JP6830349B2 - エアゾール容器 - Google Patents
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Description
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
ステムに取り付けられていて吐出口を有するノズル部と、
を備え、
前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、
前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されているエアゾール容器を提供する。
容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられるカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
吐出口を有し、ステムに取り付けられるノズル部と、
を備え、
前記カバー部が前記マウンテンカップに取り付けられた状態で、前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されるアタッチメントを提供する。
先ず、図1から図11を用いて第1実施形態を説明する。
本実施形態において、エアゾール容器100の各構成要素の位置関係(上下関係等)の説明は、特に断りのない場合は、図11に示すように容器本体10の円筒状の胴部11の軸方向を上下方向に配置した状態での位置関係を説明したものである。すなわち、容器本体10は底部16を有しており、底部16を水平な載置面上に載置した際には、エアゾール容器100は、胴部11の軸方向が上下方向に延在する姿勢で自立する。そして、下記の説明において、上及び下とは、エアゾール容器100を水平な載置面上で自立させたときの上下方向を意味する。ただし、エアゾール容器100を手で持ったときの上下方向は、必ずしも下記の説明における上下とは一致しない。また、図11における左方を前方、右方を後方という。
指掛け部が配置されている範囲は、容器本体10の周方向における半周を超えていることが好ましく、容器本体10の周方向における2/3以上の範囲(つまり240度以上の範囲)に存在していてもよい。
また、指掛け部は、カバー部20の下縁において、容器本体10の外面から外方に突出している部位である。
容器本体10の外面からの、指掛け部の突出長は、カバー部20における指掛け部以外の部分の肉厚よりも大きいことが好ましい。但し、カバー部20における指掛け部以外の部分の肉厚が十分厚い場合、指掛け部が指掛けの機能を満たす限りにおいて、指掛け部は指掛け部以外の部分の肉厚と同じでも良い。また、指掛け部は、容器本体10の肩部12や胴部11との間に空間を設けて設置されていて指掛けの機能を満たすような段差を有するものでも良く、この場合でも指掛け部は指掛け部以外の部分の肉厚と同じでも良い。
より詳細には、指掛け部(切欠形状部26、中間指掛け部28a、後方指掛け部27a)は、カバー部20の下縁において、容器本体10の外面から外方に向けてフランジ状に突出している。
エアゾール容器100の使用時には使用者が指掛け部に対して指を掛けることができるようになっている。
複数の指掛け部が分散して配置されている場合、隣り合う指掛け部どうしの距離は2cm以内であることが好ましく、1cm以内であることが更に好ましい。このようにすることによって、より一層、指掛け部に対して指を掛けやすくなる。
マウンテンカップ14は、その周縁部において、肩部12の上端縁に対して巻き締め固定されている。すなわち、マウンテンカップ14と肩部12とは、マウンテンカップ14の周縁に沿った巻締部13において相互に固定されている。
容器本体10は、更に、マウンテンカップ14の中央部においてマウンテンカップ14を上下に貫通して設けられているステム15を備えている。ステム15は容器本体10の胴部11と同軸に配置されている。
容器本体10の内部には、内容物が圧縮状態で充填されている。
ステム15がマウンテンカップ14に対して相対的に押し下げられることにより、容器本体10の内部に充填されている内容物がステム15を介して吐出されるようになっている。
本実施形態に係るエアゾール容器100の容器本体10(マウンテンカップ14及びステム15を含む)は一般的なエアゾール容器が備える容器本体と同様の構造であるため、容器本体10の詳細な説明は省略する。
容器本体10に充填されている内容物の種類は特に限定されない。内容物としては、染毛剤などの毛髪化粧料、ヘアスタイリング剤、ヘアケア剤、洗顔料、シェービング剤、浴室用などの洗剤、頭髪洗浄剤等が挙げられる。また、内容物は、泡状に吐出されるものとすることができるが、非泡状の液状で吐出されるものであってもよい。
第1筒部51は、その軸方向が上下に延在している。
第2筒部52は、第1筒部51の先端から、容器本体10の径方向における一方向に向けて延出している。
すなわち、ノズル部50は、容器本体10の径方向における一方向に向けてステム15から突出している。
ここで、径方向とは、円筒状の容器本体10の軸方向に対して直交する方向である。
また、ノズル部50の突出方向を前方とする。
第2筒部52の先端(前端)には吐出口50aが形成されている。
第1筒部51がステム15の先端側から外嵌されることによって、ノズル部50がステム15に取り付けられている。
このように、ノズル部50は、ステム15に装着されている装着部(第1筒部51)と、装着部から前方に延出している前方延出部(第2筒部52)と、を有する。
ステム15から吐出された内容物は、第1筒部51の内部及び第2筒部52の内部をこの順に通過して、第2筒部52の先端の吐出口50aから外部に吐出される。
なお、ノズル部50がステム15に取り付けられた状態で、第1筒部51、ひいてはノズル部50の全体は、ステム15に対して相対的に、ステム15の軸周りに回転可能となっている。
図3、図5、図8及び図9に示すように、ノズル部50は、例えば、第1筒部51と第2筒部52との交差部から左右にそれぞれ突出している一対の突起部53を有している。突起部53は略円柱形で、且つ、円柱の中心線とステムの中心線とが交差するようになっている。これら突起部53は、操作部30からの押圧力を受ける受部として機能する。
ノズル部50は、操作部30からの押圧力を受けると、該押圧力をステム15に伝達し、ステム15と一体的に押し下げられる。
被ガイド部54は、例えば、板面が前後方向を向いている平板状の部分であり、第1筒部51の左右の側面にそれぞれ設けられている。一対の被ガイド部54は、互いに同一平面上に配置されている。一対の被ガイド部54が配置された平面は、例えば、ステム15の軸心を含む平面である。
なお、一対の突起部53の各々は、例えば、左右の被ガイド部54の各々の上縁に沿って配置されている。
本実施形態の場合、張出部22及び下方延出壁部23は、カバー部20の周方向において、カバー部20の前部を除く領域の全域に亘って配置されている(図5参照)。
すなわち、張出部22は、平面視において前向きに開放したC環状の部分である(図9参照)。また、下方延出壁部23は、張出部22の全域から下側に連なる壁部である。
張出部22は、容器本体10の肩部12の一部分を覆っており(図4、図7参照)、下方延出壁部23は、容器本体10の肩部12から胴部11にかけての部位の一部分を覆っている(図4、図7参照)。
一方、下方延出壁部23は、以下に説明する切欠形状部26及び後方突出壁部27を含んでおり、下方延出壁部23の下縁は、部位に応じて高さが異なっている。
左側の切欠形状部26(前向き壁部26a及び下向き壁部26b)は、容器本体10の左側の側面から左方に向けて突出している。
右側の切欠形状部26(前向き壁部26a及び下向き壁部26b)は、容器本体10の右側の側面から右方に向けて突出している。
左右の切欠形状部26は、左右対称に配置されている。
前向き壁部26aは、例えば、下方に向かうにつれて後方に変位しており、前向き壁部26aが向く方向は下方向成分を含んでいる。
また、図1、図2、図6、図7に示すように、切欠形状部26の前部(上部)は、下側を向く下向き壁部26bとなっている。なお、下向き壁部26bが向く方向は、鉛直下方でなくても良く、下向きの方向成分を含む方向であれば良い。左側の下向き壁部26bが向く方向は左方向成分を含むことが好ましく、右側の下向き壁部26bが向く方向は右方向成分を含むことが好ましく、これにより、各下向き壁部26bに対する指のフィット性が向上する。
前向き壁部26a及び下向き壁部26bは、それぞれ指掛け部の一部分ずつを構成している。
また、カバー部20は、左右方向における両端部の各々に配置されていて前方かつ下方に向けて開放している切欠形状部26を有する。そして、前向き壁部26aは、切欠形状部の後部により構成されている。
また、指掛け部は、切欠形状部26の前部により構成されていて下側を向く下向き壁部26bを含む。
なお、本実施形態の場合、例えば、容器本体10の外面からの下向き壁部26bの突出長は、容器本体10の外面からの前向き壁部26aの突出長よりも大きい。
エアゾール容器100の良好な操作性を実現するため、切欠形状部26の上下寸法(高さ寸法)は、例えば、1cm以上であることが好ましく、1.5cm以上であることがより好ましく、5cm以下であることが好ましく、3.5cm以下であることが更に好ましい。
カバー部20は、左右両側にそれぞれ中間部28を有している。
左右の中間部28の各々の下縁は、中間指掛け部28aを構成している。
より詳細には、後方突出壁部27は、それぞれ後方に向けて起立している左右一対の後方起立壁部271と、これら後方起立壁部271の後縁の間に亘って架け渡されている背面壁部272と、を有している。
左側の後方起立壁部271は、左側の中間部28の後縁から後方に向けて起立しており、右側の後方起立壁部271は、右側の中間部28の後縁から後方に向けて起立している。
図4及び図6に示すように、後方突出壁部27は、容器本体10の背面から後方に離間している。容器本体10と後方突出壁部27との間の空間の形状も、前後方向に扁平な略直方体形状となっている。
なお、図9に示すように、張出部22の後部は、後方突出壁部27の上端に沿った形状となっており、後方に向けて張り出している。
後方突出壁部27は、このように後方に向けて張り出している張出部22の後部から下方に垂下している。
同様に、右側の中間指掛け部28aの前端は、右側の前向き壁部26aの下端に連なっており、右側の中間指掛け部28aの後端は、後方指掛け部27aの右端に連なっている。
エアゾール容器100の良好な操作性を実現するため、後方突出壁部27の左右幅寸法の最小値は、例えば、容器本体10の左右幅寸法(胴部11の外径)の1/10以上であることが好ましく、1/5以上であることがより好ましい。
なお、本実施形態の場合、後方突出壁部27は、下方に向けて左右幅寸法が大きくなっており、後方突出壁部27の左右幅寸法の最大値は、後方突出壁部27の下端における左右幅寸法であり、後方突出壁部27の左右幅寸法の最小値は、後方突出壁部27の上端における左右幅寸法である。
エアゾール容器100の良好な操作性を実現するため、後方突出壁部27の前後寸法(容器本体10の外面から後方突出壁部27の背面までの距離)は、例えば、3mm以上であることが好ましく、20mm以下であることが好ましい。
したがって、指掛け部は、容器本体10の半周を超える範囲に亘って連続的に配置されている。
ただし、図5に示すように、指掛け部は、カバー部20の前部には配置されていない。すなわち、指掛け部はカバー部20の前部を除く部位に配置されている。
係止突出部71は、例えば、環状装着部21の内周縁から上方に起立している。各係止爪部71aは、例えば、互いの方向に向けて突出している(図7参照)。
ガイド部72は、例えば、被ガイド部54の前面及び背面をそれぞれガイドする前後一対の挟持用リブ72aと、被ガイド部54の先端縁をガイドすることによってノズル部50の左右移動を規制する左右移動規制リブ72bと、を備えて構成されている。
前側の挟持用リブ72aは、被ガイド部54よりも前方から斜め後方に向けて起立しており、後側の挟持用リブ72aは、被ガイド部54よりも後方から斜め前方に向けて起立しており、これら前後の挟持用リブ72aの起立方向における先端部によって被ガイド部54が前後から挟持されている。
左右移動規制リブ72bは、被ガイド部54と同一平面上に配置されている。
左側のガイド部72の左右移動規制リブ72bは、左側の被ガイド部54の左方から右方に向けて起立しており、当該左右移動規制リブ72bの起立方向における先端部によって、左側の被ガイド部54の左端部をガイドしている。
同様に、右側のガイド部72の左右移動規制リブ72bは、右側の被ガイド部54の右方から左方に向けて起立しており、当該左右移動規制リブ72bの起立方向における先端部によって、右側の被ガイド部54の右端部をガイドしている。
図3に示すように、前面起立壁部24の前面は、容器本体10の前端よりも後方に配置されている。
このように、カバー部20の前端面(前面起立壁部24の前面)は、容器本体10の前端よりも後方に位置していて前方を向いている。
そして、カバー部20の全体が容器本体10の前端よりも後方に配置されている。
前面起立壁部24は、環状装着部21よりも上方に起立しており、且つ、環状装着部21よりも下方に垂下している。
また、前面起立壁部24の左右幅は、例えば、環状装着部21の左右幅よりも若干小さい程度の幅に設定されている。ただし、前面起立壁部24の左右幅は、環状装着部21の左右幅と同等であってもよいし、環状装着部21の左右幅以上であってもよい。
なお、各ヒンジ部41の軸方向は、左右方向に延在しており、且つ、互いに同軸に配置されている。
そして、ヒンジ部41は、カバーユニット40が部分的に薄肉に成形されることにより構成された薄肉ヒンジである。
ただし、本発明は、この例に限らず、カバー部20と操作部30とは互いに別体に成形されていて、蝶番により構成されたヒンジ部41を介して操作部30がカバー部20に対して軸支されていてもよい。
開口42は、前面起立壁部24をヒンジ部41よりも下方まで切り欠いた形状に形成されており、ノズル部50が押し下げられた際に第2筒部52と前面起立壁部24とが干渉しないようになっている。
また、開口42は、操作部30の前部に形成された切欠形状部37(後述)を含んでいる。操作部30に切欠形状部37が形成されていることによって、ノズル部50の第2筒部52と操作部30とが干渉しないようになっている。
操作部本体31の上面には、図3に示すように側面視において下方に窪んだ形状の凹部33が形成されている。
凹部33は、使用者に押圧される押圧部である。凹部33は、操作部本体31の後端部に配置されている。
また、凹部33の後端33aは、環状装着部21よりも後方に配置されている。
操作部30は、当該操作部30の前縁の中央部から後方に向けて切り欠かれた形状の切欠形状部37を有している。
このように、操作部30は、ノズル部50の上方を覆っており、且つ、操作部30において前後方向に対して直交する左右方向における両端部の各々(各スカート部32)は、カバー部20において容器本体10に装着される部位である環状装着部21の上端よりも下方に延びていて、且つ平面視において環状装着部21よりも外方に張り出している。
リブ34の後部には、カバー部20の係止突出部71の係止爪部71aが係止される係止孔35が形成されている。
図7に示すように、各リブ34の各係止孔35に対して、各係止突出部71の係止爪部71aが係止されている。これにより、操作部30が図8のように開いてしまうことが規制されている。
上記のように各リブ34の各係止孔35に対して各係止突出部71の係止爪部71aが係止された状態で、図3に示すように、各リブ34の切欠形状部36がノズル部50の各突起部53に対して係合している。
これら切欠形状部36は、操作部30が使用者により押圧(押下)された際に、操作部30からノズル部50の突起部53に押圧力(押下力)を伝達する伝達部である。この伝達部は、操作部30から、ノズル部50を介して、ステム15に押圧力(押下力)を伝達する。
使用者が操作部30を押下することにより、ノズル部50を介してステム15が押下されるため、ステム15から内容物が吐出され、この内容物はノズル部50の吐出口50aから吐出される。
なお、操作部30が押下される際、各係止突出部71の係止爪部71aは、各リブ34の係止孔35内でリブ34に対して相対的に上方に移動する。
また、操作部30において使用者に押圧される押圧部(凹部33)は、操作部30において押圧力をステム15に伝達する伝達部(切欠形状部36)よりも後方に配置されている。
これにより、使用者が操作部30の凹部33を押下することによって、テコの原理によりステム15を軽い力で押し下げることができる。本実施形態の場合、前後方向において、切欠形状部36及び突起部53が、凹部33とヒンジ部41とのほぼ中間位置に配置されており、直にステム15を押下する場合と比べて、およそ半分程度の力で凹部33を押下することによって、ステム15を押し下げることができるようになっている。
また、カバー部20は、マウンテンカップ14に装着される環状装着部21を有する。
そして、図3に示すように、操作部30の押圧部(凹部33)の後端33aが環状装着部21よりも後方に配置されており、後方突出部(後方突出壁部27)が押圧部(凹部33)の後端33aよりも後方に配置されている。
ここで、後方突出壁部27の少なくとも一部分が凹部33の後端33aよりも後方に配置されていればよいが、後方突出壁部27の全体が凹部33の後端33aよりも後方に配置されていることが好ましい。
上述のように、カバー部20は、被ガイド部54を上下に直線的にガイドするガイド部72を備えている。そして、操作部30の伝達部からノズル部50の受部に押圧力が加わることにより、ガイド部72によって被ガイド部54がガイドされつつ、ノズル部50を介してステム15が押圧される。
操作部30の良好な操作性を実現するため、操作部30の前後寸法の最大値は、例えば、巻締部13の外径の1/2以上であることが好ましく、3/4以上であることがより好ましく、巻締部13の外径以上であることが更に好ましい。
本実施形態の場合、操作部30の左右幅寸法の最大値、及び、操作部30の前後寸法の最大値は、それぞれ巻締部13の外径よりも大きい。
キャップ80は、下方に向けて開放している凹部80aを有している。図10(a)及び図10(b)に示すように、キャップ80は、カバー部20の上部、操作部30及びノズル部50を覆うようにして、カバー部20に対して着脱可能に装着される。
キャップ80は、例えば、操作部30とカバー部20の上部とを覆うキャップ本体81と、ノズル部50において操作部30及びカバー部20から前方に突出している部分を覆うノズル収容部82と、を備えている。
ここで、エアゾール容器100の各構成から容器本体10(及びその内容物)を除いたものが、本実施形態に係るアタッチメント200である。
すなわち、本実施形態に係るアタッチメント200は、エアゾール容器の容器本体10に装着されるアタッチメントである。アタッチメント200は、容器本体10の上端部を構成するマウンテンカップ14に取り付けられるカバー部20と、使用者による押圧操作を受け付ける操作部30と、吐出口50aを有しステム15に取り付けられるノズル部50と、を備えている。
カバー部20がマウンテンカップ14に取り付けられた状態で、カバー部20の下縁は指掛け部を含み、指掛け部は、容器本体10の少なくとも半周に亘って配置される。
アタッチメント200は、例えば、上述のカバーユニット40とノズル部50とにより構成されており、更に、上述のキャップ80を含んでいてもよい。
エアゾール容器100においては、カバー部20の下縁に形成された指掛け部(左右の切欠形状部26、左右の中間指掛け部28a及び後方指掛け部27aの集合体)は、容器本体10の少なくとも半周に亘って配置されているため、指掛け部に対して指を掛ける位置の選択の自由度が高い。よって、手の大きさや指の長さ、握力などに応じて、適切な方法で指掛け部に対して指を掛けて、操作部30を操作することができるので、エアゾール容器100の落下を抑制できる。
特に、内容物が染毛剤の場合、手袋をはめた手でエアゾール容器100を操作することも想定され、より一層手が滑りやすくなるが、そのような場合でも、エアゾール容器100の良好な操作性が得られる。
切欠形状部26の触感をソフトにすることができるので、手が水を吸収して傷つきやすくなっていても、手を安心して切欠形状部26にあてがうことができる。
後方指掛け部27aは容器本体10の後面よりも後方に離間して配置されているため、これらの操作方法を行う際に、後方指掛け部27aに対して安定的に指を引っ掛けることができる。
特に、後方突出壁部27の内部空間が下方に向けて開放している、すなわち後方指掛け部27aと容器本体10との間に開口が形成されているため、より一層、後方指掛け部27aに対して安定的に指を引っ掛けることができる。
次に、図12から図14を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るエアゾール容器100及びアタッチメント200は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係るエアゾール容器100及びアタッチメント200と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係るエアゾール容器100及びアタッチメント200と同様に構成されている。
ただし、傘部29は、容器本体10の前端部には配置されておらず、平面視において前向きに開放したC環状に形成されている(図12)。
図12に示すように、水平部25aは、平面視において前向きに開放したC環状に形成されている。水平部25aの周方向における両端部は、左右に並んで配置されている。
図12に示すように、水平部25aの両端部にそれぞれ起立部25bが連接されている。
図13に示すように、一方の起立部25bは、水平部25aの一方の端部から上方に向けて起立している。また、他方の起立部25bは、水平部25aの他方の端部から上方に向けて起立している。
なお、前後方向において、前面起立壁部24と起立部25bとは同等の位置に配置されている。
図14に示すように、本実施形態の場合、カバー部20の前端面の下縁(前面下縁201)は、上に凸の弧状に形成されており、前面下縁201の左右方向における両端部の高さ位置は、当該前面下縁201の左右方向における中央部よりも低くなっている。
より詳細には、図12に示すように、本実施形態の場合、指掛け部25は、容器本体10の周方向において約260度の範囲(図12に示す角度αの範囲)に亘って連続的に配置されている。
したがって、指掛け部25は、容器本体10の半周以上に亘って連続的に配置されている。
ただし、指掛け部25は、カバー部20の前部には配置されていない。すなわち、指掛け部はカバー部20の前部を除く部位に配置されている。
そして、カバー部20は容器本体10の前端よりも後方に配置されている。
また、操作部30は、スカート部32を備えていない。本実施形態の場合、操作部30の左右幅寸法の最大値は、巻締部13の外径の3/4以上であるが、巻締部13の外径未満となっている。
よって、指掛け部25は容器本体10の少なくとも半周に亘って配置されているため、指掛け部25に対して指を掛ける位置の選択の自由度が高く、エアゾール容器100の良好な操作性を実現することができる。
<1>容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられているカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
ステムに取り付けられていて吐出口を有するノズル部と、
を備え、
前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、
前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されているエアゾール容器。
<2>前記ノズル部は、前記容器本体の径方向における一方向に向けて前記ステムから突出しており、
前記ノズル部の突出方向を前方とすると、前記カバー部は、前後方向に対して直交する左右方向における両端部の各々に配置されていて前側を向き前記指掛け部の一部分を構成する前向き壁部を含む<1>に記載のエアゾール容器。
<3>前記カバー部は、左右方向における両端部の各々に配置されていて前方かつ下方に向けて開放している弧状の切欠形状部を有し、
前記前向き壁部は、前記切欠形状部の後部により構成されている<2>に記載のエアゾール容器。
<4>前記指掛け部は、前記切欠形状部の前部により構成されていて下側を向く下向き壁部を含む<3>に記載のエアゾール容器。
<5>前記操作部は前記カバー部に軸支されており、
前記ノズル部は、前記容器本体の径方向における一方向に向けて前記ステムから突出しており、
前記ノズル部の突出方向を前方とすると、前記カバー部に対する前記操作部の軸支部は、前記カバー部の前端部に配置されており、
前記操作部において使用者に押圧される押圧部は、前記操作部において押圧力を前記ステムに伝達する伝達部よりも後方に配置されている<1>から<4>のいずれか一項に記載のエアゾール容器
<6>前記カバー部は、前記容器本体の後部に配置されていて後方に向けて突出している後方突出部を有し、
前記カバー部は、前記マウンテンカップに装着される環状装着部を有し、
前記押圧部の後端が前記環状装着部よりも後方に配置されており、前記後方突出部が前記押圧部の後端よりも後方に配置されている<5>に記載のエアゾール容器。
<7>前記後方突出部の下縁は、前記指掛け部の一部分を構成している<6>に記載のエアゾール容器。
<8>前記ノズル部は、
前記伝達部から押圧力を受ける受部と、
被ガイド部と、
を有し、
前記カバー部は、前記被ガイド部を直線的に上下にガイドするガイド部を備え、
前記操作部の前記伝達部から前記ノズル部の前記受部に押圧力が加わることにより、前記ガイド部によって前記被ガイド部がガイドされつつ、前記ノズル部を介して前記ステムが押圧される<5>から<7>のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
<9>前記ノズル部は、前記容器本体の径方向における一方向に向けて前記ステムから突出しており、
前記ノズル部の突出方向を前方とすると、前記カバー部の全体が前記容器本体の前部を除く部位に配置されている<1>から<8>のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
<10>エアゾール容器の容器本体に装着されるアタッチメントであって、
容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられるカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
吐出口を有し、ステムに取り付けられるノズル部と、
を備え、
前記カバー部が前記マウンテンカップに取り付けられた状態で、前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されるアタッチメント。
11 胴部
12 肩部
13 巻締部
14 マウンテンカップ
15 ステム
16 底部
20 カバー部
201 前面下縁
21 環状装着部
21a 凹部
22 張出部
23 下方延出壁部
23a 突出部
24 前面起立壁部
25 指掛け部
25a 水平部
25b 起立部
26 切欠形状部
26a 前向き壁部
26b 下向き壁部
27 後方突出壁部
27a 後方指掛け部
271 後方起立壁部
272 背面壁部
28 中間部
28a 中間指掛け部
29 傘部
30 操作部
31 操作部本体
32 スカート部
33 凹部(押圧部)
33a 後端
34 リブ
35 係止孔
36 切欠形状部(伝達部)
37 切欠形状部
40 カバーユニット
41 ヒンジ部(軸支部)
42 開口
50 ノズル部
50a 吐出口
51 第1筒部
52 第2筒部
53 突起部
54 被ガイド部
60 手
61 親指
62 人差し指
71 係止突出部
71a 係止爪部
72 ガイド部
72a 挟持用リブ
72b 左右移動規制リブ
80 キャップ
80a 凹部
81 キャップ本体
82 ノズル収容部
100 エアゾール容器
200 アタッチメント
Claims (8)
- 容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられているカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
ステムに取り付けられていて吐出口を有するノズル部と、
を備え、
前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、
前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されており、
前記操作部は前記カバー部に軸支されており、
前記ノズル部は、前記容器本体の径方向における一方向に向けて前記ステムから突出しており、
前記ノズル部の突出方向を前方とすると、前記カバー部に対する前記操作部の軸支部は、前記カバー部の前端部に配置されており、
前記操作部において使用者に押圧される押圧部は、前記操作部において押圧力を前記ステムに伝達する伝達部よりも後方に配置されており、
前記カバー部は、前記容器本体の後部に配置されていて後方に向けて突出している後方突出部を有し、
前記カバー部は、前記マウンテンカップに装着される環状装着部を有し、
前記押圧部の後端が前記環状装着部よりも後方に配置されており、前記後方突出部が前記押圧部の後端よりも後方に配置されているエアゾール容器。 - 前記後方突出部の下縁は、前記指掛け部の一部分を構成している請求項1に記載のエアゾール容器。
- 容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられているカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
ステムに取り付けられていて吐出口を有するノズル部と、
を備え、
前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、
前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されており、
前記操作部は前記カバー部に軸支されており、
前記ノズル部は、前記容器本体の径方向における一方向に向けて前記ステムから突出しており、
前記ノズル部の突出方向を前方とすると、前記カバー部に対する前記操作部の軸支部は、前記カバー部の前端部に配置されており、
前記操作部において使用者に押圧される押圧部は、前記操作部において押圧力を前記ステムに伝達する伝達部よりも後方に配置されており、
前記ノズル部は、
前記伝達部から押圧力を受ける受部と、
被ガイド部と、
を有し、
前記カバー部は、前記被ガイド部を上下に直線的にガイドするガイド部を備え、
前記操作部の前記伝達部から前記ノズル部の前記受部に押圧力が加わることにより、前記ガイド部によって前記被ガイド部がガイドされつつ、前記ノズル部を介して前記ステムが押圧されるエアゾール容器。 - 前記カバー部は、前後方向に対して直交する左右方向における両端部の各々に配置されていて前側を向き前記指掛け部の一部分を構成する前向き壁部を含む請求項1から3のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
- 前記カバー部は、左右方向における両端部の各々に配置されていて前方かつ下方に向けて開放している切欠形状部を有し、
前記前向き壁部は、前記切欠形状部の後部により構成されている請求項4に記載のエアゾール容器。 - 前記指掛け部は、前記切欠形状部の前部により構成されていて下側を向く下向き壁部を含む請求項5に記載のエアゾール容器。
- 前記カバー部の全体が前記容器本体の前端よりも後方に配置されている請求項1から6のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
- エアゾール容器の容器本体に装着されるアタッチメントであって、
容器本体の上端部を構成するマウンテンカップに取り付けられるカバー部と、
使用者による押圧操作を受け付ける操作部と、
吐出口を有し、ステムに取り付けられるノズル部と、
を備え、
前記カバー部が前記マウンテンカップに取り付けられた状態で、前記カバー部の下縁は指掛け部を含み、前記指掛け部は、前記容器本体の少なくとも半周に亘って配置されるアタッチメント。
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