JP6829304B2 - スガマデクスの調製のための改善されたプロセス - Google Patents

スガマデクスの調製のための改善されたプロセス Download PDF

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Description

発明の分野
本出願は、スガマデクスの調製のための、改善されたプロセスを提供する。よりとくに、本出願は、スガマデクスを得るための、3−メルカプトプロピオン酸の塩と6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンの反応に関し、前記塩は好ましくは、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二カリウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二リチウム塩を含む群から選択される。この出願はまた、スガマデクスの総純度および/または反応時間を改善する、スガマデクスの調製のために単離した3−メルカプトプロピオン酸二アルカリ金属塩結晶化合物の使用に関する。
本出願は、効率的であり、時間を消費しない、再現性のある、毒性の低い試薬を伴う、改善された工業的に実行可能なプロセスを提供する。
発明の背景
スガマデクスはBridion(登録商標)として市販され、式Iの化合物(式中、式Iはスガマデクスのナトリウム塩を表す)として構造的に知られている。それは親油性コアおよび親水性周辺部を有する8置換γ−シクロデキストリン誘導体である。
シクロデキストリン(CD)の化学構造はα−(1、4)連結のグルコピラノースサブユニットから構成された環状オリゴ糖を含有する。一般的に受け入れられているシクロデキストリンの命名法によると、α(アルファ)−シクロデキストリンは6員環分子であり、β(ベータ)−シクロデキストリンは7員環分子であり、および、γ(ガンマ)−シクロデキストリンは8員環分子である。シクロデキストリンは有用な分子キレート剤である。それらは籠状超分子構造を保有する。分子の錯体化現象の結果として、CDは多くの工業生成物、技術および分析的方法において幅広く使用される。
スガマデクスは、各々が、分子全体で全40の不斉炭素原子中、5つの不斉炭素原子をそれぞれ有する8つの繰り返しアミロースユニットで置換されたγ−シクロデキストリンを含有する。全ての不斉炭素原子の元の配置は、合成製造プロセスの間、保持される。
Bridion(登録商標)に関連する開示を包含する様々な開示によると、スガマデクスは、ルクロニウム、ベクロニウム、およびピペクロニウムなどのステロイド性神経筋遮断薬(NMBA)により誘導される、神経筋遮断の反転のための強力で効果的な剤である。
スガマデクスはWO2001/40316A1の公開と少なくとも同じ程度に早く開示された(以下ではWO’316として表記)。この公開は、乾燥したγ−シクロデキストリンの、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ヨード−γ−シクロデキストリンを黄色固体として得るためのヨウ素化を含む、スガマデクスの調製のためのプロセスを開示する。6−ペル−デオキシ−6−ペル−ヨード−γ−シクロデキストリンをジメチルホルムアミドに溶解し、ジメチルホルムアミド中3−メルカプトプロピオン酸および水酸化ナトリウムの混合物に、ゆっくりと添加した。得られた混合物を、70℃で12時間加熱した。混合物を冷却し、混合物に水を添加した。混合物の体積を真空下での蒸発により減少させ、続いてエタノールを添加し、スガマデクスを沈殿させた。
WO2001/40316A1に開示されるプロセスは下に概説する以下の欠点を被る。
(i)スガマデクスの純度が低い(約88.75HPLC面積%)。
(ii)自然発火性の水素化ナトリウムの使用は、爆発性の水素ガスを形成し、反応混合物へのミネラルオイルの添加を含み、およびまた、強烈な発泡と関連があるため推奨されない。
(iii)そのプロセスは水などの高沸点溶媒の蒸留を要求し、これは時間及びエネルギーを消費する。
(iv)6−ペル−デオキシ−6−ペル−ヨード−γ−シクロデキストリンと3−メルカプトプロピオン酸の反応時間もまた高い(約12時間)。
WO2012/025937A1(以下ではWO’937として表記)は、ジメチルホルムアミド中五塩化リンでのγ−シクロデキストリンの塩素化、塩素化の完了の後に溶媒が取り除かれ、粘性の残渣を得ることによる、スガマデクスの調製を開示する。粘性の残渣を、水で希釈し、続いて5M水酸化ナトリウムでpH8に調整し、スラリーを得、次いでそれをろ過し、水で洗浄しおよび乾燥し、6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンを与えた。
塩素化されたγ−シクロデキストリンをジメチルホルムアミドに溶解し、3−メルカプトプロピオン酸および水素化ナトリウムの混合物にゆっくりと添加した。得られた混合物を、12時間、70〜75℃で加熱した。ジメチルホルムアミドを部分的に取り除き、次いでエタノールで希釈し、沈殿を得た。沈殿を1時間攪拌し、ろ過し、クルードのスガマデクスを得た。クルードのスガマデクスを、水を溶離液として使用するシリカゲルおよびSephadex G-25(登録商標)カラムで精製した。
WO2012/025937A1に開示されるプロセスは下に概説する以下の欠点を被る。
(i)スガマデクスの純度は約94.35HPLC面積%である。
(ii)その手順は、クルードのスガマデクスを精製するためにクロマトグラフ技術の利用を要求し、これは費用がかかり、工業的生産規模において実施することは難しい。
(iii)自然発火性の水素化ナトリウムの使用は、爆発性の水素ガスを形成し、反応混合物へのミネラルオイルの添加を含み、およびまた、強烈な発泡と関連があるため推奨されない。
(iv)そのプロセスはジメチルホルムアミドなどの高沸点溶媒の蒸留を要求し、これは時間およびエネルギーを消費する。
(v)6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンと3−メルカプトプロピオン酸の反応時間はまた高い(約12時間)。
WO2014/125501A1(以下ではWO’501として表記)はジメチルホルムアミド中五塩化リンでのγ−シクロデキストリンの塩素化によるスガマデクスの調製を開示する。塩素化の完了の後、混合物は水でクエンチした。得られた混合物を水酸化ナトリウム水溶液で加水分解し、ろ過し、水で繰り返し洗浄し、乾燥し、6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンを与えた。塩素化されたγ−シクロデキストリンを、メタノール中3−メルカプトプロピオン酸およびナトリウムメトキシドの混合物にゆっくりと添加し、次いで75〜80℃に加熱しおよび12から14時間、75〜80℃維持し、クルードのスガマデクスを与えた。クルードのスガマデクスを、水およびメタノールの混合物中で活性炭で処理することにより精製した。
WO2014/125501A1に開示されるプロセスは、下に概説する以下の欠点を被る。
(i)スガマデクスの純度は88.50HPLC面積%である。
(ii)6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンと3−メルカプトプロピオン酸の反応時間もまた高い(約12〜14時間)。
CN104844732A2はジメチルホルムアミド中で6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンをチオ尿素と12時間、90℃で反応させることによるスガマデクスの調製のための代替プロセスを開示する。反応の完了の後、溶媒を部分的に留去し、続いてエタノールを添加し、沈殿を得た。生じる固体沈殿を水酸化ナトリウム水溶液で処理し、続いて、塩酸でpH2に調整した。エタノールを混合物に添加し、固体残渣を得、それを水中で再結晶し、6−ペル−デオキシ−6−ペル−メルカプト−γ−シクロデキストリンを得た。
6−ペル−デオキシ−6−ペル−メルカプト−γ−シクロデキストリンを、6時間、20℃、UV光の暴露下で、水中でアクリル酸と反応させた。溶液のpHを水酸化ナトリウム水溶液で9に調整し、続いて、ナノろ過膜から溶液をろ過し、スガマデクスを得た。
CN104844732A2に開示される代替プロセスは、スガマデクスの調製のための特定の技術および器具に関連し、これは工業的規模で実施および制御することは困難である。
それゆえ、スガマデクスの調製のための先行技術の手順は、下に概説する以下の欠点を被る。
(i)得られるスガマデクスの純度が満足なものではない。
(ii)6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンと3−メルカプトプロピオン酸の反応時間はまた非常に高く、大規模生産に好適ではない。
(iii)水素化ナトリウムなどの自然発火性の試薬の使用はまた、スガマデクスの大規模生産ではそれらの取り扱いが困難であるため推奨されない。
(iv)クロマトグラム精製およびUV光の利用などの特別な技術の使用は、産業規模で実施および制御することは困難である。
最後に、より長い時間の持続、試薬の取り扱い、特別な技術の利用、およびより低いスガマデクスの純度は、スガマデクスの調製のために望ましくない。
発明の概要
1つの側面において、本出願はスガマデクスの調製のための改善されたプロセスを提供し、前記プロセスは以下のステップ
a)式IIの化合物の6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリン
式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素である、
を、スガマデクスを得るための好適な有機溶媒中で、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二カリウム塩、および、3−メルカプトプロピオン酸の二リチウム塩を含む群から選択される3−メルカプトプロピオン酸の塩、好ましくは、式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
と反応させること、
b)任意に、スガマデクスを精製し、スガマデクス塩、好ましくは式Iのナトリウム塩
を得ること、
を含む。
別の側面において、本出願は、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二カリウム塩、および、3−メルカプトプロピオン酸の二リチウム塩を含む群から選択される3−メルカプトプロピオン酸の塩、好ましくは、式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
の調製および単離のための改善されたプロセスを提供し、前記プロセスは以下のステップ
a)好適な有機溶媒中で、3−メルカプトプロピオン酸をアルカリ金属水酸化物塩基と反応させること、ここで該アルカリ金属水酸化物塩基は、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化リチウム(LiOH)、および水酸化カリウム(KOH)を含む群から選択され、好ましくは水酸化ナトリウム(NaOH)とであり、
b)3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩、好ましくは3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩を単離すること、
c)任意に、3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩を乾燥させること、
を含む。
なお別の側面において、本出願は、3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩、好ましくは式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
の結晶化合物、および、スガマデクスの調製のためのその使用を提供する。
図面の簡単な説明
図1は、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩の結晶形態のPXRDパターンの例示である。
発明の詳細な説明
定義
文脈が他の方法で指示しない限り、以下の定義が本出願に関係して使用される。
アルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、およびアルカリ金属塩なる用語は、それぞれ、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)および/またはカリウム(K)、その水酸化物および塩を指す。
本明細書中で使用される全てのパーセンテージおよび比は、全組成の重量により、および全ての測定は、約25℃でおよび約大気圧でなされた。全ての温度は摂氏である。
用語「約」、「一般的な」、「一般的に」等は、用語または値を、それが絶対的でないように改変するものとして解釈されるべきである。かかる用語は、状況によって定義されるであろうし、および、その状況がそれらの用語として改変する用語は当業者によって理解される。これは少なくとも、値を測定するために使用される所与の技術の、予期される実験的誤差、技術的誤差、および器具的誤差を包含する。
本明細書中で使用されるとおり、用語「含むこと(comprising)」および「含む(comprises)」は構造または機能において列挙される要素またはその等価物、さらには列挙されていない任意の他の要素を意味する。
用語「有すること(having)」および「包含すること(including)」はまた制約がないものとして解釈される。本明細書中で列挙される全ての領域は、2つの値の間の領域を列挙するものを包含して、終点を包含する。かかるように指示されているか否かにかかわらず、本明細書中に列挙される全ての値は、値を測定するために使用される所与の技術の、予期される実験的誤差、技術的誤差および、器具的誤差を包含し、状況によって定義される近似値である。
用語「任意の」または「任意に」は本明細書に記載される事象または状況が起こるかもしれない、または起こらないかもしれないこと、および記載は、事象が起こる場合および起こらない場合を包含することを意味するために用いられる。
一般的に、多形性(Polymorphism)は、異なる空間的な配置および/または結晶格子の分子の配座を有する2以上の結晶相として存在する物質の能力を指す。したがって、多形(polymorphs)は、分子が、結晶を形成する分子、原子、および/またはイオンの異なる空間的な配置を有する同じ純物質の異なる結晶形を指す。異なる多形は、融点、溶解性、X線回析パターンなどの、異なる物性を有する可能性がある。
用語「逆溶媒」は、スガマデクスの溶液と組み合わせたときに、スガマデクスの溶液中での溶解性を減少させ、結晶またはある場合においては自発的に、および他の場合においては種結晶を入れること(seeding)、冷却すること、ひっかくこと、および/または濃縮することなどの追加のステップにより沈殿を引き起こす液体を指す。
1つの側面において、本出願は好適な有機溶媒中、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリン(ハロゲン化−γ−シクロデキストリン)を3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩と反応させることによる、スガマデクスの調製のための改善されたプロセスを提供する。スガマデクスは、スガマデクスの所望の純度を得るために、さらに精製されてもよい。
本出願の改善されたプロセスは、少なくとも、ハロゲン化−γ−シクロデキストリンの3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩との反応が極めて選択的であり、そのため不要な不純物の形成を避けるため、先行技術より有利である。最も好ましいハロゲンは塩素であり、およびアルカリ金属塩はナトリウムである。
先行技術の手順は、好適な溶媒中、好適な塩基存在下、3−メルカプトプロピオン酸の溶液の調製を開示する。大量の塩基を含有する調製された溶液は、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンとさらに混合され、スガマデクスを与える。6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンの3−メルカプトプロピオン酸との置換反応の間の過剰な塩基の存在は、反応混合物から取り除くことが極めて困難である不要な不純物を生産することが観察されている。
本出願のプロセスは、3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩、好ましくは、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩の、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンとのその反応前に固体としての調製および単離を伴う。
不純物Iおよび不純物II(表A)などの不純物は、塩基の品質や選択に極めて影響を受けやすい。とりわけ、不純物Iは使用される塩基の強さと直接的に相関関係があるのに対し、不純物IIは反応媒体におけるナトリウムメトキシドの存在と厳密な相関関係がある。さらには、本プロセスは、4HPLC(高速液体クロマトグラフィー)面積%の含量で市販のサンプル(Bridiston)中に存在する、最終品のスガマデクス中の不純物III(表A)の存在を効果的に減少させる。
不純物Iの含量は、本出願のプロセスにより調製されたスガマデクスのサンプルでは、検出されず、それは主に3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩の固体としての単離に起因する。固体中間体の単離は、その6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンとの反応の間の塩基の含量を著しく減少させ、それゆえ不純物Iの形成を大いに減少させる。
これらの不純物の反応混合物からの除去はまた極めて困難であり、およびこれらは複数の精製の後でさえ、最終品のスガマデクスでの許容限界まで減少しない。
スガマデクスの8つの繰り返しアミロースユニットのうち、1以上のアミロースユニットは改変され、表Aの不純物を形成する。
下の比較データは、調製されたスガマデクスの3種の異なる不純物の含量を開示する。
不純物の高い含量が先行技術の手順の間に形成されることは、表Aの比較データから明白である。一般的に、不純物の高い含量をもつ生成物は、医薬品規制機関によって市販のために容認されない。さらには、これらの不純物の含量は、クルードのスガマデクスの複数の精製の後でさえ、著しくは減少されないことが観測されている。
好ましくは、本出願のプロセスは、酸素に敏感な不純物の形成を避けるために、酸素を含まない条件下で実行される。
6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンの3−メルカプトプロピオン酸との反応時間は、先行技術の手順と比較して大いに減少しているので、本出願のプロセスは、スガマデクスの大規模生産に経済的および効果的である。さらには、本出願の前記置換反応の反応混合物は、先行技術の手順と比較して、粘性ではない。低い粘性のため、反応混合物の取り扱いおよび攪拌が大変でなく、スガマデクスの大規模生産に有用である。
スガマデクスの反応時間および純度についての先行技術の手順の比較研究は表Bに集計される。
本出願のプロセスは、その完了のための時間をより短く要求し、およびスガマデクスのより高い純度につながることは、比較データから明白である。
本出願のプロセスにより、スガマデクスは好ましくは、好適な有機溶媒中、6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンを、単離した固体の3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩と反応させることにより調製される。前記有機溶媒は、酢酸エチル、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、またはそれらの混合物から選択され得る。より好ましくは、有機溶媒は、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドから選択され得、および最も好ましくは、有機溶媒はジメチルスルホキシドである。
反応は任意の好適な温度で行われ得るが、好ましくは40℃から90℃まで、または溶媒の還流温度である。反応は約2〜6時間で完了し、より好ましくは約3〜5時間である。
単離した固体の3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩の使用と組み合わせて、反応溶媒としてジメチルスルホキシドを使用することは有利であり、反応を加速させ、短い反応時間での高い置換につながり、および6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンの全ての8つのハロゲン化部位の、3−メルカプトプロピオン酸での完全な置換をもたらし、70℃で約2〜6時間反応混合物を攪拌することにより、99%超の変換が達成される。
反応の完了は任意の好適な解析技術で監視され得る。反応の完了後、スガマデクスは、これらに限定されないが、冷却結晶化、逆溶媒の添加、蒸留による溶媒の除去、留去、沈殿した固体のろ過など、またはこれらの方法の任意の組み合わせを包含してもよい任意の公知の方法によって単離されてもよい。
単離されたスガマデクスは、所望の純度および品質を達成するために、カラムクロマトグラフィー、分別蒸留、酸塩基処理、スラリー化または再結晶などの周知技術によって任意に精製されてもよい。好ましくは、スガマデクスは、水などの好適な溶媒に溶解し、続いて逆溶媒と混合することによりスガマデクスを単離することにより、精製され得る。逆溶媒の添加の前に、混合物を活性炭で処理することはまた、有利である。逆溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール性溶媒、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、およびジメチルスルホキシド、またはその混合物から選択され得る。
精製されたスガマデクスは、好適な溶媒で任意に洗浄され、および好適な乾燥条件下で乾燥されてもよい。乾燥は、任意の、空気トレイドライヤー、真空トレイドライヤー、流動床ドライヤー、スピンフラッシュドライヤー、フラッシュドライヤーなどを使用して好適に行われてもよい。乾燥は、任意の好適な温度で、大気圧下もしくはそれより上で、または減圧下で行われてもよい。
別の側面において、本出願は、3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩の調製および単離を提供する。3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩は、好適な有機溶媒中で、3−メルカプトプロピオン酸を好適な塩基、好ましくはアルカリ金属水酸化物塩基と反応させること、および3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩を固体として単離することによって調製されてもよい。アルカリ金属水酸化物塩基は、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムまたはそれらの混合物から選択され得る。最も好ましいアルカリ金属水酸化物塩基は、水酸化ナトリウムであり、および3−メルカプトプロピオン酸の二アルカリ金属塩は3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩である。好ましい有機溶媒は上で議論されるとおりの有機溶媒のリストから選択され得る。最も好ましい有機溶媒はテトラヒドロフランである。
なおさらに別の側面において、本出願は式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
の新規の結晶化合物、およびスガマデクスの調製のためのその使用を提供する。
式IIIの3−メルカプトプロピオン酸二ナトリウム塩結晶は、9.08、22.14、23.76、29.82および、32.2度の屈折角度2シータ(θ)でX線回析ピークで示され、それは好ましくは、9.08、11.50、12.24、14.47、15.95、16.33、17.17、18.18、18.70、20.09、21.45、21.96、22.14、23.07、23.19、23.76、24.60、25.48、27.20、27.42、28.02、28.31、28.86、28.98、29.16、29.82、29.92、30.44、30.64、31.14、31.58、31.78、32.20、32.46、32.59、32.98、33.08、33.97、34.81、35.96、36.27、36.98、37.32、37.43、38.11、38.55および、38.66±0.2度からなる群から選択される屈折角度2シータ(θ)で、5以上のピークを包含する。
本出願のスガマデクスの調製のための出発材料として使用される6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンの化合物は、WO2001/040316A1、WO2012/025937A1、およびWO2014/125501A1に開示される方法などの先行技術において公知の任意の好適な方法により調製され得る。一般的には、それは好適な有機溶媒中、好適なハロゲン化試薬でγ−シクロデキストリンのハロゲン化によって調製され得る。好適なハロゲン化試薬は、ヨウ素、N−ヨードスクシンイミド、オキサリルクロリド、オキサリルブロミド、チオニルクロリド、チオニルブロミド、ホスホリルクロリドまたはホスホリルブロミドから選択され得、より好ましいハロゲン化試薬は、オキサリルクロリドまたはチオニルクロリドから選択され得る。ハロゲン化反応のための有機溶媒は、上で議論されるとおりの有機溶媒のリストから選択され得る。最も好ましい有機溶媒はジメチルホルムアミドである。
γ−シクロデキストリンのハロゲン化は、ハロゲン化試薬と溶媒との複合体を生産し、好適な溶媒/逆溶媒混合物中、好適な塩基でさらに加水分解され、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンを単離する。好ましくは、逆溶媒はアルコール溶媒および水の混合物である。溶媒:逆溶媒の溶媒ペアは、上で議論される通りの有機溶媒のリストから選択され得る。
逆溶媒のアルコール性成分は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールまたはそれらの混合物などのC1〜4アルコールから選択され得る。好適な塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属カルボナートおよび/またはアルカリ金属ビカルボナート(bicarbonate)から選択され得る。
好ましくは、γ−シクロデキストリンのハロゲン化は、それをジメチルホルムアミド中、オキサリルクロリドまたはチオニルクロリドの懸濁物と、無水条件下、約−5℃〜15℃、より好ましくは、約0℃〜10℃で反応させることにより実行される。オキサリルクロリドまたはチオニルクロリドの懸濁物を、約−5℃〜15℃でジメチルホルムアミドにゆっくりと添加することにより調製し得る。得られた懸濁物をさらに加熱し、γ−シクロデキストリンと混合する。γ−シクロデキストリンの、オキサリルクロリドまたはチオニルクロリドの懸濁物との混合は、γ−シクロデキストリンの懸濁物への添加、またはその反対により達成され得、両方の場合において、ゆっくりの添加が好ましい。混合の後、得られた混合物を約40℃〜90℃の温度で、より好ましくは約60℃〜80℃で、約5〜25時間、好ましくは10〜20時間の期間、攪拌してもよい。
反応の完了の後、溶液を冷却し、およびアルコール溶媒、好ましくはメタノールを添加し、次いである期間、攪拌する。得られた溶液を塩基およびメタノールの水溶液にゆっくりと添加し、および次いで、適切な時間、好ましくは約1〜6時間、より好ましくは約1〜4時間攪拌する。6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンは、ろ過、デカンテーション、遠心分離などの好適な技術により反応混合物から単離され得る。単離した6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンは任意にメタノール水溶液で洗浄してもよく、および必要な場合、任意にさらに精製して6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンの所望の純度を得てもよい。
スガマデクスを調製するためのプロセスの1つの態様は、以下のステップ:
1)式Vの6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン
と、単離された式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
とをジメチルスルホキシド中で反応させ、スガマデクスを得るステップ、
2)スガマデクスを水に溶解するステップ、
3)ジメチルスルホキシドと混合するステップ、
4)攪拌するステップ、
5)スガマデクスを単離するステップ、
6)ステップ5)のスガマデクスを水に溶解するステップ、
7)任意に、活性炭を添加するステップ、
8)メタノールと混合するステップ、
9)攪拌するステップ、
10)純粋なスガマデクスを単離するステップ、
を含む。
本出願のある特定の側面は、以下の例を参照してより詳細に説明され、その例は、例示の目的のためにのみ提供され、任意の様式で開示の範囲を限定していると解釈されるべきではない。

本発明の利点を実証するために、先行技術の例が研究され、比較例として示される。
比較例1(WO2001/040316A1の例4)
スガマデクスの調製
3−メルカプトプロピオン酸(1.95mL、10eq.)を室温、窒素下で、乾燥ジメチルホルムアミド(72mL)に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム(1.97g、22eq、ミネラルオイル中に60%分散)を3回に分けて添加し、および混合物をさらに30分攪拌した。次いで、この混合物に6−ペル−デオキシ−6−ペル−ヨード−γ−シクロデキストリン(5g、2.24mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(72mL)溶液を滴下添加した。添加の後、反応混合物を12時間70℃で加熱した。冷却の後、混合物に水(16mL)を添加し、体積を真空にて64mLまで減少させた。エタノール(400mL)を添加し、沈殿をもたらした。固体の沈殿をろ過により採集し、36時間透析した。次いで体積を真空にて32mLまで減少させた。これにエタノールを添加し、および沈殿をろ過で採集し、および乾燥させ、スガマデクスを白色固体(2.1g、42質量%)として88.75HPLC面積%の純度で与えた。
比較例2(WO2002/025937A1の例2)
スガマデクスの調製
ジメチルホルムアミド(19mL、3.8vol.)中、水素化ナトリウム(ミネラルオイル中に60%分散、3.13g)の混合物に、ジメチルホルムアミド(6mL、1.2vol.)中、3−メルカプトプロピオン酸の溶液を、10℃未満の温度を保ち、窒素下でゆっくりと添加した。得られた混合物を30分間20〜25℃で攪拌した。次いで、ジメチルホルムアミド(50mL、10vol.)中、6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(5g)を窒素下5〜10℃でゆっくりと添加し、および得られた混合物を12時間70〜75℃で加熱した。
反応混合物を20〜25℃まで冷却し、および真空下でジメチルホルムアミドを部分的に取り除き、および反応混合物をエタノール(75mL、15vol.)で希釈した。得られた沈殿を20〜25℃で1時間攪拌し、およびろ過し、エタノール(10mL、2vol.)で洗浄し、および60〜65℃で真空下で乾燥した。9.4gの象牙色の固体が、47.9HPLC面積%の純度で得られた。クルード生成物はシリカゲルカラムおよびSephadex G-25カラムで精製し、3.5gの精製したスガマデクスを94.35HPLC面積%の純度で与えた。
比較例3(WO2014/125501A1の例2)
スガマデクスの調製
4.5mL(15eq.)の3−メルカプトプロピオン酸および40mL(8vol.)のジメチルホルムアミドの混合物に、メタノール中ナトリウムメトキシドの30%溶液を20〜25℃で添加し、および同じ温度で1時間攪拌した。化合物6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(5g)を反応混合物に20〜25℃で添加し、および12〜14時間、75〜80℃で加熱した。反応の完了の後、反応混合物を20〜25℃まで冷却し、次いで、メタノール(50mL、10vol.)を反応混合物に添加し、同じ温度で2時間攪拌した。得られた固体をろ過し、メタノール(10mL、2vol.)で洗浄し、および真空下で60〜65℃で8時間乾燥した。
クルード生成物(11.4g)を水(17mL、1.5vol.)およびメタノール(17mL、1.5vol.)に溶解し、活性炭(2.28g、20%w/w)で処理し、およびろ過し、炭素ケーキ(carbon cake)を精製水(5mL、1vol.)で洗浄した。ろ液を50〜55℃で加熱し、およびメタノール(130mL)を同じ温度で1時間ゆっくりと添加した。得られた懸濁物を20〜25℃まで冷却し、および同じ温度で2時間攪拌した。得られた固体をろ過し、メタノール(10mL、2vol.)で洗浄し、および真空下、60〜65℃で14時間乾燥させ、4.9gの白色固体を88.5HPLC面積%の純度で得た。
例1:6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンの調製
(反応マス1):ジメチルホルムアミド(900mL)を反応フラスコに添加した。反応マスを0〜10℃に冷却し、(蒸留した)オキサリルクロリド(318mL、32eq.)を0〜10℃の温度を保ち、添加した。添加の完了後、反応マスを60〜65℃に加熱した。γ−シクロデキストリン(300mLのジメチルホルムアミドに溶解した150gm)を60〜65℃の温度を保ち、反応マスにゆっくりと添加した。γ−シクロデキストリンの添加の完了の後、反応マスを60〜65℃で15時間攪拌した。次いで、反応マスを20〜25℃まで冷却し、およびメタノール(1200mL)を添加し、および反応マスをさらに5〜10分間、20〜30℃で攪拌した。
(反応マス2):水(2700mL)および炭酸水素カリウム(463gm)を混合し、および20〜30℃で10〜15分攪拌した。メタノール(1500mL)を攪拌溶液へ添加し、および再び20〜30℃で20〜30分攪拌した。
反応マス1をゆっくりと反応マス2へ20〜30℃で添加した。添加は20〜30℃で2〜3時間で完了した。反応マスを20〜30℃で5〜6時間さらに攪拌した。反応の完了後、反応マスをろ過し、および得られた固体をメタノール:水(1:1)で洗浄した(750mLで2回)。次いで、固体をメタノール(750mL)で洗浄し、および30分乾燥させ、クルードの化合物160g得た。
例2:6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリンの精製
例1のクルードの6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(160gm)のジメチルホルムアミド(800mL)溶液を調製し、およびt−ブタノール:水(1:1)(400mL)の混合物を20〜30℃で添加した。反応マスを1時間攪拌した。次いで、t−ブタノール:水(1:1)(400mL)の混合物を20〜30℃で添加した。反応マスを20〜30℃で1時間攪拌し、および次いで0〜10℃まで冷却した。反応マスを0〜10℃で2時間さらに攪拌した。反応マスをろ過し、および得られた固体をt−ブタノール:水(1:1)で洗浄した(320mLで2回)。最後に、材料を1時間吸引乾燥(suck dried)し、および次いで50〜55℃で15時間真空下で乾燥し、純粋な6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(M/C=1〜2%)を与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 5.96-5.98 (d, J= 7.2 Hz, 8 H), 5.93 (s, 8H), 4.98-4.99 (d, J= 3.2 Hz, 8H), 4.01-4.03 (d, J = 9.6 Hz, 8 H), 3.81-3.84 (m, 16 H), 3.58-3.62 (m, 8H), 3.31-3.42 (m, 16 H).生成物は97.33HPLC面積%の純度を有していた。
例3:3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩の調製
3−メルカプトプロピオン酸(50g、0.47mol)をテトラヒドロフラン(500mL)に窒素雰囲気下で添加し、および反応混合物を5〜10℃まで冷却した。50mLの水に溶解した水酸化ナトリウム(37.68g、0.94mol)の溶液を添加し、および反応混合物を15〜20℃で1時間攪拌した。ジメチルホルムアミド(250mL)を15〜20℃で反応混合物に添加し、および反応混合物を15〜20℃で1時間攪拌した。懸濁物をろ過し、およびテトラヒドロフラン:ジメチルホルムアミド(1:1)(200mL)で洗浄した。
湿った固体をテトラヒドロフラン(500ml)およびジメチルホルムアミド(250ml)中、20〜25℃、窒素雰囲気下で、1時間攪拌した。懸濁物をろ過し、およびテトラヒドロフラン:ジメチルホルムアミド(1:1)(200ml)で洗浄し、および15時間、45〜50℃で真空下乾燥し、72gの3−メルカプトプロピオン酸二ナトリウム塩を与えた。得られた生成物は97HPLC面積%の純度を有していた。1H NMR (400 MHz, D2O): δ 2.36-2.41 (m, 4H); δ 2.63-2.67 (m, 4H).
例4:スガマデクスの調製
例4A:ジメチルスルホキシド(500ml)を20〜30℃で、窒素、真空、および窒素の3サイクルで、脱酸素化した。3−メルカプトプロピオン酸二ナトリウム塩(46g、0.306mol)を添加し、および反応マスを再び20〜25℃で、窒素、および真空の2サイクルで脱酸素化した。6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(25g、0.017mole)を、窒素下、20〜30℃でジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解し、および反応マスへ20〜25℃で添加した。次いで、反応混合物を20〜30℃で真空、窒素の4サイクルで脱酸素化した。反応混合物を70〜75℃まで加熱し、および70〜75℃で4〜5時間攪拌した。反応の完結後、反応マスをゆっくりと20〜30℃まで冷却し、次いで、窒素下でろ過し、ジメチルスルホキシド(100ml)、エタノール(750mL)で洗浄し、および真空下、40〜50℃で15時間乾燥し、43.7gのクルードのスガマデクスを与えた。1H NMR (400 MHz, D2O): δ 2.53-2.60 (m, 16H); δ 2.89-2.93 (t, 16H); δ 3.02-3.07 (m, 8H); δ 3.16-3.19 (d, 8H); δ 3.67-3.73 (m, 16H); δ 3.98-4.03 (t, 8H); δ 4.10-4.13 (m, 8H); δ 5.24-5.25 (d, 8H).
例4B:クルードのスガマデクス(43g)を20〜30℃で180mlの水へ添加し、および混合物を同じ温度で10〜20分攪拌し、澄んだ溶液を得た。ジメチルスルホキシド(205ml)を反応混合物へ25〜35℃でゆっくりと添加し、および次いで反応混合物を20〜30℃で1時間攪拌した。さらにジメチルスルホキシド(65ml)を添加し、および反応混合物を同じ温度で1時間攪拌した。生じた固体をろ過し、10%水溶性(10% aqueous)のジメチルスルホキシド(100ml)、エタノール(300ml)で洗浄し、および50〜55℃で12時間乾燥し、28.10gのスガマデクスを得た。
例4C:例4Bから得られたスガマデクス(28g)を20〜30℃で水(380mL)およびメタノール(380ml)に溶解した。この溶液に活性炭(2.8g、10%w/w)を添加し、および20〜30℃で2時間攪拌した。反応混合物をセライトを通してろ過し、およびメタノール:水(1:1)(38ml)で洗浄した。ろ過した溶液を45〜50℃まで加熱し、およびメタノール(2400ml)を同じ温度でゆっくりと添加した。次いで反応混合物を20〜30℃までゆっくりと冷却し、および同じ温度で1時間攪拌した。反応マスをろ過し、メタノール(100ml)で洗浄し、および真空下で60〜65℃で15時間乾燥し、24gのスガマデクスを与えた。生成物は98.53HPLC面積%の、不純物I=検出されない、不純物II=検出されない、不純物III=0.45の純度を有していた。
例5:スガマデクスの調製
ジメチルスルホキシド(200ml)を20〜30℃で窒素、真空、および窒素で脱酸素化した。3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩(16.6g、0.1107mol)を添加し、および反応マスを再び20〜25℃で、窒素および真空で脱酸素化した。6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(10g、0.0069mol)を20〜30℃で窒素下で、ジメチルスルホキシド(50ml)に溶解し、および反応マスへ20〜25℃で添加した。次いで、反応混合物を20〜30℃で真空および窒素で脱酸素化した。
反応混合物を70〜75℃まで加熱し、および70〜75℃で4〜5時間攪拌した。反応マスを20〜30℃まで冷却し、および20〜35℃で水(250ml)で希釈した。ジメチルスルホキシド(180ml)を20〜35℃で反応マスに2つのロットで添加し、および20〜30℃で1時間攪拌し、次いで窒素下でマスをろ過し、ジメチルスルホキシド(40ml)中20%水で洗浄し、真空下で1〜2時間吸引乾燥し、スガマデクスを98.28%の純度、不純物I=検出されない、不純物II=検出されない、不純物III=0.24で与えた。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 2.53-2.60 (m, 16H); δ 2.89-2.93 (t, 16H); δ 3.02-3.07 (m, 8H); δ 3.16-3.19 (d, 8H); δ 3.67-3.73 (m, 16H); δ 3.98-4.03 (t, 8H); δ 4.10-4.13 (m, 8H); δ 5.24-5.25 (d, 8H).
例6:スガマデクスの調製
ジメチルスルホキシド(2000ml)を20〜30℃で窒素、真空、および窒素で脱酸素化した。3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩(166.2g、1.107mol)を添加し、および反応マスを20〜25℃で窒素、および真空で再び脱酸素化した。6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン(100g、0.0069mol)を20〜30℃で窒素下でジメチルスルホキシド(500mL)に溶解し、および反応マスに20〜25℃で添加した。次いで、反応混合物を20〜30℃で、真空および窒素で脱酸素化した。
反応混合物を70〜75℃まで加熱し、および70〜75℃で4〜6時間攪拌した。反応マスを20〜30℃まで冷却し、および20〜35℃で水(2500ml)で希釈した。ジメチルスルホキシド(1800ml)を20〜35℃で2つのロットで反応マスへゆっくりと添加し、および20〜30℃で終夜攪拌し、次いで窒素下でマスをろ過し、20%水溶性ジメチルスルホキシド(400ml)で洗浄し、真空下で1〜2時間吸引乾燥し、220gmのスガマデクスを与えた。
得られたスガマデクスを800mlの水に溶解した。ジメチルスルホキシド(1600ml)をゆっくりと25〜35℃で反応混合物へ2つのロットで添加し、およびマスを20〜30℃で3時間攪拌した。マスをろ過し、および20%水ジメチルスルホキシド(400ml)で洗浄し、窒素下で1時間吸引乾燥し、100gの湿ったスガマデクスを与えた。
得られた固体を水(500ml)に溶解した。この溶液に活性炭(10g)を添加し、および20〜30℃で1〜2時間攪拌した。マスを5ミクロンを通してろ過し、および次いで水(300ml)で洗浄した。ろ過したマスを20〜35℃でメタノール(4800ml)を添加することにより、ゆっくりと希釈した。マスを20〜30℃で5〜6時間攪拌した。マスをろ過し、メタノール(400ml)で洗浄し、および55〜65℃で12〜15時間、真空下で乾燥し、70gのスガマデクスを与えた。
得られたスガマデクス(70g)を水(500ml)に溶解し、活性炭で処理し、および0.45ミクロンを通してろ過した。ろ液を凍結乾燥し、60gのスガマデクスを与えた。生成物は98.0HPLC面積%、不純物I=検出されない、不純物II=検出されない、不純物III=0.37の純度を有していた。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 2.53-2.60 (m, 16H); δ 2.89-2.93 (t, 16H); δ 3.02-3.07 (m, 8H); δ 3.16-3.19 (d, 8H); δ 3.67-3.73 (m, 16H); δ 3.98-4.03 (t, 8H); δ 4.10-4.13 (m, 8H); δ 5.24-5.25 (d, 8H).

Claims (17)

  1. 式Iのスガマデクス
    を調製するためのプロセスであって、
    a)スガマデクスを得るために有機溶媒中で、式IIの化合物の6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリン
    式中、Xは塩素、臭素、またはヨウ素である、
    を、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二リチウム塩、3−メルカプトプロピオン酸の二カリウム塩からなる群から選択される、3−メルカプトプロピオン酸の塩と反応させるステップ、
    b)任意に、スガマデクスを精製するステップ、
    を含む、前記プロセス。
  2. ステップa)の前に以下のステップ、
    i)式IVのγ−シクロデキストリン
    を有機溶媒中でハロゲン化剤と反応させるステップ、
    ii)ステップi)の反応混合物を、塩基の水溶液およびアルコール溶媒と混合するステップ、
    iii)式IIの化合物の6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリン
    式中、Xは塩素、臭素、またはヨウ素である、
    を単離するステップ、
    iv)任意に、6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンを乾燥させるステップ、
    v)ステップiii)またはiv)の化合物を精製するステップ、
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 3−メルカプトプロピオン酸の塩が、3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩である、請求項1に記載のプロセス。
  4. 式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
    の調製および単離が、
    i)3−メルカプトプロピオン酸を有機溶媒中でアルカリ金属水酸化物塩基と反応させるステップ、
    ii)3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩を単離するステップ、
    iii)任意に、式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩を乾燥させるステップ
    を含む、請求項3に記載のプロセス。
  5. 機溶媒が、酢酸エチル、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、またはそれらの混合物から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. ハロゲン化剤が、ヨウ素、N−ヨードスクシンイミド、オキサリルクロリド、オキサリルブロミド、チオニルクロリド、チオニルブロミド、ホスホリルクロリド、またはホスホリルブロミドからなる群から選択される、請求項2に記載のプロセス。
  7. ステップii)で使用される塩基が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属カルボナート、およびアルカリ金属ビカルボナートから選択される、請求項2に記載のプロセス。
  8. アルカリ金属水酸化物が、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムからなる群から選択され、アルカリ金属カルボナートが、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリウムからなる群から選択され、およびアルカリ金属ビカルボナートが、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、またはそれらの混合物から選択される、請求項7に記載のプロセス。
  9. ステップii)のアルコール溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、またはそれらの混合物から選択される、請求項2に記載のプロセス。
  10. ステップi)のアルカリ金属水酸化物塩基が、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、またはそれらの混合物から選択される、請求項4に記載のプロセス。
  11. 式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
    が、式IIの6−ペル−デオキシ−6−ペル−ハロ−γ−シクロデキストリンとのその反応前に、固体として単離される、請求項1に記載のプロセス。
  12. ステップb)のスガマデクスの精製が、
    b1)スガマデクスを溶媒に溶解するステップ、
    b2)任意に、活性炭を添加するステップ、
    b3)逆溶媒と混合するステップ、
    b4)攪拌するするステップ、
    b5)純粋なスガマデクスを単離するステップ、
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  13. ステップb1)の溶媒が水である、請求項12に記載のプロセス。
  14. ステップb2)の逆溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、およびジメチルスルホキシドから選択される、請求項12に記載のプロセス。
  15. ステップa)の有機溶媒がジメチルスルホキシドである、請求項1に記載のプロセス。
  16. スガマデクスの調製が、
    1)ジメチルスルホキシド中で、式Vの6−ペル−デオキシ−6−ペル−クロロ−γ−シクロデキストリン
    を、式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
    と反応させ、クルードのスガマデクスを得るステップ、
    2)クルードのスガマデクスを水中に溶解するステップ、
    3)ジメチルスルホキシドと混合するステップ、
    4)攪拌するステップ、
    5)スガマデクスを単離するステップ、
    6)ステップ5)のスガマデクスを水中に溶解するステップ、
    7)任意に、活性炭を添加するステップ、
    8)メタノールと混合するステップ、
    9)攪拌するステップ、
    10)純粋なスガマデクスを単離するステップ
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  17. 単離した式IIIの3−メルカプトプロピオン酸の二ナトリウム塩
    が、9.08、22.14、23.76、29.82、および32.2±0.2度の屈折角度2シータ(θ)でXRPDピークを有する結晶である、請求項10に記載のプロセス。
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