JP6632744B2 - アクチュエータ装置及び関節運動アシスト装置 - Google Patents

アクチュエータ装置及び関節運動アシスト装置 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ装置及び当該アクチュエータ装置を備える関節運動アシスト装置に係り、より詳しくは、所定対象物の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置に関する。
従来から、要介護者・要看護者の介護・看護に用いられる様々な装置が提案されている。こうした装置の中には、介護者が、身体の自由が効かない寝たきりの高齢者等の被介護者を抱き起したり、抱き下ろしたり、あるいは移動させるための介護用の外骨格型の筋力補助装置がある。
かかる筋力補助装置の一つとして、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置を備える関節運動アシスト装置がある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、アシスト対象となる関節(肘関節、腰関節)に接続された第1部位に第1外骨格部材を取り付け、当該関節に接続された第2部位に第2外骨格部材を取り付ける。ここで、第1外骨格部材の関節側端部には鋼鉄製の第1歯車部材が固定され、第2外骨格部材の関節側端部には鋼鉄製の第2歯車部材が固定され、当該第1歯車部材及び第2歯車部材が噛合している。そして、第1外骨格部材にピストンシリンダ機構のシリンダが取り付けられ、第1歯車部材にアームを介してピストンシリンダ機構のピストンロッドが取り付けられている。こうした状態で、ピストンロッドが往復直線運動すると、第1外骨格部材と第2外骨格部材とが交差する角度が変化し、アシスト対象となる関節の関節運動をアシストするようになっている。
特開2013−22296号公報
上述した従来例の技術では、関節運動アシスト装置が、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置を備えているため、関節運動アシスト装置の重量が重くなる。また、従来例の技術で採用されたピストンシリンダ機構では、ピストンにより仕切られるシリンダ室内の密封性を高めるため、一般的に、ピストンの外周にOリング等のピストンシールを取り付け、当該ピストンシールがシリンダの内周に摺接するようにしている。また、ピストンシリンダ機構では、シリンダにおけるピストンロッドを貫通させる部分に、シリンダ室内の密封性を高めるためのシールを、一般的に取り付けている。こうした構造のピストンシリンダ機構では、ピストンを駆動させるためには、高圧力の空気圧を出力するポンプが必要となる。そして、シリンダ室と連通させたポンプを動作させていないときには、ピストンの動きが硬く、手動でピストンを動かすことが容易でないことがある。この結果、従来例の技術では、関節運動アシスト装置の装着者が移動する場合や、アクチュエータ装置が駆動動作をしていない場合等に、装置の重さや非駆動時のピストンの硬さ(以下、「アクチュエータ装置の硬さ」と記す)により、装置の装着者に身体的負荷をかけることがある。さらに、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置は、その製作に高い工作精度が要求される。
また、従来例の技術のアクチュエータ装置では、ピストンロッドにおけるシリンダからの突出部分を含めたピストンシリンダ機構の最長の長さは、ピストンロッドの大部分がシリンダ内に収められているときに相当するピストンシリンダ機構が最短のときの長さのせいぜい2倍程度にしかならない。以下では、アクチュエータ機構の最長の長さに対する最短の長さの比を「伸縮比」と記すこととする。
そこで、従来例の技術では、第1外骨格部材の関節側端部及び第2外骨格部材の関節側端部に、互いに噛合する歯車部材を固定し、当該歯車部材の噛み合い位置の変化により第1外骨格部材と第2外骨格部材とが交差する角度を変化させるという技術的思想を採用して、伸縮比が小さいピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置であっても、アシストすべき関節(肘関節、腰関節)の関節運動の可動範囲を広げている。
ここで、膝関節は、装置の装着者の下肢部を除く全体重を支えるため、非常に大きな負荷がかかる。したがって、従来例の技術を膝関節に適用した場合には、歯車部材の耐久性能を超える負荷がかかることがあり、関節運動アシスト装置に歯車部材を採用することは、現実的ではない。こうした事情から、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置を使用して、膝関節の関節運動アシストを行う場合には、アクチュエータ装置を除いた関節運動アシスト装置の構造(以下、「装着外骨格構造」とも記す)を、強度が保てる単純な構造にする必要がある。しかしながら、装着外骨格構造を単純な構造にしつつ、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置を採用すると、関節運動の可動範囲を広げることができない。
このため、高い工作精度が要求されることなく軽量に製作することができ、そして、アクチュエータ装置の硬さを低減しつつ低圧力での駆動が可能であり、さらに、伸縮比が2よりも大きいアクチュエータ装置により、関節運動の可動範囲を広げることができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、装置の製作者にとっての製作の容易性を向上させることができるとともに、装着者の利便性を向上させることのできる新たなアクチュエータ装置を提供することを目的とする。また、本発明は、当該アクチュエータ装置を備え、関節運動を適切にアシストすることができる新たな関節運動アシスト装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、筒状部材と;第1蓋部及び前記第1蓋部の辺縁から延在する第1延在部を有し、前記筒状部材の一端側に前記第1延在部が嵌め込まれ、前記筒状部材に対して、前記筒状部材の軸方向に沿った方向への移動が可能な第1移動部材と;前記第1蓋部と同一の径を有する第2蓋部及び前記第2蓋部の辺縁から延在する第2延在部を有し、前記筒状部材の他端側に前記第2延在部が嵌め込まれ、前記第1移動部材と衝突せずに、前記筒状部材に対して、前記筒状部材の軸方向に沿った方向への移動が可能な第2移動部材と;前記筒状部材の軸方向に沿って膨縮する膨縮部材と;前記膨縮部材内の作動流体圧を調整する調整部と;を備え、前記膨縮部材の一方側端部が前記第1蓋部に取り付けられ、前記膨縮部材の他方側端部が前記第2蓋部に取り付けられ、前記膨縮部材の膨張により、前記第1延在部の前記第1蓋部及び前記第2延在部の前記第2蓋部が前記筒状部材から遠ざかる方向に移動し、前記膨縮部材の収縮により、前記第1延在部の前記第1蓋部及び前記第2延在部の前記第2蓋部が前記筒状部材に近づく方向に移動する、ことを特徴とするアクチュエータ装置である。

当該アクチュエータ装置では、筒状部材の一端側に第1移動部材が嵌め込まれ、筒状部材の他端側に第2移動部材が嵌め込まれる。こうした状態で、膨縮部材が膨張すると、第1移動部材の第1蓋部が、筒状部材の軸方向に沿って、当該筒状部材から遠ざかる方向へ移動する。また、膨縮部材が膨張すると、第2移動部材の第2蓋部が、筒状部材の軸方向に沿って、当該筒状部材から遠ざかる方向へ移動する。この結果、アクチュエータ装置の筒状部材の軸方向に沿った長さは、筒状部材の長さと、第1延在部の長さと、第2延在部の長さとの和程度となる。
一方、膨縮部材が収縮すると、第1移動部材の第1蓋部が、筒状部材の軸方向に沿って、筒状部材に近づく方向に移動する。また、膨縮部材が収縮すると、第2移動部材の第2蓋部が、筒状部材の軸方向に沿って、当該筒状部材に近づく方向へ移動する。この結果、アクチュエータ装置の筒状部材の軸方向に沿った長さは、筒状部材の長さ程度となる。このため、第1延在部の長さ及び第2延在部の長さを、適宜設定することにより、本発明のアクチュエータ装置の伸縮比を2よりも大きくさせることができる。
ここで、調整部を除いた、膨縮部材を含むアクチュエータ装置の全部又は一部を樹脂製とすることができ、アクチュエータ装置の軽量化を図ることができる。また、本発明では、密封性の高い膨縮部材を膨縮させることにより、アクチュエータ装置が駆動する。このため、本発明のアクチュエータ装置では、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置に必要な密封性を高めるためのシールを必要とせず、簡易な工作で本発明のアクチュエータ装置を製作することができる。このため、本発明のアクチュエータ装置を廉価に製作することができる。また、本発明のアクチュエータ装置では、密封性を高めるためのシールが不要であるため、低圧力での駆動が可能である。このため、ダイヤフラム式ポンプやベーン式ポンプなどの低振動、低騒音のポンプを使用することができ、本発明のアクチュエータ装置は、実用性が高いものとなる。
したがって、本発明のアクチュエータ装置によれば、簡易な工作で軽量に製作することができ、低圧力での駆動が可能であり、さらに、伸縮比を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータ装置では、前記筒状部材の周壁部には、前記筒状部材が延びる方向に沿って開口する少なくとも1つの第1ガイド溝及び少なくとも1つの第2ガイド溝が形成され、前記第1延在部は、前記第1蓋部の周方向に所定の間隔で配置された前記第1ガイド溝の数と同数の第1嵌挿片であり、前記第2延在部は、前記第2蓋部の周方向に所定の間隔で配置された前記第2ガイド溝の数と同数の第2嵌挿片であり、前記第1嵌挿片には、前記第1ガイド溝に係合する第1突起部が設けられ、前記第2嵌挿片には、前記第2ガイド溝に係合する第2突起部が設けられる、ようにすることができる。そして、前記第1嵌挿片及び前記第2嵌挿片のそれぞれは、櫛歯状に互い違いになるように配置され、前記第1突起部が前記第1ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、前記第1移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動し、前記第2突起部が前記第2ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、前記第2移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動する、ようにすることができる。
この場合には、第1移動部材における第1嵌挿片(第1延在部)及び第2移動部材における第2嵌挿片(第2延在部)のそれぞれは、櫛歯状に互い違いになるように配置される。そして、膨縮部材の膨縮により、第1嵌挿片に設けられた第1突起部が、筒状部材の周壁部に形成された第1ガイド溝に沿ってスライド移動し、第2嵌挿片に設けられた第2突起部が、筒状部材の周壁部に形成された第2ガイド溝に沿ってスライド移動する。このため、第1延在部及び第2延在部の長さが、筒状部材の長さとほぼ等しい場合には、アクチュエータ装置が最長になるときの長さを、アクチュエータ装置が最短になるときの長さの約3倍にすることができる。
また、本発明のアクチュエータ装置では、前記筒状部材の内部に、所定の間隙を空けて、入れ子式に固定された補強用筒状部材を更に備え、前記第1移動部材の前記第1延在部は、前記筒状部材と前記補強用筒状部材との間隙に嵌挿され、前記筒状部材及び前記補強用筒状部材に対してスライド移動し、前記第2移動部材の前記第2延在部は、前記筒状部材と前記補強用筒状部材との間隙に嵌挿され、前記筒状部材及び前記補強用筒状部材に対してスライド移動する、ようにすることができる。
この場合には、第1延在部及び第2延在部が、筒状部材と補強用筒状部材との間に挟み込まれる。こうした挟み込みにより、膨縮部材が筒状部材の軸方向以外の方向に蛇行して膨張する事態の発生を抑制することができる。この結果、膨縮部材が筒状部材の軸方向に膨縮し、筒状部材及び補強用筒状部材に対する第1延在部のスライド移動に伴うガタの発生が低減され、筒状部材及び補強用筒状部材に対する第2延在部のスライド移動に伴うガタの発生が低減される。また、こうした挟み込みにより、第1延在部及び第2延在部がスライド移動に伴い変形することを低減することができる。この結果、筒状部材に対する第1延在部のスライド移動及び第2延在部のスライド移動を安定させ、これにより、アクチュエータ装置の荷重耐性の向上を図ることができる。
本発明のアクチュエータ装置では、前記膨縮部材の膨縮に従い、長さが可変するテレスコープ式の芯部材を更に備え、前記芯部材は、前記膨縮部材内に挿入され、前記筒状部材、前記第1移動部材及び第2移動部材から形成される内部空間内において、前記筒状部材の中心軸に沿って配置される、ようにすることができる。この場合にも、膨縮部材が筒状部材の軸方向以外の方向に蛇行して膨張する事態の発生を低減することができる。この結果、膨縮部材が筒状部材の中心軸方向に膨縮し、筒状部材内での膨縮部材の膨張行程及び収縮行程を安定させることができる。
また、本発明のアクチュエータ装置では、前記第1延在部及び前記第2延在部のそれぞれは、前記筒状部材に対してテレスコープ式に取り付けられ、前記第1移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動し、前記第2移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動する、ようにすることができる。
この場合には、第1移動部材及び第2移動部材のそれぞれは、筒状部材に対してテレスコープ式に取り付けられる。そして、膨縮部材の膨縮により、第1移動部材及び第2移動部材が、筒状部材に対してスライド移動する。このため、第1延在部及び第2延在部の長さが、筒状部材の長さとほぼ等しい場合には、アクチュエータ装置が最長になるときの長さを、アクチュエータ装置が最短になるときの長さの約3倍にすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、骨格構造を有する所定対象物に装着し、前記所定対象物の一方側部位と他方側部位とを接続している関節の機構を利用する関節運動をアシストする外骨格型の関節運動アシスト装置であって、本発明のアクチュエータ装置と;前記一方側部位が前記関節から延びる方向に沿って、前記一方側部位に固定される第1外骨格部材と;前記他方側部位が前記関節から延びる方向に沿って、前記他方側部位に固定される第2外骨格部材と;を備え、前記第1外骨格部材は、前記アクチュエータ装置における前記第1移動部材の前記第1蓋部に、前記関節運動の回動軸に平行な第1所定軸を軸にして回動可能に接続され、前記第2外骨格部材は、前記アクチュエータ装置における前記第2移動部材の前記第2蓋部に、前記関節運動の回動軸に平行な第2所定軸を軸にして回動可能に接続される、ことを特徴とする関節運動アシスト装置である。
この関節運動アシスト装置では、所定対象物に装着される外骨格装置は、一方側部位に固定される第1外骨格部材と、他方側部位に固定される第2外骨格部材とから構成され、当該第1外骨格部材及び第2外骨格部材が、本発明のアクチュエータ装置に接続されている。このため、所定対象物に装着される装着外骨格構造を簡易にしつつ、関節運動の可動範囲を広げることができる。
したがって、本発明の関節運動アシスト装置によれば、簡易な工作で軽量に製作することができ、低圧力での駆動が可能であり、かつ、伸縮比の大きいアクチュエータ装置を備え、関節運動を適切にアシストすることができる。
ここで、所定対象物は、人体であってもよいし、骨格構造を有する人体以外の対象物であってもよい。
本発明の関節運動アシスト装置では、前記所定対象物の関節は、膝関節であり、前記第1外骨格部材は大腿部に固定され、前記第2外骨格部材は下腿部に固定される、ようにすることができる。この場合には、所定対象物の膝関節の運動をアシストすることができる。
以上説明したように、本発明のアクチュエータ装置によれば、装置の工作精度の容易化、軽量化及び低圧力での駆動可能化を図ることができ、さらに、アクチュエータ装置の伸縮比を大きくすることができるという効果を奏する。また、本発明の関節運動アシスト装置によれば、軽量で低圧力での駆動が可能であり、かつ、伸縮比の大きいアクチュエータ装置を備え、装着者に身体的負荷をかけず、かつ、装着外骨格構造を簡易にした状態で関節運動の可動範囲を広げ、関節運動を適切にアシストすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る関節運動アシスト装置の外観図である。 図1のアクチュエータ装置の本体部の外観図である。 図1のアクチュエータ装置の本体部の構成を説明するための分解斜視図である。 図3の筒状部材の構造を説明するための図である。 図3の第1移動部材の構造を説明するための図である。 図3の第2移動部材の構造を説明するための図である。 図1の調整部の構成を説明するための図である。 アクチュエータ装置の本体部の状態を説明するための図(その1)である。 アクチュエータ装置の本体部の状態を説明するための図(その2)である。 関節伸展時の関節運動アシスト装置の外観図である。 膨縮部材の変形例を説明するための図である。
100…関節運動装置、111…第1骨格部材、115…第1取付部材、117,118…ベルト部材、121…第2骨格部材、125…第2取付部材、127,128…ベルト部材、150…アクチュエータ装置、151…本体部、158…調整部、159…配管、205…筒状部材、210…第1移動部材、220…第2移動部材、250…補強用筒状部材、260,260B…膨縮部材、261n…円環状部材、270…芯部材、311…加圧ポンプ、312…減圧ポンプ、313…電気−空気圧制御弁、314…制御部、315,316…配管、GC11〜GC14…第1ガイド溝、GC21〜GC24…第2ガイド溝、ET11〜ET14…第1延在部(第1嵌挿片)、ET21〜ET24…第2延在部(第2嵌挿片)、PR11〜PR14…第1突起部、PR21〜PR24…第2突起部、HL…穴、AXJ…軸部材、AX1…軸部材(第1所定軸)、AX2…軸部材(第2所定軸)
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図10を参照して説明する。なお、本実施形態においては、所定対象物としての「人体の右脚」の膝関節の機構を利用して行われる関節運動をアシストする関節運動アシスト装置を例示して説明する。また、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
ここで、本発明の関節運動アシスト装置は、人体の左脚及び右脚に装着される。なお、人体の左脚に装着される関節運動アシスト装置については、人体の右脚に装着される関節運動アシスト装置と同様に構成されている。
[構成]
図1には、一実施形態に係る関節運動アシスト装置100の外観図が示されている。図1は、人体の脚部に装着された関節運動アシスト装置100を、膝関節が屈曲状態のときに、人体の右側から眺めた外観図である。
関節運動アシスト装置100は、図1に示されるように、第1骨格部材111と、ベルト部材117,118と、第2骨格部材121と、ベルト部材127,128とを備えている。また、関節運動アシスト装置100は、第1取付部材115と、第2取付部材125とを備えている。さらに、関節運動アシスト装置100は、アクチュエータ装置150を備えている。
ここで、第1骨格部材111及び第1取付部材115が、第1外骨格部材に対応している。第2骨格部材121及び第2取付部材125が、第2外骨格部材に対応している。
また、座標系(X,Y,Z)は、関節運動アシスト装置100が人体に装着された場合に、アクチュエータ装置150の後述する筒状部材が人体にとって上方に延びる方向を+Z方向、人体の左側から右側へと向かう方向を+X方向、+Z方向及び+X方向に直交し、人体にとっての前方方向を+Y方向とする座標系である。
上記の第1骨格部材111は、例えば、長板状の鋼鉄製の部材である。第1骨格部材111は、右大腿部(一方側部位)が膝関節から延びる方向に沿って、右大腿部の右側(+X方向側)に配置され、布製や樹脂製等のベルト部材117,118により右大腿部に固定される。
上記の第2骨格部材121は、例えば、長板状の鋼鉄製の部材である。第2骨格部材121は、右下腿部(他方側部位)が膝関節から延びる方向に沿って、右下腿部の右側(+X方向側)に配置され、布製や樹脂製等のベルト部材127,128により右下腿部に固定される。
そして、第1骨格部材111の膝関節側端部である一方側の端部と、第2骨格部材121の膝関節側端部である一方側の端部とは、軸部材AXJを軸にして、回動可能に取り付けられている。ここで、軸部材AXJの軸方向は、膝関節の関節運動の回動軸と平行になっている。
上記の第1取付部材115は、例えば、長板状の鋼鉄製の部材である。第1取付部材115の一方側の端部は、第1骨格部材111の他方側の端部に固定されている。また、第1取付部材115の他方側の端部は、アクチュエータ装置150における後述する第1嵌挿部に、軸部材AX1(第1所定軸)を軸にして回動可能に接続されている。ここで、軸部材AX1の軸方向は、膝関節の関節運動の回動軸に平行になっている。
上記の第2取付部材125は、例えば、長板状の鋼鉄製の部材である。第2取付部材125の一方側の端部は、第2骨格部材121の他方側の端部に固定されている。また、第2取付部材125の他方側の端部は、アクチュエータ装置150における後述する第2嵌挿部に、軸部材AX2(第2所定軸)を軸にして回動可能に接続されている。ここで、軸部材AX2の軸方向は、膝関節の関節運動の回動軸に平行になっている。
<アクチュエータ装置150の構成>
上記のアクチュエータ装置150の構成について、説明する。
アクチュエータ装置150は、図1に示されるように、本体部151と、調整部158と、配管159とを備えている。
《本体部151の構成》
上記の本体部151の構成について、説明する。本体部151は、図2(A),(B)及び図3により総合的に示されるように、筒状部材205と、第1移動部材210と、第2移動部材220とを備えている。また、本体部151は、補強用筒状部材250と、膨縮部材260と、芯部材270とを備えている。ここで、図2(A),(B)のそれぞれは、図2(A),(B)に示した座標系での本体部151の外観図である。当該図2(A),(B)には、膨縮部材260が収縮しているときの本体部151の状態が示されている。また、図3は、本体部151の分解斜視図である。
上記の筒状部材205は、例えば、樹脂製の部材であり、図3及び図4(A)〜(C)により総合的に示されるように、+Z方向側及び−Z方向側の両端部が開口した中空の筒状部材である。ここで、図4(A)〜(C)のそれぞれは、図4(A)〜(C)に示した座標系での筒状部材205の外観図である。
筒状部材205の周壁部には、筒状部材205が延びる方向(Z方向)に沿って開口する4個の第1ガイド溝GC11〜GC14と、4個の第2ガイド溝GC21〜GC24とが形成されている。本実施形態では、第1ガイド溝GC11、第2ガイド溝GC21、第1ガイド溝GC12、第2ガイド溝GC22、第1ガイド溝GC13、第2ガイド溝GC23、第1ガイド溝GC14、第2ガイド溝GC24の順で、8個のガイド溝が筒状部材205の周壁部に等間隔に形成されている。以下の説明では、第1ガイド溝GC11〜GC14を総称する場合には、「第1ガイド溝GC1」と記す。また、第2ガイド溝GC21〜GC24を総称する場合には、「第2ガイド溝GC2」と記す。また、以下では、筒状部材205の外径を「R205」と記し、筒状部材205の内径を「r205」と記す。
上記の第1移動部材210は、例えば、樹脂製の部材であり、図3及び図5(A)〜(C)により総合的に示されるように、第1蓋部LD1及び当該第1蓋部LD1から−Z方向に延在する4個の第1嵌挿片(第1延在部)ET11〜ET14を有する構造に成型加工されている。ここで、第1嵌挿片ET11〜ET14は、第1蓋部LD1の周方向に沿って、等間隔に配置されている。そして、第1嵌挿片ET11〜ET14のそれぞれには、−Z方向側の端部側に第1突起部PR11〜PR14が設けられている。
第1移動部材210の4個の第1嵌挿片ET11〜ET14は、筒状部材205の+Z方向側の開口に嵌挿される。そして、第1突起部PR11〜PR14のそれぞれは、第1ガイド溝GC11〜GC14に係合するようになっている。本実施形態では、第1突起部PR11〜PR14のそれぞれは、第1嵌挿片ET11〜ET14が筒状部材205に嵌挿された後、第1嵌挿片ET11〜ET14に取り付けられるようになっている。こうした構成により、第1突起部PR11〜PR14が筒状部材205の第1ガイド溝GC11〜GC14に沿ってスライド移動することにより、第1移動部材210が筒状部材205に対してスライド移動ができるようになっている。ここで、第1突起部PR11〜PR14は、筒状部材205に対する第1移動部材210の移動を制限するストッパとして機能し、第1移動部材210が筒状部材205から外れないようにしている。
また、第1移動部材210の第1蓋部LD1には、配管159を通す穴HLが形成されている。以下の説明では、第1嵌挿片(第1延在部)ET11〜ET14を総称する場合には、「第1嵌挿片(第1延在部)ET1」と記し、第1突起部PR11〜PR14を総称する場合には、「第1突起部PR1」と記す。また、以下では、第1移動部材210の外径を「R210」と記し、第1移動部材210の内径を「r210」と記す。また、穴HLの径を「RHL」と記す。
上記の第2移動部材220は、例えば、樹脂製の部材であり、図3及び図6(A),(B)により総合的に示されるように、第2蓋部LD2及び当該第2蓋部LD2から+Z方向に延在する4個の第2嵌挿片(第2延在部)ET21〜ET24を有する構造に成型加工されている。ここで、第2嵌挿片ET21〜ET24は、第2蓋部LD2の周方向に沿って、等間隔に配置されている。そして、第2嵌挿片ET21〜ET24のそれぞれには、+Z方向側の端部側に第2突起部PR21〜PR24が設けられている。
第2移動部材220の4個の第2嵌挿片ET21〜ET24は、筒状部材205の−Z方向側の開口に嵌挿される。そして、第2突起部PR21〜PR24のそれぞれは、第2ガイド溝GC21〜GC24に係合するようになっている。本実施形態では、第2突起部PR21〜PR24のそれぞれは、第2嵌挿片ET21〜ET24が筒状部材205に嵌挿された後、第2嵌挿片ET21〜ET24に取り付けられるようになっている。こうした構成により、第2突起部PR21〜PR24が筒状部材205の第2ガイド溝GC21〜GC24に沿ってスライド移動することにより、第2移動部材220が筒状部材205に対してスライド移動ができるようになっている。ここで、第2突起部PR21〜PR24は、筒状部材205に対する第2移動部材220の移動を制限するストッパとして機能し、第2移動部材220が筒状部材205から外れないようにしている。
このように、第1移動部材210及び第2移動部材220が筒状部材205に嵌挿された場合に、第1嵌挿片(第1延在部)ET11〜ET14及び第2嵌挿片(第2延在部)ET21〜ET24のそれぞれは、櫛歯状に互い違いになるように配置されるようになっている。以下の説明では、第2嵌挿片(第2延在部)ET21〜ET24を総称する場合には、「第2嵌挿片(第2延在部)ET2」と記し、第2突起部PR21〜PR24を総称する場合には、「第2突起部PR2」と記す。また、以下では、第2移動部材220の外径を「R220」と記し、第2移動部材220の内径を「r220」と記す。
上記の補強用筒状部材250は、例えば、樹脂製の部材であり、図3に示されるように、+Z方向側及び−Z方向側の両端部が開口した中空の筒状部材である。補強用筒状部材250は、筒状部材205の内部に入れ子式に固定される。そして、筒状部材205と補強用筒状部材250との間には、第1嵌挿片ET11〜ET14及び第2嵌挿片ET21〜ET24を嵌挿できる間隙が設けられる。
こうした構成により、第1嵌挿片ET11〜ET14のそれぞれが、筒状部材205と補強用筒状部材250との間隙に嵌挿され、第1移動部材210が筒状部材205及び補強用筒状部材250に対してスライド移動ができるようになっている。また、こうした構成により、第2嵌挿片ET21〜ET24のそれぞれが、筒状部材205と補強用筒状部材250との間隙に嵌挿され、第2移動部材220が筒状部材205及び補強用筒状部材250に対してスライド移動ができるようになっている。ここで、補強用筒状部材250の外径を「R250」とし、補強用筒状部材250の内径を「r250」とした場合には、「R205 > r205 > R210,R220 > r210,r220 > R250 > r250」の関係が成立する。
上記の膨縮部材260は、本実施形態では、樹脂製の部材であり、図3に示されるように、環状溝を有する伸縮自在なベローズである。本実施形態では、当該膨縮部材260は、第1移動部材210、第2移動部材220及び補強用筒状部材250から形成される空間内に嵌通される。そして、膨縮部材260の+Z方向側端部は、第1移動部材210の第1蓋部LD1に取り付けられる。ここで、膨縮部材260の+Z方向側端部の中央には、径「RHL」の開口が形成され(図3において不図示)、当該開口には、第1蓋部LD1の穴HLを通した可撓性の配管159が取り付けられる。

また、膨縮部材260の−Z方向側端部は、第2移動部材220の第2蓋部LD2に取り付けられる。以下の説明では、膨縮部材260を「ベローズ260」とも記す。ここで、ベローズ260の伸縮部分の外径を「R260」とし、ベローズ260の伸縮部分の内径を「r260」とした場合、「R260 > r260 > RHL」の関係が成立している。
上記の芯部材270は、例えば、樹脂製の部材であり、図3に示されるように、テレスコープ式に段階的に伸縮するように構成された部材である。芯部材270は、図3に示されるように、第1筒状部271と、第2筒状部272と、第3筒状部273とを備えている。当該第1筒状部271、第2筒状部272及び第3筒状部273には、多数の孔が形成されている。当該芯部材270は、本実施形態では、膨縮部材260の内部に挿入される。そして、第1筒状部271の+Z方向側の端部は、ベローズ260内部の+Z方向側端部における開口部分に取り付けられる。また、第3筒状部273の−Z方向側の端部は、ベローズ260内部の−Z方向側端部に取り付けられる。
本実施形態では、芯部材270が最短になるときの長さは、筒状部材250のZ軸方向に沿った長さと概ね同じになっている。また、芯部材270が最長になるときの長さは、筒状部材250のZ軸方向に沿った長さと、第1移動部材210のZ軸方向に沿った長さと、第2移動部材220のZ軸方向に沿った長さとの和と概ね同じになっている。
ここで、第1筒状部271の外径を「R271」、第2筒状部272の外径を「R272」、第3筒状部273の外径を「R273」とした場合には、「r250 > R260 > r260 > R271 > R272 > R273 > RHL」の関係が成立している。また、本実施形態では、ベローズ260の−Z方向側端部はベローズ260本体から切り離し可能となっており、芯部材270が、ベローズ260本体に挿入された後に、ベローズ260の−Z方向側端部がベローズ260本体部に取り付けられるようになっている。また、本実施形態では、ベローズ260内の空間は、芯部材270に形成された多数の孔、及び、配管159を介して、調整部158と連通している。
《調整部158の構成》
上記の調整部158について、説明する。調整部158は、配管159を介して本体部151の膨縮部材260と連通している。かかる構成を有する調整部158は、図7に示されるように、加圧ポンプ311と、減圧ポンプ312と、電気−空気圧制御弁313と、制御部314と、配管315,316とを備えている。
上記の加圧ポンプ311は、配管315を介して、電気−空気圧制御弁313のポンプ側接続口の一方側に接続されている。当該加圧ポンプ311は、膨縮部材260への空気の強制的供給を行う際に利用される。上記の減圧ポンプ312は、配管316を介して、電気−空気圧制御弁313のポンプ側接続口の他方側に接続されている。当該減圧ポンプ312は、膨縮部材260からの空気の強制的排出を行う際に利用される。
上記の電気−空気圧制御弁313は、流路切換弁と、圧力制御弁(比例ソレノイドバルブ)とを備えて構成されている。流路切換弁の入口側の一方が加圧ポンプ311に接続され、入口側の他方が減圧ポンプ312に接続されている。そして、流路切換弁は、制御部314による制御のもとで、膨縮部材260への空気の強制的供給を行う際には、加圧ポンプ311に接続されている配管315と膨縮部材260と連通している配管159とを接続して流路を形成する。また、流路切換弁は、制御部314による制御のもとで、膨縮部材260からの空気の強制的排出を行う際には、減圧ポンプ312に接続されている配管316と膨縮部材260と連通している配管159とを接続して流路を形成する。
上記の制御部314は、膨縮部材260からの空気の強制的排出、及び、膨縮部材260への空気の強制的供給の切り換えの制御を行う。かかる制御に際して、膨縮部材260への空気の強制的供給を行う場合には、制御部314は、電気−空気圧制御弁313が加圧ポンプ311と膨縮部材260とを接続する流路を形成し、膨縮部材260内の空気圧力を調整するように制御する。また、膨縮部材260からの空気の強制的排出を行う場合には、制御部314は、電気−空気圧制御弁313が減圧ポンプ312と膨縮部材260とを接続する流路を形成し、膨縮部材260内の空気圧力を調整するように制御する。
こうした制御は、実験、シミュレーション、経験等による関節を駆動する筋力に関する生体情報に基づいて行われるようにすることができる。ここで、関節を駆動する筋力に関する生体情報は、不図示の検出部が、筋電図、筋肉の硬さ等を検出することで、取得するようにすることができる。また、こうした制御は、不図示の入力部への入力操作に基づいて行うようにすることができる。
[動作]
以上のようにして構成された関節運動アシスト装置100の動作、すなわち、膝関節の機構を利用する関節運動のアシスト動作を説明する。
当初においては、関節運動アシスト装置100では、調整部158による膨縮部材260内の空気圧調整は行われておらず、図1に示されるように、膝関節は屈曲状態にあるものとする。そして、このときのアクチュエータ装置150の本体部151の状態は、図2(A),(B)に示される状態になっている。以下では、アクチュエータ装置150の動作に主に着目して、膝関節のアシスト動作を説明する。
<関節の屈曲状態から伸展状態へのアシスト動作>
関節運動のアシスト動作は、膝関節を屈曲状態から伸展状態にする際には、調整部158が、膨縮部材260への空気の強制的供給を行うための制御を行う。調整部158により、膨縮部材260への空気の強制的供給が行われると、膨縮部材260内の空気圧が上昇する。こうして膨縮部材260内の空気圧が上昇すると、膨縮部材260が膨張する。
膨縮部材260が膨張する過程により、膨縮部材260が膨張したときのアクチュエータ装置150の本体部151の状態が図8及び図9に示されている。図2(A),(B)の状態から図8及び図9の状態に遷移する膨縮部材260の膨張過程により、膨縮部材260に取り付けられた第1移動部材210の第1嵌挿片ET1が、筒状部材205の第1ガイド溝GC1に沿って+Z方向にスライド移動することにより、第1移動部材210が筒状部材205に対して+Z方向に移動する。当該移動は、第1突起部PR1が第1ガイド溝GC1の+Z方向側の端に当接するまで行われる。
また、膨縮部材260の膨張過程により、膨縮部材260に取り付けられた第2移動部材220の第2嵌挿片ET2が、筒状部材205の第2ガイド溝GC2に沿って−Z方向にスライド移動することにより、第2移動部材220が筒状部材205に対して−Z方向に移動する。当該移動は、第2突起部PR2が第2ガイド溝GC2の−Z方向側の端に当接するまで行われる。このように、膨縮部材260の膨張過程により、アクチュエータ装置150の本体部151のZ方向に沿った長さが長くなる。そして、本実施形態では、本体部151が最長になるときの長さは、本体部151が最短のときの長さの約3倍になる。
こうしてアクチュエータ装置150の本体部151の長さが長くなると、図10に示されるように、第1移動部材210に間接的に取り付けられた第1骨格部材111と、第2移動部材220に間接的に取り付けられた第2骨格部材121とのなす角が広くなる。この結果、第1骨格部材111が固定されている大腿部と、第2骨格部材121が固定されている下腿部とがなす角度が広くなり、膝関節は屈曲状態から伸展状態になる。
<関節の伸展状態から屈曲状態へのアシスト動作>
膝関節が伸展状態であるとき(図10参照)に、膝関節を伸展状態から屈曲状態にする際には、調整部158が、膨縮部材260からの空気の強制的排出を行うための制御を行う。調整部158により、膨縮部材260からの空気の強制的排出が行われると、膨縮部材260内の空気圧が下降する。こうして膨縮部材260内の空気圧が下降すると、膨縮部材260が収縮する。
膨縮部材260が収縮する過程により、膨縮部材260が収縮したときのアクチュエータ装置150の本体部151の状態が図2(A),(B)に示されている。図8及び図9の状態から図2(A),(B)の状態に遷移する膨縮部材260の収縮過程により、膨縮部材260に取り付けられた第1移動部材210の第1嵌挿片ET1が、筒状部材205の第1ガイド溝GC1に沿って−Z方向にスライド移動することにより、第1移動部材210が筒状部材205に対して−Z方向に移動する。当該移動は、第1突起部PR1が第1ガイド溝GC1の−Z方向側の端に当接するまで行われる。
また、膨縮部材260の収縮過程により、膨縮部材260に取り付けられた第2移動部材220の第2嵌挿片ET2が、筒状部材205の第2ガイド溝GC2に沿って+Z方向にスライド移動することにより、第2移動部材220が筒状部材205に対して+Z方向に移動する。当該移動は、第2突起部PR2が第2ガイド溝GC2の+Z方向側の端に当接するまで行われる。このように、膨縮部材260の収縮過程により、アクチュエータ装置150の本体部151のZ方向に沿った長さが短くなる。
こうしてアクチュエータ装置150の本体部151の長さが短くなると、図1に示されるように、第1移動部材210に間接的に取り付けられた第1骨格部材111と、第2移動部材220に間接的に取り付けられた第2骨格部材121とのなす角が狭くなる。この結果、第1骨格部材111が固定されている大腿部と、第2骨格部材121が固定されている下腿部とがなす角度が狭くなり、膝関節は伸展状態から屈曲状態になる。
以上説明したように、本実施形態では、アクチュエータ装置150の本体部151は、筒状部材205と、第1移動部材210と、第2移動部材220と、膨縮部材260とを備えている。当該筒状部材205の一端側の開口に第1移動部材210が嵌挿され、当該筒状部材205の他端側の開口に第2移動部材220が嵌挿されている。そして、筒状部材205、第1移動部材210及び第2移動部材220から形成される空間内に、膨縮部材260が嵌通されている。
ここで、筒状部材205の周壁部には、第1移動部材210の第1嵌挿片ET11〜ET14に設けられた第1突起部PR11〜PR14に係合する第1ガイド溝GC11〜GC14が形成されている。また、筒状部材205の周壁部には、第2移動部材220の第2嵌挿片ET21〜ET24に設けられた第2突起部PR21〜PR24に係合する第2ガイド溝GC21〜GC24が形成されている。そして、第1移動部材210及び第2移動部材220が筒状部材205に嵌挿された場合に、第1嵌挿片ET11〜ET14及び第2嵌挿片ET21〜ET24のそれぞれは、櫛歯状に互い違いになるように配置されている。
こうしたアクチュエータ装置150の本体部151の構成で、膨縮部材260が膨張すると、第1嵌挿片ET1が、第1ガイド溝GC1に沿って筒状部材205から遠ざかる方向にスライド移動することにより、第1移動部材210が筒状部材205から遠ざかる方向に移動する。また、膨縮部材260が膨張すると、第2嵌挿片ET2が、第2ガイド溝GC2に沿って筒状部材205から遠ざかる方向にスライド移動することにより、第2移動部材220が筒状部材205から遠ざかる方向に移動する。このように、膨縮部材260が膨張すると、アクチュエータ装置150の本体部151のZ方向に沿った長さが長くなる。そして、本実施形態では、本体部151が最長になるときの長さは、本体部151が最短のときの長さの約3倍になる。
このため、アクチュエータ装置の伸縮比を、ピストンシリンダ機構のアクチュエータ装置に比べて、飛躍的に大きくすることができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ装置150の本体部151は、補強用筒状部材250を備えている。そして、第1嵌挿片ET1及び第2嵌挿片ET2が、筒状部材205と補強用筒状部材250との間隙に嵌挿され、筒状部材205及び補強用筒状部材250に対してスライド移動ができるようになっている。このようにして第1延在部及び第2延在部を、筒状部材205と補強用筒状部材250との間に挟み込むことで、ベローズ260が筒状部材205の軸方向以外の方向に蛇行して膨張する事態の発生を低減することができる。このため、ベローズ260の蛇行により生じる第1延在部及び第2延在部の移動に伴うガタの発生が低減される。また、第1延在部及び第2延在部を、筒状部材205と補強用筒状部材250との間に挟み込むことにより、第1延在部及び第2延在部がスライド移動に伴い変形することを低減することができる。このため、筒状部材205に対する第1移動部材210のスライド移動及び第2移動部材220のスライド移動を安定させ、アクチュエータ装置150の本体部151の強化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、アクチュエータ装置150の本体部151は、テレスコープ式の芯部材270を備えている。そして、芯部材270は、膨縮部材260の内部に挿入される。このようにして膨縮部材260の内部に芯部材270を挿入することで、ベローズ260が筒状部材205の軸方向以外の方向に蛇行して膨張する事態の発生を低減することができる。このため、膨縮部材260が筒状部材205の中心軸方向に沿って膨縮し、筒状部材205内での膨縮部材260の膨張行程及び収縮行程を安定させることができる。
また、本実施形態では、筒状部材205、第1移動部材210、第2移動部材220、補強用筒状部材250及び芯部材270は、樹脂製の部材である。そして、本実施形態では、膨縮部材260を樹脂製のベローズにしている。このため、アクチュエータ装置150の本体部151の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、こうしたアクチュエータ装置を利用して、簡易な構成の外骨格部材を人体に装着して、膝関節の関節運動をアシストする。このため、本発明のアクチュエータ装置を利用することで、人体に装着される装着外骨格構造を簡易にしながら、関節運動の可動範囲を広げることができる。
このため、本実施形態によれば、簡易な工作で軽量に製作可能、低圧力での駆動が可能、かつ、伸縮比の大きいアクチュエータ装置を提供することができる。また、本実施形態では、軽量、低圧力での駆動可能かつ伸縮比の大きいアクチュエータ装置を使用して、関節運動を適切にアシストすることができる。
したがって、本実施形態によれば、装置の製作者にとっての製作の容易性を向上させることができるとともに、装着者の利便性を向上させることのできるアクチュエータ装置を提供することができる。また、本実施形態によれば、当該アクチュエータ装置を使用して、関節運動を適切にアシストすることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1移動部材の第1延在部、及び、第2移動部材の第2延在部を嵌挿片とし、当該第1嵌挿片及び第2嵌挿片のそれぞれが、櫛歯状に互い違いになるように配置した。これに対して、第1延在部及び第2延在部を筒状にして、当該第1延在部及び第2延在部のそれぞれを、筒状部材に対して、テレスコープ式に取り付けるようにしてもよい。この場合には、筒状の第1延在部に第1ガイド溝に係合する第1突起部を設け、筒状の第2延在部に第2ガイド溝に係合する第2突起部を設ける。こうした構成であっても、実施形態の場合と同様に、第1突起部が第1ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、第1移動部材が筒状部材に対してスライド移動し、第2突起部が第2ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、第2移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動する。こうした構成では、第1移動部材及び第2移動部材が、筒状部材に対して、Z方向に移動し、膨縮部材が筒状部材の軸方向以外の方向に蛇行して膨張する事態の発生を低減することができる。
また、第1延在部及び第2延在部のそれぞれを、筒状部材に対してテレスコープ式に取り付ける場合に、筒状部材の周壁部に第1ガイド溝及び第2ガイド溝を形成しないようにしてもよい。そして、筒状部材に第1ガイド溝及び第2ガイド溝を形成しないようにした場合には、第1延在部に第1突起部を設けないようにするとともに、第2延在部に第2突起部を設けないようにする。ここで、「第1移動部材の外径<筒状部材の内径<筒状部材の外径<第2移動部材の内径」の関係がある場合に、筒状部材における+Z方向側の開口の縁と、第1移動部材の第1蓋部の縁との間、及び、筒状部材における+Z方向側の開口の縁と、第2移動部材の第2延在部の+Z方向側の縁との間の少なくとも一方を、筒状部材のZ方向の長さより僅かに短い布や複数の紐で繋ぐようにしてもよい。こうした構成を採用することにより、当該布や複数の紐が、当該布や複数の紐で繋がれた側の筒状部材に対する移動部材の移動を制限するストッパとして機能し、当該移動部材が筒状部材から外れないようにすることができる。
また、筒状部材における開口の縁と移動部材とを繋ぐ部材の素材を布とした場合には、筒状部材と移動部材との隙間に、埃等の異物が侵入することを防止することができる。
なお、第1延在部及び第2延在部を筒状にする構成の場合には、補強用筒状部材を本体部の構成要素から省略する。また、第1延在部及び第2延在部を筒状にする構成の場合には、芯部材を本体部の構成要素としてもよいし、また、芯部材を本体部の構成要素から省略するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、ベローズが、筒状部材、第1移動部材及び第2移動部材から形成される空間内に嵌通されることとした。これに対して、ベローズ内に、筒状部材、第1移動部材及び第2移動部材を挿入してもよい。この場合には、例えば、ベローズ内部の+Z方向側端部に、調整部と連通する穴が形成された第1蓋部を取り付け、ベローズ内部の−Z方向側端部に第2蓋部を取り付けるようにすればよい。
ここで、ベローズ内部に挿入される第1移動部材及び第2移動部材は、櫛歯状に互い違いに配置されるものであってもよいし、筒状部材に対してテレスコープ式に配置されるものであってもよい。なお、ベローズ内部に筒状部材、第1移動部材及び第2移動部材を挿入する場合には、芯部材を本体部の構成要素から省略してよい。
また、上記の実施形態では、膨縮部材をベローズとした。これに対して、図11(A)に示される樹脂製の中空の円環状部材261nをN個用意し、図11(B)のように、当該N個の円環状部材261nを積層したものを、膨縮部材260Bとすることができる。ここで、隣り合う円環状部材同士(例えば、円環状部材2612及び円環状部材2613)は連通している。また、円環状部材2611には、配管159が取り付けられ、配管159を介して調整部と連通している。
また、上記の実施形態では、筒状部材に形成される第1ガイド溝の数及び第2ガイド溝の数を、それぞれ4とした。そして、第1移動部材が有する第1嵌挿片の数を4とし、第2移動部材が有する第2嵌挿片の数を4とした。これに対して、第1ガイド溝の数、第2ガイド溝の数、第1嵌挿片の数及び第2嵌挿片の数を、それぞれ、1〜3、又は、5以上にしてもよい。
また、上記の実施形態では、アクチュエータ装置の本体部の形状を円筒形状にした。これに対して、筒状部材を多角筒形状にし、第1移動部材の第1蓋部、第2移動部材の第2蓋部、補強用筒状部材等の形状を筒状部材の形状に合せて、本体部の形状を筒状部材の形状に合せた多角筒形状にしてもよい。
また、上記の実施形態では、本体部が、補強用筒状部材を備えることとしたが、本体部の構成要素から、補強用筒状部材を省略するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、本体部が、芯部材を備えることとしたが、本体部の構成要素から、芯部材を省略するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、人体の膝関節の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置について説明したが、人体の肘関節等の他の関節の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置であってもよいことは勿論である。
また、本実施形態においては、膨縮部材として樹脂製の部材を採用したが、膨縮部材は、伸縮自在であり、人体に装着される装置の重さ等の負担をかけることがない素材であれば、他の素材であってもよい。
また、調整部の構成としては、空気の吐出、及び、空気の吸引を行うことのできる手動式ポンプであってもよい。
また、本発明の関節運動アシスト装置は、作動流体を空気としたが、他の気体や、水や油等の液体であってもよい。
本発明の関節運動アシスト装置は、介護や福祉の分野で利用する場合には、リハビリテーション用として装着するだけでなく、力が弱っている者がパワーアシスト用の装置としても利用することができる。また、本発明の関節運動アシスト装置は、介護や福祉の分野以外で、物を持ち上げる等のパワーアシスト装置としても利用することができる。
また、上記の実施形態においては、人体の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置に本発明を適用したが、関節機構を有する人体以外の内骨格型の哺乳類、外骨格型又は内骨格型のロボット等の所定対象物の関節運動アシスト装置にも本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態では、アクチュエータ装置を、関節運動をアシストする関節運動アシスト装置に適用した。これに対して、本発明のアクチュエータ装置を他の用途に適用してもよいことは勿論である。
例えば、アクチュエータ装置の第1移動部材の第1蓋部を地面等に当接させるとともに、アクチュエータ装置の第2移動部材の第2蓋部を人体の臀部に当節させる。そして、本発明のアクチュエータ装置を動作させ、人体のしゃがんだ姿勢から立ち上がった姿勢へのアシスト、人体の立ち上がっている姿勢からしゃがんだ姿勢へのアシスト等に、本発明のアクチュエータ装置を利用することができる。
また、構造物等(例えば、車)をジャッキアップする場合に、本発明のアクチュエータ装置を利用することができる。
以上説明したように、本発明のアクチュエータ装置は、所定対象物の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置のアクチュエータ装置に適用することができる。また、本発明の関節運動アシスト装置は、所定対象物の関節運動をアシストする関節運動アシスト装置に適用することができる。

Claims (7)

  1. 筒状部材と;
    第1蓋部及び前記第1蓋部の辺縁から延在する第1延在部を有し、前記筒状部材の一端側に前記第1延在部が嵌め込まれ、前記筒状部材に対して、前記筒状部材の軸方向に沿った方向への移動が可能な第1移動部材と;
    前記第1蓋部と同一の径を有する第2蓋部及び前記第2蓋部の辺縁から延在する第2延在部を有し、前記筒状部材の他端側に前記第2延在部が嵌め込まれ、前記第1移動部材と衝突せずに、前記筒状部材に対して、前記筒状部材の軸方向に沿った方向への移動が可能な第2移動部材と;
    前記筒状部材の軸方向に沿って膨縮する膨縮部材と;
    前記膨縮部材内の作動流体圧を調整する調整部と;を備え、
    前記膨縮部材の一方側端部が前記第1蓋部に取り付けられ、前記膨縮部材の他方側端部が前記第2蓋部に取り付けられ、
    前記膨縮部材の膨張により、前記第1延在部の前記第1蓋部及び前記第2延在部の前記第2蓋部が前記筒状部材から遠ざかる方向に移動し、前記膨縮部材の収縮により、前記第1延在部の前記第1蓋部及び前記第2延在部の前記第2蓋部が前記筒状部材に近づく方向に移動する、
    ことを特徴とするアクチュエータ装置。
  2. 前記筒状部材の周壁部には、前記筒状部材が延びる方向に沿って開口する少なくとも1つの第1ガイド溝及び少なくとも1つの第2ガイド溝が形成され、
    前記第1延在部は、前記第1蓋部の周方向に所定の間隔で配置された前記第1ガイド溝の数と同数の第1嵌挿片であり、
    前記第2延在部は、前記第2蓋部の周方向に所定の間隔で配置された前記第2ガイド溝の数と同数の第2嵌挿片であり、
    前記第1嵌挿片には、前記第1ガイド溝に係合する第1突起部が設けられ、
    前記第2嵌挿片には、前記第2ガイド溝に係合する第2突起部が設けられ、
    前記第1嵌挿片及び前記第2嵌挿片のそれぞれは、櫛歯状に互い違いになるように配置され、
    前記第1突起部が前記第1ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、前記第1移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動し、
    前記第2突起部が前記第2ガイド溝に沿ってスライド移動することにより、前記第2移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 前記筒状部材の内部に、所定の間隙を空けて、入れ子式に固定された補強用筒状部材を更に備え、
    前記第1移動部材の前記第1延在部は、前記筒状部材と前記補強用筒状部材との間隙に嵌挿され、前記筒状部材及び前記補強用筒状部材に対してスライド移動し、
    前記第2移動部材の前記第2延在部は、前記筒状部材と前記補強用筒状部材との間隙に嵌挿され、前記筒状部材及び前記補強用筒状部材に対してスライド移動する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ装置。
  4. 前記膨縮部材の膨縮に従い、長さが可変するテレスコープ式の芯部材を更に備え、
    前記芯部材は、
    前記膨縮部材内に挿入され、
    前記筒状部材、前記第1移動部材及び第2移動部材から形成される内部空間内において、前記筒状部材の中心軸に沿って配置される、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  5. 前記第1延在部及び前記第2延在部のそれぞれは、前記筒状部材に対してテレスコープ式に取り付けられ、
    前記第1移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動し、前記第2移動部材が前記筒状部材に対してスライド移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  6. 骨格構造を有する所定対象物に装着し、前記所定対象物の一方側部位と他方側部位とを接続している関節の機構を利用する関節運動をアシストする外骨格型の関節運動アシスト装置であって、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置と;
    前記一方側部位が前記関節から延びる方向に沿って、前記一方側部位に固定される第1外骨格部材と;
    前記他方側部位が前記関節から延びる方向に沿って、前記他方側部位に固定される第2外骨格部材と;を備え、
    前記第1外骨格部材は、前記アクチュエータ装置における前記第1移動部材の前記第1蓋部に、前記関節運動の回動軸に平行な第1所定軸を軸にして回動可能に接続され、
    前記第2外骨格部材は、前記アクチュエータ装置における前記第2移動部材の前記第2蓋部に、前記関節運動の回動軸に平行な第2所定軸を軸にして回動可能に接続される、
    ことを特徴とする関節運動アシスト装置。
  7. 前記所定対象物の関節は、膝関節であり、
    前記第1外骨格部材は大腿部に固定され、前記第2外骨格部材は下腿部に固定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の関節運動アシスト装置。
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