JP6819111B2 - 検体検査キット - Google Patents

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本発明は、検体検査キットに関する。
採取された検体を検査するための検体検査キットの一例に、採便検査キットが知られている。採便検査キットは、例えば、便溶解用緩衝液に便を溶解した検査液を保持する樹脂製収容チューブと、検査液を用いて便の検査を行う検査器具とを備える。樹脂製収容チューブは、検査作業者の手間を軽減すること、検査液の漏洩を抑えること、これらを目的として、検査器具が備えるトリガー突起に破断されるシールを備える。そして、樹脂製収容チューブが検査器具に装着されることによって、樹脂製収容チューブのシールに向けてトリガー突起が差し込まれ、トリガー突起が備える中空路から検査試薬へ検査液が浸透する(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2013/141103号
ところで、樹脂製収容チューブの備えるシールは、樹脂製収容チューブから検査液が漏洩することを抑えるための十分な厚さや硬さを備える。そして、シールの破断に際しては、このシールを破断する程の大きな押圧力が、トリガー突起からシールに加えられる。トリガー突起からシールに加えられる押圧力は、例えば、検査作業者がトリガー突起にシールを押し付ける力であって、その印加を急には止め難い力でもある。そのため、シールが破断された直後には、シールの溶着部と、トリガー突起の基端部などとが衝突し、樹脂製収容チューブの内部から検査液が飛散する場合がある。
本発明は、検査時における検査液の取り扱い性を高めることを可能とした検体検査キットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための検体検査キットは、検査液を収容するための筒状を有した樹脂製収容チューブであって、シールによって閉じられた開口を含むチューブ端部と、前記チューブ端部の外周面に位置する被螺着部とを備える前記樹脂製収容チューブを備える。また、検体検査キットは、前記チューブ端部が差し込まれる開口を有した有底の筒状を有する樹脂製抽出キャップであって、前記被螺着部に螺合可能な形状を有する螺着部が位置する内周面を備え、前記螺着部が前記被螺着部と螺合することによって、前記樹脂製抽出キャップの筒内に前記チューブ端部を収容する前記樹脂製抽出キャップを備える。そして、前記樹脂製抽出キャップは、前記樹脂製抽出キャップの底部から前記樹脂製抽出キャップの開口に向けて突き出る錐体状を有し、かつ、前記樹脂製抽出キャップの筒内と前記樹脂製抽出キャップの筒外とを通じる通路を備えるトリガー突起を備え、前記螺着部と被螺着部との螺合によって、前記トリガー突起に前記シールを突き破らせて前記トリガー突起を前記チューブ端部内へ進入させる。
上記構成によれば、樹脂製抽出キャップと樹脂製収容チューブとの螺合によって、トリガー突起が、シールを破断する。この際、シールを破断したトリガー突起のチューブ端部内へ進む速さは、螺着部と被螺着部との螺合の進む速さに相当する。結果として、螺着部と被螺着部との螺合が進めば、トリガー突起のチューブ端部内への進入が進み、螺着部と被螺着部との螺合の進みが止れば、トリガー突起のチューブ端部内への進入が止る。トリガー突起のチューブ端部内への進入が螺合により行われるため、シールの溶着部と、トリガー突起の基端部などとの衝突による検査液の飛散が抑えられる。ひいては、検査時における検査液の取り扱い性を高めることが可能となる。
上記検体検査キットでは、前記チューブ端部の内周面は、前記螺着部と前記被螺着部とが螺合した状態において、前記トリガー突起によって破断された前記シールを前記トリガー突起の外周面に押し付ける大きさを有してもよい。
上記検体検査キットによれば、トリガー突起によって破断されたシールが、チューブ端部の内周面によって、トリガー突起の外周面に押し付けられる。そのため、シールが破断された後であっても、螺着部と被螺着部とが螺合した状態においては、樹脂製収容チューブと樹脂製抽出キャップとの隙間から検査液が漏洩することを抑えることが可能ともなる。
上記検体検査キットにおいて、前記チューブ端部は、チューブ先端部であり、前記樹脂製収容チューブは、前記チューブ先端部とは反対側の筒端部であるチューブ基端部を備える可撓性を有した樹脂成形体である。そして、前記チューブ先端部は、前記被螺着部よりも前記チューブ基端部側に、前記外周面の周方向の全体にわたるシールリブを備え、前記シールリブは、前記螺着部と前記被螺着部とが螺合した状態において、前記樹脂製抽出キャップの内周面に押し付けられる大きさを有してもよい。
上記検体検査キットによれば、チューブ端部の外周面に位置するシールリブが、樹脂製抽出キャップの内周面に押し付けられる。そのため、シールが破断された後であっても、螺着部と被螺着部とが螺合した状態においては、樹脂製収容チューブと樹脂製抽出キャップとの隙間から検査液が漏洩することを抑えることが可能ともなる。
上記検体検査キットにおいて、前記チューブ端部は、チューブ先端部であり、前記樹脂製収容チューブは、前記チューブ先端部とは反対側の筒端部であるチューブ基端部を備える可撓性を有した樹脂成形体である。そして、前記樹脂製収容チューブの外周面は、前記被螺着部よりも前記チューブ基端部側に、前記樹脂製収容チューブにおける径方向の外側に突き出る補強リブを備えてもよい。
上記検体検査キットによれば、被螺着部よりもチューブ基端部側に位置する補強リブが、樹脂製収容チューブの剛性を高める。そのため、樹脂製収容チューブと樹脂製抽出キャップとの螺合に際して、樹脂製収容チューブが不要にねじられることが抑えられる。
上記検体検査キットにおいて、前記樹脂製抽出キャップは、前記トリガー突起が備える通路と連通する滴下ノズルを前記樹脂製抽出キャップの外側底面に備えてもよい。
上記検体検査キットによれば、樹脂製収容チューブに収容された検査液を、滴下ノズルによって滴下することが可能になる。そのため、検体検査キットを用いた検査における作業性を向上させることが可能ともなる。
上記検体検査キットにおいて、前記シールは、樹脂シールを含んでもよい。
上記検体検査キットによれば、シールが金属シールのみからなる構成と比べて、トリガー突起がシールを突き破る際に、シールが弾性変形しやすい。結果として、シールとトリガー突起との隙間から検査液が漏れることを抑えることが可能ともなる。
採便検査キットの一実施形態における分解斜視構造を示す斜視図。 採便検査キットの一実施形態における分解斜視構造を示す斜視図。 樹脂製抽出キャップの斜視構造を示す斜視図。 樹脂製抽出キャップの取り付け開始時を示す採便検査キットの作用図。 樹脂製抽出キャップの取り付け終了時を示す採便検査キットの作用図。 変形例の検体検査キットにおける使用形態を説明するための斜視図。
図1から図5を参照して、検体検査キットの一実施の形態として、採便検査キットに具体化した例を説明する。
図1が示すように、採便検査キットは、樹脂製収容チューブ11と、樹脂製抽出キャップ21とを備える。
樹脂製収容チューブ11は、検査液を収容するための円筒状を有する。樹脂製収容チューブ11は、チューブ先端部11E1と、チューブ先端部11E1とは反対側の端部であるチューブ基端部11E2とを備える。チューブ先端部11E1は、チューブ端部の一例である。なお、樹脂製収容チューブ11が収容する検査液は、便溶解用緩衝液に便が溶解された液体である。便溶解用緩衝液は、緩衝剤を含み、便の検査に適した液体であればよく、安定剤、消臭剤、防腐剤、色素などの添加剤を含むことも可能である。
樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1は、円形孔状を有した開口を備える。チューブ先端部11E1における端面は、平坦面であって、チューブ先端部11E1における開口は、シール12によって閉塞されている。シール12を構成する材料は、アルミニウムなどの金属、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂、これらの組み合わせのいずれかである。シール12による閉塞は、チューブ先端部11E1とシール12との熱溶着によるものであってもよいし、接着剤によるものであってもよい。
樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1における外周面は、雄ねじとして機能する被螺着部13を備える。被螺着部13は、樹脂製収容チューブ11の延在方向に延びる螺旋状の突条である。なお、被螺着部13は、チューブ先端部11E1の周方向の全体にわたる突条であってもよいし、周方向の一部に形成された突条であってもよい。
樹脂製収容チューブ11のチューブ基端部11E2は、円形孔状を有した開口を備え、検体採取棒11Kが螺着可能に構成されている。検体採取棒11Kは、例えば、便を採取するための採便棒に具体化される。検体採取棒11Kの先端は、便が付着しやすいように溝形状を備える。なお、検体採取棒11Kが便を採取する際には、まず、検体採取棒11Kは、樹脂製収容チューブ11から取り外される。次いで、検体採取棒11Kの先端が便に突き刺され、検体採取棒11Kの溝形状が便を掻き取る。
樹脂製収容チューブ11において、チューブ先端部11E1の外周面は、シールリブ14を備える。シールリブ14は、被螺着部13よりもチューブ基端部11E2側に位置する。シールリブ14は、チューブ先端部11E1の外周面において径方向の外側に突き出る。シールリブ14は、チューブ先端部11E1の外周面において、周方向の全体にわたる環状を有する。
また、チューブ先端部11E1の外周面は、補強リブ15を備える。補強リブ15は、シールリブ14よりもチューブ基端部11E2側に位置する。補強リブ15は、チューブ先端部11E1の外周面において、シールリブ14よりも径方向の外側に突き出る。補強リブ15は、チューブ先端部11E1の外周面において、シールリブ14よりも厚く、周方向の全体にわたる三重の環状を有する。補強リブ15の有する外形は、例えば、図1に示すように、樹脂製収容チューブ11の延在方向から見て、チューブ先端部11E1を囲う四角枠状である。
樹脂製収容チューブ11を構成する材料は、例えば、低密度ポリエチレンなどの可撓性を有した柔軟な樹脂である。樹脂製収容チューブ11を構成する材料が、柔軟な樹脂であれば、樹脂製収容チューブ11が潰され、それによって、樹脂製収容チューブ11に収容された検体がスクイズされることも可能となる。なお、樹脂製収容チューブ11を構成する材料の他の例は、ポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂である。
樹脂製抽出キャップ21は、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1が差し込まれる開口を有した有底の筒状を有する。樹脂製抽出キャップ21の外側底面21Bは、滴下ノズル24を備える。樹脂製抽出キャップ21は、有底の円筒状を有したキャップ本体部21Mを備え、滴下ノズル24は、キャップ本体部21Mの外側底面に溶着あるいは嵌合されている。滴下ノズル24は、樹脂製収容チューブ11に収容された検査液を、所定のサイズの液滴として滴下する。
図2が示すように、樹脂製抽出キャップ21の内周面21Sは、螺着部23を備える。螺着部23は、キャップ本体部21Mの中心軸に沿って延びる螺旋状を有する。螺着部23は、樹脂製収容チューブ11の被螺着部13と螺合できる形状を有する。そして、螺着部23が被螺着部13と螺合することによって、樹脂製抽出キャップ21の筒内に、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1が収容される。
図3が示すように、キャップ本体部21Mの底部は、トリガー突起22を備える。トリガー突起22は、樹脂製抽出キャップ21の底部から、樹脂製抽出キャップ21の開口に向けて突き出る錐体状を有する。
トリガー突起22は、外径D1を有する円筒状を有した突起基部22Eを備える。突起基部22Eの外径D1は、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1における内径とほぼ等しい。樹脂製抽出キャップ21の内側底面は、平坦面であって、突起基部22Eは、樹脂製抽出キャップ21の内側底面と一体である。突起基部22Eの内部には、フィルター25が位置する。フィルター25は、検査液の検査の妨げとなる固形分を濾過する機能を備え、検査液に対して不活性である。フィルター25は、例えば、樹脂焼結フィルターや濾紙などの多孔性物質、脱脂綿やグラスウールなどの繊維性物質である。
トリガー突起22は、突起基部22Eから、樹脂製抽出キャップ21の開口に向けて突き出る円錐部22Tを備える。突起基部22Eと円錐部22Tとは、一体である。円錐部22Tは、複数の貫通孔22Hを備える。各貫通孔22Hは、トリガー突起22の突出する方向に、円錐部22Tを貫通する。各貫通孔22Hは、突起基部22Eの筒内を介して、樹脂製抽出キャップ21の筒内と、樹脂製抽出キャップ21の筒外とを通じる通路として機能する。なお、円錐部22Tの内部は、トリガー突起22の先端における剛性を高めるためのリブを備える。
キャップ本体部21Mの内周面は、内径D2を有した円筒面である。キャップ本体部21Mの備える内径D2は、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1が有する外径よりも大きく、かつ、シールリブ14が有する外径よりも若干小さい。トリガー突起22の突き出る方向、すなわち、キャップ本体部21Mの中心軸に沿う方向において、樹脂製抽出キャップ21の内側面が有する距離は、差し込み長さHである。差し込み長さHは、樹脂製収容チューブ11の延在方向において、シール12とシールリブ14との距離よりも若干長い。
次に、上記採便検査キットの作用を説明する。
まず、検査液を収容した樹脂製収容チューブ11から検体採取棒11Kが取り外され、検体採取棒11Kの先端が検体の一例である便などに突き刺される。次いで、検体を採取した後の検体採取棒11Kが、樹脂製収容チューブ11に再度取り付けられる。続いて、図4が示すように、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1が、樹脂製抽出キャップ21の開口から、樹脂製抽出キャップ21の内部へ差し込まれる。次いで、樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21とを相対的に回転させることによって、樹脂製収容チューブ11の被螺着部13と、樹脂製抽出キャップ21の螺着部23との螺合が進められる。これによって、トリガー突起22の円錐部22Tは、シール12を破断し、チューブ先端部11E1における内側へ、トリガー突起22が進入する。
この際、樹脂製抽出キャップ21の回転する方向は、樹脂製収容チューブ11の周方向に固定される。そして、トリガー突起22の進む方向は、樹脂製収容チューブ11の延在方向に固定される。これによって、トリガー突起22がシール12を破断するための力の作用する方向は、トリガー突起22がシール12に対して進む方向、すなわち、螺着部23や被螺着部13の延在方向に固定される。そのため、トリガー突起22がシール12を破断するための力は、検査作業者の技術に応じてその印加の方向を変えることなく、安定した方向へ作用する。しかも、シール12を破断するための力の作用する方向を安定させること、また、シール12の破断にねじり力を加えることが可能であるから、シール12そのものの厚さを厚くするとしても、そのシール12の破断の進行を安定させることが可能ともなる。それゆえに、シール12そのものの厚さを厚くし、それによって、検査液の漏洩を抑える効果を高めることも可能となる。
また、シール12を破断したトリガー突起22のチューブ先端部11E1内へ進む速さは、螺着部23と被螺着部13との螺合の進む速さに相当する。結果として、螺着部23と被螺着部13との螺合が進めば、トリガー突起22のチューブ先端部11E1内への進入が進み、螺着部23と被螺着部13との螺合の進みが止れば、トリガー突起22のチューブ先端部11E1内への進入が止る。そのため、チューブ先端部11E1の端面と、キャップ本体部21Mの内側底面などとの衝突による検査液の飛散が抑えられる。ひいては、検査時における検査液の取り扱い性を高めることが可能となる。
なお、樹脂製収容チューブ11の外周面は、被螺着部13よりもチューブ基端部11E2側に、樹脂製収容チューブ11における径方向の外側に突き出る補強リブ15を備える。こうした補強リブ15は、樹脂製収容チューブ11の剛性を高める。そのため、樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21との螺合に際して、樹脂製収容チューブ11が不要にねじられることが抑えられる。
図5が示すように、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1における端面と、樹脂製抽出キャップ21の内側底面とが、破断されたシール12を挟持する。これによって、螺着部23と被螺着部13との螺合は完了する。樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1における端面と、樹脂製抽出キャップ21の内側底面とが密着することにより、樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21との隙間から検査液が漏洩することが抑えられる。
この際、樹脂製収容チューブ11のチューブ先端部11E1における内径が、突起基部22Eの外径D1とほぼ等しいため、トリガー突起22によって破断されたシール12は、突起基部22Eの外周面に押し付けられる。また、樹脂製収容チューブ11のシールリブ14における外径が、樹脂製抽出キャップ21の内径D2よりも若干大きいため、シールリブ14の外周面は、樹脂製抽出キャップ21の内周面に押し付けられる。結果として、シール12が破断された後であっても、被螺着部13と螺着部23との螺合が完了した状態においては、樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21との隙間から検査液が漏洩することが抑えられる。
被螺着部13と螺着部23との螺合が完了した状態において、例えば、樹脂製収容チューブ11がスクイズされると、樹脂製収容チューブ11の内部に位置する検査液が、フィルター25を通過し、滴下ノズル24から滴下される。
以上、上記実施の形態によれば、以下に列挙される効果が得られる。
(1)螺着部23と被螺着部13との螺合の進みが止れば、トリガー突起22のチューブ先端部11E1内への進入が止る。そのため、チューブ先端部11E1の端面と、樹脂製抽出キャップ21の内側底面などとの衝突による検査液の飛散が抑えられる。
(2)螺着部23と被螺着部13とが螺合した状態においては、樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21との隙間から検査液が漏洩することを抑えることが可能ともなる。
(3)樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21との螺合に際して、樹脂製収容チューブ11が不要にねじられることが抑えられる。
(4)樹脂製収容チューブ11に収容された検査液を、滴下ノズル24によって滴下することが可能になるため、採便検査キットを用いた検査における作業性を向上させることが可能ともなる。
(5)シール12が樹脂シールを含むため、トリガー突起22がシール12を突き破る際に、シール12が弾性変形しやすい。結果として、シール12とトリガー突起22との隙間から試薬が漏れることを抑えることが可能ともなる。
(6)検査が終了したときには、検体採取棒11Kと樹脂製収容チューブ11と樹脂製抽出キャップ21とが組み合わされている。そのため、これらが一体に組み合わされたものとして、検査が終了した後の検体検査キットを廃棄することが可能となる。ひいては、検体検査キットの廃棄性や、検体検査キットの取り扱い上の安全性を向上させることが可能ともなる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・樹脂製抽出キャップ21から滴下ノズル24が割愛され、樹脂製抽出キャップ21は、例えば、フィルター25と検査試薬とを連通する通路を別途備える。この構成においても、上記(1)から(3)に準じた効果を得ることは可能である。
・樹脂製収容チューブ11から補強リブ15が割愛され、樹脂製収容チューブ11は、例えば、チューブ先端部11E1や、被螺着部13よりもチューブ基端部11E2側において、それ以外よりも肉厚に構成される。この構成においても、上記(3)に準じた効果を得ることは可能である。
・樹脂製抽出キャップ21は、フィルター25を割愛された構造体として具体化することも可能である。
・検体採取棒は、採便棒に限らず、例えば、検体を採取する綿などを棒部材の先端に備えた部材に変更され、ウィルスや菌などの存在を検査するために用いられる。この際、検体検査キットは、ウィルスや菌などの検体を検査するためのキットに具体化される。
例えば、図6が示すように、検体検査キットが備える樹脂製収容チューブ11の一端は、差し込み口11Tを備え、差し込み口11Tは、基端シール12Tによって閉塞されている。基端シール12Tを構成する材料は、上記シール12と同じく、アルミニウムなどの金属、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂、これらの組み合わせのいずれかである。樹脂製収容チューブ11の内部は、上記シール12、および、基端シール12Tによって閉塞されると共に、検査液を収容している。検体採取棒11Kの先端11Mは、脱脂綿などが巻き付けられており、鼻腔拭い液などの検査の対象となる検体の採取に用いられる。検体検査キットを用いた検査が行われる際には、まず、樹脂製収容チューブ11の差し込み口11Tから、基端シール12Tが剥がされ、差し込み口11Tが開封される。次いで、検体を採取した検体採取棒11Kが、検体採取棒11Kの先端11Mから、樹脂製収容チューブ11の内部に差し込まれ、樹脂製収容チューブ11の差し込み口11Tと螺合する。そして、上述したように、樹脂製抽出キャップ21が樹脂製収容チューブ11に取り付けられることによって、滴下ノズル24から検査液を滴下することが可能となる。こうした検体検査キットは、検査液と検体採取棒11Kとを別々に保存するため、検査前の検体採取棒11Kを検査液に浸す必要がない。それゆえに、検体の採取に際して検体採取棒11Kを生体に挿入する検査に好適である。
H 差し込み長さ
D1 外径
D2 内径
11 樹脂製収容チューブ
11E1 チューブ先端部
11E2 チューブ基端部
11K 検体採取棒
11M 先端
11T 差し込み口
12 シール
12T 基端シール
13 被螺着部
14 シールリブ
15 補強リブ
21 樹脂製抽出キャップ
21B 外側底面
21M キャップ本体部
21S 内周面
22 トリガー突起
22E 突起基部
22H 貫通孔
22T 円錐部
23 螺着部
24 滴下ノズル
25 フィルター

Claims (5)

  1. 検査液を収容するための筒状を有した樹脂製収容チューブであって、シールによって閉じられた開口を含むチューブ端部と、前記チューブ端部の外周面に位置する被螺着部とを備える前記樹脂製収容チューブと、
    前記チューブ端部が差し込まれる開口を有した有底の筒状を有する樹脂製抽出キャップであって、前記被螺着部に螺合可能な形状を有する螺着部が位置する内周面を備え、前記螺着部が前記被螺着部と螺合することによって、前記樹脂製抽出キャップの筒内に前記チューブ端部を収容する前記樹脂製抽出キャップとを備え、
    前記樹脂製抽出キャップは、前記樹脂製抽出キャップの底部から前記樹脂製抽出キャップの開口に向けて突き出る錐体状を有し、かつ、前記樹脂製抽出キャップの筒内と前記樹脂製抽出キャップの筒外とを通じる通路と、前記チューブ端部における内径とほぼ等しい外径を有する円筒状を有した突起基部と、を備えるトリガー突起を備え、前記螺着部と被螺着部との螺合によって、前記トリガー突起に前記シールを突き破らせて前記トリガー突起を前記チューブ端部内へ進入させ
    前記チューブ端部の内周面は、前記螺着部と前記被螺着部とが螺合した状態において、前記トリガー突起によって破断された前記シールを前記トリガー突起における前記突起基部の外周面に押し付ける大きさを有する
    検体検査キット。
  2. 前記チューブ端部は、チューブ先端部であり、
    前記樹脂製収容チューブは、前記チューブ先端部とは反対側の筒端部であるチューブ基端部を備える可撓性を有した樹脂成形体であり、
    前記チューブ先端部は、前記被螺着部よりも前記チューブ基端部側に、前記外周面の周方向の全体にわたるシールリブを備え、
    前記シールリブは、前記螺着部と前記被螺着部とが螺合した状態において、前記樹脂製抽出キャップの内周面に押し付けられる大きさを有する
    請求項に記載の検体検査キット。
  3. 前記チューブ端部は、チューブ先端部であり、
    前記樹脂製収容チューブは、前記チューブ先端部とは反対側の筒端部であるチューブ基
    端部を備える可撓性を有した樹脂成形体であり、
    前記樹脂製収容チューブの外周面は、前記被螺着部よりも前記チューブ基端部側に、前記樹脂製収容チューブにおける径方向の外側に突き出る補強リブを備える
    請求項1または2に記載の検体検査キット。
  4. 前記樹脂製抽出キャップは、前記トリガー突起が備える通路と連通する滴下ノズルを前記樹脂製抽出キャップの外側底面に備える
    請求項1からのいずれか一項に記載の検体検査キット。
  5. 前記シールは、樹脂シールを含む
    請求項1からのいずれか一項に記載の検体検査キット。
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