JP6827576B2 - フランジ補強具の取付方法 - Google Patents

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本発明は、両端にフランジを有する弁装置の両フランジにそれぞれ接合される管路構成部材の両フランジを一対の挟持部材で挟持し、該一対の挟持部材を連結部材で連結してフランジ接合を補強するフランジ補強具に関する。
従来のフランジ部接合構造(フランジ補強具)は、両端にフランジを有する遮断弁(弁装置)の両フランジにそれぞれ接合される既設管路(管路構成部材)のフランジの管路軸方向のフランジ面に当接する一対の当て板(挟持部材)を連結棒(連結部材)で連結してフランジ接合を補強している(例えば、特許文献1参照)。
特許第4157198号公報(第5、6頁、第1図)
しかしながら、特許文献1のフランジ部接合構造にあっては、遮断弁の両フランジにそれぞれ接合される既設管路のフランジ面に当接する一対の当て板を連結棒によって締め上げると、当て板が既設管路のフランジの外周縁部を支点にして回転する力が生じてしまうため、当て板がフランジ面から浮き上がり、当て板がフランジ面を十分に押圧することができないという問題がある。
本発明は、一対の挟持部材を連結部材で連結したときに、該挟持部材がフランジ面から浮き上がるのを防ぎフランジ面の押圧状態を維持することができるフランジ補強具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のフランジ補強具は、
両端にフランジを有する弁装置の両フランジにそれぞれ接合される管路構成部材の両フランジを一対の挟持部材で挟持し、該一対の挟持部材を連結部材で連結してフランジ接合を補強するフランジ補強具であって、
前記一対の挟持部材の少なくとも一方は、前記管路構成部材の管路軸方向のフランジ面に当接する当接面と、該フランジの外周面若しくは該フランジに接合される前記弁装置のフランジの外周面の少なくとも一方に接触可能な鍔部とが一体に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、一対の挟持部材を連結部材で連結したとき、挟持部材の鍔部が管路構成部材若しくは弁装置のフランジ外周面に接触して、挟持部材がフランジ面に対して回転するのを規制するので、挟持部材はフランジ面から浮き上がることなく、フランジ面の押圧状態を維持することができる。
本発明のフランジ補強具は、
前記鍔部の管路軸方向の長さは、該鍔部が接する前記管路構成部材のフランジの厚さより長寸に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、鍔部が接するフランジ厚さの全長を利用して挟持部材の回転を規制できるので、挟持部材はフランジ面から浮き上がることなく、フランジ面との接触状態を維持することができる。
本発明のフランジ補強具は、
前記鍔部は、前記フランジの外周面若しくは該フランジに接合される前記弁装置のフランジの外周面の少なくとも一方に当接していることを特徴としている。
この特徴によれば、鍔部は、前記フランジの外周面若しくは該フランジに接合される前記弁装置のフランジの外周面の少なくとも一方に当接して、連結部材による連結力の反力を支持できるので、挟持部材はほとんど回転することなく、フランジ面との接触状態を維持することができる。
本発明のフランジ補強具は、
前記鍔部は、少なくとも前記管路構成部材のフランジの周方向に弧状に延設されることを特徴としている。
この特徴によれば、鍔部は管路構成部材のフランジの周方向に弧状に延設されるので、鍔部自身の剛性を高め、変形を抑えることができる。
本発明のフランジ補強具は、
前記挟持部材は、一端を支点にして開閉可能な分割構造であることを特徴としている。
この特徴によれば、一端を支点にした開閉可能な分割構造を利用して、挟持部材の鍔部をフランジ外周面に容易に接触させて組立てることができる。
(a)は弁装置及び管路構成部材に実施例1におけるフランジ補強具を取付けた状態を示す側面図、(b)はフランジ補強具の取付け対象となる弁装置及び管路構成部材を示す側面図である。 (a)は実施例1におけるフランジ補強具の挟持部材の平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C断面図である。 (a)は図2(a)のD−D矢視図、(b)は図2(a)のF矢視図、(c)は図2のE矢視図である。 (a)はフランジ補強具の挟持部材を結合部材で結合した状態示す平面図、(b)は挟持部材の一方を支点にして開放した状態を示す図である。 (a)はフランジ補強具の側面図、(b)はフランジ補強具の正面図である。 (a)はフランジ補強具を開放してフランジへの取付けを示す平面図、(b)はフランジ補強具を取付けた状態を示す側面図である。 (a)はフランジ補強具の連結部材を締付けたときの状況を示す図、(b)は従来のフランジ補強具の連結部材を締付けたときの状況を示す図である。 (a)は実施例2におけるフランジ補強具を弁装置及び管路構成部材に取付けた状態を示す側面図、(b)はフランジ補強具を取付けた状態を示す正面図である。 (a)は実施例2におけるフランジ補強具の挟持部材の平面図、(b)は(a)のG−G断面図、(c)は(a)のH−H断面図である。 (a)は実施例3におけるフランジ補強具を弁装置及び管路構成部材に取付けた状態を示す側面図、(b)はフランジ補強具を取付けた状態を示す正面図である。 実施例3におけるフランジ補強具を示す図である。 は実施例4におけるフランジ補強具を弁装置及び管路構成部材に取付けた状態を示す図である。 (a)は実施例4におけるフランジ補強具の一方の挟持部材の平面図、(b)は(a)のI−I矢視図である。 (a)は実施例4におけるフランジ補強具の他方の挟持部材の組立て状態の平面図、(b)は該挟持部材の分解状態の平面図、(c)は(b)のJ−J矢視図である。 (a)は、実施例4におけるフランジ補強具の平面図、(b)は側面図、(c)は一方の挟持部材の正面図である。
本発明に係るフランジ補強具を図1から図15を参照して説明する。
図1に示されるように、流体管3の分岐首部3bに設けられた分岐部フランジ3cには補修弁4のフランジ4cが接続され、補修弁4のフランジ4dには消火栓2のフランジ2dが接続され、補修弁4のフランジ4cと消火栓2のフランジ2dとがフランジ補強具10によって結合、補強される。ここで、補修弁4が本発明に係る弁装置に相当し、補修弁4のフランジ4c、4dが本発明に係る弁装置の両フランジに相当する。また、流体管3及び消火栓2が本発明に係る管路構成部材に相当し、流体管3の分岐部フランジ3c及び消火栓2のフランジ2dが本発明に係る管路構成部材の両フランジに相当する。また、図1において、上下方向が管路軸方向に相当する。
ここで、流体管3は、既設流体管あるいは新設流体管であってもよく、地中に埋設されるダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
図1(a)に示されるように、フランジ補強具10は、消火栓2のフランジ2dを管路軸方向に挟持する第1挟持部材11と、流体管3の分岐部フランジ3cを管路軸方向に挟持する第2挟持部材14と、第1挟持部材11と第2挟持部材14を連結する連結部材17と、第1挟持部材11及び第2挟持部材14を一体に結合して環状に構成する結合部材18と、から主に構成される。
以下、第1挟持部材11及び第2挟持部材14について説明する。なお、第1挟持部材11及び第2挟持部材14は同一構造を有するので、第1挟持部材11について説明する。
図2に示されるように、第1挟持部材11は、周方向に分割された分割挟持部材12、13からなり、該分割挟持部材12、13は結合部材18(図1(a)参照)により環状一体に結合される。なお、本実施例においては、第1挟持部材11を2分割した実施例を示したが、これに限らず3分割以上に分割してもよい。
第1挟持部材11を構成する分割挟持部材12には、2つの突状部からなり、消火栓2のフランジ2dを管路軸方向に挟持するための挟持部12a、12aが径方向内側を向くように形成され、該挟持部12a、12aに対応する周方向位置で径方向外側を向くように挟持鍔部12c、12cが形成される。そして、挟持部12a、12a及び挟持鍔部12c、12cは、消火栓2のフランジ2dの外周に沿うように弧状に延設された連結部12bにより一体に形成され、分割挟持部材12自身の剛性の向上が図られている。この場合、剛性が保たれていれば、挟持部12a、12a、挟持鍔部12c、12cは、別部材として組立てて一体となるようにしてもよい。また、連結部12bの周方向端部には一対の突出部12d、12eが互いに逆向きに径方向外側に形成され、該突出部12d、12eには結合部材18を挿通するための挿通孔12h、12h(図3(a)参照)が形成されている。さらに、挟持鍔部12c、12cにはだ円状の挿通孔12ch、12chが形成され、該だ円状の挿通孔12ch、12chにはだ円状の頭部を有するボルト17aが挿通され、該だ円状の頭部によりボルト17aは回り止めされている。なお、挿通孔12ch、12chの形状はだ円に限らず、円形、矩形、小判形等の他の形状であってもよい。
同様に、第1挟持部材11を構成する分割挟持部材13には、2つの突状部からなり、消火栓2のフランジ2dを管路軸方向に挟持するための挟持部13a、13aが径方向内側を向くように形成され、該挟持部13a、13aに対応する周方向位置で径方向外側を向くように挟持鍔部13c、13cが形成される。そして、挟持部13a、13a及び挟持鍔部13c、13cは、消火栓2のフランジ2dの外周に沿うように弧状に延設された連結部13bにより一体に形成され、分割挟持部材13自身の剛性の向上が図られている。この場合、剛性が保たれていれば、挟持部13a、13a、挟持鍔部13c、13cは、別部材として組立てて一体となるようにしてもよい。また、連結部13bの周方向端部には一対の突出部13d、13eが互いに逆向きに径方向外側に形成され、該突出部13d、13eには結合部材18を挿通する挿通孔13h、13h(図3(b)参照)が形成されている。さらに、挟持鍔部13c、13cにはだ円状の挿通孔13ch、13chが形成され、該だ円状の挿通孔13ch、13chにはだ円状の頭部を有するボルト17aが挿通され、該だ円状の頭部によりボルト17aは回り止めされている。なお、挿通孔13ch、13chの形状はだ円に限らず、円形、矩形、小判形等の他の形状であってもよい。
また、後述するように、連結部材17によって第1挟持部材11(分割挟持部材12)と第2挟持部材14(分割挟持部材15)とを締付けたときの反力は、連結部12bの支持面12k、連結部13bの支持面13kが消火栓2のフランジ2dの外周面に当接することによって支持できるように構成されており、連結部12b、13bは、本発明の鍔部として機能する(図7参照)。
なお、分割挟持部材12の突出部12dは径方向外側に向けて先細りとなるように円弧状に形成され(図2(a)参照)、さらに該突出部12dには溝部12f(図3(c)参照)が形成されている。一方、該分割挟持部材12の突出部12dに相対する分割挟持部材13の突出部13eも径方向外側に向けて先細りとなるように円弧状に形成され(図2(a)参照)、該突出部13eには突状部13g(図3(c)参照)が形成されている。同じく、分割挟持部材12の周方向端部の突出部12eは径方向外側に向けて先細りとなるように円弧状に形成され、さらに該突出部12eには突状部12gが形成され(図2(a)参照)、分割挟持部材12の突出部12eに相対する分割挟持部材13の周方向端部の突出部13dも径方向外側に向けて先細りとなるように円弧状に形成され、該突出部13dには溝部13f(図2(a)参照)が形成されている。
分割挟持部材12及び13は以上説明した構成を有することで、分割挟持部材12の溝部12fと分割挟持部材13の突状部13g、及び分割挟持部材12の突状部12gと分割挟持部13の溝部13fは、互いに凹凸係合するので、容易に環状に組立てることができる(図2(a)参照)。そして、挿通孔12h、12h、13h、13h(図3(a)、(b)参照)にボルト18aを挿通し、該ボルト18a及びナット18bを締付け容易に環状一体に組立てることができる(図4(a)参照)。また、挿通孔12h、12h、13h、13hはだ円状に形成され、該挿通孔12h、12h、13h、13hにはだ円状の頭部を有するボルト18aが挿通され、該だ円状の頭部によりボルト18aは回り止めされている。なお、挿通孔12h、12h、13h、13hはだ円状に限らず、円形、矩形、小判形等の他の形状であってもよい。
さらに、図4(b)に示されるように、一方の結合部材18のボルト18aとナット18bの結合状態を緩め、他方の結合部材18を取外した状態で、分割挟持部材12の突出部12eの円弧形の突状部12gと分割挟持部材13の突出部13dの円弧形の溝部13fとを互いに転動させて、分割挟持部材12及び13の周方向端部の一方を閉じた状態で、他方を開くことができるので、互いに分割された分割挟持部材12及び13であっても一体に取り扱うことができるのでフランジへ容易に取付けることができる。
なお、図2及び図3(a)に示すように、連結部12b及び連結部13bの支持面12k、13kには弾性体からなる芯出し部材12m、13mが配設され、フランジ2dの外径寸法のばらつきを吸収できるようになっている。特に、既設流体管のフランジの発錆が激しい場合には有効である。
つぎに、フランジ補強具10を使用してフランジ接合を補強する手順について説明する。
図5に示されるように、第1挟持部材11と第2挟持部材14とを所定の間隔を設けて対向させ、連結部材17によって連結する。この状態で図6に示されるように、第1挟持部材11と第2挟持部材14を一方の結合部材18、18を取付けた側を支点にして開き、消火栓2のフランジ2d及び分岐部フランジ3c(図1(b)参照)に取付け、結合部材18、18、…を締付け、第1挟持部材11と第2挟持部材14を環状に一体化する。最後に、連結部材17を締付け、第1挟持部材11及び第2挟持部材によって、分岐部フランジ3c、補修弁4及び消火栓2のフランジ2dを挟持する。ここで、第1挟持部材11は消火栓2に取付けられる際に、消火栓2と干渉して組立不能とならないように、切欠き部12p、13pが設けられている(図5(b)参照)。
なお、第1挟持部材11と第2挟持部材14を一方の結合部材18、18を取付けた側を支点にして開くことなく、つぎのように取付けてもよい。すなわち、第1挟持部材11と第2挟持部材14とを所定の間隔を設けて対向させ、連結部材17によって連結する。そして、消火栓2のフランジ2d及び分岐部フランジ3cの外径を通過できる程度に、第1挟持部材11と第2挟持部材14とを締結する結合部材18、18を緩めて、第1挟持部材11と第2挟持部材14とを一体にした状態で消火栓2のフランジ2d及び分岐部フランジ3cに取付けた後、結合部材18、18、…を締付けて一体化してもよい。
さらに、第1挟持部材11を消火栓2のフランジ2dに取付け、第2挟持部材14を分岐部フランジ3cに取付けた後、第1挟持部材11と第2挟持部材14とを連結部材17によって連結して一体化してもよい。
ここで、連結部材17を締付け、第1挟持部材11及び第2挟持部材14によって、分岐部フランジ3c、補修弁4及び消火栓2のフランジ2dを挟持したときのフランジ補強具10の挙動について説明する。
図7(a)に示されるように、第1挟持部材11の一方の分割挟持部材12の押圧面12jは、フランジ2dの管路軸方向のフランジ面に当接し、第2挟持部材14の一方の分割挟持部材15の押圧面15jは、分岐部フランジ3cの管路軸方向フランジ面に当接している。また、フランジ2dの外周面には分割挟持部材12の連結部12bの支持面12kが対向配置され、分岐部フランジ3cの外周面には分割挟持部材15の連結部15bの支持面15kが対向配置されている。この状態で連結部材17を締付けると、分割挟持部材12及び15は、フランジ2d、3cの外周縁を支点にして回転力が生じて、分割挟持部材12の支持面12k、分割挟持部材15の支持面15kがフランジ外周面に接触して、分割挟持部材12の挟持部12aの押圧面12j及び分割挟持部材15の挟持部15aの押圧面15jがフランジ面から浮き上がることを防止することができ、管路軸方向のフランジ面の押圧状態を維持することできる。
これに対し、図7(b)に示されるように、連結部を設けないで平板状に形成された従来の分割挟持部材72、分割挟持部材75によって、分岐部フランジ3c、フランジ2dを挟持した場合には、連結部材77の締付けにより、分割挟持部材72はフランジ2dの外周縁を支点にして回転し、押圧面72j、75jはフランジ2dの管路軸方向のフランジ面から浮き上がり、フランジ面の押圧状態を維持することできない。
なお、図7(a)に示されるように、連結部12bの支持面12kの管路軸方向の長さは、該支持面12kが接するフランジ2dの厚さより長寸に形成されているので、連結部12bの支持面12kがフランジ2dに接する全長を利用して分割挟持部材12の回転を規制できる。また、連結部12bの支持面12kの長さをフランジ2d、4dに跨るようにすることにより、連結部材17による締付け反力をさらに効率良く支持することができる。この際、連結部12bの支持面12kはフランジ2d、4dの両方に当接するようにしてもよいし、フランジ4dのみに当接するようにしてもよい。
次に、実施例2に係るフランジ補強具につき、図8及び図9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図8に示されるように、フランジ補強具20は、両端にフランジを有する弁装置7の両フランジ7a、7aに接合される管路構成部材としての流体管6、6の一対のフランジ6a、6aを挟持する第1挟持部材21及び第2挟持部材24と、該第1挟持部材21及び第2挟持部材24を連結する複数の連結部材27と、から主に構成される。
図9に示されるように、第1挟持部材21は分割挟持部材22、23からなる2分割構造となっており、該分割挟持部材22、23は結合部材28としてのボルト28a、ナット28bによって環状一体に構成される(図8参照)。以下、第1挟持部材21及び第2挟持部材24は同一構造を有するので、第1挟持部材21について説明する。
実施例1においては、フランジ挟持する挟持部12a、12a、13a、13aは、挟持鍔部12c、12c、13c、13cの周方向の両側に設けられていたが、実施例2においては、分割挟持部材22、23の頂部と底部にそれぞれ1か所にフランジ面を押圧する挟持部22a、23aが径方向内側を向くように形成されている。このように挟持部22a、23aを配置することで、小口径のフランジであっても容易にフランジ補強具20を取付けることができる。
なお、実施例1と同様に、実施例2においても、連結部材27よって第1挟持部材21と第2挟持部材24とを締め付けたとき、流体管6、6のフランジ外周面に連結部22b、23bが接触することによって、第1挟持部材11と第2挟持部材14がフランジ面に対する回転が規制され、第1挟持部材21と第2挟持部材24はフランジ面から浮き上がることなくフランジ面の押圧状態を維持することができる。
次に、実施例3に係るフランジ補強具につき、図10及び図11を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図10に示されるように、フランジ補強具31は、両端にフランジを有する弁装置7の両フランジ7a、7aに接合される管路構成部材としての流体管6、6の一対のフランジ6a、6aを挟持する第1挟持部材32及び第2挟持部材33と、該第1挟持部材32及び第2挟持部材33を連結する連結部材37と、から主に構成され、フランジ周方向に所定個数のフランジ補強具31、31’を配設してフランジ接合を補強することができる。弁装置7や流体管6の近傍に障害物があるため、実施例1のフランジ補強具10や実施例2のフランジ補強具20を取付けることができない場合でも、フランジ補強具31は弁装置7、流体管6のフランジ6aの周囲に配置することができ、流体管6のフランジ6aを挟持することができる。なお、図10において、弁装置7の両フランジ7a、7aと一対のフランジ6a、6aとを締結する締結部材の図示を省略している。
図11に示されるように、第1挟持部材32及び第2挟持部材33は、周方向に所定幅で延設された連結部32b、33bを有し、該連結部32b、33bには流体管6のフランジ6aの外周面に接触可能な支持面32k、33kが形成されている。また、連結部32b、33bに直交するように挟持部32a、33aが延設され、該挟持部32a、33aは流体管6のフランジ6aを押圧する押圧面32j、33jを有する。
なお、実施例3においても、第1挟持部材32の押圧面32j及び第2挟持部材33の押圧面33jをフランジ6a、6aに当接させ連結部材37よって、第1挟持部材32と第2挟持部材33とを締め付けたとき、フランジ6a、6aの外周面に連結部32b、33bが接触することによって、第1挟持部材32の押圧面32j及び第2挟持部材33の押圧面33jのフランジ6a、6aに対する回転が規制され、押圧面32j及び押圧面33jはフランジ6a、6aから浮き上がることなくフランジ面の押圧状態を維持することができる。
次に、実施例4に係るフランジ補強具につき、図12から図15を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図12に示されるように、フランジ補強具40は、補修弁のフランジ4dに接合される消火栓2のフランジ2d、及び補修弁のフランジ4cに接合される流体管3のフランジ3cを挟持する第1挟持部材41及び第2挟持部材51と、該第1挟持部材41及び第2挟持部材51を連結する複数の連結部材47と、から主に構成される。第1挟持部材41を消火栓2のフランジ2dに当接させ、第2挟持部材51を流体管3のフランジ3cに当接させて、連結部材47を締め込むことにより、フランジ接合を補強することができる。
実施例1及び2における第1挟持部材、第2挟持部材の分割の態様は略同一であるが、実施例4おけるフランジ補強具40においては、消火栓、補修弁の形状や周囲の構造物の状況により第1挟持部材41、第2挟持部材51の分割の態様を変えることができる。
図13に示されるように、第1挟持部材41は分割挟持部材42、43からなる2分割構造となっている。分割挟持部材42の一方の端部には、挿通孔42dhを有する突出部42d、42d’が管路軸方向に離間して形成され、分割挟持部材42の他方の端部にはネジ孔42ebを有する突出部42eが形成される。また、分割挟持部材43の一方の端部には、ネジ孔43ebを有する突出部43eが形成され、分割挟持部材43の他方の端部には、挿通孔43dhを有する突出部43d、43d’が管路軸方向に離間して形成されている。そして、突出部42d、42d’と突出部43eを係合させ、突出部43d、43d’と突出部42eとを係合させて、結合部材48を消火栓2の管路軸方向に取付け環状に一体化して、消化栓2のフランジ2dに外嵌することができる。
これに対し、図14に示されるように、第2挟持部材51は分割挟持部材52、53からなる2分割構造となっており、分割挟持部材52の一方の端部には挿通孔を有する突出部52dが形成され、分割挟持部材52の他方の端部にはネジ孔を有する端部52eが形成されている。また、分割挟持部材53の一方の端部にはネジ孔53ebを有する端部53eが形成され、分割挟持部材53の他方の端部には挿通孔53dhを有する突出部53dが形成されている。そして、分割挟持部材52の突出部52d及び分割挟持部材53の突出部53dを分割挟持部材53の端部53e及び分割挟持部材52の端部52eに外嵌して、結合部材58を管路径方向に取付けることによって環状に一体化することができる。
このように結合部材48、58の取付け態様を変えることで、消火栓2の管路軸方向に障害物があっても第1挟持部材41の結合部材48は障害物に沿って取付け取外しすることができ、同じく、消火栓2の径方向に別の障害物があっても第2挟持部材51の結合部材58は別の障害物に沿って取付け取外しすることができるので、障害物の状況に応じて、フランジ補強具41、51を選択して容易に取付けることができる(図15参照)。
なお、図12に示されるように、実施例4においても、連結部材47よって第1挟持部材41と第2挟持部材51とを締め付けたとき、第1挟持部材41の連結部42b、43bの支持面42k、43k(図13参照)及び第2挟持部材51の連結部52b、53bの支持面52k、53kが、消火栓2のフランジ2dの外周面及び流体管3のフランジ3cの外周面に接触することによって、第1挟持部材41と第2挟持部材51がフランジ2d及びフランジ3cに対する回転が規制され、第1挟持部材41と第2挟持部材51はフランジ2d及びフランジ3cから浮き上がることなくフランジ面の押圧状態を維持することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例における弁装置は、バタフライ弁、切換弁、ボールバルブ、プラグなどでもよい。また、上記実施例におけるフランジ形状は円形であるが、だ円形、小判形、矩形等であってもよい。
2 消火栓(管路構成部材)
2d フランジ
3 流体管(管路構成部材)
3c 分岐部フランジ(フランジ)
4 補修弁(弁装置)
4c フランジ
4d フランジ
6 流体管(管路構成部材)
6a フランジ
7 弁装置
7a フランジ
7b フランジ
10 フランジ補強具
11 第1挟持部材(挟持部材)
12 分割挟持部材
12b 連結部(鍔部)
12j 当接面
13 分割挟持部材
13b 連結部(鍔部)
13j 当接面
14 第2挟持部材(挟持部材)
15 分割挟持部材
15b 連結部(鍔部)
15j 当接面
16 分割挟持部材
17 連結部材
18 結合部材
20 フランジ補強具
21 第1挟持部材(挟持部材)
22 分割挟持部材
22b 連結部(鍔部)
23 分割挟持部材
23b 連結部(鍔部)
23j 当接面
24 第2挟持部材(挟持部材)
27 連結部材
28 結合部材
31 フランジ補強具
32 第1挟持部材(挟持部材)
32b 連結部(鍔部)
32j 当接面
33 第2挟持部材(挟持部材)
33b 連結部(鍔部)
33j 当接面
37 連結部材
40 フランジ補強具
41 第1挟持部材(挟持部材)
42 分割挟持部材
42b 連結部(鍔部)
42j 当接面
43 分割挟持部材
43b 連結部(鍔部)
47 連結部材
48 結合部材
51 第2挟持部材(挟持部材)
52 分割挟持部材
52b 連結部(鍔部)
53 分割挟持部材
53b 連結部(鍔部)
53j 当接面
58 結合部材

Claims (3)

  1. 両端にフランジを有する補修弁の両フランジにそれぞれ接合される、一方の管路構成部材である流体管の管路軸方向に延びる分岐首部に設けられたフランジと他方の管路構成部材のフランジとを一対の挟持部材で挟持し、該一対の挟持部材を連結部材で連結してフランジ接合を補強するフランジ補強具の取付方法であって、
    前記管路構成部材のフランジの管路軸方向のフランジ面に当接する当接面と、該フランジの外周面若しくは該フランジに接合される前記補修弁のフランジの外周面の少なくとも一方に接触する鍔部とが一体に形成されているとともに、周方向に分割され結合部材で環状に結合される分割構造をそれぞれ有している前記一対の挟持部材を、前記連結部材で連結する工程と、一方の前記結合部材を支点にして前記挟持部材を開き、前記フランジ接合に取り付ける工程と、他方の前記結合部材を締め付け、前記挟持部材を環状に一体化する工程とを有することを特徴とするフランジ補強具の取付方法。
  2. 前記結合部材は、管路軸方向の障害物に関わらず着脱可能に、管路軸方向に取付けられることを特徴とする請求項1に記載のフランジ補強具の取付方法。
  3. 環状に一体化した前記一対の挟持部材を連結部材で連結し、前記一方の管路構成部材のフランジ、前記補修弁及び前記他方の管路構成部材のフランジを挟持する工程を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載のフランジ補強具の取付方法。
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