JP2003150777A - ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム - Google Patents

ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム

Info

Publication number
JP2003150777A
JP2003150777A JP2001344909A JP2001344909A JP2003150777A JP 2003150777 A JP2003150777 A JP 2003150777A JP 2001344909 A JP2001344909 A JP 2001344909A JP 2001344909 A JP2001344909 A JP 2001344909A JP 2003150777 A JP2003150777 A JP 2003150777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
code
cost
office
office work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001344909A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Hirabayashi
健一 平林
Hiroshi Suga
洋 須賀
Nobuhiro Nagamatsu
伸大 永松
Fumiyasu Ito
文康 伊藤
Yasushi Otani
泰史 大谷
Yoshiki Kawaura
良樹 川浦
Akira Hasegawa
彰 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAI ICHI LIFE INFORMATION SYST
DAI ICHI MUTUAL LIFE INSURANCE
DAI-ICHI LIFE INFORMATION SYSTEM CO Ltd
Dai Ichi Mutual Life Insurance Co
Original Assignee
DAI ICHI LIFE INFORMATION SYST
DAI ICHI MUTUAL LIFE INSURANCE
DAI-ICHI LIFE INFORMATION SYSTEM CO Ltd
Dai Ichi Mutual Life Insurance Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAI ICHI LIFE INFORMATION SYST, DAI ICHI MUTUAL LIFE INSURANCE, DAI-ICHI LIFE INFORMATION SYSTEM CO Ltd, Dai Ichi Mutual Life Insurance Co filed Critical DAI ICHI LIFE INFORMATION SYST
Priority to JP2001344909A priority Critical patent/JP2003150777A/ja
Publication of JP2003150777A publication Critical patent/JP2003150777A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】事務や商品の多様化に対応した精緻な経営管理
を行う。 【解決手段】ドライバー情報を収集するドライバー収集
システム11と、事務件数コード別に事務件数が入力さ
れた事務件数テーブルを、事務を分類する事務コード別
に集計し、その事務件数と、事務コード別に予め与えら
れた事務の所要時間に基づいて、事務量を算出する事務
量分析システム12と、費目別の原価を配賦基準、配賦
対象及び配賦元の関係に基づいて原価部門毎の原価を算
出し、当該算出された原価部門毎の原価を、取扱単位毎
の原価に変換する原価計算システム13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務量を分析し、
あるいは原価計算を行うことによりその分析/計算結果
を経営戦略に役立てるためのドライバー収集システム、
事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収
集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収
集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、企業が経営戦略を立てる際に、
企業で発生する事務量を分析したり、あるいは商品の原
価を計算し、その経営戦略の基礎としている。
【0003】事務量分析は、具体的にはIE(インダス
トリアル・エンジニアリング)手法を用いて定量的な事
務量算定を行う方法として、従来より金融機関を中心と
して事務量分析システムとして存在している。また、原
価計算をコンピュータにより算出する原価計算システム
も、様々な企業で利用されている。
【0004】これら事務量分析システムと原価計算シス
テムは、前者は事務量算定、後者は原価計算を行うとい
う目的の相違から、両者は別のシステムとして開発・運
営されてきた。
【0005】しかしながら、昨今の企業間の競争激化や
IT技術の進展等により、商品自体や商品の販売等のチ
ャネルも多様化し、それに伴い事務の新設や改訂等が相
次いでいる。このように、企業を取り巻く環境に変動が
多く生じる場合には、事務量を分析するとともに原価計
算を行い、両者の結果をバランス良く経営戦略に役立て
ることが不可欠であるが、今までの開発や運営状況の背
景の下、両システムを連携させた機動的な算定は困難で
あった。
【0006】同様に、昨今の経営環境の変化により、金
融機関同士の合併や提携が盛んであるが、その主目的の
一つは効率化によるコスト(原価)を削減することにあ
る。このため、両システムともに一層の精緻化や機動性
が求められるが、従来のシステムは両システムが連携し
ていないため、その要求に充分に応えられないのが現状
である。
【0007】また、そもそも事務量分析システムや原価
計算システムを未だ構築できていない場合、昨今の環境
変化を織り込みつつ一つの方法論を確立し、システムを
構築するには多大な労力と時間、及びコストを必要と
し、もはや開発自体が極めて困難な状況になりつつあ
る。
【0008】以上のような背景は、実際に稼働している
システムでは、以下のような問題点となっている。
【0009】まず、事務量分析システムにしても、原価
計算システムにしても、商品販売などのチャネルや商品
それ自体が多様化し、それに伴い事務の新設や改訂が相
次いでいるため、取り扱うデータ量も膨大になってい
る。両システムの算定の基礎とする数値情報(例えば業
務、事務種類、商品、チャネル、取引先、機関など)は
ドライバー情報と呼ばれる。このドライバー情報は、大
量生産向けの商品を販売する場合に発生するものであれ
ば、統一的な取得経路を設けることにより比較的容易に
取り込むことができるが、商品等が多様化している現状
では、従来の事務量分析システムや原価計算システムの
レベルでは、新たなデータ取り込みに自ずと限界があ
り、あるいは取り込めたとしても多大な労力を要する
か、システムが取扱可能なデータ許容量を超えてしまう
といった状況となっている。
【0010】事務量分析のためのドライバー収集方法の
一例としては、事務量分析の対象とする機関の端末のオ
ンラインログに基づいて収集する場合が一般的である。
しかしながら、端末のキー入力次第では1件の事務を複
数件の事務としてカウントしてしまう危険性に加え、セ
ンターバッチ処理の事務処理情報やオフライン情報を取
り込むのは困難であった。たとえ取り込めたとしても、
オンラインログとセンターバッチ処理の事務処理情報や
オフライン情報とはデータの性質が異なるものであり、
精緻な事務量分析は困難であった。
【0011】また、たとえ実績件数をドライバー情報と
して収集できたとしても、シミュレーション等を目的と
した予測件数を取り込んで積み上げ式の試算を行うこと
は困難であり、代替手段として回帰分析の手法を用いて
推定する方法などが用いられていた。
【0012】事務量分析手法を導入する場合には、事務
種類の洗い出しを行い、それを体系化することが不可欠
である。しかし、例えば金融業界の中でも生命保険事業
を営む企業の場合には、事務が他品種かつ複雑かつ複数
の拠点にまたがった長い事務フローを有し、さらに営業
支援的事務の割合が相対的に多いことから、正確な事務
の洗い出しや事務量算定は困難であると認識されてい
た。
【0013】また、事務の効率化を目的として事務の統
合や処理拠点の短縮といった事象が生じる場合、従来の
事務量分析システムではそれに機動的に対応できなかっ
た。
【0014】また、前述のIE手法を用いる事務量分析
手法の場合、ワークサンプリング調査を行い、余裕率を
算定している。しかしながら、従来の事務量分析システ
ムではワークサンプリング調査結果を様々な角度から簡
便に分析できる仕組みは備えていなかった。
【0015】また、従来の原価計算システムの場合、金
融機関では企画部門や収益管理部門が所管することが多
く、他のシステムから独立しており、経費の配賦基準と
して使用するドライバー情報も、件数別、口座数別、残
高別といった極めて粗い基準を採用しているのが一般的
である。また、システムの柔軟性が無く硬直化する傾向
がある。例えば原価部門や商品別にコストが算定されて
も、それがどのような内訳となっているか、コストが配
賦される過程を遡って追跡するのは困難である。従っ
て、競争力向上のために業務革新(BPR:Business P
rocess Engineering)を企図しても、その実現を支援す
る経営システムとしては有用でなかった。
【0016】また、最近では原価管理の精緻化の観点か
ら、活動基準原価計算(Activity Based Costing)の手
法が導入されつつあり、その計算手法に基づく原価計算
システムも存在する。しかしながら、この原価計算シス
テムを適用するためのドライバー情報の収集自体が困難
なのが現状であり、現実的には精緻な原価計算を行える
ものとは言い難かった。
【0017】また、原価計算の切り口として、商品別原
価計算があるが、商品が多様化している今日では、商品
の仕組み自体単品で存在するというより、様々な商品単
位の組み合わせであることが少なくない。とりわけ生命
保険事業の場合、従来の計算手法で商品種類の多様化に
合わせて計算しようとすれば、多種多様な計算目的に合
致した形でデータを取り扱わなければならず、膨大なデ
ータ量を取り扱う必要が生じ、精緻かつ柔軟な原価計算
は困難であった。もちろん、精緻な原価計算を目指せ
ば、ドライバー情報も精緻なものが必要となるが、その
ようなドライバー情報を収集することは困難であり、現
実的には精緻な原価計算を行うことはできないことは前
述した通りである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の事務量分析システムや原価計算システムでは、事
務や商品の多様化に対応した精緻な分析や計算が困難で
あった。
【0019】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、事務や商品の多様
化に対応した精緻な経営管理を可能とするドライバー収
集システム、事務量分析システム、原価計算システム、
ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、
ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び
原価計算プログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の一の観点によ
れば、コンピュータシステムの処理体系に基づき設定さ
れ、コンピュータシステムで処理される事務を識別する
事務件数コードに対応付けられた事務を処理する毎に、
その事務が終了したことを示す決了データを取得する決
了データ取得手段と、前記事務件数コードを前記決了デ
ータに対応付けて事務件数登録ファイルに登録する登録
手段と、前記事務件数登録ファイルに登録された前記決
了データの件数を算出する決了データ件数算出手段と、
前記算出された決了データの件数を事務件数として、前
記事務件数コード別に集計した事務件数データ群を生成
する事務件数データ群生成手段とを具備してなることを
特徴とするドライバー収集システムが提供される。
【0021】これにより、事務の処理内容に基づいて与
えられた件数に基づいて事務件数を把握するため、精緻
な事務件数の分析を行うことができる。
【0022】本発明の一の実施形態によれば、登録処理
は、前記事務件数登録ファイルに前記決了データに含ま
れるデータをレコードとして付加する処理である。これ
により、レコード数を算出することにより事務件数を把
握することができる。
【0023】また、本発明の一の実施形態によれば、事
務件数コードの少なくとも一つは、オンラインログとし
て記録されるオンラインログ処理単位を複数に分割した
件数集計単位に対応付けられて設定され、前記決了デー
タ取得手段は、前記件数集計単位毎に前記決了データを
取得する。オンラインログに基づく事務量分析に比較し
てより精緻な事務量分析が可能となる。特に、事務の処
理内容を事務の処理種類を特定する事務処理種類特定情
報に関連づけてオンラインログとして格納するログ記憶
手段をさらに備え、前記事務件数コードは、前記事務処
理種類特定情報よりも細分化された処理単位が設定され
ている。
【0024】また、本発明の一の実施形態によれば、所
定の入力動作に応答して前記決了データを生成する決了
データ生成手段と、前記決了データに終了した事務の属
性を特定する属性情報を付加する属性情報付加手段とを
備え、前記取得手段は、前記属性情報に関連づけて前記
決了データを取得し、前記登録手段は、前記属性情報を
前記決了データに関連づけて登録する。これにより、ド
ライバー情報に種々の属性が与えられ、事務量分析や原
価計算を行う場合の精緻な分類が可能となる。
【0025】また、本発明の一の実施形態によれば、事
務件数登録ファイルには、前記事務件数登録ファイルを
更新あるいは作成した日時が関連づけられており、前記
事務件数データ群は、事務件数に前記日時が関連づけら
れて生成される。これにより、事務を処理した日時に応
じた事務量の分析が可能となる。
【0026】この発明の別の観点によれば、コンピュー
タシステムの処理体系に基づき設定され、コンピュータ
システムで処理される事務を識別する事務件数コード別
に事務件数が入力された事務件数データ群を、事務を分
類する事務コード別に集計する事務別集計手段と、前記
事務別集計手段により集計された事務件数と、前記事務
コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づいて、
事務量を算出する事務量算出手段とを具備してなること
を特徴とする事務量分析システムが提供される。
【0027】本発明の一の実施形態によれば、前記事務
量と、前記事務を行う各機関の事務の担当者の労働時間
に基づいて事務を行うために必要な人員を示す事務量人
員を算出する事務量人員算出手段をさらに備える。これ
により、事務量のみならず、事務を処理するための人員
数を把握することが可能となる。
【0028】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、前記事務の所要時間は、事務を行う被観測者の事務
処理を計測した結果前記事務コード別に得られた単位時
間を加算して得られた標準時間と、事務処理時間に対す
る作業余裕の割合を規定する余裕率に基づいて設定され
る。これにより、作業余裕を考慮した精緻な事務量の算
出が可能となる。
【0029】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、作業余裕と非作業余裕に分類する作業余裕識別コー
ドに一定時間の調査結果を関連づけて登録する調査結果
登録手段と、前記調査結果登録手段に登録された調査結
果のうち、非作業余裕と作業余裕を合わせた時間を加算
した総集計時間と、作業余裕の時間を加算した作業余裕
集計時間との割合に基づいて余裕率を算出する余裕率算
出手段とをさらに備える。これにより、余裕率を自動で
設定することができる。
【0030】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、余裕率を前記事務コードに関連づけて格納した余裕
率データ群を生成する余裕率データ群生成手段をさらに
備える。これにより、余裕率を一元的に管理することが
できる。
【0031】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、調査結果登録手段は、前記作業余裕識別コードに被
観測者の担当コード、職位コード、作業域コードの少な
くとも一つを関連づけて登録するものであり、前記余裕
率算出手段により算出された余裕率を、該余裕率の算出
の基礎とされた非作業余裕、作業余裕とともに表示さ
せ、余裕率の決定を促す余裕率表示手段をさらに備え、
前記余裕率データ群生成手段は、決定された余裕率を決
定余裕率として余裕率データ群に登録する。これによ
り、余裕率を一元的に管理することができ、余裕率の精
度などを容易に判断することができる。また、余裕率の
決定が容易となる。
【0032】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、事務量算出手段は、前記余裕率データ群生成手段に
登録された決定余裕率に基づいて前記事務の所要時間を
算出する。これにより、余裕率表示画面に従って入力し
たワークサンプリング調査結果を用いて余裕率を更新す
ることができる。従って、余裕率を設定するための作業
が軽減される。
【0033】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、調査結果登録手段は、前記単位時間を動作の内容、
動作の対象物、動作の目的の少なくとも一つ毎に分類
し、該分類された動作の内容、動作の対象物、動作の目
的の少なくとも一つ毎に前記作業余裕識別コードを付加
して登録する。これにより、極めて精緻なワークサンプ
リング調査が可能となる。
【0034】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、事務量算出手段は、事務を処理する機関同士の事務
の集中と被集中の関係に基づいて、事務量を算出する。
より具体的には、事務を処理する機関同士の事務の集中
と被集中の関係を、各機関の機関コードを関連づけて格
納した機関関係データ群を備え、前記事務コードには、
事務を処理する機関を特定する機関特定コードと、前記
事務の集中する機関の事務の関係を特定する登録区分コ
ードが関連づけられ、前記事務量算出手段は、該登録区
分コードが関連づけられた事務コードに関連づけられた
機関特定コードにより特定される機関コードを事務の集
中機関とする機関関係データ群の事務の被集中機関とす
る機関コードを読出し、該被集中機関の機関コードに関
連づけられた事務件数に基づいて事務量を算出する。こ
れにより、事務量分析の対象が複数の機関からなる場合
であって、ある機関と他の機関の関係に基づいて発生す
る事務件数を把握することができる。
【0035】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、事務を集中して処理する機関と、その機関に事務を
集中させる事務との関係を、事務集中機関コードと事務
を集中させる事務コードとを関連づけて格納した事務集
中関係データ群を備え、前記事務コードには、事務を処
理する機関を特定する機関特性コードと、前記事務の集
中する機関の事務の関係を特定する登録区分コードが関
連づけられ、前記事務量算出手段は、該登録区分コード
が関連づけられた事務コードに関連づけられた機関特定
コードにより特定される機関コードを事務の集中機関と
する事務集中関係データ群の事務の被集中事務の事務件
数を、前記事務別集計手段により集計され、事務コード
別に与えられた事務件数に基づいて算出し、該算出され
た被集中事務の事務件数に基づいて前記事務集中機関の
事務件数として事務量を算出する。これにより、事務量
分析の対象が複数の機関からなる場合であって、ある機
関の事務が他の機関の事務を発生させる場合に、その事
務件数を把握することが可能となる。
【0036】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、事務量算出手段は、事務を処理する機関に属する事
務の担当者の人員数に基づいて、事務量を算出する。よ
り具体的には、前記事務コードには、機関の人員数に基
づいて発生する事務を処理する機関を特定する機関特性
コードと、前記事務の関係を特定する登録区分コードが
関連づけられ、前記事務量算出手段は、該登録区分コー
ドが関連づけられた事務コードに関連づけられた機関特
定コードにより特定される機関コードの機関に属する人
員数を、前記機関コードと、該機関の人員数が関連づけ
られた機関別人員データ群から読出し該読み出された人
員数に基づいて事務量を算出する。これにより、事務量
分析の対象が複数の機関からなる場合であって、ある機
関の人員数に基づいて発生する事務量を把握することが
できる。
【0037】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、事務コードは、事務を商品又はサービスの取扱によ
り異なる原価として算出すべき取扱単位により分類した
原価計算対応コードを備え、取扱単位とは例えば活動単
位であり、事務の受付経路、事務の対象とする商品の支
払方法、事務処理要件のうちの少なくとも一つである。
これにより、事務量分析結果を原価計算に利用すること
が可能となる。
【0038】また、この発明の別の観点によれば、費用
項目別の原価を配賦基準、配賦対象及び配賦元の関係に
基づいて原価部門毎の原価を算出する原価部門別原価算
出手段と、前記原価部門別原価算出手段により算出され
た原価部門毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱
により異なる原価として算出すべき取扱単位毎の原価に
変換する原価ユニット別原価算出手段とを具備してなる
ことを特徴とする原価計算システムが提供される。
【0039】本発明の一の実施形態によれば、原価ユニ
ット別原価算出手段は、配賦元である原価部門と、配賦
先である原価ユニットとの配賦の割合を特定する配賦基
準を定めるためのユニット配賦基準データ群を有し、該
ユニット配賦基準データ群により特定された配賦基準に
より原価ユニット別の原価を算出する。また、ユニット
配賦基準データ群の配賦の割合は、商品又はサービスの
取扱により異なる原価として算出すべき取扱単位毎に集
計された事務件数に基づいて設定される。これにより、
事務種類や活動単位等の商品、サービスの取扱単位毎の
原価を把握することが可能となる。
【0040】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、原価ユニット別原価算出手段で得られた原価ユニッ
ト別原価に基づいて商品の販売単位毎の原価に変換する
商品別原価算出手段を備える。そして商品別原価算出手
段は、配賦元である原価ユニットと、配賦先である商品
販売単位との配賦の割合を特定する配賦基準を定めるた
めの商品配賦基準データ群を有し、該商品配賦基準デー
タ群により特定された配賦基準により商品販売単位別の
原価を算出する。これにより、商品販売単位毎の原価を
把握することが可能となる。また、一の実施形態によれ
ば、前記商品配賦基準データ群の配賦の割合は、前記商
品毎に集計される事務件数に基づいて設定される。これ
により、極めて精緻に商品販売単位毎の原価を把握する
ことが可能となる。
【0041】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、原価部門別原価算出手段は、前記費用項目別の原価
を原価部門に集約する前の中間集計単位に集約させる中
間集約単位変換手段と、前記中間集約単位変換手段によ
り中間集計単位に集約された原価に基づいて原価部門毎
の原価に集約させる原価部門変換手段を備える。そし
て、原価部門変換手段は、配賦元である中間集計単位
と、配賦先である原価部門との配賦の割合を特定する配
賦基準を定めるための原価部門配賦基準データ群を有
し、該原価部門配賦基準データ群により特定された配賦
基準により原価部門別の原価を算出する。また、一の実
施形態によれば、原価部門配賦基準データ群の配賦の割
合は、前記原価部門毎の事務量に基づいて設定される。
これにより、原価部門毎の事務件数に応じた原価を算出
することができるため、より実態に即した原価の把握が
可能となる。
【0042】また、本発明の別の一の実施形態によれ
ば、商品識別コードは、事務の対象とする商品の単独で
取引の対象となる主商品を識別する第1の商品識別サブ
コードと、単独では取引の対象とならず前記主商品に付
随して取引の対象となる少なくとも一つの副商品を識別
する第2の商品識別サブコードを有する。これにより、
商品自体の原価と、複数の商品の組み合わせの原価の双
方を把握することができる。特に、商品は保険商品であ
り、第1の商品識別サブコードは主契約商品を識別する
主契約コードであり、第2の商品識別サブコードは前記
主契約商品に付加された特約商品を識別する特約コード
である場合、保険商品の原価を算出する際に、主契約商
品としての原価、特約商品自体の原価、特約商品を含め
た主契約商品の原価などを算出することができる。
【0043】なお、データ群とは、例えばあるデータと
他のデータを関連づけたデータテーブル、データファイ
ル、データベースなどを含む。
【0044】また、上記に示したドライバー収集システ
ム、事務量分析システム、原価計算システムは、それぞ
れを互いに組み合わせた経営管理システムとしても成立
する。
【0045】また、装置(システム)に係る本発明は、
当該装置により実現される方法としても成立する。ま
た、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当
該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコ
ンピュータを当該発明に相当する手段として機能させる
ための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機
能を実現させるための)プログラム、該プログラムを記
録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立
する。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態を説明する。
【0047】なお、本発明の特徴を明確にするため、以
下の実施形態ではある企業の経営を管理する場合を例に
説明する。本実施形態のシステムが適用される企業は、
複数の機関で各種事務処理を行う企業であり、各機関は
それぞれ所定の機関属性を有する。
【0048】ドライバー収集では、事務量分析と原価計
算で必要となる基礎的数値情報であるドライバー情報
(事務件数、商品件数など)を収集することを目的とす
る。
【0049】事務量分析では、ドライバー収集システム
で収集された事務件数に基づいて日別の事務件数を算定
し、かつこの日別の事務件数を事務別に集計し、この事
務別に集計された事務件数に事務の標準的な時間を乗算
して事務量を算定すること、この事務量を基準労働時間
で除算することにより事務量人員を算定することを主目
的とする。
【0050】原価計算では、財務会計用に生成された費
目(費用項目)コストに基づき原価部門別のコスト、原
価ユニット別のコスト、商品別のコストを算定すること
を主目的とする。このため、コスト集計単位として、中
間コストセンター1、中間コストセンター2、中間コス
トセンター3、最終コストセンター、原価ユニット、商
品別原価という6種類の集計単位を用いる。従って、財
務会計用に得られた費目コストは、中間コストセンター
1別コスト、中間コストセンター2別コスト、中間コス
トセンター3別コスト、最終コストセンター別コスト、
原価ユニット別コストを経て商品別原価が得られる。
【0051】原価部門とは、原価の管理に責任を負う単
位のことを指し、原価部門内のコストを各種特性に基づ
いて細分化するための単位を最終コストセンターと呼
ぶ。また、財務会計用の費目別・所属別のコストを最終
コストセンターに計算するまでの中間計算結果を把握す
る単位を中間コストセンターと呼び、費目別のコストに
基づく最初の中間計算結果を把握する単位を中間コスト
センター1、中間コストセンター1に基づき配賦された
中間計算結果を把握する単位を中間コストセンター2、
中間コストセンター2に基づき配賦された中間計算結果
を把握する単位を中間コストセンター3と呼び、この中
間コストセンター3に基づき配賦された単位が最終コス
トセンターとなる。
【0052】中間コストセンター1は、原則として費目
別に得られた財務会計用のコストを費目属性別に集約す
る単位である。ただし、原価部門、原価ユニット、商品
などへ直課可能な費目の場合には、その単位にて設定さ
れる。
【0053】中間コストセンター2は、原則として中間
コストセンター1で費目属性別に集約されたコストが業
務属性別(職務内容や担当など)に変換された単位であ
る。ただし、所定のコストについては費目属性別に設定
される。
【0054】中間コストセンター3は、中間コストセン
ター2で業務属性別に細分化されたコストを再集約させ
る単位である。ただし、所定の経費については他の単位
にて設定される。
【0055】原価ユニットは、原価部門のコストを各原
価計算の特性に応じた単位別に再集約させた単位であ
る。具体的には、業務単位あるいは活動単位(例えば経
路、事由)を原価ユニットとすることができる。一例と
しては、商品に対する入金事務の入金経路別に原価ユニ
ットを定めることができる。この場合、入金経路が個人
口座振替扱い、個人送金扱い、個人集金扱いという3種
類がある場合、これら3種類の入金経路を原価ユニット
とすればよい。他にも、商品の保全事由毎に原価ユニッ
トを定めることができる。この場合、配当金引出、解
約、名義変更、住所変更という4種類の保全事由がある
場合、これら4種類の保全事由をそれぞれ原価ユニット
とすればよい。
【0056】この一実施形態では、本発明を適用する一
例として、複数の業務システムにより業務を遂行する企
業の経営管理を行うシステムを用いて説明する。
【0057】図1は本実施形態に係る経営管理システム
の全体構成を示す図である。図1に示すように、この経
営管理システムはドライバー収集システム11、事務量
分析システム12、原価計算システム13、業務システ
ム14及び人事システム15から構成される。ドライバ
ー収集システム11と事務量分析システム12,ドライ
バー収集システム11と原価計算システム13,事務量
分析システム12と原価計算システム13は、それぞれ
通信回線を介して接続されている。
【0058】ドライバー収集システム11は、プロセッ
サ11aと、このプロセッサ11aに接続され、データ
テーブルやドライバー情報を格納するデータ記憶手段1
1bを有する。データ記憶手段11bは、機関属性テー
ブル、件数管理テーブル、件数連動テーブル、件数テー
ブル、ユニット件数テーブル、商品件数テーブル、機関
別人員テーブルなどを記憶するテーブル記憶部や、オン
ライン情報記憶部、オフライン情報記憶部、人事情報記
憶部などを有する。
【0059】事務量分析システム12は、データレシー
バ12aと、このデータレシーバ12aに接続された事
務量分析サーバ12bと、この事務量分析サーバ12b
に接続されたクライアント端末12cと、各種データ記
憶手段12dから構成される。データレシーバ12a
は、ドライバー収集システム11から出力されたドライ
バー情報を取得する。サーバ12bは、このデータレシ
ーバ12aで取得されたドライバー情報に基づいて各種
処理を行い事務量や事務量人員を算出する。クライアン
ト端末12cは、サーバ12bで行う各種処理のための
各種情報の入力などを行う。例えば、このクライアント
端末12cを用いて、事務量分析に用いられる各種テー
ブルの更新や修正などが行われる。各種データ記憶手段
12dは、事務量分析に用いられる各種データテーブル
や事務量分析により生成された各種ファイルを格納す
る。
【0060】原価計算システム13は、データレシーバ
13aと、このデータレシーバ13aに接続された原価
管理サーバ13bと、この原価管理サーバ13bに接続
されたクライアント端末13cと、各種データ記憶手段
13dから構成される。これら各構成13a〜13dの
機能は事務量分析システム12の各構成12a〜12d
と共通するので詳細な説明は省略する。
【0061】業務システム14及び人事システム15
は、ドライバー収集システム11と通信回線を介して接
続されている。また、各業務システム14及び人事シス
テム15には、業務端末14a及び人事端末15aが通
信回線を介して接続されている。
【0062】ドライバー収集システム11、業務システ
ム14及び端末14aの詳細な構成を図39に示す。
【0063】図39に示すように、端末14aはプロセ
ッサ14bと、このプロセッサ14bに接続された入力
手段14f及び表示手段14gを備える。プロセッサ1
4bは、図示しない記憶手段からプログラムを読み出さ
れ実行されることにより、事務データ入力画面生成手段
14c、識別情報付与手段14d、決了データ送信手段
14eとして機能する。
【0064】業務システム14はプロセッサ14jと、
このプロセッサ14jに接続されたマスターファイル記
憶手段14p、事務件数連動ファイル記憶手段14q及
び事務処理ファイル記憶手段14rから構成される。プ
ロセッサ14jは、図示しない記憶手段からプログラム
を読み出され実行されることにより、決了データ受信手
段14kと、件数連動ファイル生成手段14mと、件数
連動ファイル送信手段14nとして機能する。
【0065】マスターファイル記憶手段14pには、識
別情報をキーとして読み出し可能にマスターファイルが
格納されている。また、各マスターファイルには件数コ
ードが対応付けられており、このマスターファイルに対
するトランザクションファイルとしての連動件数ファイ
ルを生成する際に、識別情報と件数コードのコード変換
がなされる。すなわち、マスターファイルでは識別情報
と件数コードの対応付けがなされている。
【0066】本実施形態の事務量分析に使用されるデー
タテーブルは、事務コード参照テーブル110、連動件
数テーブル111、件数管理テーブル112、事務件数
テーブル113、機関属性テーブル117、事務属性テ
ーブル114、工程表管理テーブル133、工程表入力
テーブル134、標準時間集計テーブル116、余裕率
テーブル118、基準日数管理テーブル121、機関別
人員テーブル122、親子機関テーブル131、集中機
関事務テーブル132、事務コード件数テーブル11
5、事務量テーブル119、事務量人員テーブル120
がある。
【0067】これら各データテーブルの各データ項目と
データテーブル同士の相関関係は図2に示される。実線
の上側がドライバー収集システム11で用いられるデー
タテーブル、下側が事務量分析システム12で用いられ
るデータテーブルである。
【0068】事務量及び事務量人員を算出するための主
要なフローは、図2の(s201)〜(s204)に示
される。(s201)でドライバー収集システム11に
業務システム14などから取り込まれた連動件数テーブ
ル111に基づき日別に集計されて事務件数テーブル1
13が生成される。ここまでは件数コードに対応付けて
事務件数が把握される。この事務件数テーブル113は
事務量分析システム12に取り込まれ、件数コードに事
務コードが対応付けられて事務コード件数テーブル11
5が生成される(s202)。さらに、この事務コード
件数テーブル115の事務件数に余裕率を考慮した標準
時間などの事務量算出の基礎とする単位時間を乗算し、
これを機関別、担当別、職位別、作業域別に集計するこ
とにより事務量が算出され、事務量テーブル119が生
成される(s203)。そして、この事務量テーブル1
19と基準日数や基準労働時間などの事務量人員算出の
基礎とする単位時間に基づき事務量人員が算出されるこ
とにより事務量人員テーブル120が生成される(s2
04)。これら連動件数テーブル111、事務件数テー
ブル113、事務量テーブル119及び事務量人員テー
ブル120が事務量分析を実行するたびに対象期間の新
規な事務件数が取り込まれるテーブルであり、これら以
外の各種テーブルは、内容に変更があった場合にその都
度更新されるマスターテーブルとしての機能を有する。
【0069】(ドライバー収集システムのデータテーブ
ル)まず、ドライバー収集システム11で使用される各
テーブルについて説明する。
【0070】図3は事務コード参照テーブル110の構
成の一例を示す図である。図3に示すように、事務コー
ド参照テーブル110は、事務コードとその事務コード
属性の対応付けが各レコード毎に定義されている。事務
コードとは、事務の体系化を行うに当たり、所定の基準
により分類された区分であり、事務の分類に対応付けて
コード化されている。より具体的には、事務コードは、
組織内の各種事務の遂行を円滑かつ均一に処理すべくそ
の規則や手順を定めた事務基準マニュアルや事務基準書
に規定され、分類された事務に対応付けて設定される。
この事務コードは、大区分コード、大区分よりも小さな
区分である中区分コード、機関属性コード、事務種類又
は活動単位による分類のための小区分コード、処理要件
の相違による分類のための細目区分コードなどのサブコ
ードの集合により構成される。事務コード参照テーブル
110は、事務コードと、各サブ事務コード属性をデー
タ項目として有する。
【0071】大区分コードは、例えば「普通保険新契
約」、「普通保険診査」、「普通保険収納」、「会
計」、「総務」などを特定するコードである。中区分コ
ードは、例えば「新契約申込処理」、「制度変更申込処
理」、「総務全般」、「福利厚生事務」など、大区分コ
ードよりも細部化された事務を特定するコードである。
小区分コードは、「申込書などの受付」、「法定に対す
る必要な手配」、「再決定申請処理」など、中区分より
も細分化された事務を特定するコードである。機関属性
コードは、例えば「本社」、「サービスセンター」、
「支社」、「営業部」、「支部」などの機関属性を特定
するコードである。
【0072】このように、事務コードにより、対象とす
る事務の種類とその事務を行う機関の属性が特定され
る。また、事務コード参照テーブル110を参照するこ
とにより、事務コードにより特定される事務の内容を容
易に把握することが出来る。
【0073】図4は連動件数テーブル111の構成の一
例を示す図である。図4に示すように、連動件数テーブ
ル111は、各業務システム14から収集された事務件
数報告ワークシート152や事務件数連動ファイル15
1を集計して得られたテーブルであり、データ項目とし
て連動IDコード、件数コード、機関コード、基準年月
日、対象件数を有する。
【0074】連動IDコードは、ドライバー情報の収集
先である業務システム14を識別するためのコードであ
り、例えば「新契約システム」、「収納システム」な
ど、ある業務システム14を他の業務システム14と識
別するためのコードである。この連動IDコードによ
り、事務の発生源となるシステムを特定することができ
る。
【0075】事務件数コードは、各業務システム毎の事
務件数の取得可能性や事務発生頻度などに応じて、事務
量計算や原価計算への展開にあたり必要となる区分によ
り設定されたコードである。この件数コードは、業務区
分コード、件数区分コード、受付経路コード、払方コー
ド、処理要件コードなどのコードの集合により構成され
る。
【0076】この事務件数コードは、事務件数を分類す
るためのコードであり、事務コードに完全対応させるの
が望ましいが、取得元となる各業務システム14の体系
が必ずしも同一でないため、事務コードと一部異なる構
成となっている。すなわち、事務件数コードは原則とし
てコンピュータシステムの事務処理体系に依存して設定
され、事務コードは原則としてコンピュータシステムの
事務処理体系に依存せずに設定される。より具体的に
は、事務件数コードは、事務件数を原則として業務シス
テム14などのコンピュータシステムで取得されるもの
を細分化する単位として設定されるため、コンピュータ
システムによるドライバー情報収集の手法により設定さ
れるのに対して、事務コードは、ドライバー収集の手法
にかかわらずに事務を分類することにより設定される。
従って、業務システム14からドライバー収集システム
11で取得される事務件数はコンピュータシステムによ
る処理に応答して取得されるものであるため、事務件数
コードが属性情報として関連づけられているのに対し
て、事務コードはドライバー収集システム11で取得さ
れる事務件数に対して後述する所定の条件に従ってデー
タ処理することにより対応付けられるものである。
【0077】なお、事務コードを事務件数コードと同一
のコードとしてもよい。また、コンピュータシステムの
事務処理体系に依存せずに設定する場合であっても、ド
ライバー収集可能な処理単位に応じて事務件数コードを
設定してもよい。
【0078】事務量分析に必要な件数コードの分類は業
務区分コード、件数区分コードであり、原価計算に必要
な分類は、原価ユニット別の事務件数の把握のための受
付経路コード、払方コード、処理要件コードである。も
ちろん、受付経路コード、払方コード、処理要件コード
を事務量分析に用いてもよい。
【0079】業務区分コードは、事務コードの大区分コ
ードと一致している。従って、すべての事務件数コード
は事務コードに対応付けられることとなり、どの事務コ
ードにも属さない事務件数コードは存在しない。
【0080】件数区分コードは、例えば「契約申込処
理」、「仮受金管理」など、事務種類あるいは活動単位
による分類を行うためのコードである。
【0081】受付経路コード、払方コード、処理要件コ
ードは、原価計算システム13への展開を考慮して付与
されるコードであり、商品やサービスの取扱を分類する
ためのコードである。受付経路、払方、処理要件がこれ
らコードにより他のコードと識別されるための条件は、
受付経路、払方、処理要件の相違により原価の把握に有
意な差が生じるか否かである。有意な差が生じるか否か
の基準の一例は、例えば、第1の受付経路と第2の受付
経路とで原価の把握にn%以上の相違が生じる場合、こ
れら第1及び第2の受付経路にそれぞれ異なる受付経路
コードを付与する。n%以上の相違が生じない場合、こ
れら第1及び第2の受付経路に同一の受付経路コードを
付与してもよいし、それぞれ異なる受付経路コードを付
与する。なお、原価の把握に有意な差が生じるか否かの
基準は、各受付経路、各払方、各処理要件による原価の
比や、原価の差額など何でもよい。
【0082】受付経路コードは、例えば「来社」、「代
理店」、「郵送」、「ATM」など商品やサービスの受
付経路を分類するためのコードである。払方コードは、
例えば「口座振替」、「送金」、「集金」、「一時払
い」など商品やサービスの払方経路を分類するためのコ
ードである。処理要件コードは、「無条件」、「条件
付」、「人間ドック扱」など、事務処理の要件を分類す
るためのコードである。受付経路とは、事務の対象とす
る商品やサービスが受け付けられた経路を分類するため
のもので、払方経路とは、事務の対象とする商品やサー
ビスの支払方法を分類するためのものである。処理要件
とは、事務の対象とする商品やサービスの事務の処理方
法を分類するためのものである。
【0083】機関コードは、例えば「サービスセンター
1」、「支社1」、「支社1支部2」など、事務の発生
した機関を特定するためのコードである。この機関コー
ドは詳細には、例えば支社コード、営業部コード、支部
コードからなるコードの集合というように、ある機関
と、その管下の機関との対応付けがなされたコードが付
されている。例えば支社コードが共通すれば、営業部コ
ードや支部コードが異なっていても同じ支社に属するこ
とが把握可能なコード体系となっている。
【0084】基準年月日は、事務の発生した日付を特定
するためのコードである。対象件数は、処理された事務
の件数である。
【0085】図5は件数管理テーブル112の構成の一
例を示す図である。件数管理テーブル112は、事務件
数コードの属性を管理するためのテーブルであり、デー
タ項目として事務件数コード、連動IDコード、把握サ
イクルサイン、連動区分サイン、機関別取得可否サイ
ン、事務量分析対象サイン、集計対象外サイン、基準値
/境界値を有する。
【0086】把握サイクルサインとは、例えば「日
次」、「月次」などの事務件数を取得するサイクルを識
別するサインである。また、この把握サイクルサインに
より、事務量分析のために必要な集計、あるいは原価計
算のために必要な集計を特定することができる。
【0087】図6は事務件数コードと件数名、把握サイ
クルサイン、集計対象外サインの関係を示している。図
6に示すように、事務量分析のために必要な事務件数コ
ードに対しては、把握サイクルサイン“9”が付与さ
れ、原価計算のために必要なレコードには、“9”以外
の把握サイクルサイン(例えば“1”)が付与されてい
る。例えば件数名で「保険料入金件数・来社・合計」を
示す事務件数コードが対応付けられたレコードは、「保
険料入金件数・来社・個人口座扱」や「保険料入金件数
・来社・個人送金扱」などの払方経路別に付与された各
レコードの合計の事務件数を示すレコードとなってい
る。原価計算では、受付経路、払方経路、処理要件別の
事務件数が必要となる。従って、事務量分析のために
は、「保険料入金件数・来社・合計」と示された事務件
数コードのみを考慮すればよく、このコードに把握サイ
クルサイン“9”を割り当て、原価計算のためには払方
経路別の事務件数コードのみを考慮すればよく、このよ
うなコードに“9”以外の把握サイクルサインを割り当
てればよい。但し、把握サイクルサイン“9”が付加さ
れない事務件数コードであっても事務量分析に利用する
ことができる。
【0088】連動区分サインは、例えば「オンライ
ン」、「バッチ」、「事務局」などの事務件数の収集方
法を識別するサインであり、この連動区分サインによ
り、事務件数の収集経路を識別することができる。基準
値/境界値は、件数上限値や件数下限値、前回収集値と
比較した件数上限割合など、取得した事務件数の適正範
囲を特定するコードであり、この基準値/境界値により
事務件数が適正範囲に該当しない値を有する場合には、
業務システム14の管理者に警告が出力されるようにな
っている。
【0089】図7は事務件数テーブル113の構成の一
例を示す図である。この事務件数テーブル113は、連
動件数テーブル111に基づいて生成されるデータテー
ブルである。連動件数テーブル111における1ヶ月の
事務件数を示す対象件数から基準年月日に基づいて日別
の件数を算出して得られた日別件数が、連動件数テーブ
ル111にデータ項目として付加され、事務量分析には
不要となる連動IDがデータ項目から削除されて事務件
数テーブル113が生成される。
【0090】図8は機関属性テーブル117の構成の一
例を示す図である。図8に示すように、機関属性テーブ
ル117は、機関コードと機関属性コードとを関連づけ
るテーブルであり、機関コードと機関属性コードをデー
タ項目として有する。ここで、機関とは、ある事務処理
を行う組織がその事務処理を行うための処理単位をい
い、例えば本社、第1支社、第2支社、第1支部、第2
支部などが該当する。機関属性とは、これら処理単位と
しての機関を複数の種類に区分けする場合のその種類を
示すものであり、同一特性の機関や類似した機関には、
同じ機関属性コードが対応付けられる。例えば、第1支
社、第2支社には支社に共通する機関属性コードが対応
付けられ、第1支部、第2支部などには支部に共通し、
支社とは異なる機関属性コードが対応付けられる。
【0091】(事務量分析システムのデータテーブル)
次に、事務量分析システム112で使用される各データ
テーブルについて説明する。
【0092】(事務属性テーブル114)図9は事務属
性テーブル114の構成の一例を示す図である。図9に
示すように、事務属性テーブル114は、事務コード、
事務コード属性、関連事務対応コード、工程表対応コー
ド、登録区分コード、事務件数対応コード、原価計算対
応コード(最終コストセンター対応コード)をデータ項
目として有する。
【0093】事務コードは機関属性別に付与されている
が、事務はある一つの機関を超えて複数の機関で関連性
を有する場合がある。そこで、ある機関の事務コードに
対して、他の機関の事務コードが関連していることを特
定するためのコードとして関連事務コードを設定するこ
とにより、事務量を一機関を超えた複数機関における連
続的な事務として把握することが可能となる。
【0094】工程表対応コードは、事務コードに対する
工程表の作成方法を特定するためのコードである。工程
表とは、事務の工程を表にまとめたものであり、その工
程毎に後述する単位時間が算出され、その単位時間に標
準時間が定められる。事務量計算では、(事務量)=
(標準時間)×(事務件数)を事務量の基本算出式とす
る。そして、すべての事務コードに対して工程表を描
き、標準時間を設定するのが理想である。しかしなが
ら、事務種類が極めて多岐にわたる場合、取得可能な工
程表は限られるため、すべての事務コードに対して工程
表を作成することは極めて困難である。そこで、事務コ
ードが工程表を作成して得られたものなのか否かを識別
するため、事務コードに対する工程表との対応関係を示
す工程表対応コードが事務コードに対応付けられてい
る。具体的には、この工程表対応コードにより、実際に
工程表を作成した事務コード、設定済みの工程表から類
似するものを選択して登録した事務コード、特殊事務で
あり対応する工程表が存在しない事務コードなどを特定
することができる。
【0095】事務件数対応コードは、事務コードと事務
件数コードとの対応付けを行うためのコードであり、補
正コード及び事務件数コードからなるコードの集合であ
る。補正コードは、登録区分コードにより指定された登
録方法で得られる事務件数、機関数などの数値情報に対
する補正条件を特定するコードである。
【0096】事務コードが与えられ事務コード上は分類
可能な事務であっても、件数把握できない事務、代表的
な件数に代替させることが可能な事務、固定的な事務サ
イクルであることが分かっている事務などについては、
事務件数連動ファイル151として集計される対象件数
からは把握できない。このような事務については、業務
システム14からドライバー収集システム11を介して
連動して取得される事務件数連動ファイル151として
は把握しない事務であることを示すコードを登録区分コ
ードにより設定する。
【0097】登録区分コードは、事務件数の登録方法を
指定するためのコードであり、例えば事務量把握不可能
な事務を示す「非設定」、事務件数コードに基づく事務
を示す「事務件数コードによる設定」、機関の人員数に
より事務件数を把握する場合を示す「当該機関人員
数」、事務件数把握の対象とする機関が、後述する親子
機関テーブル131や集中機関事務テーブル132によ
り管下の他の機関と対応付けがなされている機関である
場合に当該他の機関における事務件数などに基づいて事
務件数を把握する場合を示す「管下事務件数」などによ
り分類されている。
【0098】補正コードは、ある件数コードの事務件数
に一定の補正をかける場合など、事務件数の把握の対象
とする機関の実測の事務件数以外のパラメータ(例えば
事務件数把握の対象とする機関以外の機関の人員、事務
件数把握の対象とする機関以外の機関の事務件数である
管下事務件数など)により近似的な事務件数を算定する
場合に設定されるコードである。登録区分コードで「非
設定」を示すコードが付与されている場合には、補正コ
ードは設定されない。
【0099】登録区分コード及び補正コードの設定例を
図10に示す。図10に示すように、登録区分コード
は、“00”が事務量把握不可能な事務の場合、“1
0”及び“11”が事務件数コードに基づき補正を行う
場合、“12”が事務コードにより特定される事務を行
う機関の人員数に基づき補正を行う場合、“20”、
“30”、“40”、“41”が、事務コードにより特
定される事務を行う機関の管下の事務件数に基づき補正
を行う場合、“22”、“32”、“42”が、事務コ
ードにより特定される事務を行う機関の管下の機関数に
基づき補正を行う場合を示している。また、補正コード
は、“00”は補正をせずに月次で処理する場合、“0
1”は日次、すなわち毎日発生する事務件数として補正
をする場合、“02”は週次、すなわち毎週発生する事
務件数として補正する場合、“99”は任意の補正割合
に基づき補正する場合を示している。
【0100】原価計算対応コードは、事務コードに基づ
いて原価計算に展開していくために付与されるコードで
ある。この原価計算対応コードは、後述する最終コスト
センターコードと一致するが、対応する最終コストセン
ターコードが無い場合には設定されない。
【0101】なお、事務属性テーブル114と事務コー
ド参照テーブル110を別個に設けているが、事務属性
テーブル114には事務コードと事務コード属性がレコ
ードとして設けられているため、事務コード参照テーブ
ル110として機能させることもできる。従って、事務
コード参照テーブル110を設けずに事務属性テーブル
114のみを用いることも可能である。
【0102】(工程表管理テーブル133)図11は、
工程表管理テーブル133の構成の一例を示す図であ
る。図11に示すように、工程表管理テーブル133
は、工程表が作成される事務についての当該事務の工
程、当該事務に要する時間(単位時間)、当該事務の担
当、その担当の職位、当該事務の作業域などの属性情報
を管理するデータテーブルである。ある事務コードで特
定される事務は、複数の事務工程に細分化され、各事務
工程毎に単位時間、担当、職位、作業域、工程内容など
の属性情報が与えられる。従って、この工程表管理テー
ブル133は、事務コード、工程ナンバー、工程コー
ド、担当コード、職位コード、作業域コード、単位時
間、工程内容をデータ項目として有する。
【0103】工程ナンバーは、工程表内の通し番号であ
り、工程の順序を示す。工程コードは、基本的な動作を
示すコードであり、事務の工程を分類するためのコード
である。この工程コードにより分類された工程から工程
表作成者が選択することにより、工程の基本的な動作が
定義される。工程コードと工程名、工程上の意味を対応
付けたテーブルの一例を図12に示す。担当コードは工
程を実施する担当者の担当を識別するコードであり、こ
れにより例えば「営業サポート」、「総務」、「企画」
などの担当者の担当を分類することができる。職位コー
ドは工程を実施する担当者の職位を分類するためのコー
ドであり、これにより例えば「一般職」、「契約社員」
などの職位を分類することができる。作業域コードは、
工程の作業が行われる場所を分類するためのコードであ
り、これにより例えば「本社」、「サービスセンタ
ー」、「支社」などの作業場所を分類することができ
る。単位時間は対象とする事務工程の所要時間を示す情
報である。工程内容は工程コードの名称を補足する情報
であり、これにより各工程コードの実際の事務処理の内
容を容易に把握することができる。
【0104】(工程表入力テーブル134)図13は工
程表入力テーブル134の構成の一例を示す図である。
図13に示すように、工程表入力テーブル134は工程
表管理テーブル133の作成を支援するためのデータテ
ーブルであり、工程コード、工程名称、単位工程時間、
工程内容をデータ項目として有する。工程表作成中の端
末の表示画面に工程名称を表示し、工程表作成者により
ある工程名称が選択されると、その工程名称に対応付け
られた代表的な工程内容が表示される。そして、ある工
程内容が選択されると、その工程内容に関連づけられた
単位工程時間が工程表管理テーブル133の単位時間と
して登録されるようになっている。
【0105】(標準時間集計テーブル116)図14は
標準時間集計テーブル116の構成の一例を示す図であ
る。図14に示すように、標準時間集計テーブル116
は、事務量計算のためのシステムの負荷を軽減すべく設
けられたデータテーブルである。
【0106】工程表管理テーブル133では、例えば一
つの事務コードが付与された事務が複数の工程に分割さ
れると、各工程に工程ナンバーが工程順に付与され、各
工程について単位時間が設定される。従って、複数の工
程に対して一つの事務コードが付与される。もちろん、
一つの事務コードに単一の工程を対応させてもよい。
【0107】このように、工程表管理テーブル133で
は通常ある事務コードに対して複数のレコードが付与さ
れるため、計算量が膨大となる。そこで、事務コード、
担当コード、職位コード、作業域コードが共通するレコ
ード毎に単位時間を集計して、その集計時間を標準時間
(余裕率無し標準時間)として一つのレコードにとりま
とめて生成されるのが標準時間集計テーブル116であ
る。
【0108】事務属性テーブル114で補正があること
を特定する補正コードが設定されている場合には、集計
時間に補正コードにより指定された補正割合を乗じた時
間が標準時間となる。具体的には、ある事務コードにつ
いての標準時間を算出する場合、その事務コードに補正
有りの補正コードが対応付けられている場合、その事務
コードについての各単位時間を加算することにより一旦
単位時間を集計し、その集計時間に補正コードで定めら
れた補正割合を乗ずることにより、余裕率無し標準時間
が算出される。
【0109】(余裕率テーブル118)図15は余裕率
テーブル118の構成の一例を示す図である。図15に
示すように、余裕率テーブル118は、事務処理におけ
る作業余裕を規定するためのデータテーブルである。事
務処理では、事務を直接行う主体だけではなく、事務処
理を行う際に必ず発生する作業余裕がある。この作業余
裕を含めた事務量の正確な算出を行うため、事務の理想
的な処理時間に対して余裕率を乗じた値により事務量の
算出を行う。
【0110】具体的には、工程表管理テーブル133で
示された単位時間は、例えば複数の機関で、ストップウ
ォッチ法により算出される。すなわち、作業者が行う事
務をストップウォッチにより各工程毎に測定することに
より、各工程の所要時間が導出される。この所要時間が
単位時間となる。この単位時間は、理想的な環境、すな
わち顧客とのやりとり、探し物、喫煙、雑談などの作業
余裕を考慮しない時間である。そこで、実際に事務を行
っている機関においてワークサンプリング調査を行い、
どの程度の作業余裕があるのかを調査する。ワークサン
プリング調査とは、ストップウォッチ法よりも充分に長
い時間、作業者の事務処理状況を調査し、その事務の内
容を主体・付随作業時間(非作業余裕時間)と作業余裕
時間とに分けて算出する。そして、すべての調査時間を
作業余裕時間で除算する。これにより、余裕率が算出さ
れる。すなわち、(余裕率)=[(作業余裕時間)/
{(主体・付随作業時間)+(作業余裕時間)}]×1
00(%)となる。
【0111】なお、標準時間集計テーブル116の余裕
率無し標準時間は、単位時間を集計した時間に余裕率を
加味しない時間であり、具体的には(余裕率無し標準時
間)=(各工程の単位時間の集計時間)となる。また、
余裕率を加味した余裕率有り標準時間は、(余裕率有り
標準時間)=(各工程の単位時間の集計時間)×[10
0/{100−(余裕率)}]となる。余裕率テーブル
118は機関属性別に余裕率が与えられているため、標
準時間集計テーブル116に与えられている余裕率無し
標準時間の事務コードに含まれる機関属性コードを参照
し、その機関属性コード、担当コード、職位コード、作
業域コードに対応付けられた余裕率と余裕率無し標準時
間に基づいて余裕率有り標準時間が算出される。なお、
補正コードが設定される場合にはさらに補正割合を考慮
した時間が標準時間となる。
【0112】余裕率無し標準時間に事務件数を乗算した
値が余裕率無し事務量であり、(余裕率無し事務量)=
(余裕率無し標準時間)×(事務件数)となる。また、
余裕率有り標準時間に事務件数を乗算した値が余裕率有
り事務量であり、(余裕率有り事務量)=(余裕率有り
標準時間)×(事務件数)となる。
【0113】この余裕率テーブル118は機関属性コー
ド、担当コード、職位コード、作業域コード、余裕率を
データ項目として有する。従って、余裕率は機関属性、
担当者、職位、作業域に応じて異なる値を設定すること
ができる。
【0114】余裕率テーブル118の具体的な生成方法
を以下説明する。
【0115】図43は余裕率テーブル118の生成に用
いられるワークサンプリングテーブル118aの一例を
示す図である。このワークサンプリングテーブル118
aは、事務作業の動作が体系化・細分化されており、各
動作は「主体・付随作業」、「余裕」、「余剰」、「そ
の他」、「未観測」のいずれかの識別サインを持つ。こ
れら識別サインは、事務処理に分類される動作と事務処
理以外に分類される動作を識別することができる。
【0116】「主体・付随作業」(非作業余裕)は、生
命保険契約の成立や保全などの価値を生む事務処理及び
その事務を支援する作業や、そのような作業の前後に規
則的に発生する作業を特定する識別サインであり、例え
ば書類、伝票等の受付・点検、伝票の整理、机上整理な
どが該当する。「余裕」(作業余裕)とは、事務処理を
遂行する上で必要な要素であるが、個々の担当者固有に
かつ不規則、偶発的に発生する作業や、事務管理上の要
因により組織内で不規則・偶発的に発生する作業、生理
的欲求を満たすために必要な作業、事務処理による疲労
回復のために必要な作業などを特定する識別サインであ
り、探し物、勉強会、水飲み、休憩などが該当する。
【0117】「余剰」は、個々の担当者の個人的要因に
よって発生する動作を特定する識別サインであり、雑
談、読書などが該当する。「その他」は、具体的な作業
内容が判然とせず、「主体・付随作業」、「余裕」、
「余剰」のいずれにも該当し得る作業を特定する識別サ
インである。「未観測」は、未観測により判定不能であ
る作業を特定する識別サインである。
【0118】図44は図43のワークサンプリングテー
ブル118aを用いたワークサンプリング調査結果入力
画面の一例を示す図である。図44に示すように、図4
3のワークサンプリングテーブル118aを表示し、動
作コード、識別サインの選択と、業務コード、観測者特
定情報、被観測者特定情報の選択を促す。観測者特定情
報は観測者コード、実施年月日からなる。被観測者特定
情報は、担当コード、職位コード、作業域コード、繁忙
度、スキル、経験年数からなる。この図44の画面で、
ワークサンプリングの調査結果で得られた各事務作業を
入力する。なお、識別サインが予め動作コードに関連づ
けられている場合には、動作コードを入力することによ
り識別サインが特定されるため、識別サインを入力する
必要は無い。
【0119】例えば一日ある被観測者の事務を観測する
場合、例えば1分おきに事務の動作を調査しておく。こ
れにより、例えば7時間の事務を観測すると、1分ごと
に約420の調査結果が得られる。調査結果を取得する
あるタイミング前後の1分間は、ある動作により特定さ
れる作業を行っているものとみなされる。調査結果とし
て得られた動作は動作コードに対応付けられる。ワーク
サンプリング調査結果の入力は、例えばこの1分おきの
動作を動作コードとして入力していく。また、動作コー
ドは作業余裕あるいは非作業余裕を識別する識別サイン
に対応付けられている。従って、ワークサンプリング調
査結果を1分毎に動作コードにより入力していくことに
より、1分ごとにその被観測者が作業余裕に当たる作業
を行っているのか、あるいは非作業余裕に当たる作業を
行っているのかを特定することができる。なお、調査結
果の取得のインターバルを短縮することにより精緻な調
査結果を得ることができる。
【0120】事務量分析システム12のサーバ12b
は、この入力されたワークサンプリング調査結果を各種
データ記憶手段12dに格納する。
【0121】次に、この各種データ記憶手段12dに格
納されたワークサンプリング調査結果に基づき余裕率を
決定する。具体的には、端末12cを用いて余裕率決定
処理を行う場合、サーバ12bは余裕率決定画面を生成
し、端末12cに送信する。
【0122】端末12cの表示手段には、例えば図45
(a)及び(b)に示す余裕率決定画面が表示される。
これら余裕率決定画面で実施日、機関コード、繁忙度、
スキル、経験年数、動作コード、業務コード、業務コー
ド、担当コード、職位コード、作業域コードなどを選択
すると、その選択されたワークサンプリング調査結果が
サーバ12bによりが抽出されて端末12cに表示され
る。その調査結果の表示を参考にして、必要とする余裕
率を決定することができる。サーバ12bは、端末12
cにより図45(a)及び(b)で選択された結果に基
づき抽出したワークサンプリング調査結果を機関属性、
担当、職位、作業域別に、識別サインに基づいて余裕率
の算出を行う。識別サインは「主体・付随作業」、「余
裕」、「余剰」、「その他」、「未観測」あり、このう
ち「主体・付随作業」と「余裕」が関連づけられたワー
クサンプリング調査結果が抽出される。そして、抽出さ
れた調査結果のうち「余裕」が関連づけられた調査結果
の割合を算出する。得られた割合が余裕率となる。
【0123】この余裕率算出結果の表示例を図46に示
す。図46に示すように、機関属性、担当、職位、作業
域別に余裕率が表示されると共に、抽出された調査結果
のサンプル数が表示される。このように、サンプル数や
算出された余裕率に基づきその余裕率が妥当か否かを判
断することができる。妥当であると判断された場合に
は、該当する機関属性、担当、職位、作業域の余裕率が
図46で妥当と判断された余裕率に更新される。この余
裕率の更新は、端末12cへの所定のデータ入力に応答
して実行されてもよいし、自動で実行されてもよい。
【0124】このように、ワークサンプリング調査結果
を一元的に管理し、その一元的に管理された調査結果に
基づき余裕率が妥当か否かを判断することにより、正確
な余裕率の登録が可能となる。また、調査結果の登録の
際に観測者の属性情報を付加しておくことにより、調査
結果の妥当性の判断が容易となる。
【0125】また、ワークサンプリング調査結果として
調査する単位として、動作の内容、動作の対象物と目的
として動作を区分することにより、精緻なワークサンプ
リングが可能となる。
【0126】(基準日数管理テーブル121)図16は
基準日数管理テーブル121の構成の一例を示す図であ
る。図16に示すように、基準日数管理テーブル121
は、事務量人員を算定する際の計算の基礎となるデータ
を格納したデータテーブルである。この基準日数管理テ
ーブル121は、機関属性コード、職位コード、基準年
月、基準日数、基準労働時間をデータ項目として有す
る。これにより、機関属性、職位毎に基準日数と基準労
働時間を管理することができる。
【0127】基準日数はこの経営管理システムを適用す
る企業の営業日数から夏期休暇などの休暇として定めら
れている基準控除日数を差し引くことにより導出される
1ヶ月の実働日数であり、例えば暦日数、土日祝日、基
準控除日数などにより特定される。基準労働時間は、一
日の基準とする労働時間である。これら基準日数と基準
労働時間により、単位サイクル(例えば1ヶ月)当たり
の事務担当者の労働時間が把握可能である。単位サイク
ルとは、事務量や事務量人員を集計・把握する時間の単
位を指し、例えば1ヶ月、1週間、1日などが該当す
る。また、この基準労働時間、基準日数は、機関属性、
職位、基準年月毎に格納される。
【0128】この基準日数管理テーブル121により、
事務量人員が算出される。具体的には、毎月の事務量人
員は、事務量からその月の労働時間で除算することによ
り求められ、(事務量人員)=(事務量)/(単位サイ
クル当たりの労働時間)=(事務量)/{(基準日数)
×(基準労働時間)}となる。
【0129】図17は機関別人員テーブル122の構成
の一例を示す図である。本実施形態の事務量分析システ
ム12の一つの目的は、事務件数の実測値を元に生成さ
れ、事務量を人員数に換算した事務量人員と、実際に各
機関に配置されている人員数との比較を行い、適正人員
の配置に利用することである。この各機関に配置されて
いる人員数を把握するためのデータテーブルが機関別人
員テーブル122である。これに対して、事務件数の実
測値を元に生成され、事務量を人員数に換算した事務量
人員は、基準日数管理テーブル121と事務量テーブル
119から実測値を基に生成された事務量人員テーブル
120により把握される。機関別人員テーブル122
は、機関コード、担当コード、職位コード、人員数をデ
ータ項目として有する。これにより、機関、担当、職位
毎に人員数を把握することができる。人員数は、ある機
関に属するある担当のある職位の人員の数を示す。
【0130】(親子機関テーブル131)図18は親子
機関テーブル131の構成の一例を示す図である。図1
8に示すように、親子機関テーブル131は、連動事務
件数ファイル153では把握が困難な事務件数を把握す
るためのデータテーブルである。事務が集中する機関
(事務集中機関)と、事務集中機関に事務を集中させる
機関(事務被集中機関)との間の事務の集中/被集中の
関係がこの親子機関テーブル131により定義される。
具体的には、事務集中機関の機関コードを示す集中機関
コード、事務被集中機関の機関コードを示す被集中機関
コード、事務集中の属性を特定するための集中サインを
データ項目として有する。これにより、集中機関コード
と被集中機関コードの対応関係を管理することができ
る。
【0131】例えばある機関の一例としてのある支社で
行われる事務が保険契約の申込であり、その保険契約の
申込に付随して生じる進捗管理という事務が発生する場
合であって、この進捗管理が支社とは異なる機関の一例
としてのあるサービスセンターで行われる事務であり、
この事務がある一定の割合で発生することが予想される
場合を想定する。この場合、この支社の機関コードを被
集中機関コードとし、このサービスセンターの機関コー
ドを集中機関コードとして、支社とサービスセンターの
対応付けをこの親子機関テーブル131で行う。これに
より、事務が集中する機関であるサービスセンターと、
事務が集中する機関に事務を集中させる被集中機関であ
る支社との対応付けを行うことができる。
【0132】(集中機関事務テーブル132)図19は
集中機関事務テーブル132の構成の一例を示す図であ
る。図19に示すように、集中機関事務テーブル132
は、連動事務件数ファイル153では把握が困難な事務
件数を把握するためのデータテーブルである。親子機関
テーブル131は、ある機関と他の機関の事務との関係
を定義するデータテーブルであるのに対して、この集中
機関事務テーブル132は、経営管理の対象とする企業
内で事務を集中的に行う機関と、その機関あるいは他の
機関で行われる事務との関係が定義される。具体的に
は、事務集中機関の機関コードを示す集中機関コード、
この集中機関に集中する事務の事務コードをデータ項目
として有する。
【0133】この集中機関事務テーブル132は、親子
機関テーブル131とは独立したテーブルとして利用さ
れる第1の利用方法と、親子機関テーブル131の従属
テーブルとして利用される第2の利用方法の2つの利用
方法がある。
【0134】第1の利用方法の場合、例えばある機関の
一例としてのサービスセンターが企業内全体で行われる
何らかの事務を集中的に行う機関である場合、そのサー
ビスセンターの機関コードを集中機関コードとし、この
集中機関コードにその集中事務を発生させる事務(被集
中事務)の事務コードを対応付けて集中機関事務テーブ
ル132で規定することができる。
【0135】第2の利用方法の場合、例えばサービスセ
ンターが企業内のある特定の機関で行われる何らかの事
務を集中的に行う機関である場合、親子機関テーブル1
31で集中機関コードで定義されたコードを集中機関事
務テーブル132の集中機関コードとし、この集中機関
コードにその集中事務を発生させる被集中事務の事務コ
ードを対応付ける。親子機関テーブル131のみでは各
集中機関が同じ事務の集中形態や権限に基づいて集中事
務を行う場合の事務件数の把握にしか対応できないが、
この集中機関事務テーブル132を従属的に利用するこ
とにより、各集中機関が行う事務に対する被集中事務を
集中機関毎に設定することができ、より詳細な事務件数
の把握が可能となる。
【0136】(事務コード件数テーブル115)図20
は事務コード件数テーブル115の構成の一例を示す図
である。図20に示すように、事務コード件数テーブル
115は、事務コード別に事務件数を把握するためのデ
ータテーブルであり、事務コード、件数コード、機関コ
ード、基準年月、月別合計件数、日別件数、事務対応コ
ードをデータ項目として有する。この事務コード件数テ
ーブル115は、(1)連動事務件数ファイル153に
基づく対象件数により得られた実測事務件数と、(2)
連動事務件数ファイル153からは直接取得せず、ある
事務に対する補正割合に基づいて仮想的に得られた事務
件数の双方が集計されたテーブルである。
【0137】以下、事務コード件数テーブル115の集
計手法を説明する。
【0138】(1)の連動事務件数ファイル153の対
象件数に基づく事務件数は、図21(a)に示すよう
に、事務件数テーブル113の事務件数コード別の日別
件数を事務属性データテーブル114に基づき事務コー
ド別の日別件数に変換して算定される。また、事務コー
ド別の日別件数に変換する際に、登録区分コードが「事
務件数コードによる設定」を示すコードで、かつ補正コ
ードが補正があることを示すコードである場合には、事
務件数テーブル113から得られた事務コード別の日別
件数に、その補正コードで示された補正割合に基づいた
補正がなされる。なお、工程表管理テーブル133から
標準時間集計テーブル116が生成される場合に、補正
コードに基づいた補正割合に基づいて標準時間が算定さ
れているため、事務コード件数テーブル115から事務
量テーブル119が生成される場合に補正割合を考慮し
た事務量が算出されることとなる。
【0139】例えば、ある事務件数コードで特定される
事務を行う場合に、連動事務件数ファイル153の対象
件数として得られる実測の事務件数の70%の割合で他
の事務が発生する場合、その事務の集計時間に70%の
割合を考慮した標準時間を標準時間集計テーブル116
で設定しておく。事務コード件数テーブル115から得
られた事務コード別の実測日別件数が標準時間集計テー
ブル116に基づいて補正された後、事務量テーブル1
19が生成される。
【0140】(2)の連動事務件数ファイル153から
把握しない事務件数については、機関別人員テーブル1
22に基づく算定(図21(b))、機関属性テーブル
117に基づく算定(図21(c))、親子機関テーブ
ル131に基づく算定(図22(d))、集中機関事務
テーブル132に基づく算定(図22(e)、(f))
の4種類がある。これら4種類の事務件数の算定は、事
務属性データテーブル114の登録区分コードを参照す
ることにより算定される。
【0141】図21(b)に示すように、機関別人員テ
ーブル122に基づく算定方法は、機関別の実人員に基
づいて発生すると予想される事務件数を把握する算定方
法である。
【0142】具体的には、事務属性テーブル114の登
録区分コードが「当該機関別人員」を示すコードが設定
されているレコードの事務コードを参照する。その事務
コードで示された事務が発生する機関の属性は、事務コ
ードに含まれる当該レコードの機関属性コードにより特
定される。従って、そのレコードに含まれる機関属性コ
ードに対応付けられた機関コードを機関属性テーブル1
17を参照することにより抽出する。このように抽出さ
れた機関コードが付与された機関が、対象とする事務が
発生する機関である。
【0143】次に、抽出された機関コードに対応付けら
れた実人員を機関別人員テーブル122から抽出する。
そして、この実人員を日別に振り分け、その振り分けら
れた実人員を日別件数とし、この日別件数を事務コード
と機関コードに対応付けてテーブル化することにより、
事務コード件数テーブル115が生成される。その結
果、抽出された機関コードにおける事務件数が、その機
関の人員数に比例して与えられる。これにより、連動事
務件数ファイル153からは把握できないが、機関別人
員テーブル122で定義された各機関の人員数に基づい
て発生する事務件数を把握することができる。なお、実
人員に基づく事務コード件数テーブル115の生成は、
日別ではなく月別に求めるのみでもよい。
【0144】一例として、支社という機関属性に該当す
る機関で生じる事務件数が経験的にその支社の実人員に
より把握可能である場合の事務件数把握のためのテーブ
ル設定手法を以下説明する。
【0145】その支社で行われる事務に事務コードを付
与する場合に、まず、事務属性テーブル117で事務コ
ードに含まれる機関属性コードを支社に設定し、当該機
関の人員数に基づいて事務件数を把握すべきことを特定
する登録区分コードとして「当該機関別人員数」を設定
する。また、その人員数と事務件数との関係を補正コー
ドで定義する。
【0146】このように機関属性コード、登録区分コー
ド及び補正コードを定義した場合、機関属性コードに基
づいてその機関属性に属する機関が機関属性テーブル1
14に基づいて特定される。また、その機関の実人員は
機関別人員テーブル122に基づいて特定される。そし
て、得られた実人員に補正コードで定義された補正を行
うことにより、その支社で生じる事務量を把握すること
ができる。なお、機関数の日別の振り分けは行わずに月
別に事務量を把握するのみでもよい。
【0147】図21(c)に示すように、機関属性テー
ブル117に基づく算定方法は、ある機関の管下に属す
る機関数に基づいて発生すると予想される事務件数を把
握する算定方法である。
【0148】具体的には、事務属性テーブル114の登
録区分コードが「管下機関数」を示すコードが設定され
ているレコードの事務コードを参照する。その事務コー
ドで示された事務が発生し、その事務を処理する機関の
属性は、事務コードに含まれる機関属性コードにより特
定される。従って、そのレコードに含まれる機関属性コ
ードに対応付けられた機関コードを機関属性テーブル1
17を参照することにより抽出する。このように抽出さ
れた機関コードが付与された機関が、その事務を処理す
る機関である。
【0149】次に、抽出された機関コードに関連する管
下の機関コードを、その機関属性テーブル117を参照
することにより抽出する。機関コードには、ある機関と
その管下の機関との対応付けがなされたコードが与えら
れているため、管下の機関コードの抽出が可能である。
そして、管下の機関コードが対応付けられた機関属性テ
ーブル117のレコード数を機関数とする。そして、こ
の機関数を補正コードで定められた振り分け手法により
日別に振り分け、その振り分けられた機関数を日別件数
とし、この日別件数に事務コードと機関コードに対応付
けてテーブル化することにより、事務コード件数テーブ
ル115が生成される。その結果、抽出された機関コー
ドにおける事務件数が、その機関の管下の機関数に比例
して与えられる。これにより、連動事務件数ファイル1
53からは把握できないが、機関属性テーブル117か
ら得られる機関数に基づいた事務量を把握することがで
きる。なお、機関数の日別の振り分けは行わずに月別に
事務量を把握するのみでもよい。
【0150】図22(d)に示すように、親子機関テー
ブル131に基づく算定方法は、管下の事務件数に基づ
いて発生すると予想される事務件数を把握する算定方法
である。
【0151】具体的には、事務属性テーブル114の登
録区分コードが「管下事務件数」を示すコードが設定さ
れているレコードの事務コードを参照する。その事務コ
ードで示され、事務が発生し、その事務を処理する機関
の属性は、事務コードに含まれる機関属性コードにより
特定される。従って、そのレコードに含まれる機関属性
コードに対応付けられた機関コードを機関属性テーブル
117を参照することにより抽出する。このように抽出
された機関コードが付与された機関が、その事務が発生
し、その事務を処理する機関である。
【0152】次に、抽出された機関コードが集中機関コ
ードとして定義されているレコードを親子機関テーブル
131から抽出する。そして、抽出されたレコードの被
集中機関コードを機関コードとするレコードを事務コー
ド件数テーブル115のレコードから抽出する。抽出さ
れたレコードに含まれる対象件数が、被集中機関の実測
の事務件数(対象件数)である。この抽出されたレコー
ドの日別件数に集中機関コードを機関コードとして対応
付けてテーブル化することにより、事務コード件数テー
ブル115が更新される。その結果、親機関における事
務件数が、その親機関と親子関係にある子機関で発生し
た事務件数に比例して与えられる。これにより、連動事
務件数ファイル153からは直接把握できないが、親子
機関テーブル131で定義された機関同士の関係に基づ
いて発生する事務件数を把握することができる。
【0153】サービスセンターという機関属性に該当す
る親機関で生じる事務件数が経験的にそのサービスセン
ターが請け負う子機関としての支社の事務件数により把
握可能である場合を例とした事務件数把握のためのテー
ブル設定手法は以下の通りである。
【0154】そのサービスセンターで集中的に行われる
事務に事務コードを付与する場合に、まず事務属性テー
ブル117で事務コードに含まれる機関属性コードをサ
ービスセンターに設定し、親機関の事務件数を子機関の
事務件数に基づいて把握すべきことを特定する登録区分
コードとして「管下事務件数」を設定する。また、子機
関の事務件数と親機関の事務件数との関係を補正コード
で定義する。また、親機関であるサービスセンターの機
関コードを集中機関コードとし、子機関である支社の機
関コードを被集中機関コードとして、親機関と子機関と
の関係を親子機関テーブル131で定義する。
【0155】なお、上記した集中機関事務テーブル13
2を親子機関テーブル131の従属テーブルとして利用
する場合(集中機関事務テーブル132の第2の利用方
法)は、図22(e)に示される。
【0156】図22(e)に示すように、図22(d)
と同様に集中機関を機関属性テーブル117に基づいて
特定した後、親子機関テーブル131により被集中機関
を特定するとともに、その被集中機関の特定の被集中事
務を集中機関事務テーブル132を用いて特定する。
【0157】具体的には、機関属性テーブル117で得
られた集中機関コードを含むレコードを集中機関事務テ
ーブル132から抽出し、そのレコードに含まれる被集
中事務コードを抽出する。そして、その被集中事務コー
ドを含むレコードを事務コード件数テーブル115から
抽出する。そして、抽出されたレコードの日別件数に集
中機関コードを機関コードとして対応付けてテーブル化
することにより、事務コード件数テーブル115が更新
される。その結果、事務の集中機関における事務件数
が、その集中機関と事務の集中−被集中関係にある被集
中機関の被集中事務として発生した事務件数に比例して
与えられる。これにより、集中機関毎の事務の集中形態
や権限の相違を考慮した事務件数の把握が可能となる。
【0158】図22(f)に示すように、集中機関事務
テーブル132を親子機関テーブル131と独立して利
用した事務件数の算定方法(集中機関事務テーブル13
2の第1の利用方法)は、ある特定の事務に基づいて発
生すると予想される事務件数を把握する算定方法であ
る。
【0159】具体的には、事務属性テーブル114の登
録区分コードが「管下事務件数」を示すコードが設定さ
れているレコードの事務コードを参照する。その事務コ
ードで示され、事務が発生し、その事務を処理する機関
の属性は、事務コードに含まれる機関属性コードにより
特定される。従って、そのレコードに含まれる機関属性
コードに対応付けられた機関コードを機関属性テーブル
117を参照することにより抽出する。このように抽出
された機関コードが付与された機関が、その事務が発生
し、その事務を処理する機関である。
【0160】次に、抽出された機関コードが集中機関コ
ードとして定義されているレコードを集中機関事務テー
ブル132から抽出する。抽出されたレコードの被集中
事務コードが、集中機関の事務の発生源となる事務であ
る。従って、その被集中事務コードを含むレコードを事
務コード件数テーブル115のレコードから抽出する。
抽出されたレコードに含まれる対象件数が、被集中事務
の実測の事務件数(対象件数)に対応する。この抽出さ
れたレコードの日別件数に集中機関コードを機関コード
として対応付けてテーブル化することにより、事務コー
ド件数テーブル115が更新される。その結果、集中機
関における事務件数が、その集中機関と集中−被集中の
関係にある被集中事務として発生した事務件数に比例し
て与えられる。これにより、連動事務件数ファイル15
3からは直接把握できないが、集中機関事務テーブル1
32で定義された事務と集中機関との関係に基づいて発
生する事務の件数を把握することができる。
【0161】この集中機関事務テーブル132を利用し
た事務件数算出の一例として、サービスセンターという
機関属性に該当する集中機関で生じる事務件数が経験的
に企業全体のある事務の件数により把握可能である場合
の事務件数把握のためのテーブル設定手法を以下に示
す。
【0162】そのサービスセンターで集中的に行われる
事務に事務コードを付与する場合に、まず事務属性テー
ブル117で事務コードに含まれる機関属性コードをサ
ービスセンターに設定し、集中機関の事務件数をある事
務の事務件数に基づいて把握すべきことを特定する登録
区分コードとして「管下事務件数」を設定する。また、
集中機関の事務件数と被集中事務の事務件数との関係を
補正コードで定義する。また、集中機関であるサービス
センターの機関コードを集中機関コードとし、被集中事
務の事務コードをこれに対応付けて1レコードとして、
集中機関と被集中事務との関係を集中機関事務テーブル
132で定義する。
【0163】(事務量テーブル119)図23は事務量
テーブル119の構成の一例を示す図である。図23に
示すように、事務量テーブル119は、事務コード、機
関コード、担当コード、職位コード、作業域コード別に
事務量を把握するためのデータテーブルであり、事務コ
ード、機関コード、担当コード、職位コード、作業域コ
ード、基準年月、余裕率有り事務量、余裕率無し事務量
をデータ項目として有する。
【0164】この事務量テーブル119は、事務コード
件数テーブル115、標準時間集計テーブル116、余
裕率テーブル118に基づいて生成される。
【0165】事務コード件数テーブル115は、事務コ
ード別にレコード化され、事務別に事務件数が把握可能
となっている。この事務別の事務件数を担当別、職位
別、作業域別に余裕率無し標準時間を乗算して余裕率無
し事務量を算出する。この作業を行うため、事務コード
件数テーブル115に含まれる事務コードを参照し、そ
の事務コードに対応付けられた標準時間を標準時間集計
テーブル116を参照することにより抽出する。この抽
出の際、標準時間集計テーブル116の各レコードは担
当コード、職位コード、作業域コード別に付与されてお
り、単一の事務コードに対して1つあるいは複数のレコ
ードが設けられている。そこで、担当コード、職位コー
ド、作業域コード別に付与された標準時間に事務件数を
それぞれ乗算することにより、担当コード、職位コー
ド、作業域コード別に事務量が算出される。さらに、こ
のようにして得られた余裕率無し事務量に対して、余裕
率を乗算することにより、余裕率有り事務量が算出され
る。もちろん、余裕率有り標準時間に事務件数を乗算す
ることにより余裕率有り事務量を算出してもよく、この
場合には余裕率テーブル118を用いる必要がない。こ
の事務量に乗算される余裕率は、事務コードに含まれる
機関属性コードを有するレコードを余裕率テーブル11
8から抽出することにより得られる。そして、このよう
に算定された余裕率無し事務量及び余裕率有り事務量に
担当コード、職位コード、作業域コードを対応付けて1
レコードとすることにより、事務量テーブル119が生
成される。また、図24に示すように、機関別、担当
別、職位別、作業域別のみならず、さらに大区分別にこ
れら余裕率無し事務量、余裕率有り事務量を算出しても
よい。
【0166】(事務量人員テーブル120)図24は事
務量人員テーブル120の構成の一例を示す図である。
図24に示すように、事務量人員テーブル120は、機
関コード、担当コード、職位コード、作業域コード別に
事務量人員を把握するためのデータテーブルであり、大
区分コード、機関コード、担当コード、職位コード、作
業域コード、基準年月、事務量人員をデータ項目として
有する。
【0167】この事務量人員テーブル120は、事務量
テーブル119、基準日数管理テーブル121に基づい
て生成される。事務量テーブル119は、事務別、担当
別、職位別、作業域別にレコード化され、事務コード
別、担当別、職位別、作業域別に事務量が把握可能にな
っている。この事務量を機関別に集計し、かつその集計
された事務量を基準労働時間で除算することにより事務
量人員を算出する。この作業を行うため、事務量テーブ
ル119に含まれる機関コード、担当コード、職位コー
ドを参照し、これら機関コード、担当コード、職位コー
ド、作業域コードの組み合わせに対応付けられた基準労
働時間を基準日数管理テーブル121を参照することに
より抽出する。そして、得られた基準労働時間で事務量
テーブル119に含まれる事務量を除算することによ
り、機関コード、担当コード、職位コード毎に事務量人
員が算定される。そして、算定された事務量人員に機関
コード、担当コード、職位コードを対応付けて1レコー
ドとすることにより、事務量人員テーブル120が生成
される。
【0168】(原価計算システムのデータテーブル)次
に、原価計算システム13で使用される各データテーブ
ルについて説明する。
【0169】原価計算システム13で使用されるドライ
バー情報は、例えば本社所属別・経験職務別人員情報テ
ーブル161a、支社担当別人員情報テーブル161
b、機関属性別事務量情報テーブル162、ユニット別
件数情報テーブル163、商品別件数情報テーブル16
4、費目コストデータテーブル165、商品件数連動デ
ータテーブル166の7つのデータテーブルとして得ら
れる。
【0170】図25は本社所属別・経験職務別人員情報
テーブル161aの構成の一例を示す図である。図25
に示すように、本社所属別・経験職務別人員情報テーブ
ル161aは、中間コストセンター2から中間コストセ
ンター3へ展開する際に使用されるドライバー情報であ
り、本社人件費という費目のコストを配賦するために使
用される。この本社所属別・経験職務別人員情報テーブ
ル161aは、機関コード、経験職務コード、原価計算
職位コード、基準年、機関名称、人員数をデータ項目と
して有する。この本社所属別・経験職務別人員情報テー
ブル161aにより、中間コストセンター2単位のコス
トの一つである本社人件費を中間コストセンター3単位
のコストに配賦する配賦率が定められる。より具体的に
は、経験職務別の、原価計算職位別の人員数に比例した
値が配賦率となる。この本社所属別・経験職務別人員情
報テーブル161aは、人事システム15からドライバ
ー収集システム11を経由して取得される。もちろん、
ドライバー収集システム11を経由せずに取得されても
よい。
【0171】図26は支社担当別人員情報テーブル16
1bの構成の一例を示す図である。図26に示すよう
に、支社担当別人員情報テーブル161bは、中間コス
トセンター1から中間コストセンター2へ展開する際に
使用されるドライバー情報であり、支社人件費という費
目のコストを配賦するために使用される。この支社担当
別人員情報テーブル161bは、担当コード、原価計算
職位コード、基準年月、人員数をデータ項目として有す
る。この支社担当別人員情報テーブル161bにより、
中間コストセンター1単位のコストの一つである支社人
件費を中間コストセンター2単位のコストに配賦する配
賦率が定められる。
【0172】また、これら本社所属別・経験職務別人員
情報テーブル161aや支社担当別人員情報テーブル1
61bにより、費目属性別のコストが業務属性別のコス
トに変換される。また、これら本社人件費、支社人件費
以外の物件費などの費目については、本社所属別・経験
職務別人員情報テーブル161aや支社担当別人員情報
テーブル161b以外の他の基準に基づいて中間コスト
センター2に配賦される。
【0173】図27は機関属性別事務量情報テーブル1
62の構成の一例を示す図である。図27に示すよう
に、機関属性別事務量情報テーブル162は、中間コス
トセンター3から最終コストセンターへ展開する際に使
用されるドライバー情報であり、最終コストセンターコ
ード、機関属性コード、基準年月、事務量をデータ項目
として有する。この機関属性別事務量情報テーブル16
2の事務量により、中間コストセンター3単位のコスト
が最終コストセンター単位のコストに配賦する配賦率が
定められる。この機関属性別事務量情報テーブル162
は、事務量分析システム12から取得される事務量テー
ブル119に基づいて生成される。事務量テーブル11
9はデータ容量が多いため、システムの負荷などを考慮
し、原価計算に必要な項目別、すなわち最終コストセン
ターコード別、機関属性コード別に集計され、この機関
属性別事務量情報テーブル162が生成される。より具
体的には、事務量テーブル119の事務コードを事務属
性テーブル114を用いて最終コストセンターコードに
変換し、その事務コードに含まれていた機関属性コード
毎、及び最終コストセンターコード毎に事務量を集計す
ることにより機関属性別事務量情報テーブル162を生
成することができる。
【0174】例えば支社という機関属性で発生する事務
コストを配賦する場合、その支社の機関属性コードに対
応付けられた複数の最終コストセンターコードで定義さ
れる最終コストセンターに対して、発生した事務量の比
率に応じてそれぞれ事務コストを配賦する。
【0175】図28はユニット別件数情報テーブル16
3の構成の一例を示す図である。図28に示すように、
ユニット別件数情報テーブル163は、最終コストセン
ターから原価ユニットへ展開する際に使用されるドライ
バー情報であり、件数コード、基準年月、事務件数をデ
ータ項目として有する。このユニット別件数情報テーブ
ル163は、ドライバー情報収集システム11から取得
される。
【0176】例えばある最終コストセンターで発生する
事務コストを配賦する場合、その最終コストセンターで
発生するコストをユニット別件数情報テーブル163で
定義される各ユニット毎に、各ユニットの事務件数に基
づいて配賦する。
【0177】図29は商品別件数情報テーブル164の
構成の一例を示す図である。図29に示すように、商品
別件数情報テーブル164は、原価ユニットから商品へ
展開する際に使用されるドライバー情報であり、件数コ
ード、商品大分類コード、商品小分類コード、加入年
度、払方コード、性別コード、基準年月、商品件数をデ
ータ項目として有する。この商品別件数情報テーブル1
64は、ドライバー収集システム11から取得される。
商品件数の単位は事務件数である。すなわち、事務量分
析システム12における説明で示した事務件数を商品毎
に発生した事務の件数として把握する場合に、本実施形
態では商品件数と称する。従って、各データ項目の商品
件数は、件数コードなどの各データ項目毎に発生した事
務件数を特定するデータ項目である。
【0178】商品大分類コードは、主契約商品を識別す
るためのコードであり、商品小分類コードは、特約商品
を識別するためのコードである。保険商品は主契約商品
のみにより一つの商品をなす場合、主契約商品に特約が
付加されて一つの商品をなす場合がある。主契約商品の
みの場合、商品大分類コードのみが有意な値を有し、主
契約商品に特約商品が付加されている場合、商品大分類
コードと商品小分類コードの双方が有意な値を有する。
また、特約商品について商品件数が計上される場合があ
り、この場合には商品小分類コードまで有意な値を有す
る。また、主契約商品に複数の特約商品が付加され、各
特約商品について商品件数が計上される場合、各特約商
品毎に商品件数情報テーブル164にレコードが付加さ
れる。すなわち、主契約商品と特約商品の組み合わせか
らなる保険商品について、主契約商品としてのみなら
ず、特約商品として事務が発生する場合には、主契約商
品についての事務の発生のみならず、特約商品単体とし
ても事務が発生することがレコードとして記録される。
【0179】例えばある原価ユニットで発生する事務コ
ストを商品別に配賦する場合、その原価ユニットを示す
件数コードに基づき、その件数コードを有するレコード
を商品別件数情報テーブル164から抽出する。そし
て、抽出されたレコードに含まれる商品件数で原価ユニ
ットで発生した事務を除算することにより、商品別の事
務1件当たりのコストが算定される。この商品別コスト
は、ユニット別かつ商品別に分類されているため、商品
大分類コードや商品小分類コード毎に集計することによ
り、ユニット別かつ商品別のコストが算定される。
【0180】費目コストデータテーブル165は、費目
別のコストを把握するためのデータテーブルであり、原
価計算の基礎とされる情報であり、財務会計用の費目と
コストをデータ項目として有する。この費目コストデー
タテーブル165の費目別のコストが中間コストセンタ
ー1〜3及び最終コストセンター毎に配賦されて原価部
門別のコストが把握され、さらに最終コストセンター別
のコストがさらに原価ユニット別や商品別に集計されて
原価ユニット別、商品別のコストが把握可能となってい
る。この費目コストデータテーブル165は、業務シス
テム14のうちの一つである経理システムから取得され
る。
【0181】図30は商品件数連動データテーブル16
6を構成するデータ項目の一例を示す図である。商品件
数連動データテーブル166は、商品別件数情報テーブ
ル164を生成するためにドライバー情報収集システム
11で収集されるものであり、各業務システム14で規
定のフォーマットで作成されるものである。この商品件
数連動データテーブル166は、連動ID、件数コー
ド、商品コード、加入年度、払方コード、性別コード、
基準年月、商品件数をデータ項目として有する。
【0182】商品コードは、原価計算の分析対象とする
商品を特定するためのコードである。分析対象とする商
品が保険商品でいうところの主契約と特約により分類さ
れる場合に、主契約あるいは特約を一単位として原価を
把握するため、特約コード及び主契約コードのサブコー
ドの集合により構成される。例えば主契約商品のみにつ
いて処理される商品件数については、主契約コードのみ
有意な値を有し、特約商品のみについて処理される商品
件数については、特約コードのみ有意な値を有し、主契
約商品と特約商品双方について処理される商品件数につ
いては、主契約コードと特約コードの双方が有意な値を
有する。この商品コードの主契約コード、特約コード
は、後述する主契約商品コード変換テーブル182及び
特約商品コード変換テーブル183に基づき商品大分類
コード、商品小分類コードに変換可能である。
【0183】加入年度は、分析対象とする商品が保険商
品である場合のこの保険商品の加入年度を特定するため
のコードである。
【0184】払方コードは、分析対象とする商品の払方
経路を特定するためのコードである。この払方コード
は、事務件数コードで設定された払方経路コードとの対
応付けがなされている。
【0185】性別コードは分析対象とする商品の被契約
者の性別を特定するためのコードである。
【0186】次に、図36の原価計算システムの全体概
念図に示される各データテーブルについて説明する。
【0187】費目変換テーブル171は、財務会計用の
費目別のコストを中間コストセンター1単位のコストに
変換するためのデータテーブルであり、財務会計用の費
目、中間コストセンター1、変換基準をデータ項目とし
て有する。変換基準は、費目の細分化有無などに応じて
設定されている。細分化された費目を集約する単位であ
る費目属性として中間コストセンター1が与えられてお
り、費目別のコストを中間コストセンター1単位のコス
トに集約することにより、費目属性別のコストが把握可
能である。
【0188】コストセンター展開ドライバーテーブル1
72は、中間コストセンター1単位のコストを最終コス
トセンター単位のコストに変換するためのデータテーブ
ルであり、本社所属別・経験職務別人員情報テーブル1
61a、支社担当別人員情報テーブル161b、機関属
性別事務量情報テーブル162などのデータテーブルの
集合である。
【0189】原価ユニット変換テーブル173は、最終
コストセンター単位のコストを原価ユニット単位のコス
トに変換するためのデータテーブルであり、前述したユ
ニット別件数情報テーブル163がこれに含まれる。
【0190】商品展開ドライバーテーブル174は、原
価ユニット単位のコストを商品単位のコストに変換する
ためのデータテーブルであり、前述した商品別件数情報
テーブル164がこれに該当する。
【0191】図31は商品件数管理テーブル181の構
成の一例を示す図である。図31に示すように、商品件
数管理テーブル181は、商品別件数情報を作成するた
めに必要なテーブルであり、商品別件数情報の収集対象
を管理するとともに、データ数値の妥当性を判別するた
めのテーブルであり、件数コード、主特区分コード、基
準値/境界値をデータ項目として有する。主特区分コー
ドは、主契約のみ、特約のみ、主契約と特約の双方とい
う3種類の商品区分を識別することができる。
【0192】図32(a)は主契約商品コード変換テー
ブル182の構成の一例を示す図である。主契約商品コ
ード変換テーブル182は、商品別件数情報を作成する
ために用いられるテーブルであり、主契約商品コードと
商品大分類コードをデータ項目として有する。これによ
り、主契約商品コードと商品大分類コードを変換するこ
とができる。
【0193】図32(b)は特約商品コード変換テーブ
ル183の構成の一例を示す図である。特約商品コード
変換テーブル183は、主契約商品コード変換テーブル
182とともに商品別件数情報を作成するために用いら
れるテーブルであり、特約商品コードと商品小分類コー
ドをデータ項目として有する。これにより、特約商品コ
ードと商品小分類コードを変換することができる。
【0194】次に、以上に示された各テーブルを用いた
ドライバー収集方法について説明する。
【0195】(ドライバー収集方法)図39に示すよう
に、業務端末14aを用いて事務作業を行う際には、事
務データ入力画面生成手段14cが例えば図40に示す
事務データ入力画面を生成して表示手段14gに表示す
る。この事務データ入力画面における“決了”オブジェ
クトには、決了データ生成処理が対応付けられており、
入力手段14fを用いて表示手段14g上でこの“決
了”オブジェクトを選択すると、決了データ生成処理が
実行されるようになっている。具体的には、“決了”オ
ブジェクトの選択により識別情報付与手段14dがその
“決了”オブジェクトに対応付けられた識別情報を付与
する。また、この事務データ入力画面で“決了”オブジ
ェクトが対応付けられた事務は、オンラインログとして
業務システム14に記録されるよりも細分化された処理
単位が割り当てられている。従って、事務の担当者は、
事務データ入力画面の画面表示に従って“決了”オブジ
ェクトを選択するのみで、その“決了”オブジェクトに
対応付けられた事務処理の内容が業務システム14、ド
ライバー収集システム11に自動的に登録されるように
なっている。これにより、事務担当者がドライバー情報
の収集を支援するためにドライバー情報のデータ属性の
入力を行う必要が無い。
【0196】図41はこの“決了”オブジェクト(事務
件数の集計単位)とオンラインログの処理単位との対応
関係を示す図である。図41に示すように、オンライン
ログには複数の“決了”オブジェクトが対応付けられて
いる。この“決了”オブジェクトにはそれぞれ識別情報
が対応付けられ、これらが決了データに対応付けられて
業務システム14に送信される。この決了データには実
際に事務で処理した実体的な内容は含まれていない。事
務で処理した実体的な内容は、オンラインログを業務シ
ステム14が取得した場合に、業務システム14の事務
処理ファイル記憶手段14rに新規保険契約申込の事務
処理ファイル(ログファイル)として格納される。
【0197】ログファイルの一例としての新規保険契約
申込の事務処理ファイルを図42に示す。図42に示す
ように、新規保険契約申込の事務処理ファイルの場合、
証券番号、新規保険契約を申し込む契約者、被保険者、
保険金額、配偶者の有無などの実体的な事務処理内容が
格納される。一方、識別情報は、この事務処理ファイル
を作成するために必要な事務処理を新規保険契約申し込
みという処理単位よりも細分化し、その細分化した事務
処理毎に識別情報として特定する。オンラインログの場
合、例えば新規保険契約申込の事務処理ファイルは、ロ
グファイルとして申込書新規入力の際のみならず、申込
書訂正入力や他の事務処理によっても業務システム14
に蓄積される。従って、新規保険契約申込という事務処
理が実際には1件処理されているのに対して、ログファ
イルは複数件発生することとなる。すなわち、ログファ
イルの発生及び記録の件数とその事務処理の件数は対応
付けられておらず、ログファイルの件数は事務の処理件
数を正確に反映していない。これに対して識別情報は、
事務の処理件数を正確に反映したものであり、この識別
情報が付与される“決了”オブジェクトの選択動作毎に
事務処理を算出することにより、事務の正確な処理件数
を把握することができる。
【0198】また、図41は、識別情報の各事務処理
(例えば“決了”オブジェクトの選択)とログファイル
の発生の対応付けを示したが、これらの対応付けをして
おく必要は無い。従って、ログファイルが1件発生する
単位に何ら識別情報を対応付けられていない場合も生じ
る。すなわち、図42に示すような「新規保険契約申
込」というオンラインログに対しては複数の識別情報が
対応し、逆に他のオンラインログに対しては何ら識別情
報が対応付けられない場合もある。この場合、ある事務
処理を端末14aで実行する場合、ある操作入力に応答
して1件のオンラインログファイルが生成される場合で
あっても、識別情報付与手段14dは識別情報の付与を
実行しない。すなわち、識別情報は事務件数コードで規
定される事務処理操作に対応して付与されるものであ
る。その事務処理操作は例えば入力手段14fによる
“決了”オブジェクトの選択操作である。具体的には、
端末14aにおける入力手段14fによる所定の操作入
力に応じて識別情報付与手段14dがその操作入力を識
別し、その識別した操作入力に対応付けられた識別情報
を付加するようにプロセッサ14bを機能させるプログ
ラムを用いればよい。“決了”オブジェクトの選択操作
以外の事務処理操作に識別情報を対応付け、その操作に
基づき事務件数を把握してもよいことはもちろんであ
る。
【0199】例えば図40に示す事務データ入力画面で
申込書新規入力に関する“決了”オブジェクトを選択し
た場合、決了データ処理として、識別情報付与手段14
dは、その申込書新規入力という事務を特定する識別情
報を付与する。
【0200】次に、決了データ送信手段14eは、識別
情報が付与された決了データを業務システム14に送信
する。また、この決了データは、連動IDコード、件数
コード、機関コード、商品コード、加入年度、払方コー
ド、性別コードが関連づけられている。
【0201】業務システム14の決了データ受信手段1
4kは、端末14aから送信された決了データを受信す
る。次に、件数連動ファイル生成手段14mは、受信し
た決了データに付与された識別情報に基づき事務件数連
動ファイル151及び商品件数連動ファイル211を生
成する。
【0202】事務件数連動ファイル151を生成する場
合、件数連動ファイル生成手段14mは識別情報に対応
するマスターファイル14pを読み出し、そのマスター
ファイル14pに基づくトランザクションファイルとし
て事務件数連動ファイル151にその決了データに関す
るレコードを付加する。その際、識別情報は件数コード
に変換され、かつ連動IDコード、機関コードが対応付
けられて格納される。また、共通する連動IDコード、
件数コード、機関コードを有する場合、その共通するレ
コードの件数を算出し、そのレコードの件数を対象件数
として、連動IDコード、件数コード、機関コードに対
応付けて格納する。これにより、共通の連動IDコー
ド、件数コード、機関コード別の事務の処理件数を把握
することができる。
【0203】なお、日毎にこのファイル生成を実行して
いる場合には、その生成を行っている日付を基準年月日
とし、これら連動IDコード、件数コード、機関コード
に基準年月日をさらに付加することにより一つのレコー
ドが生成される。これにより、連動IDコード、件数コ
ード、機関コード、対象件数、基準年月日をデータ項目
とする事務件数連動ファイル151が生成される。
【0204】商品件数連動ファイル211を生成する場
合、識別情報に対応するマスターファイル14pを読み
出し、そのマスターファイル14pに基づくトランザク
ションファイルとして商品件数連動ファイル211にそ
の決了データに関するレコードを付加する。その際、識
別情報は件数コードに変換され、かつ連動IDコード、
商品コード、加入年度、払方コード、性別コードが対応
付けられて格納される。また、共通する連動IDコー
ド、件数コード、商品コード、加入年度、払方コード、
性別コードを有する場合、その共通するレコードの件数
を算出し、そのレコードの件数を商品件数として、連動
IDコード、件数コード、商品コード、加入年度、払方
コード、性別コードに対応付けて格納する。これによ
り、共通の連動IDコード、件数コード、商品コード、
加入年度、払方コード、性別コード別の商品件数を把握
することができる。
【0205】なお、日毎にこのファイル生成を実行して
いる場合には、その生成を行っている日付を基準年月日
とし、これら連動IDコード、件数コード、商品コー
ド、加入年度、払方コード、性別コードに基準年月日を
さらに付加することにより一つのレコードが生成され
る。これにより、連動IDコード、件数コード、商品コ
ード、加入年度、払方コード、性別コード、商品件数、
基準年月日をデータ項目とする商品件数連動ファイル2
11が生成される。
【0206】次に、図33の(s1)に示すように、件
数連動ファイル送信手段14nにより、事務件数連動フ
ァイル151及び商品件数連動ファイル211がドライ
バー収集システム11に連動して出力される。なお、本
実施形態で、「連動」とは、人為的な処理が介在せずに
各構成間でデータがやりとりされることを示す。
【0207】一方、業務システム14は、端末14aか
らのオンラインログを管理する。具体的には、図42に
示すようなオンラインログファイルを事務処理ファイル
記憶手段14rに格納する。
【0208】また、ドライバー収集システム11に各業
務システム14から連動して出力されない事務件数につ
いては、図4に示すデータ項目と同様のデータ項目(連
動IDコード、担当コード、件数コード、機関コード、
基準年月日、対象件数)を有する事務件数報告ワークシ
ート152としてオペレータの入力により生成される。
そして、この事務件数報告ワークシート152は、各業
務端末14aから業務システム14を介して事務量分析
システム12に出力される(s2)。事務量分析システ
ム12に設けられたクライアント端末12cを用いて管
理者がフォーマットなどをチェックし、また外部ホスト
コンピュータなどから取得される情報に基づき、必要な
レコードを追加(s2a)した後、問題がなければこの
レコードが追加された追加事務件数報告ワークシート1
52’をドライバー収集システム11に出力する(s
3)。ドライバー収集システム11に設けられたワーク
シート変換処理手段1001は、端末12cから取得し
た追加事務件数報告ワークシート152’を事務件数連
動ファイル151と同じデータ記述形式に変換し、レコ
ード合成手段1002に出力する(s4)。レコード合
成手段1002は、これら事務件数連動ファイル151
のレコード及び追加事務件数報告ワークシート152’
のレコードを合成することにより、連動事務件数ファイ
ル153を生成する(s5)。
【0209】次に、件数ファイルチェック・連動処理手
段1003は、連動事務件数ファイル153を件数管理
テーブル112及び機関属性テーブル117を用いてデ
ータチェックを行う(s6)。
【0210】件数管理テーブル112によるデータチェ
ックは、データチェックの対象とするレコードの件数コ
ードを読み出し、その件数コードを有するレコードを件
数管理テーブル112から抽出する。そして、そのレコ
ードに含まれる基準値/境界値を参照し、その基準値/
境界値に示される条件に合致するか否かを判定する。基
準値/境界値に示される条件は、例えば件数の上限値や
下限値などである。このようなデータチェックを実行す
ることにより、異常な値などを検出することが可能とな
り、より精緻な事務量分析が可能となる。
【0211】機関属性テーブル117によるデータチェ
ックは、データチェックの対象とする機関コードを読み
出し、機関属性テーブル117で登録された機関コード
に合致するか否かを判定する。
【0212】データチェックにより問題がなければ、そ
のデータチェックを受けた連動事務件数ファイル153
に基づいて連動件数テーブル111を生成する(s7
a)。問題があれば、その問題となるレコードの情報な
どがエラーリスト154の形式で出力される(s7
b)。データチェックにより異常なレコードが検出され
た場合には、オペレータによりデータ修正された後、修
正されたデータに基づき連動件数テーブル111が生成
される。
【0213】次に、件数データ変換・分割処理手段10
04は、連動件数テーブル111を再度件数管理テーブ
ル112及び機関属性テーブル117を用いてデータチ
ェックを行い(s8)、問題がなければ日別の件数と月
次の合計件数に事務件数を分割し、事務件数テーブル1
13を生成する(s9a)。チェックにより問題がある
レコードについては、エラーリスト155の形式で出力
される(s10)。この事務件数テーブル113は事務
量分析システム12に出力される(s11)。
【0214】また、件数データ変換・分割処理手段10
04は、連動件数テーブル111のユニット別の事務件
数を各レコードとするユニット件数情報テーブル163
を生成する(s9b)。このユニット件数情報テーブル
163は原価計算システム13に出力される(s1
2)。
【0215】一方、各業務システム14で生成され、連
動件数ファイル格納手段14eに格納された商品件数連
動ファイル211は、ドライバー収集システム11に出
力される(s21)。ドライバー収集システム11の件
数ファイルチェック・連動手段1011は、商品件数連
動ファイル211を商品件数管理テーブル181に基づ
きデータチェックを行い(s22)、問題がなければ商
品件数連動テーブル212を生成する(s23a)。問
題があれば、その問題となるレコードの情報などがエラ
ーリスト154の形式で出力される(s23b)。
【0216】次に、件数データ変換処理手段1012
は、商品件数連動テーブル212を所定の基準により集
計を行い、商品件数連動データテーブル166を生成す
る(s24a)。所定の基準とは、件数コード、商品大
分類コード、商品小分類コードをデータ項目とするデー
タテーブルの生成、件数コード、商品大分類コード、加
入年度をデータ項目とするデータテーブルの生成件数コ
ード、商品大分類コード、払方コードをデータ項目とす
るデータテーブルの生成、件数コード、商品大分類コー
ド、性別コードをデータ項目とするデータテーブルの生
成、件数コード、加入年度、払方コードをデータ項目と
するデータテーブルの生成、件数コード、加入年度、性
別コードをデータ項目とするデータテーブルの生成が例
として挙げられるが、これらに限られるものではなく、
他のデータ項目の組み合わせによりデータテーブルを生
成してもよい。
【0217】なお、商品大分類コード、商品小分類コー
ドをデータ項目とするデータテーブルの生成を行う場
合、主契約商品コード変換テーブル182又は特約商品
コード変換テーブル183が商品コードを大分類コード
あるいは小分類コードに変換するのに使用される。ま
た、集計を行う際、各レコードの数値が既定値の範囲に
あるか否かを商品件数管理テーブル181を用いてチェ
ックし(s24b)、問題があればエラーリスト155
として出力される(s24c)。
【0218】生成された商品件数連動データテーブル1
66は原価計算システム13に出力される(s25)。
【0219】また、人事システム15で生成された機関
別人員テーブル122は、ドライバー収集システム11
に入力され(s31)、ドライバー収集11で収集され
た後、さらに事務量分析システム12に出力される(s
32)。
【0220】このように、本実施形態のドライバー収集
システム11によれば、事務量分析や原価計算の基礎的
数値情報としての事務件数、ユニット件数、商品件数な
どを正確に把握することができる。また、事務件数コー
ドに対応付けて識別情報を付与し、その識別情報に入力
手段の操作入力を対応付けておくことにより、オンライ
ンログでは正確に把握することのできない事務件数など
のドライバー情報を収集することができる。
【0221】(事務量分析方法)次に、以上のように収
集されたドライバー情報に基づく事務量分析方法につい
て説明する。事務量分析方法には、実際に算定される事
務量の分析方法と、実際に算定される事務量や諸条件を
固定して実行されるシミュレーション方法がある。
【0222】実際に算定される事務量の分析手法につい
て図34の工程処理図に沿って説明する。
【0223】実際に算定される事務量の分析を行う場
合、事務量分析システム12は、ドライバー収集システ
ム11から取得した事務件数テーブル113に基づき、
事務属性テーブル114、機関属性テーブル117、機
関別人員テーブル122、親子機関テーブル131、集
中機関事務テーブル132を参照して事務コード件数テ
ーブル115を作成する(s51)。具体的には、図2
1及び図22に示された手法により事務コード件数テー
ブル115を作成する。
【0224】次に、得られた事務コード件数テーブル1
15に基づき、標準時間集計テーブル116を参照して
事務量テーブル119を作成する(s52)。具体的に
は、事務コード件数テーブル115の各事務コードに対
応する標準時間を標準時間集計テーブル116を用いて
参照し、その標準時間にその事務コードに対応する機関
コード、担当コード、職位コード、作業域コード毎に事
務件数を乗算することにより、余裕率無し事務量が算定
される。また、事務コード件数テーブル115に基づ
き、余裕率テーブル118を参照することにより、余裕
率無し事務量に対応付けられた機関属性コード、担当コ
ード、職位コード、作業域コード別の余裕率を取得する
ことができる。そして、得られた余裕率を余裕率無し標
準時間に乗算することにより、余裕率有り事務量が算定
される(s53)。これら余裕率有り事務量と余裕率無
し事務量を事務コード別、機関コード別、担当コード
別、職位コード別、作業域コード別に各レコードを生成
することにより、事務量テーブル119が生成される
(s54)。
【0225】事務コード別に得られた余裕率無し事務量
と余裕率有り事務量は、それぞれ機関コード、担当コー
ド、職位コード、作業域コードを属性として持つため、
同一の機関、担当、職位、作業域毎にレコードを集計す
ることにより、機関別、担当別、職位別、作業域別の事
務量を算出することができる。
【0226】この事務量テーブル119は原価計算シス
テム13に出力され(s55)、原価計算に利用され
る。
【0227】次に、得られた事務量テーブル119に基
づいて、事務量人員テーブル120を作成する(s5
6)。具体的には、事務量テーブル119の各事務コー
ドに含まれる機関属性コードを抽出し、抽出された機関
属性コードに対応づけられた基準労働時間を基準日数管
理テーブル121を参照することにより取得し、得られ
た基準労働時間で事務量を除算することにより、事務コ
ード毎に事務量人員が算出される。なお、事務量テーブ
ル119には事務コードに機関コード、担当コード、職
位コード、作業域コードが対応付けられているため、事
務量人員テーブル120で同一の機関、担当、職位、作
業域毎にレコードを集計することにより、機関別、担当
別、職位別、作業域別の事務量人員を算出することがで
きる。
【0228】得られた事務量人員テーブル120に基づ
き様々な条件により出力し(s57)。この事務量人員
出力結果221を機関別人員テーブル122に基づき出
力された実人員表222と比較することにより、事務量
の検討が可能となる。
【0229】事務量人員出力結果221の代表例を図3
5に示す。図35は機関別、担当別、業務別に出力され
た事務量人員の出力例である。この図35に示す出力例
以外にも、例えばある機関の事務量人員を日別に集計し
て出力してもよいし、出力結果221と実人員表222
をあわせて出力してもよい。これにより、事務件数に基
づいて得られた事務量人員と実人員とを比較することが
でき、これらを検討することにより事務の最適化を図る
ことができる。
【0230】次に、以上のようにして実際に算定された
事務量や諸条件を固定して実行されるシミュレーション
方法について説明する。
【0231】シミュレーションを行う場合、上記事務量
分析に用いられる各種テーブルの数値を修正し、仮想的
な情報を取得することにより、感度分析、事務体制の多
角的な検討や事務実施改訂後の精緻な検証を行うことが
できる。
【0232】例えば事務件数、標準時間、余裕率、親子
機関テーブル(集中機関コード、被集中機関コード)、
集中機関事務テーブル(集中機関コード、被集中事務コ
ード)などを修正して行うシミュレーションなどがあ
り、以下に代表的な例を説明する。
【0233】事務プロセスの見直しに伴う事務の効率化
の効果の試算を行う場合、事務件数、事務コード、標準
時間について該当するテーブルを変更することにより、
変更した条件における事務量や事務量人員を試算する。
これにより、事務工程が変わった場合の事務量や事務量
人員の増減の把握が可能となり、工程見直しによる効果
が分かる。
【0234】事務システム化に伴う効率化効果の試算を
行う場合、事務をシステム化すると考えている事務の工
程を省略し、単位時間の削減が図られたと仮定した場合
に、工程表管理テーブル133の該当する工程のレコー
ドを削除し、これに伴い標準時間集計テーブル116の
標準時間を変更することで、事務量や事務量人員を算定
する。この算定結果により、事務システム化による事務
の効率化を把握することができる。
【0235】業務のパート化を進めた場合の正職員やパ
ート事務量人員の試算を行う場合、工程表管理テーブル
133の職位コードを変更し、職位別の標準時間集計テ
ーブル116の職位コードを変更することにより、パー
トタイマーと正職員の事務量人員を算出することができ
る。
【0236】事務集中化による事務の効率化を試算する
場合、親子機関テーブル131の集中機関コードと被集
中機関コードや、集中機関テーブル132の被集中事務
コードを変更することにより、事務集中機関の新設・拡
大などによる事務集中を進めた場合の集中機関や被集中
機関における事務量や事務量人員の増減を試算すること
ができる。
【0237】組織再編による機関の統廃合等がある場合
の事務の効率化を試算する場合、親子機関テーブル13
1の集中機関コードと被集中機関コードとの対応関係を
変更することにより、統廃合等実施後の事務量及び事務
量人員を試算することができ、統廃合による事務に対す
る影響を把握することができる。
【0238】新たな事務の運営体制を検討する場合、各
人の担当業務を変更する場合、工程表管理テーブル13
3の担当コードを変更することにより、担当別の事務量
の試算を行うことができる。また、日別事務件数や事務
件数を補正コードにより変更することにより、事務量の
日別のピークや月別のピークを試算することができ、前
述の担当変更シミュレーションとあわせてチーム制の導
入に関する試算を行うことができる。
【0239】このように、本実施形態の事務量分析シス
テム12によれば、あらゆる拠点(機関)にて行われて
いる事務量を実績算定が可能となるとともに、事務の効
率化を定量的に把握することが可能となる。また、本
社、支社、支部、事務集中センターなどのように、異種
の事務を遂行する各機関での事務量算定を、各機関同士
の関係も踏まえて一気通貫で把握することができる。ま
た、ワークサンプリング調査と事務量分析が連動した仕
組みが提供され、例えば動作分類、動作目的、業務分類
などを時間帯別に把握でき、ピーク業務の推定や業務改
善のための精緻な基礎情報として活用できる。
【0240】(原価計算方法)次に、ドライバー収集シ
ステム11及び事務量分析システム12から各種ドライ
バー情報を収集した原価計算システムの原価計算手法を
図36に沿って説明する。
【0241】まず、財務会計用費目別に得られた費目コ
ストデータテーブル165を、費目変換テーブル171
により中間コストセンター1毎のコストに変換する(s
61)。得られた中間コストセンター1別コストに基づ
き、中間コストセンター1及びコストをデータ項目とし
た中間コストセンター1別コストテーブル191を生成
する。これにより、中間コストセンター1別のコストに
コストが集約され、費目属性別のコストの把握が可能と
なる。
【0242】そして、得られた中間コストセンター1別
のコストテーブル191に対してコストセンター展開ド
ライバーテーブル172を用いて最終コストセンター別
コストテーブル194を生成する(s62)。
【0243】より具体的には、まず費目属性別に集約さ
れた中間コストセンター1別のコストテーブル191
を、業務属性(職務内容、担当など)別のコストに変換
し、また支社担当別人員情報テーブル161bを用いて
中間コストセンター2別コストテーブル192を取得す
る。
【0244】次に、中間コストセンター2別コストテー
ブル192を本社所属別・経験職務別人員情報テーブル
161aなどからなる中間センター変換テーブル175
を用いて集約し、中間コストセンター3別コストテーブ
ル193を生成する。中間センター変換テーブル175
は、配賦元を示す中間コストセンター2と配賦先を示す
中間コストセンター3と配賦基準をデータ項目として有
する。
【0245】次に、中間コストセンター3別コストテー
ブル193を機関属性別事務量情報テーブル162及び
最終センター変換テーブル176に基づいて最終コスト
センター別コストテーブル194に変換する。最終セン
ター変換テーブル176は、配賦元を示す中間コストセ
ンター3と配賦先を示す最終コストセンターとをデータ
項目として有し、配賦元と配賦先との配賦対応関係を示
すデータテーブルである。この配賦対応関係により定め
られた配賦先に対する配賦比率は、機関属性別事務量情
報テーブル162により定められる。例えば、最終セン
ター変換テーブル176によりaという配賦元からb、
c、dという配賦先に配賦を行う場合、配賦対応関係と
して配賦元aと配賦先b、c、dを対応付け、b、c、
dに対する配賦比率は配賦先b、c、dの事務量を機関
属性別事務量情報テーブル162から読み出すことによ
り定められ、その事務量に比例した配賦比率に基づいて
配賦先b、c、dに配賦する。
【0246】これにより、最終コストセンター別のコス
トが把握可能となり、また原価部門毎に最終コストセン
ターのコストを配賦することにより、原価部門別のコス
トが把握可能となる。この最終コストセンター別のコス
トは、最終コストセンター単価分析結果194aとして
出力され、原価部門別のコスト把握に使用される。
【0247】次に、最終コストセンター別コストテーブ
ル194をユニット別件数情報テーブル163及び原価
ユニット変換テーブル173に基づいて原価ユニット別
コストテーブル195に変換する(s63)。この変換
の具体例を図37を用いて説明する。図37に示すよう
に、例えば最終コストセンター別コストテーブル194
で、「普保収納(普通保険収納)」という原価部門のコ
ストが最終コストセンター別に表371に示すように得
られた場合、原価ユニット変換テーブル173が表37
2で示すように予め与えられている場合には、この表3
72に示されるような配賦対象として、原価ユニット別
件数情報を表373に示すように対応付け、これを配賦
率とし、各ユニット別にコストを配賦していく。例え
ば、表371の最終コストセンター「保険料入金・来
社」のコストが12,000円であり、これは表372
に示すように、各原価ユニット「個人口振」、「個人送
金」、「個人集金」、「団体」、「前納」、「予納」
に、それぞれ表373に示す比率15:10:10:
5:5:5で配賦される。この比率は、それぞれ各ユニ
ットの事務件数である。一方、最終コストセンター「保
険料入金・口座振替扱」のコスト10,000円は、配
賦対象が原価ユニット「個人口振」のみが指定されてい
るため、各ユニット別の件数にかかわらず、原価ユニッ
ト「個人口振」に直課される。そして、各ユニット毎に
各最終コストセンターのコストを配賦したコストが表3
74の最下欄に示される。この表374をテーブル化し
たのが原価ユニット別コストテーブル195である。
【0248】次に、このようにして得られた原価ユニッ
ト別コストテーブル195から商品展開ドライバーテー
ブル174に基づいて商品別コストテーブル196を生
成する(s64)。商品展開ドライバーテーブル174
の一例である商品別件数情報テーブル164から分かる
ように、原価ユニットの区分を特定する件数コードと商
品別事務件数が対応付けられている。従って、各原価ユ
ニットのコストを各商品にその商品別事務件数を配賦率
として配賦することができる。
【0249】説明の便宜のため、商品が主契約商品と特
約商品に分類されない単一の商品として取り扱われ、そ
のような商品を商品A〜商品Eとした場合を考える。
【0250】この場合、図37の例では、表374に示
されたユニット別コストを元に、各商品別A〜Eのコス
トを算出する。例えば原価ユニット「個人口振」のユニ
ット別コストが29,300円(端数省略)である場合
に、この原価ユニットの商品別件数が商品A〜Eで35
0件、150件、100件、300件、100件である
場合、これらの件数比にてユニット別コストを各商品に
配賦することにより、各商品におけるユニット別コスト
が算定される。表375の場合、例えば原価ユニット
「個人口振」のユニット別コストは、商品AからEまで
順に10,255円、4,395円、2,930円、
8,790円、2,930円となる。このように、他の
原価ユニットについても同様にユニット別コストを各商
品について算定し、各ユニットのコストを配賦すること
で、各商品のコストが算定される。表375の例では、
商品Aについてユニット毎に10,255円、1,60
0円、2,928円、9,700円、6,000円、
1,980円となり、これらを加算することにより、商
品A全体のコストが算定される。なお、各商品について
コストを算定し、これらを合計すると、算定の対象とす
る原価部門全体のコストとなる。
【0251】また、各ユニット別コストを商品別事務件
数の総和で除算することにより、原価ユニット別単価が
算出される。これは原価ユニット単価分析結果195a
として出力され、原価ユニット別のコスト把握に使用さ
れる。
【0252】このような配賦手法に基づいて配賦された
商品別のコストは商品コスト分析結果196aとして出
力され、商品別のコスト把握に使用される。
【0253】本実施形態では、商品別件数情報テーブル
164で、件数コードに対応付けられたデータ項目を集
計単位としてさらに詳細なコスト把握が可能となる。例
えば主契約と特約という分類によりある商品を部分毎に
把握可能な場合、件数コードにこれに対応付けて商品大
分類コードと商品小分類コードを商品別件数情報テーブ
ル164にデータ項目として対応付ける。これにより、
原価ユニット別に把握されたユニット別コストを、商品
別件数に基づいて商品大分類コードと商品小分類毎に把
握可能である。これにより、商品をさらに細分化した単
位でのコスト把握が可能となる。
【0254】この主契約及び特約単位でのコスト把握の
実施例を図38に示す概念図で説明する。図38に示す
ように、例えばコストセンター(最終コストセンターで
あっても中間コストセンターであってもよい)「新契
約」、「診査」、「収納」、「保全」が原価ユニット毎
に表381〜384のようにコストが把握されている場
合であって商品が「終身保険」、「定期特約」、「疾病
特約」により把握される場合、ある商品に、主契約及び
特約の分類を特定する商品大分類コード、商品小分類コ
ードを対応付けられた商品別件数情報テーブル164を
用いることにより、表381〜384に示すように、原
価ユニットコストから商品コストを把握する際に、主契
約及び特約毎に商品別件数を割り当てることができる。
そして、このように主契約及び特約毎に割り当てられた
テーブルに基づいて原価ユニットコストを配賦し、配賦
されたコストを集計することにより、表385に示すよ
うに、主契約単位及び特約単位でコストを算定すること
ができる。もちろん、主契約と特約を集計することによ
り、商品単位のコストの算定が可能となる。
【0255】また、件数コードに主契約と特約で分類す
るための商品大分類コードと商品小分類コードを商品別
件数情報テーブル164にデータ項目として対応付ける
ことにより、主契約単位、特約単位でコストを把握する
場合を示したが、他にも、加入年度、払方コード、性別
を件数コードに対応付けた商品別件数情報テーブル16
4を用いることにより、加入年度毎のコスト、払方毎の
コスト、性別毎のコストを把握することが可能となる。
【0256】このように本実施形態の原価計算システム
13によれば、コストを配賦するための配賦基準とし
て、活動単位などのユニット単位で生じる事務件数を用
いることにより、従来では実質的に極めて困難だった活
動基準原価計算(ABC)が可能となる。また、ドライ
バー情報としての事務件数は活動単位などのユニット単
位毎に詳細に与えられるため、精緻な原価計算が可能と
なる。また、例えば保険商品のように、商品種類が多様
化した商品であっても、一旦活動単位などのユニット単
位にコストを集約させ、そのユニット単位から商品件数
に応じて商品にコストを配賦することにより、複雑な商
品別の原価計算が可能となる。
【0257】また、本実施形態では、事務量分析システ
ムと原価計算システムが連携して機能することにより、
従来では困難であった経営分析が可能となる。また、こ
れら事務量分析と原価計算で用いられる事務別、原価
別、原価ユニット別、商品別の事務件数などのドライバ
ー情報をドライバー収集システムを用いて極めて容易に
収集することが可能となる。
【0258】例えば、これまで各機関で行われてきた一
連の事務に対して事務集中化を実施した場合、本実施形
態の事務量分析システムでは集中化前後の事務量の比較
が可能となる。また、このような事務集中化を経営戦略
として考えた場合には、機関の統合や閉鎖の効果、翌年
度以降に削減可能な費用、事務集中拠点での毎年の施設
運営経費の勘案など、投資効果の検証が経営の意思決定
に必要な情報として不可欠であるが、このような費用面
での情報は原価計算システムで管理する各種経費を連携
させて比較することにより、事務量の変動と費用面の変
動を一括して把握することが可能となる。
【0259】また例えば、事務量分析システムで提供さ
れる事務種類別の事務量をドライバー情報として、原価
計算上の人件費を事務や業務(活動)単位に変換する
が、これに人件費以外に要する経費をあわせて最終コス
トセンターで機関属性別に集約させる。これにより、活
動別またはチャネル別(最終コストセンター別)など、
原価計算の目的に応じた経費の内訳を把握することが可
能となる。
【0260】例えば名義変更コストセンターであれば、
名義変更事務のために人件費、消耗品経費、施設経費、
システム経費等をどの程度要するか、それら経費はどの
機関で発生するのか、1件当たりに処理する経費はいく
らかといった情報を直ちに共有できる。これらの情報を
基に、効率化を行うポイントを見極めた上、事務量分析
システムで事務工程や処理拠点の見直しのシミュレーシ
ョンを実施し、事務量の効果検証も確認した上で、その
情報を原価計算システムに再連携させてコスト面からの
効果算定も実施するといった分析方法が可能となる。す
なわち、効率化(BPR)施策の効果を予め具体的かつ
精緻なレベルで、実現可能性を織り込みつつ、人員面、
コスト面から検討することが可能となる。
【0261】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、月別に事務件数を把握し、その事務件
数に基づいて事務量の分析や原価計算を行う場合を示し
たが、これに限定されるものではなく、日別に処理して
もよい。また、基準年月日等の年月日を把握するデータ
に基づいて、日毎に分析や計算を行う場合を示したが、
時間帯までも含めた事務量の分析や原価計算を行うシス
テムにも拡張可能である。この場合、基準年月日等の日
別に識別される情報にさらに時間を特定する情報を含め
ることにより、一日のうちのどの時間帯に事務が発生し
たかを把握可能な事務量分析システム、原価計算システ
ムとすることができる。
【0262】また、原価計算では、加入年度別のコス
ト、払方別のコスト、性別のコスト、主契約や特約など
の商品を細分化した商品ユニット単位のコストを把握す
る例を示したが、これに限定されるものではない。商品
別件数情報テーブル164の件数コードに他の区分単位
をデータ項目として対応付けて使用することにより、他
の区分単位別のコスト把握が可能となる。他の区分単位
としては、定期付終身保険/一時払養老保険などの販売
単位、保障性商品や貯蓄性商品などの商品種類単位、保
険料率別単位、個人保障、個人貯蓄、団体保障、団体貯
蓄などの事業単位をコードとして割り当てることによ
り、これらの区分を単位としたコストを把握することが
できる。
【0263】また、中間コストセンター1、中間コスト
センター2、中間コストセンター3、最終コストセンタ
ー、原価ユニット、商品別原価とう6種類のコスト集計
単位を用いた例を示したが、これに限定されるものでは
ない。例えば、中間コストセンター1乃至中間コストセ
ンター3のいずれか、あるいはこれらすべてすべてを用
いることなく費目別コストを最終コストセンターに集約
してもよい。
【0264】また、上記実施形態では、各業務システム
14からマスターファイルとして事務件数連動ファイル
151と商品件数連動ファイル211をドライバー収集
システム11が取得し、これに基づいて事務量分析や原
価計算を行う場合を示したが、これに限定されるもので
はない。例えば、各業務システム14における記憶手段
14rに格納されたオンラインログファイルの件数を集
計するオンラインログ集計手段を各業務システム14に
設け、このオンラインログ情報をドライバー収集システ
ム11が収集するシステムにも適用できる。この場合、
ドライバー収集システム11にオンラインログに、入力
ミスなどにより生じる余剰ログを補正する補正率を定
め、取得したオンラインログ件数に補正率を乗算して事
務件数を算出するのが望ましい。
【0265】このように、オンラインログに基づいて事
務量を把握する場合であっても、オンラインログにより
判定できない事務量については登録区分コードを用いて
事務件数を把握することにより、精緻な事務量の分析が
可能となる。
【0266】また、本発明を適用する組織の一例とし
て、複数の機関から構成される企業を例に説明したが、
他の組織にも適用可能であることはもちろんである。例
えば、組織が複数の機関からなり、ある機関とその管下
の機関により関連づけられる場合でなく、両者が並列的
な機関として関連づけられる場合などにも同様に適用可
能である。
【0267】また、上記実施形態で示された各種テーブ
ルは、あるデータと他のデータを対応付けるデータ群と
してのほんの一例を示したものである。上記実施形態で
示されたデータ同士の対応関係を保持したままテーブル
構成を種々変更することができることはもちろんであ
る。また、各種テーブルに含まれるデータ項目は必ずし
もすべてを備える必要は無く、例えば日別の事務件数を
把握する必要が無ければ日別件数をデータ項目として備
える必要はなく、月別合計件数のみをデータ項目として
有していればよい。
【0268】また、事務量分析や原価計算の対象とする
組織の規模に応じて各種データ項目を省略したり、ある
いはデータ項目を追加して本発明に適用することができ
る。例えば、上記実施形態では機関を特定するコードと
して機関コードと機関属性コードの双方を用いる場合を
示したが、組織内の機関数が少ない場合には機関コード
あるいは機関属性コードのいずれかのみを用いるように
してもよい。
【0269】同様に、上記実施形態では組織に属する従
業員を特定するコードとして担当コード、職位コードを
用いる場合を示したが、例えば組織内の従業員数が少な
い場合には、その一部のコードを省略して本発明に適用
してもよい。
【0270】また、組織内で遂行される事務の数が少な
い場合や、事務コードに事務件数コードの体系がほぼ同
じ場合などには、事務件数コードと事務コードを同一コ
ードとすることにより、事務コードと事務件数コードの
テーブルでの対応付けや、事務コードと事務件数コード
の変換処理などが不要となり、システム構成を単純化す
ることができる。
【0271】その他、事務量分析や原価計算の対象とす
る組織の規模に応じて本システムで用いられるテーブル
構成やデータ処理を種々変更することができる。より具
体的には、複数のテーブルを一のテーブルに集約して用
いたり、一のテーブルを複数のテーブルに分割して用い
ることができ、これらテーブルの集約や分割に応じてデ
ータ処理を変更すればよい。
【0272】また、上記実施形態では経営管理システム
としてドライバー収集システム、事務量分析システム、
原価計算システムを用いる例を示したが、これらすべて
を具備する必要はない。例えば、事務量分析のみを行う
場合には原価計算システムを設ける必要はなく、原価計
算に必要なコード体系も不要となる。また、ドライバー
情報を上記ドライバー収集システムとは他の形態で収集
可能な場合には、本実施形態のドライバー収集システム
を設けることなく事務量分析システム、原価計算システ
ムにドライバー情報を入力する構成とすればよい。
【0273】また、図21(b)〜図22(f)では、
連動事務件数ファイル153から把握されない事務件数
を算定する例を示したが、ほんの一例にすぎない。
【0274】例えば、親子機関テーブル131を用いる
別の例として、子機関の人員数に基づいて発生する親機
関の事務件数を把握するために、親機関の機関コードを
親子機関テーブル131の集中機関コードに設定し、こ
の集中機関コードに対応付けて子機関の機関コードを親
子機関テーブル131の被集中機関コードに設定する。
この場合、例えば図22(d)の例で、「抽出された被
集中機関の事務件数の特定」というステップを「抽出さ
れた被集中機関の人員数の特定」というステップに置換
し、機関別人員テーブル122から被集中機関の人員数
を抽出するステップとし、得られた被集中機関の人員数
に比例した数を事務コード件数テーブル115の事務件
数とすればよい。
【0275】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、事
務や商品の多様化に対応した精緻な経営管理が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る経営管理システムの
全体構成を示す図。
【図2】同実施形態に係る事務量分析に使用される各デ
ータテーブルの相関関係を示す図。
【図3】同実施形態に係る事務コード参照テーブルの構
成の一例を示す図。
【図4】同実施形態に係る連動件数テーブルの構成の一
例を示す図。
【図5】同実施形態に係る件数管理テーブルの構成の一
例を示す図。
【図6】同実施形態に係る事務件数コードと件数名、把
握サイクルサイン、集計対象外サインの関係を示す図。
【図7】同実施形態に係る事務件数テーブルの構成の一
例を示す図。
【図8】同実施形態に係る機関属性テーブルの構成の一
例を示す図。
【図9】同実施形態に係る事務属性テーブルの構成の一
例を示す図。
【図10】同実施形態に係る登録区分コード及び補正コ
ードの設定例を示す図。
【図11】同実施形態に係る工程表管理テーブルの構成
の一例を示す図。
【図12】同実施形態に係る工程コードと工程名、工程
上の意味を対応付けたテーブルの一例を示す図。
【図13】同実施形態に係る工程表入力テーブルの構成
の一例を示す図。
【図14】同実施形態に係る標準時間集計テーブルの構
成の一例を示す図。
【図15】同実施形態に係る余裕率テーブルの構成の一
例を示す図。
【図16】同実施形態に係る基準日数管理テーブルの構
成の一例を示す図。
【図17】同実施形態に係る機関別人員テーブルの構成
の一例を示す図。
【図18】同実施形態に係る親子機関テーブルの構成の
一例を示す図。
【図19】同実施形態に係る集中機関事務テーブルの構
成の一例を示す図。
【図20】同実施形態に係る事務コード件数テーブルの
構成の一例を示す図。
【図21】同実施形態に係る事務コード件数テーブルの
生成手法を説明するための図。
【図22】同実施形態に係る事務コード件数テーブルの
生成手法を説明するための図。
【図23】同実施形態に係る事務量テーブルの構成の一
例を示す図。
【図24】同実施形態に係る事務量人員テーブルの構成
の一例を示す図。
【図25】同実施形態に係る本社所属別・経験職務別人
員情報テーブルの構成の一例を示す図。
【図26】同実施形態に係る支社担当別人員情報テーブ
ルの構成の一例を示す図。
【図27】同実施形態に係る機関属性別事務量情報テー
ブルの構成の一例を示す図。
【図28】同実施形態に係るユニット別件数情報テーブ
ルの構成の一例を示す図。
【図29】同実施形態に係る商品別件数情報テーブルの
構成の一例を示す図。
【図30】同実施形態に係る商品件数連動データテーブ
ルを構成するデータ項目の一例を示す図。
【図31】同実施形態に係る商品件数管理テーブルの構
成の一例を示す図。
【図32】同実施形態に係る主契約商品コード変換テー
ブル及び特約商品コード変換テーブルの構成の一例を示
す図。
【図33】同実施形態に係るドライバー収集方法を説明
するための図。
【図34】同実施形態に係る事務量の分析手法を説明す
るための図。
【図35】同実施形態に係る事務量人員テーブルに基づ
き様々な条件により出力された出力結果の一例を示す
図。
【図36】同実施形態に係る原価計算手法を説明するた
めの図。
【図37】最終コストセンター別コストを原価ユニット
別コストに変換する具体例を説明するための図。
【図38】主契約及び特約単位のコスト把握の実施例を
説明するための図。
【図39】ドライバー収集システム、業務システム及び
端末の詳細な構成を示す図。
【図40】事務データ入力画面の一例を示す図。
【図41】“決了”オブジェクトとオンラインログとの
対応関係を示す図
【図42】オンラインログファイルの一例としての新規
保険契約申込の事務ファイルの構成を示す図。
【図43】余裕率テーブルの生成に用いられるワークサ
ンプリングテーブルの一例を示す図。
【図44】ワークサンプリング調査結果入力画面の一例
を示す図。
【図45】余裕率決定画面の一例を示す図。
【図46】余裕率算出結果の表示例を示す図。
【符号の説明】
111…連動件数テーブル 112…件数管理テーブル 113…事務件数テーブル 114…事務属性テーブル 115…事務コード件数テーブル 116…標準時間集計テーブル 117…機関属性テーブル 118…余裕率テーブル 119…事務量テーブル 120…事務量人員テーブル 121…基準日数管理テーブル 122…機関別人員テーブル 131…親子機関テーブル 132…集中機関事務テーブル 133…工程表管理テーブル 134…工程表入力テーブル 151…連動件数ファイル 152…事務件数報告ワークシート 153…連動事務件数ファイル 154,155…エラーリスト 161a…本社所属別・経験職務別人員情報テーブル 161b…支社担当別人員情報テーブル 162…機関属性別事務量情報テーブル 163…ユニット別件数情報テーブル 164…商品別件数情報テーブル 165…費目コストデータテーブル 166…商品件数連動データテーブル 171…費目変換テーブル 172…コストセンター展開ドライバーテーブル 173…原価ユニット変換テーブル 174…商品展開ドライバーテーブル 181…商品件数管理テーブル 182…主契約商品コード変換テーブル 183…特約商品コード変換テーブル
フロントページの続き (72)発明者 須賀 洋 東京都千代田区有楽町1丁目13番1号 第 一生命保険相互会社内 (72)発明者 永松 伸大 東京都千代田区有楽町1丁目13番1号 第 一生命保険相互会社内 (72)発明者 伊藤 文康 東京都府中市日鋼町1番9 第一生命情報 システム株式会社内 (72)発明者 大谷 泰史 東京都府中市日鋼町1番9 第一生命情報 システム株式会社内 (72)発明者 川浦 良樹 東京都府中市日鋼町1番9 第一生命情報 システム株式会社内 (72)発明者 長谷川 彰 東京都府中市日鋼町1番9 第一生命情報 システム株式会社内 (54)【発明の名称】 ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務 量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プ ログラム

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムの処理体系に基づ
    き設定され、コンピュータシステムで処理される事務を
    識別する事務件数コードに対応付けられた事務を処理す
    る毎に、その事務が終了したことを示す決了データを取
    得する決了データ取得手段と、 前記事務件数コードを前記決了データに対応付けて事務
    件数登録ファイルに登録する登録手段と、 前記事務件数登録ファイルに登録された前記決了データ
    の件数を算出する決了データ件数算出手段と、 前記算出された決了データの件数を事務件数として、前
    記事務件数コード別に集計した事務件数データ群を生成
    する事務件数データ群生成手段とを具備してなることを
    特徴とするドライバー収集システム。
  2. 【請求項2】 前記登録処理は、前記事務件数登録ファ
    イルに前記決了データに含まれるデータをレコードとし
    て付加する処理であることを特徴とする請求項1に記載
    のドライバー収集システム。
  3. 【請求項3】 前記決了データ件数算出手段は、算出の
    対象を定めた算出対象条件に基づき、前記事務件数登録
    ファイルのうち該条件に合致した決了データの件数を算
    出することを特徴とする請求項1に記載のドライバー収
    集システム。
  4. 【請求項4】 前記事務件数コードの少なくとも一つ
    は、オンラインログとして記録されるオンラインログ処
    理単位を複数に分割した件数集計単位に対応付けられて
    設定され、前記決了データ取得手段は、前記件数集計単
    位毎に前記決了データを取得することを特徴とする請求
    項1に記載のドライバー収集システム。
  5. 【請求項5】 所定の入力動作に応答して前記決了デー
    タを生成する決了データ生成手段と、 前記決了データに終了した事務の属性を特定する属性情
    報を付加する属性情報付加手段とを備え、 前記取得手段は、前記属性情報に関連づけて前記決了デ
    ータを取得し、前記登録手段は、前記属性情報を前記決
    了データに関連づけて登録することを特徴とする請求項
    1に記載のドライバー収集システム。
  6. 【請求項6】 事務の処理内容を事務の処理種類を特定
    する事務処理種類特定情報に関連づけてオンラインログ
    として格納するログ記憶手段をさらに備え、前記事務件
    数コードは、前記事務処理種類特定情報よりも細分化さ
    れた処理単位が設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載のドライバー収集システム。
  7. 【請求項7】 前記事務件数登録ファイルには、前記事
    務件数登録ファイルを更新あるいは作成した日時が関連
    づけられており、前記事務件数データ群は、事務件数に
    前記日時が関連づけられて生成されることを特徴とする
    請求項1に記載のドライバー収集システム。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の
    ドライバー収集システムの事務件数データ群生成手段で
    生成された事務件数データ群を取得する事務件数データ
    群取得手段と、 前記事務件数データ群取得手段で取得された前記事務件
    数データ群を、事務を分類する事務コード別に集計する
    事務別集計手段と、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出する事務量算出手段とを具備してなる
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の事
    務量分析システム。
  9. 【請求項9】 コンピュータシステムの処理体系に基づ
    き設定され、コンピュータシステムで処理される事務を
    識別する事務件数コード別に事務件数が入力された事務
    件数データ群を、事務を分類する事務コード別に集計す
    る事務別集計手段と、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出する事務量算出手段とを具備してなる
    ことを特徴とする事務量分析システム。
  10. 【請求項10】 前記事務の所要時間は、事務の担当者
    の担当を識別する担当コード、事務の担当者の職位を識
    別する職位コード、事務の作業域を識別する作業域コー
    ドの少なくとも一つに基づいて細分化されて与えられて
    おり、前記事務量算出手段は、担当コード、職位コー
    ド、作業域コードの少なくとも一つ毎に事務量を算出す
    ることを特徴とする請求項8又は9に記載の事務量分析
    システム。
  11. 【請求項11】 前記事務コードは、事務の担当者の担
    当を識別する担当コード、事務の担当者の職位を識別す
    る職位コード、事務の作業域を識別する作業域コードの
    少なくとも一つに基づいて細分化された事務の所要時間
    に関連づけられ、前記事務件数コードは、担当コード、
    職位コード、作業域コードが対応付けられた第1のデー
    タ群を有し、 前記事務量算出手段は、第1のデータ群に基づき特定さ
    れた担当コード、職位コード、作業域コードの少なくと
    も一つ毎に、前記事務コードに関連づけられた前記事務
    の所要時間を読出し、該事務の所要時間に前記事務件数
    を乗算することにより事務量を算出することを特徴とす
    る請求項8又は9に記載の事務量分析システム。
  12. 【請求項12】 前記事務の所要時間は、事務を行う被
    観測者の事務処理を計測した結果前記事務コード別に得
    られた単位時間を加算して得られた標準時間と、事務処
    理時間に対する作業余裕の割合を規定する余裕率に基づ
    いて設定されることを特徴とする請求項10又は11に
    記載の事務量分析システム。
  13. 【請求項13】 作業余裕と非作業余裕に分類する作業
    余裕識別コードに一定時間の調査結果を関連づけて登録
    する調査結果登録手段と、 前記調査結果登録手段に登録された調査結果のうち、非
    作業余裕と作業余裕を合わせた時間を加算した総集計時
    間と、作業余裕の時間を加算した作業余裕集計時間との
    割合に基づいて余裕率を算出する余裕率算出手段とをさ
    らに備えることを特徴とする請求項10乃至12に記載
    の事務量分析システム。
  14. 【請求項14】 前記余裕率を前記事務コードに関連づ
    けた余裕率データ群を生成する余裕率データ群生成手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の事
    務量分析システム。
  15. 【請求項15】 前記調査結果登録手段は、前記作業余
    裕識別コードに被観測者の担当コード、職位コード、作
    業域コードの少なくとも一つを関連づけて登録するもの
    であり、 前記余裕率算出手段により算出された余裕率を、該余裕
    率の算出の基礎とされた非作業余裕、作業余裕とともに
    表示させ、余裕率の決定を促す余裕率表示手段をさらに
    備え、 前記余裕率データ群生成手段は、決定された余裕率を決
    定余裕率として余裕率データ群に登録することを特徴と
    する請求項14に記載の事務量分析システム。
  16. 【請求項16】 前記事務量算出手段は、前記余裕率デ
    ータ群生成手段に登録された決定余裕率に基づいて前記
    事務の所要時間を算出することを特徴とする請求項15
    に記載の事務量分析システム。
  17. 【請求項17】 前記調査結果登録手段は、前記単位時
    間を動作の内容、動作の対象物、動作の目的の少なくと
    も一つ毎に分類し、該分類された動作の内容、動作の対
    象物、動作の目的の少なくとも一つ毎に前記作業余裕識
    別コードを付加して登録することを特徴とする請求項1
    3に記載の事務量分析システム。
  18. 【請求項18】 前記事務量と、前記事務を行う各機関
    の事務の担当者の労働時間に基づいて事務を行うために
    必要な人員を示す事務量人員を算出する事務量人員算出
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項8又は9に
    記載の事務量分析システム。
  19. 【請求項19】 前記事務件数データ群には、前記事務
    件数コードに当該事務を行う機関と他の機関を識別する
    機関コードが関連づけており、 前記事務量分析システムはさらに、前記機関コードと、
    該機関の事務の担当者の労働時間が関連づけられた基準
    日数データ群を備え、 前記事務量人員算出手段は、前記事務コード別に与えら
    れた事務量と、機関別人員データ群から読出され、前記
    事務件数データ群で前記事務コードに関連づけられた機
    関コードの事務の担当者の労働時間に基づいて事務量人
    員を算出することを特徴とする請求項18に記載の事務
    量分析システム。
  20. 【請求項20】 前記事務の所要時間は、事務の担当者
    の担当を識別する担当コード、事務の担当者の職位を識
    別する職位コード、事務の作業域を識別する作業域コー
    ドの少なくとも一つに基づいて細分化されて与えられて
    おり、前記事務量人員算出手段は、担当コード、職位コ
    ード、作業域コードの少なくとも一つ毎に事務量人員を
    算出することを特徴とする請求項8又は9に記載の事務
    量分析システム。
  21. 【請求項21】 前記機関別人員データ群の機関別人員
    は、機関内の事務の担当者の担当を識別する担当コー
    ド、事務の担当者の職位を識別する職位コード、事務の
    作業域を識別する作業域コードの少なくとも一つに基づ
    いて機関別の事務の担当者の労働時間がさらに細分化さ
    れて与えられており、 前記事務量算出手段で算出された事務量は、事務の担当
    者、事務の担当者の職位、事務の作業域の少なくとも一
    つ毎に算出され、 前記事務量人員算出手段は、前記事務量算出手段で算出
    された事務量と、担当コード、職位コード、作業域コー
    ドの少なくとも一つ毎に、前記機関別人員データ群の事
    務の担当者の労働時間に基づいて事務量人員を算出する
    ことを特徴とする請求項19に記載の事務量分析システ
    ム。
  22. 【請求項22】 前記事務量算出手段は、事務を処理す
    る機関同士の事務の集中と被集中の関係に基づいて、事
    務量を算出することを特徴とする請求項8又は9に記載
    の事務量分析システム。
  23. 【請求項23】 事務を処理する機関同士の事務の集中
    と被集中の関係を、各機関の機関コードを関連づけて格
    納した機関関係データ群を備え、 前記事務コードには、事務を処理する機関を特定する機
    関特定コードと、前記事務の集中する機関の事務の関係
    を特定する登録区分コードが関連づけられ、 前記事務量算出手段は、該登録区分コードが関連づけら
    れた事務コードに関連づけられた機関特定コードにより
    特定される機関コードを事務の集中機関とする機関関係
    データ群の事務の被集中機関とする機関コードを読出
    し、該被集中機関の機関コードに関連づけられた事務件
    数に基づいて事務量を算出することを特徴とする請求項
    8又は9に記載の事務量分析システム。
  24. 【請求項24】 事務を処理する機関同士の事務の集中
    と被集中の関係を、各機関の機関コードを関連づけて格
    納した機関関係データ群を備え、 前記事務コードには、事務を処理する機関を特定する機
    関特性コードと、前記事務の集中する機関の事務の関係
    を特定する登録区分コードが関連づけられ、 前記事務量算出手段は、該登録区分コードが関連づけら
    れた事務コードに関連づけられた機関特定コードにより
    特定される機関コードを事務の集中機関とする機関関係
    データ群の事務の被集中機関とする機関数に基づいて事
    務量を算出することを特徴とする請求項8又は9に記載
    の事務量分析システム。
  25. 【請求項25】 事務を集中して処理する機関と、その
    機関に事務を集中させる事務との関係を、事務集中機関
    コードと事務を集中させる事務コードとを関連づけて格
    納した事務集中関係データ群を備え、 前記事務コードには、事務を処理する機関を特定する機
    関特性コードと、前記事務の集中する機関の事務の関係
    を特定する登録区分コードが関連づけられ、 前記事務量算出手段は、該登録区分コードが関連づけら
    れた事務コードに関連づけられた機関特定コードにより
    特定される機関コードを事務の集中機関とする事務集中
    関係データ群の事務の被集中事務の事務件数を、前記事
    務別集計手段により集計され、事務コード別に与えられ
    た事務件数に基づいて算出し、該算出された被集中事務
    の事務件数に基づいて前記事務集中機関の事務件数とし
    て事務量を算出することを特徴とする請求項8又は9に
    記載の事務量分析システム。
  26. 【請求項26】 前記事務量算出手段は、事務を処理す
    る機関に属する事務の担当者の人員数に基づいて、事務
    量を算出することを特徴とする請求項8又は9に記載の
    事務量分析システム。
  27. 【請求項27】 前記事務コードには、機関の人員数に
    基づいて発生する事務を処理する機関を特定する機関特
    性コードと、前記事務の関係を特定する登録区分コード
    が関連づけられ、 前記事務量算出手段は、該登録区分コードが関連づけら
    れた事務コードに関連づけられた機関特定コードにより
    特定される機関コードの機関に属する人員数を、前記機
    関コードと、該機関の人員数が関連づけられた機関別人
    員データ群から読出し該読み出された人員数に基づいて
    事務量を算出することを特徴とする請求項8又は9に記
    載の事務量分析システム。
  28. 【請求項28】 前記事務コードは、事務を商品又はサ
    ービスの取扱により異なる原価として算出すべき取扱単
    位により分類した原価計算対応コードを備えることを特
    徴とする請求項8又は9に記載の事務量分析システム。
  29. 【請求項29】 前記取扱単位は活動単位であり、事務
    の受付経路、事務の対象とする商品の支払方法、事務処
    理要件のうちの少なくとも一つであることを特徴とする
    請求項28に記載の事務量分析システム。
  30. 【請求項30】 費用項目別の原価を配賦基準、配賦対
    象及び配賦元の関係に基づいて原価部門毎の原価を算出
    する原価部門別原価算出手段と、 前記原価部門別原価算出手段により算出された原価部門
    毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱により異な
    る原価として算出すべき取扱単位毎の原価に変換する原
    価ユニット別原価算出手段とを具備してなることを特徴
    とする原価計算システム。
  31. 【請求項31】 前記原価ユニット別原価算出手段は、
    配賦元である原価部門と、配賦先である原価ユニットと
    の配賦の割合を特定する配賦基準を定めるユニット配賦
    基準データ群を有し、該ユニット配賦基準データ群によ
    り特定された配賦基準により原価ユニット別の原価を算
    出することを特徴とする請求項30に記載の原価計算シ
    ステム。
  32. 【請求項32】 前記ユニット配賦基準データ群の配賦
    の割合は、商品又はサービスの取扱により異なる原価と
    して算出すべき取扱単位毎に集計された事務件数に基づ
    いて設定されることを特徴とする請求項30に記載の原
    価計算システム。
  33. 【請求項33】 コンピュータシステムの処理体系に基
    づき設定され、コンピュータシステムで処理される事務
    を識別するコードであって、商品又はサービスの取扱に
    より異なる原価として算出すべき取扱単位毎に付加され
    る事務件数コード別に事務件数が入力された事務件数デ
    ータ群を取得する事務件数データ群取得手段と、 費用項目別の原価を配賦基準、配賦対象及び配賦元の関
    係に基づいて原価部門毎の原価を算出する原価部門別原
    価算出手段と、 前記原価部門別原価算出手段により算出された原価部門
    毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱により異な
    る原価として算出すべき取扱単位毎の原価に変換する手
    段であって、配賦元である原価部門と、配賦先である原
    価ユニットとの配賦の割合を特定する配賦基準を定める
    ユニット配賦基準データ群を有し、該ユニット配賦基準
    データ群により特定された配賦基準により原価ユニット
    別の原価を算出する原価ユニット別原価算出手段とを具
    備してなり、 前記ユニット配賦基準データ群の配賦の割合は、前記事
    務件数データ群の事務件数に基づいて設定されることを
    特徴とする原価計算システム。
  34. 【請求項34】 コンピュータシステムの処理体系に基
    づき設定され、コンピュータシステムで処理される事務
    を識別するコードであって、商品又はサービスの取扱に
    より異なる原価として算出すべき取扱単位毎に付加され
    る事務件数コードに対応付けられた事務を処理する毎
    に、その事務が終了したことを示す決了データを取得す
    る決了データ取得手段と、 前記事務件数コードを前記決了データに対応付けて事務
    件数登録ファイルに登録する登録手段と、 前記事務件数登録ファイルに登録された前記決了データ
    の件数を算出する決了データ件数算出手段と、 前記算出された決了データの件数を事務件数として、前
    記事務件数コード別に集計した事務件数データ群を生成
    する事務件数データ群生成手段と、 前記事務件数データ群生成手段で生成された事務件数デ
    ータ群を取得する事務件数データ群取得手段と、 費用項目別の原価を配賦基準、配賦対象及び配賦元の関
    係に基づいて原価部門毎の原価を算出する原価部門別原
    価算出手段と、 前記原価部門別原価算出手段により算出された原価部門
    毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱により異な
    る原価として算出すべき取扱単位毎の原価に変換する手
    段であって、配賦元である原価部門と、配賦先である原
    価ユニットとの配賦の割合を特定する配賦基準を定める
    ユニット配賦基準データ群を有し、該ユニット配賦基準
    データ群により特定された配賦基準により原価ユニット
    別の原価を算出する原価ユニット別原価算出手段とを具
    備してなり、 前記ユニット配賦基準データ群の配賦の割合は、前記事
    務件数データ群の事務件数に基づいて設定されることを
    特徴とする原価計算システム。
  35. 【請求項35】 前記原価ユニット別原価算出手段で得
    られた原価ユニット別原価に基づいて商品の販売単位毎
    の原価に変換する商品別原価算出手段を備えることを特
    徴とする請求項30,33及び34のいずれかに記載の
    原価計算システム。
  36. 【請求項36】 前記商品別原価算出手段は、配賦元で
    ある原価ユニットと、配賦先である商品販売単位との配
    賦の割合を特定する配賦基準を定める商品配賦基準デー
    タ群を有し、該商品配賦基準データ群により特定された
    配賦基準により商品販売単位別の原価を算出することを
    特徴とする請求項35に記載の原価計算システム。
  37. 【請求項37】 前記商品配賦基準データ群の配賦の割
    合は、前記商品毎に集計される事務件数に基づいて設定
    されることを特徴とする請求項36に記載の原価計算シ
    ステム。
  38. 【請求項38】 前記事務件数データ群の前記事務件数
    コードには、事務の対象とする商品を識別する商品識別
    コードが関連づけられており、 前記商品別原価算出手段は、前記商品識別コード毎に集
    計された事務件数を前記商品配賦基準データ群の配賦の
    割合として商品の原価を算出することを特徴とする請求
    項33又は34に記載の原価計算システム。
  39. 【請求項39】 前記原価部門別原価算出手段は、前記
    費用項目別の原価を原価部門に集約する前の中間集計単
    位に集約させる中間集約単位変換手段と、 前記中間集約単位変換手段により中間集計単位に集約さ
    れた原価に基づいて原価部門毎の原価に集約させる原価
    部門変換手段を備えることを特徴とする請求項30,3
    3及び34のいずれかに記載の原価計算システム。
  40. 【請求項40】 前記原価部門変換手段は、配賦元であ
    る中間集計単位と、配賦先である原価部門との配賦の割
    合を特定する配賦基準を定める原価部門配賦基準データ
    群を有し、該原価部門配賦基準データ群により特定され
    た配賦基準により原価部門別の原価を算出することを特
    徴とする請求項39に記載の原価計算システム。
  41. 【請求項41】 前記原価部門配賦基準データ群の配賦
    の割合は、前記原価部門毎の事務量に基づいて設定され
    ることを特徴とする請求項40に記載の原価計算システ
    ム。
  42. 【請求項42】 前記商品識別コードは、事務の対象と
    する商品の単独で取引の対象となる主商品を識別する第
    1の商品識別サブコードと、単独では取引の対象となら
    ず前記主商品に付随して取引の対象となる少なくとも一
    つの副商品を識別する第2の商品識別サブコードを有す
    ることを特徴とする請求項38に記載の原価計算システ
    ム。
  43. 【請求項43】 前記商品は保険商品であり、第1の商
    品識別サブコードは主契約商品を識別する主契約コード
    であり、第2の商品識別サブコードは前記主契約商品に
    付加された特約商品を識別する特約コードであることを
    特徴とする請求項42に記載の原価計算システム。
  44. 【請求項44】 コンピュータシステムの処理体系に基
    づき設定され、コンピュータシステムで処理される事務
    を識別する事務件数コード別に事務件数が入力された事
    務件数データ群を、事務を分類する事務コード別に集計
    する事務別集計手段と、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出する事務量算出手段と、 前記算出された事務量を、事務コードと原価部門との対
    応付けがなされた事務コード/原価部門変換データ群に
    基づき、原価部門別の事務量を算出する原価部門別事務
    量算出手段と、 前記費用項目別の原価を原価部門に集約する前の中間集
    計単位に集約させる中間集約単位変換手段と、 配賦元である中間集計単位と、配賦先である原価部門と
    の配賦の割合を特定する配賦基準を定める原価部門配賦
    基準データ群に基づき、前記中間集約単位変換手段によ
    り中間集計単位に集約された原価に基づいて原価部門毎
    の原価に集約させる原価部門変換手段とを具備してな
    り、 前記配賦基準は、前記原価部門別の事務量に基づいて設
    定されることを特徴とする原価計算システム。
  45. 【請求項45】 前記請求項1乃至7のいずれかに記載
    のドライバー収集システムの事務件数データ群生成手段
    で生成された事務件数データ群を取得する事務件数デー
    タ群取得手段と、 前記事務件数データ群取得手段で取得された前記事務件
    数データ群を、事務を分類する事務コード別に集計する
    事務別集計手段と、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出する事務量算出手段と、 前記算出された事務量を、事務コードと原価部門との対
    応付けがなされた事務コード/原価部門変換データ群に
    基づき、原価部門別の事務量を算出する原価部門別事務
    量算出手段と、 前記費用項目別の原価を原価部門に集約する前の中間集
    計単位に集約させる中間集約単位変換手段と、 配賦元である中間集計単位と、配賦先である原価部門と
    の配賦の割合を特定する配賦基準を定める原価部門配賦
    基準データ群に基づき、前記中間集約単位変換手段によ
    り中間集計単位に集約された原価に基づいて原価部門毎
    の原価に集約させる原価部門変換手段とを具備してな
    り、 前記配賦基準は、前記原価部門別の事務量に基づいて設
    定されることを特徴とする原価計算システム。
  46. 【請求項46】 前記取扱単位は活動単位であり、該活
    動単位は事務の受付経路、事務の対象とする商品の支払
    方法、事務処理要件のうちの少なくとも一つであること
    を特徴とする請求項45に記載の原価計算システム。
  47. 【請求項47】 コンピュータシステムの処理体系に基
    づき設定され、コンピュータシステムで処理される事務
    を識別する事務件数コードに対応付けられた事務を処理
    する毎に、その事務が終了したことを示す決了データを
    取得するステップと、 前記事務件数コードを前記決了データに対応付けて事務
    件数登録ファイルに登録するステップと、 前記事務件数登録ファイルに登録された前記決了データ
    の件数を算出するステップと、 前記算出された決了データの件数を事務件数として、前
    記事務件数コード別に集計した事務件数データ群を生成
    するステップと を有することを特徴とするドライバー収集方法。
  48. 【請求項48】 コンピュータシステムの処理体系に基
    づき設定され、コンピュータシステムで処理される事務
    を識別する事務件数コード別に事務件数が入力された事
    務件数データ群を、事務を分類する事務コード別に集計
    するステップと、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出するステップとを有することを特徴と
    する事務量分析方法。
  49. 【請求項49】 費用項目別の原価を配賦基準、配賦対
    象及び配賦元の関係に基づいて原価部門毎の原価を算出
    するステップと、 前記原価部門別原価算出手段により算出された原価部門
    毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱により異な
    る原価として算出すべき取扱単位毎の原価に変換するス
    テップとを有することを特徴とする原価計算方法。
  50. 【請求項50】 コンピュータを、コンピュータシステ
    ムの処理体系に基づき設定され、コンピュータシステム
    で処理される事務を識別する事務件数コードに対応付け
    られた事務を処理する毎に、その事務が終了したことを
    示す決了データを取得する決了データ取得手段と、前記
    事務件数コードを前記決了データに対応付けて事務件数
    登録ファイルに登録する登録手段と、 前記事務件数登録ファイルに登録された前記決了データ
    の件数を算出する決了データ件数算出手段と、 前記算出された決了データの件数を事務件数として、前
    記事務件数コード別に集計した事務件数データ群を生成
    する事務件数データ群生成手段として機能させるドライ
    バー収集プログラム。
  51. 【請求項51】 コンピュータを、 コンピュータシステムの処理体系に基づき設定され、コ
    ンピュータシステムで処理される事務を識別する事務件
    数コード別に事務件数が入力された事務件数データ群
    を、事務を分類する事務コード別に集計する事務別集計
    手段と、 前記事務別集計手段により集計された事務件数と、前記
    事務コード別に予め与えられた事務の所要時間に基づい
    て、事務量を算出する事務量算出手段として機能させる
    事務量分析プログラム。
  52. 【請求項52】 コンピュータを、 費用項目別の原価を配賦基準、配賦対象及び配賦元の関
    係に基づいて原価部門毎の原価を算出する原価部門別原
    価算出手段と、 前記原価部門別原価算出手段により算出された原価部門
    毎の原価を、事務を商品又はサービスの取扱により異な
    る原価として算出すべき取扱単位毎の原価に変換する原
    価ユニット別原価算出手段として機能させる原価計算プ
    ログラム。
JP2001344909A 2001-11-09 2001-11-09 ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム Withdrawn JP2003150777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344909A JP2003150777A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344909A JP2003150777A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003150777A true JP2003150777A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19158357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344909A Withdrawn JP2003150777A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003150777A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049959A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Ltd 組織構成分析情報に基づく分析構成情報の作成または分析装置及び分析方法
WO2007026732A1 (ja) * 2005-09-02 2007-03-08 International Business Machines Corporation 業務を管理するシステム、および、その方法
JP2009087059A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Csk Holdings Corp 患者別原価計算装置及びそのためのプログラム
JP2014067263A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Sumitomo Mitsui Banking Corp 顧客属性別事務量の集計方法およびシステム
CN108492053A (zh) * 2018-04-11 2018-09-04 北京汽车研究总院有限公司 驾驶员风险评估模型训练、风险评估方法和装置
JP2018151945A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社オービック 人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049959A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Ltd 組織構成分析情報に基づく分析構成情報の作成または分析装置及び分析方法
WO2007026732A1 (ja) * 2005-09-02 2007-03-08 International Business Machines Corporation 業務を管理するシステム、および、その方法
JPWO2007026732A1 (ja) * 2005-09-02 2009-03-12 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Maschines Corporation 業務を管理するシステム、および、その方法
JP2009087059A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Csk Holdings Corp 患者別原価計算装置及びそのためのプログラム
JP4548739B2 (ja) * 2007-09-28 2010-09-22 株式会社Cskホールディングス 患者別原価計算装置及びそのためのプログラム
JP2014067263A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Sumitomo Mitsui Banking Corp 顧客属性別事務量の集計方法およびシステム
JP2018151945A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社オービック 人件費配賦装置、人件費配賦方法および人件費配賦プログラム
CN108492053A (zh) * 2018-04-11 2018-09-04 北京汽车研究总院有限公司 驾驶员风险评估模型训练、风险评估方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112950162B (zh) 信息系统工程监理工作派发管理信息系统
Stouthuysen et al. Time-driven activity-based costing for a library acquisition process: A case study in a Belgian University
Keuning et al. Guidelines to the construction of a social accounting matrix
US20020123945A1 (en) Cost and performance system accessible on an electronic network
Kleinsorge et al. Data envelopment analysis for monitoring customer-supplier relationships
US20030018503A1 (en) Computer-based system and method for monitoring the profitability of a manufacturing plant
US20140046713A1 (en) Information capture, processing and retrieval system and method of operating the same
CN102713947A (zh) 经营管理装置
KR100425910B1 (ko) 품질 관리 및 생산성 관리를 이용하여 원가 관리를 수행할수 있는 전사적 자원 관리 방법 및 시스템
JP4152611B2 (ja) 経営改革のための対策案立案支援方法およびそのためのシステム
Listalia et al. Implementation of Audit Procedures for Inventory Accounts at the Melati Putih Health Center
Eddy et al. Internal Control of Trade Goods Supply at CV Syntek Auto Pekanbaru
Riwajanti Development Of Accounting Information System Based On Business Process Modelling And Notation And Web-Based Financial Report For Msmes
JP2003150777A (ja) ドライバー収集システム、事務量分析システム、原価計算システム、ドライバー収集方法、事務量分析方法、原価計算方法、ドライバー収集プログラム、事務量分析プログラム及び原価計算プログラム
JP2004288058A (ja) 管理会計情報処理システム、装置、方法及びコンピュータプログラム
Buffington et al. The Management and Organizational Practices Survey (MOPS): Collection and Processing
Tupa Process performance measurement as part of business process management in manufacturing area
US20050182646A1 (en) Method and system for reporting economic impact
El-Wafi Siemens: process mining for operational efficiency in Purchase2Pay
Alrabei et al. The Relationship between Applying Methods of Accounting Information Systems and the Production Activities
JP2001319125A (ja) 販売促進専用処理システム及びこのシステムの処理方法並びにこのシステムのためのプログラムを格納した媒体
Syafira et al. Analysis and design cash sales accounting Information system at utama aluminium stores
CN114066383B (zh) 一种基于移动互联网技术的投标管理系统
JP4318656B2 (ja) コスト算出装置、プログラムおよび方法
Halachmi Information technology and performance measurement: Promise or peril?

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201