JP6742226B2 - 感震遮断システム - Google Patents
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Description
一方で、壁面に設けられているコンセントユニットにコンセント出力を遮断する機能を備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、地震が発生したら即時に遮断したい電気機器が接続された分岐ブレーカをこの特定の分岐ブレーカとしても、分岐電路の先には特定の電気機器以外にも電気機器が接続されており、それらも電源が遮断されることになった。
この場合、分電盤(感震リレー)から遮断機能付コンセントユニットに制御線が配設されるが、地震等でこの制御線に断線が発生したら、せっかくコンセントユニットに遮断機能を設けても機能しなくなることが考えられ、この対策が必要であった。
この構成によれば、遮断機能付コンセントユニットは制御線が断線したら遮断動作する。よって、制御線の断線発生を認識可能であり、遮断動作すべき時に制御信号を受信出来ずに遮断動作しない事態の発生を防ぐことができる。
この構成によれば、何れかの遮断機能付コンセントユニットへの制御線が断線したら、他の遮断機能付コンセントユニットが一斉に遮断動作するため、制御線の断線発生を認識し易い。
この構成によれば、遮断機能付コンセントユニットは、地震発生に加えてトラッキングが発生した場合も遮断動作するため、通電火災の発生を確実に防止できる。
そのため、第1のブレーカ2aは従来よりある単純な構造の分岐ブレーカであるが、第2のブレーカ2bは感震通信ユニット5の制御信号を入力する外部制御端子(図示せず)を備えた外部遮断機能付ブレーカである。
尚、MCU39は、ROMやRAMなどのメモリ39a、I/O関連等の周辺機能を内蔵した集積回路であり、メモリ39aには設定された震度の閾値や擬似漏電を発生させる遅延遮断の時間等が記憶される。
尚、21は図示しない太陽光発電等の分散発電機器に対してその発電電力を計測してデータを出力する拡張計測ユニット、22は水道/ガスの使用量を算出するパルス計測ユニットであり、これらの計測ユニットも内部通信IF42に接続されて、通信計測ユニットCPU44により受信した発電電力情報や水道/ガスの使用量データがHEMS機器11に送信される。
尚、感震通信ユニット5から第2のブレーカ2bに対して出力される制御信号はa接点信号であり、第2のブレーカ2bはa接点信号を受けて遮断動作する。また、第2のブレーカ2bは、他の第2のブレーカ2b制御信号を中継するための外部出力端子(図示せず)を有して、感震通信ユニット5の制御により第2のブレーカ2bの群の遮断制御を可能としている。
そして図6に示すように、感震通信ユニット5の第2出力部54からはb接点信号が出力され、この信号即ちb接点信号が各制御出力端子62から出力される。
更に、遮断機構122を遮断動作(トリップ)させる電源トリップ回路123、コンセント121でのトラッキング現象を検出するトラッキング検出部124、トリップ動作信号を外部から入力する信号入力端子125、テスト動作させるテストスイッチ127、動作状態を初期状態へ戻す停止スイッチ128、コンセントユニット12を制御するコンセントユニットCPU129、電源回路130等を備えている。
また、コンセントユニットCPU129は、トラッキング検出部124がトラッキング現象を検出したら同様に遮断機構122をトリップ動作させる。
その後、予め遮断時間設定部34等で設定されている一定の時間(遅延遮断時間)が経過したら、擬似漏電出力部35から擬似漏電が出力される。即ち、擬似漏電発生の動作を開始する。この結果、主幹ブレーカ1が遮断動作して主電路Mが商用電源から遮断され、全ての分岐電路は遮断される。
更に、感震通信ユニット5は、通信計測ユニット4に対して地震発生情報を送信する。この地震発生情報を受信した通信計測ユニット4は、その情報をHEMS機器11に対して送信する。
同時に、この1箇所の断線を受けて、直列接続されている全ての制御出力端子62の出力電圧が0ボルトになるため、他の全てのコンセントユニット12は遮断信号を受けた場合と同様に遮断動作する。
尚、伝送線L7に限らず、伝送線L6が断線した場合も同様に制御出力端子62が0ボルトになるため、全てのコンセントユニット12は遮断動作する。
また、何れかのコンセントユニット12への伝送線L7が断線したら、他の遮断機能付コンセントユニット12が一斉に遮断動作するため、伝送線L7の断線発生を認識し易い。
更に、コンセントユニット12は、地震発生に加えてトラッキングが発生した場合も遮断動作するため、通電火災の発生を確実に防止できる。
Claims (3)
- 商用電源に接続された主電路を遮断するための主幹ブレーカと、前記主幹ブレーカの二次側から分岐された分岐電路を遮断するための複数の分岐ブレーカと、地震発生を感知する感震リレーとを備えて、前記感震リレーが所定の震度以上の地震を感知したら、その後前記主幹ブレーカを遅延遮断させる感震遮断システムであって、
前記感震リレーは、前記遅延遮断を実施する遅延遮断出力部に加えて、所定の震度以上の地震を検知したら即時に地震検出信号を出力する地震検出信号出力部を有する一方、
一部の前記分岐電路には、コンセントを電源から遮断する遮断機構と、外部から遮断信号を受ける信号入力端子と、前記遮断信号を受けて前記遮断機構を遮断動作させる遮断制御部と、を備えた遮断機能付コンセントユニットが接続されると共に、
前記地震検出信号を受けて前記遮断信号を制御線を介して前記遮断機能付コンセントユニットに出力する遮断操作手段を備えて成り、
前記遮断制御部は、自身に接続された前記制御線の断線を検知し、断線が発生したら前記遮断機構を遮断動作させることを特徴とする感震遮断システム。 - 前記遮断操作手段は複数の前記遮断機能付コンセントユニットに対してそれぞれ前記制御線を介して前記遮断信号を出力可能であって、前記遮断機能付コンセントユニットを複数具備し、
前記遮断操作手段は、前記制御線のいずれかに断線が発生したらそれを検知し、断線発生を受けて断線していない他の遮断機能付コンセントユニットに対して遮断信号を出力して遮断操作することを特徴とする請求項1記載の感震遮断システム。 - 前記遮断機能付コンセントユニットは、前記コンセントのトラッキング現象を検出するトラッキング検出部を有し、
前記遮断制御部は、前記トラッキング現象が検出されたら前記遮断機構を遮断動作させることを特徴とする請求項1又は2記載の感震遮断システム。
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