JP6821365B2 - 光学系およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系およびそれを有する光学機器に関し、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ等の撮像素子を用いた撮像装置、あるいは銀塩写真フィルムを用いたカメラ等の撮像装置において好適なものである。
撮影光学系の性能に依って焦点外れ像(ボケ像)の見え方は異なることが知られている。ボケ像の見え方を決める要因の1つにボケ像の光量分布がある。特に、ボケ像の光量分布に急峻な変化がなく、ボケ像の輪郭付近において光量がなだらかに減少するような光量分布が好まれる傾向にある。
このような光量分布は、アポダイゼーション効果によって得ることができる。アポダイゼーション効果は、光軸から離れるにつれて透過率が減少するような光学素子を用いることで得ることができる。
特許文献1には、軸上光束と軸外光束のいずれの光束に対しても均等にアポダイゼーション効果を与えるために、開口絞りの前後にそれぞれ1枚ずつ透過率分布を有する光学素子を設けた構成の光学系が記載されている。
また、光学系における光線の光路は光学系の合焦距離に応じて変化するため、光学系の合焦距離に応じて光束に与えられる光量分布が変化してしまう。これに対して、透過率分布を有する光学素子を光学系の物体側の端部と像側の端部にそれぞれ設けることで、合焦距離が変化した際の軸外光束に対するアポダイゼーション効果の変化を低減できることが特許文献1に記載されている。
国際公開第2016/039147号
しかしながら、特許文献1では合焦距離の変化による軸上光束に対するアポダイゼーション効果の変化については考慮していない。そのため、特許文献1に記載された光学系では、合焦距離が変化すると画面中心部におけるボケ像の見え方が変化してしまうおそれがある。
本発明の目的は、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化を低減することのできる光学系を提供することである。
本発明の光学系は、複数のレンズを有し、フォーカシングに際して前記複数のレンズの少なくとも1つが移動する光学系であって、開口絞りと、前記開口絞りの光入射側に配置され、中心から周辺に向かって透過率が減少する第1の光学素子と、前記開口絞りの光出射側に配置され、中心から周辺に向かって透過率が減少する第2の光学素子と、を備え、前記第1の光学素子の最大の透過率をT1、前記第2の光学素子の最大の透過率をT2、前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦しているときに、軸上光束のマージナル光線が前記第1の光学素子に入射する位置での前記第1の光学素子の透過率をTe1、前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦しているときに、軸上光束のマージナル光線が前記第2の光学素子に入射する位置での前記第2の光学素子の透過率をTe2としたとき、
0≦Te1/T1≦0.4
0.6≦Te2/T2≦1
なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化を低減することのできる光学系を実現することができる。
実施例1の光学系の断面図である。 実施例1の光学系の収差図である。 実施例2の光学系の断面図である。 実施例2の光学系の収差図である。 実施例3の光学系の断面図である。 実施例3の光学系の収差図である。 各実施例における透過率分布を有する光学素子の透過率の分布を示した図である。 撮像装置の概略図である。
以下、本発明の光学系およびそれを有する光学機器の実施例について説明する。
図1(a),3(a),5(a)は、無限遠に合焦している場合の実施例1から3の光学系の断面図である。図1(b),3(b),5(b)は、最至近距離に合焦している場合の実施例1から3の光学系の断面図である。
図1,3,5に示す各光学系の断面図において、IPは像面を表わしている。各実施例の光学系をビデオカメラやデジタルカメラの撮像光学系として用いる際には、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が像面IPに配置される。各実施例の光学系を銀塩フィルムカメラの撮像光学系として用いる際には、フィルムが像面IPに配置される。また、OAは光軸を表わしている。
各実施例の光学系は複数のレンズを有しており、フォーカシングに際して少なくとも1つのレンズが移動する。また、各実施例の光学系は開口絞りSPと、開口絞りSPの光入射側に配置された第1の光学素子と、開口絞りSPの光出射側に配置された第2の光学素子と、を有する。
第1の光学素子および第2の光学素子は共に透過率分布を有する。第1の光学素子および第2の光学素子の透過率分布としては、アポダイゼーション効果を奏するような透過率分布であれば良い。このような透過率分布としては、素子の周辺へ向かって連続的に透過率が減少しているような透過率分布であっても良いし、段階的に透過率が減少している透過率分布であっても良い。また、素子の中心に透過率が一定である領域を設けても良い。
このような透過率分布は、光の吸収又は反射が生じる材料を素子の位置に応じて透過率に分布が生じるように成形したり、該材料を基板上に成膜したりすることで形成することができる。また、銀塩粒子などの感光材料を基板上に塗布し、透過率分布が生じるように露光して透過率分布を形成しても良い。基板の形状としては平板状でも良いし、フィルム状でも良い。また、レンズのように曲率を有する光学素子を基板として用いても良い。
さらに、色ガラスなどの光を吸収する物質を含有する媒質を用いることもできる。この場合、光を吸収する物質を含有する媒質の厚みを変化させて透過率分布を形成しても良いし、該媒質における光を吸収する物質の濃度を部分的に変化させて透過率分布を形成しても良い。
また、第1の光学素子と第2の光学素子のうち少なくとも一方の光学素子として、印加された電圧によって透過率分布を生じるように形成されたエレクトロクロミック素子を用いても良い。この場合、印加する電圧に応じてエレクトロクロミック素子の透過率分布が変化するが、ある印加電圧において以下に説明する条件式(1)または(2)を満足するような透過率分布が得られるようにエレクトロクロミック素子を構成すれば良い。
図1に示した実施例1の光学系1において、11が第1の光学素子であり12が第2の光学素子である。図3に示した実施例2の光学系2において、21が第1の光学素子であり22が第2の光学素子である。図5に示した実施例3の光学系3において、31が第1の光学素子であり32が第2の光学素子である。
上述のように、ボケ像の光量分布は、ボケ像の輪郭付近において光量がなだらかに減少するような光量分布となることが好ましい。反対に、ボケ像の輪郭付近(エッジ部)で光量が大きくなる場合、ボケ像の輪郭が強調されてしまうため好ましくない。ここでボケ像とは、被写体の動きや手ぶれによりボケた像ではなく、撮影光学系の焦点面から焦点深度以上はなれた位置に結像する像(デフォーカス像)を意味する。
これに対して、各実施例の光学系は上述のような第1の光学素子および第2の光学素子を有するため、ボケ像の光量分布をボケ像の輪郭付近においてなだらかに光量が減少するような光量分布にすることができる。
ここで、各実施例の光学系について、透過率分布を有する光学素子を開口絞りSPの光入射側と光出射側に設けた理由について説明する。
一般に撮影光学系において、像面IPに結像する光束の径は、結像点が像面IPと光軸OAの交点から光軸に垂直な方向に離れるにつれて小さくなる。すなわち、結像する像高が高くなるほど光束の径は小さくなる。これは、軸外光束がレンズの端部、鏡筒、押え環、開口絞り、フレアカッター等によって遮光されるためである。このことは口径食やケラレと呼ばれる。
このような光学系において、各像高に結像するそれぞれの光束が光軸OAに垂直な任意の断面を通過する領域は異なる。したがって、このような光学系に透過率分布を有する光学素子を1つだけ設けた場合、結像する像高が高い光束に対して十分な光量分布を与えられずに結像する像高によって光量分布が大きく異なったり、メリジオナル方向に非対称な光量分布が与えられたりする。
結像する像高が高い光束の例として、図1(a)に示す光学系1の断面図における軸外光束Rについて考える。
開口絞りSPよりも物体側において、軸外光束Rの上線R1は下線R2よりも光軸OAに近い位置を通る。そのため、透過率分布を有する光学素子を開口絞りSPの光入射側にのみ設けた場合、該光学素子による軸外光束Rの上線R1の減光量は軸外光束Rの下線R2の減光量よりも小さくなる。反対に、開口絞りSPよりも像側においては、下線R2は上線R1よりも光軸OAに近い位置を通る。そのため、透過率分布を有する光学素子を開口絞りSPの光出射側にのみ設けた場合には、下線R2の減光量は上線R1の減光量よりも小さくなる。
すなわち、透過率分布を有する光学素子を1つだけ設ける場合、軸外光束Rの光量分布は非対称となってしまう。ゆえに、透過率分布を有する1つの光学素子のみで各像高に結像するそれぞれの光束に対して有効にアポダイゼーション効果を与えることは困難である。
一方、開口絞りSPの光入射側と光出射側に透過率分布を有する光学素子をそれぞれ設けた場合、それぞれの光学素子により与えられる光量分布が重ねあわされることになる。このため、透過率分布を有する光学素子を1つだけ設けた場合に生じる光量分布の非対称性を低減することができる。ゆえに、開口絞りSPの光入射側に第1の光学素子を設け、光出射側に第2の光学素子を設けることで、各像高に結像するそれぞれの光束に対して有効にアポダイゼーション効果を与えることができる。
次に、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化について説明する。
各実施例の光学系は、光学系内で少なくとも1つのレンズを移動させることによりフォーカシングを行うことができる。このとき、合焦距離に応じて撮影光学系の各レンズ位置における軸上光束および軸外光束の高さは変化する。このため、合焦距離が変化すると光束に与えられる光量分布が変化する。合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化を低減するためには、フォーカシングによる光線の高さの変化が小さい位置に透過率分布を有する光学素子を配置すれば良い。
合焦距離の変化による光線の高さの変化量は、開口絞りSPの前後で異なる。また、結像する像高の高さによっても合焦距離の変化による光線の高さの変化量は異なる。各実施例の光学系において、合焦距離の変化による軸上光束の高さの変化は、開口絞りSPより物体側においては比較的小さいが、開口絞りSPより像側においては大きくなる傾向がある。一方、合焦距離の変化による軸外光束の高さの変化は、開口絞りSPよりも物体側においても開口絞りSPよりも像側においても比較的小さい傾向がある。
例えば実施例1の光学系1について、図1(a)と図1(b)を比較すると、合焦距離の変化による軸外光束の高さの変化は開口絞りSPの前後に関わらず小さいことがわかる。一方、合焦距離の変化による軸上光束の高さの変化は、開口絞りSPの光入射側においては小さいものの、開口絞りSPの光出射側において大きくなっていることがわかる。
したがって、主として第1の光学素子によって軸上光束に光量分布を与えられるように第1の光学素子および第2の光学素子を配置すれば、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化を低減することができる。
そこで、各実施例の光学系は、以下の条件式(1)および(2)を共に満たす。
0≦Te1/T1≦0.4 (1)
0.6≦Te2/T2≦1 (2)
式(1)および(2)において、T1は第1の光学素子の最大の透過率である。T2は第2の光学素子の最大の透過率である。Te1は開口絞りSPが開放であり無限遠に合焦しているときの軸上光束のマージナル光線が第1の光学素子に入射する位置における第1の光学素子の透過率である。Te2は開口絞りSPが開放であり無限遠に合焦しているときの軸上光束のマージナル光線が第2の光学素子に入射する位置における第2の光学素子の透過率である。
式(1)は第1の光学素子によって与えられる軸上光束の光量分布に関する。式(1)の上限値を超えるほどに第1の光学素子により与えられる軸上光束の光量分布が小さくなると、アポダイゼーション効果を十分に得ることが困難となる。また、Te1/T1の値が0を下回ることはない。
式(2)は第2の光学素子によって与えられる軸上光束の光量分布に関する。式(2)の下限値を下回るほどに第2の光学素子により与えられる軸上光束の光量分布が大きくなると、第2の光学素子における軸上光束の高さが合焦距離の変化により変化した場合のアポダイゼーション効果の変化を低減することが困難となる。また、Te2/T2の値が1を超えることはない。
なお、式(1)の数値範囲としては、以下の式(1a)から式(1d)に順に設定することが好ましい。
0≦Te1/T1≦0.36 (1a)
0≦Te1/T1≦0.32 (1b)
0≦Te1/T1≦0.28 (1c)
0.02≦Te1/T1≦0.25 (1d)
なお、式(2)の数値範囲としては、以下の式(2a)から式(2d)に順に設定することが好ましい。
0.60≦Te2/T2≦0.98 (2a)
0.60≦Te2/T2≦0.96 (2b)
0.60≦Te2/T2≦0.95 (2c)
0.61≦Te2/T2≦0.94 (2d)
さらに各実施例の光学系において、光学系全系に対する開口絞りSPの光入射側に配置された光学系の相対的な屈折力の大きさを適切に定めることによって、フォーカシングによる光束の高さの変動をより小さくすることができる。したがって、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減するためには、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
−0.05≦f/ff≦4 (3)
fは無限遠に合焦しているときの光学系全系の焦点距離である。ffは無限遠に合焦しているときの開口絞りSPの光入射側に配置された光学系の焦点距離である。
式(3)は、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減することのできるfとffの比の値に関する。
f/ffの値が式(3)の下限値を下回ると、開口絞りSPよりも物体側の光学系の負の屈折力が相対的に強くなりすぎ、開口絞りSPよりも物体側でのフォーカシングによる軸上光束および軸外光束の高さの変動が大きくなってしまう。
f/ffの値が式(3)の上限値を超えると、開口絞りSPよりも物体側の光学系の正の屈折力が強くなりすぎ、開口絞りSPよりも像側でのフォーカシングによる軸外光束の高さの変化が大きくなってしまう。
すなわち、f/ffの値を式(3)の範囲とすることで、フォーカシングによる光束の高さの変動をより小さくすることができる。これによって、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減することができる。
なお、式(3)の数値範囲としては、以下の式(3a)から式(3d)に順に設定することが好ましい。
−0.02≦f/ff≦3.0 (3a)
0≦f/ff≦2.5 (3b)
0≦f/ff≦2.0 (3c)
0≦f/ff≦1.6 (3d)
また各実施例の光学系において、光学系全系の焦点距離に対する光学系の全長を適切に定めることによって、開口絞りSPよりも物体側におけるフォーカシングによる軸上光束の高さの変動をより小さくすることができる。そのため、各実施例の光学系は以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
0.5≦L/f≦2 (4)
式(4)におけるLは無限遠に合焦している時の光学系の全長である。すなわち、Lは無限遠合焦時の光学系の最も物体側の面から像面IPまでの光軸上の距離である。
式(4)は、開口絞りSPよりも物体側におけるフォーカシングによる軸上光束の高さの変動をより小さくすることのできるfとLの比の値に関する。fとLの比が比較的小さい撮影光学系では、光学系全系に対する開口絞りSPの光入射側に配置された光学系の屈折力は相対的に大きくなる。このような光学系を用いることで、開口絞りよりも物体側におけるフォーカシングによる軸上光束の光線高さの変動をより小さくすることができる。
式(4)の下限値を下回る場合は光学系を構成する各レンズの屈折力が大きくなることに相当し、光線の高さはレンズ面毎に大きく変動することになる。この場合、光線が各レンズ面を通過する高さがフォーカシングによって変動しやすくなる。
式(4)の上限値を上回る場合、開口絞りSPの光出射側に配置された光学系の屈折力が相対的に大きくなり、開口絞りSPよりも物体側におけるフォーカシングによる軸上光束および軸外光束の高さの変化が大きくなってしまう。
ゆえに、L/fを式(4)の範囲とすることで、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減することができる。
なお、式(4)の数値範囲としては、以下の式(4a)から式(4d)に順に設定することが好ましい。
0.6≦L/f≦1.8 (4a)
0.7≦L/f≦1.6 (4b)
0.8≦L/f≦1.4 (4c)
0.9≦L/f≦1.2 (4d)
さらに、軸上光束のマージナル光線が第1の光学素子に入射する高さを適切に定めることによって、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減することができる。そのため、以下の条件式(5)を満たすことが好ましい。
0.85≦hm1/hi1≦1.15 (5)
式(5)におけるhi1は、無限遠に合焦している時の軸上光束のマージナル光線が第1の光学素子に入射する位置から光軸OAまでの距離である。hm1は、最至近距離に合焦している時の軸上光束のマージナル光線が第1の光学素子に入射する位置から光軸OAまでの距離である。
式(5)は、合焦距離の変化による軸上光束のマージナル光線が第1の光学素子に入射する位置の変化に関する。前述したように、軸上光束におけるアポダイゼーション効果は主として第1の光学素子によって与えられる。このため、合焦距離の変化による軸上光束の高さの変化が少ない位置に第1の光学素子を設けることが好ましい。hm1/hi1が式(5)の上限値または下限値を超えるほどに合焦距離の変化による軸上光束の高さの変化が大きい位置に第1の光学素子を設けると、軸上光束に対する合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化が大きくなってしまう。
なお、式(5)の数値範囲としては、以下の式(5a)から式(5d)に順に設定することが好ましい。
0.88≦hm1/hi1≦1.12 (5a)
0.90≦hm1/hi1≦1.08 (5b)
0.92≦hm1/hi1≦1.05 (5c)
0.96≦hm1/hi1≦1.02 (5d)
さらに、軸上光束のマージナル光線が第2の光学素子に入射する高さを適切に定めることによって、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化をより低減することができる。そのため、以下の条件式(6)を満たすことが好ましい。
0.5≦hm2/hi2≦0.96 (6)
式(6)におけるhi2は、無限遠に合焦している時の軸上光束のマージナル光線が第2の光学素子に入射する位置から光軸OAまでの距離である。hm2は、最至近距離に合焦している時の軸上光束のマージナル光線が第2の光学素子に入射する位置から光軸OAまでの距離である。
式(6)は、合焦距離の変化による軸上光束のマージナル光線が第2の光学素子に入射する位置の変化に関する。前述したように、合焦距離が変化すると開口絞りSPよりも像側における軸上光束の高さは比較的大きく変化する。このため、開口絞りSPの光出射側には式(2)を満たす第2の光学素子が設けられるが、第2の光学素子によって軸上光束にわずかに光量分布が与えられる場合がある。このとき、hm2/hi2の値が式(6)の下限値を下回るような位置に第2の光学素子を設けると合焦距離の変化による軸上光束に与えられる光量分布の変化が大きくなってしまう。
また、合焦距離が変化すると開口絞りSPよりも像側において軸上光束の高さは比較的大きく変化する。このため、式(6)の上限値よりもhm2/hi2を1に近づけることは困難である。
なお、式(6)の数値範囲としては、以下の式(6a)から式(6d)に順に設定することが好ましい。
0.52≦hm2/hi2≦0.95 (6a)
0.54≦hm2/hi2≦0.95 (6b)
0.56≦hm2/hi2≦0.94 (6c)
0.58≦hm2/hi2≦0.93 (6d)
各実施例の光学系における第1の光学素子および第2の光学素子は、共に光軸との交点から径方向に向かって透過率が単調に減少する透過率分布を有している。これによって焦点外れ像の外周部の光量をなだらかに低減することができる。
第1の光学素子および第2の光学素子によって光量分布を与えると、ボケ像の大きさが小さく見えるようになってしまう場合がある。特に、透過率分布を有する光学素子の透過率分布が、素子の中心から透過率が大きく減少しているような分布の場合、ボケ像の見かけの大きさが小さくなってしまう傾向がある。このため、各実施例の光学系の第1の光学素子は以下の式(7)を満足することが好ましい。
0.85≦Th1/T1 (7)
式(7)におけるTh1は、光軸からの距離がhi1/2である位置における第1の光学素子の透過率である。
式(7)はアポダイゼーション効果を有効に得つつボケ像の見かけの大きさが小さくなりすぎないような第1の光学素子の透過率分布に関する。Th1/T1の値を式(7)の下限値以上にすることで、光軸からの距離がhi1/2以下である範囲における第1の光学素子の透過率を大きくすることができ、ボケ像の見かけの大きさが小さくなりすぎないようにすることができる。
なお、式(7)の数値範囲としては、以下の式(7a)から式(7d)に順に設定することが好ましい。
0.88≦Th1/T1 (7a)
0.90≦Th1/T1 (7b)
0.92≦Th1/T1 (7c)
0.93≦Th1/T1 (7d)
同様に、各実施例の光学系の第2の光学素子は以下の式(8)を満足することが好ましい。
0.85≦Th2/T2 (8)
式(8)におけるTh2は、光軸からの距離がhi2/2である位置における第2の光学素子の透過率である。
式(8)はアポダイゼーション効果を有効に得つつボケ像の見かけの大きさが小さくなりすぎないような第2の光学素子の透過率分布に関する。Th2/T2の値を式(8)の下限値以上にすることで、光軸からの距離がhi2/2以下である範囲における第2の光学素子の透過率を大きくすることができ、ボケ像の見かけの大きさが小さくなりすぎないようにすることができる。
なお、式(8)の数値範囲としては、以下の式(8a)から式(8d)に順に設定することが好ましい。
0.88≦Th2/T2 (8a)
0.90≦Th2/T2 (8b)
0.92≦Th2/T2 (8c)
0.93≦Th2/T2 (8d)
さらに、第1の光学素子および第2の光学素子の透過率に波長依存性がある場合、ボケ像の輪郭に色づきが生じる場合がある。そのため、各実施例における第1の光学素子および第2の光学素子は、波長550nmにおける透過率が50%である位置において共に以下の条件式(9)を満足することが好ましい。
(Tλmax−Tλmin)/Tλmax≦0.20 (9)
式(9)において、波長550nmにおける透過率が50%である位置において、430nm以上700nm以下の波長帯域における透過率の最大値をTλmax、透過率の最小値をTλminとしている。
式(9)の上限値を超えるほどに透過率の波長依存性が大きい場合、ボケ像の輪郭に色づきを生じてしまう。そのため、第1の光学素子および第2の光学素子が共に式(9)を満たすことで、ボケ像の輪郭に色づきが生じることを低減することができる。
なお、式(9)の数値範囲としては、以下の式(9a)から式(9d)に順に設定することが好ましい。
(Tλmax−Tλmin)/Tλmax≦0.20 (9a)
(Tλmax−Tλmin)/Tλmax≦0.18 (9b)
(Tλmax−Tλmin)/Tλmax≦0.16 (9c)
(Tλmax−Tλmin)/Tλmax≦0.14 (9d)
さらに、撮影レンズの半画角ωは、以下の条件式(10)を満たすことが好ましい。
1°≦ω≦25° (10)
式(10)は、撮影レンズの半画角に関する。ボケ像の光量分布は光学系の収差に対応して形成されるが、式(10)の下限値を下回るような撮影光学系ではボケ像の光量分布を悪化させる収差を設計で抑えることが極めて容易となる。そのため、第1の光学素子および第2の光学素子によって光量分布を与えることによってボケ像の見え方を改善する効果が小さくなる。式(10)の上限値を上回ると、軸外光束における口径食が大きくなり、軸上光束と軸外光束に同等の光量分布を与えることが困難になる。
なお、式(10)の数値範囲としては、以下の式(10a)から式(10c)に順に設定することが好ましい。
2.0°≦ω≦20° ‥‥(10a)
2.5°≦ω≦15° ‥‥(10b)
3.0°≦ω≦12° ‥‥(10c)
また、各実施例の光学系において、以下の条件式(11)を満足することが望ましい。
0.25≦LF1/Lf (11)
Lfは開口絞りSPから光学系の最も物体側の面までの距離である。また、LF1は第1の光学素子の開口絞りSPに近い側の面から開口絞りSPまでの光軸OA上の距離である。
条件式(11)は、第1の光学素子の配置に関する式である。条件式(11)の下限値を下回る場合、第1の光学素子は相対的に開口絞りSPに近い位置に配置されることになる。しかし、口径食のある光学系では開口絞りSPに近接した位置における軸外光束の径は軸上光束の径と比較して小さくなっている。このため、条件式(11)の下限値を下回るような位置に式(1)を満足する第1の光学素子を設けた場合、軸上光束と軸外光束の両方に対して十分な光量分布を与えることが困難となる。
なお、式(11)の数値範囲としては、以下の式(11a)から式(11d)に順に設定することが好ましい。
0.28≦LF1/Lf (11a)
0.32≦LF1/Lf (11b)
0.36≦LF1/Lf (11c)
0.40≦LF1/Lf (11d)
また、各実施例の光学系において、以下の条件式(12)を満足することが望ましい。
0.25≦LF2/Lr (12)
Lrは開口絞りSPから光学系の最も像側の面までの光軸OA上の距離である。また、LF2は第2の光学素子の開口絞りSPに近い側の面から開口絞りSPまでの光軸OA上の距離である。
条件式(12)は、第2の光学素子の配置に関する式である。条件式(12)の下限値を下回る場合、第2の光学素子は相対的に開口絞りSPに近い位置に配置されることになる。しかし、口径食のある光学系では軸外光束の径は軸上光束の径と比較して小さくなっているため、条件式(12)の下限値を下回るような位置に式(2)を満足する第2の光学素子を設けた場合、軸外光束に十分な光量分布を与えることが困難となる。
なお、式(12)の数値範囲としては、以下の式(12a)から式(12d)に順に設定することが好ましい。
0.35≦LF2/Lr (12a)
0.40≦LF2/Lr (12b)
0.45≦LF2/Lr (12c)
0.50≦LF2/Lr (12d)
次に各実施例の光学系についてより詳しく説明する。
[実施例1]
本実施例の光学系1の断面図は、図1に示した通りである。図2(a)は光学系1が無限遠に合焦したときの収差図であり、図2(b)は光学系1が最至近距離に合焦したときの収差図である。
本実施例の光学系1は、物体側から像側へ順に開口絞りSPを含む正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3により構成されている。第1レンズ群L1は第1の光学素子11を有しており、第3レンズ群L3は第2の光学素子12を有している。
第1の光学素子11は、第4レンズである。第4レンズの物体側の曲面には、光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。
第2の光学素子12は、第9レンズである。第9レンズの像側の曲面には、光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。第1の光学素子11および第2の光学素子12の透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。
光学系1は第2レンズ群L2を図1に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。なお、フォーカシングに際して第1レンズ群L1および第3レンズ群L3は不動である。
また、図2に示した収差図において、FnoはFナンバーであり、ωは撮影半画角である。また、非点収差図におけるSはサジタル像面における非点収差、Mはメリジオナル像面における非点収差を表わしている。
なお、本実施例の光学系1は、各光学面の曲率中心及び像面の中心位置が光軸上に配置された共軸系であるが、必要に応じて光学系1を非共軸系としてもよい。
[実施例2]
本実施例の光学系2の断面図は、図3に示した通りである。図4(a)は光学系2が無限遠物体に合焦したときの収差図であり、図4(b)は光学系2が最至近距離に合焦したときの収差図である。
本実施例に係る光学系2は、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSP、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4により構成される。第1レンズ群L1は第1の光学素子21を有しており、第4レンズ群L4は第2の光学素子22を有している。
第1の光学素子21は第5レンズである。第5レンズの物体側の曲面には光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。第2の光学素子22は、第13レンズである。第13レンズの物体側の曲面には光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。第1の光学素子21および第2の光学素子22の透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。
光学系2は第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3を図3に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。フォーカシングに際して第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔は変化する。なお、フォーカシングに際して第1のレンズ群L1と第4レンズ群L4、開口絞りSPは不動である。
[実施例3]
本実施例の光学系3の断面図は、図5に示した通りである。図6(a)は光学系3が無限遠物体に合焦したときの収差図であり、図6(b)は光学系3が最至近距離に合焦したときの収差図である。
本実施例の光学系3は、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSPを含む正の屈折力の第3レンズ群L3により構成される。第1レンズ群L1は第1の光学素子31を有しており、第3レンズ群L3は第2の光学素子32を有している。
第1の光学素子31は第2レンズである。第2レンズの物体側の曲面には光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。第2の光学素子32は第13レンズである。第13レンズの物体側の曲面には光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。第1の光学素子31および第2の光学素子32の透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。
光学系3は第2レンズ群L2を図5に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。なお、フォーカシングに際して第1レンズ群L1および第3レンズ群L3は不動である。
上述した各実施例における第1の光学素子および第2の光学素子の透過率分布を図7に示す。図7の横軸は各光学素子において有効径で規格化した径を表わしている。図7の縦軸は各光学素子の透過率を示している。
次に、上述した実施例1から3のそれぞれに対応する数値実施例1から3を示す。ただし各数値実施例において、mを光入射側から数えた面の番号としたとき、dmは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。なお、面データにおけるrは各光学面の曲率半径、dは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。また、ndは光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のアッベ数を表わしている。
なお、アッべ数νdは、フラウンホーファー線のF線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率を各々NF、Nd、NCとしたとき以下の式(13)で定義される値である。
νd=(Nd−1)/(NF−NC) (13)
(数値実施例1)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 106.149 9.00 1.48749 70.2 67.59
2 -290.997 0.50 66.92
3 51.244 9.50 1.49700 81.5 59.33
4 231.499 3.00 57.97
5 -630.036 3.50 1.83400 37.2 57.44
6 93.250 2.50 53.74
7 60.005 8.00 1.49700 81.5 52.21
8 -624.746 0.50 51.40
9 29.265 3.20 1.71736 29.5 42.32
10 24.308 12.50 37.96
11(絞り) ∞ (可変) 35.51
12 -2278.322 4.50 1.84666 23.9 33.90
13 -55.787 2.00 1.71999 50.2 33.15
14 41.821 (可変) 29.87
15 -30.566 2.50 1.74077 27.8 25.94
16 196.247 8.50 1.77250 49.6 28.92
17 -39.608 0.50 32.22
18 106.631 6.00 1.83400 37.2 35.49
19 -195.173 54.12 36.07
像面 ∞

各種データ
焦点距離 133.50
Fナンバー 2.06
画角 9.21
像高 21.64
レンズ全長 155.12
BF 54.12

物体距離 ∞ 900
結像倍率 0 -0.19
d11 2.28 17.81
d14 22.52 6.99

入射瞳位置 74.83
射出瞳位置 -91.49
前側主点位置 85.94
後側主点位置 -79.38

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 93.89 52.20 -8.11 -44.04
2 12 -65.39 6.50 3.68 0.09
3 15 82.08 17.50 17.56 10.42

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 160.74
2 3 130.14
3 5 -97.18
4 7 110.58
5 9 -273.90
6 12 67.48
7 13 -32.92
8 15 -35.53
9 16 43.34
10 18 83.44
(数値実施例2)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 100.576 8.18 1.48749 70.2 51.43
2 -110.539 10.36 51.11
3 -73.147 2.00 1.80000 29.8 46.15
4 221.575 1.20 46.36
5 110.193 7.32 1.49700 81.5 46.92
6 -89.131 0.50 46.93
7 78.003 3.86 1.84666 23.8 45.02
8 296.657 0.50 44.43
9 61.550 1.62 1.83400 37.2 42.16
10 30.847 8.28 1.48749 70.2 38.94
11 431.727 (可変) 38.31
12 -419.085 1.60 1.77250 49.6 36.40
13 54.622 4.69 34.68
14 -96.549 1.60 1.65160 58.5 34.65
15 51.384 4.43 1.84666 23.8 35.09
16 1016.285 (可変) 35.07
17(絞り) ∞ (可変) 35.16
18 41.749 6.24 1.71300 53.9 35.26
19 -474.707 1.20 34.50
20 59.897 7.05 1.49700 81.5 31.81
21 -45.125 2.01 1.56732 42.8 30.28
22 24.855 (可変) 26.70
23 -31.673 2.50 1.77250 49.6 30.17
24 -38.796 5.00 31.85
25 53.811 3.33 1.63854 55.4 35.72
26 93.388 64.01 35.57
像面 ∞

各種データ
焦点距離 180.00
Fナンバー 3.5
画角 6.85
像高 21.64
レンズ全長 225.02
BF 64.01

物体距離 ∞ 480.53
結像倍率 0 -1.00
d11 2.86 26.93
d16 26.22 2.15
d17 24.35 4.13
d22 24.12 44.33

入射瞳位置 123.85
射出瞳位置 -71.92
前側主点位置 65.49
後側主点位置-115.99

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 72.82 43.81 16.01 -18.93
2 12 -49.86 12.32 1.65 -7.24
3 18 133.67 16.50 -28.11 -31.96
4 23 614.89 10.83 29.03 21.98

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 109.41
2 3 -68.53
3 5 100.37
4 7 123.99
5 9 -75.97
6 10 67.69
7 12 -62.46
8 14 -51.25
9 15 63.79
10 18 54.09
11 20 52.96
12 21 -27.96
13 23 -263.71
14 25 192.55
(数値実施例3)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 251.287 16.40 1.48749 70.2 136.79
2 -569.439 47.74 136.06
3 134.398 21.28 1.43387 95.1 109.05
4 -239.479 0.24 107.08
5 -237.555 4.00 1.61340 44.3 106.84
6 178.770 17.18 99.74
7 76.688 14.20 1.43387 95.1 91.82
8 318.525 1.03 90.44
9 60.263 6.00 1.51633 64.1 79.97
10 47.352 (可変) 71.90
11 -1630.821 4.00 1.92286 18.9 68.72
12 -301.810 3.20 1.65412 39.7 68.02
13 149.471 (可変) 64.76
14(絞り) ∞ 8.36 50.77
15 327.772 2.18 1.72047 34.7 47.70
16 40.638 10.87 1.72916 54.7 45.59
17 -927.465 10.02 44.66
18 103.249 5.93 1.84666 23.8 41.32
19 -133.810 1.71 1.71300 53.9 40.73
20 45.777 5.62 38.42
21 -155.221 1.67 1.88300 40.8 38.44
22 121.068 6.32 39.25
23 137.098 3.35 1.74951 35.3 43.66
24 -256.865 5.53 43.81
25 85.030 7.34 1.65412 39.7 46.37
26 -133.787 2.00 1.92286 18.9 46.23
27 -3193.452 21.53 46.19
28 ∞ 2.20 1.51633 64.1 45.50
29 ∞ 67.58 45.45
像面 ∞

各種データ
焦点距離 390.11
Fナンバー 2.90
画角 3.17
像高 21.64
レンズ全長 365.09
BF 67.58

物体距離 ∞ 2700
結像倍率 0 -0.17
d10 22.04 58.11
d13 45.57 9.50

入射瞳位置 510.84
射出瞳位置 -89.81
前側主点位置 -66.00
後側主点位置-322.53

レンズユニットデータ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 224.17 128.07 12.46 -90.15
2 11 -246.73 7.20 3.87 -0.14
3 14 1317.85 94.63 116.70 38.23

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 360.00
2 3 201.89
3 5 -165.69
4 7 228.74
5 9 -508.53
6 11 400.73
7 12 -152.40
8 15 -64.59
9 16 53.65
10 18 69.63
11 19 -47.65
12 21 -76.81
13 23 119.70
14 25 80.55
15 26 -151.36
16 28 ∞
各数値実施例における種々の数値を表1にまとめて示す。
Figure 0006821365
[光学機器]
図8は、本発明の一実施形態としての光学機器としての撮像装置(デジタルスチルカメラ)100の概略図である。本実施形態の撮像装置100は、カメラ本体70と、上述した実施例1から3のいずれかと同様である光学系71と、光学系71によって形成される像を光電変換する受光素子(撮像素子)72を備える。
本実施形態の撮像装置100は、上述した各実施例のいずれかに係る光学素子を有するため、合焦距離の変化によるアポダイゼーション効果の変化を低減した画像を得ることができる。なお、受光素子72としては、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を用いることができる。このとき、受光素子72により取得された画像の歪曲収差や色収差等の諸収差を電気的に補正することにより、出力画像を高画質化することが可能になる。
なお、上述した各実施例の光学系は、図8に示したデジタルスチルカメラに限らず、銀塩フィルム用カメラやビデオカメラ、望遠鏡等の種々の光学機器に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
1,2,3 光学系
11,21,31 第1の光学素子
12,22,32 第2の光学素子
SP 開口絞り

Claims (14)

  1. 複数のレンズを有し、フォーカシングに際して前記複数のレンズの少なくとも1つが移動する光学系であって、
    開口絞りと、
    前記開口絞りの光入射側に配置され、中心から周辺に向かって透過率が減少する第1の光学素子と、
    前記開口絞りの光出射側に配置され、中心から周辺に向かって透過率が減少する第2の光学素子と、を備え、
    前記第1の光学素子の最大の透過率をT1、
    前記第2の光学素子の最大の透過率をT2、
    前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦しているときに、軸上光束のマージナル光線が前記第1の光学素子に入射する位置での前記第1の光学素子の透過率をTe1、
    前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦しているときに、軸上光束のマージナル光線が前記第2の光学素子に入射する位置での前記第2の光学素子の透過率をTe2としたとき、
    0≦Te1/T1≦0.4
    0.6≦Te2/T2≦1
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 無限遠に合焦している時の前記光学系の全系の焦点距離をf、前記開口絞りの光入射側に配置された光学系の焦点距離をffとしたとき、
    −0.05≦f/ff≦4
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 無限遠に合焦している時の前記光学系の最も物体側の面から像面までの光軸上の距離をL、無限遠に合焦している時の前記光学系の全系の焦点距離をfとしたとき、
    0.5≦L/f≦2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
  4. 前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第1の光学素子に入射する高さをhi1とし、
    前記開口絞りが開放であり最至近距離に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第1の光学素子に入射する高さをhm1としたとき、
    0.85≦hm1/hi1≦1.15
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学系。
  5. 前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第2の光学素子に入射する高さをhi2とし、
    前記開口絞りが開放であり最至近距離に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第2の光学素子に入射する高さをhm2としたとき、
    0.5≦hm2/hi2≦0.96
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学系。
  6. 前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第1の光学素子に入射する高さをhi1とし、
    前記第1の光学素子において光軸からの距離がhi1/2である位置における前記第1の光学素子の透過率をTh1としたとき、
    0.85≦Th1/T1
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学系。
  7. 前記開口絞りが開放であり無限遠に合焦している場合に軸上光束のマージナル光線が前記第2の光学素子に入射する高さをhi2とし、
    前記第2の光学素子において光軸からの距離がhi2/2である位置における前記第2の光学素子の透過率をTh2としたとき、
    0.85≦Th2/T2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学系。
  8. 前記光学系の最も物体側の面から前記開口絞りまでの光軸上の距離をLf、前記開口絞りから前記第1の光学素子の前記開口絞りに近い側の面までの光軸上の距離をLF1としたとき、
    0.25≦LF1/Lf
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学系。
  9. 前記光学系の最も像側の面から前記開口絞りまでの光軸上の距離をLr、前記開口絞りから前記第2の光学素子の前記開口絞りに近い側の面までの光軸上の距離をLF2としたとき、
    0.25≦LF2/Lr
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光学系。
  10. 物体側から像側へ順に配置された、前記開口絞りを含む正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群から構成されており、
    前記第1レンズ群は前記第1の光学素子を有し、
    前記第3レンズ群は前記第2の光学素子を有し、
    無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群および前記第3レンズ群は不動であり、前記第2レンズ群は像側へ移動することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光学系。
  11. 物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、前記開口絞り、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群から構成されており、
    前記第1レンズ群は前記第1の光学素子を有し、
    前記第4レンズ群は前記第2の光学素子を有し、
    無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群および前記第4レンズ群は不動であり、前記第2レンズ群は像側へ移動し、前記第3レンズ群は物体側へ移動することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光学系。
  12. 物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、前記開口絞りを含む正の屈折力の第3レンズ群から構成されており、
    前記第1レンズ群は前記第1の光学素子を有し、
    前記第3レンズ群は前記第2の光学素子を有し、
    無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群および前記第3レンズ群は不動であり、前記第2レンズ群は像側へ移動することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光学系。
  13. 前記第1の光学素子および前記第2の光学素子はそれぞれ光吸収性を有する薄膜が設けられたレンズであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光学系。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する撮像素子を有することを特徴とする光学機器。
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