JP6829671B2 - 両開き収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボックス本体と、そのボックス本体の開口を覆う蓋体と、その蓋体を二つの回転軸それぞれを中心にして開閉する第1及び第2開閉機構と、を備える両開き収納装置に関する。
従来、車室内に配置されるコンソールボックスなどの両開き収納装置が知られている(例えば、特許文献1)。この両開き収納装置は、ボックス本体と、蓋体と、開閉機構と、を備えている。ボックス本体は、上面に開口が設けられた略直方体形状の収容部を有している。蓋体は、ボックス本体の開口に対応させて薄肉の長方形状に形成されており、その開口を開閉可能に覆う部材である。開閉機構は、ボックス本体の開口の左側周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして蓋体を開閉させる右側開閉機構と、ボックス本体の開口の右側周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして蓋体を開閉させる左側開閉機構と、を有している。
各開閉機構はそれぞれ、蓋体の前部に配置された前側ロッドと、蓋体の後部に配置された後側ロッドと、ボックス本体の前部に設けられた前側係合孔と、ボックス本体の後部に設けられた後側係合孔と、を有している。前側ロッド及び後側ロッドはそれぞれ、ボックス本体に係合可能に進退することができる。前側係合孔には、前側ロッドが係合可能である。後側係合孔には、後側ロッドが係合可能である。また、各開閉機構はそれぞれ、蓋体のロッドをボックス本体の係合孔に係合させる付勢力を発生する付勢部材と、開操作により付勢部材の付勢力に抗してロッドをボックス本体との係合が解除されるように後退させる操作部と、を有している。更に、蓋体は、左側開閉機構及び右側開閉機構の何れか一方において前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体に係合した状態で、他方における前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体から離脱してその係合が解除されることにより、その他方側において開状態になる。
特開2017−52487号公報
上記の両開き収納装置が車両ボデーに固定される場合、その固定のためのボルト孔を有するボルト締結部をボックス本体に設け、そのボルト締結部のボルト孔にボルトを挿入してボックス本体と車両ボデーとを締結することが考えられる。そして、この固定を安定的に行ううえでは、ボックス本体のボルト締結部をその下面などに四箇所設け、ボックス本体を車両ボデーに4点で固定することが考えられる。
しかしながら、両開き収納装置のボックス本体の車両ボデーへの固定が4点で行われるものとすると、その固定状態によっては略箱状のボックス本体にねじれが発生することがある。このねじれが発生する場合は、ボックス本体の前部と後部との位置関係がねじれ無しの場合に比べて変化することで、ボックス本体の前部の係合孔と後部の係合孔との位置関係についてズレが生じる。このため、蓋体の前側ロッド及び後側ロッドの何れかがボックス本体の係合孔に係合し難くなるおそれがある。
上記の如く蓋体の前側ロッド及び後側ロッドがボックス本体の係合孔に係合し難い場合、その係合をし易くするうえでは、係合孔の形状を大きくすることが有効である。しかし、係合孔の形状が大きいと、ボックス本体と蓋体との相対的な位置ズレを許容できる範囲が拡大するため、ボックス本体と蓋体との間のガタが大きくなり、蓋体の開閉操作を行う操作者の操作フィーリングが悪化するおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ボックス本体の車両ボデーへの固定状態でボックス本体をねじれ難くした両開き収納装置を提供することを目的とする。
本発明は、開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、前記開口の周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第1開閉機構と、前記開口の周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第2開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構はそれぞれ、前記蓋体の前部及び後部それぞれに配置された、前記ボックス本体側に係合可能に進退するロッドと、前記ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記ロッドの先端が係合可能な係合部と、前記ロッドを前記係合部に係合させる付勢力を発生する付勢部材と、開操作により前記付勢力に抗して前記ロッドを前記係合部との係合が解除されるように後退させる操作部と、を有し、前記ボックス本体は、車両ボデーに固定される固定部を有し、前記固定部は、前記ボックス本体に三箇所設けられている、両開き収納装置である。
この構成によれば、ボックス本体が三箇所の固定部により車両ボデーに固定される。この構造によれば、ボックス本体の車両ボデーへの固定状態でボックス本体をねじれ難くすることができる。
本発明の一実施形態に係る両開き収納装置が備えるボックス本体の斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の左側開状態での斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の右側開状態での斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の左側開状態での構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の右側開状態での構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの分解斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置による効果を説明するための図である。
以下、本発明に係る両開き収納装置の具体的な実施形態について図面を用いて説明する。
図1−図9を用いて、一実施形態の両開き収納装置1について説明する。
両開き収納装置1は、図1に示す如く、例えば車両の車室内に配置されるセンターコンソールに装着されるコンソールボックスなどである。両開き収納装置1は、図2及び図3に示す如く、ボックス本体10と、蓋体20と、開閉機構30と、を備えている。両開き収納装置1は、開閉機構30により蓋体20がボックス本体10に対して開閉可能となるように構成されている。尚、両開き収納装置1は、蓋体20が閉位置にあるときに乗員の腕を置くためのアームレストとして用いられるものであってよい。また、この実施形態において、方向を示す内容は、両開き収納装置1が設置される車両を基準にしたものとする。例えば、「右側」とは車両進行方向に対する車両右側を指し、「左側」とは車両進行方向に対する車両左側を指すものとする。
ボックス本体10は、略箱状に形成されている。ボックス本体10は、上面に開口11が設けられた略直方体形状の収容部12を有している。尚、ボックス本体10は、収容部12を取り囲む側壁及び底壁からなるものであればよく、例えばカップホルダーなどを収めるための枠などを含んでいてもよい。開口11の周縁は、二つの長辺11aと、二つの短辺11bと、を有している。長辺11aは、車両前後方向に延びている。短辺11bは、長辺11aに直交する方向すなわち車両左右方向に延びている。すなわち、両開き収納装置1は、長辺11aが車両前後方向に延びかつ短辺11bが車両左右方向に延びるように配置されている。
蓋体20は、ボックス本体10の開口11に対応して薄肉の長方形状に形成されている。蓋体20は、ボックス本体10の開口11を開閉可能に覆う。蓋体20は、開口11を覆った閉位置から、開口11の周縁の左側の長辺11aに沿って延びる回転軸(以下、第1回転軸と称す。)を中心にして開閉可能であると共に、開口11の周縁の右側の長辺11aに沿って延びる回転軸(以下、第2回転軸と称す。)を中心にして開閉可能である。蓋体20は、ボックス本体10に対して左右共に閉位置から所定角度(例えば100°)をなす全開位置まで開動作することが可能である。
蓋体20は、下部蓋材21と、上部蓋材22と、を有している。下部蓋材21は、矩形板状に形成された平面部と、その平面部の周縁を囲む側壁部と、を有している。上部蓋材22は、下部蓋材21に対応した矩形形状に形成されており、外観において丸みを帯びた形状に形成されている。上部蓋材22は、下部蓋材21の上面を覆っている。下部蓋材21と上部蓋材22とは、凹凸嵌合などにより一体となって蓋体20を形成している。
開閉機構30は、図4、図5、及び図6に示す如く、アームユニット31を有している。アームユニット31は、左側の長辺11aに沿って延びる第1回転軸及び右側の長辺11aに沿って延びる第2回転軸の何れか一を選択した状態でその回転軸を中心にして蓋体20を開閉させるためのユニットである。
アームユニット31は、図7及び図8に示す如く、アーム部材32と、左側枢支部33Lと、右側枢支部33Rと、を有している。アーム部材32は、長尺形状に形成されたアーム状の板材である。アーム部材32は、蓋体20の閉位置でその長手方向が車両左右方向に延びるように配置されている。アーム部材32は、ボックス本体10の後基部13と蓋体20との間に配置されており、その後基部13と蓋体20との間に介在されている。アーム部材32は、蓋体20の閉位置において蓋体20の車両後側に形成された側壁部に沿うように配置される。アーム部材32は、長手方向において蓋体20の左右方向の幅と略同じ長さを有している。
アーム部材32は、左右方向一端部がボックス本体10の後基部13に揺動可能に支持されかつ左右方向他端部が蓋体20に揺動可能に支持されるように構成されている。アーム部材32は、前後方向に延びる第1回転軸を中心にしてボックス本体10の後基部13に対して揺動可能であると共に、前後方向に延びる第2回転軸を中心にして蓋体20に対して揺動可能である。アーム部材32には、二つの貫通孔32L,32Rが設けられている。貫通孔32Lは、アーム部材32の左端側に設けられており、前後方向に貫通している。貫通孔32Rは、アーム部材32の右端側に設けられており、前後方向に貫通している。
左側枢支部33Lは、アーム部材32に対して左側に配置されている。左側枢支部33Lは、上記の第1回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその第1回転軸を中心にして開閉させる(すなわち、右側開閉)。左側枢支部33Lは、軸体34Lと、アームスプリング35Lと、筒体36Lと、ダンパ37Lと、を有している。
軸体34Lは、円柱状に形成されている。軸体34Lは、アーム部材32の左前側から後方に向けて左側の貫通孔32Lに挿通される。軸体34Lの前端側は、そのアーム部材32に固定されている。軸体34Lの後端側は、その貫通孔32Lの後側の開口から車両後方向に向けて突出している。ボックス本体10の後基部13には、支持孔13Lが設けられている。軸体34Lの後端側は、後基部13の支持孔13Lに挿入されており、ボックス本体10の後基部13に対して回転可能に支持されている。軸体34Lは、開口11の周縁の左側の長辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Lは、第1回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Lによりボックス本体10の後基部13に対して揺動可能である。
軸体34Lには、アームスプリング35Lが巻装されている。アームスプリング35Lは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Lの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大である。アームスプリング35Lの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Lの他端は、ボックス本体10の後基部13に固定されている。
軸体34Lには、筒体36Lが外挿されている。筒体36Lは、中空筒状に形成されており、その軸体34Lに対して同軸上に設けられている。筒体36Lは、軸体34Lの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Lには、外歯36Laが形成されている。外歯36Laは、筒体36Lの外周に沿って複数並んでいる。
ダンパ37Lは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるとき(すなわち、蓋体20の右側開時)の揺動速度を減速させる減衰装置である。ダンパ37Lは、円筒状に形成されている。ダンパ37Lは、ボックス本体10の後基部13に取り付け固定されている。ダンパ37Lには、外歯37Laが形成されている。外歯37Laは、ダンパ37Lの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Lの外歯37Laと筒体36Lの外歯36Laとは互いに噛合している。ダンパ37Lは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Lを通じて軸体34Lに付与する。
右側枢支部33Rは、アーム部材32に対して右側に配置されている。右側枢支部33Rは、上記の第2回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその第2回転軸を中心にして開閉させる(すなわち、左側開閉)。右側枢支部33Rは、軸体34Rと、アームスプリング35Rと、筒体36Rと、ダンパ37Rと、を有している。
軸体34Rは、円筒状に形成されたカラーである。軸体34Rは、アーム部材32の右後側から前方に向けて右側の貫通孔32Rに挿通される。軸体34Rの後端側は、そのアーム部材32に固定されている。軸体34Rの前端側は、その貫通孔32Rの前側の開口から車両前方向に向けて突出している。蓋体20の下部蓋材21には、支持孔(図示せず)が設けられている。軸体34Rの前端側は、この蓋体20の支持孔に挿入されており、蓋体20に対して回転可能に支持されている。軸体34Rは、開口11の周縁の右側の長辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Rは、第2回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Rにより蓋体20に対して揺動可能である。
軸体34Rには、アームスプリング35Rが巻装されている。アームスプリング35Rは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Rの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大である。アームスプリング35Rの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Rの他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。
軸体34Rには、筒体36Rが外挿されている。筒体36Rは、中空筒状に形成されており、その軸体34Rに対して同軸上に設けられている。筒体36Rは、軸体34Rの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Rには、外歯36Raが形成されている。外歯36Raは、筒体36Rの外周に沿って複数並んでいる。
ダンパ37Rは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるとき(すなわち、蓋体20の左側開時)の揺動速度を減速させる減衰装置である。ダンパ37Rは、円筒状に形成されている。ダンパ37Rは、蓋体20の下部蓋材21に取り付け固定されている。ダンパ37Rには、外歯37Raが形成されている。外歯37Raは、ダンパ37Rの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Rの外歯37Raと筒体36Rの外歯36Raとは互いに噛合している。ダンパ37Rは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Rを通じて軸体34Rに付与する。
開閉機構30は、また、ロックユニット39を有している。ロックユニット39は、蓋体20の左側及び右側の少なくとも一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持させると共に、一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持した状態で他方側の閉位置保持を解除する装置である。
ロックユニット39は、左側ロック装置40と、右側ロック装置50と、を有している。左側ロック装置40は、蓋体20の左側に配置されている。左側ロック装置40は、蓋体20の左側を閉位置に保持させると共に、その左側の閉位置保持を解除する装置である。また、右側ロック装置50は、蓋体20の右側に配置されている。右側ロック装置50は、蓋体20の右側を閉位置に保持させると共に、その右側の閉位置保持を解除する装置である。
左側ロック装置40は、第1左側ロッド41と、第2左側ロッド42と、左側同期装置43と、左側ロッド付勢部材44と、左側操作部45と、を有している。第1左側ロッド41は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。第2左側ロッド42は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。第1左側ロッド41及び第2左側ロッド42はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に進退可能に支持されている。
第1左側ロッド41は、その後端部が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。アーム部材32の前面には、第1左側ロッド41が挿入され係合される係合孔32aが設けられている。第1左側ロッド41の後端部は、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出した際にアーム部材32に係合する。
第2左側ロッド42は、その前端部が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の前基部14の後面には、第2左側ロッド42が挿入され係合される係合孔14aが設けられている。第2左側ロッド42の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14に係合する。第2左側ロッド42は、前基部14との係合状態で第1回転軸を構成する。
左側同期装置43は、第1左側ロッド41と第2左側ロッド42との間に配置されている。左側同期装置43は、第1左側ロッド41と第2左側ロッド42とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して移動させる装置である。左側同期装置43は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。左側同期装置43の右側には、第1左側ロッド41の前端部が回動可能に支持されている。左側同期装置43の左側には、第2左側ロッド42の後端部が回動可能に支持されている。左側同期装置43における第1左側ロッド41の支持点と第2左側ロッド42の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その左側同期装置43の回転中心を挟んで略対称に位置している。
左側ロッド付勢部材44は、第2左側ロッド42を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。左側ロッド付勢部材44の一端は、第2左側ロッド42に固定されている。左側ロッド付勢部材44の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。左側ロッド付勢部材44の付勢力は、第2左側ロッド42を介して左側同期装置43を上方から見て時計回り(右回り)に回転させるものであって、これにより、第1左側ロッド41を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。
左側操作部45は、ボックス本体10の前基部14の左側に配設されている。左側操作部45は、ボタン部45aと、機構部45bと、を有している。ボタン部45aは、前基部14の左側壁に設けられている。ボタン部45aは、スプリング(図示せず)により前基部14に対して左方に付勢されており、操作者が右方へ押圧していない状態において前基部14の左側壁に沿って面一となるように保持されている。このボタン部45aは、操作者の押圧によりスプリングの付勢力に抗して前基部14に対して右方に相対移動可能である。
機構部45bは、ボタン部45aと第2左側ロッド42とを係合させる機構である。機構部45bは、ボタン部45aが右方へ押圧されていない状態すなわちボタン部45aが前基部14の左側壁に沿って面一となっている状態では、第2左側ロッド42の前端に当接していない。一方、ボタン部45aが右方へ押圧されると、機構部45bが第2左側ロッド42の前端に当接して、その第2左側ロッド42を左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ移動させる。第2左側ロッド42が後方へ移動すると、左側同期装置43が左回りに回転することで、第1左側ロッド41が前方へ移動する。
蓋体20が閉状態にありかつ左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、第2左側ロッド42の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14に係合している。また、このとき、第1左側ロッド41の後端部は、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32に係合している。以下、この状態を左ロック状態と称す。
上記の左ロック状態において左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、第2左側ロッド42の前端部が蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第2左側ロッド42と前基部14との係合が解除される。また、このとき、左側同期装置43の左回転により第1左側ロッド41の後端部が蓋体20の本体の後端よりも前方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第1左側ロッド41とアーム部材32との係合が解除される。以下、この状態を左ロック解除状態と称す。
右側ロック装置50は、第1右側ロッド51と、第2右側ロッド52と、右側同期装置53と、右側ロッド付勢部材54と、右側操作部55と、を有している。第1右側ロッド51は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。第2右側ロッド52は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。第1右側ロッド51及び第2右側ロッド52はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に進退可能に支持されている。
第1右側ロッド51の後端部は、右側枢支部33Rの軸体34Rの中心に空いた貫通孔34Raに挿通されている。第1右側ロッド51は、その後端部が蓋体20の本体の後端更にはアーム部材32の後端よりも後方に突出する状態とアーム部材32内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の後基部13の前面には、第1右側ロッド51が挿入され係合される係合孔13aが設けられている。第1右側ロッド51の後端部は、アーム部材32の後端よりも後方に突出した際にボックス本体10の後基部13に係合する。
第2右側ロッド52は、その前端部が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の前基部14の後面には、第2右側ロッド52が挿入され係合される係合孔14bが設けられている。第2右側ロッド52の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14に係合する。第2右側ロッド52は、前基部14との係合状態で第2回転軸を構成する。
右側同期装置53は、第1右側ロッド51と第2右側ロッド52との間に配置されている。右側同期装置53は、第1右側ロッド51と第2右側ロッド52とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して移動させる装置である。右側同期装置53は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。右側同期装置53の左側には、第1右側ロッド51の前端部が回動可能に支持されている。右側同期装置53の右側には、第2右側ロッド52の後端部が回動可能に支持されている。右側同期装置53における第1右側ロッド51の支持点と第2右側ロッド52の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その右側同期装置53の回転中心を挟んで略対称に位置している。
右側ロッド付勢部材54は、第2右側ロッド52を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。右側ロッド付勢部材54の一端は、第2右側ロッド52に固定されている。右側ロッド付勢部材54の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。右側ロッド付勢部材54の付勢力は、第2右側ロッド52を介して右側同期装置53を上方から見て反時計回り(左回り)に回転させるものであって、これにより、第1右側ロッド51を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。
右側操作部55は、ボックス本体10の前基部14の右側に配設されている。右側操作部55は、ボタン部55aと、機構部55bと、を有している。ボタン部55aは、前基部14の右側壁に設けられている。ボタン部55aは、スプリング(図示せず)により前基部14に対して右方に付勢されており、操作者が左方へ押圧していない状態において前基部14の右側壁に沿って面一となるように保持されている。このボタン部55aは、操作者の押圧によりスプリングの付勢力に抗して前基部14に対して左方に相対移動可能である。
機構部55bは、ボタン部55aと第2右側ロッド52とを係合させる機構である。機構部55bは、ボタン部55aが左方へ押圧されていない状態すなわちボタン部55aが前基部14の右側壁に沿って面一となっている状態では、第2右側ロッド52の前端に当接していない。一方、ボタン部55aが左方へ押圧されると、機構部55bが第2右側ロッド52の前端に当接して、その第2右側ロッド52を右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ移動させる。第2右側ロッド52が後方へ移動すると、右側同期装置53が右回りに回転することで、第1右側ロッド51が前方へ移動する。
蓋体20が閉状態にありかつ右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、第2右側ロッド52の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14に係合している。また、このとき、第1右側ロッド51の後端部は、アーム部材32の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32を介してボックス本体10の後基部13に係合している。以下、この状態を右ロック状態と称す。
上記の右ロック状態において右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、第2右側ロッド52の前端部が蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第2右側ロッド52と前基部14との係合が解除される。また、このとき、右側同期装置53の右回転により第1右側ロッド51の後端部がアーム部材32の後端よりも前方に位置してアーム部材32内に入り込むことで、第1右側ロッド51と後基部13との係合が解除される。以下、この状態を右ロック解除状態と称す。
ロックユニット39は、また、伝達ロッド60を有している。伝達ロッド60は、左側ロック装置40及び右側ロック装置50の何れか一方がロック解除状態にある場合に、その他方がロック状態からロック解除状態へ状態変化するのを阻止する部材である。伝達ロッド60は、左右方向に延在している。伝達ロッド60は、蓋体20の下部蓋材21に設けられたガイド61に沿って左右方向に移動可能に支持されている。
伝達ロッド60の右端部は、右側同期装置53の前部に支持されている。伝達ロッド60は、第2右側ロッド52が後方へ移動しかつ第1右側ロッド51が前方へ移動したときは、右側同期装置53の右回転により右方へ移動し、その後、第2右側ロッド52が前方へ移動しかつ第1右側ロッド51が後方へ移動したときは、右側同期装置53の左回転により左方へ移動する。
伝達ロッド60の左端部は、自由端である。伝達ロッド60の左端側には、係合孔62が設けられている。係合孔62は、伝達ロッド60において前後方向に貫通している。係合孔62には、第2左側ロッド42に設けられた係合凸部42aが係合可能である。蓋体20の閉状態(すなわち、左ロック状態かつ右ロック状態)では、係合凸部42aは係合孔62に係合しない。この際、係合凸部42aは、係合孔62の前方位置でその係合孔62に対面する。
一方、左ロック解除状態では、第2左側ロッド42が後方へ移動するので、係合凸部42aが係合孔62に係合する。この係合状態では、伝達ロッド60が左右方向に移動することは規制されるので、第1及び第2右側ロッド51,52が前後方向に移動することは規制され、右側ロック装置50が右ロック解除状態となるのは阻止される。また、右ロック解除状態では、第2右側ロッド52が後方へ移動するので、伝達ロッド60が右方へ移動し、係合凸部42aがその伝達ロッド60の係合孔62の左側に隣接する端部60aにその前方位置で対面する。この対面状態では、係合凸部42aが伝達ロッド60の端部60aに当接することで、第1及び第2左側ロッド41,42が前後方向に移動することは規制されるので、左側ロック装置40が左ロック解除状態となるのは阻止される。
開閉機構30は、また、フラップ装置70を有している。フラップ装置70は、左側フラップ装置71と、右側フラップ装置72と、を有している。左側フラップ装置71は、蓋体20の左前部側に配設されている。左側フラップ装置71は、左側ロック装置40と係合可能である。左側フラップ装置71は、蓋体20が左側開状態にあるとき、すなわち、右ロック状態かつ左ロック解除状態のときに、左側ロック装置40をその左ロック解除状態に維持させる装置である。また、右側フラップ装置72は、蓋体20の右前部側に配設されている。右側フラップ装置72は、右側ロック装置50と係合可能である。右側フラップ装置72は、蓋体20が右側開状態にあるとき、すなわち、左ロック状態かつ右ロック解除状態のときに、右側ロック装置50をその右ロック解除状態に維持させる装置である。
次に、両開き収納装置1の動作について説明する。
両開き収納装置1において、蓋体20の閉状態では、第2左側ロッド42が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出し、第1左側ロッド41が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出し、第2右側ロッド52が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出し、第1右側ロッド51が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出し更にアーム部材32の後端よりも後方に突出している。この場合には、蓋体20に配設された第1左側ロッド41がアーム部材32に係合すると共に、第2左側ロッド42及び第2右側ロッド52がボックス本体10の前基部14に係合し、第1右側ロッド51がアーム部材32を介してボックス本体10の後基部13に係合するので、蓋体20がボックス本体10の開口11を閉塞する閉状態が維持される。
上記した蓋体20の閉状態で左側操作部45のボタン部45aが右方へ押し込み操作されると、機構部45bが第2左側ロッド42の前端に当接してその第2左側ロッド42を後方へ移動させる。第2左側ロッド42が後方へ移動すると、左側同期装置43が左回りに回転することで、第1左側ロッド41が前方へ移動する。第2左側ロッド42の後方移動がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、第1左側ロッド41の前方移動がアーム部材32との係合解除まで行われると、第1及び第2右側ロッド51,52がボックス本体10と係合した状態(すなわち、右側ロック装置50の右ロック状態)で左側ロック装置40が左ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の右側について閉状態が保持されつつ、蓋体20の左側について閉状態の保持が解除される。
尚、左側ロック装置40は、第2左側ロッド42とボックス本体10の前基部14との係合解除と第1左側ロッド41とアーム部材32との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。
蓋体20の左側について閉状態の保持が解除されると、蓋体20が右側枢支部33Rのアームスプリング35Rの付勢力によりアーム部材32に対して揺動する。また、蓋体20の右側について閉状態が保持されていると、アーム部材32がボックス本体10の後基部13に対して揺動しない。このため、左側操作部45のボタン部45aの右方への押圧操作が行われた場合、アーム部材32がボックス本体10に一体化された状態で、蓋体20がそのアーム部材32ひいてはボックス本体10に対して右側の第2回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20の左側が開位置に向けて開かれる。
また、上記した蓋体20の閉状態で右側操作部55のボタン部55aが左方へ押し込み操作されると、機構部55bが第2右側ロッド52の前端に当接してその第2右側ロッド52を後方へ移動させる。第2右側ロッド52が後方へ移動すると、右側同期装置53が右回りに回転することで、第1右側ロッド51が前方へ移動する。第2右側ロッド52の後方移動がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、第1右側ロッド51の前方移動がボックス本体10の後基部13との係合解除まで行われると、第1及び第2左側ロッド41,42がボックス本体10の前基部14又はアーム部材32と係合した状態(すなわち、左側ロック装置40の左ロック状態)で右側ロック装置50が右ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の左側について閉状態が保持されつつ、蓋体20の右側について閉状態の保持が解除される。
尚、右側ロック装置50は、第2右側ロッド52とボックス本体10の前基部14との係合解除と第1右側ロッド51とボックス本体10の後基部13との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。
蓋体20の右側について閉状態の保持が解除されると、アーム部材32が左側枢支部33Lのアームスプリング35Lの付勢力によりボックス本体10の後基部13に対して揺動する。また、蓋体20の左側について閉状態が保持されていると、蓋体20がアーム部材32に対して揺動しない。このため、右側操作部55のボタン部55aの左方への押圧操作が行われた場合、蓋体20がアーム部材32に一体化された状態でボックス本体10に対して左側の第1回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20の右側が開位置に向けて開かれる。
このように、両開き収納装置1において、蓋体20は、ボックス本体10の開口11を覆った閉状態から、右側の第2回転軸を中心にして左側の開位置へ向けて開くことが可能であると共に、左側の第1回転軸を中心にして右側の開位置へ向けて開くことが可能である。蓋体20は、第1回転軸及び第2回転軸の何れか一方を回動中心として選択して開閉することが可能である。
ところで、両開き収納装置1において、ボックス本体10は、車両ボデーに固定される。ボックス本体10は、図1に示す如く、車両ボデーに固定される固定部15を有している。固定部15は、ボルトが挿通されるボルト孔15aを有している。固定部15は、ボックス本体10に三箇所設けられている。この三箇所の固定部15は、ボックス本体10における主に蓋体20に開閉される収容部12を取り囲む側壁及び底壁を車両ボデーに固定して支持する部位に設けられている。尚、ボックス本体10は、蓋体20に開閉される収容部12を取り囲む側壁及び底壁とは異なる例えばカップホルダーなどを収めるための枠などの部位に、別の固定部を有していてもよい。ボックス本体10は、上記した三箇所の固定部15それぞれにおいてボルト孔15aに挿通されたボルト(図示せず)が車両ボデーのフランジ部などに締め付けられることによりその車両ボデーに固定される。
上記した三箇所の固定部15は、ボックス本体10の下面において三角形をなすように配置されている。具体的には、三箇所の固定部15のうち二箇所の固定部15−1,15−2は、ボックス本体10の後部側に配置されており、左右に分かれて設けられている。二箇所の固定部15−1,15−2は、ボックス本体10の後部側に配置されたアーム部材32に近い或いは直下の側壁や底壁に形成されている。残り一箇所の固定部15−3は、ボックス本体10の前部側に配置されており、略左右中央部に設けられている。固定部15−3は、ボックス本体10の収容部12の底壁に形成されている。尚、ボックス本体10の後部側に配置された二箇所の固定部15−1,15−2は、ボックス本体10の外壁側に傾斜面を有するように形成されていてよい。
かかるボックス本体10の車両ボデーへの固定構造によれば、ボックス本体10(具体的には、主に蓋体20に開閉される部分)が車両ボデーに3点で固定されることとなる。この3点固定によれば、車両ボデー側の固定点の位置精度にバラツキが生じていても、ボックス本体10が車両ボデーに4点で固定される4点固定に比べて、ボックス本体10の車両ボデーへの固定時にそのバラツキに起因したボックス本体10のねじれが生じ難く或いはそのねじれ量が少ない。ボックス本体10のねじれが生じ難く或いはそのねじれ量が少なければ、図9に示す如く、そのボックス本体10の前部に設けられた係合孔14a,14bとそのボックス本体10の後部に設けられた係合孔13a又はアーム部材32の係合孔32aとの位置関係にズレが生じることは抑制される。
このように、本実施形態の両開き収納装置1によれば、ボックス本体10の車両ボデーへの固定状態でボックス本体10をねじれ難くすることができる。このため、ボックス本体10の車両ボデーへの固定後、蓋体20に設けられたロッド41,42,51,52の何れかがボックス本体10の係合孔13a,14a,14b又はアーム部材32の係合孔32aに係合し難くなるのを回避することができる。また、ボックス本体10が車両ボデーに固定された状態でそのボックス本体10と車両ボデーとの見切り隙を低減することができ、意匠性を向上させることができる。
また、両開き収納装置1によれば、ロッド41,42,51,52と係合孔13a,14a,14b,32aとの係合をし易くするために、その係合孔13a,14a,14b,32aを大きくすることや、ロッド41,42,51,52の外径を小さくし或いはその先端を尖らせることは不要である。このため、ボックス本体10と蓋体20との相対的な位置ズレを許容できる範囲を最小限にすることができ、ボックス本体10と蓋体20との間のガタを抑制することができるので、蓋体20の開閉操作を行う操作者の操作フィーリングを向上させることができる。また、ボックス本体10と蓋体20との間のガタの抑制のためにその間にガタ止めのゴムクッションなどの部品を介在させることは不要であるので、操作者による蓋体20の開状態から閉状態への蓋閉じ時にガタ止め部品の存在に起因する操作荷重の増大などを防止することができる。
また、ボックス本体10の後部側には、そのボックス本体10の後基部13と蓋体20との間に介在されたアーム部材32がその後基部13に対して揺動可能に配置されている。この点、アーム部材32の揺動動作をスムースに行うためには、ボックス本体10を車両ボデーに固定したときに、そのアーム部材32が配置されたボックス本体10の後部側を安定化させることが必要である。
これに対して、両開き収納装置1において、上記の如く、ボックス本体10における三箇所の固定部15のうち二箇所の固定部15−1,15−2は、ボックス本体10におけるアーム部材32に近い或いは直下の後部側に配置されており、左右に分かれて設けられていると共に、残り一箇所の固定部15−3は、ボックス本体10の前部側に配置されており、略左右中央部に設けられている。この構造によれば、ボックス本体10が車両ボデーに固定されたときにその後部側が左右2点で車両ボデーに固定されることとなるので、ボックス本体10の特に後部側をねじれ難くして、その後部側を安定化させてその後部側の剛性を高めることができる。このため、ボックス本体10の後部側に配置されたアーム部材32の揺動をスムースなものとすることができる。
また、ボックス本体10を車両ボデーに固定するための固定部15のうちボックス本体10の前部側に配置された一箇所の固定部15−3は、収容部12の底壁に形成されている。このため、ボックス本体10の前部側の一箇所の固定部15−3を車両ボデーに容易に固定することができるので、その組み付け性を向上させることができる。また、固定部15−3を収容部12内に収めることができ、固定部15−3がボックス本体10の外部(具体的には、左又は右の側壁側)に露出するのを避けることができるので、蓋体20の閉状態でボックス本体10の外観が損なわれるのを回避してその意匠性を向上させることができると共に、その固定部15−3とボックス本体10の後部側の二箇所の固定部15−1,15−2との配置バランスが崩れるのを回避してボックス本体10の車両ボデーへの固定安定性を確保することができる。
尚、上記の実施形態においては、開閉機構30が特許請求の範囲に記載した「第1開閉機構」及び「第2開閉機構」に、第1左側ロッド41、第2左側ロッド42、第1右側ロッド51、及び第2右側ロッド52が特許請求の範囲に記載した「ロッド」に、係合孔13a,14a,14b,32aが特許請求の範囲に記載した「係合部」に、左側ロッド付勢部材44及び右側ロッド付勢部材54が特許請求の範囲に記載した「付勢部材」に、左側操作部45及び右側操作部55が特許請求の範囲に記載した「操作部」に、それぞれ相当している。また、第1左側ロッド41及び第1右側ロッド51が特許請求の範囲に記載した「後側ロッド」に、第2左側ロッド42及び第2右側ロッド52が特許請求の範囲に記載した「前側ロッド」に、係合孔13a,32aが特許請求の範囲に記載した「後側係合部」に、係合孔14a,14bが特許請求の範囲に記載した「前側係合部」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施形態においては、アーム部材32をボックス本体10の後部側に配置することとしている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。アーム部材32をボックス本体10の前部側に配置することとしてもよい。この構造では、固定部15は、ボックス本体10の前部側に左右に分かれて二箇所設けられ、ボックス本体10の後部側において左右中央に一箇所設けられるものとすればよい。また、両開き収納装置1が、ボックス本体10の後部側にのみアーム部材32を配置した構造を有することに限らず、ボックス本体10の後部側及び前部側の双方にそれぞれアーム部材を配置した構造を有するようにしてもよい。この構造では、固定部15は、ボックス本体10の前部側及び後側の何れか一方に左右に分かれて二箇所設けられ、反対側において左右中央に一箇所設けられるものとすればよい。
また、上記の実施形態においては、両開き収納装置1のボックス本体10を車両ボデーに固定するうえで、ボックス本体10にボルト孔15aを有する固定部15を三箇所設けることとし、各固定部15それぞれにおいてボルト孔15aにボルトを挿通して車両ボデーに締め付けることによりボックス本体10を車両ボデーに固定することとした。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ボックス本体10に三箇所設ける固定部15をそれぞれクリップ式のものとし、その固定部15を車両ボデー側に形成した孔部に押し込んで嵌めることによりボックス本体10を車両ボデーに固定することとしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:両開き収納装置、10:ボックス本体、11:開口、12:収容部、13a,14a,14b,32a:係合孔、15:固定部、20:蓋体、30:開閉機構、31:アームユニット、32:アーム部材、33L:左側枢支部、33R:右側枢支部、34L,34R:軸体、35L,35R:アームスプリング、39:ロックユニット、40:左側ロック装置、41:第1左側ロッド、42:第2左側ロッド、43:左側同期装置、44:左側ロッド付勢部材、45:左側操作部、50:右側ロック装置、51:第1右側ロッド、52:第2右側ロッド、53:右側同期装置、54:右側ロッド付勢部材、55:右側操作部。

Claims (3)

  1. 開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、前記開口の周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第1開閉機構と、前記開口の周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第2開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、
    前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構はそれぞれ、
    前記蓋体の前部及び後部それぞれに配置された、前記ボックス本体側に係合可能に進退するロッドと、
    前記ロッドに対応して前記ボックス本体側に設けられた、前記ロッドの先端が係合可能な係合部と、
    前記ロッドを前記係合部に係合させる付勢力を発生する付勢部材と、
    開操作により前記付勢力に抗して前記ロッドを前記係合部との係合が解除されるように後退させる操作部と、
    を有し、
    前記ボックス本体は、それぞれ車両ボデーに固定され、前記ボックス本体の下面において三角形をなすように配置された三箇所の固定部を有し、
    前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構は、前記ボックス本体の前部側及び後部側の何れか一方において前記ボックス本体と前記蓋体との間に介在するように配置された、一端部が前記蓋体に揺動可能に支持されかつ他端部が前記ボックス本体に揺動可能に支持されたアーム部材を有し、
    二箇所の前記固定部は、前記ボックス本体の前記アーム部材が配置された前部側又は後部側に設けられ、
    残り一箇所の前記固定部は、前記二箇所の前記固定部よりも後側又は前側の、前記ボックス本体の前記収容部の底壁に設けられている、両開き収納装置。
  2. 前記二箇所の前記固定部は、前記ボックス本体の前記アーム部材が配置された前部側又は後部側に左右に分かれて設けられ、
    前記残り一箇所の前記固定部は、前記ボックス本体の前記収容部の壁の略左右中央部に設けられている、請求項1に記載された両開き収納装置。
  3. 前記アーム部材は、前記ボックス本体の後部側に配置されており、
    前記ロッドは、
    前記蓋体の前部に配置された、前記ボックス本体の前基部に係合可能に進退する前側ロッドと、
    前記蓋体の後部に配置された、前記前側ロッドの進退と同期して前記アーム部材又は前記ボックス本体の後基部に係合可能に進退する後側ロッドと、
    を有し、
    前記係合部は、
    前記前側ロッドに対応して前記前基部に設けられた、前記前側ロッドの先端が係合可能な前側係合部と、
    前記後側ロッドに対応して前記アーム部材又は前記後基部に設けられた、前記後側ロッドの先端が係合可能な後側係合部と、
    を有する、請求項2に記載された両開き収納装置。
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