JP6830835B2 - 人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラム - Google Patents

人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラムに関する。
特許文献1の請求項1等には、仕事の開始時間と終了時間との間に発生した人件費を、仕事の属性に関連づけられた配賦先に配賦する人件費配賦システムが開示されている。特に、特許文献1の段落0038等には、売上データベースから、仕事の属性に関連づけられた複数の下位項目の売上データを読み出して、読み出された売上データと、仕事の開始時間と終了時間との間に発生した人件費に基づいて人件費の配賦額を算出し、その算出された人件費の配賦額をコスト管理データベースの所定項目に配賦することが開示されている。
特開2003−058679号公報
しかしながら、このような特許文献1にあっては、従業員が各店舗で働いた時間に基づいて人件費の配賦を行っているが、小売業界などでは複数店舗を兼任するエリアマネージャーが存在し、エリアマネージャーは自分が管轄する店舗に対して共通で行う業務があることから、勤務時間だけではエリアマネージャーの各店舗に対する関与を正確に捉えることができなかった。また、これまでの給与システム単独では、エリアマネージャーの兼任店舗情報や店舗別売上金額を把握することが困難であったため、担当者の裁量によって人件費が配賦されていたが、適正に配賦することは困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、複数店舗を兼任するエリアマネージャーであっても店舗の売上規模に応じて適正な人件費の配賦が可能であり、エリアマネージャーが店長を兼任している場合は、店長業務としての人件費とエリアマネージャーとしての人件費とを分けて配賦することができる人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る人件費配賦装置は、記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置であって、前記記憶部には、前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、を含み、前記制御部は、前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力手段と、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る人件費配賦装置は、前記制御部は、前記配賦連携仕訳データを用いて、前記従業員別の配賦対象結果と、前記店舗別の売上データと、前記店舗別の配賦結果とを出力する配賦結果確認データ出力手段を、更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る人件費配賦装置は、前記複数の店舗を兼任する従業員がエリアマネージャーであって、前記配賦結果確認データ出力手段は、前記エリアマネージャーが店長を兼任している場合は、前記従業員別の配賦対象結果として、エリアマネージャー分の人件費と、店長分の人件費とを分けて出力すること、を特徴とする。
また、本発明に係る人件費配賦方法は、記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置で実行される人件費配賦方法であって、前記記憶部には、前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、を含み、前記制御部で実行される、前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力ステップと、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る人件費配賦プログラムは、記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置で実行させるための人件費配賦プログラムであって、前記記憶部には、前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、を含み、前記制御部で実行させるための、前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力ステップと、前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数店舗を兼任するエリアマネージャーであっても店舗の売上規模に応じて適正な人件費の配賦が可能であり、エリアマネージャーが店長を兼任している場合は、店長業務としての人件費とエリアマネージャーとしての人件費とを分けて配賦することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る人件費配賦装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る人件費配賦装置の紐づけデータ構造の関連テーブル項目の一例を示す図である。 図3は、人件費配賦処理を行うプログラムとその生成データイメージの一例を示す図である。 図4は、配賦率調整入力画面の一例を示す図である。 図5は、配賦処理画面の一例を示す図である。 図6は、配賦結果確認データ出力画面の一例を示す図である。 図7は、従業員別配賦対象結果出力画面の一例を示す図である。 図8は、店舗別売上データ出力画面の一例を示す図である。 図9は、店舗別配賦結果出力画面の一例を示す図である。 図10は、配賦仕訳データ連携画面の一例を示す図である。 図11は、一般店舗従業員の場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。 図12は、一般店舗従業員の場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。 図13は、一般店舗従業員の場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。 図14は、一般店舗従業員の場合の配賦処理の一例を示す図である。 図15は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。 図16は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。 図17は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。 図18は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦処理の一例を示す図である。 図19は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。 図20は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。 図21は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。 図22は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦処理の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
従来の小売業界では、複数の店舗を運営している企業にとって、各店舗の損益を正確に捉えることが求められている。このため、社員の給与や賞与の仕訳は、所属している店舗で全てを計上せずに、関わった店舗間で人件費配賦を行っている。このように、一般の店舗従業員は、各店舗で働いた時間に基づいて配賦を行うことが一般的であるが、小売業界は複数店舗を兼任するエリアマネージャーが存在するため、エリアマネージャーは自分が管轄する店舗に対して共通で行う業務があることから、勤務時間だけでは適切に配賦を行うことができなかった。そこで、給与システム単独では、複数の店舗を兼任するエリアマネージャーの給与を各店舗に配賦する場合、エリアマネージャーの兼任店舗情報が得られなかったり、店舗別売上金額が把握できなかったりするため、経理担当者の裁量により配賦処理を行っていたが、手間が掛かる上、適正な割合で配賦を行うことが困難であった。
そこで、本実施形態では、勤怠管理システムからエリアの情報を連携し、販売管理システムから店舗別売上を連携することにより、店舗の売上規模に応じた配賦ができるようになった。また、エリアマネージャーが店長を兼任している場合は、最初に設定した基準に従い固定の比率で配賦を行うことで、店長業務としての人件費と、エリアマネージャーとしての人件費とに分けられるような機能実装が可能になった。
[2.構成]
本実施形態に係る人件費配賦装置の構成の一例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、人件費配賦装置100の構成の一例を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る人件費配賦装置の紐づけデータ構造の関連テーブル項目の一例を示す図である。図3は、人件費配賦処理を行うプログラムとその生成データイメージの一例を示す図である。
人件費配賦装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、人件費配賦装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
人件費配賦装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。人件費配賦装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、人件費配賦装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、人件費配賦装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、従業員マスタ106a、エリアマスタ106b、配賦対象詳細データ106c、給与データ106d、給与連携科目マスタ106e、店舗売上データ106f、配賦連携仕訳データ106g等を備えている。
従業員マスタ106aは、勤怠管理システムにおいて人件費の配賦対象となる従業員の情報を保持している。例えば、図2に示すように、従業員マスタ106aの項目としては、社員CD(コード)、社員名、所属CD等がある。
エリアマスタ106bは、勤怠管理システムにおいて従業員が兼任する複数店舗のエリア情報を保持している。例えば、図2に示すように、エリアマスタ106bの項目としては、エリアCD、事業部CD、事業所CD、エリア名等がある。
配賦対象詳細データ106cは、配賦管理システムにおいて従業員マスタ106aの配賦対象となる従業員の情報と、エリアマスタ106bの従業員が兼任する複数店舗のエリア情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整するデータを格納している。例えば、図2に示すように、配賦対象詳細データ106cの項目としては、会計年月、給与賞与区分、社員CD、店舗CD、初段配賦率、二段階対象FLG(フラグ)等がある。
給与データ106dは、給与管理システムにおいて従業員の給与に関するデータを格納している。例えば、図2に示すように、給与データ106dの項目としては、会計年月、給与賞与区分、社員CD、支給日区分、テーブル名、フィールド名、設定名、金額、初段配賦金額等がある。なお、この給与データ106dは、図3に示すように、配賦元の給与支給データ106d−1と給与控除データ106d−2の金額を集計することにより取得される。
給与連携科目マスタ106eは、給与管理システムにおいて給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定を保持している。例えば、図2に示すように、給与連携科目マスタ106eの項目としては、給与賞与区分、テーブル名、フィールド名、配賦対象FLG、勘定コード、補助コード、補助内訳コード、税区分、税込み区分、賃借区分、固定部門コード等がある。
店舗売上データ106fは、販売管理システムにおいて店舗毎の売上データを売上日毎に計上したデータを格納している。例えば、図2に示すように、店舗売上データ106fの項目としては、伝票NO、計上月、店舗CD、売上日、売上金額等がある。なお、この店舗売上データを会計年月、給与賞与区分および店舗CDに基づいてデータを集計することにより、配賦基準となる配賦基準データを作成することができる。
配賦連携仕訳データ106gは、配賦管理システムにおける配賦対象詳細データ106cと、給与管理システムにおける給与データ106d(給与支給データ106d−1、給与控除データ106d−2)と給与連携科目マスタ106eと、販売管理システムにおける店舗売上データ106fとに基づいて配賦処理することにより、店舗毎、給与科目毎に配賦連携仕訳を行うデータを格納している。例えば、図2に示すように、配賦連携仕訳データ106gの項目としては、会計年月、給与賞与区分、支給日区分、テーブル名、項目名、行NO、勘定CD、補助科目CD、補助内訳CD、税区分、税込み区分、賃借区分、元部門CD、元金額、部門CD、金額等がある。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、人件費配賦装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、配賦率調整入力手段としての配賦率調整入力部102a、配賦処理手段としての配賦処理部102b、配賦結果確認データ出力手段としての配賦結果確認データ出力部102c等を備えている。
配賦率調整入力部102aは、従業員マスタ106aの従業員の情報と、エリアマスタ106bの従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って配賦対象詳細データ106cを生成する。配賦率調整入力部102aは、対象年月、出力区分(給与・賞与)、従業員毎に配賦率の設定が可能である。
配賦処理部102bは、配賦対象詳細データ106cと、店舗売上データ106fと、従業員の給与データ106dと、給与連携科目マスタ106eとに基づいて、配賦連携仕訳データ106gを生成する。配賦処理部102bは、会計年月、対象(給与・賞与)毎に処理が可能であり、再実行処理も可能である。
配賦結果確認データ出力部102cは、配賦処理部102bで生成した配賦連携仕訳データ106gに基づいて配賦結果を確認するためのデータを出力する。配賦結果を確認するデータ例としては、図3に示すように、従業員毎の配賦対象となる店舗とその金額を表す従業員別配賦対象結果(図7参照)、店舗毎の売上を表す店舗別売上データ(図8参照)、店舗毎の配賦結果を表す店舗別配賦結果(図9参照)等を出力することができる。配賦結果確認データ出力部102cは、対象年月、出力区分(給与・賞与)、給与区分毎に出力することが可能である。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図4〜図22を参照して、本実施形態に係る人件費配賦装置の処理の一例について説明する。図4は、配賦率調整入力画面の一例を示す図である。図5は、配賦処理画面の一例を示す図である。図6は、配賦結果確認データ出力画面の一例を示す図である。図7は、従業員別配賦対象結果出力画面の一例を示す図である。図8は、店舗別売上データ出力画面の一例を示す図である。図9は、店舗別配賦結果出力画面の一例を示す図である。図10は、配賦仕訳データ連携画面の一例を示す図である。図11は、一般店舗従業員の場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。図12は、一般店舗従業員の場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。図13は、一般店舗従業員の場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。図14は、一般店舗従業員の場合の配賦処理の一例を示す図である。図15は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。図16は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。図17は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。図18は、店長兼任しないエリアマネージャーの場合の配賦処理の一例を示す図である。図19は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦率調整入力処理の一例を示す図である。図20は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦基準作成処理の一例を示す図である。図21は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の給与データ取得処理の一例を示す図である。図22は、店長兼任するエリアマネージャーの場合の配賦処理の一例を示す図である。
複数の店舗運営を行う小売業界などでは、各店舗の損益を正確に捉えることが求められている。一般店舗従業員の場合は、所属店舗のみで業務を行うため、勤務時間を配賦基準として人件費を配賦することについては特に問題無い。しかし、複数店舗を兼任する従業員として、小売業界ではエリアマネージャーが居るが、エリアマネージャーの人件費は、これまでは管轄する店舗に対し一般店舗従業員と同様に勤務時間を配賦基準としていた。このため、エリアマネージャーは、管轄店舗全店に共通な業務を行っていることから、勤務時間を基準に配賦すると、各店舗の損益を正確に捉えることができなかった。
このため、本実施形態に係る人件費配賦装置100は、エリアマネージャーの給与賞与を管轄している店舗の売上金額を基準として配賦を行う点に特徴がある。以下、比較例としての一般店舗従業員の場合と、本実施形態におけるエリアマネージャーの場合とを、配賦率調整入力と配賦処理とを用いて比較し、さらに本実施形態の配賦結果確認データ出力について説明する。
[一般店舗従業員の場合]
一般店舗従業員の場合の人件費配賦処理は、図2および図11に示すように、従業員マスタ106aの従業員データに基づいて配賦対象データを作成する。この配賦対象データは、図11に示すように、月間における勤務時間を配賦基準として設定している。このため、本実施形態のエリアマネージャーのように複数の店舗を兼任する店舗情報を保持しているエリアマスタ106bは不要であって、配賦対象詳細データ106cは作成されない。
そして、勤務時間を配賦基準とするため、配賦基準作成処理は、図2および図12に示すように、一般店舗従業員の勤務実績データに基づいて、年月、給与賞与区分、社員CD、店舗CDにてデータを集計し、配賦基準_勤務時間データを作成する。
続いて、図13に示すように、給与支給データと給与控除データとに基づいて給与データ106dを作成して、配賦元となる金額を集計する。
上記のように作成された給与データと、配賦基準_勤務時間データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かを設定した給与連携科目マスタ106eとを用いて、図14に示すような配賦連携仕訳データが作成される。その結果、勘定CDの“給与”と“通勤交通費”は、勤務時間に応じて配賦され、勘定CDの“預かり金”に関しては、配賦されずに所属店扱いで仕訳データが作成される。このように、一般店舗従業員の人件費の配賦は、勤務時間を配賦基準としても問題ないが、エリアマネージャーは兼任する複数店舗の共通業務を行う時間が含まれるため、勤務時間ではなく店舗の売上金額を配賦基準とすることがより望ましい。以下では、本実施形態に係るエリアマネージャーの場合の人件費配賦処理について具体的に説明する。
[エリアマネージャーの場合]
(配賦率調整入力)
人件費配賦装置100の配賦率調整入力部102aは、図4に示すように、配賦率調整入力画面の左側に従業員マスタ106aによる人件費の配賦対象となる従業員情報一覧を表示し、その中の“テスト社員A”が選択されると、エリアマスタ106bに基づいて“テスト社員A”が兼任する複数店舗のエリア情報を画面右側に表示させる。ここで、オペレータは、従業員情報一覧の“配賦有無”のチェック、複数店舗のエリア情報の“1段階目率(%)”、あるいは“2段階目対象”のチェックを変更することで、配賦率の設定を適宜調整することができる。
図4の配賦率調整入力画図面の左側の従業員情報一覧の“テスト社員A”は、20××/6月の給与の配賦が有り(黒い四角で表示)となっている。このように、対象年月としての会計年月を指定し、出力区分としての対象を給与か賞与を指定し、従業員毎の配賦の有無を設定する。また、画面右側に示すエリア情報の“1段階目率(%)”は店長を兼任している場合の店長業務の人件費の配賦割合であり、“2段階目対象”はエリアマネージャーとしての人件費の配賦対象を示している。例えば、“テスト社員A”の給与金額を¥500,000とすると、1段階目の店長業務としての人件費の配賦割合は、
0018 R店 ¥100,000(20%)
0019 S店 ¥ 50,000(10%)
0021 U店 ¥ 50,000(10%)
となる。残額の¥300,000については、2段階目のエリアマネージャーの人件費の配賦対象として、0001A店〜0022V店の中でチェックの入っている店舗(黒い四角で表示)において売上基準配賦が行われる。つまり、チェックの入っていない店舗(白い四角で表示)では、エリアマネージャーの人件費配賦は行わない。また、例えば0022V店は、配賦対象になっているが、仮に店舗の売上が¥0だった場合、やはり配賦は行われない。
このように、配賦率調整入力部102aは、従業員マスタ106aとエリアマスタ106bとに基づいてエリアマネージャーの配賦率調整入力を行い、配賦対象詳細データ106cを生成する。以下では、エリアマネージャーの店長の兼任の有無に応じた配賦率調整入力の一例を説明する。
<店長兼任無し>
店長を兼任しないエリアマネージャー(社員CD:000002、テスト社員B)の配賦率調整入力の場合、配賦率調整入力部102aは、図2、図3および図15に示すように、従業員マスタ106aから配賦対象データを作成し、エリアマスタ106bに基づいて配賦対象詳細データ106cを作成する。エリアマネージャーの“配賦基準”は、図15に示すように、“売上金額”に基づくように設定されており、店長を兼任しない場合は、配賦対象詳細データ106cの“初段配賦率”が全て“0%”になっている。このため、エリアマネージャー分の人件費は、配賦対象詳細データ106cの“2段階対象FLG”で“する”となっている“店舗CD”が0001と0002の売上に応じて、配賦元となる給与が配賦される。
<店長兼任有り>
店長を兼任するエリアマネージャー(社員CD:000003、テスト社員C)の配賦率調整入力の場合、配賦率調整入力部102aは、図2、図3および図19に示すように、従業員マスタ106aから配賦対象データを作成し、エリアマスタ106bに基づいて配賦対象詳細データ106cを作成する。エリアマネージャーの“配賦基準”は、図19に示すように、“売上金額”であり、店長を兼任する場合は、配賦対象詳細データ106cの“初段配賦率”が兼任する店舗(店舗CD:0001)に対して、配賦割合が固定で設定されている(ここでは、25%)。つまり、配賦元となる給与の25%が店長分として配賦され、残りの75%に対して“2段階対象FLG”で“する”となっている“店舗CD”が0001と0002と0003の売上に応じてエリアマネージャー分の人件費が配賦される。
(配賦処理)
続いて、人件費配賦装置100の配賦処理部102bは、図5に示すように、配賦処理画面において、“会計年月”と、配賦の“対象”として給与か賞与を指定し、F10:実行ボタンを押下すると、配賦連携仕訳データを生成する配賦処理を実行する。配賦処理は、会計年月毎、あるいは、配賦対象毎に処理が可能であり、後述する配賦仕訳データ連携(図3参照)を行うまでは、配賦処理を再実行することが可能である。配賦処理は、(1)店舗売上データ106fから配賦基準データを作成する「配賦基準作成」、(2)給与支給データ106d−1と給与控除データ106d−2から給与データ106dを作成する「給与データ取得」、(3)給与データ106dと配賦基準データと給与連携科目マスタ106eに基づいて配賦連携仕訳データを作成する「配賦」の手順で行われる。以下では、エリアマネージャーの店長の兼任の有無に応じた配賦処理の一例を説明する。
<店長兼任無し>
店長を兼任しないエリアマネージャー(テスト社員B)の配賦処理の配賦基準作成の場合、配賦処理部102bは、図2、図3および図16に示すように、配賦対象詳細データ106cと店舗売上データ106fに基づいて、“会計年月”、“給与賞与区分”、“店舗CD”および“売上金額”を集計して、配賦基準データを作成する。図15に示す配賦対象詳細データ106cのテスト社員Bの配賦対象は、“店舗CD”が0001と0002の2つの店舗なので、図16に示す配賦基準データのうち、太枠で囲った上段の2つの明細が配賦対象となる。
また、配賦処理部102bは、図2、図3および図17に示すように、給与支給データ106d−1と給与控除データ106d−2とを集計して、給与データ106dを作成する。
そして、配賦処理部102bは、図18に示すように、上記作成した給与データ106dと、配賦基準データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かを設定した給与連携科目マスタ106eとを用いて集計することにより、配賦連携仕訳データ106gを作成する。この配賦連携仕訳データ106gにおいて、勘定科目(“勘定CD”)が“給与”や“通勤交通費”については、店舗の売上金額基準によって配賦される。つまり、“店舗CD(部門CDともいう)”が0001と0002の売上金額の合計(¥4,000,000)に対して、“店舗CD”0001の売上金額の割合は、
3,000,000/(3,000,000+1,000,000)=3/4
となるため、“給与”の元金額が¥400,000の場合の配賦は、
400,000×3/4=300,000
となる。
また、“店舗CD”0002の売上の割合は、
1,000,000/(3,000,000+1,000,000)=1/4
となるため、“給与”の元金額が¥400,000の場合の配賦は、
400,000×1/4=100,000
となる。
同様に、“通勤交通費”の元金額が¥20,000の場合の“店舗CD”0001への配賦は、
20,000×3/4=15,000
となる。
また、“通勤交通費”の“店舗CD”0002への配賦は、
20,000×1/4=5,000
となる。
さらに、勘定科目(“勘定CD”)が“預かり金”である“健康保険”と“雇用保険”については、図18の給与連携科目マスタ106eの“配賦対象FLG”の設定に従って“配賦しない”という扱いになるため、所属店舗扱いにて仕訳データを作成することが可能となる。
<店長兼任有り>
店長を兼任するエリアマネージャー(テスト社員C)の配賦処理の場合、配賦処理部102bは、図2、図3および図20に示すように、配賦対象詳細データ106cと店舗売上データ106fに基づいて、“会計年月”、“給与賞与区分”、“店舗CD”および“売上金額”を集計して、配賦基準データを作成する。図19に示す配賦対象詳細データ106cのテスト社員Cの配賦対象は、“店舗CD”が0001と0002と0003の3つの店舗なので、図20に示す配賦基準データの全ての明細が配賦対象となる。なお、エリアマネージャーのテスト社員Cは、図19で説明したように、“店舗CD”が0001の店長も兼任しているため、“初段配賦率”の25%分は“店舗CD”0001に固定で費用計上される。
また、配賦処理部102bは、図2、図3および図21に示すように、給与支給データ106d−1と給与控除データ106d−2とを集計して、給与データ106dを作成する。なお、図21に示す給与データ106dは、エリアマネージャーのテスト社員Cが“店舗CD”0001の店長も兼任しているため、“初段配賦率”として設定された25%の金額が給与データ106dにセットされる。つまり、“給与”の総支給額の¥400,000に対し、“初段配賦率”が25%なので、給与の総支給額の“初段配賦金額”は、¥100,000となる。また、“給与”の通勤費の¥20,000に対し、“初段配賦率”が25%なので、給与の通勤費の“初段配賦金額”は、¥5,000となる。
そして、配賦処理部102bは、図22に示すように、上記作成した給与データ106dと、配賦基準データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かを設定した給与連携科目マスタ106eとを用いて集計することにより、配賦連携仕訳データ106gを作成する。この配賦連携仕訳データ106gにおいて、図22に示すように、勘定科目(“勘定CD”)が“給与”の“元金額”の太枠で囲ったエリアには、給与データ106dの
金額(¥400,000)−初段配賦金額(¥100,000)=300,000
がセットされる。そして、差し引いた初段配賦金額分の¥100,000については、配賦連携仕訳データ106gの最下段の太枠部分にデータが追加されている。これは、エリアマネージャーのテスト社員Cが店長を兼任しているためで、初段配賦で“給与”の25%分を固定でセットし、残りの金額については店舗の売上金額基準によって配賦を行うからである。つまり、“店舗CD(部門CDともいう)”が0001と0002と0003の売上金額の合計(¥3,000,000)に対し、“店舗CD”0001の売上金額の割合は、
2,000,000/(2,000,000+500,000+500,000)=2/3
となるため、“給与”の元金額が¥300,000の場合の配賦は、
300,000×2/3=200,000
となる。
また、“店舗CD”0002と0003の売上の割合は、それぞれ
500,000/(2,000,000+500,000+500,000)=1/6
となるため、“給与”の元金額が¥300,000の場合の“店舗CD”0002と0003配賦は、それぞれ
300,000×1/6=50,000
となる。
同様に、“通勤交通費”の元金額が¥15,000の場合の“店舗CD”0001への配賦は、
15,000×2/3=10,000
となる。
また、“通勤交通費”の“店舗CD”0002と0003への配賦は、
15,000×1/6=2,500
となる。
さらに、勘定科目(“勘定CD”)が“預かり金”である“健康保険”と“雇用保険”については、図22の給与連携科目マスタ106eの“配賦対象FLG”の設定に従って“配賦しない”という扱いになるため、所属店舗扱いにて仕訳データを作成することが可能となる。
(配賦結果確認データ出力)
人件費配賦装置100の配賦結果確認データ出力部102cは、図6に示すように、配賦結果確認データ出力画面において、対象年月、給与賞与の出力区分としての出力対象、出力データの種類、給与区分を指定し、F10:実行ボタンを押下すると、図3に示すように、指定した出力データの種類に応じた配賦結果確認データを作成して出力する。出力データの種類としては、例えば図7に示す「従業員別配賦対象結果」、図8に示す「店舗別売上データ」、あるいは、図9に示す「店舗別配賦結果」などを出力することができる。
配賦結果確認データ出力部102cは、上記作成した配賦連携仕訳データ106gを用いて、例えば、対象年月、出力区分(給与、賞与)、あるいは、給与区分毎に出力が可能である。配賦結果確認データ出力部102cは、従業員別配賦対象結果を出力する場合、図7に示すように、従業員CD、従業員名、店舗CD、店舗名、1段階目配賦金額、2段階目配賦金額などのデータを配賦連携仕訳データ106gから抽出して、従業員別配賦対象結果として出力することができる。
また、配賦結果確認データ出力部102cは、店舗別売上データを出力する場合、図8に示すように、店舗CD、店舗名、年月、月間売上金額、1日〜31日までの日毎の売上金額などのデータを配賦連携仕訳データ106gから抽出して、店舗別売上データとして出力することができる。
さらに、配賦結果確認データ出力部102cは、店舗別配賦結果を出力する場合、図9に示すように、店舗CD、店舗名、給与(賞与)、通勤交通費、法定福利費(健康保険用)、法定福利費(厚生年金用)、役員報酬などのデータを配賦連携仕訳データ106gから抽出して、店舗別配賦結果として出力することができる。
(配賦仕訳データ連携)
また、図3に示す配賦仕訳データ連携部は、本実施形態に係る人件費配賦装置100の必須要件ではないが、上記作成した配賦連携仕訳データ106gを用いて配賦仕訳データ連携を行うことにより、仕訳データを作成してもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る人件費配賦装置100によれば、エリアマネージャーのように複数店舗を兼任する従業員の人件費を、関わった店舗間において適正に配賦するため、勤務時間だけで配賦せずに、配賦率をオペレータが事前に設定したり、各店舗の売上規模(金額)に応じて配賦を行ったりすることが可能である。
また、本実施形態に係る人件費配賦装置100によれば、エリアマネージャーが店長を兼任している場合と、店長を兼任していない場合とに分けて配賦処理を行い、エリアマネージャーが店長を兼任している場合については、店長業務としての人件費と、エリアマネージャーとしての人件費を分けて出力することが可能である。
このように、本実施形態に係る人件費配賦装置100は、エリアマネージャーの人件費の配賦処理を、勤怠管理システム、給与管理システム、販売管理システムを結びつけて処理することで、従業員の勤務状態や店舗における売上状況に応じて、各店舗の損益が正確に捉えられるようになり、より適切に人件費配賦が行えるようになった。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、人件費配賦装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、人件費配賦装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて人件費配賦装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、人件費配賦装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(ErasaBSe ProgrammaBSe Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically ErasaBSe and ProgrammaBSe Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、BSu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、人件費配賦装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、人件費配賦装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、特に、小売業界で店舗運営をしていて複数店舗を兼任するエリアマネージャーが存在する業界などに適用可能である。
100 人件費配賦装置
102 制御部
102a 配賦率調整入力部
102b 配賦処理部
102c 配賦結果確認データ出力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 従業員マスタ
106b エリアマスタ
106c 配賦対象詳細データ
106d 給与データ
106e 給与連携科目マスタ
106f 店舗売上データ
106g 配賦連携仕訳データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置であって、
    前記記憶部には、
    前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力手段と、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理手段と、
    を備えたことを特徴とする人件費配賦装置。
  2. 前記制御部は、
    前記配賦連携仕訳データを用いて、前記従業員別の配賦対象結果と、前記店舗別の売上データと、前記店舗別の配賦結果とを出力する配賦結果確認データ出力手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の人件費配賦装置。
  3. 前記複数の店舗を兼任する従業員がエリアマネージャーであって、
    前記配賦結果確認データ出力手段は、
    前記エリアマネージャーが店長を兼任している場合は、前記従業員別の配賦対象結果として、エリアマネージャー分の人件費と、店長分の人件費とを分けて出力すること、
    を特徴とする請求項2に記載の人件費配賦装置。
  4. 記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置で実行される人件費配賦方法であって、
    前記記憶部には、
    前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、
    を含み、
    前記制御部で実行される、
    前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力ステップと、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理ステップと、
    を含むことを特徴とする人件費配賦方法。
  5. 記憶部と制御部とを備え、複数店舗を運営する企業において複数の店舗を兼任する従業員の人件費を配賦する人件費配賦装置で実行させるための人件費配賦プログラムであって、
    前記記憶部には、
    前記人件費の配賦対象となる従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とに基づいて、店舗毎の配賦率を調整する配賦対象詳細データと、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かに基づいて、店舗毎、給与科目毎の配賦連携仕訳を行う配賦連携仕訳データと、
    を含み、
    前記制御部で実行させるための、
    前記従業員の情報と、前記従業員が兼任する複数の店舗の情報とを用いて、店舗毎の配賦率の調整入力を行って、前記配賦対象詳細データを生成する配賦率調整入力ステップと、
    前記配賦対象詳細データと、前記店舗毎の売上データと、前記従業員の給与データと、給与科目に応じて配賦対象とするか否かの設定に基づいて、前記配賦連携仕訳データを生成する配賦処理ステップと、
    を含むことを特徴とする人件費配賦プログラム。
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