JP6796464B2 - 感震遮断システム - Google Patents
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Description
一方で、住戸内に構築されたHEMSにより、HEMSの一部を構成する表示手段に住戸内の電力の使用状況を表示させて電力の使用状態を把握できる電力管理システムがある(例えば、特許文献2参照)。
ここで、HEMSはHome Energy Management Systemの略であり、家電機器や電気設備と通信して、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりする公知のシステムである。
また上記特許文献1の感震リレーは、漏電出力部に加えて地震の発生を受けて即時に信号を出力する信号出力部を有しているため、地震の発生を受けて即時に遮断するのが好ましい回路に対しては、この信号出力部の信号により電路を遮断させることができた。
しかしながら、HEMSと感震リレーを連携させて外部に地震発生を通知する構成とした場合は、この信号出力部が連携に使用されるため、即時遮断のための信号としては使えなかった。
この構成によれば、感震リレーの信号出力部がHEMSとの通信に使用されても、信号を中継するHEMS通信手段が、感震リレーの地震検出信号を受けて分岐ブレーカを遮断動作させる遮断信号出力部を有するため、遅延遮断に加えて即時遮断も実施できる。
尚、HEMS機器とはHEMSを構成する機器の1つで、例えばタブレット端末等の表示/操作機能を備えた機器である。
この構成によれば、感震通信ユニットは、感震リレーが地震を感知しなくても、外部から送信された地震検出信号を受けて特定の分岐ブレーカを即時遮断動作させることができるので、安全上好ましい。
この構成によれば、地震が発生したら遮断機能付コンセントユニットは即時遮断するため、即時遮断操作が必要な電気機器をオフさせるために共通する分岐電路に接続されている他の電気機器も連動してオフしてしまう問題を解消でき、利便性がよい。
そのため、第1のブレーカ2aは従来よりある単純な構造の分岐ブレーカで良いが、第2のブレーカ2bは感震通信ユニット5の制御信号を入力する外部制御端子(図示せず)を備えた外部遮断機能付ブレーカである。
尚、MCU39は、ROMやRAMなどのメモリ39a、I/O関連等の周辺機能を内蔵した集積回路であり、メモリ39aには例えば設定された震度の閾値や擬似漏電を発生させる遅延遮断の時間等が記憶される。
尚、21は図示しない太陽光発電等の分散発電機器に対してその発電電力を計測してデータを出力する拡張計測ユニット、22は水道/ガスの使用量を算出するパルス計測ユニットであり、これらの計測ユニットも内部通信IF42に接続されて、通信計測ユニットCPU44により受信した発電電力情報や水道/ガスの使用量データがHEMS機器11に送信される。
尚、感震通信ユニット5から第2のブレーカ2bに対して出力される制御信号はa接点信号であり、第2のブレーカ2bはa接点信号を受けて遮断動作する。
感震通信ユニット5からコンセント制御ユニット6へは、具体的に遮断信号としてb接点信号が送信され、コンセント制御ユニット6の各出力部は直列接続されており、このb接点信号が中継されて出力される。そして、この信号を受けて個々の遮断機能付コンセントユニット12は遮断動作する。
その後、予め遮断時間設定部34等で設定されている一定の時間(遅延遮断時間)が経過したら、擬似漏電出力部35から擬似漏電が出力される。即ち、擬似漏電発生の動作を開始する。この結果、主幹ブレーカ1が遮断動作して主電路Mが商用電源から遮断され、全ての分岐電路は遮断される。
更に、感震通信ユニット5は、通信計測ユニット4に対して地震発生情報を送信する。この地震発生情報を受信した通信計測ユニット4は、その情報をHEMS機器11に対して送信する。
そして、遮断信号出力部である第1出力部53及び第2出力部54を備えた感震通信ユニット5と、分岐電路の使用電力情報を送信する通信計測ユニット4とでHEMS通信手段が構成されるため、感震リレー3とHEMS機器11との通信を中継する機器を別途設ける必要がない。また、HEMS機器11により地震発生と判断する震度及び遅延遮断させる時間の設定ができるため、簡易な操作で感震リレーの設定ができる。
更に、地震が発生したら遮断機能付コンセントユニット12は即時遮断するため、即時遮断操作が必要な電気機器をオフさせるために共通する分岐電路に接続されている他の電気機器も連動してオフしてしまう問題を解消でき、利便性がよい。
通信計測ユニットCPU44が、感震通信ユニットに対して即時遮断制御を実施させるための信号を出力し、この信号を受けた感震通信ユニットCPU56は、第1出力部53及び第2出力部54から遮断信号を出力させて、第2のブレーカ2b及び遮断機能付コンセントユニット12を遮断動作させる。
このように、感震リレー3が地震を感知しなくても、外部からの地震発生情報を受けて特定のブレーカ(第2のブレーカ2bの群)及び遮断機能付コンセントユニット12が即時に遮断動作するため、感震リレー3に不具合が発生したとしても即時に遮断したい電路は確実に遮断することができ、安全上好ましい。
また、感震リレー3は信号を送信/受信する外部通信部38を備えているが、地震検出信号を出力するだけの端子であって良く、地震発生を受けて即時遮断は実施できるし、HEMS機器11に対して地震発生を通知できる。
Claims (3)
- 商用電源に接続された主電路を遮断するための主幹ブレーカと、前記主幹ブレーカの二次側に接続された分岐電路を遮断するための複数の分岐ブレーカと、地震発生を感知する感震リレーとを備えて、前記感震リレーが所定の震度以上の地震を感知したら、その後前記主幹ブレーカを遅延遮断させる感震遮断システムであって、
前記感震リレーは、前記遅延遮断を実施する遅延遮断出力部に加えて、所定の震度以上の地震を検知したら即時に地震検出信号を出力する信号出力部を有する一方、
前記信号出力部の出力信号を中継してHEMS機器に送信する機能に加えて、前記地震検出信号を受けて、前記分岐ブレーカの一部を成して外部信号により遮断動作する外部遮断機能付ブレーカを遮断操作する遮断信号出力部を有するHEMS通信手段を備え、
更に前記信号出力部が、前記地震検出信号の出力に加えて前記感震リレーの動作を設定する設定信号を外部から受信する機能を備えた外部通信部であると共に、
前記HEMS通信手段が、前記外部通信部に接続されて前記遮断信号出力部を備えた感震通信ユニットと、
前記HEMS機器と通信して、個々の分岐電路に設けられた電流センサから入手した使用電力情報を前記HEMS機器に送信する通信計測ユニットとから成り、
前記感震通信ユニット及び前記通信計測ユニットの双方は、相互通信を可能とすると共に、前記HEMS機器と前記感震リレーとの間の通信を管理する通信管理部を有して、
前記HEMS機器により前記所定の震度及び前記遅延遮断させる時間の設定が成されたら、前記通信計測ユニット及び前記感震通信ユニットを介して前記感震リレーに設定情報が送信されて、前記感震リレーの設定が成されることを特徴とする感震遮断システム。 - 前記通信計測ユニットは、前記地震検出信号を前記HEMS機器から受信したら、前記感震通信ユニットを制御して前記遮断信号出力部から遮断信号を出力させることを特徴とする請求項1記載の感震遮断システム。
- 一部の前記分岐電路には遮断機能を備えて直接負荷の接続を可能とする遮断機能付コンセントユニットが接続されており、
前記感震通信ユニットは、前記地震検出信号を受けて当該遮断機能付コンセントユニットを遮断動作させるための遮断信号出力部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の感震遮断システム。
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JP2016223474A JP6796464B2 (ja) | 2016-11-16 | 2016-11-16 | 感震遮断システム |
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JP2020198766A (ja) * | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 河村電器産業株式会社 | 電源切替システム |
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