JP6826863B2 - ポリアミド樹脂組成物および成形体 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物および成形体 Download PDF

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Description

本発明は、ポリアミド樹脂組成物およびその成形体に関するものである。
ポリアミド樹脂は、機械的および熱的性質並びに耐油性に優れているため、自動車や電気・電子製品等の部品に広く用いられている。また、ポリアミドにガラス繊維を配合することにより、機械的物性、耐熱性、耐薬品性等が大きく向上することが広く知られている。このため、従来金属製であった部品を、軽量化および工程の合理化等の観点から代替することも可能となり、例えば、射出成形用を中心として各種電気・電子部品、機械部品および自動車部品などに広く使用されている。また、近年、電気・電子部品の小型化、形状複雑化、自動車大型部品のモジュール化、軽量化のための成形品薄肉化などに伴い、ポリアミド樹脂組成物に要求される機械強度、耐熱性はもとより、成形条件を変更しても一定の外観の製品が安定して得られる、言い換えれば幅広い成形条件において優れた外観を有する成形品が得られることがポリアミド樹脂材料には要求されている。
現在市販されている樹脂補強等に使用されるガラス繊維としては、生産性、経済性、物性バランスの観点から下記組成のEガラスがその大半を占めている。しかし、近年では、かかるEガラスを用いた熱可塑性樹脂組成物の機械強度、表面外観や生産性よりもさらに高いレベルの機械強度、表面外観や生産性が求められるようになってきている。
SiO:52〜56質量%
:5〜10質量%
Al:12〜16質量%
CaO:16〜25質量%
MgO:0〜6質量%
NaO+KO:0〜2質量%
TiO:0〜1.5質量%
Fe:0〜0.8質量%
:0〜1質量%。
上記Eガラスよりも強度や弾性率に優れたガラス繊維用のガラスとして、SiO、AlおよびMgOからなる基本組成を有するガラス組成物(Sガラス)が知られている。Sガラスについて、例えば、全質量を基準として、SiOの含有量が57.0〜63.0質量%、Alの含有量が19.0〜23.0質量%、MgOの含有量が10.0〜15.0質量%、CaOの含有量が4.0〜11.0質量%であり、かつ、SiO、Al、MgOおよびCaOの合計含有量が99.5質量%以上である組成を有するガラス繊維などが提案されている(例えば、特許文献1や2参照)。
また、熱可塑性樹脂との複合化によって流動性や耐熱性機械強度に優れる組成物として、ポリアミドやポリエステルなどと、SガラスとしてSiO含有量が57〜63質量%、Al含有量が19〜23質量%、CaO含有量が5.5〜11質量%、MgO含有量が10〜15質量%であり、これらの合計が99.5質量%以上であり、かつ、SiO含有量/Al含有量が質量比で2.7〜3.2であり、MgO含有量/CaO含有量が質量比で0.9〜2.0である、ガラス繊維を5〜200質量部配合してなるガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物(例えば特許文献3参照)が提案されている。
特表2009−514773号公報 国際公開第2011/155362号 特開2015−105359号公報
しかし、上記特許文献に開示されている材料は、流動性や強度向上に効果が見られるものの成形条件変更による外観への影響(成形条件依存性)が大きく、幅広い成形条件下で外観が安定した成形品を得るには不十分であった。本発明の課題は、優れた機械的物性を有しながら、幅広い成形条件において優れた外観を有する成形品が得られ、さらに生産性(加工性)に優れたポリアミド樹脂組成物を提供することである。
本発明者らは上記課題に対して鋭意検討した結果、ポリアミド樹脂と特定組成を有するガラス繊維とを配合してなるポリアミド樹脂組成物によって、特異的に上記課題を解決できることを見出し、本発明にいたった。
すなわち本発明のポリアミド樹脂組成物は、(A)ポリアミド樹脂100質量部に対し、(B)ガラス繊維が5〜200質量部であって、(B)ガラス繊維100質量%中におけるSi元素含有率が25〜28.2質量%で、かつ、Na元素含有率が0.4〜2質量%である。
(B)ガラス繊維がさらにAl、MgおよびCaを含有している場合、(B)ガラス繊維100質量%中におけるSi/Mg質量比率は3〜5.5で、かつAl/Ca質量比率は0.5〜1.5であることが好ましい。
(B)ガラス繊維100質量%中におけるAl元素含有率は6〜12質量%、Ca元素含有率は7〜11質量%、Mg元素含有率は3〜8質量%であり、Si、Al、Ca、MgおよびNa元素含有率の合計は48〜52質量%であることが好ましい。
(A)ポリアミド樹脂100質量部に対し、(B)ガラス繊維が50~200質量部であることがより好ましい。
(E)滑剤として、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステルワックスおよび高級脂肪酸アミドの中から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
(B)ガラス繊維はシラン系カップリング剤でカップリング処理されてなるものが好ましい。
本発明の成形体は、上記記載のポリアミド樹脂組成物を成形してなるものである。
本発明によれば、優れた機械的物性を有しながら成形条件変更による表面外観変化が少ない成形品が得られ、生産性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、(A)ポリアミド樹脂100質量部に対し、(B)ガラス繊維が5〜200質量部であって、(B)ガラス繊維100質量%中におけるSi元素含有率が25〜28.2質量%で、かつ、Na元素含有率が0.4〜2質量%である。
<(A)ポリアミド樹脂>
本発明で用いる(A)ポリアミド樹脂は、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる原料とする重合体または共重合体である。その原料の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミンなどの芳香族ジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂環族ジアミン、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙げられる。本発明においては、これらの原料から誘導されるポリアミドホモポリマーまたはコポリマーを2種以上配合してもよい。
(A)ポリアミド樹脂の具体的な例としては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド410、ポリアミド56、ポリアミド510、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド106、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4T、ポリアミド5T、ポリアミド6I、ポリアミド6T、ポリアミド9T、ポリアミド10I、ポリアミド10T、MXD6、MXD10、PXD6、PXD10ならびにこれらのうち少なくとも2種類の異なるポリアミド成分を含むポリアミド共重合体あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
本発明における(A)ポリアミド樹脂は、200℃〜330℃の融点を有するポリアミド樹脂が好ましい。200℃以上の融点を有するポリアミド樹脂を用いることにより、耐熱性(荷重たわみ温度)をより向上させることができる。一方、330℃以下の融点を有するポリアミド樹脂を用いることにより、樹脂組成物製造時にポリアミドの分解を抑制することができ、樹脂組成物から得られる成形品の耐熱性、高温剛性、機械強度、および耐衝撃性をより向上させることができる。
ここで、(A)ポリアミド樹脂の融点は、示差走査熱量計を用いて、不活性ガス雰囲気下、ポリアミド樹脂を、溶融状態から20℃/分の降温速度で30℃まで降温した後、20℃/分の昇温速度で融点+40℃まで昇温した場合に現れる吸熱ピークの温度と定義する。ただし、吸熱ピークが2つ以上検出される場合には、ピーク強度の最も大きい吸熱ピークの温度を融点とする。
(A)ポリアミド樹脂のガラス転移温度は、30℃〜150℃であることが好ましい。ガラス転移温度が30℃以上であれば、成形品の高温剛性、機械強度および耐衝撃性をより向上させることができる。一方、ガラス転移温度が150℃以下であれば、成形時の結晶化速度を適度に抑え、成形加工に適した樹脂組成物を得ることができる。
ここで、(A)ポリアミド樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量計を用いて、不活性ガス雰囲気下、ポリアミド樹脂を、液体窒素にて急冷した後、20℃/分の昇温速度で昇温した場合に現れる階段状吸熱ピークの中点の温度と定義する。
200℃〜330℃の融点を有し、30℃〜150℃のガラス転移温度を有するポリアミド樹脂としては、例えば、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド46、ポリアミド410、ポリアミド56、MXD6、MXD10、PXD6、PXD10およびこれらの群から少なくとも2種類の異なるポリアミド成分を含むポリアミド共重合体、ならびにこれらの群から選ばれる少なくとも1種類のポリアミド成分と、ポリアミド4T、ポリアミド5T、ポリアミド6I、ポリアミド6T、ポリアミド9T、ポリアミド10I、ポリアミド10T、これらの群から選ばれる少なくとも1種のポリアミド成分を共重合してなるポリアミド共重合体などを挙げることができる。
(A)ポリアミド樹脂の相対粘度は、JIS K6920に従って、98%硫酸を用いて、1%の濃度の溶解液({ポリアミド樹脂1g/98%硫酸100mL}の割合)を調整し、25℃で測定した値で、1.5〜3.5が好ましく、より好ましくは1.8〜3.0である。ηrが1.5より高いことで樹脂組成物の脆化を抑えられ、また成形時にシリンダーのノズル先端からのドローリングを起こりにくくすることができる。また、ηrが3.5より低いことで樹脂の溶融粘度が高くなりすぎず、流動性に優れることから、成形加工性に優れる。
(A)ポリアミド樹脂の製造方法としては、例えば、ジアミンとジカルボン酸を主たる原料とするポリアミドの場合、原料となるジアミンとジカルボン酸またはその塩を加熱して低次縮合物を得て、さらに固相重合および/または溶融重合により高重合度化する方法などが挙げられる。低次縮合物を一旦取り出して、固相重合および/または溶融重合する2段重合、低次縮合物の製造工程に続いて、同一反応容器内で固相重合および/または溶融重合する1段重合のどちらを用いてもよい。なお、固相重合とは、100℃以上融点以下の温度範囲で、減圧下あるいは不活性ガス中で加熱する工程を指し、溶融重合とは、常圧または減圧下で融点以上に加熱する工程を指す。
<(B)ガラス繊維>
本発明のポリアミド樹脂組成物は、上記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して、(B)ガラス繊維5〜200質量部を配合してなる。ここで、(B)ガラス繊維とは、ガラス繊維を構成する元素のうちSiおよびNaの元素含有率が以下を満たすガラス繊維を指す。なお、下記(1)、(2)の元素含有率は、ガラス繊維100質量%に対するものである。
(1)Si元素含有率:25〜28.2質量%
(2)Na元素含有率:0.4〜2質量%
また、ガラス繊維を構成する元素の内、上記以外の元素含有率が以下の範囲であることが、機械的強度と外観を共に向上させる観点から、好ましい。下記(3)〜(6)に記載の元素含有率も、ガラス繊維100質量%に対するものである。
(3)Al元素含有率:6〜12質量%
(4)Ca元素含有率:7〜11質量%
(5)Mg元素含有率:3〜8質量%
(6)Si、Al、Ca、Mg、Na元素比率の合計:48〜52質量%以上
また、(1)〜(5)が以下の範囲にあることがより好ましい。
(1)Si元素含有率:25〜27.0質量%
(2)Na元素含有率:0.8〜2.0質量%
(3)Al元素含有率:6〜12質量%
(4)Ca元素含有率:7〜11質量%
(5)Mg元素含有率:3〜8質量%
さらには、(1)〜(5)が以下の範囲にあることがさらに好ましい。
(1)Si元素含有率:25.0〜26.5質量%
(2)Na元素含有率:0.8〜1.5質量%
(3)Al元素含有率:7.5〜11質量%
(4)Ca元素含有率:7〜10質量%
(5)Mg元素含有率:4〜7.5質量%
あるいは、上記元素のうちSi/Mg質量比率は、3〜5.5であることが好ましく、3〜5であることがより好ましく、3.5〜5であることがさらに好ましい。
Al/Ca質量比率は、0.5〜1.5であることが好ましく、0.6〜1.4であることがより好ましい。
Si/Al質量比率は、2〜5であることが好ましく、2〜4であることがより好ましく、2〜3.5であることがさらに好ましい。
Mg/Ca質量比率は、0.3〜1.5であることが好ましく、0.5〜1.2であることがより好ましい。
Al/Mg質量比率は、0.5〜4であることが好ましく、0.5〜2.5であることがより好ましい。
本発明で用いられる(B)ガラス繊維において、上記元素は単体ではなく、その酸化物等となって存在している。従って、(B)ガラス繊維には、上記元素以外にも、酸素が含まれる。本発明で用いられる(B)ガラス繊維には、上記以外に、例えば、B、K、Fe、Ti、Zr、Zn、Mo、Mn、Crなどの元素を含んでいてもよい。(B)ガラス繊維中において、Si、Na、Al、Mg、Ca、O以外の元素は、(B)ガラス繊維100質量%中に0.2質量%以下で含有してもよい。中でもB元素 の含有率は0.1質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以下であることがより好ましい。
本発明のポリアミド樹脂組成物において、(B)ガラス繊維の配合量は、(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して、5〜200質量部である。(B)ガラス繊維の配合量が5質量部以上であることにより、樹脂組成物から得られる成形品の機械強度や耐熱性を向上させることができる。好ましくは10質量部以上であり、より好ましくは25質量部以上であり、さらに好ましくは50質量部以上である。一方、(B)ガラス繊維の配合量が200質量部以下であることにより、流動性を保持して成形品の表面外観を良好なものとすることができる。好ましくは190質量部以下であり、より好ましくは180質量部以下である。
本発明のポリアミド樹脂組成物に配合する(B)ガラス繊維としては、上述の元素含有率を満たしているものであれば、繊維径や長さに特に制限はなく、例えば平均繊維径が5〜30μmのチョップドストランド、ロービング、ミルドファイバーのいずれでも良い。チョップドストランドを用いる場合には、カット長が0.1から6mmの範囲で適宜選択すればよい。
本発明で用いられる(B)ガラス繊維は、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系などの被覆剤あるいは収束剤で処理されていることが好ましく、また、その表面をカップリング剤でカップリング処理されていてもよい。カップリング剤としては、例えば、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、ビニルアセトキシシランなどのシラン系カップリング剤、イソプロピルトリスイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネートなどのチタン系カップリング剤、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミニウム系カップリング剤などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これらの中でも、シラン系カップリング剤が好ましく用いられる。本発明で使用する(B)ガラス繊維は、従来のEガラスと比較してSi比率が大きいため、シラン系カップリング剤との相乗効果によりポリアミド樹脂との親和性をより高めることが可能で、成形品の特性をより向上させることができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、特定の(A)ポリアミド樹脂および(B)ガラス繊維以外に、目的に応じて、滑剤や熱安定剤、着色剤などの各種添加剤や他の樹脂などをさらに配合することが可能である。
<滑剤>
滑剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステルワックス、および高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
高級脂肪酸金属塩とは、高級脂肪酸の金属塩である。金属塩の金属元素としては、高級脂肪酸金属塩安定性の観点から、元素周期律表の第1,2,3族元素、亜鉛、およびアルミニウム等が好ましく、カルシウム、ナトリウム、カリウム、およびマグネシウム等の、第1,2族元素、並びにアルミニウム等がより好ましい。
高級脂肪酸金属塩としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、モンタン酸カルシウム、モンタン酸ナトリウム、およびパルミチン酸カルシウム等が挙げられる。
これらの中でも、離型性の観点から、モンタン酸の金属塩およびステアリン酸の金属塩が好ましい。
高級脂肪酸エステルワックスとは、高級脂肪酸とアルコールとのエステル化物である。高級脂肪酸エステルワックスとしては、離型性の観点から、炭素数14以上の脂肪族カルボン酸と炭素数14の脂肪族アルコールとのエステルが好ましい。脂肪族アルコールとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、およびラウリルアルコール等が挙げられる。高級脂肪酸エステルとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等が挙げられる。
高級脂肪酸アミドとは、高級脂肪酸のアミド化合物である。
高級脂肪酸アミドとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスオレイルアミド、N−ステアリルステアリル酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド等が挙げられる。
高級脂肪酸アミドとしては、離型性の観点から、好ましくは、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレンビスステアリルアミド、およびN−ステアリルエルカ酸アミドが好ましく、より好ましくはエチレンビスステアリルアミドおよびN−ステアリルエルカ酸アミドである。
これらの高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステルワックス、および高級脂肪酸アミドは、それぞれ1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合せて用いてもよい。
<熱安定剤>
本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で、熱劣化、熱時の変色防止、耐熱エージング性、および耐候性の向上を目的として、後述する熱安定剤を添加してもよい。
熱安定剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、酢酸銅およびヨウ化銅等の銅化合物;ヒンダードフェノール化合物等のフェノール系安定剤;ホスファイト系安定剤;ヒンダードアミン系安定剤;トリアジン系安定剤;およびイオウ系安定剤等が挙げられる。
これらの、熱安定剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合せて用いてもよい。
<着色剤>
本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で、着色剤を添加してもよい。
着色剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ニグロシン等の染料、酸化チタンおよびカーボンブラック等の顔料;アルミニウム、着色アルミニウム、ニッケル、スズ、銅、金、銀、白金、酸化鉄、ステンレス、およびチタン等の金属粒子;マイカ製パール顔料;カラーグラファイト、カラーガラス繊維、およびカラーガラスフレーク等のメタリック顔料等が挙げられる。
<その他の樹脂>
本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で、その他の樹脂を配合してもよい。
このようなその他の樹脂としては、特に限定されるものではないが、後述する熱可塑性樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、以下に限定されるものではないが、例えば、アタクチックポリスチレン、アイソタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、AS(acrylonitrile styrene)樹脂、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂等のポリスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等のポリエーテル系樹脂;ポリフェニレンスルフィド、ポリオキシメチレン等の縮合系樹脂;ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の含ハロゲンビニル化合物系樹脂;フェノール樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。
これらの熱可塑性樹脂は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合せて用いてもよい。
本発明のポリアミド樹脂組成物の製造方法としては、特に制限はないが、上記の(A)ポリアミド樹脂、(B)ガラス繊維および必要に応じて用いられる各種の添加剤を混合し、混練すればよい。その際、配合、混練方法や順序には特に制限はなく、通常用いられる混合機、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、リボンブレンダー等で混合が行われる。混練機としては、一般に単軸または2軸の押出機が用いられる。溶融混練機への原料供給方法についても特に制限はないが、ガラス繊維は、折損防止の観点から、樹脂成分が溶融した後にサイドフィーダー等を用いて配合することが好ましい。このような押出機により、通常は、まず上記本発明のポリアミド樹脂組成物からなるペレットが製造され、このペレットを圧縮成形、射出成形、押出成形等により任意の形状に成形して所望の成形体(樹脂製品)とすることができる。
射出成形条件としては特に限定はないが、成形温度が250℃〜310℃の範囲、金型温度が40℃〜120℃の範囲で成形する方法が例示できる。
本発明のポリアミド樹脂組成物およびその成形品は、その優れた特性を活かし、自動車部品、電気・電子部品、建築部材、スポーツ用品、各種容器、日用品、生活雑貨および衛生用品など各種用途に利用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
(1)評価方法は下記の通りである。
〔表面光沢〕
東芝機械(株)社製;PS40E射出成形機を用いて、シリンダー温度300℃、金型温度100℃で、充填時間が約0.5秒または1.5秒になるようにそれぞれ計量位置や射出速度を適宜調整し、60×60×3mmの射出成形板を得た。この平板を用い、光沢計(HORIBA製;IG320)を用いてJIS−K7150に準じて60度グロスを測定した。
〔表面外観変化率(成形条件依存性)〕
上記表面光沢測定の際に作製した充填時間0.5秒および1.5秒の平板の光沢を下記式に代入し、表面外観変化率を算出した。数値が小さいほど、成形条件変更による外観への影響が少なく優れていると判断した。
表面外観変化率(%)=[{(充填時間0.5秒の成形品の表面光沢)−(充填時間1.5秒の成形品の表面光沢)}/(充填時間0.5秒の成形品の表面光沢)]×100
〔切粉発生量(加工性)〕
後述する実施例および比較例で得られたポリアミド樹脂ペレット1kgを、40メッシュの篩い(目開き:0.425mm)を用いて1分間篩って落下した切粉の量を測定し、下記方法により求めた。
切粉発生量(質量%)={切粉の量(kg)/ポリアミド樹脂ペレット1kg}×100切粉の量が少ない方が、加工性が良好であると判断した。
〔成形サイクル〕
(測定方法)
下記成形条件にて成形し、冷却時間のみを短縮しながら50ショット連続成形した時に離型不良がない限界のトータル成形サイクルタイムを求めた。数値が少ない方が成形サイクルを短縮でき、優れていることを示す。
(成形条件)
射出成形機 :日精樹脂工業(株)製 PS40E
得られる成形品 :60×60×3mm平板
シリンダー温度 :300℃
型 温 度 :80℃
可塑化ストローク :12mm
スクリュー回転数 :250rpm
背 圧 :10%
射出速度 :40%
射出圧力 :30%
成形サイクルタイム :射出2sec、休止0.3sec 、冷却時間13secから開始
〔引張破壊強度〕
東芝機械(株)製;IS−50EP射出成形機を用いて、樹脂温度290℃、金型温度:100℃に設定し、射出+保圧時間:25秒、冷却時間:15秒の成形条件で、ISOタイプAの多目的試験片を成形した。得られた多目的試験片を用いて、ISO527に従って、引張速度5mm/minの条件で、引張破断強さを測定した。得られた破断強さを引張破壊強度とした。
(2)実施例、比較例に用いた原料を以下に示す。
(A)ポリアミド樹脂:以下の製造例1にて得られるポリアミド(A−1)
製造例1:ポリアミド66(A−1)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの等モル塩1500g、並びに全等モル塩成分に対して0.5モル%過剰のアジピン酸を蒸留水1500gに溶解させ、原料モノマーの50質量%水溶液を得た。得られた水溶液を内容積5.4Lのオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素で置換した。この水溶液を、110〜150℃の温度下で撹拌しながら、溶液濃度70質量%まで水蒸気を徐々に抜いて濃縮した。その後、内部温度を220℃に昇温した。このとき、オートクレーブは1.8MPaまで昇圧した。そのまま内部温度が270℃になるまで、水蒸気を徐々に抜いて圧力を1.8MPaに保ちながら1時間反応させた。
その後、約1時間かけて圧力を大気圧まで減圧し、大気圧になった後、下部ノズルからストランド状にペレットを排出して、水冷、カッティングを行い、ポリアミド(A−1)のペレットを得た。得られたペレットを窒素気流中、90℃で4時間乾燥した。ポリアミド(A−1)の98%硫酸相対粘度[ηr:25℃、1g/100ml]は2.71、C/N比=6であった。
(B)ガラス繊維
B−1:元素含有率 Si:25.8、Al:9.0、Ca:7.7、Mg:6.0、Na:1.0 計:49.5質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
B−2:元素含有率 Si:27.7、Al:9.0、Ca:6.5、Mg:7.6、Na:1.0 計:51.8質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
B−3:元素含有率 Si:25.8、Al:8.0、Ca:10.4、Mg:8.5、Na:1.0 計:53.7質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
B−4:元素含有率 Si:27.1、Al:12.5、Ca:9.1、Mg:6.0、Na:1.0 計:55.7質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
B−5:元素含有率 Si:28.1、Al:10.6、Ca:6.8、Mg:6.1、Na:0.1 計:51.7質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
このガラス繊維は先行技術文献 特開2015−105359号公報の実施例1で用いられているガラス繊維である。
B−6:元素含有率 Si:29.1、Al:9.1、Ca:8.3、Mg:4.8、Na:0.5 計:51.8質量% Fe:0.1質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
このガラス繊維は先行技術文献 特表2009−514773の実施例7に記載されているガラス繊維である。
B−7:元素含有率 Si:25.5、Al:7.6、Ca:15.9、Mg:0.5、Na:0.3 計:49.8質量% B:2.0質量%、Zr:0.2質量%、Fe:0.1質量%、K:0.2質量%
表面処理剤:シラン系カップリング剤、カット長:3mmのガラス繊維チョップドストランド
このガラス繊維は先行技術文献 特開2015−105359号公報の比較例1に用いられているガラス繊維である。
ガラス繊維B−1〜B−7の元素含有率を表1に示した。
(C)滑剤
C−1:ステアリン酸アルミニウム
C−2:モンタン酸カルシウム
(実施例1)
上述した製造例1のポリアミド樹脂(A−1)および滑剤(C−1)を、コペリオン製、ZSK40mm2軸押出機(設定温度:前記融点測定法に準じて求めたポリアミド樹脂(A−1)の融点より約30℃高い温度、スクリュー回転数300rpm)に、それぞれ下記表2に示す質量部にて、トップフィード口より供給した。さらに、サイドフィード口より、ガラス繊維(B−1)を下記表2に示す質量部で供給した。ダイス出口より押出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイズしポリアミド樹脂ペレットを得た。
上記の方法により、上述した表面光沢および表面外観変化率、切粉発生量、成形サイクル、引張破壊強度を測定した。
評価結果を下記表2に示す。
(実施例2〜6、比較例1〜5)
ガラス繊維および滑剤を表2に記載の割合で配合した以外は、実施例1と同様にしてペレットを得た。
各実施例および比較例の組成と評価結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1〜6は充填時間1.5秒における光沢、表面外観変化率および切粉発生量は、EガラスであるB−7を用いている比較例3、4、5だけでなく、先行技術文献に記載されているSガラスと呼ばれるB−5、B−6を用いた比較例1、2と比べても向上していることがわかる。
Sガラスを用いることで光沢や引張強度がEガラスを用いたときよりも向上することは知られているが、本発明の範囲のガラス繊維を用いた場合には、Sガラスを用いた比較例1や2と同等の充填時間0.5秒における光沢および引張破壊強度を示すうえに、比較例1や2では見られなかった充填時間が長い時の外観向上や切粉の発生量の低下といった予想だにしない効果が得られた。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、優れた機械的物性および成形条件を変更しても表面外観の変化が少ない優れた成形条件依存性を有しており、これを用いた成形品は、自動車分野、電気・電子分野、機械工業分野、事務機器分野、航空・宇宙分野等において、産業上の利用可能性がある。

Claims (7)

  1. (A)ポリアミド樹脂100質量部に対し、(B)ガラス繊維が5〜200質量部であって、該(B)ガラス繊維100質量%中におけるSi元素含有率が25〜28.2質量%で、かつNa元素含有率が0.8〜2質量%であるポリアミド樹脂組成物。
  2. 前記(B)ガラス繊維がさらにAl、MgおよびCaを含有しており、該(B)ガラス繊維100質量%中におけるSi/Mg質量比率が3〜5.5で、かつAl/Ca質量比率が0.5〜1.5である請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. 前記(B)ガラス繊維100質量%中におけるAl元素含有率が6〜12質量%、Ca元素含有率が7〜11質量%、Mg元素含有率が3〜8質量%であり、Si、Al、Ca、MgおよびNa元素含有率の合計が48〜52質量%である請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対し、前記(B)ガラス繊維が50200質量部である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. (E)滑剤として、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステルワックスおよび高級脂肪酸アミドの中から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. 前記(B)ガラス繊維がシラン系カップリング剤でカップリング処理されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物を成形してなる成形体。
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