JP7431017B2 - ビール泡立て装置 - Google Patents
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Description
さらに、ビール容器を静止させて泡立てることから、ビール容器がアルミ缶のように注ぎ口以外の個所で外部から内部が見えないものでは、目視によって泡立て具合を調整するのが難しいという問題があった。
内面をビール容器の外周面に押し当てた状態で前記ビール容器と一緒に片手で握持可能に構成されたビール泡立て装置であって、
前記ビール容器と一緒に前記ビール泡立て装置を握持した状態で前記ビール容器の前記外周面に超音波振動を伝達する超音波ホーンが取り付けられた超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動させるための駆動装置と、前記駆動装置を作動させるための操作スイッチと、が設けられ、
前記ビール泡立て装置の外面には、前記ビール容器と一緒に前記ビール泡立て装置を握持する際に前記泡立て装置に当てられる少なくとも1つの指を受容可能な窪みが形成されている、
ことを特徴とする。
また、少なくとも1つの指を受容可能な窪みが形成されているので、窪みに指を当てることにより、泡立て装置及びビール容器を安定して一緒に握持することができる。
(全体構成)
図1は、実施形態に係る泡立て装置をレギュラーサイズのビール缶に使用した状態の一場面を示した斜視図である。
本実施形態の泡立て装置100は、筐体10に各種部品等を設けることによって構成されている。この泡立て装置100は、全体として、平型直方体状で外面及び内面がビール缶50の外周面を倣って外側に凸となるように湾曲している。
そして、この泡立て装置100は、泡立て装置100の内面をビール缶50の外周面に押し当てた状態で、筐体10の溝11に例えば右手の親指をあてがい右手全体でビール缶50と一緒に泡立て装置100を握持した形で使用される。
この泡立て装置100によれば、右手全体でビール缶50と一緒に泡立て装置100を傾けることによって泡無しのビールをグラスに注いだり、泡立て装置100及びビール缶50を傾けた状態で操作スイッチ12(図2)を親指で操作することでビールを泡立てつつグラスに注いだり、飲んだりすることができる。
1.筐体10
筐体10は、平型直方体状で外面及び内面がビール缶50の外周面を倣って外側に凸となるように湾曲し、筐体10の角部は適宜丸められている。ここで「内面」とは使用時にビール缶50の外周面に当たる側の面を言う。
すなわち、筐体10の内面の曲率半径はビール缶50の外周面の曲率半径と略同じ大きさとなっている。つまり、筐体10の内面はビール缶50の外周面と相補的形状を有している。これによって、泡立て装置100の内面を広い範囲でビール缶50の外周面に押し当てることができる。また、筐体10の外面側の角部は丸められるとともに、筐体10の上端の辺も上方に向けて凸となるように丸められている。これによって、握り易くなるとともに、意匠性も向上する。
この溝11は、大人の親指を受容できる長さ及び幅となっている。これによって、親指全体で泡立て装置100の内面をビール缶50の外周面に押し付けることができ、また、親指が溝11から抜けるのを防止することができる。なお、溝11の底は筐体10の外面及び内面と同様に外側に凸となるように湾曲した形状となっていてもよい。これによって、泡立て装置100及びビール缶50を握持する際に、親指を溝11の底に沿って曲げることができるので、握持が容易となる。
筐体10には、図4に示すように、電源(図示せず)と、超音波振動子20と、超音波振動子20に取り付けられた超音波ホーン21(図3)と、発光ダイオード22と、超音波振動子20や発光ダイオード22を駆動させる駆動装置23と、駆動装置23を作動させるための操作スイッチ12と、が設けられている。
また、駆動装置23は、図示はしないが、制御部、昇圧駆動回路及び昇圧トランス回路等を備える。
超音波ホーン21は、超音波振動子20で発生した超音波振動を効率良くビール缶50に伝えるものである。超音波振動子20及び超音波ホーン21は、特に限定はされないが、溝11の最深部よりも上方に設けられている。最深部裏に設けると、その分、泡立て装置100の厚さを大きくしなければならず、最深部上方に設けることにより超音波ホーン21がビール缶50の注ぎ口近くとなり、ビールを注ぎながら効果的に泡立てることができる。また、超音波ホーン21は、図3に示すように、超音波ホーン21を見ながらビール缶50の目的とする箇所に適切に当接させることができるように、筐体10の内面側に露出して設けられている。
泡立て装置100には図5に示すバンド14が付設されている。バンド14はプラスチック製であり、バンド14は泡立て装置100及びビール缶50に着脱可能に構成されている。なお、バンド14は泡立て装置100に固定されていてもよい。
このバンド14は泡立て装置100とビール缶50とを固定するものである。バンド14には2つの孔14a、14bが形成されている。一方の孔14aは略弧状で泡立て装置100の下端部に嵌合され、他方の孔14bは略円状でビール缶50の下端部に嵌合される。
なお、ここでは、バンド14の全体がプラスチック製としたが、全体がゴム製であってもよい。ゴム製とすると、一方の孔14aを泡立て装置100の下端部に嵌合した際に、2つの孔14a、14bを仕切る部分14cが張られて、バンド14と泡立て装置100の内面との間に隙間が形成されるが、他方の孔14bにビール缶50の下端部を嵌合させることにより、2つの孔14a、14bを仕切る部分14cが変形して泡立て装置100の内面に当接するので問題はない。全体をゴム製とする場合、泡立て装置100の内面に2つの孔を仕切る部分14cを係止するフックを設けておいてもよい。
また、泡立て装置100の下端部に嵌合する部分だけをプラスチック製とし、ビール缶50の下端部を押さえる部分をゴム製としてもよい。
この展開構造は、ビール缶50の缶長サイズに合わせて筐体10ひいては泡立て装置100の上下方向の寸法を変化させるために設けられている。この展開構造によって、泡立て装置100の上下方向の寸法は短尺となったり長尺となったりする。
すなわち、ビール缶50にはレギュラーサイズ(350ml)とロングサイズ(500ml)があるので、その缶長サイズに合わせて泡立て装置100の上下方向の寸法を変化させる。
具体的には、筐体10は、図6に示すように、本体部分10aと、可動部分10bとから構成されている。本体部分10aには、電源、超音波振動子20、超音波ホーン21、発光ダイオード22、駆動装置23及び操作スイッチ12が設けられている。一方、可動部分10bは、本体部分10aの下半部の外面側を被覆するカバー及び泡立て装置100の下端部を構成している。下端部はバンド14が取り付けられる部分となる。
このうち可動部分10bは幅方向中央が外側に凸となるように湾曲した湾曲板から構成されている。そして、可動部分10bの内面の幅方向両側には上下方向に延びる凸条10cが形成され、一方、本体部分10aには上記凸条10cに係合する凹条10dが形成されている。
そして、可動部分10bは、本体部分10aに対して下方に引出し可能に構成され、人為的操作によって、本体部分10aと厚さ方向で重なる重畳状態と、本体部分10aの下方に拡がる展開状態とを取り得る。この場合、重畳状態と展開状態で、可動部分10bが本体部分10aに係止されるように、本体部分10a及び可動部分10bの一方に弾性爪を設け、他方に当該弾性爪が係合する孔を形成しておくことが好ましい。このようにすれば、重畳位置と展開位置で本体部分10aに対して可動部分10bを固定することができる。
図7に示すように、この泡立て装置100は、付属部品として、泡立て装置100の片付けの際に使用される掛け具30を備えている。この掛け具30は矩形のベース板31と、ベース板31の上端に付設された把持部32とから構成されている。
ここで、ベース板31の内面にはマグネット又は粘着層が付設されている。これによって、ベース板31は冷蔵庫等の壁面に取り付けることができる。一方、把持部32は互いに平行な2つの把持片32a、32bをU字状に結合した形となっている。このうちベース板31から外方に突出する側の把持片32aは、泡立て装置100の片付けの際に泡立て装置100の溝11に挿入されるもので、他方の把持片32bは泡立て装置100の内面側に当接される。
この掛け具30は、図8に示すように、把持片32aが略水平となるように壁面などに取り付けられる。したがって、壁面に取り付けられた掛け具30と泡立て装置100とを並べ置き、泡立て装置100を横に動かして溝11に把持片32aを挿入させることにより、簡単に、泡立て装置100を掛止することができる。
次に、実施形態のビール泡立て装置100の使用例を説明する。
先ず、泡立て対象となるビール缶50を用意して、ビール缶50の注ぎ口を開ける。その後或いはその前に、テーブル上でビール泡立て装置100の下端をビール缶50の下端に合致させつつビール泡立て装置100の内面をビール缶50の外周面に当てる。この場合、泡立て装置100を当てる位置は、ビールを注ぐときビール缶50を傾ける場合に、下側となる部分であることが好ましい。
本実施形態のビール泡立て装置100によれば次のような主たる効果が得られる。
すなわち、ビール缶50及び泡立て装置100を握持して泡立てながらビールを注いだり飲んだりすることができる。そのため、泡立て具合を知ることができ、自分好みに泡立て具合を簡単に調整することができる。
また、親指を受容可能な溝11が形成されているので、溝11に親指を当てることにより、泡立て装置100及びビール缶50を安定して一緒に握持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10a 本体部分
10b 可動部分
12 操作スイッチ
14 バンド
20 超音波振動子
21 超音波ホーン
23 駆動装置
100 泡立て装置
Claims (6)
- 内面をビール容器の外周面に押し当てた状態で前記ビール容器と一緒に片手で握持可能に構成されたビール泡立て装置であって、
前記ビール容器と一緒に前記ビール泡立て装置を握持した状態で前記ビール容器の前記外周面に超音波振動を伝達する超音波ホーンが取り付けられた超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動させるための駆動装置と、前記駆動装置を作動させるための操作スイッチと、が設けられ、
前記ビール泡立て装置の外面には、前記ビール容器と一緒に前記ビール泡立て装置を握持する際に前記ビール泡立て装置に当てられる少なくとも1つの指を受容可能な窪みが形成されている、
ことを特徴とするビール泡立て装置。 - 前記操作スイッチは、押しボタンであって前記窪みに設けられ、前記ビール容器と一緒に前記ビール泡立て装置を握持した状態で前記ビール泡立て装置に当てられる指の1つで操作可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のビール泡立て装置。
- 前記超音波ホーンは、前記ビール泡立て装置の内面に露出して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のビール泡立て装置。
- 前記ビール容器は缶長サイズが規格化されたビール缶であり、前記ビール泡立て装置の筐体は、前記超音波振動子、前記超音波ホーン、前記窪み及び前記駆動装置が設けられた本体部分と、前記本体部分に取り付けられ前記本体部分に対して動作する可動部分とを備え、前記可動部分は、缶長サイズが異なるビール缶に対応させて、人為的操作によって、前記本体部分と厚さ方向で重なる重畳位置と使用状態で見た場合に前記本体部分に対して前記ビール缶の底に近付く方向に拡がる展開位置とを取ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のビール泡立て装置。
- 前記ビール泡立て装置の前記内面は、前記ビール容器の前記外周面と相補的形状となるように湾曲していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のビール泡立て装置。
- 前記ビール泡立て装置の前記内面には、弾性材からなる滑り止めが付設されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のビール泡立て装置。
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