の先端部にある突起部70Aに取り付けられている。
また、基端ガイドレール74には、基端ガイドレール74の基端部に先端が取り付けられる基端アウターチューブ87が設けられている。この基端アウターチューブ87には、基端インナーワイヤ85が通され、基端インナーワイヤ85の先端は、基端スライドレール76の先端部にある突起部76Aに取り付けられている。
また、基端ガイドレール74には、基端ガイドレール74の先端部に先端が取り付けられる基端アウターチューブ81が設けられている。この基端アウターチューブ81には、基端インナーワイヤ83が通され、基端インナーワイヤ83の先端は、基端スライドレール76の先端部にある突起部76Aに取り付けられている。
人差し指・中指・薬指・小指における指駆動システム10の機構の場合と同様に、サーボモータ42などにより、先端インナーワイヤ98の基端、中間インナーワイヤ99の基端及び基端インナーワイヤ85の基端を引っ張ると、各アウターチューブ96、97、87の先端が取り付けられた各ガイドレール62、68、74は、各インナーワイヤ98、99、85の先端が取り付けられた各スライドレール64、70、76の先端側へ押される。これにより、各ガイドレール62、68、74は、各指部126、124、122の屈曲軌道に沿って、各指部126、124、122の先端側へスライド移動する。これにより、各リンク部材66、72、78が各指部126、124、122を押圧し、各関節120、114、103の屈曲動作を補助することができる。
また、サーボモータ42などにより、基端インナーワイヤ83の基端を引っ張ると、基端アウターチューブ81の先端が取り付けられた基端ガイドレール74は、基端インナーワイヤ83の先端が取り付けられた基端スライドレール76の基端側へ引き上げられる。これにより、手根中手関節103が伸展すると共に、指の全体が伸展するようになっている。
親指における指駆動システム10の機構によれば、人差し指等における指駆動システム10の機構の作用効果を奏すると共に、基端ガイドレール74の先端部と中間リンク部材72は、ユニバーサルジョイント部89で連結されているので、中間リンク部材72は、基端ガイドレール74に対する移動の自由度が増す。このため、指の移動範囲の大きい親指に指駆動システムを配置した場合でも、その移動範囲に対応できる。
本発明は、本実施形態に限るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変形、変更、改良が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る指駆動システムが配置される手の構成を説明するための図である。 図2は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、人差し指・中指・薬指・小指に配置される機構を示す側面図である。 図3は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、人差し指・中指・薬指・小指に配置される機構を示す斜視図である。 図4(A)は、本実施形態に係る指駆動システムのガイドレール及びスライドレールの構成を示す斜視図であり、図4(B)は、本実施形態に係る指駆動システムのガイドレール及びスライドレールの構成を示す分解斜視図である。 図5は、本実施形態に係る指駆動システムの人差し指・中指・薬指・小指に配置される機構において、指の屈曲動作を補助した際の作動図である。 図6は、本実施形態に係る指駆動システムをグローブ上に配置した様子を示す図である。 図7は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、直動スライダーに替えて直接インナーワイヤで基端ガイドレールを作動させる変形例を示す斜視図である。 図8は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、直動スライダーに替えて直接インナーワイヤで基端ガイドレールを作動させる変形例を示す側面図である。 図9は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、直動スライダーに替えて直接インナーワイヤで基端ガイドレールを作動させる変形例の作動図である。 図10は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、一続きのインナーワイヤで構成した変形例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、一続きのインナーワイヤで構成した変形例の作動図である。 図12は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、親指に配置される機構を示す斜視図である。 図13は、本実施形態に係る指駆動システムにおいて、親指に配置される機構を示す平面図である。
符号の説明
10 指駆動システム
12 先端ガイドレール(第1移動部材)
14 先端スライドレール(第1ガイド部材)
16 先端リンク部材(第1リンク部材)
18 中間ガイドレール(第2移動部材)
20 中間スライドレール(第2ガイド部材)
22 中間リンク部材(第2リンク部材)
24 基端ガイドレール(請求項3の第3ガイド部材)
26 基端スライドレール(請求項3の第3移動部材)
28 基端リンク部材(第3リンク部材)
30 基体
32 直動スライダー(スライダー)
36 スライダー用インナーワイヤ(請求項5の第3インナーワイヤ)
40 スライダー用インナーワイヤ(請求項5の第4インナーワイヤ)
42 サーボモータ(第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部)
42A 回転体
43 基端アウターチューブ(第4アウターチューブ)
45 基端インナーワイヤ(請求項6の第4インナーワイヤ)
46 先端アウターチューブ(第1アウターチューブ)
47 基端アウターチューブ(第3アウターチューブ)
48 先端インナーワイヤ(第1インナーワイヤ)
49 基端インナーワイヤ(請求項6の第3インナーワイヤ)
50 中間アウターチューブ(第2アウターチューブ)
52 中間インナーワイヤ(第2インナーワイヤ)
62 先端ガイドレール(第1移動部材)
64 先端スライドレール(第1ガイド部材)
66 先端リンク部材(第1リンク部材)
68 中間ガイドレール(第2移動部材)
70 中間スライドレール(第2ガイド部材)
72 中間リンク部材(第2リンク部材)
74 基端ガイドレール(請求項4の第3移動部材)
76 基端スライドレール(請求項4の第3ガイド部材)
80 基体
89 ユニバーサルジョイント部
96 先端アウターチューブ(第1アウターチューブ)
97 中間アウターチューブ(第2アウターチューブ)
98 先端インナーワイヤ(第1インナーワイヤ)
99 中間インナーワイヤ(第2インナーワイヤ)

Claims (8)

  1. 人間の第1指関節上に配置される円弧状の第1ガイド部材と、
    前記第1指関節の先端側にある第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第1ガイド部材へ設けられた円弧状の第1移動部材と、
    前記第1移動部材の先端部に連結され、前記第1指部上に配置される第1リンク部材と、
    先端が前記第1移動部材の基端部に取り付けられた第1アウターチューブと、
    前記第1アウターチューブに通され、先端が前記第1ガイド部材の先端部に取り付けられた第1インナーワイヤと、
    前記第1インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第1移動部材を前記第1指部側へスライド移動させて、前記第1リンク部材に前記第1指部を押圧させる第1駆動部と、
    を備えたことを特徴とする指駆動システム。
  2. 人間の第2指関節上に配置される円弧状の第2ガイド部材と、
    前記第2指関節の先端側にある第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第2ガイド部材へ設けられた円弧状の第2移動部材と、
    前記第1ガイド部材の基端部及び前記第2移動部材の先端部に連結され、前記第2指部上に配置される第2リンク部材と、
    先端が前記第2移動部材の基端部に取り付けられた第2アウターチューブと、
    前記第2アウターチューブに通され、先端が前記第2ガイド部材の先端部に取り付けられた第2インナーワイヤと、
    前記第2インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第2移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させる第2駆動部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の指駆動システム。
  3. 人間の第3指関節上に配置される円弧状の第3ガイド部材と、
    前記第3指関節の先端側にある第3指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第3ガイド部材へ設けられた円弧状の第3移動部材と、
    前記第2ガイド部材の基端部及び第3移動部材の先端部に連結され、前記第3指部上に配置される第3リンク部材と、
    前記第3ガイド部材の基端部を支持し、手の甲に配置される基体と、
    前記第3移動部材を前記第3指部側へスライド移動させて、前記第3リンク部材に前記第3指部を押圧させると共に、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げる第3駆動部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の指駆動システム。
  4. 手の甲に配置される基体と、
    基端部が前記基体に連結された円弧状の第3ガイド部材と、
    前記第2指関節の基端側にある関節を屈曲させた際の前記第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第3ガイド部材へ設けられた円弧状の第3移動部材と、
    前記第3移動部材の先端部と前記第2リンク部材とを連結するユニバーサルジョイント部と、
    前記第3移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させると共に、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げる第3駆動部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の指駆動システム。
  5. 前記基体に設けられ、先端部が前記第3移動部材の基端部に取り付けられ、前記各指部で構成される指に沿ってスライド移動可能なスライダーと、
    アウターチューブに通され、前記スライダーの基端部に取り付けられた第3インナーワイヤと、
    アウターチューブに通され、前記スライダーの基端部に取り付けられた第4インナーワイヤと、
    を備え、
    前記第3駆動部は、前記第3インナーワイヤを引っ張ることにより、前記スライダーを前記指の先端側へスライド移動させて、前記第3移動部材をスライド移動させ、
    前記第4インナーワイヤを引っ張ることにより、前記スライダーを前記指の基端側へスライド移動させて、スライド移動した前記第3移動部材を引っ張り上げることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の指駆動システム。
  6. 先端が前記第3移動部材の基端部に取り付けられる第3アウターチューブと、
    前記第3アウターチューブに通され、先端が前記第3ガイド部材の先端部に取り付けられた第3インナーワイヤと、
    先端が前記第3ガイド部材の基端部に取り付けられる第4アウターチューブと、
    前記第3アウターチューブに通され、先端が前記第3移動部材の基端部に取り付けられた第4インナーワイヤと、
    を備え、
    前記第3駆動部は、前記第3インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第3移動部材をスライド移動させ、
    前記第4インナーワイヤを引っ張ることにより、スライド移動した前記第3移動部を引っ張り上げることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の指駆動システム。
  7. 前記第1〜第3駆動部は、
    前記第1〜第3インナーワイヤが一端部に連結され、前記第4インナーワイヤが他端部に連結され、単一の駆動モータで正転して前記第1〜第3インナーワイヤを引っ張り、前記駆動モータで逆転して前記第4インナーワイヤを引っ張る回転体を備えて構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の指駆動システム。
  8. 人間の第1指関節上に配置される円弧状の第1ガイド部材と、
    前記第1指関節の先端側にある第1指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第1ガイド部材へ設けられた円弧状の第1移動部材と、
    前記第1移動部材の先端部に連結され、前記第1指部上に配置される第1リンク部材と、
    先端が前記第1移動部材の基端部に取り付けられた第1アウターチューブと、
    第2指関節上に配置される円弧状の第2ガイド部材と、
    前記第2指関節の先端側にある第2指部の屈曲軌道に沿ってスライド移動可能に前記第2ガイド部材へ設けられた円弧状の第2移動部材と、
    前記第1ガイド部材の基端部及び前記第2移動部材の先端部に連結され、前記第2指部上に配置される第2リンク部材と、
    先端が前記第2移動部材の基端部に取り付けられた第2アウターチューブと、
    前記第1アウターチューブ及び前記第2アウターチューブに通され、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の一方の先端部に先端が取り付けられ、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の他方の先端部に設けられた巻掛け部に中間部が巻き掛けられたインナーワイヤと、
    前記インナーワイヤを引っ張ることにより、前記第1移動部材を前記第1指部側へスライド移動させて、前記第1リンク部材に前記第1指部を押圧させると共に、前記第2移動部材を前記第2指部側へスライド移動させて、前記第2リンク部材に前記第2指部を押圧させる駆動部と、
    を備えたことを特徴とする指駆動システム。
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