JP6991798B2 - 光学系およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系およびそれを有する光学機器に関し、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ等の撮像素子を用いた撮像装置、あるいは銀塩写真フィルムを用いたカメラ等の光学機器において好適なものである。
撮像光学系の光学性能として、焦点外れ像(ボケ像)の見え方が重要となる場合がある。ボケ像の見え方を決める要因の1つにボケ像の光量分布がある。特に、ボケ像の輪郭付近において光量がなだらかに減少するような光量分布が好まれる傾向にある。
このような光量分布は、アポダイゼーション効果によって得ることができる。アポダイゼーション効果は、光軸から離れるにつれて透過率が減少するような光学素子を用いることで得ることができる。
特許文献1には、アポダイゼーション効果を得るために、透過率分布を有する光学素子を光学系に設けることが記載されている。
国際公開第2016/039147号公報
しかしながら、特許文献1では透過率分布を有する光学素子を設けたことによる光学性能の変化については考慮されていない。特に、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部をレンズ上に設けることによって透過率分布を有する光学素子を形成する場合、光吸収部の厚さ分布によって光学系の諸収差が変動してしまうことが考えられる。
本発明の目的は、厚さ分布を有する光吸収部を備える光学系において良好な光学性能を得ることである。
本発明の一側面としての光学系は、第1の非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズを有する光学系であって、光軸上に配置され、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部を備え、前記光吸収部は第2の非球面を有し、前記非球面レンズの波長550nmにおける屈折率をnG、前記光吸収部の波長550nmにおける屈折率をnF、前記第1の非球面の非球面サグ量をXG、前記第2の非球面の非球面サグ量をXF、前記第1の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhG、前記第2の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhF、波長550nmの光の波長をλ 550 としたとき、
|nG×XG/(nF×XF)|>1.00
0.800≦hG/hF≦1.30
1.00≦nF×XF/λ 550
なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、厚さ分布を有する光吸収部を備える光学系において良好な光学性能を得ることができる。
実施例1の光学系の断面図である。 実施例1の光学系の収差図である。 実施例2の光学系の断面図である。 実施例2の光学系の収差図である。 実施例3の光学系の断面図である。 実施例3の光学系の収差図である。 各実施例における光吸収部の厚さ分布を示した図である。 撮像装置の概略図である。
以下、本発明の光学系およびそれを有する光学機器の実施例について説明する。
図1、3、5は無限遠に合焦している場合の実施例1から3の光学系の断面図である。
各レンズ断面図において、SPは開口絞りを表している。また、IPは像面を表わしている。各実施例の光学系をビデオカメラやデジタルカメラの撮像光学系として用いる際には、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が像面IPに配置される。各実施例の光学系を銀塩フィルムカメラの撮像光学系として用いる際には、フィルムが像面IPに配置される。また、OAは光軸を表わしている。
各実施例の光学系は、非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズと、光軸に垂直な方向に透過率分布を有する光吸収部を備える。
図1に示した実施例1の光学系1および図3に示した実施例2の光学系2において、GEが非球面レンズ、FEが光吸収部である。図5に示した実施例3の光学系3において、GEが非球面レンズ、FE1及びFE2が光吸収部である。
非球面レンズGE及び光吸収部FEの光入射面または光射出面の少なくとも一方の光学面は非球面となっている。すなわち非球面レンズGEは第1の非球面を有し、光吸収部FEは第2の非球面を有する。非球面は球面形状と異なる面形状であれば良い。非球面としては放物面、楕円面、双曲面などがある。また、非球面は一部の領域に球面を含んでいても良い。
光吸収部FEは、光を吸収する材料を含んでいる。光軸と直交する方向に光吸収部FEの厚さを変化させることによって透過率分布を形成している。光吸収部FEの透過率分布としては、アポダイゼーション効果を奏するような透過率分布であれば良い。このような透過率分布としては、光軸から周辺へ向かって連続的に透過率が減少しているような透過率分布であっても良いし、段階的に透過率が減少している透過率分布であっても良い。また、中心に透過率が一定である領域が設けられているような透過率分布であっても良い。
光吸収部FEは、基板上に光吸収特性を有する材料を型で成形することで形成することができる。成形する材料としては、熱硬化性、熱可塑性、光硬化性など性質を有する材料を用いることができる。また、真空蒸着によって基板上に光吸収特性を有する材料を堆積しても良い。
なお、基板としては、レンズ等の曲面を有するものに限らず、平板状でも良いし、フィルム状でも良い。
また、光吸収部FEとしては、色ガラスなどの光を吸収する物質を含有する媒質を用いることもできる。この場合、光を吸収する物質を含有する媒質の厚みを変化させて透過率分布を形成することができる。
上述のように、ボケ像の光量分布は、ボケ像の輪郭付近(エッジ部)において光量がなだらかに減少するような光量分布となることが好ましい。反対に、ボケ像の輪郭付近で光量が大きくなる場合、ボケ像の輪郭が強調されてしまうため好ましくない。なお、ここで言うボケ像とは、被写体の動きや手ぶれによりぼけた像ではなく、撮像光学系の焦点面から焦点深度以上はなれた位置に形成される像(デフォーカス像)を意味する。
これに対して、各実施例の光学系は上述のような光吸収部FEを有するため、ボケ像の光量分布をボケ像の輪郭付近においてなだらかに光量が減少するような光量分布にすることができる。
なお、実施例3のように光吸収部を2つ設けても良い。開口絞りSPの光入射側と光出射側に透過率分布のある光吸収部FEをそれぞれ設けた場合、それぞれの光吸収部FEにより与えられる光量分布が重ねあわされることになる。このため、透過率分布のある光吸収部FEを1つだけ設けた場合に軸外光束に対して生じる光量分布の非対称性を低減させることができる。ゆえに、開口絞りSPの光入射側に光吸収部FE1を設け、光出射側に光吸収部FE2を設けることで、各像高に集光するそれぞれの光束に対して有効にアポダイゼーション効果を与えることができる。結果として、より良いボケ像を得ることができる。
次に、厚さ分布のある光吸収部FEによる光学性能の変化について説明する。
各実施例の光学系は、前述した光吸収部FEを用いることでアポダイゼーション効果を得ている。このとき、光吸収部FEは光軸に垂直な方向に厚さ分布を有するため、光吸収部FEは基板の面形状とは異なる形状となる。
光吸収部FEが無い状態で設計された光学系に、透過率分布のある光吸収部FEを付加する場合、光学性能の変化を補償する必要がある。各実施例の光学系では、光吸収部FEによる光学性能の変化を補償するための非球面レンズGEを配置し、両者の軸上光線のマージナル光線が通過する高さが同等になるようにしている。また、光吸収部FEと非球面レンズGEにおける球面形状からの差分量を非球面サグ量とするとき、両者の非球面サグ量を適切に設定している。
具体的には、各実施例の光学系は以下の条件式(1)および(2)を共に満たすように構成されている。
|nG×XG/(nF×XF)|>1.00 (1)
0.800≦hG/hF≦1.30 (2)
式(1)および(2)において、nGは非球面レンズGEの波長550nmにおける屈折率である。nFは光吸収部FEの波長550nmにおける屈折率である。XGは非球面レンズGEが有する第1の非球面の非球面サグ量である。XFは光吸収部FEが有する第2の非球面の非球面サグ量である。hGは、光学系が無限遠に合焦しており開口絞りSPを開放した状態で、光軸OA上に集光される軸上光束のマージナル光線(軸上マージナル光線)RAが非球面レンズGEを通過する位置の高さ(光軸からの距離)である。hFは、光学系が無限遠に合焦しており開口絞りSPを開放した状態で、光軸OA上に集光される軸上マージナル光線RAが光吸収部FEを通過する位置の高さ(光軸からの距離)である。
なお、非球面サグ量XFは、光吸収部FEにおける第2の非球面の光線有効領域のうち光軸から最も離れた位置から参照球面までの光軸方向の距離である。また、非球面サグ量XGは、非球面レンズGEにおける第2の非球面の光線有効領域のうち光軸から最も離れた位置から参照球面までの光軸方向の距離である。参照球面は非球面の近軸曲率と等しい曲率を有し、非球面と光軸の交点で非球面に接する球面である。近軸曲率は、例えば非球面の中心から有効径の2割までの範囲の領域に対して球面をフィッティングして求めれば良い。なお、近軸曲率半径は非球面の中心から有効径の5割または7割の範囲の領域に対して球面をフィッティングして求めても良い。
ここで、hFおよびhGについて図1を用いて説明する。図1は、前述のように実施例1の光学系1の無限遠合焦時の断面図である。実施例1の光学系では、第13レンズの像面側の面に光吸収部FEが設けられている。また、第14レンズが非球面レンズGEである。第14レンズの物体側の面は非球面となっている。このとき、hFは、図1に示すように、軸上マージナル光線RAが光吸収部FEの第2の非球面を通過する位置の光軸からの高さである。hGは、図1に示すように、軸上マージナル光線RAが非球面レンズGEの第1の非球面を通過する位置の光軸からの高さである。
式(1)は非球面レンズGEおよび光吸収部FEの非球面サグ量に関する。式(1)の下限値を下回る程に光吸収部FEの非球面サグ量XFが大きくなってしまうと、非球面レンズGEで光学性能を補償することが困難となってしまい、良好な光学性能を得ることが難しくなる。
式(2)は非球面レンズGEによる光学性能の補正効果の撮像面内における均一性に関する。任意の光学面における軸上マージナル光線RAの光線高さは、その光学面で発生する収差量と相関がある。軸上マージナル光線RAの光線高さが大きく異なる光学面では、同一の非球面サグ量を付与した場合でも発生する収差量が大きく異なる。
式(2)の下限値を下回る、または上限値を上回る程に非球面レンズGEにおける軸上マージナル光線RAの高さと光吸収部FEにおける軸上マージナル光線RAの高さが異なることは、非球面レンズGEと光吸収部FEが離れて配置されていることに相当する。この場合、撮像面内全域で良好に光学性能を補償することが困難となる。
なお、式(1)の数値範囲としては、以下の式(1a)から式(1d)に順に設定することが好ましい。
|nG×XG/(nF×XF)|>1.20 (1a)
|nG×XG/(nF×XF)|>1.50 (1b)
|nG×XG/(nF×XF)|>1.90 (1c)
|nG×XG/(nF×XF)|>2.30 (1d)
なお、式(2)の数値範囲としては、以下の式(2a)から式(2e)に順に設定することが好ましい。
0.820≦hG/hF≦1.26 (2a)
0.840≦hG/hF≦1.20 (2b)
0.860≦hG/hF≦1.15 (2c)
0.880≦hG/hF≦1.12 (2d)
0.900≦hG/hF≦1.08 (2e)
なお、光学系が光吸収部を複数有する場合および非球面レンズを複数有する場合には、式(1)および式(2)を共に満たす光吸収部および非球面レンズが1組あれば良い。
さらに、光吸収部FEの消衰係数を適切に定めることによって、光吸収部FEによる光学性能の変化を補償することができる。このため、各実施例の光学系は以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.0500≦k550≦0.950 (3)
550は、光吸収部FEの波長550nmにおける消衰係数である。ここで、消衰係数とは、光吸収量を表すパラメータである。波長をλ、光吸収部FEの厚さをt、波長λにおける光吸収部FEの消衰係数をk(λ)とするとき、波長λの光の透過率T(λ)は式(4)与えられる。
Figure 0006991798000001
つまり、光吸収部FEの端部(各実施例の光学系において光吸収部FEの透過率が最も低くなっている位置)で所定の透過率を実現するためには、消衰係数と光吸収部FEの厚さを適切に定めればよい。
式(3)は、光吸収部FEの消衰係数に関する。式(3)の下限値を下回ると、光吸収部FEの厚さを厚くしなければ良好なアポダイゼーション効果を得ることが難しくなる。光吸収部FEの厚さが厚くなるほど、良好な光学性能を得るために必要な非球面レンズGEの非球面サグ量が大きくなってしまう。この場合、非球面レンズGEの製造が困難となるため好ましくない。式(3)の上限値を上回ると、良好なアポダイゼーション効果を得るために必要な光吸収部FEの厚さを薄くすることができるが、僅かな厚みの誤差で透過率が大きく変動してしまう。この場合、光吸収部FEを製造する際に光吸収部FEの厚さの制御が難しくなってしまう。
なお、式(3)の数値範囲としては、以下の式(3a)から式(3e)に順に設定することがより好ましい。
0.0600≦k550≦0.900 (3a)
0.0800≦k550≦0.800 (3b)
0.100≦k550≦0.700 (3c)
0.120≦k550≦0.600 (3d)
0.140≦k550≦0.500 (3e)
さらに、光吸収部FEの最大の厚さを適切に定めることによって、光吸収部FEの製造を容易にすることができる。したがって、各実施例の光学系は、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
1.00≦nF×XF/λ550 (5)
式(5)において、λ550は波長550nmの光の波長である。
式(5)は、光吸収部FEの最大の厚さに関する。式(5)の下限を下回ると、光吸収部FEの最大の厚さが薄くなりすぎ、光吸収部FEを製造する際に光吸収部FEの厚さ分布の制御が難しくなってしまう。
なお、式(5)の右辺の値が大きくなりすぎると、良好な光学性能を得るために必要な非球面レンズGEの非球面サグ量を大きくしていく必要があるため非球面レンズGEの製造が困難となる。そのため、式(5)の数値範囲としては、以下の式(5a)から式(5e)に順に設定することがより好ましい。
1.00≦nF×XF/λ550≦80.0 (5a)
1.20≦nF×XF/λ550≦50.0 (5b)
1.40≦nF×XF/λ550≦40.0 (5c)
1.60≦nF×XF/λ550≦20.0 (5d)
1.80≦nF×XF/λ550≦10.0 (5e)
さらに、光吸収部FEと非球面レンズGEの位置関係を適切に定めることによって、光吸収部FEを導入することによる光学性能の変化を補償することができる。そのため、各実施例の光学系は以下の式(6)を満足することが好ましい。
0≦d/L<0.25 (6)
式(6)におけるLは、光学系が無限遠に合焦している時の、光学系の最も物体側の光学面から、最も像側の光学面までの光軸上の距離である。dは、非球面レンズGEと光吸収部FEの光軸上の距離である。
式(6)は、光吸収部FEと非球面レンズGEの位置関係に関する。前述のように、光吸収部FEと非球面レンズGEは発生する収差量が略同等となる位置に配置することで、撮像面内全域で結像性能を補償することができる。
dおよびLは負値をとることが無いため式(6)の下限を下回ることは無い。また、d/Lの値が零となるのは非球面レンズGEの非球面上に光吸収部FEが配置されている場合である。
式(6)の上限を上回るほどに光吸収部FEと非球面レンズGEが離れて配置されると、それぞれで発生する収差量が大きく異なってしまう。このため、撮像面内の全域で十分に良好な光学性能を得ることが難しくなる。
なお、式(6)の数値範囲としては、以下の式(6a)から式(6e)に順に設定することがより好ましい。
0≦d/L<0.220 (6a)
0≦d/L<0.200 (6b)
0≦d/L<0.150 (6c)
0≦d/L<0.120 (6d)
0≦d/L<0.100 (6e)
また、各実施例の光学系は以下の式(7)を満たすことが好ましい。
0.700≦mG/mF≦1.40 (7)
式(7)は非球面レンズGEによる光学性能の補正効果の撮像面内における均一性に関する。式(7)においてmGは、メリジオナル断面において、最大像高に集光される軸外光束REが非球面レンズGEの第1の非球面を通過する領域のうち、光軸からの距離が最大となる位置の高さである。非球面レンズGEが開口絞りSPの光入射側に配置されている場合には、マージナル光線RELが第1の非球面を通過する位置がmGとなる。また、非球面レンズGEが開口絞りSPの光出射側に配置されている場合には、マージナル光線REUが第1の非球面を通過する位置がmGとなる。
式(7)においてmFは、メリジオナル断面において、最大像高に集光される軸外光束REが光吸収部FEの第2の非球面を通過する領域のうち、光軸からの距離が最大となる位置の高さである。光吸収部FEが開口絞りSPの光入射側に配置されている場合には、マージナル光線RELが第2の非球面を通過する位置がmFとなる。また、光吸収部FEが開口絞りSPの光出射側に配置されている場合には、マージナル光線REUが第2の非球面を通過する位置がmFとなる。
式(7)の下限値を下回る、または上限値を上回る程に非球面レンズGEを通過する軸外光束の高さと光吸収部FEを通過する軸外光束の高さが異なる場合、撮像面内の全域で十分に良好な光学性能を得ることが困難となる。
なお、式(7)の数値範囲としては、以下の式(7a)から式(7e)に順に設定することがより好ましい。
0.710≦mG/mF≦1.30 (7a)
0.720≦mG/mF≦1.20 (7b)
0.730≦mG/mF≦1.15 (7c)
0.740≦mG/mF≦1.10 (7d)
0.750≦mG/mF≦1.06 (7e)
さらに、光吸収部FEの非球面形状を適切に定めることによって、光量を落としすぎず良好なアポダイゼーション効果を得ることができる。そのため、各実施例の光学系は以下の条件式(8)を満足することが好ましい。
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.8 (8)
式(8)におけるrFは、光吸収部FEの第2の非球面の有効径(光線有効領域の直径)である。dXF(r)は、光軸からの距離がrである位置における光軸からの距離に対する光吸収部FEの厚さの変化量である。dXF(r)は光軸からの距離がrである位置において光吸収部FEの厚さを光軸からの距離で微分した値ということもできる。
式(8)は光吸収部FEの非球面形状に関する。式(8)の下限値は、光吸収部FEの厚さが光軸から離れるに従って減少しないことを意味する。dXF(rF/)/dXF(rF/2)の値が大きくなることは、光吸収部FEの厚さの変化量がなだらかになることを意味する。式(8)の上限を上回るほどに光吸収部FEの厚さの変化量がなだらかになると、光吸収部FEの比較的光軸に近い位置を透過する光も光吸収部FEによって吸収されてしまうため、光吸収部FEを透過する光の光量が小さくなりすぎる。
なお、式(8)の数値範囲としては、以下の式(8a)から式(8e)に順に設定することがより好ましい。
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.700 (8a)
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.600 (8b)
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.500 (8c)
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.400 (8d)
0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.300 (8e)
さらに、光吸収部FEと非球面レンズGEの非球面形状を適切に定めることによって、光吸収部FEを導入することによる光学性能の変化をより良好に補正することができる。そのため、各実施例の光学系は以下の条件式(9)を満足することが好ましい。
0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.8 (9)
式(9)におけるrGは、非球面レンズGEの第1の非球面の有効径(光線有効領域の直径)である。dXG(r)は、光軸からの距離がrである位置における光軸からの距離に対する非球面レンズGEの非球面サグ量の変化量である。dXG(r)は光軸からの距離がrである位置において非球面レンズGEの非球面サグ量を光軸からの距離で微分した値ということもできる。
式(9)は光吸収部FEと非球面レンズGEの非球面形状に関する。式(9)の上限値を上回ると、光吸収部FEの非球面サグ量の方が急峻な変化をするため、非球面レンズGEで光学性能を十分に補正することが困難となる。
なお、式(9)の数値範囲としては、以下の式(9a)から式(9d)に順に設定することがより好ましい。
0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.650 (9a)
0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.550 (9b)
0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.450 (9c)
0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.350 (9d)
さらに、光吸収部FEの透過率分布を適切に定めることによって、光量を落としすぎず良好なアポダイゼーション効果を得ることができる。そのため、各実施例の光学系は以下の条件式(10)を満足することが好ましい。
T(rF/4)/T(0)≧0.400 (10)
式(10)におけるT(r)は、光軸からの距離がrである位置における光吸収部FEの波長550nmの光の透過率である。なお、T(r)は光吸収部FEの各位置において光を光軸と平行な方向に入射させた際の透過率である。
式(10)は光吸収部FEの透過率分布に関する。式(10)の下限を下回ると、光吸収部FEの比較的光軸に近い位置を透過する光も光吸収部FEによって吸収されてしまうため、光吸収部FEを透過する光の光量が小さくなりすぎる。
なお、式(10)の数値範囲としては、以下の式(10a)から式(10d)に順に設定することがより好ましい。
T(rF/4)/T(0)≧0.500 (10a)
T(rF/4)/T(0)≧0.600 (10b)
T(rF/4)/T(0)≧0.650 (10c)
T(rF/4)/T(0)≧0.700 (10d)
T(rF/4)/T(0)≧0.750 (10e)
次に、各実施例の光学系について述べる。
実施例1の光学系1の断面図は、図1に示した通りである。実施例1の光学系1は、物体側から像側へ順に配置された正の屈折力の第1レンズ群L1、開口絞りSPを含む正の屈折力の第2レンズ群L2により構成される。第2レンズ群L2は非球面レンズGE及び透過率分布をもつ光吸収部FEを有している。
光吸収部FEは、第13レンズの像側の曲面に、光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。光吸収部FEの透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。非球面レンズGEは、第14レンズの物体側の曲面が非球面形状となっている。
光学系1は光学系全系を図1に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。
また、図2に示した収差図において、FnoはFナンバーであり、ωは撮影半画角である。また、非点収差図におけるSはサジタル像面における非点収差、Mはメリジオナル像面における非点収差を表わしている。これは図4,6に示す収差図においても同様である。
なお、本実施例の光学系1は、各光学面の曲率中心及び像面の中心位置が光軸上に配置された共軸系であるが、必要に応じて光学系1を非共軸系としてもよい。
実施例2の光学系2の断面図は、図3に示した通りである。光学系2は、物体側から像側へ順に配置された開口絞りSPを含む正の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2により構成される。第1レンズ群L1は非球面レンズGE及び透過率分布をもつ光吸収部FEを有している。
光吸収部FEは、第2レンズの物体側の曲面に、光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。光吸収部FEの透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。非球面レンズGEは、第2レンズの物体側の曲面が非球面形状となっている。
光学系2は第1レンズ群L1を図3に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。フォーカシングに際して第2レンズ群L2は不動である。
実施例3の光学系3の断面図は、図5に示した通りである。光学系3は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群L1、開口絞りSPを含む正の屈折力の第2レンズ群L2により構成される。第2レンズ群L2は非球面レンズGE及び透過率分布をもつ光吸収部FE1、FE2を有している。
光吸収部FE1は、第4レンズの物体側の曲面に、光吸収部FE2は、第7レンズの物体側の曲面に、光吸収性を有する薄膜が設けられており、これによって透過率分布を形成している。光吸収部FE1及びFE2の透過率は、共に中心から周辺に向かって透過率が単調に減少するよう変化している。非球面レンズGEは、第6レンズの物体側の曲面が非球面形状となっている。
光学系3は第2レンズ群L2を図3に示した矢印のように移動させることで無限遠から最至近距離までフォーカシングを行うことができる。フォーカシングに際して第1レンズ群L1は不動である。
上述した各実施例における光吸収部の厚さ分布を図7に示す。図7の横軸はそれぞれの光吸収部の最大径で規格化した半径を表わしている。図7の縦軸は光吸収層の厚さを示している。
次に、上述した実施例1から3のそれぞれに対応する数値実施例1から3を示す。ただし各数値実施例において、mを光入射側から数えた面の番号としたとき、dmは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。なお、面データにおけるrは各光学面の曲率半径、dは第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。また、ndは光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のd線に対する屈折率アッベ数を表わしている。
なお、アッべ数νdは、フラウンホーファー線のF線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率を各々NF、Nd、NCとしたとき以下の式(13)で定義される値である。
νd=(Nd-1)/(NF-NC) (11)
また、各数値実施例において、非球面形状の光学面については、面番号の後に*(アスタリスク)の符号を付加している。また、各非球面係数における「e±P」は「×10±P」を意味している。光学面の非球面形状は、光軸方向における面頂点からの変位量をx、光軸方向に垂直な方向における光軸からの高さをh、近軸曲率半径をR、円錐定数をk、非球面係数をA,B,C,D,E,F,G,Hとするとき、以下の式(12)により表される。
Figure 0006991798000002
また、光軸からの高さがhである位置での光吸収層の厚さt(h)は、係数をa,b、nを任意の自然数とするとき、以下の式(13)により表される。
t(h)=(rF/2)×a(h-b×rF/2) (13)
[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 80.638 3.65 1.58313 59.4 53.07
2* 27.990 10.97 43.83
3 -300.298 2.00 1.48749 70.2 43.56
4 47.192 3.85 41.11
5 191.015 4.60 1.91082 35.3 41.10
6 -97.757 3.90 40.94
7 -45.409 1.84 1.59270 35.3 39.99
8 122.533 2.85 39.97
9 61.121 8.00 1.88300 40.8 40.89
10 -78.649 0.15 40.47
11 -1091.422 7.15 1.43387 95.1 37.61
12 -37.396 0.01 1.50000 45.0 37.30
13 -37.462 1.80 1.67300 38.1 37.30
14 -105.779 (可変) 37.58
15 41.729 5.51 1.91082 35.3 35.62
16 8447.144 0.60 34.82
17 154.585 4.40 1.59349 67.0 33.22
18 -65.857 1.56 1.73800 32.3 32.12
19 29.779 5.83 27.90
20(絞り) ∞ 7.13 27.21
21 -22.300 4.25 1.49700 81.5 26.40
22 -17.289 0.02 1.50000 45.0 27.01
23 -17.302 1.50 1.69895 30.1 27.02
24 -52.827 0.19 30.00
25 93.554 7.40 1.59522 67.7 31.71
26 -33.188 0.00 2.19192 11.2 32.00
27* -33.188 0.15 32.00
28* -100.115 4.43 1.85400 40.4 32.96
29 -41.598 (可変) 34.34
像面 ∞

非球面データ
第2面
K = 0.00000e+000 B=-1.78328e-006 C=-2.44070e-009 D=-1.84376e-012
E= 1.12712e-015 F=-9.41946e-018

第28面
K = 0.00000e+000 B=-7.39139e-006 C= 1.74471e-009 D=-2.63497e-011
E= 7.34882e-014 F=-8.94415e-017

光吸収部の厚さ分布
第27面
a = 7.57306e-005 b = 0.330 n = 4 t(rF/2) = 500nm

各種データ
焦点距離 34.31
Fナンバー 1.45
画角 32.24
像高 21.64
レンズ全長 139.98
BF 39.01

d14 7.25
d29 39.01

入射瞳位置 38.18
射出瞳位置 -37.19
前側主点位置 57.04
後側主点位置 4.71

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 218.61 50.76 98.65 107.93
2 15 363.86 12.07 -64.27 -60.66
3 20 46.36 25.07 22.78 7.60

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -75.44
2 3 -83.50
3 5 71.54
4 7 -55.67
5 9 40.02
6 11 89.07
7 12 -44239.86
8 13 -87.11
9 15 46.03
10 17 78.40
11 18 -27.60
12 21 120.79
13 22 -80069.30
14 23 -37.46
15 25 42.07
16 26 0.00
17 28 80.53
[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 121.371 3.33 1.84666 23.9 69.90
2 222.042 0.22 69.40
3* 69.664 0.00 2.31872 13.4 67.01
4* 69.664 9.90 1.49700 81.5 67.01
5 -77761.066 0.15 66.13
6 40.105 12.21 1.59522 67.7 57.56
7 159.244 0.00 54.84
8 159.244 2.89 1.72047 34.7 54.84
9 30.350 6.08 44.16
10 67.763 6.76 1.77250 49.6 44.05
11 -692.244 0.00 42.49
12 -692.244 3.65 1.72047 34.7 42.49
13 33.652 8.02 36.93
14(絞り) ∞ 7.85 36.66
15 -35.775 1.95 1.67270 32.1 36.34
16 63.478 10.17 1.88100 40.1 40.38
17 -50.818 0.15 41.06
18 247.394 4.15 1.85400 40.4 39.60
19* -137.022 (可変) 39.17
20 257.380 2.03 1.71736 29.5 39.76
21 74.361 3.50 1.88100 40.1 40.02
22 602.285 (可変) 40.04
像面 ∞

非球面データ
第3面
K = 0.00000e+000 B=-4.02307e-007 C=-6.39223e-011 D=-4.11373e-014
E=-1.41683e-017 F= 1.44962e-020 G= 2.79592e-024 H=-2.72812e-027

第4面
K = 0.00000e+000 B=-4.02307e-007 C=-6.39223e-011 D=-4.11373e-014
E=-1.41683e-017 F= 1.44962e-020 G= 2.79592e-024 H=-2.72812e-027

第19面
K = 7.88575e+000 B= 3.04672e-007 C= 3.32275e-010 D=-1.04662e-012
E= 1.27587e-015

光吸収部の厚さ分布
第3面
a =1.72623e-007 b=0.600 n=6 t(rF/2)=1250nm

各種データ
焦点距離 85.00
Fナンバー 1.24
画角 14.28
像高 21.64
レンズ全長 123.50
BF 39.70

d19 0.80
d22 39.70

入射瞳位置 81.91
射出瞳位置 -30.98
前側主点位置 64.69
後側主点位置 -45.30

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 100.35 77.48 49.87 -49.01
2 20 282.80 5.52 -0.52 -3.55

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 311.46
2 3 0.00
3 4 140.05
4 6 86.74
5 8 -52.54
6 10 80.21
7 12 -44.45
8 15 -33.75
9 16 33.43
10 18 103.77
11 20 -146.45
12 21 96.00

[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 79.773 2.00 1.60311 60.6 46.37
2 28.865 8.00 39.23
3 117.212 4.00 1.77250 49.6 37.77
4 -212.879 (可変) 36.80
5 84.814 1.50 1.48749 70.2 24.71
6 19.679 10.00 21.16
7* 22.595 0.00 2.17627 20.7 14.46
8 22.595 3.50 1.91082 35.3 14.46
9 -45.147 1.00 1.73800 32.3 13.37
10 26.917 3.50 12.87
11(絞り) ∞ (可変) 12.80
12* 111.141 1.50 1.72916 54.7 12.70
13 -73.101 (可変) 12.63
14* -13.184 0.00 2.17627 20.7 12.33
15 -13.184 1.50 1.74000 28.3 12.33
16 -132.829 4.50 1.69680 55.5 15.15
17 -17.844 0.80 17.62
18* -53.671 3.20 1.58313 59.4 19.54
19 -18.948 (可変) 20.58
像面 ∞

非球面データ
第12面
K = 0.00000e+000 B=-1.97147e-006 C= 7.55100e-007 D=-6.86045e-008
E= 3.22052e-009 F=-8.43297e-011 G= 1.16714e-012 H=-6.65766e-015

第18面
K = 0.00000e+000 B=-2.50000e-005 C= 4.20000e-008 D=-6.00000e-010
E= 2.00000e-012

光吸収部の厚さ分布
第7面
a =5.36955e-002 b=0.300 n=2 t(rF/2)=450nm

第14面
a =5.36955e-002 b=0.300 n=2 t(rF/2)=450nm


各種データ
焦点距離 28.50
Fナンバー 2.86
画角 37.20
像高 21.64
レンズ全長 97.50
BF 38.00

d 4 7.00
d11 4.00
d13 3.50
d19 38.00

入射瞳位置 27.13
射出瞳位置 -29.20
前側主点位置 43.54
後側主点位置 9.50

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -528.68 14.00 -41.48 -57.63
2 5 374.88 19.50 48.86 38.18
3 12 60.69 1.50 0.53 -0.35
4 14 61.47 10.00 17.07 15.27

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -76.12
2 3 98.37
3 5 -52.96
4 7 0.00
5 8 16.95
6 9 -22.72
7 12 60.69
8 14 0.00
9 15 -19.88
10 16 29.12
11 18 48.58
各数値実施例における種々の値を表1にまとめて示す。表1において、「実施例3-1」は、実施例3の光学系において非球面レンズGEと光吸収部FE1における種々の値を示している。表1において、「実施例3-2」は、実施例3の光学系において非球面レンズGEと光吸収部FE2における種々の値を示している。
Figure 0006991798000003
[光学機器]
図8は、本発明の一実施形態としての光学機器としての撮像装置(デジタルスチルカメラ)100の概略図である。本実施形態の撮像装置100は、カメラ本体40と、上述した実施例1から3のいずれかと同様である光学系41と、光学系41によって形成される像を光電変換する受光素子(撮像素子)42を備える。
本実施形態の撮像装置100は、上述した各実施例のいずれかと同様である光学系41を有するため、諸収差が良好に補正された画像を得ることができる。なお、受光素子42としては、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を用いることができる。このとき、受光素子42により取得された画像の歪曲収差や色収差等の諸収差を電気的に補正することにより、出力画像を高画質化することが可能になる。
なお、上述した各実施例の光学系は、図8に示したデジタルスチルカメラに限らず、銀塩フィルム用カメラやビデオカメラ、望遠鏡等の種々の光学機器に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
1,2,3 光学系
FE、FE1、FE2 光吸収部
GE 非球面レンズ

Claims (11)

  1. 第1の非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズを有する光学系であって、
    光軸上に配置され、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部を備え、
    前記光吸収部は第2の非球面を有し、
    前記非球面レンズの波長550nmにおける屈折率をnG、前記光吸収部の波長550nmにおける屈折率をnF、前記第1の非球面の非球面サグ量をXG、前記第2の非球面の非球面サグ量をXF、前記第1の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhG、前記第2の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhF、波長550nmの光の波長をλ 550 としたとき、
    |nG×XG/(nF×XF)|>1.00
    0.800≦hG/hF≦1.30
    1.00≦nF×XF/λ 550
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 前記光吸収部の波長550nmにおける消衰係数をk550としたとき、0.0500≦k550≦0.950
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記光学系の最も物体側の光学面から最も像側の光学面までの光軸上の距離をL、前記非球面レンズと前記光吸収部の光軸上の距離をdとしたとき、
    0≦d/L<0.250
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
  4. 前記光学系のメリジオナル断面において最大像高に集光される軸外光束が前記第1の非球面を通過する領域のうち、光軸からの距離が最大となる位置の光軸からの高さをmG、前記光学系のメリジオナル断面において最大像高に集光される軸外光束が前記第2の非球面を通過する領域のうち、光軸からの距離が最大となる位置の光軸からの高さをmFとしたとき、
    0.700≦mG/mF≦1.40
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光学系。
  5. 光軸からの高さをrとし、rに対する前記光吸収部の厚さの変化量をdXF(r)、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.800
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光学系。
  6. 第1の非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズを有する光学系であって、
    光軸上に配置され、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部を備え、
    前記光吸収部は第2の非球面を有し、
    前記非球面レンズの波長550nmにおける屈折率をnG、前記光吸収部の波長550nmにおける屈折率をnF、前記第1の非球面の非球面サグ量をXG、前記第2の非球面の非球面サグ量をXF、前記第1の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhG、前記第2の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhF、光軸からの高さをr、rに対する前記光吸収部の厚さの変化量をdXF(r)、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    |nG×XG/(nF×XF)|>1.00
    0.800≦hG/hF≦1.30
    0≦dXF(rF/4)/dXF(rF/2)≦0.800
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  7. 光軸からの高さをrとし、rに対する前記第1の非球面の非球面サグ量の変化量をdXG(r)、rに対する前記光吸収部の厚さの変化量をdXF(r)、前記非球面レンズの有効径をrG、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.800
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学系。
  8. 第1の非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズを有する光学系であって、
    光軸上に配置され、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部を備え、
    前記光吸収部は第2の非球面を有し、
    前記非球面レンズの波長550nmにおける屈折率をnG、前記光吸収部の波長550nmにおける屈折率をnF、前記第1の非球面の非球面サグ量をXG、前記第2の非球面の非球面サグ量をXF、前記第1の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhG、前記第2の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhF、光軸からの高さをr、rに対する前記第1の非球面の非球面サグ量の変化量をdXG(r)、rに対する前記光吸収部の厚さの変化量をdXF(r)、前記非球面レンズの有効径をrG、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    |nG×XG/(nF×XF)|>1.00
    0.800≦hG/hF≦1.30
    0≦|dXF(rF/2)/dXG(rG/2)|≦0.800
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  9. 光軸からの高さがrである位置における前記光吸収部の透過率をT(r)、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    T(rF/4)/T(0)≧0.400
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の光学系。
  10. 第1の非球面を有する非球面レンズを含む複数のレンズを有する光学系であって、
    光軸上に配置され、光軸に垂直な方向に厚さ分布を有する光吸収部を備え、
    前記光吸収部は第2の非球面を有し、
    前記非球面レンズの波長550nmにおける屈折率をnG、前記光吸収部の波長550nmにおける屈折率をnF、前記第1の非球面の非球面サグ量をXG、前記第2の非球面の非球面サグ量をXF、前記第1の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhG、前記第2の非球面における軸上光束のマージナル光線の高さをhF、光軸からの高さがrである位置における前記光吸収部の透過率をT(r)、前記光吸収部の有効径をrFとしたとき、
    |nG×XG/(nF×XF)|>1.00
    0.800≦hG/hF≦1.30
    T(rF/4)/T(0)≧0.400
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する撮像素子を有することを特徴とする光学機器。
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