JP6830031B2 - 感震遮断システム - Google Patents
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Description
一方で、壁面に設けられているコンセントユニットに、コンセント出力を遮断する機能を備えた遮断機能付コンセントユニットがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、地震が発生したら即時に遮断したい電気機器が接続された分岐ブレーカをこの特定の分岐ブレーカとしても、分岐電路の先には特定の電気機器以外にも電気機器が接続されており、それらも電源が遮断されることになった。
そこで、分岐ブレーカに頼らず上記特許文献2に開示されているような遮断機能付コンセントユニットを使用することで、特定の電気機器のみ電源を遮断することが可能であるため、分電盤内への感震リレーの設置に加えて、分岐電路の先に引き続きこの遮断機能を備えたコンセントユニットの利用が検討されている。
この構成によれば、遮断機能付コンセントユニット自身が地震を検知して遮断動作するため、感震リレーと感震通信ユニットとの間に接続不良や断線が発生しても確実に特定の電気機器の電源を即時に遮断できる。
この構成によれば、遮断機能付コンセントユニットは、地震発生に加えてトラッキングが発生した場合も遮断動作するため、通電火災の発生を確実に防止できる。
この構成によれば、地震が発生したら一部の分岐ブレーカは即時遮断するため、遮断機能付コンセントユニットを用いなくても、地震発生により火災等を引き起こしやすい電気ストーブ等を即時に遮断でき、地震による火災の発生を防止できる。
尚、主幹ブレーカ1は、契約電流を超える過電流が主電路Mに流れたら遮断動作するし、分岐ブレーカ2は20アンペア等の所定の電流を超える電流が分岐電路に流れたら遮断動作する。
そのため、第1のブレーカ2aは従来よりある単純な構造の分岐ブレーカであるが、第2のブレーカ2bは感震通信ユニット5の制御信号を入力する外部入力端子(図示せず)を備えた外部遮断機能付ブレーカである。
尚、MCU39は、ROMやRAMなどのメモリ39a、I/O関連等の周辺機能を内蔵した集積回路であり、メモリ39aには設定された震度の閾値や擬似漏電を発生させる遅延遮断の時間等が記憶される。
尚、21は図示しない太陽光発電等の分散発電機器に対してその発電電力を計測してデータを出力する拡張計測ユニット、22は水道/ガスの使用量を算出するパルス計測ユニットであり、これらの計測ユニットも内部通信IF42に接続されて、通信計測ユニットCPU44により受信した発電電力情報や水道/ガスの使用量データがHEMS機器11に送信される。
この結果、感震通信ユニット5の第2出力部54からb接点信号が出力されると、この信号即ちb接点信号が各制御出力端子62から出力される。
更に、遮断機構122を遮断動作(トリップ動作)させる電源トリップ回路123、コンセント121でのトラッキング現象を検出するトラッキング検出部124、トリップ動作信号を外部から入力する信号入力端子125、地震検出部126、テスト動作させるテストスイッチ127、動作状態を初期状態へ戻す停止スイッチ128、コンセントユニット12を制御するコンセントユニットCPU129、電源回路130等を備えている。
尚、地震検出部126は、感震リレー3と同様に加速度センサを有して震度に比例する信号をコンセントユニットCPU129に出力する。
また、コンセントユニットCPU129は、トラッキング検出部124がトラッキング現象を検出したら同様に遮断機構122をトリップ動作させ、更に地震検出部126が出力する信号から、予め設定された震度以上の揺れ発生と判断したら遮断機構122を遮断動作させる。
加えてコンセントユニットCPU129は、地震検出部126が地震を検出して遮断動作したら、信号入力端子125のb接点をオン操作する。即ち、コンセント制御ユニットに対して遮断信号を出力する。
その後、予め遮断時間設定部34等で設定されている一定の時間(遅延遮断時間)が経過したら、擬似漏電出力部35から擬似漏電が出力される。即ち、擬似漏電発生の動作を開始する。この結果、主幹ブレーカ1が遮断動作して主電路Mが商用電源から遮断され、全ての分岐電路は遮断される。
更に、感震通信ユニット5は、通信計測ユニット4に対して地震発生情報を送信する。この地震発生情報を受信した通信計測ユニット4は、その情報をHEMS機器11に対して送信する。
具体的に、何れかのコンセントユニット12が遮断動作すると、コンセントユニットCPU129の制御により信号入力端子125から遮断信号が出力され、信号入力端子125の内部接点を開操作してb接点信号が出力される。この信号は伝送線L7を介してコンセント制御ユニット6に送信される。
コンセント制御ユニット6では、このb接点信号の入力により直列接続されている他の全てのコンセントユニット12に対して一斉に遮断信号が送信された状態となり、一斉に遮断動作する。
また、コンセントユニット12を複数備えていても、何れかのコンセントユニット12が地震を検知して遮断動作したら、他のコンセントユニット12も一斉に遮断動作するため、地震検出部126が機能しないコンセントユニット12があっても、地震の発生を受けて確実に遮断動作し、安心できる。
更に、コンセントユニット12は、地震発生に加えてトラッキングが発生した場合も遮断動作するため、通電火災の発生を確実に防止できる。
また、地震が発生したら一部の分岐ブレーカ2は即時遮断動作するため、遮断機能を有するコンセントユニット12を用いなくても、地震発生により火災等を引き起こしやすい電気ストーブ等を即時に遮断でき、地震による火災の発生を防止できる。
Claims (3)
- 商用電源に接続された主電路を遮断するための主幹ブレーカと、前記主幹ブレーカの二次側から分岐された分岐電路を遮断するための複数の分岐ブレーカと、地震発生を検知する感震リレーとを備えて、前記感震リレーが所定の震度以上の地震を検知したら、その後前記主幹ブレーカを遅延遮断させる感震遮断システムであって、
前記感震リレーは、前記遅延遮断を実施する遅延遮断出力部に加えて、所定の震度以上の地震を検知したら即時に地震検出信号を出力する地震検出信号出力部を有する一方、
一部の前記分岐電路には、コンセント出力を停止する遮断機構と、地震発生を検知する地震検知手段と、遮断信号を外部から受けて或いは前記地震検知手段が地震を検知したら前記遮断機構を遮断動作させる遮断制御部と、を備えた遮断機能付コンセントユニットが複数接続されると共に、
前記感震リレーから地震検出信号を受けたら、前記遮断機能付コンセントユニットに前記遮断信号を出力する感震通信ユニットを備えて成り、
前記遮断機能付コンセントユニットの遮断制御部は、前記地震検知手段が地震を検知したら、或いは前記感震通信ユニットが出力する前記遮断信号を受けて、前記遮断機構を遮断動作させる一方、
前記感震通信ユニットと前記遮断機能付コンセントユニットの間に、前記遮断信号を受けて複数の前記遮断機能付コンセントユニットを同時に遮断操作するコンセント制御ユニットを有し、
更に各遮断機能付コンセントユニットは、自身の前記地震検知手段が地震発生を検知したら、遮断信号を生成する遮断信号生成部と、生成した前記遮断信号を前記コンセント制御ユニットに出力する信号出力端子とを有し、
前記コンセント制御ユニットは、何れかの前記遮断機能付コンセントユニットから前記遮断信号を受信したら、他の前記遮断機能付コンセントユニットを遮断動作させることを特徴とする感震遮断システム。 - 前記遮断機能付コンセントユニットは、前記コンセントのトラッキング現象を検出するトラッキング検出部を有し、
前記遮断制御部は、前記トラッキング現象が検出されたら前記遮断機構を遮断動作させることを特徴とする請求項1記載の感震遮断システム。 - 前記分岐ブレーカの一部が、外部から操作信号を受けて遮断動作する外部遮断機能付ブレーカであって、
前記感震通信ユニットは、前記感震リレーから前記地震検出信号を受けたら、即時に前記外部遮断機能付ブレーカに前記操作信号を送出して遮断動作させることを特徴とする請求項1又は2記載の感震遮断システム。
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