JP7361006B2 - 今回控除額算出装置、今回控除額算出方法および今回控除額算出プログラム - Google Patents
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Description
給与支給は、通常、1人につき月1回しか行うことができない。これは、所得税、社会保険および雇用保険等の税金を、月単位で計算する仕組みとなっているためである。
本実施形態に係る今回控除額算出装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、今回控除額算出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
本項目では、本実施形態に係る処理の概要を、図2および図3を用いて説明する。本項目では、ある社員に対して、同月に2回の給与が支給された場合において、1回目の給与支給に対応する控除額および2回目の給与支給に対応する控除額がそれぞれどのように算出されるかを説明する。
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を、図4~図9を用いて説明する。本項目では、社員番号1000の社員と社員番号2000の社員のうち、社員番号1000の社員に対しては2020年7月に2回給与支給を行う場合に、2回目(=今回)の給与支給に対応する控除額がどのように算出されるのかを説明する。
まず、派遣システムにおける支払集計処理により、2020年7月の10日支給分の給与へ連携する集計データが計算されて、図4に示す派遣支払データ106aが生成される。図4に示すように、社員番号1000の社員の10日支給分については、所定内手当が200,000円であり、残業手当が30,000円である。また、図4に示すように、社員番号2000の社員の10日支給分については、所定内手当が220,000円であり、残業手当が40,000円である。
続いて、(1)で生成された派遣支払データ106aが給与システムへと連携される。社員マスタ106bが図5に示す内容で予め設定されているとする。また、給与データ106cは、処理開始時点においては、対象年月より右の列(すなわち、所定内手当から雇用保険1回目までの列)には、すべて「0」が初期値として設定されているものとする。
続いて、10日支給分の給与計算が行われる。具体的には、図6に示すように、社員番号1000の社員については、所定内手当200,000円および残業手当30,000円に基づいて、所得税として5,000円が算出され、社会保険として10,000円が算出され、雇用保険として2,000円が算出される。また、図6に示すように、社員番号2000の社員については、所定内手当220,000円および残業手当40,000円に基づいて、所得税として6,000円が算出され、社会保険として12,000円が算出され、雇用保険として3,000円が算出される。
続いて、社員番号1000の社員については、2020年7月の31日支給分の給与へ連携する集計データが計算されて、図7に示す派遣支払データ106aが生成される。図7に示すように、社員番号1000の社員の31日支給分については、所定内手当が100,000円であり、残業手当が15,000円である。
続いて、(4)で生成された派遣支払データ106aが給与システムへと連携される。この連携の際に、派遣支払データ106aと社員マスタ106bとで支給日区分が異なる場合(すなわち、同一月に複数支給日がある場合)、1回目の給与計算結果を退避しつつ、2回目の給与の連携(格納)を行う。
最後に、社員番号1000の社員について、31日支給分の給与計算が行われる。なお、社員番号2000の社員は、月末支給対象者ではないため、当該給与計算の対象外である。
以上説明してきたように、本実施形態に係る今回控除額算出装置100によれば、同一社員に対して同一の社員識別データ(社員番号)を用いるデータ管理であっても、今回の給与支給に対応する控除額である今回控除額を算出できるようにすることで、同一社員に対する月複数回の給与支給を簡便な運用にて可能とする。
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
102 制御部
102a 退避・格納実行部
102b 合計控除額算出部
102c 今回控除額算出部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 派遣支払データ
106b 社員マスタ
106c 給与データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
Claims (3)
- 制御部および記憶部を備え、同一月に複数回の給与支給を行う場合において、今回の給与支給に対応する控除額である今回控除額を算出することができる今回控除額算出装置であって、
前記記憶部には、
社員に対する前回以前の給与支払額である前回以前給与支払額と当該前回以前給与支払額からの控除額である前回以前控除額とを含む給与データと、
前記社員を識別するための社員識別データと年月と前記今回の給与支給日である今回支給日と当該今回支給日に支払われる給与支払額である今回給与支払額とを含む支払データと、
社員識別データと年月と所定の給与支給日とを含む社員マスタと、
が格納されており、
前記制御部は、
前記支払データと前記社員マスタとを比較し、前記社員識別データおよび前記年月の組合せが同じである前記給与支給日同士が異なる日付である場合、前記給与データ中の前記前回以前給与支払額および前記前回以前控除額を前記給与データ中の退避箇所に退避させ、前記支払データ中の前記今回給与支払額を前記給与データに格納する退避・格納実行手段と、
前記退避・格納実行手段で前記給与データに格納した前記今回給与支払額と前記退避・格納実行手段で前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前給与支払額の合計額に基づいて、前記同一月における合計の控除額である合計控除額を算出する合計控除額算出手段と、
前記合計控除額算出手段で算出した前記合計控除額から、前記退避・格納実行手段で前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前控除額を差し引くことにより、前記今回控除額を算出する今回控除額算出手段と、
を備えること、
を特徴とする今回控除額算出装置。 - 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、同一月に複数回の給与支給を行う場合において、今回の給与支給に対応する控除額である今回控除額を算出することができる今回控除額算出方法であって、
前記記憶部には、
社員に対する前回以前の給与支払額である前回以前給与支払額と当該前回以前給与支払額からの控除額である前回以前控除額とを含む給与データと、
前記社員を識別するための社員識別データと年月と前記今回の給与支給日である今回支給日と当該今回支給日に支払われる給与支払額である今回給与支払額とを含む支払データと、
社員識別データと年月と所定の給与支給日とを含む社員マスタと、
が格納されており、
前記制御部で実行される、
前記支払データと前記社員マスタとを比較し、前記社員識別データおよび前記年月の組合せが同じである前記給与支給日同士が異なる日付である場合、前記給与データ中の前記前回以前給与支払額および前記前回以前控除額を前記給与データ中の退避箇所に退避させ、前記支払データ中の前記今回給与支払額を前記給与データに格納する退避・格納実行ステップと、
前記退避・格納実行ステップで前記給与データに格納した前記今回給与支払額と前記退避・格納実行ステップで前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前給与支払額の合計額に基づいて、前記同一月における合計の控除額である合計控除額を算出する合計控除額算出ステップと、
前記合計控除額算出ステップで算出した前記合計控除額から、前記退避・格納実行ステップで前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前控除額を差し引くことにより、前記今回控除額を算出する今回控除額算出ステップと、
を含むこと、
を特徴とする今回控除額算出方法。 - 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、同一月に複数回の給与支給を行う場合において、今回の給与支給に対応する控除額である今回控除額を算出することができる今回控除額算出プログラムであって、
前記記憶部には、
社員に対する前回以前の給与支払額である前回以前給与支払額と当該前回以前給与支払額からの控除額である前回以前控除額とを含む給与データと、
前記社員を識別するための社員識別データと年月と前記今回の給与支給日である今回支給日と当該今回支給日に支払われる給与支払額である今回給与支払額とを含む支払データと、
社員識別データと年月と所定の給与支給日とを含む社員マスタと、
が格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記支払データと前記社員マスタとを比較し、前記社員識別データおよび前記年月の組合せが同じである前記給与支給日同士が異なる日付である場合、前記給与データ中の前記前回以前給与支払額および前記前回以前控除額を前記給与データ中の退避箇所に退避させ、前記支払データ中の前記今回給与支払額を前記給与データに格納する退避・格納実行ステップと、
前記退避・格納実行ステップで前記給与データに格納した前記今回給与支払額と前記退避・格納実行ステップで前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前給与支払額の合計額に基づいて、前記同一月における合計の控除額である合計控除額を算出する合計控除額算出ステップと、
前記合計控除額算出ステップで算出した前記合計控除額から、前記退避・格納実行ステップで前記給与データ中の前記退避箇所に退避させた前記前回以前控除額を差し引くことにより、前記今回控除額を算出する今回控除額算出ステップと、
を含むこと、
を特徴とする今回控除額算出プログラム。
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