JP6824612B2 - 衣服 - Google Patents
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Description
本発明の一態様は、吸放湿性、速乾性などの特性に加え、優れたストレッチ性を有する衣服を提供することを目的とする。
前記セルロース繊維は、長繊維であることが好ましい。
前記セルロース繊維は、再生セルロース繊維であることが好ましい。
前記セルロース繊維は、キュプラであることが好ましい。
前記弾性繊維は、ポリウレタン弾性糸であることが好ましい。
前記編地は、前記第1繊維からなる1〜3つのコースと、前記第2繊維からなる1つのコースとが、経方向に繰り返されて編成されていることが好ましい。
前記第1繊維からなるコースの編みループは、前記第2繊維からなるコースの編みループに比べて経方向の寸法が大きいことが好ましい。
本発明の一態様は、筒状部を有し、前記筒状部がシームレス形状である衣服を提供する。
前記編地は、天竺組織であることが好ましい。
本発明の一態様は、インナーウェアである衣服を提供する。
実施形態の衣服は、セルロース繊維を含む1または複数の第1繊維からなるコースと、弾性繊維を含む第2繊維からなる1または複数のコースとが、経方向に繰り返されて編成された編地を含む。
セルロース繊維としては、天然繊維(綿等)、再生セルロース繊維が使用できる。特に、再生セルロース繊維が好ましい。再生セルロース繊維としては、キュプラ(銅アンモニアレーヨン)、レーヨン(ビスコースレーヨン)、テンセル、ポリノジック等がある。これらの繊維は単独で使用してもよいし、2以上を併用してもよい。なかでも特に、キュプラが好ましい。
再生セルロース繊維としては、フィラメント糸、紡績糸、複合糸(2種以上の繊維を撚糸、カバーリング、エアー混繊等により混合した糸)などを使用できる。フィラメント糸の場合は、例えば、原糸(未加工糸)、仮撚加工糸、先染糸などであってよい。
セルロース繊維の単糸繊度は、速乾性をよくするため1.9dtex以下とすることが好ましい。単糸が細過ぎると速乾性は低下するため、前記単糸繊度は、好ましくは0.9dtex以上1.9dtex以下であり、特に1.3〜1.6dtexが好ましい。
セルロース繊維の補助繊維もしくは複合相手糸としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリフ口ピレン系繊維、塩化ビニル系繊維などが使用できる。これらの繊維は単独で使用してもよいし、2以上を併用してもよい。特に、ポリアミド系繊維(例えばナイロン)が好ましい。
補助繊維もしくは複合相手糸の繊度は、例えば10〜200dtexとすることができる。
第1繊維の断面形状は、丸形、三角形、十字形、W形、M形、C形、I形、ドッグボーン形、中空糸などであってよい。
前記混率範囲(セルロース繊維の使用比率50〜90質量%)で、かつセルロース繊維の単糸繊度を前記範囲(0.9〜1.9dtex)にすることによって、吸放湿性と速乾性を両立することができる。
弾性繊維としては、特に、ポリウレタン弾性糸が好ましい。ポリウレタン弾性糸としては、乾式紡糸または溶融紡糸により得られるものが使用できる。弾性繊維としては、フィラメント糸、紡績糸、複合糸を使用できる。弾性繊維は、ベア、被覆糸のいずれであってもよい。
弾性繊維の破断伸度は、400%以上が好ましい。これによって、伸長性が良好であり、着用しやすい衣服が得られる。弾性繊維の破断伸度は、1000%以下とすると、伸長回復性が高く、フィット性に優れた衣服が得られる。
弾性繊維の繊度は、例えば10〜200dtexとすることができる。これによって、フィット性および着用しやすさに優れた衣服が得られる。
弾性繊維を用いることによって、衣服のストレッチ性が高められる。
第2繊維の補助繊維としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリフ口ピレン系繊維、塩化ビニル系繊維などが使用できる。これらの繊維は単独で使用してもよいし、2以上を併用してもよい。補助繊維としては、特に、ポリアミド系繊維(例えばナイロン)が好ましい。補助繊維としては、フィラメント糸、紡績糸、複合糸を使用できる。
補助繊維の繊度は、例えば10〜200dtexとすることができる。
第2繊維の繊度は、例えば10〜200dtexとすることができる。
第2繊維の破断伸度は、100%以上が好ましい。これによって、伸長性が良好であり、着用しやすい衣服が得られる。第2繊維の破断伸度は、1000%以下とすると、伸長回復性が高く、フィット性に優れた衣服が得られる。
実施形態の衣服はストレッチ性に優れており、フィット性および着用しやすさを良好にすることができるため、これらの特性が特に要求される女性用のインナーウェアとして好適である。
衣服における第2繊維の使用比率は、例えば10質量%以上である。第2繊維の使用比率を10質量%以上とすることによって、ストレッチ性を高めることができる。第2繊維の使用比率は、例えば50質量%以下とすることができる。
シームレス形状の衣服を製造するための編機は、特に限定されない。
シームレス形状の筒状部は、使用者の肌を局所的に強く圧迫する部位がないため、肌にフィットしていても使用者に違和感を与えず、着用感が良好となる。そのため、ストレッチ性という実施形態の衣服の長所が生かされやすい。
また、実施形態の衣服はストレッチ性に優れているため、使用者の体形に幅広く対応できる。そのため、サイズが異なる製品を多数用意する必要がなく、製造コストの点で有利となる。
図1は、実施形態の衣服に用いられる編地の一例である編地10を模式的に示す図である。図2は、編地10が伸長した状態を模式的に示す図である。図3は、編地10の編成図である。
図1に示すように、編地10は、第1繊維1からなるコース3と、第2繊維2からなるコース4とが、経方向に繰り返されて編成されている。図1では、上下方向(Y方向)が経方向であり、左右方向(X方向)が緯方向である。
図1に示す編地10は、天竺組織である。
編地10では、第1繊維1は、セルロース繊維を含む主繊維1aと、副繊維1bとを含む複合繊維である。
図1に示す編地10は、第1繊維1からなる1つのコース3と、第2繊維2からなる1つのコース4とが、経方向に繰り返されて編成されている。
図4に示す編地10Aは、図1に示す編地10の第1変形例であって、第1繊維1からなる2つのコース3と、第2繊維2からなる1つのコース4とが、経方向に繰り返されて編成されている。2つのコース3は経方向に隣り合っている。
図5に示す編地10Bは、図1に示す編地10の第2変形例であって、第1繊維1からなる3つのコース3と、第2繊維2からなる1つのコース4とが、経方向に繰り返されて編成されている。3つのコース3は経方向に隣り合っている。
一つの繰り返し単位におけるコース3の数を3以下とすることによって、吸放湿性、速乾性などの特性を低下させることなく、十分なストレッチ性を衣服に与えることができる。
コース3とコース4の比率(N1/N2)を1以上とすることによって、十分なストレッチ性を有し、かつ、吸放湿性、速乾性などの特性に優れた衣服が得られる。コース3とコース4の比率(N1/N2)を3以下とすることによって、吸放湿性、速乾性などの特性を低下させることなく、十分なストレッチ性を衣服に与えることができる。
第1繊維1の編みループ5に十分な長さが確保されるため、編地10の伸長を妨げることがなく、しかも収縮力を高めることができる。また、第2繊維2の編みループ6が比較的短いため、伸長時に引張力が第2繊維2に作用しやすいことから、第2繊維2は収縮時には高い弾性回復力を発揮する。よって、編地10の伸長性および伸長回復性を向上させることができる。
また、編地10における第1繊維1の表面積が大きくなるため、セルロース繊維によって得られる特性、すなわち、吸放湿性、速乾性などを高めることができる。
編地10を経方向および緯方向にそれぞれ30%伸長させ、その状態で、編地10に垂直な方向(図1の紙面に垂直な方向)から編地10を観察する。観察可能な編みループ5の一端5a,6aと他端5b,6bをそれぞれ始点および終点とし、始点から終点に至る編みループ5,6の長さを測定し、これを編みループ5,6の長さとすることができる。
また、編地10における第1繊維1の表面積が大きくなるため、セルロース繊維によって得られる特性、すなわち、吸放湿性、速乾性などを高めることができる。
寸法L1は、例えば一端5aと他端5bとを結ぶ直線から編みループ5の先端までの距離である。寸法L2は、例えば一端6aと他端6bとを結ぶ直線から編みループ6の先端までの距離である。寸法L1,L2は、編みループ5,6の長さと同様に、編地10を経方向および緯方向にそれぞれ30%伸長させた状態で測定することができる。
すなわち、第1繊維1は、2つの段階、すなわち、編みループ5が緩くなる第1段階と、第1繊維1自体が伸びる第2段階とを経て伸長する。そのため、第1繊維1は、第1繊維1自体の伸びが小さいにもかかわらず、編地10の伸長を妨げることはない。
編地10は、引張力を弱めると収縮し、図1に示す状態に戻る。この際、コース3は、第1繊維1自体が収縮することに加え、緩くなった編みループ5が回復する動作によって緯方向に収縮する。
このように、コース3は、第1繊維1自体の収縮力だけに頼ることなく収縮することから、編地10に高い伸長回復性を与えることができる。
また、第2繊維2は、第2繊維2自身の弾性により編地10に伸長回復性を与えている。さらに、第2繊維2は、編みループ6が比較的短いため、伸長時に引張力が第2繊維2に作用しやすいことから、収縮時には高い弾性回復力を発揮する。
このように、編地10は、引張力が加えられると十分な伸びを示し、かつ、第1繊維1と第2繊維2のそれぞれの作用により伸長回復性が高められている。
したがって、編地10を用いた衣服は、セルロース繊維によって得られる特性である、吸放湿性、速乾性などに加え、優れたストレッチ性を示す。
編地10を用いた衣服は、ストレッチ性に優れているため、伸長性が高く、かつ伸長回復性も高い。よって、運動時や日常動作時におけるフィット性および動作性に優れ、しかも着用しやすい。
なお、編みループは、繊維がループ状(例えばヘアピン形状、馬蹄形状)に形成された部分である。
図6に示す衣服はタンクトップ20である。図7に示す衣服はキャミソール30である。図8に示す衣服はTシャツ40である。図9に示す衣服はショーツ50である。
本体部31は、図1等に示す編地10からなることが好ましい。本体部31はシームレス形状であることが好ましい。
肩紐32は、両面平2本針のミシンで縫製すると、平坦に仕上げることができる。
本体部41および袖部42は、図1等に示す編地10からなることが好ましい。本体部41はシームレス形状であることが好ましい。
ショーツ50は、本体部51とマチ部52と胴縁部53と前脚縁部54と後脚縁部55とが組み合わされて縫製された構造である。
本体部51およびマチ部52は、図1等に示す編地10からなることが好ましい。本体部51はシームレス形状であることが好ましい。
胴縁部53、前脚縁部54および後脚縁部55にはリブ編みを採用することができる。これによって、胴縁部53、前脚縁部54および後脚縁部55の伸縮性を高めることができる。
前脚縁部54および後脚縁部55には、脚開口部56の周縁部を折り返し、帯状の折り返し部分を本体部51に縫い付けた構造を採用することもできる。これによって、胴縁部53、前脚縁部54および後脚縁部55の耐久性を高めることができる。
マチ部52と本体部51との継目部分にはフラットシーマによる縫付けを採用できる。これによって、マチ部52と本体部51との継目部分に段差が生じず、使用者の肌への圧迫を小さくできる。
(1−1)吸湿性
あらかじめ質量を測定した編地試料を、温度20℃、湿度20%の低湿環境から、温度20℃、湿度90%の高湿環境下に移し、3時間放置した後、編地試料の質量を測定した。質量の測定値に基づいて吸湿率を算出した。
(1−2)放湿性
あらかじめ質量を測定した編地試料を、温度20℃、湿度90%の高湿環境から、温度20℃、湿度20%の低湿環境下に移し、3時間放置した後、編地試料の質量を測定した。質量の測定値に基づいて放湿率を算出した。
結果を図10に示す。
編地試料の通気度を、通気性A法(フラジール法)(JIS L1096)に準じて測定した。
結果を図11に示す。
温度20℃、湿度65%の環境下で編地試料に0.3mlの水を滴下し、残留水分率が30%に到達するまでの時間を測定した。残留水分率は、編地の質量に基づいて算出した。
結果を図12に示す。
静・動摩擦測定器TL201Ts(株式会社トリニティーラボ製、テーブル揺動型)を用いた試験を行った。
幅5cm、長さ(タテ)25cmにカットした編地試料を、肌にあたる面を上にして、錐を用いて編地試料を2%伸長させた状態で測定機に固定した。接触子として、1.5cm2の触覚接触子(指先相当の硬度を有した接触子)を用い、ここに3.75gの荷重をかけ10cmの移動距離で3往復させた。移動距離は30mm/sとした。3往復分の両方向の摩擦それぞれについて、10cm移動内の最大動摩擦係数、動摩擦係数の標準偏差を求めた。往/復、それぞれの方向で3往復分の値の平均値を算出し、当該評価値とした。
結果を図13に示す。
温度20℃、湿度65%RHの環境下で編地試料を発泡スチロール製の断熱材上に置き、30℃の熱板兼温度センサーを接触させ、最大瞬間熱流束量(W/cm2・10℃)を測定した。
測定は、試料の表面および裏面についてそれぞれ行った。結果を図14に示す。
(6−1)伸長性
編地試料(200mm×200mm)を、2カ所で把持し(把持間隔50mm)、引張力を加え、最大荷重時の伸長率を測定した。
引張速度は0.1mm/secとした。引張伸量は50mm/10Vとした。引張最大荷重は1kgf(50gf/cm)とした。測定は温度20℃、湿度65%RHの環境で行った。測定は、縦方向(経方向)および横方向(緯方向)について行った。
結果を図15に示す。
編地試料の経方向及び緯方向の引張試験(JIS−L−1096に準ずる)において、伸長率80%までの繰返し伸長回復における往路応力及び復路応力を測定して得られた伸長回復曲線から3回伸長回復後の残留伸び(%)を読み取り、下記式(A):
伸長回復率(%)={[(80−(残留伸び))÷80]×100 (A)
により算出した。
結果を表1に示す。
図9に示すショーツ50を作製した。
着用モニター(身長160cm±10cmの女性、年齢20代〜60代)50人にショーツ50を着用させ、着用感(肌触り・快適さ・涼しさ等)、およびサイズ感(フィット性)について評価させた。また、着用モニターには、洗濯後のショーツ50の形状変化を評価させた。
第1繊維としては、56dtex45fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))と21dtex20fの66ナイロン糸とを含む主繊維と、22dtexナイロン糸からなる副繊維とを引きそろえた複合繊維を用いた。主繊維の糸長は300mm〜310mmとし、副繊維の糸長は330mm〜345mmとした。
第2繊維としては、33dtexのポリウレタン弾性糸と、33dtexのナイロン糸とを含む複合繊維を用いた。第2繊維の糸長は320mm〜34mmとした。
Santoni社製のTOP2S編機(28ゲージ)を使って、第1繊維と第2繊維とからなる天竺組織の編地を得た。加工のプレセット温度は約95℃、時間は20分とした。
編地はシームレス形状であり、第1繊維からなる1つのコースと、第2繊維からなる1つのコースとを経方向に繰り返して編成した。
図9に示すように、この編地を用いてシームレス形状の本体部51と、マチ部52とを作製し、これらを縫製してショーツ50を得た。ショーツ50において、第1繊維からなるコースの編みループが、第2繊維からなるコースの編みループに比べて長いことを確認した。
第1繊維としては、66dtex43fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))と36dtex26fの6ナイロン糸とを含む主繊維と、22dtexナイロン糸からなる副繊維とを引きそろえた複合繊維を用いた。
第2繊維としては、33dtexのポリウレタン弾性糸と、33dtexのナイロン糸とを含む複合繊維を用いた。
第1繊維と第2繊維とを用いて、実施例1と同様にして、天竺組織の編地を得た。編地は、第1繊維からなる1つのコースと、第2繊維からなる1つのコースとを経方向に繰り返して編成した。他の条件は実施例1と同様とした。
この編地を用いて、実施例1と同様にしてショーツ50を作製した。ショーツ50において、第1繊維からなるコースの編みループが、第2繊維からなるコースの編みループに比べて長いことを確認した。
第1繊維は、110dtex72fのポリエステル糸と22dtexのナイロン糸とを含む主繊維と、副繊維とを引きそろえた複合繊維とした。副繊維は、33dtexのポリウレタン弾性糸と33dtexのナイロン糸とを含む複合繊維とした。
第1繊維のみを用いて、天竺組織の編地を作製した。他の条件は実施例1と同様とした。この編地を用いて、実施例1と同様にしてショーツを作製した。
ポリエステル糸とナイロン糸とを含む主繊維に代えて、110dtex96fのナイロン糸と22dtexナイロン糸とを含む主繊維を用いたこと以外は比較例1と同様にして編地を作製した。この編地を用いて、実施例1と同様にしてショーツを作製した。
第1繊維は、66dtex43fのキュプラ糸(旭化成せんい社製、ベンベルグ(登録商標))と36dtex26fの6ナイロン糸とを含む主繊維とし、第2繊維は83dtex68fの6ナイロン糸とした。
ポリウレタン弾性繊維は22dtexを用いた。
編機はSantoni社製の開反丸編機PANDA(28ゲージ)を使って、第1繊維と第2繊維を経方向に交互に繰り返し、ポリウレタン弾性繊維は全てのコースに用い、ベア天竺組織の編地を得た。糸長は第1繊維、第2繊維とも280mm/100Wとし、ポリウレタン弾性繊維のドラフト設定は2.5とした。
この開反された生機をプレウェット後に198℃×72秒の条件下で熱セットし、染色及び仕上げ加工し生地を得た。
この生地を裁断、縫製して、実施例1と同じ型のショーツを得た。
このショーツにおいて、第1繊維からなるコースの編みループの大きさが第2繊維からなるコースの編みループの大きさに比べて差がないことを確認した。
また、80%以上の着用モニターは、洗濯後のショーツ50の形状変化について、実施例1,2は比較例1,2と同等または比較例1,2より優れていると回答した。
また、80%以上の着用モニターは、肌触りについて、実施例1,2は比較例3よりも優れていると回答した。
なお、快適さおよび涼しさは、吸放湿性および速乾性と関係があると考えられる。着用感には伸長性が影響していると考えられる。
また、表1に示すように、実施例1,2では、比較例1〜3に比べ、伸長回復性においても遜色ない結果が得られた。
このように、実施例1,2は、吸放湿性、速乾性などの特性に加え、優れたストレッチ性を示した。
また、着用試験の結果より、実施例1,2は、着用感(肌触り・快適さ・涼しさ等)について比較例1,2と同等以上であり、サイズ感(フィット性)の点でも比較例1,2に劣らないことがわかった。さらに 実施例1,2は、肌触りの点で比較例3よりも優れることがわかった。また、実施例1,2は、洗濯後の形状変化も少なかった。
例えば、図1、図4および図5には、第1繊維1からなる1〜3つのコース3と、第2繊維2からなる1つのコース4とが、経方向に繰り返されて編成された編地10,10A,10Bを開示したが、一つの繰り返し単位における各コースの数は、これに限定されない。例えば、第1繊維からなるコースの数N1と、第2繊維からなるコースの数N2は、1:複数(例えば1:2)であってもよいし、複数:複数(例えば3:2)であってもよい。
Claims (6)
- セルロース繊維を含む第1繊維からなる1または複数のコースと、弾性繊維を含む第2繊維からなる1または複数のコースとが、経方向に繰り返されて編成された編地を含み、
前記第1繊維からなるコースの編みループ長は、前記第2繊維からなるコースの編みループ長より長く、
前記第1繊維の使用比率は、50質量%〜90質量%であり、かつ、前記第2繊維の使用比率は、10質量%〜50質量%であり、
前記編地は、前記第1繊維からなる1〜3つのコースと、前記第2繊維からなる1つのコースとが、経方向に繰り返されて編成され、
前記第1繊維は、主繊維と、ナイロンを含む副繊維とが引きそろえられた複合繊維であり、
前記主繊維は、前記セルロース繊維と、ナイロンを含む補助繊維とを含む複合繊維である衣服。 - 前記第2繊維は、前記弾性繊維であるポリウレタン弾性糸と、ナイロンとの複合繊維である請求項1に記載の衣服。
- 前記第1繊維からなるコースの編みループは、前記第2繊維からなるコースの編みループに比べて経方向の寸法が大きい請求項1または2に記載の衣服。
- 筒状部を有し、前記筒状部がシームレス形状である請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の衣服。
- 前記編地は、天竺組織である請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の衣服。
- インナーウェアである請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の衣服。
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