JP6828701B2 - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents
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Description
以下、実施形態に係る冷凍装置について図面を用いて説明する。図1には、実施形態に係る冷凍装置が備える冷媒回路が示されている。図1に示されている冷凍装置10は、空気調和機である。ここでは、冷凍装置10として、空気調和機を例に挙げて説明しているが、冷凍装置10には、空気調和機以外に、例えば、ヒートポンプ給湯器、冷蔵庫、及び庫内を冷却する冷却装置が含まれる。図1に示されている冷凍装置10は、複数の室内ユニット20と、複数の室内ユニット20に接続された室外ユニット30とを備えている。室内ユニット20と室外ユニット30とは連絡配管12,13で接続されており、並列に接続された複数の室内ユニット20と室外ユニット30の間で冷媒を循環させるための冷媒回路11が形成されている。この冷媒回路11を冷媒が循環することによって、冷凍装置10は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行うことができる。
(2−1)冷房時の冷媒の流れ
次に冷凍装置10の動作の概略を説明する。冷房運転時は、四路切換弁36が図1において実線で示す状態に保持される。圧縮機31から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁36を介して室外熱交換器32に流入する。室外熱交換器32においては、冷媒が、室外ファン34により供給される室外空気との間で熱交換して放熱する。放熱して冷えた冷媒は、分流されて、各々の膨張弁33の流入口に流入する。各膨張弁33では、冷媒が膨張されて減圧される。減圧された冷媒が、各膨張弁33の流出口から各連絡配管12を通って、各膨張弁33に対応した各室内熱交換器21の流入口に流入する。各室内熱交換器21においては、冷媒が、各室内ファン22により供給される室内空気との間で熱交換して吸熱する。各室内熱交換器21で加熱された冷媒が、各室内熱交換器21の流出口から各連絡配管13と四路切換弁36とアキュムレータ35を通って圧縮機31に吸い込まれる。各室内ユニット20では、各室内熱交換器21で冷媒と熱交換されて冷えた調和空気が、各室内ファン22により吹出される。各室内ユニット20から吹出される冷えた調和空気により、各室内ユニット20の取り付けられている室内の冷房が行われる。
暖房運転時は、四路切換弁36が図1において破線で示す状態に保持される。圧縮機31から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁36を介して各連絡配管13を通って各室内熱交換器21に流入する。各室内熱交換器21においては、冷媒が、各室内ファン22により供給される室内空気と熱交換して放熱する。放熱して冷えた冷媒は、各室内熱交換器21の流出口から流出して、各連絡配管12を通って、各室内熱交換器21に対応した各膨張弁33の流入口に流入する。各膨張弁33では、冷媒が膨張されて減圧される。減圧された冷媒が、各膨張弁33の流出口から室外熱交換器32の流入口に流入する。室外熱交換器32においては、冷媒が、室外ファン34により供給される室外空気との間で熱交換して吸熱する。室外熱交換器32で加熱された冷媒は、室外熱交換器32の流出口から四路切換弁36とアキュムレータ35を通って圧縮機31に吸い込まれる。各室内ユニット20では、各室内熱交換器21で冷媒と熱交換されて暖められた調和空気が、各室内ファン22により吹出される。各室内ユニット20から吹出される暖かい調和空気により、各室内ユニット20の取り付けられている室内の暖房が行われる。
複数の室内ユニット20のそれぞれの室内ファン22は、モータによって駆動され、電力の供給を受けている。また、複数の室内ユニット20には、それぞれの室内ファン22の回転数などを制御するための室内制御装置41がそれぞれ設置されている。また、暖房運転時に室外熱交換器32に霜が頻繁に付着するような寒冷地のための仕様として、冷凍装置10の設置後に、霜を除去するためのドレンパンヒータ100(図13参照)を取り付けることができるように構成されている。
室外ユニット30は、図2に示されているように、前後、左右及び上下を囲むボックス形状のケーシング50を備えている。図2には、室外ユニット30を前方右斜め上から見た室外ユニット30が示されている。図3には、室外ユニット30を後方右斜め下から見た室外ユニット30が示されている。なお、図3に示されている室外ユニット30からは、後に取り付けられる保護用の金網(図示せず)が取り外されている。
図4には、後方右斜め上方から見た、図2に描かれた天板51及び閉鎖弁カバー56の取り外された室外ユニット30が示されている。図7には、右から見た、図4の室外ユニット30が示されている。
図9(a)、図9(b)及び図10に示されているように、電装品箱60の上部には、樹脂製の蓋61が配置されている。蓋61は、上方から見て、凡そ長方形の形状を呈する。蓋61の下には、電装品箱60の前面60fの一部及び右側面60m並びに左側面60n、後面60u及び底面60s(図12参照)を実質的に覆う金属製仕切部材62が配置されている。図11には、電装品箱60を各構成部品に分解した状態が示されている。金属製仕切部材62は、樹脂製の支持枠63と組み合わされており、電装品箱60の表面に支持枠63の一部が露出している箇所もある。電装品箱60の前面60fには、既に説明した開口部60aが形成されている。電装品箱60の内部は、室外ユニット30の内部空間である送風機室R1と機械室R2から仕切られた収容空間R3となっている。言い換えると、樹脂部材である蓋61及び支持枠63並びに金属製仕切部材62が、送風機室R1と機械室R2から仕切られた収容空間R3を形成している。
電装品箱60の空気流路は、主に、仕切部材開口部62a(図9(b)参照)が形成されている右側面から収容空間側開口部64a〜64d(図11参照)を通過して金属製仕切部材62と支持枠63の合わせ目(図示せず)のある左側面の近傍まで続いている。この空気流路は、収容空間R3と、送風機室R1及び機械室R2(室外ユニット30の内部空間)とを連通させている。図8に矢印Ar1で空気流路を流れる空気が概念的に示されている。この電装品箱60では収容空間側開口部64a〜64dが4つ設けられているが、収容空間側開口部64a〜64dの個数及び配置位置は変更されてもよい。
ドレンパンヒータ100は、図13に示されているように、押え板101と取付ネジ102と取付金具103などで、底フレーム55に固定される。ドレンパンヒータ100が配置されるのは、室外ユニット30の内部空間である送風機室R1である。室外ユニット30は、寒冷地などの寒さが厳しい環境に室外ユニット30が設置されるときにドレンパンヒータ100を取り付けられるように、ドレンパンヒータ100を後から取り付けられる構成になっている。言い換えれば、寒さの厳しい環境でなければ、ドレンパンヒータ100を室外ユニット30に取り付けなくてもよい構成になっている。
ドレンパンヒータ100を設置しない場合には、開口穴62hは形成されておらず、図15に示されている金属製閉鎖片62kによって閉鎖されている。金属製閉鎖片62kは、金属製仕切部材62の一部分として設けられている。金属製仕切部材62には、折り曲げ端部62cが形成されている。金属製仕切部材62のうちの折り曲げ端部62cが接続されている部分を基体部62bと呼び、折り曲げ端部62cと基体部62bの間の突き出た部分を角部62dと呼ぶ。
(6−1)
上記実施形態の電装品箱60では、金属製仕切部材62を、内部空間である送風機室R1及び機械室R2と収容空間R3との間に配置して防炎性の向上が図られている。また、金属製仕切部材62よりも内側に、つまり収容空間R3に露出される部分の凹凸を樹脂製の支持枠63により構成することで、金属製仕切部材62で凹凸を形成する場合に比べて凹凸形状の設計容易性及び精度を向上させている。そして、金属製仕切部材62と樹脂製の支持枠63を組み合わせることによって、外部からミスト状の水、虫及び塵埃などの電気部品65に悪影響を与える異物の収容空間R3の中への侵入を抑制できる空気流路を収容空間R3の内部に確保している。
内部空間である送風機室R1及び収容空間R3に金属製閉鎖片62kが面する部分には樹脂部材である樹脂製の支持枠63が配置されていない。図12を用いて説明したように、金属製仕切部材62の段差側面62rの右側及び左側に支持枠63が存在しない。このような構成により、支持枠63に邪魔されること無くカット用スリット201〜203の近くの金属製仕切部材62を切って、室外ユニット30の内部空間(この実施形態では、送風機室R1)及び収容空間R3から電装品箱60の収容空間R3に通じる開口穴62hを容易に形成することができる。
角部62dを少なくとも除いてカット用スリット201〜203が配置されている。つまり、角部62dにはカット用スリット201〜203が無くて金属製仕切部材62を形成している板金部材が繋がっているということである。角部62dの板金部材が繋がっているので、例えば板金部材からカット用スリット201〜203を打ち抜いた後で折り曲げ端部62cを折り曲げるときに、カット用スリット201〜203で囲まれた金属製閉鎖片62kが板金部材の面内から突出するのを抑制することができる。その結果、電装品箱60の製造が容易になり、室外ユニット30の製造コストを下げることができる。
例えばミスト状の水分及び虫などの異物を収容空間R3の中に侵入させないためシール部材121を、作業者が手作業で剥がせるように構成されているので、金属製閉鎖片62kを金属製仕切部材62から切り離すときにはシール部材121の除去が簡単に行えて作業性が向上する。
上記実施形態では、ヒータ用電線110がドレンパンである底フレーム55に取り付けられるドレンパンヒータ100に接続されているので、ドレンパンヒータ100のオプションを設けるのに適した室外ユニット30を提供することができている。
(7−1)変形例1A
上記実施形態では、角部62d以外にも、端辺220とカット用スリット202,203の間に、カット箇所213,214が設けられる場合について説明した。カット箇所は、実施形態のように4箇所以上設けられてもよく、また2箇所または3箇所設けられてもよい。例えば、角部62dを挟んでカット用スリット201と対称な逆C字形のカット用スリットを形成すれば、カット箇所は上述の2つのカット箇所211,212のみにすることができる。
上記実施形態では、金属製閉鎖片62kが、内部空間である送風機室R1に面する場合について説明したが、金属製閉鎖片62kは、内部空間である機械室R2に面するように構成してもよい。その場合には、機械室R2にヒータ用電線が配線される。
上記実施形態の冷凍装置10は、冷房運転と暖房運転の切換が可能な冷暖兼用の冷凍装置であるが、冷房専用の冷凍装置または暖房専用の冷凍装置にも上記実施携帯で説明した技術が適用できる。
上記実施形態では、1つの室外ユニット30に、複数の室内ユニット20が繋がるタイプの冷凍装置10について説明したが、上記実施形態で説明した技術は、1つの室外ユニットに1つの室内ユニットが繋がるタイプの冷凍装置にも適用でき、また複数の室外ユニットに複数の室内ユニットが繋がるタイプの冷凍装置にも適用することができる。
20 室内ユニット
30 室外ユニット
55 底フレーム(ドレンパンの例)
60 電装品箱
61 蓋
62 金属製仕切部材
62b 基体部
62c 折り曲げ端部(端部の例)
62d 角部
62k 金属製閉鎖片
63 支持枠(樹脂部材の例)
100 ドレンパンヒータ
110 ヒータ用電線
121 シール部材
R1 送風機室(内部空間の例)
R2 機械室(内部空間の例)
R3 収容空間
Claims (5)
- 室外ユニット(30)の内部空間から仕切られた収容空間を形成している金属製仕切部材(62)を前記内部空間と前記収容空間との間に有する電装品箱(60)と、
前記電装品箱の前記収容空間の中に収容されている電気部品(65)と、
シール部材(121)と
を備え、
前記電装品箱は、前記電気部品に対して用いられる電線の通過する開口穴を閉鎖している金属製閉鎖片(62k)が前記金属製仕切部材の一部分として設けられ、前記金属製仕切部材が前記金属製閉鎖片の周囲にスリットを持ち、
前記シール部材は、前記スリットを覆って前記内部空間に露出するように前記金属製仕切部材に付着され、前記金属製仕切部材から剥がせるように構成されている、冷凍装置の室外ユニット。 - 前記電装品箱は、
前記金属製仕切部材とともに前記収容空間を囲み、前記金属製仕切部材の一部に対して少なくとも一部が重なる樹脂部材(63)をさらに有し、
前記内部空間及び前記収容空間に前記金属製閉鎖片が面する部分には前記樹脂部材が配置されていない構造を有する、
請求項1に記載の冷凍装置の室外ユニット。 - 前記金属製仕切部材は、端部(62c)、前記端部に接続されている基体部(62b)、及び前記端部と前記基体部の間に突き出た角部(62d)を持ち、前記角部を少なくとも除いて前記スリットが配置されている板金部材を含む、
請求項1または請求項2に記載の冷凍装置の室外ユニット。 - ユニット底面に配置されているドレンパン(55)及び前記ドレンパンに取り付け可能なドレンパンヒータ(100)をさらに備え、
前記電線が前記ドレンパンに取り付けられる前記ドレンパンヒータに接続されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍装置の室外ユニット。 - 前記内部空間を、室外空気が通過する送風機室(R1)と、機械室(R2)とに仕切る仕切板(58)をさらに備え、
前記電装品箱は、前記電装品箱から前記送風機室に前記電線を延ばせるように、前記金属製仕切部材のうち前記送風機室に面する部分に、前記金属製閉鎖片で閉鎖されている前記開口穴が設けられている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍装置の室外ユニット。
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2018
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