JP6828893B2 - 給湯器及び給湯器の取付方法 - Google Patents
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Description
しかし、鉛直面には、ブラケットを係止して仮止めするための仮止めネジと、ネジ等で本止めするためのネジ孔とが予め設けられた取付座金が設置されている場合がある。この取付座金に設けられる仮止めネジ及びネジ孔の配置パターンは、製造時期やメーカー等によって異なることが多い。よって、係止孔及び本止め孔の配置が決まっている1つのブラケットでは対応できないおそれがあるため、施工現場で対応できるように係止孔及び本止め孔の配置パターンが異なる複数のブラケットを予め用意する必要があり、コストや管理の手間がかさむこととなっていた。
ブラケットには、第1の取付部と第2の取付部とが上下に設けられて、両取付部には、鉛直面に設けた係止部に係止させるための係止孔と、鉛直面に固定するための本止め孔と、背面に固定するための取付孔とがそれぞれ形成されると共に、第1の取付部に形成される係止孔及び本止め孔の配置パターンと、第2の取付部に形成される係止孔及び本止め孔の配置パターンとは互いに異なっており、第2の取付部を下にして背面へ固定し、上にした第1の取付部を鉛直面へ固定する第1の取付態様と、ブラケットを上下逆にして第1の取付部を下にして背面へ固定し、上にした第2の取付部を鉛直面へ固定する第2の取付態様とが選択可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、ブラケットは、第1の取付部と第2の取付部とが上下非対称となる形状で形成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、給湯器の取付方法であって、請求項1又は2に記載の給湯器のブラケットを、鉛直面に設けられた係止部及びネジ孔の配置パターンに応じて、第1の取付態様と第2の取付態様との何れかを選択して背面に固定し、固定したブラケットを介して鉛直面に取り付けることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ブラケットを上下非対称で形成しているので、第1の取付部と第2の取付部との区別がつきやすく、給湯器に対して取り付ける向きの間違いが起こりにくい。
図1は、給湯器の一例を示す斜視図、図2は正面図である。
給湯器1は、前面に開口を形成して天板3及び底板4、左右の側板5,5、背板6とからなる縦長箱状の筐体2と、筐体2の前面を閉塞するフロントカバー7とを備えている。筐体2内には、バーナを有する燃焼部、熱交換器を有する熱交換部、排気部を含む燃焼装置等の構成部品が収容されて、フロントカバー7には、排気部の前面に設けた横長の排気口8が嵌合する長孔9が形成され、前面下側と側方とには、燃焼用空気の吸気孔10,10・・が形成されている。
また、第1、第2の取付部12A,12Bには、筐体2が取り付けられる鉛直面に設けた係止部に係止させるための1つの係止孔14と、鉛直面にネジ止めするための一対の本止め孔15,15と、背板6にネジ止めするための、間隔が異なる二対の内側取付孔16,16及び外側取付孔17,17とがそれぞれ形成されている。但し、ここでは係止孔14と本止め孔15と内側取付孔16及び外側取付孔17との配置パターンは、両取付部12A,12Bとで互いに異なっている。
さらに、係止孔14Aと本止め孔15A,15Aとの間で下側には、左右一対の補強リブ19A,19Aが、連結部13から上向きに形成されている。補強リブ19A,19Aの左右外側には、補強リブ19Aの基端に近い位置となる一対の内側取付孔16A,16Aと、補強リブ19Aの先端に近い位置で内側取付孔16A,16Aよりも間隔が広い一対の外側取付孔17A,17Aとが上下にそれぞれ形成されている。
第2の取付部12Bの左右方向の中央には、上下方向に延びる長円状で、上端が大径の丸孔となる係止孔14Bが形成され、その両側には、左右一対の補強リブ19B,19Bが、連結部13から下向きに形成されている。補強リブ19B,19Bの外側で基端側には、内側取付孔16A,16Aと同径且つ同間隔となる一対の内側取付孔16B,16Bと、外側取付孔17A,17Aと同径且つ同間隔となる一対の外側取付孔17B,17Bとが、上下方向に同一高さで形成され、内側取付孔16B,16Bの下側には、内側取付孔16Bよりも大径となる左右一対の丸孔18B,18Bが形成されている。
ここでは本止め孔15A,15Aの外側の端部の下方に、外側取付孔17A、17Aと、外側取付孔17B,17Bと、本止め孔15B,15Bの内側の端部とが上下方向に並ぶ配置となっている。
一方、背板6の下側では、第2の取付部12Bを背板側に向け、第1の取付部12Aを下向き且つ後側に向けた姿勢として、第2の取付部12Bの内側取付孔16B,16Bを介して左右一対のネジ22,22によって背板6へ固定する。
なお、壁面Wに対して絶縁及び防振を図る場合は、ネジ24,25にスリーブ状のゴムを取り付けて、本止め孔15A,15Aではなく丸孔18A,18Aを介してゴム付きのネジ24,25を壁面にねじ込むこともできる。
また、背板6の下側では、第1の取付部12Aを背板6側に向け、第2の取付部12Bを下向き且つ後側に向けた姿勢として、第1の取付部12Aの内側取付孔16A,16Aを介してネジ22,22によって背板6へ固定する。
なお、この場合も壁面Wに対して絶縁及び防振を図る場合は、ネジ24,25にスリーブ状のゴムを取り付けて、本止め孔15B,15Bではなく丸孔18B,18Bを介してゴム付きのネジ24,25を壁面にねじ込むこともできる。
また、壁面へ固定する際に使用する孔も、本止め孔に加えて内側取付孔や外側取付孔を使用してネジ止めすることもできる。第2の取付部では縦長孔も使用できる。
加えて、連結部の形状も、例えば第1、第2の取付部に対して傾斜させる等の変更は可能で、ブラケットは上下非対称でなくてもよい。また、ブラケットは、背面の上下で共に同じ取付態様で使用する場合に限らず、例えば上側のブラケットを第1の取付態様とし、下側のブラケットを第2の取付態様とすることもできる。さらに、ブラケットは上下で使用する場合に限らず、背面の上部のみで使用することもできる。
そして、上記形態では、本止め孔や取付孔を介したブラケットの固定をネジで行っているが、ボルト等の他の固定具であっても同様に固定できる。
Claims (3)
- 燃焼装置を収容する筐体の背面の少なくとも上部に、鉛直面への取付用のブラケットを着脱可能に設けてなる給湯器であって、
前記ブラケットには、第1の取付部と第2の取付部とが上下に設けられて、両前記取付部には、前記鉛直面に設けた係止部に係止させるための係止孔と、前記鉛直面に固定するための本止め孔と、前記背面に固定するための取付孔とがそれぞれ形成されると共に、
前記第1の取付部に形成される前記係止孔及び前記本止め孔の配置パターンと、前記第2の取付部に形成される前記係止孔及び前記本止め孔の配置パターンとは互いに異なっており、
前記第2の取付部を下にして前記背面へ固定し、上にした前記第1の取付部を前記鉛直面へ固定する第1の取付態様と、前記ブラケットを上下逆にして前記第1の取付部を下にして前記背面へ固定し、上にした前記第2の取付部を前記鉛直面へ固定する第2の取付態様とが選択可能であることを特徴とする給湯器。 - 前記ブラケットは、前記第1の取付部と前記第2の取付部とが上下非対称となる形状で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
- 請求項1又は2に記載の給湯器の前記ブラケットを、前記鉛直面に設けられた前記係止部及びネジ孔の配置パターンに応じて、前記第1の取付態様と前記第2の取付態様との何れかを選択して前記背面に固定し、固定した前記ブラケットを介して前記鉛直面に取り付けることを特徴とする給湯器の取付方法。
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