JP6828432B2 - セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、チップ部品とこれに取り付けられる金属端子を有する金属端子付きセラミック電子部品に関する。
セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品としては、単体で直接基板等に面実装等する通常のチップ部品の他に、チップ部品に金属端子が取り付けられたものが提案されている。金属端子が取り付けられているセラミック電子部品は、実装後において、チップ部品が基板から受ける変形応力を緩和したり、チップ部品を衝撃等から保護する効果を有することが報告されており、耐久性及び信頼性等が要求される分野において使用されている。
また、金属端子が取り付けられているセラミック電子部品を、モールド樹脂やケース材で覆ったものも提案されている。
特開2000−228327号公報
しかしながら、従来のセラミック電子部品に用いられる金属端子は、実装基板に接続する実装部が、チップ部品に対して外側に向かって折り曲げられているため、セラミック電子部品の実装面積(Z軸方向からの投影面積)が、チップ部品の投影面積に比べて、ある程度広くなるという問題がある。また、チップ部品と金属端子とを、はんだ等の導電性接合材を用いて接合している従来のセラミック電子部品では、チップ部品の振動が金属端子に伝わり易いという問題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、チップ部品で生じる振動が金属端子を介して実装基板に伝わることを防止しつつ、実装面積の拡大を防止し得るセラミック電子部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るセラミック電子部品は、
一対のチップ端面に端子電極が形成されているチップ部品と、一対の前記チップ端面に対応して設けられる一対の金属端子部と、前記チップ部品及び前記金属端子部の少なくとも一部を収容し、絶縁体からなるケースと、を有しており、
前記金属端子部は、前記チップ端面に対向しており前記端子電極に接続する端子接続部と、前記端子接続部に電気的に接続しており、前記チップ端面に対して略垂直方向に中心側へ向かって延びており、前記チップ部品に対して所定の間隔を空けて対向する実装部と、を有しており、
前記ケースは、前記チップ端面に対して、前記端子接続部を挟んで対向する一対のケース端壁と、一対の前記ケース端壁の一方と他方とを接続しており、前記チップ部品を挟んで互いに対向する一対のケース側壁と、を有し、
一対の前記ケース端壁が、一対の前記金属端子部を両側から挟み、一対の前記金属端子部の間に前記チップ部品を保持させることを特徴とする。
本発明に係るセラミック電子部品における金属端子部は、実装部がチップ端面に対して略垂直方向に、セラミック電子部品の中心側へ向かって延びているため、チップ部品に対して外側に向かって折り曲げられている従来のセラミック電子部品に比べて、実装面積を小さくすることができる。また、一対のケース端壁が、一対の金属端子部を両側から挟み、金属端子部の間にチップ部品を保持させているため、このようなセラミック電子部品では、はんだ等の導電性接合材を介在させなくても、ケースや金属端子の弾性力により、端子接続部とチップ端面との接触状態を維持することが可能である。このようなセラミック電子部品は、従来に比べてチップ部品から金属端子部へ振動が伝わり難く、音鳴きの発生を抑制することができる。また、ケースが振動を吸収する効果により、実装基板に伝えられる振動を低減し、音鳴きを抑制することができる。
さらに、本発明に係るセラミック電子部品では、はんだ等を用いることなく端子接続部とチップ端面との接触状態を維持することが可能であるため、実装時の熱によって金属端子部とチップ部品との接合が解除される問題を防止できる。さらに、本発明に係るセラミック電子部品は、高温はんだ等の使用を避けることにより、環境負荷のある材料(鉛など)の含有量を低減することができる。
また、たとえば、前記端子接続部は、前記チップ端面に接触する端子接触部と、前記端子接触部に対して屈曲部を介して接続しており、少なくとも一部が、前記チップ端面と前記ケース端壁との間に、前記端子接触部と共に挟まれる重複部と、を有してもよい。
端子接続部が重複部を有することにより、端子接続部がチップ部品を挟む方向に弾性変形できる寸法が大きくなるため、チップ部品の寸法ばらつき等に対して、より広い適応範囲を有する。また、金属端子部の弾性変形により、はんだ等の接合材料を用いなくても、チップ部品と金属端子部との電気的な接続を確実に維持することができる。
また、例えば、前記金属端子部は、前記チップ端面に略平行に延びており、前記ケース端壁の下端から下方に露出し、前記端子接続部と前記実装部とを接続する下方露出部を有してもよい。
金属端子部が下方露出部を有することにより、セラミック電子部品を実装基板に実装する際、下方露出部にはんだフィレットが形成されるため、このようなセラミック電子部品は、良好な実装強度を有する。
また、例えば、前記ケースは、一対の前記ケース側壁の一方と他方とを、前記チップ部品の下方で接続するケース接続部を有してもよい。
ケースがケース接続部を有することにより、チップ部品は、下方からケース接続部に支持されるため、金属端子部によってより確実に保持される。
また、例えば、本発明に係るセラミック電子部品は、実装面に平行な方向に沿って配列された複数の前記チップ部品を有してもよく、
各前記チップ部品に対応する複数対の前記金属端子部を有してもよく、
一対の前記ケース端壁が、複数対の前記金属端子部を両側から挟み、複数対の前記金属端子部の間に複数の前記チップ部品を保持させてもよい。
本発明に係るセラミック電子部品は、複数のチップ部品を有していてもよく、この場合、1つのチップ部品に対して一対ずつ、金属端子部を有していてもよい。金属端子部がチップ部品ごとに独立していることにより、ケースに収容されるチップ部品が完全に同一の寸法ではなかったとしても、各チップ部品は、それぞれに対応する金属端子部によって保持される。
また、例えば、前記ケースは、一対の前記ケース側壁の一方と他方とを、前記チップ部品の上方で接続するカバー部を有してもよい。
このようなカバー部を有するケースは、衝撃等によりチップ部品が上方へ外れることを防止することができるため、金属端子部は、各チップ部品を確実に保持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るセラミックコンデンサの斜視図である。 図2は、図1に示すセラミックコンデンサのカバー部を取った状態の斜視図である。 図3は、図2に示すセラミックコンデンサの正面図である。 図4は、図2に示すセラミックコンデンサの左側面図である。 図5は、図2に示すセラミックコンデンサの底面図である。 図6は、図2に示すセラミックコンデンサの上面図である。 図7は、図6においてVII-VII線で示す断面によるセラミックコンデンサの断面図である。 図8は、ケースに収納される前のチップコンデンサと金属端子部を表す正面図である。 図9は、図1に示すセラミックコンデンサにおけるケース及びケースに含まれるカバー部等を表す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るセラミックコンデンサ10を示す概略斜視図であり、図2は、セラミックコンデンサ10において、ケース50のカバー部50eを取った状態の斜視図である。図1及び図2に示すように、セラミックコンデンサ10は、2つのチップ部品としてのチップコンデンサ20と、各チップコンデンサ20につき一対、合計2対の金属端子部30、40と、1つのケース50とを有する。第1実施形態に係るセラミックコンデンサ10は、2つのチップコンデンサ20を有するが、セラミックコンデンサ10が有するチップコンデンサ20の数は、特に限定されない。
なお、各実施形態の説明では、チップコンデンサ20に金属端子部30、40が取り付けられたセラミックコンデンサを例に説明を行うが、本発明のセラミック電子部品としてはこれに限られず、コンデンサ以外のチップ部品を含むものであっても良い。また、各実施形態の説明においては、図1〜図7に示すように、セラミックコンデンサ10の実装面に垂直な上下方向をZ軸方向とし、チップコンデンサ20の一方の端面であるチップ左端面20aと他方の端面であるチップ右端面20bとを接続する方向をY軸方向とし、Z軸及びY軸に垂直な方向(チップコンデンサ20のチップ前側面20cとチップ後側面20dとを接続する方向)をX軸として説明を行う。
図2及び断面図である図7に示すように、チップ部品は略直方体形状であり、2つのチップコンデンサ20は、互いに略同一の形状およびサイズを有している。チップコンデンサ20は、互いに対向する一対のチップ端面であるチップ左端面20aとチップ右端面20bとを有しており、チップ左端面20aには端子電極22が、チップ右端面20bには端子電極24が、それぞれ形成されている。
チップコンデンサ20は、チップ左端面20aとチップ右端面20bとが実装面に対して垂直になるように配置されている。なお、セラミックコンデンサ10の実装面は、後述する金属端子部30、40の実装部38、48の下面が対向する面であり、セラミックコンデンサ10がはんだ等によって取り付けられる面である。実装面は、図1〜図7において、XY平面に平行である。
図6及び図7に示すように、チップコンデンサ20は、チップ左端面20aとチップ右端面20bとを接続する4つの側面を有しており、チップコンデンサ20の4つの側面は、前方(X軸負方向)を向くチップ前側面20cと、後方(X軸正方向)を向くチップ後側面20dと、上方を向くチップ上側面20eと、下方を向くチップ下側面20fとを有する。
図6及び図7に示すように、チップコンデンサ20の端子電極22は、チップ左端面20aから側面20c〜20fの一部に回り込むように形成されている。したがって、端子電極22は、チップ左端面20aに配置される部分と、チップ前側面20c〜チップ下側面20fに配置される部分とを有する。
チップコンデンサ20の端子電極24は、チップ右端面20bから側面20c〜20fの他の一部(端子電極22が回り込んでいる部分とは異なる部分)に回り込むように形成されている。したがって、端子電極24は、チップ右端面20bに配置される部分と、チップ前側面20c〜チップ下側面20fに配置される部分を有する(図1、図2及び図4参照)。また、チップ前側面20c〜チップ下側面20fにおいて、チップコンデンサ20の一方の端子電極22と他方の端子電極24とは、所定の距離を隔てて形成されている。
チップコンデンサ20の内部構造は特に限定されないが、たとえば、チップコンデンサ20は、内部電極層と誘電体層とが積層された積層コンデンサである。内部電極層は、一方の端子電極22に接続しているものと、他方の端子電極24に接続しているものとがあり、チップコンデンサ20の内部では、一方の端子電極22に接続する内部電極層と、他方の端子電極24に接続している内部電極層とが、誘電体層を挟んで交互に積層されている。
チップコンデンサ20における積層方向は、端子電極22が形成されているチップ左端面20aと端子電極24が形成されているチップ右端面20bとを接続する方向であるY軸方向に対して直交する方向であり、チップコンデンサ20ではZ軸方向である。ただし、チップコンデンサ20の積層方向は、X軸方向であってもかまわない。
チップコンデンサ20における誘電体層の材質は、特に限定されず、たとえばチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムまたはこれらの混合物などの誘電体材料で構成される。各誘電体層の厚みは、特に限定されないが、数μm〜数百μmのものが一般的である。本実施形態では、好ましくは1.0〜5.0μmである。また、誘電体層は、コンデンサの静電容量を大きくできるチタン酸バリウムを主成分とすることが好ましい。
内部電極層に含有される導電体材料は特に限定されないが、誘電体層の構成材料が耐還元性を有する場合には、比較的安価な卑金属を用いることができる。卑金属としては、NiまたはNi合金が好ましい。Ni合金としては、Mn、Cr、CoおよびAlから選択される1種以上の元素とNiとの合金が好ましく、合金中のNi含有量は95重量%以上であることが好ましい。なお、NiまたはNi合金中には、P等の各種微量成分が0.1重量%程度以下含まれていてもよい。また、内部電極層は、市販の電極用ペーストを使用して形成してもよい。内部電極層の厚みは用途等に応じて適宜決定すればよい。
端子電極22、24の材質も特に限定されず、通常、銅や銅合金、ニッケルやニッケル合金などが用いられるが、銀や銀とパラジウムの合金なども使用することができる。端子電極22、24の厚みも特に限定されないが、通常10〜50μm程度である。なお、端子電極22、24の表面には、Ni、Cu、Sn等から選ばれる少なくとも1種の金属被膜が形成されていても良い。
チップコンデンサ20の形状やサイズは、目的や用途に応じて適宜決定すればよい。チップコンデンサ20は、例えば、縦(Y軸方向)(1.0〜6.5)mm、好ましくは(3.2〜5.9)mm×横(Z軸方向)(0.5〜5.5)mm、好ましくは(1.6〜5.2mm)×厚み(X軸方向)(0.3〜3.2)mm、好ましくは(0.8〜2.9)mm程度である。複数のチップコンデンサ20を有する場合は、互いに大きさや形状が異なっていてもかまわない。
図7に示すように、セラミックコンデンサ10における一対の金属端子部30、40は、一対のチップ端面であるチップ左端面20aとチップ右端面20bに対応して設けられる。金属端子部30は、チップ左端面20aに対応しており、チップ右端面20bに形成されている端子電極22に、電気的に接続している。また、金属端子部40は、チップ右端面20bに対応しており、チップ右端面20bに形成されている端子電極24に、電気的に接続している。
図2に示すように、セラミックコンデンサ10は、2つのチップコンデンサ20を有しているため、金属端子部30と金属端子部40とは、各チップコンデンサ20に対応して1つずつ、合計2つずつセラミックコンデンサ10に含まれる。2つの金属端子部30は、同様の形状を有しているが、たとえばセラミックコンデンサ10に含まれるチップコンデンサ20の形状が、一方と他方で異なるような場合は、金属端子部30の形状も、対応するチップコンデンサに合わせて異なる形状を有していてもよい。
図8に示すように、金属端子部30は、端子接続部31と、下方露出部37と、実装部38とを有する。端子接続部31は、端子接触部32と、屈曲部34と、重複部36とを有する。図7に示すように、金属端子部30は、X軸負方向側から見て、端子接触部32を始点として実装部38までの間に、屈曲部34で180度、下方露出部37と実装部38との接続部分で90度、同じ回転方向(左回り)に屈曲している。
金属端子部30の端子接続部31は、チップ左端面20aに対向しており、チップ左端面20aに形成された端子電極22に接続している。端子接続部31のうち、内側に位置する端子接触部32は、チップ左端面20aに接触している。端子接触部32は、チップ左端面20aに略平行な平板状である。後述するように、端子接続部31は、金属端子部30及びケース50の弾性力により、チップ左端面20aに向かって付勢されており、端子接触部32が端子電極22に押し当てられている。
重複部36は、屈曲部34を介して端子接触部32に接続している。重複部36は、ケース50のケース左端壁50aに対向しており、ケース左端壁50aに接触している。図7に示すように、金属端子部30は、屈曲部34で180度屈曲しているため、重複部36は、端子接触部32と同様に、チップ左端面20aに略平行な平板状である。重複部36と端子接触部32とは、所定の間隔を空けて対向している。
重複部36の少なくとも一部(本実施形態では重複部36の略全体)は、チップ左端面20aとケース左端壁50aとの間に、端子接触部32と共に挟まれている。金属端子部30には、端子接触部32と重複部36との間隔を広げようとする弾性力(復元力)が生じるが、端子接触部32と重複部36とは、両側をケース左端壁50aとチップ左端面20aによって挟まれている。したがって、金属端子部30の弾性力により、端子接触部32と端子電極22とは、接触した状態に維持される。
なお、本実施形態に係る端子接続部31は、図7に示すように、端子接触部32と重複部36との間に、ケース50のケース内壁50hを挟んでいるが、ケース内壁50hについては後述する。
図7に示すように、金属端子部30は、チップ左端面20aに略平行に延びており、ケース左端壁50aの下端50aaから下方に露出する下方露出部37を有する。下方露出部37の上端は重複部36に接続しており、下方露出部37の下端は実装部38に接続している。下方露出部37は、重複部36と同一面状に配置されている。また、下方露出部37の延びる方向(XZ平面に平行な方向)は、実装部38の延びる方向(XY平面に平行な方向)に対して垂直である。
実装部38は、下方露出部37の下端に接続しており、チップ左端面20aに対して略垂直方向に延びている。実装部38は、下方露出部37との接続部分から、セラミックコンデンサ10の中心側へ向かって延びており、チップコンデンサ20に対して、所定の間隔を空けて対向している。図7に示すように、チップコンデンサ20のチップ下側面20fと実装部38との間には、ケース50のケース接続部50fが配置されている。
実装部38は、下方露出部37、重複部36及び屈曲部34を介して、端子接触部32に電気的に接続している。したがって、実装部38が実装基板に対してはんだ等を用いて実装されることにより、チップコンデンサ20と実装基板との導通が確保される。
図3及び図5に示すように、金属端子部30のうち、実装部38及び下方露出部37がケース50から外部に露出しており、端子接触部32、屈曲部34及び重複部36を有する端子接続部31は、ケース50に覆われている。
図8に示すように、金属端子部40は、端子接続部41と、下方露出部47と、実装部48とを有する。端子接続部41は、端子接触部42と、屈曲部44と、重複部46とを有する。図7に示すように、金属端子部40は、X軸負方向側から見て、端子接触部42を始点として実装部48までの間に、屈曲部44で180度、下方露出部47と実装部48との接続部分で90度、同じ回転方向(右回り)に屈曲している。
金属端子部40は、金属端子部30と対称な向きに配置されているが、金属端子部40の形状は金属端子部30の形状と同じである。金属端子部40の端子接続部41は、チップ右端面20bに対向しており、チップ右端面20bに形成された端子電極24に接続している。端子接続部41のうち、内側に位置する端子接触部42は、チップ右端面20bに略平行な平板状であり、金属端子部40及びケース50の弾性力により、チップ右端面20bに向かって付勢されており、端子電極24に押し当てられている。
重複部46は、屈曲部44を介して端子接触部42に接続している。重複部46は、ケース50のケース右端壁50bに対向しており、ケース右端壁50bに接触している。図7に示すように、重複部46は、端子接触部42と同様にチップ右端面20bに略平行な平板状であり、重複部46と端子接触部42とは、所定の間隔を空けて対向している。
重複部46の少なくとも一部(本実施形態では重複部46の略全体)は、チップ右端面20bとケース右端壁50bとの間に、端子接触部42と共に挟まれている。金属端子部40には、端子接触部42と重複部46との間隔を広げようとする弾性力(復元力)が生じるが、端子接触部42と重複部46とは、両側をケース右端壁50bとチップ右端面20bによって挟まれている。したがって、金属端子部40の弾性力により、端子接触部42と端子電極24とは、接触した状態に維持される。
なお、本実施形態に係る端子接続部41は、図7に示すように、端子接触部42と重複部46との間に、ケース50のケース内壁50iを挟んでいるが、ケース内壁50iについては後述する。
図7に示すように、金属端子部40は、チップ右端面20bに略平行に延びており、ケース右端壁50bの下端50baから下方に露出する下方露出部47を有する。下方露出部47の上端は重複部46に接続しており、下方露出部47の下端は実装部48に接続している。下方露出部47は、重複部46とは同一面状に配置されている。また、下方露出部47の延びる方向(XZ平面に平行な方向)は、実装部48の延びる方向(XY平面に平行な方向)に対して垂直である。
実装部48は、下方露出部47の下端に接続しており、チップ右端面20bに対して略垂直方向に延びている。実装部48は、下方露出部47との接続部分から、セラミックコンデンサ10の中心側へ向かって延びており、チップコンデンサ20に対して、所定の間隔を空けて対向している。図7に示すように、チップコンデンサ20のチップ下側面20fと実装部48との間には、ケース50のケース接続部50fが配置されている。
実装部48は、下方露出部47、重複部46及び屈曲部44を介して、端子接触部42に電気的に接続している。したがって、実装部48が実装基板に対してはんだ等を用いて実装されることにより、チップコンデンサ20と実装基板との導通が確保される。
図3及び図5に示すように、金属端子部40のうち、実装部48及び下方露出部47の全体がケース50から外部に露出しており、端子接触部42、屈曲部44及び重複部46を有する端子接続部41は、ケース50に覆われている。
金属端子部30、40の材質は特に限定されないが、導電性を有する金属材料であれば特に限定されず、例えば鉄、ニッケル、銅、銀等若しくはこれらを含む合金を用いることができる。
図1に示すように、ケース50は、チップコンデンサ20の全体と、金属端子部30、40の一部を内部に収容している。ケース50は、略直方体の箱状の外形状を有しているが、Y軸方向の両側下方に、それぞれ金属端子部30、40を通過させるための開口50gが形成されている。
図7に示すように、ケース50は、一対のケース端壁を構成するケース左端壁50aとケース右端壁50bとを有している。ケース左端壁50aは、チップ左端面20aに対して、金属端子部30の端子接触部32及び重複部36を挟んで対向している。また、ケース右端壁50bは、チップ右端面20bに対して、金属端子部40の端子接触部42及び重複部46を挟んで対向している。ケース左端壁50aはチップ左端面20aに平行であり、ケース右端壁50bはチップ右端面20bに平行である。
また、図6に示すように、ケース50は、一対のケース側壁を構成するケース前側壁50cとケース後側壁50dとを有している。ケース前側壁50cとケース後側壁50dとは、一対のケース端壁の一方と他方であるケース左端壁50aとケース右端壁50bとを、その両端部で接続している。また、ケース前側壁50cとケース後側壁50dとは、チップ前側面20c及びチップ後側面20dに対して平行であり、2つのチップコンデンサ20を挟んで、互いに対向している。
図7に示すように、一対のケース端壁であるケース左端壁50aとケース右端壁50bとは、一対の金属端子部を構成する金属端子部30と金属端子部40とを、Y軸方向の両側から挟み、金属端子部30と金属端子部40との間にチップコンデンサ20を保持させることができる。すなわち、図6に示すように、ケース50は、Z軸方向から見て、ケース左端壁50a、ケース後側壁50d、ケース右端壁50b、ケース前側壁50cが接続した額縁状の形状を有しており、ケース左端壁50aとケース右端壁50bとの間の間隔は、ケース50を構成する樹脂の弾性変形による若干の変化を除き、ほぼ一定に維持される。
ここで、図8に示すように、金属端子部30、金属端子部40及びチップコンデンサ20は、ケース50に収容される前のY軸方向の合計長さL1が、図7に示すケース左端壁50aとケース右端壁50bとの間の間隔L2より、僅かに長くなるように設計される。これにより、図7に示すように、ケース左端壁50aとケース右端壁50bとの間に挟まれる金属端子部30、金属端子部40及びチップコンデンサ20は、Y軸方向の両側にあるケース左端壁50aとケース右端壁50bから中心側へ向かう力を受ける。これにより、チップコンデンサ20は、金属端子部30の端子接続部31と金属端子部40の端子接続部41とによって挟持される。
特に、図7に示す金属端子部30、40は、重複部36、46を有しているため、端子接触部32、42、屈曲部34、44及び重複部36、46から生じる弾性力が、ケース左端壁50aとケース右端壁50bによって中心側へ向かい、端子接続部31と端子接続部41との間に、チップコンデンサ20を確実に挟持できる。また、このような金属端子部30、40で生じる弾性力により、端子接触部32、42は端子電極22、24に対して押し付けられ、端子接触部32、42と端子電極22、24とが接触した状態に維持される。
また、図2及び図6に示すように、セラミックコンデンサ10に含まれる2つのチップコンデンサ20は、実装面(XY平面)に平行であって、一対のケース端壁に平行な方向(X軸方向)に沿って、配列されている。さらに、2つのチップコンデンサ20に対応する2対の金属端子部30、40は、ケース50の内部において、ケース左端壁50a又はケース右端壁50b及び実装面(XY平面)に沿って配置されている。したがって、いずれのチップコンデンサ20についても、図7に示すように、金属端子部30の端子接続部31と金属端子部40の端子接続部41とによって挟持される。
さらに、図7に示すように、ケース50は、チップコンデンサ20の下方であって、金属端子部30、40の実装部38、48の上方に位置するケース接続部50fを有している。ケース接続部50fは、図4及び図5に示すように、一対のケース側壁の一方と他方であるケース前側壁50cとケース後側壁50dとを、チップコンデンサ20の下方で接続する。また、図7に示すように、ケース接続部50fは、ケース左端壁50a及びケース右端壁50bのいずれにも接続しておらず、ケース左端壁50a及びケース右端壁50bの内側にあるケース内壁50h、50iに接続している。ケース左端壁50aとケース内壁50h及びケース接続部50fとの間の開口50gから下方露出部37が露出しており、ケース右端壁50bとケース内壁50i及びケース接続部50fとの間の開口50gから下方露出部47が露出している。
図7に示すように、ケース50のケース接続部50fは、チップコンデンサ20のチップ下側面20fに接触し、チップコンデンサ20を下方から支持することができる。ただし、チップ下側面20fとケース接続部50fとの間には隙間が形成されていてもよく、その場合、ケース接続部50fは、セラミックコンデンサ10が衝撃を受けた際に、チップコンデンサ20が金属端子部30、40から脱落することを防止する。また、ケース接続部50fは、チップ下側面20fを覆うことにより、セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだが、チップコンデンサ20や端子接触部32、42などに回り込む問題を防止できる。
また、ケース50は、ケース左端壁50aより内側においてケース前側壁50cとケース後側壁50dとを接続しており、ケース左端壁50aに平行であるケース内壁50hを有する。ケース内壁50hは、端子接触部32と重複部36との間に挟まれており、言い換えると、重複部36は、ケース左端壁50aとケース内壁50hとによって両側を挟まれる。したがって、重複部36の振動は、ケース50に効率的に伝達され、ケース50による振動吸収効果が高まる。また、端子接触部32は、セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだに対して、ケース内壁50hとケース接続部50fによって確実に隔てられ、端子接触部32に、セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだが付着する問題を防止できる。
同様に、ケース50は、ケース右端壁50bより内側においてケース前側壁50cとケース後側壁50dとを接続しており、ケース右端壁50bに平行であるケース内壁50iを有する。ケース内壁50iは、端子接触部42と重複部46との間に挟まれており、言い換えると、重複部46は、ケース右端壁50bとケース内壁50iとによって両側を挟まれる。したがって、重複部46の振動は、ケース50に効率的に伝達され、ケース50による振動吸収効果が高まる。また、端子接触部42は、セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだに対して、ケース内壁50iとケース接続部50fによって確実に隔てられ、端子接触部42に、セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだが付着する問題を防止できる。
図1に示すように、ケース50は、チップコンデンサ20(図2参照)の上方をカバーするカバー部50eを有している。カバー部50eは、一対のケース側壁の一方と他方であるケース前側壁50cとケース後側壁50dとを(図6参照)、その上端部で接続している。図1に示すカバー部50eは、チップコンデンサ20の上方で、ケース前側壁50cとケース後側壁50dとを接続しているため、セラミックコンデンサ10が衝撃を受けた際に、チップコンデンサ20が金属端子部30、40から離脱し、上方へ飛び出す問題を防止することができる。
図9に示すように、カバー部50eは、カバー部50eにおけるY軸方向の中央に位置しており肉厚である中央肉厚部50ebと、中央肉厚部50ebの両側に接続しており中央肉厚部より肉薄である一対の肉薄部50ecと、カバー部50eにおけるY軸方向の両端に位置しており肉薄部50ecに接続するカバー端部50edを有する。中央肉厚部50ebには、X軸正方向及びX軸負方向に突出する一対の係合突起50eaが形成されており、それぞれの係合突起50eaが、ケース前側壁50c及びケース後側壁50dに設けられた係合溝50ca、50daに係合することにより、カバー部50eが固定される。
カバー部50eにおける中央肉厚部50ebは、図6に示すチップ上側面20eに対向する。カバー部50eにおける一対の肉薄部50ecには、金属端子部30、40の上端部分である屈曲部34、44が収納される。
カバー部50eにおける一対のカバー端部50edは、ケース左端壁50a及びケース右端壁50bの上端面に対向する。カバー部50eの固定方法は特に限定されず、係合突起50eaを係合溝50caに係合させる方法以外にも、カバー端部50edを、ケース左端壁50a及びケース右端壁50bの上端面に接着等により接続することにより、カバー部50eを固定してもよい。
実施形態に係るケース50は樹脂からなるが、ケース50の材質は、絶縁体であれば特に限定されない。ケース50の材質としては、たとえば熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、その他の絶縁体等を用いることができる。
セラミックコンデンサ10は、例えば、チップコンデンサ20、金属端子部30、40及びケース50を準備し、下記のように組み立てることにより製造される。
チップコンデンサ20の製造では、まず、焼成後に内部電極層となる電極パターンが形成されたグリーンシートを積層して積層体を作製したのち、得られた積層体を加圧・焼成することによりコンデンサ素体を得る。さらに、コンデンサ素体に端子電極22、24を、焼き付け及びめっき等により形成することにより、チップコンデンサ20を得る。
金属端子部30、40は、例えば金属の板材を機械加工することにより作製する。また、ケース50は、ケース左端壁50a、ケース右端壁50b、ケース前側壁50c、ケース後側壁50d及びケース接続部50fからなる部分と、カバー部50eとを別々に成形し、準備する。
準備したチップコンデンサ20及び金属端子部30、40を、カバー部50eが付いていないケース50にセットした後(図2参照)、最後にカバー部50eを取り付けることにより、セラミックコンデンサ10を得る。なお、金属端子部30、40における実装部38、48は、ケース50にセットされた後に、折り曲げて形成される。
図1〜図8に示すセラミックコンデンサ10は、金属端子部30、40の実装部38、48が、セラミックコンデンサ10の中心側へ向かって延びているため、実装部がセラミックコンデンサ10の外側へ折り曲げられている従来のセラミックコンデンサ10に比べて、実装面積を小さくすることができる。また、セラミックコンデンサ10は、図7に示すように、ケース左端壁50aとケース右端壁50bが、一対の金属端子部30、40を両側から挟み、金属端子部30、40の間にチップコンデンサ20を保持させている。そのため、このようなセラミックコンデンサ10では、はんだ等の導電性接合材を介在させなくても、ケース50や金属端子部30、40の弾性力により、端子接触部32、42とチップ左端面20a及びチップ右端面20bとの接触状態を維持することが可能である。このようなセラミックコンデンサ10は、はんだ等で金属端子部をチップコンデンサに接合する従来の電子部品に比べて、チップコンデンサ20から金属端子部30、40へ振動が伝わり難く、音鳴きの発生を抑制することができる。また、ケース50が振動を吸収する効果により、実装基板に伝えられる振動を低減し、音鳴きを抑制することができる。また、金属端子部30、40のうち、端子接続部31、41はケース50の内部に収容されているため、チップコンデンサ20で生じる振動は、金属端子部30、40だけでなくケース50を経由して実装基板に伝えられることになり、従来の電子部品に比べて実装基板への振動の伝達を抑制できる。
また、セラミックコンデンサ10では、はんだ等を用いることなく端子接触部32、42とチップ左端面20a及びチップ右端面20bとの接触状態を維持することが可能であるため、実装時の熱によって金属端子部30、40とチップコンデンサ20との接合が解除される問題を防止できる。さらに、セラミックコンデンサ10は、高温はんだ等の使用を避けることにより、環境負荷のある材料(鉛など)の含有量を低減することができる。
また、図2に示すように、金属端子部30、40が、ケース50から下方に露出する下方露出部37、47を有するため、セラミックコンデンサ10を実装基板に実装する際、下方露出部37、47と実装基板のランドとの間にはんだフィレットが形成されることにより、セラミックコンデンサ10は良好な実装強度を有する。また、図7に示すように、ケース左端壁50aの下端50aaおよびケース右端壁50bの下端50baの実装面からの高さによって、実装時のはんだの過度なはい上がりを防止し、音鳴きの悪化を防止できる。また、ケース左端壁50a及びケース右端壁50bの下端50aa、50baは、ケース接続部50fの外表面より上方に位置しているため、下方露出部37、47における内側表面の一部は、ケース内壁50h、50i及びケース接続部50fに接触しており、この部分に余分なはんだが付着する問題を防止し、実装時におけるフィレットの形状を効果的に制御できる。また、下方露出部37、47は、Y軸方向に関してケース左端壁50aまたはケース右端壁50bより、セラミックコンデンサ10の中心側に位置しているため、下方露出部37、47に形成されるフィレットの少なくとも一部は、セラミックコンデンサ10のY軸方向の全長の範囲内に形成される。そのため、セラミックコンデンサ10におけるフィレットの形成による実装面積の広がりは、金属端子部が両端に位置する従来の電子部品に比べて抑制される。
以上のように、本発明の一実施形態に係るセラミックコンデンサ10を、図面を用いて説明してきたが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではない。たとえば、セラミックコンデンサ10は、2つのチップコンデンサを有しているが、セラミックコンデンサに含まれるチップコンデンサの数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
また、図7に示すように、金属端子部30、40における下方露出部37、47及び実装部38、48は、重複部36、46に接続していてもよいが、端子接触部32、42に接続していてもよい。また、ケース接続部50fは、実装部48に接触していてもよいが、実装部48に対して所定の間隔を空けて離間していてもよい。
10…セラミックコンデンサ
20…チップコンデンサ
20a…チップ左端面
20b…チップ右端面
20c…チップ前側面
20d…チップ後側面
20e…チップ上側面
20f…チップ下側面
22、24…端子電極
30、40…金属端子部
31、41…端子接続部
32、42…端子接触部
34、44…屈曲部
36、46…重複部
37、47…下方露出部
38、48…実装部
50…ケース
50a…ケース左端壁
50aa、50ba…下端
50b…ケース右端壁
50c…ケース前側壁
50d…ケース後側壁
50e…カバー部
50f…ケース接続部
50g…開口

Claims (6)

  1. 一対のチップ端面に端子電極が形成されているチップ部品と、一対の前記チップ端面に対応して設けられる一対の金属端子部と、前記チップ部品及び前記金属端子部の少なくとも一部を収容し、絶縁体からなるケースと、を有しており、
    前記金属端子部は、前記チップ端面に対向しており前記端子電極に接続する端子接続部と、前記端子接続部に電気的に接続しており、前記チップ端面に対して略垂直方向に中心側へ向かって延びており、前記チップ部品に対向する実装部と、を有しており、
    前記端子接続部は、前記チップ端面に接触する平板状の端子接触部を有しており、
    前記金属端子部は、前記端子接触部を始点として、前記実装部までの間が順次屈曲された形状を有しており、
    前記ケースは、前記チップ端面に対して、前記端子接続部を挟んで対向する一対のケース端壁と、一対の前記ケース端壁の一方と他方とを接続しており、前記チップ部品を挟んで互いに対向する一対のケース側壁と、一対の前記ケース側壁の一方と他方とを前記チップ部品の下方側で接続するケース接続部と、を有し、
    前記ケース接続部は、前記チップ部品の下方側の側面に接触し、前記チップ部品を下方から支持し、
    一対の前記ケース端壁が、一対の前記金属端子部を両側から挟み、一対の前記金属端子部の間に前記チップ部品を保持させることを特徴とするセラミック電子部品。
  2. 前記端子接続部は、前記端子接触部に対して屈曲部を介して接続しており、少なくとも一部が、前記チップ端面と前記ケース端壁との間に、前記端子接触部と共に挟まれる重複部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 前記金属端子部は、前記チップ端面に略平行に延びており、前記ケース端壁の下端から下方に露出し、前記端子接続部と前記実装部とを接続する下方露出部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック電子部品。
  4. 実装面に平行な方向に沿って配列された複数の前記チップ部品を有しており、
    各前記チップ部品に対応する複数対の前記金属端子部を有し、
    一対の前記ケース端壁が、複数対の前記金属端子部を両側から挟み、複数対の前記金属端子部の間に複数の前記チップ部品を保持させることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のセラミック電子部品。
  5. 前記ケースは、一対の前記ケース側壁の一方と他方とを、前記チップ部品の上方で接続するカバー部を有することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のセラミック電子部品。
  6. 前記ケースは、一対の前記ケース側壁の一方と他方とを、前記チップ部品の上方で接続するカバー部を有し、
    前記カバー部は、前記ケース端壁が対向する方向の中央に位置して前記チップ部品の上側面に対向する中央肉厚部と、前記中央肉厚部の両側に接続して前記金属端子部の上端部分である前記屈曲部を収納する一対の肉薄部とを有する請求項2に記載のセラミック電子部品
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