JP6826524B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents
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Description
したがって、検出目的のアナログ信号の周波数を変更する場合の処理負荷を低減することができる。
したがって、発生目的のアナログ信号または検出目的のアナログ信号の周波数を変更する場合の処理負荷を低減することができる。
まず、本実施形態の比較例として、従来の信号処理装置の機能について説明する。
従来の信号処理装置は、発生目的のアナログ信号を発生する場合、周期的なクロックの間隔ごとのアナログ信号の振幅を基に、目的の振幅のアナログ信号を出力する。
なお、図8のグラフの縦軸は、信号の振幅の相対値であり、横軸は、時間である。時間は、クロックの番号で表現される(本実施形態の図面に登場する各グラフについても同様)。時刻0は、0番目のクロックが示す時刻とする。
本実施形態の信号処理装置100について説明する。
図1に示すように、本実施形態の信号処理装置100は、クロック源1と、クロック制御部2と、設定部3と、計算部4と、信号発生部5と、取得部6と、標本化部7と、検出部8とを備える。
クロック制御部2は、クロック源1を制御し、クロック源1は、所望のクロック周波数を持つクロックを生成する。よって、クロック制御部2は、クロック源1が生成したクロックを制御し、クロック周波数を変更することができる。
計算部4は、設定部3が設定した波形に対して、クロックに基づく時刻ごとに、発生目的のアナログ信号の振幅を計算する。
信号発生部5は、計算部4が計算した振幅に応じた電圧を印加し、第1のアナログ信号を発生する。
標本化部7は、クロックに基づく時刻ごとに、取得部6が取得した信号の振幅を求める。標本化部7は、少なくとも、検出目的のアナログ信号1周期分に相当する数の振幅を求める。
検出部8は、標本化部7が求めた振幅を入力とする演算処理(例:フーリエ変換)を行い、検出目的のアナログ信号を検出する。検出部8は、アナログ信号の検出の際、当該アナログ信号の有無や信号レベルを特定する。
本実施形態の信号処理装置100が実行する処理について説明する。信号処理装置100が実行する処理は、アナログ信号発生処理とアナログ信号検出処理とに分けることができる。クロック源1が生成するクロックのクロック周波数は予め決められているとする。信号処理装置100は、入出力部、処理部、記憶部といったハードウェアを備えており、処理部の具体例となるCPUが、記憶部の具体例となるメモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、本実施形態の方法を実現する。
まず、アナログ信号発生処理について説明する。図2に示すように、信号処理装置100の設定部3が、発生目的の第1のアナログ信号の波形を設定する(ステップA1)。第1のアナログ信号の波形に関する情報(例:第1のアナログ信号の周波数、振幅)は、信号処理装置100の記憶部に記憶されているとする。
ステップA7の後、新たにアナログ信号を発生させることが無ければ、アナログ信号発生処理が終了する。
したがって、発生目的のアナログ信号の周波数を変更する場合の処理負荷を低減することができる。
図3、図4を参照して、上記のアナログ信号発生処理の具体例について説明する。
まず、発生目的の第1のアナログ信号について説明する。第1のアナログ信号の条件は、以下とおりである。
・第1のアナログ信号の周波数をX[Hz]とする。よって、第1のアナログ信号の1周期は、1/X[秒]である。
・第1のアナログ信号の振幅を、最大(極大)を+1とし、最小(極小)を-1とする。
・第1のアナログ信号の初期の(つまり、0番のクロックの時刻の)振幅を0とする。
・なお、クロック周波数をZ[Hz]とする。よって、クロックの1周期は、1/Z[秒]である。
L(T) = Sin((2π/(Z/X))×T) ・・・(式1)
となる。式1は、計算部4による計算である。クロックに基づく時刻ごとの振幅L(T)は、図3中の●で示される。
L(T) = Sin((2π/20)×T) ・・・(式2)
となる。
信号発生部5は、式2で計算された振幅に応じた電圧を、1周期が1/8,000[秒]のクロックに基づく時刻ごとに出力し、400[Hz]の第1のアナログ信号を発生する。
・第2のアナログ信号の周波数をY[Hz]とする。よって、第2のアナログ信号の1周期は、1/Y[秒]である。
・第2のアナログ信号の振幅を、最大(極大)を+1とし、最小(極小)を-1とする(第1のアナログ信号と同じ)。
・第2のアナログ信号の初期の振幅を0とする(第1のアナログ信号と同じ)。
L(T) = Sin((2π/(Z/X))×T) ・・・(式3)
となり、式1と同じになる。式3は、計算部4による計算である。クロックに基づく時刻ごとの振幅L(T) は、図4中の●で示される。
L(T) = Sin((2π/20)×T) ・・・(式4)
となり、式2と同じになる。
信号発生部5は、式4で計算された振幅に応じた電圧を、1周期が1/10,000[秒]のクロックに基づく時刻ごとに出力し、500[Hz]の第2のアナログ信号を発生する。
式2および式4によれば、L(T)の計算式は、変更前の第1のアナログ信号の周波数と、変更前のクロック周波数とを組み合わせた場合と変わらないため、改めて計算する必要が無い。
次に、アナログ信号検出処理について説明する。図5に示すように、信号処理装置100の取得部6が、検出目的の第3のアナログ信号を含む信号を取得する(ステップB1)。なお、検出目的の第3のアナログ信号の波形(例:周波数、振幅)は、予め知っているとする。
ステップB8の後、新たにアナログ信号を検出することが無ければ、アナログ信号検出処理が終了する。
したがって、は検出目的のアナログ信号の周波数を変更する場合の処理負荷を低減することができる。
図6、図7を参照して、上記のアナログ信号検出処理の具体例について説明する。
まず、検出目的の第3のアナログ信号を検出するための演算処理について説明する。第3のアナログ信号に対する演算処理の条件の一例は、以下のとおりである。
・クロック周波数をZ[Hz]とする。よって、クロックの1周期は、1/Z[秒]である。
・クロックに基づく時刻ごとの振幅(図6中●参照)の情報A個からフーリエ変換をする。よって、基本角周期T0は、T0 = (1/Z)×A[秒]となる。また、基本各周波数は、1/ T0 = 1/((1/Z)×A) = Z/A[Hz]となる。
・クロック周波数を(D/C)倍して、Z×(D/C)[Hz]とする。よって、クロックの1周期は、(1/Z)×(C/D)[秒]である。
・演算処理を同じにするため、クロックに基づく時刻ごとの振幅(図7中●参照)の情報A個からフーリエ変換をする。よって、基本角周期T1は、T1 = (1/Z)×(C/D)×A[秒]となる。また、基本各周波数は、1/ T1 = 1/((1/Z)×(C/D)×A) = (D/C)×(Z/A)[Hz]となる。
信号処理装置100(図1参照)は、検出部8が検出するアナログ信号を、信号発生部5で発生させることができる。このとき、クロック源1を単一にし、単一のクロック源1が、検出目的のアナログ信号を検出するために用いるクロックと、発生目的のアナログ信号を発生させるために用いるクロックとを生成してもよい。信号処理装置100が単一のクロック源1を備えることにより、アナログ信号の発生と検出との両方を実現する信号処理装置100の構成を簡易にすることができる。
(a):本実施形態の信号処理装置100は、発生目的のアナログ信号を発生することもでき、検出目的のアナログ信号を検出することもできた。しかし、発生目的のアナログ信号を発生する装置として信号処理装置100を構成することもできる。また、検出目的のアナログ信号を検出する装置として信号処理装置100を構成することもできる。
(b):発生目的および検出目的のアナログ信号は、正弦波に限らず、例えば、余弦波でもよいし、波形に周期性を有するアナログ信号でもよい。
(c):アナログ信号発生処理において、第1のアナログ信号に対して振幅を変更した第2のアナログ信号に切り替える場合、第1のアナログ信号に対する計算部4の計算結果に対して(第1のアナログ信号の振幅)/(第2のアナログ信号の振幅)倍する演算処理を、計算部4が予め行うことで、第2のアナログ信号の発生の説明は、すでに説明した本実施形態に帰着することができる。また、アナログ信号発生処理において、第1のアナログ信号に対して初期の振幅を変更した第2のアナログ信号に切り替える場合、第1のアナログ信号に対する計算部4の計算結果に対して、第1のアナログ信号の初期の振幅と第2のアナログ信号の初期の振幅とが同じになるまで第1のアナログ信号の位相をずらす演算処理を、計算部4が予め行うことで、第2のアナログ信号の発生の説明は、すでに説明した本実施形態に帰着することができる。
(d):本実施形態では、アナログ信号を検出するための演算処理としてフーリエ変換を例にとり上げたが、フーリエ変換に限らず、例えば、デジタルフィルタであってもよい。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 クロック源
2 クロック制御部
3 設定部
4 計算部
5 信号発生部
6 取得部
7 標本化部
8 検出部
Claims (5)
- クロックを用いてアナログ信号を処理する信号処理装置であって、
検出目的の第3のアナログ信号を含む信号を取得する取得部と、
前記クロックに基づく時刻ごとに、前記取得した信号の振幅を求める標本化部と、
前記求めた振幅を入力とする演算処理を行い、前記第3のアナログ信号を検出する検出部と、
前記クロックを制御するクロック制御部と、を備え、
前記取得部が検出目的の第4のアナログ信号を含む信号を取得した場合において、前記クロック制御部が、前記クロックの周波数を変更することで、前記検出部が前記第4のアナログ信号を検出するための演算処理を、前記検出部が前記第3のアナログ信号を検出したときの演算処理と同じにする、
ことを特徴とする信号処理装置。 - クロックを用いてアナログ信号を処理する信号処理装置であって、
発生目的の第1のアナログ信号の波形を設定する設定部と、
前記設定された波形に対して、前記クロックに基づく時刻ごとに、前記第1のアナログ信号の振幅を計算する計算部と、
前記計算した振幅に応じた電圧を印加し、前記第1のアナログ信号を発生する信号発生部と、
検出目的の第3のアナログ信号を含む信号を取得する取得部と、
前記クロックに基づく時刻ごとに、前記取得した信号の振幅を求める標本化部と、
前記求めた振幅を入力とする演算処理を行い、前記第3のアナログ信号を検出する検出部と、
前記クロックを制御するクロック制御部と、を備え、
前記設定部が発生目的の第2のアナログ信号の波形を設定した場合において、前記クロック制御部が、前記クロックの周波数を変更することで、前記クロックに基づく時刻ごとの前記第2のアナログ信号の振幅を、前記計算部が計算した前記第1のアナログ信号の振幅と同じにし、
前記取得部が検出目的の第4のアナログ信号を含む信号を取得した場合において、前記クロック制御部が、前記クロックの周波数を変更することで、前記検出部が前記第4のアナログ信号を検出するための演算処理を、前記検出部が前記第3のアナログ信号を検出したときの演算処理と同じにする、
ことを特徴とする信号処理装置。 - 発生目的の前記第1のアナログ信号および前記第2のアナログ信号に用いられるクロックと、検出目的の前記第3のアナログ信号および前記第4のアナログ信号に用いられるクロックとを生成する単一のクロック源を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。 - クロックを用いてアナログ信号を処理する信号処理装置における信号処理方法であって、
前記信号処理装置が、
検出目的の第3のアナログ信号を含む信号を取得する取得ステップと、
前記クロックに基づく時刻ごとに、前記取得した信号の振幅を求める標本化ステップと、
前記求めた振幅を入力とする演算処理を行い、前記第3のアナログ信号を検出する検出ステップと、
前記クロックを制御するクロック制御ステップと、を実行し、
前記取得ステップで検出目的の第4のアナログ信号を含む信号を取得した場合において、前記クロック制御ステップで、前記クロックの周波数を変更することで、前記検出ステップで前記第4のアナログ信号を検出するための演算処理を、前記検出ステップで前記第3のアナログ信号を検出したときの演算処理と同じにする、
ことを特徴とする信号処理方法。 - クロックを用いてアナログ信号を処理する信号処理装置における信号処理方法であって、
前記信号処理装置が、
発生目的の第1のアナログ信号の波形を設定する設定ステップと、
前記設定された波形に対して、前記クロックに基づく時刻ごとに、前記第1のアナログ信号の振幅を計算する計算ステップと、
前記計算した振幅に応じた電圧を印加し、前記第1のアナログ信号を発生する信号発生ステップと、
検出目的の第3のアナログ信号を含む信号を取得する取得ステップと、
前記クロックに基づく時刻ごとに、前記取得した信号の振幅を求める標本化ステップと、
前記求めた振幅を入力とする演算処理を行い、前記第3のアナログ信号を検出する検出ステップと、
前記クロックを制御するクロック制御ステップと、を実行し、
前記設定ステップで発生目的の第2のアナログ信号の波形を設定した場合において、前記クロック制御ステップで、前記クロックの周波数を変更することで、前記クロックに基づく時刻ごとの前記第2のアナログ信号の振幅を、前記計算ステップで計算した前記第1のアナログ信号の振幅と同じにし、
前記取得ステップで検出目的の第4のアナログ信号を含む信号を取得した場合において、前記クロック制御ステップで、前記クロックの周波数を変更することで、前記検出ステップで前記第4のアナログ信号を検出するための演算処理を、前記検出ステップで前記第3のアナログ信号を検出したときの演算処理と同じにする、
ことを特徴とする信号処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017237689A JP6826524B2 (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | 信号処理装置および信号処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019106619A JP2019106619A (ja) | 2019-06-27 |
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