JP6826621B2 - 電気化学セル - Google Patents
電気化学セル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6826621B2 JP6826621B2 JP2019053376A JP2019053376A JP6826621B2 JP 6826621 B2 JP6826621 B2 JP 6826621B2 JP 2019053376 A JP2019053376 A JP 2019053376A JP 2019053376 A JP2019053376 A JP 2019053376A JP 6826621 B2 JP6826621 B2 JP 6826621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- electrolyte
- main surface
- metal support
- support member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Inert Electrodes (AREA)
Description
(固体酸化物形燃料電池セル1の構成)
固体酸化物形燃料電池セル1は、O2−(酸素イオン)をキャリアとする。固体酸化物形燃料電池セル1は、本発明に係る「電気化学セル」の一例である。以下の説明では、固体酸化物形燃料電池セルを「セル」と略称する。
解質6、反応防止膜7、及び第2電極8は、セル1の「素子部」を構成する。
金属支持部材4は、第1電極5、電解質6、反応防止膜7、及び第2電極8を支持する。金属支持部材4は、全体として平板状に形成される。金属支持部材4は、セル1の強度を保つことができればよく、その厚みは特に制限されないが、例えば0.02mm〜2.0mmとすることができる。
第1電極5は、金属支持部材4によって支持される。本実施形態において、第1電極5は、その内部に一部埋設された金属支持部材4によって支持されている。これにより、第1電極5が金属支持部材4上に配置される場合に比べて、金属支持部材4と第1電極5との間に発生する熱応力によって第1電極5が金属支持部材4から剥離することを抑制できる。ただし、第1電極5は、金属支持部材4上に配置されていてもよい。
電解質6は、第1電極5と第2電極8との間に配置される。本実施形態では、セル1が反応防止膜7を有しているため、電解質6は、第1電極5と反応防止膜7との間に介挿されている。
反応防止膜7は、電解質6上に配置される。反応防止膜7は、電解質6と第2電極8との間に介挿される。反応防止膜7の厚みは特に制限されないが、例えば1μm〜100μmとすることができる。反応防止膜7は、第2電極8の構成材料と電解質6の構成材料とが反応して高抵抗層が成膜されることを抑制する。
第2電極8は、電解質6を基準として、第1電極5の反対側に配置される。本実施形態では、セル1が反応防止膜7を有しているため、第2電極8は、反応防止膜7上に配置される。
まず、第1電極5に燃料ガスを供給し、かつ、第2電極8に酸化剤ガスを供給しながら、セル1を作動温度(例えば、600℃〜850℃)まで加熱する。すると、第2電極8においてO2(酸素)がe−(電子)と反応してO2−(酸素イオン)が生成される。生成されたO2−は、電解質6を通って第1電極5に移動する。第1電極5に移動したO2−は、燃料ガスに含まれるH2(水素)と反応して、H2O(水)とe−とが生成される。このような反応によって、第1電極5と第2電極8との間に起電力が発生する。
次に、第1電極5及び電解質6の断面構造について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1電極5及び電解質6の断面図である。図3では、セル1の厚み方向(すなわち、積層方向)に平行な断面が図示されている。
第1電極5は、電解質6側に設けられる第1主面5Sと、第1主面5Sの反対側に設けられる第2主面5Tとを有する。第1主面5Sは、本発明に係る「第1電極の主面」の一例である。
限されないが、例えば0.01mm以上2mm以下とすることができる。
電解質6は、第2電極8(図1参照)側に設けられる第1主面6Sを有する。第1主面6Sは、本発明に係る「電解質の主面」の一例である。
(固体アルカリ形燃料電池セル10の構成)
固体アルカリ形燃料電池セル10は、OH−(水酸化物イオン)をキャリアとするアルカリ形燃料電池(AFC)の一種である。固体アルカリ形燃料電池セル10は、本発明に係る「電気化学セル」の一例である。以下の説明では、固体アルカリ形燃料電池セルを「セル」と略称する。
金属支持部材14は、第1電極15、電解質16、及び第2電極18を支持する。金属支持部材14は、全体として平板状に形成される。金属支持部材14は、セル10の強度を保つことができればよく、その厚みは特に制限されないが、例えば0.02mm〜2.0mmとすることができる。
第1電極15は、一般的に燃料極と呼ばれるアノードである。セル10の発電中、第1電極15には、水素原子(H)を含む燃料が供給される。第1電極15は、内部に燃料を拡散可能な多孔質体である。第1電極15の気孔率は特に制限されない。第1電極15の厚みは特に制限されないが、例えば10〜500μmとすることができる。
持カーボン(Rh/C)、ニッケル担持カーボン(Ni/C)、銅担持カーボン(Cu/C)、及び銀担持カーボン(Ag/C)が挙げられる。
電解質16は、第1電極15と第2電極18との間に配置される。電解質16は、第1電極15及び第2電極18のそれぞれに接続される。電解質16は、膜状、層状、或いは、シート状に形成される。
て含むのが好ましいが、他の元素ないしイオンを含んでいてもよいし、不可避不純物を含んでいてもよい。不可避不純物は、製法上不可避的に混入されうる任意元素であり、例えば原料や基材に由来してLDH中に混入しうる。
第2電極18は、一般的に空気極と呼ばれるカソードである。セル10の発電中、第2電極18には、酸素(O2)を含む酸化剤が供給される。酸化剤としては、空気を用いるのが好ましく、空気は加湿されていることがより好ましい。第2電極18は、内部に酸化剤を拡散可能な多孔質体である。第2電極18の気孔率は特に制限されない。第2電極18の厚みは特に制限されないが、例えば10〜200μmとすることができる。
まず、第1電極15に燃料を供給し、かつ、第2電極18に酸化剤を供給しながら、セル10を作動温度(例えば、50℃〜250℃)まで加熱する。すると、第2電極18に
おいてO2(酸素)が水及びe−(電子)と反応してOH−(水酸化物イオン)が生成される。生成されたOH−は、電解質16を通って第1電極15に移動する。第1電極15に移動したOH−は、燃料と反応して、H2O(水)とCO2(二酸化炭素)とe−とが生成される。このような反応によって、第1電極15と第2電極18との間に起電力が発生する。
次に、第1電極15及び電解質16の断面構造について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1電極15及び電解質16の断面図である。図6では、セル10の厚み方向(すなわち、積層方向)に平行な断面が図示されている。
第1電極15は、電解質16側に設けられる第1主面15Sと、第1主面15Sの反対側に設けられる第2主面15Tとを有する。第1主面15Sは、本発明に係る「第1電極の主面」の一例である。
電解質16は、第2電極18(図4参照)側に設けられる第1主面6Sを有する。第1主面6Sは、本発明に係る「電解質の主面」の一例である。
簡便に形成される。
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
上記第1実施形態では、電気化学セルの一例として、O2−(酸素イオン)をキャリアとする固体酸化物形燃料電池セル1について説明した。また、上記第2実施形態では、電気化学セルの一例として、OH−(水酸化物イオン)をキャリアとする固体アルカリ形燃料電池セル10について説明した。しかしながら、電気化学セルとは、電気エネルギーを化学エネルギーに変えるため、全体的な酸化還元反応から起電力が生じるように一対の電極が配置された素子と、化学エネルギーを電気エネルギーに変えるための素子との総称である。従って、電気化学セルには、例えば、プロトンをキャリアとする燃料電池や、水蒸
気から水素と酸素を生成する電解セルなどが含まれる。
上記第1及び第2実施形態において、金属支持部材4,14の線材41,141は、基材及び酸化クロム膜によって構成されることとしたが、金属支持部材4,14の最表面には被覆膜が形成されていてもよい。被覆膜を構成する材料としては、セラミックス材料及び金属材料などを用いることができる。
上記第1実施形態において、セル10は、反応防止膜7を含むこととしたが、反応防止膜7を含んでいなくてよい。
上記第1及び第2実施形態において、第1電極5,15はアノードとして機能し、第2電極8,18はカソードとして機能することとしたが、第1電極5,15がカソードとして機能し、第2電極8,18がアノードとして機能してもよい。この場合、第1電極5,15と第2電極8,18の構成材料を入れ替えるとともに、第1電極5,15に燃料を供給するとともに、第2電極8,18に酸化剤を供給すればよい。
まず、金属支持部材として用いる金属メッシュ(メッシュ数500、線径0.025mm、目開き0.026mm)を準備した。
以上のようにして作製した実施例1〜6及び比較例1〜3について、700℃、1000時間の発電評価を行った。燃料極には水素ガスを供給し、空気極には空気を供給した。
4,14 金属支持部材(メッシュ部材)
41,141 線材
5,15 第1電極
5S,15S 第1主面
51,151 凸部
52,152 凹部
6,16 電解質
6S,16S 第1主面
61,161 凸部
62,162 凹部
7 反応防止膜
8,18 第2電極
Claims (5)
- 金属支持部材と、
前記金属支持部材によって支持される第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極と第2電極との間に配置される固体電解質と、
を備え、
前記金属支持部材は、金属材料によって構成される複数の線材を織り込むことによって形成されたメッシュ部材であり、
前記第1電極は、前記固体電解質側に設けられる主面と、前記主面に設けられ、前記メッシュ部材の表面の凹凸に対応する凹凸とを有し、
前記固体電解質の平均厚みに対する厚みの標準偏差の比は、0.25以下である、
電気化学セル。 - 前記固体電解質は、前記第2電極側に設けられる主面と、前記主面に設けられる凹凸とを有する、
請求項1に記載の電気化学セル。 - 前記金属支持部材の少なくとも一部は、第1電極に埋設される、
請求項1又は2に記載の電気化学セル。 - 前記固体電解質は、酸素イオン伝導性を有する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学セル。 - 前記固体電解質は、水酸化物イオン伝導性を有する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の電気化学セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019053376A JP6826621B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | 電気化学セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019053376A JP6826621B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | 電気化学セル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020155338A JP2020155338A (ja) | 2020-09-24 |
JP6826621B2 true JP6826621B2 (ja) | 2021-02-03 |
Family
ID=72559495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019053376A Active JP6826621B2 (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | 電気化学セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6826621B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022044540A1 (ja) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | 太陽誘電株式会社 | 固体酸化物型燃料電池およびその製造方法 |
JP2022062419A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | 太陽誘電株式会社 | 固体酸化物型燃料電池およびその製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7901829B2 (en) * | 2005-09-13 | 2011-03-08 | 3M Innovative Properties Company | Enhanced catalyst interface for membrane electrode assembly |
JP5262893B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2013-08-14 | トヨタ自動車株式会社 | 膜電極接合体の製造方法および膜電極接合体製造装置 |
JP2010092699A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
JP5640502B2 (ja) * | 2010-07-01 | 2014-12-17 | 住友電気工業株式会社 | 電極接続構造および電極接続構造の製造方法 |
KR102126597B1 (ko) * | 2012-10-09 | 2020-06-25 | 옥시너지 엘티디 | 전극 조립체 및 그 제공 방법 |
JP2015176774A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | 国立研究開発法人科学技術振興機構 | 電気化学反応装置および電気化学反応装置の製造方法 |
JP6340977B2 (ja) * | 2014-07-17 | 2018-06-13 | 株式会社デンソー | 燃料電池 |
-
2019
- 2019-03-20 JP JP2019053376A patent/JP6826621B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020155338A (ja) | 2020-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5581216B2 (ja) | 還元性ガス中で使用するための高性能多層電極 | |
US9520597B2 (en) | Cathode material, interconnector material and solid oxide fuel cell | |
US11316169B2 (en) | Methods for forming electrocatalyst structures and electrodes comprising same | |
JP2011507161A (ja) | 酸素含有ガス中で使用するための高性能多層電極 | |
JP6771071B2 (ja) | 電気化学セル用電解質及び電気化学セル | |
JP2013201035A (ja) | 固体酸化物電気化学セル | |
JP6826621B2 (ja) | 電気化学セル | |
JP5031187B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用燃料極および固体酸化物形燃料電池 | |
JP6889900B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用アノード及びその製造方法、並びに固体酸化物形燃料電池 | |
JP7231431B2 (ja) | 電気化学セル | |
JP7139273B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用アノード | |
JP6757433B1 (ja) | 電気化学セル | |
JP6778793B2 (ja) | 電気化学セル用電解質及び電気化学セル | |
JP6826622B2 (ja) | 電気化学セルの製造方法 | |
JP6895474B2 (ja) | セルスタック及び電気化学セル | |
JP6771072B2 (ja) | 電気化学セル用電解質及び電気化学セル | |
KR20200008303A (ko) | 고체산화물 연료전지 셀 | |
CN117999679A (zh) | 电极和电化学电池 | |
JP6670968B2 (ja) | 電気化学セル用電解質及び電気化学セル | |
JP2021161541A (ja) | 合金部材の製造方法、合金部材、電気化学素子、電気化学モジュール、電気化学装置、エネルギーシステム、固体酸化物形燃料電池及び固体酸化物電解セル | |
JP6757434B1 (ja) | 電気化学セル | |
JP6562623B2 (ja) | 固体酸化物型燃料電池用混合空気極材料、及び、固体酸化物型燃料電池 | |
JP6771073B2 (ja) | 電気化学セル用電解質及び電気化学セル | |
JP6851455B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP7003016B2 (ja) | 水電解の陽極に用いる酸素発生用触媒、陽極、膜電極複合体、水電解用セル、スタック及び水電解装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200331 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200331 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6826621 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |