JP2021177840A - 湯沸かし器 - Google Patents
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Abstract
Description
液体容器と、
前記液体容器を収容する収容体と、
前記液体容器を加熱する加熱部と、
前記液体容器の下部から前記収容体を貫通して前記収容体の外部まで延びると共に前記液体容器の内部空間と連通する吐出経路を形成する吐出管と、
前記収容体に取り付けられる把持部と、を備え、
前記把持部に配設される操作部と、
前記吐出管に設けられ、前記操作部が操作されない際は前記吐出経路を閉じる閉状態とし、前記操作部が操作された際は前記吐出経路を開ける開状態とする開閉弁と、をさらに備える。
前記吐出経路の出口は、前記収容体の前方に位置しており、
前記吐出経路の入口は、前記液体容器の前側部分に形成されると好適である。
前記吐出経路の入口は、前記加熱部より上方に形成されると好適である。
前記開閉弁に作用を及ぼすことが可能である作用部を含み、前記操作部の運動を前記作用部に伝達する運動伝達機構がさらに備えられ、
前記操作部が操作された場合、前記作用部が前記開閉弁を前記開状態とすると好適である。
本発明の実施形態に係る電気ケトル100は、いわゆるグースネック型の電気ケトルであって、図1および図2に示されるように、主に、ケトル本体200および電源台500から構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
ケトル本体200は、電源台500に着脱自在に載置される。電気ケトル100の使用者は、お湯を沸かしたいときにケトル本体200を電源台500上に載置し、お湯を使用するときにケトル本体200を電源台500から取り外すことができる。そして、このケトル本体200は、図1および図2に示されるように、主に、本体ユニット300および蓋ユニット250から構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
本体ユニット300は、図1および図2に示されるように、主に、筐体310、液体容器320、ヒータユニット340、取っ手ユニット400、吐出管440、止水機構450およびリンク機構480から構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
筐体310は、樹脂やステンレスなどの金属などで形成された部材であって、図1〜図4に示されるように、液体容器320、ヒータユニット340、取っ手ユニット400、吐出管440、止水機構450およびリンク機構480を収容している。この筐体310は、主に、外側壁部材311および底部材312から構成される。外側壁部材311は、図1〜図4に示されるように、液体容器320の外周を覆うと共にリンク機構480の後側リンク部材481の外側を覆っている。なお、本実施形態では、外側壁部材311は、略円筒形状の部材の周壁の一部が切り取られた形状すなわち部分円筒形状を有している。そして、図1および図2に示されるように、この切り取られた部分すなわちスリット部分に、取っ手ユニット400の本体接続部402が嵌め込まれている。すなわち、本体ユニット300の外周壁は、その大部分が外側壁部材311で構成され、一部分が取っ手ユニット400の本体接続部402で構成されている。また、この外側壁部材311の下端近傍の内周面には、内周側に向かって突起する爪受け部(図示せず)が形成されている。そして、この爪受け部に底部材312の爪部(図示せず)が係止され、複数の爪係止構造が形成されることによって外側壁部材311の下側に底部材312が取り付けられる。底部材312は、図1〜図4に示されるように、本体ユニット300の底部を構成しており、ヒータユニット340や、リンク機構480の下側リンク部材485などを下から覆っている。底部材312は、上述の通り、爪係止構造を介して外側壁部材311に係止されている。また、底部材312には、給電端子342の下端を露出される開口が形成されている。
液体容器320は、その内部に液体を溜めることができる部材であって、図1〜図4に示されるように、外側壁部材311の内部に収容されている。そして、この液体容器320は、内側壁部材321およびヒータプレート334から構成されている。内側壁部材321は、樹脂やステンレスなどの金属などで形成された部材であって、図1〜図4に示されるように液体容器320の側壁を構成している。ヒータプレート334は、金属製の板材であって、図1〜図4に示されるように、内側壁部材321の下側の開口を閉塞するように覆っている。すなわち、ヒータプレート334は、液体容器320の底部を構成している。なお、ヒータプレート334の前部には、貫通口が形成されている。図3および図4に示されるように、この貫通口には弁箱460が嵌め込まれ、ヒータプレート334の上面と弁箱460の鍔部462とが密着した状態となる。また、このヒータプレート334の下面には、ヒータユニット340の一構成部品であるプリントヒータ341が配設されている。なお、内側壁部材321の内周面およびヒータプレート334の上面には、フッ素樹脂等の耐蝕性樹脂(図示せず)が塗装されていてもよい。
ヒータユニット340は、図1および図2に示されるように、底部材312とヒータプレート334との間に配設されており、主に、プリントヒータ341および給電端子342から構成される。プリントヒータ341は、液体容器320内の液体を加熱する役目を担っている。給電端子342が、電源台500に設けられた接続端子501と電気的に接続されると、接続端子501からプリントヒータ341へ給電される。なお、このヒータユニット340としては、従来公知の電気ケトルのヒータユニットを適用することができる。
取っ手ユニット400は、ケトル本体200の後方側を構成している。取っ手ユニット400は、図1および図2に示されるように、主に、把持部401、本体接続部402および開閉ボタン420から構成される。
吐出管440は、図1および図2に示されるように、筐体310の内部から底部材312を貫通して筐体310の外側まで前方向に沿って延びた後、湾曲しながら上方向に沿って延びた形状を呈している。そして、図1〜図4に示されるように、筐体310の内部に位置している吐出管440の後端部位441の外周には、弁底部材463の吐出管接続部463cが水密に嵌め込まれている。そして、吐出管440の注ぎ口442は、筐体310の前方に位置している。
止水機構450は、図3および図4に示されるように、主に、弁箱460、弁底部材463、開閉弁470およびコイルスプリング474から構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
リンク機構480は、開閉ボタン420の運動を開閉弁470に伝達することによって開閉弁470を開閉するための部材であって、図1および図2に示されるように、主に、後側リンク部材481および下側リンク部材485から構成される。以下、これらの構成要素についてそれぞれ詳述する。
蓋ユニット250は、図1および図2に示されるように、本体ユニット300に着脱自在に装着されている。電気ケトル100の使用者は、蓋ユニット250の上部に設けられたロック機構(図示せず)を解除状態にすることで、本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外すことができる。こうすることで、液体容器320内に液体を入れることができる。そして、この液体を加熱する際には、蓋ユニット250を本体ユニット300に装着させて、液体容器320内を閉空間とする。
電源台500は、電気ケトル100へ電気を供給する給電部の役割を果たすともに、電気ケトル100の台座の役割を果たす。電源台500は、主に、電源スイッチ(図示せず)、電源コード(図示せず)、電源プラグ(図示せず)、ヒータユニット340と電気的に接続される接続端子501から構成される。電源スイッチは、ヒータユニット340の給電端子342と、接続端子501との接続状態を切り換えるためのスイッチである。電源スイッチがONになると、ヒータユニット340は電源台500と通電される。これにより、ヒータユニット340には電気が供給され、液体容器320内の液体が加熱される。なお、電源台500については、従来公知の電気ケトルの電源台と同様の構成が適用できる。
本発明の実施形態に係る電気ケトル100では、開閉ボタン420、止水機構450およびリンク機構480によって、吐出経路A(図4参照)の開閉状態(すなわち弁入口464の開閉状態)を切り換えることができる。以下、吐出経路Aを開状態または吐出経路Aを閉状態とする際における開閉ボタン420の動作、止水機構450の動作およびリンク機構480の動作について説明する。
(1)
本発明の実施形態にかかる電気ケトル100では、開閉ボタン420が、押圧可能に把持部401の上部に配設されている。また、後側リンク部材481が、開閉ボタン420の押当部421と当接するように液体容器320の後部と本体接続部402との間に配設され、下側リンク部材485が、後側リンク部材481と連結するように底部材312の底部の直上に配設されている。そして、開閉ボタン420が押圧されている状態では、開閉ボタン420の押当部421によって後側リンク部材481が下方向に押し下げられると共に下側リンク部材485の後端部が押し下げられ、その結果、下側リンク部材485の前端部が回転軸を中心として上方向に回動する。そして、下側リンク部材485の前端部が弁箱460の弁底部材463の弁棒支持部463bに当接し、その後、コイルスプリング474の付勢力に逆らって開閉弁470を上方向に押し上げて、吐出経路Aを開状態とする。このため、この電気ケトル100では、片手で把持部401を把持しながらでその手で開閉ボタン420を押圧することができる。一方、開閉ボタン420が押圧されていない場合、下側リンク部材485の前端部と弁底部材463の弁棒支持部463bとが当接せず、コイルスプリング474が開閉弁470を下方に向けて付勢している状態が維持されるため、開閉弁470が弁入口464を覆って塞ぐことになる。このため、この電気ケトル100では、片手で把持部401を把持しながら吐出経路Aの開閉状態を切り換えることができると共に、転倒した場合であっても吐出管440を通じて液体容器320内の液体が外に漏出することを防ぐことができる。
本発明の実施形態にかかる電気ケトル100では、モータなどの電動機を用いずにできるだけ構成部品を少なくした上で吐出経路Aの開閉状態を切り換えることができる。このため、この電気ケトル100は、製造コストをできるだけ抑制することができる。
本発明の実施形態にかかる電気ケトル100では、注ぎ口442が筐体310の前方に位置していると共に、弁入口464がヒータプレート334の前部に形成されている。このため、この電気ケトル100では、液体容器320内の液体をできるだけ使い切ることができる。
本発明の実施形態にかかる電気ケトル100では、弁入口464は、プリントヒータ341より上方に形成されている。このため、この電気ケトル100では、プリントヒータ341は、液体容器320内の液体を効率よく均一に加熱することができる。
(A)
先の実施形態に係る電気ケトル100では、吐出管440は、筐体310の内部から底部材312を貫通して筐体310の外側まで前方向に沿って延びた後、湾曲しながら上方向に沿って延びた形状を呈していた。しかし、吐出管440の形状は特に限定されず、吐出管440は底部材312の前側部分ではなく外側壁部材311の前側部分を貫通してもよい。
先の実施形態に係る電気ケトル100では、ヒータユニット340の給電端子342と、接続端子501との接続状態を切り換えるための電源スイッチが、電源台500に構成されていた。しかし、電源スイッチは、例えば、蓋ユニット250や取っ手ユニット400などに配設されてもよい。
先の実施形態に係る電気ケトル100では、使用者が開閉ボタン420を押圧すると吐出経路Aが開状態となり、使用者が開閉ボタン420の押圧をやめると吐出経路Aが閉状態となる。しかし、使用者が開閉ボタン420を一度押圧し開閉ボタン420から手を離しても、開閉ボタン420が押圧されたままロックされ、吐出経路Aが開状態のまま維持されてもよい。そして、使用者がもう一度開閉ボタン420を押圧し開閉ボタン420から手を離すことで、開閉ボタン420の押圧状態が解除され、吐出経路Aが閉状態に遷移するようにしてもよい。
先の実施形態に係る電気ケトル100では、加熱源としてプリントヒータ341が採用されたが、加熱源は特に限定されず、シーズヒータ等であってもよい。
320 液体容器
341 プリントヒータ(加熱部)
401 把持部
420 開閉ボタン(操作部)
440 吐出管
442 注ぎ口(吐出経路の出口)
464 弁入口(吐出経路の入口)
470 開閉弁
481 後側リンク部材(運動伝達機構)
485 下側リンク部材(作用部)
A 吐出経路
Claims (4)
- 液体容器と、
前記液体容器を収容する収容体と、
前記液体容器を加熱する加熱部と、
前記液体容器の下部から前記収容体を貫通して前記収容体の外部まで延びると共に前記液体容器の内部空間と連通する吐出経路を形成する吐出管と、
前記収容体に取り付けられる把持部と、を備え、
前記把持部に配設される操作部と、
前記吐出管に設けられ、前記操作部が操作されない際は前記吐出経路を閉じる閉状態とし、前記操作部が操作された際は前記吐出経路を開ける開状態とする開閉弁と、をさらに備える、湯沸かし器。 - 前記吐出経路の出口は、前記収容体の前方に位置しており、
前記吐出経路の入口は、前記液体容器の前側部分に形成される、
請求項1に記載の湯沸かし器。 - 前記吐出経路の入口は、前記加熱部より上方に形成される、
請求項1または2に記載の湯沸かし器。 - 前記開閉弁に作用を及ぼすことが可能である作用部を含み、前記操作部の運動を前記作用部に伝達する運動伝達機構をさらに備え、
前記操作部が操作された場合、前記作用部が前記開閉弁を前記開状態とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の湯沸かし器。
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