JP6812990B2 - 検査キット - Google Patents

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Description

この発明は、検査キットに関し、より特定的には、採取した検体を溶解させて懸濁液として調製するための緩衝液を内部に保持する検体採取用容器と、上記検体採取用容器が取り付けられ上記懸濁液を用いて上記検体の検査を行なうための検査用器具とを備えた検査キットに関する。
臨床検査の分野において、採取された検体に潜血や酵素、ウイルス等が含まれているかどうかや、含まれている場合にその量がどの程度であるか等が検査されている。臨床検査の一つに、検体として便を用いた便潜血検査や感染症検査がある。便潜血検査は、たとえば大腸癌や直腸癌のスクリーニングに広く利用されている。感染症検査は、たとえばノロウイルス等に代表されるウイルスの感染の有無の検査に広く利用されている。
これら便潜血検査や感染症検査においては、便を便溶解用緩衝液に溶解させることで懸濁液を調製する。調製後の懸濁液をテストストリップに付着させることで陽性か陰性かの定性的な検査が行なわれる。
近年、便潜血検査や感染症検査に使用できる検査キットとして、検体容器から判定容器への懸濁液の導入が、概ね密閉状態で行われるものが提案されている。懸濁液の導入が密閉状態で行われることで、検査作業者がウイルスや細菌に空気感染することを回避することができる。また、検査作業者が懸濁液の悪臭に晒されることを避けることができる。
このような検査キットとして、たとえば特開2015−34806号公報(特許文献1)や、特開2015−187601号公報(特許文献2)に開示のものがある。
特許文献1に開示の検査キットは、検体採取用容器と、検査器具とを備えている。検査器具に設けられた針を検体採取用容器に挿入し、検体採取用容器内の検体を含む懸濁液をテストストリップに導く。懸濁液をテストストリップに付着させることで、検体の検査を行なっている。
特許文献2に開示の検査キットは、採取用器具と、調製用容器と、検査用器具とを備えている。検査用器具に設けられた穿刺針を調製用容器に挿入し、調製用容器内の検体を含む懸濁液をテストストリップに導く。懸濁液をテストストリップに付着させて色の変化を見ることで、検体の検査を行なっている。
いずれの検査キットにおいても、針を容器に突き刺すことで検体を含む懸濁液を検査用器具に密閉状態で導いている。
特開2015−34806号公報 特開2015−187601号公報
上記の検査キットにおいては、針を検体採取用容器に突き刺すことで検体を含む懸濁液を検査用器具に導いている。針を検体採取用容器に突き刺すと、検体採取用容器の内圧が上昇し、その内圧によって針を通じて懸濁液が流出する。懸濁液が勢いよく流出した場合には、懸濁液がその勢いでテストストリップの表面上を走る上滑りと言われる現象が発生する。
このような懸濁液の上滑りが発生すると、開始当初はテストストリップのたとえば赤色に着色された試薬が懸濁液に溶けない状態で、懸濁液の展開が進行する。この場合には、懸濁液の展開が終了した後にテストストリップの背景が赤くなる、色残りと言われる現象が発生する。色残りが発生すると、検査作業者が本来確認すべき陽性か陰性かを示す色の変化の判定がし辛くなる。その結果、検体の検査において正確な判定が妨げられる。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、テストストリップ上における懸濁液の上滑りを防止し、正確な検体の判定をすることが可能な検査キットを提供することを目的とする。
この発明に基づいた検査キットに従えば、採取した検体を溶解させて懸濁液として調製するための緩衝液を内部に保持する検体採取用容器と、上記検体採取用容器が取り付けられ、上記懸濁液を用いて上記検体の検査を行なうための検査用器具と、を備えている。上記検査用器具は、上記検体採取用容器が取り付けられる検体採取用容器取付部と、上記検体採取用容器取付部に設けられ、上記検体採取用容器取付部に保持された上記検体採取用容器に挿入されて上記検体採取用容器から上記懸濁液を導入する穿刺針と、判定部を有し、上記穿刺針から導入された懸濁液を吸収して上記判定部に変化が生じることで検体の検査を行なう、帯状のテストストリップと、少なくとも上記判定部が平らになるように上記テストストリップを保持し、上記検体採取用容器取付部に並んで設けられたテストストリップ保持部と、上記懸濁液を上記テストストリップに向けて導入する導入路と、を備えている。上記テストストリップ保持部は、上記判定部が含まれる仮想平面よりも少なくとも上記検体採取用容器取付部の側に膨出した液溜め部を有し、上記テストストリップの上記判定部よりも上記導入路側の一部は上記液溜め部の内部に位置している。
上記検査キットにおいて好ましくは、上記液溜め部の上記仮想平面よりも検体採取用容器取付部の側の容積は、上記テストストリップの吸水量以上である。
上記検査キットにおいて好ましくは、上記液溜め部の内部に向かって突出する係止突起が設けられ、上記係止突起は、上記テストストリップの一部を上記液溜め部の内部に保持するように上記テストストリップを係止している。
上記検査キットにおいて好ましくは、上記検体採取用容器取付部は、上記検体採取用容器取付部を上記テストストリップ保持部の下側に位置させた状態で上記検査用器具を載置するための脚部を有する。
本発明に係る検査キットによると、テストストリップ上における懸濁液の上滑りを防止することができ、正確な判定をすることが可能となる。
この発明に基づいた実施の形態1における検査キットの装着状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態1における検査キットの分解状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態1における検査用器具の分解状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態1における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態1における検査用器具を示す断面図である。 この発明に基づいた実施の形態1における検査キットの使用状態を示す部分断面図である。 この発明に基づいた実施の形態2における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態2における検査用器具を示す断面図である。 この発明に基づいた実施の形態3における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態3における検査用器具を示す断面図である。 この発明に基づいた実施の形態4における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態4における検査用器具を示す断面図である。 この発明に基づいた実施の形態5における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態5における検査用器具を示す断面図である。 この発明に基づいた実施の形態6における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。 この発明に基づいた実施の形態6における検査用器具を示す断面図である。
以下、この発明に基づいた各実施の形態における検査キットについて、図を参照しながら説明する。以下に示す実施の形態においては、一例として便を検体とする検査キットについて説明する。なお、各実施の形態において、同一または相当箇所については同一の参照番号を付し、重複する説明は原則として繰り返さない。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る実施の形態1について、図1から図6を参照して説明する。なお、図1は、実施の形態1における検査キットの装着状態を示す斜視図である。図2は、実施の形態1における検査キットの分解状態を示す斜視図である。図3は、実施の形態1における検査用器具の分解状態を示す斜視図である。図4は、実施の形態1における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図5は、実施の形態1における検査用器具を示す断面図である。図6は、実施の形態1における検査キットの使用状態を示す部分断面図である。
図1および図2に示すように、検査キット1は、検体採取用容器50と、検査用器具300とを備えている。検体採取用容器50は、検査用器具300に取り付け可能である。図1に示すように、検体採取用容器50が起立した姿勢で検体採取用容器50は、検査用器具300に装着される。検体採取用容器50は、採取用器具100と調製用容器200とを含む。図2に示すように、採取用器具100は、調製用容器200に着脱自在である。
図2に示すように、採取用器具100は、全体として細長の棒状の形状を有している。採取用器具100は、把持部110と、栓部120と、鍔部130と、軸部140と、採取部150とを含む。
把持部110は、被験者および検査作業者が採取用器具100を取り扱う際に手指で把持する部位である。栓部120は、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、調製用容器200の内部の空間を外部の空間からシールする蓋となる部位である。栓部120は、把持部110から下方に向けて延びている。
鍔部130は、把持部110と栓部120との境界部において径方向外側に向けて突出している。鍔部130は、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、調製用容器200の上端に当接される部位である。
軸部140は、採取部150を栓部120に固定するための部位であり、栓部120から下方に向かって延びている。軸部140は、栓部120よりも細い外形を有している。採取部150は、軸部140の下端に設けられており、検体を採取する際に検体に押し付けられることで検体を保持する部位である。採取部150は、検体を保持できる形状であればどのような形状を有していてもい。たとえば採取部150の表面に凹凸や溝が設けられていてもよい。
採取用器具100は、適度な硬度および弾性を有していることが好ましく、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。なお、採取用器具100としては、必ずしも上述したような樹脂材料からなる射出成形品にて構成される必要はなく、綿棒やこれに近似の部材にて代替されていてもよい。
図1および図2に示すように、調製用容器200は、有底筒状の形状を有しており、筒状部210と底部220とを含んでいる。筒状部210の軸方向の上端側には、上端側開口部211が設けられており、底部220は、筒状部210の下端側に位置している。これにより、調製用容器200は、検体溶解用緩衝液を貯留することができる貯留空間を内部に有している。
調製用容器200は、採取用器具100の下端に設けられた採取部150が上述した貯留空間に収容可能になる大きさを有している。これにより、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、採取部150は、調製用容器200に貯留された検体溶解用緩衝液に浸漬されることになる。
調製用容器200の上端側開口部211寄りに位置する部分の筒状部210の内周面には、径方向内側に向けて突出するように環状形状の一対の第1環状突起212が設けられている。当該第1環状突起212の内径は、上述した採取用器具100の栓部120の外径よりも僅かに小さく形成されている。これにより、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、当該栓部120が第1環状突起212に密着した状態で係止され、当該部分におけるシール性が確保される。
調製用容器200の筒状部210の外周面のうちの軸方向における所定位置には、径方向外側に向けて突出するように環状形状の第2環状突起213が設けられている。当該第2環状突起213は、調製用容器200を検査用器具300に装着した状態において、調製用容器200を検査用器具300に固定するための部位である。
調製用容器200の底部220の下端には下端側開口部221が設けられている。下端側開口部221よりも貯留空間の側には、貯留空間を外部に対して閉塞する図示しない薄膜が設けられている。薄膜は、調製用容器200が検査用器具300に装着される際に、検査用器具300に設けられた後述する穿刺針437(図5等参照)が刺通されることによって開口する部位である。薄膜は、調製用容器200の他の部位に比較して十分に薄く形成されている。穿刺針437の刺通の際に、穿刺針437の尖端部439(図5等参照)によって押圧されることで筒状部210の軸方向に沿って相当程度に撓み変形および塑性変形し、その後に破断が生じる程度の厚みとされることが好ましい。
調製用容器200は、適度な硬度および可撓性を有していることが好ましい。調製用容器200は、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。調製用容器200は、透明または半透明の部材にて構成されていることが好ましい。調製用容器200をこのように構成することで、採取用器具100が調製用容器200に取付けられた状態において、検体溶解用緩衝液に対する検体の溶解の程度を外部から視認することができる。
図3および図5に示すように、検査用器具300は、側面視略L字状の形状を有するテストストリップ保持部500および導入部560と、テストストリップ保持部500に保持されたテストストリップ470と、テストストリップ保持部500および導入部560が内部に装着されるホルダー400とを主として含んでいる。
検査用器具300を形成する樹脂材料としては、適度な硬度および弾性を有していることが好ましい。検査用器具300は、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂等の樹脂材料を原料とした射出成形品にて構成される。検査用器具300のうち、ホルダー400は透明の樹脂で構成することが好ましい。テストストリップ保持部500は透明の樹脂であっても不透明の樹脂であってもよい。
ホルダー400は、テストストリップ保持部500を受け入れる中空状のケース401と、検体採取用容器50を受け入れる中空状の検体採取用容器取付部451とを主として含む。
ケース401の正面および側面は、テストストリップ保持部500が挿入される方向に長い長方形に形成されている。ケース401は薄い箱型に形成されている。言い換えると、ケース401のテストストリップ470の表面が対向する正面が、その側面よりも大きな面積を為すように形成されている。
ケース401の内部にはケース401の外形に対応する形状の中空部が形成されている。図5に示すようにケース401の検体採取用容器取付部451とは反対側の面、すなわちケース401の正面には、その一部の肉厚を薄くした薄肉部402が設けられている。薄肉部402は後述するテストストリップ470の判定部が対応する位置に設けられており、外部からの判定部の視認性を向上させている。薄肉部402を切り欠いて開口部としてもよい。
ケース401の下部には検体採取用容器取付部451の側に突出した突出部410が設けられている。突出部410の内部空間も、突出部410の外形と同様に検体採取用容器取付部451の側に広がっている(図5参照)。
ケース401の検体採取用容器取付部451の側の面、すなわちケース401の背面には検体採取用容器取付部451とケース401とを接続する接続リブ455が設けられている。検体採取用容器取付部451の上部とケース401の高さ方向の中間部とは接続リブ455により接続されている。ケース401の下部と検体採取用容器取付部451の下部とは突出部410により接続されている。
検体採取用容器取付部451は、ケース401に並んで設けられている。ケース401にテストストリップ保持部500が装着されると、検体採取用容器取付部451はテストストリップ保持部500とも並んで設けられることとなる。
本実施の形態では検体採取用容器取付部451は中空の筒状である。検体採取用容器取付部451の上端には上向きに開放した上部開口部453が設けられている。上部開口部453には検体採取用容器50が挿入される。上部開口部453の内周面の上端部付近には、検体採取用容器50の第2環状突起213と係合する係合爪457が設けられている。係合爪457は、上部開口部453の中心部に向かって突出しており、上部開口部453に挿入された検体採取用容器50の第2環状突起213と係合する。係合爪457と第2環状突起213とが係合することにより、検体採取用容器50がホルダー400から脱落することを防止する。
検体採取用容器取付部451には、ケース401とは反対側に向かって突出する脚部460が設けられている。脚部460は検体採取用容器取付部451をテストストリップ保持部500の下側に位置させた状態で検査用器具300を台などの上に載置するためのものである。脚部460は一対設けられており、筒状の検体採取用容器取付部451の中心軸方向に延びる側面視長方形状である。脚部460の形状はこの形状に限定されるものではなく、図3における高さ方向に分割したものや、検体採取用容器取付部451のケース401と反対側の面そのものを平らにしたものなど、種々の形状に構成することができる。
ホルダー400の下端、すなわちケース401および検体採取用容器取付部451の下端には、下方に向かって開放する下部開口部403が設けられている。下部開口部403からテストストリップ保持部500および導入部560をホルダー400の内部に装着することができる。
検体採取用容器取付部451の内部には図5に示すように、上部開口部453に向かって延びる穿刺針437が設けられている。穿刺針437はその内部に検体採取用容器50から懸濁液を導入するための中空部を有する。中空部の上端部は穿刺針437の上端部付近において側面に向かって開口する孔部435に連通している。穿刺針437の孔部435の上部には、上部開口部453の側が尖った尖端部439が設けられている。
尖端部439が検体採取用容器50の調製用容器200に設けられた膜を突き破ることで、検体採取用容器50に貯留された懸濁液を穿刺針437の内部の中空部に導入することができる。
穿刺針437の下端は拡径部433に接続されている。拡径部433は、穿刺針437の外径より径方向に拡径した外径を有する。拡径部433の内部には、フィルタ440が収容されている。フィルタ440は検査用器具300に導入された懸濁液に含まれる残渣を濾過し、捕捉するためのものである。フィルタ440としては、たとえばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン樹脂等の樹脂材料からなる多孔質体や各種の無機材料からなる多孔質体を用いることができる。特に好適には、ポリエチレン焼結多孔質体を用いることができる。
図3および図5に示すように、テストストリップ保持部500の端部の側面から突出した導入部560が設けられている。テストストリップ保持部500と導入部560とは一体の部品で構成されている。
導入部560は略円筒状の接続部561と導入路567を内部に有する管部565とを有する。管部565の一端は接続部561に接続されており、管部565の他端はテストストリップ保持部500に接続されている。管部565の内部に設けられた導入路567の一端は接続部561の内部に連通している。導入路567の他端は後述する液溜め部503の開口部507に連通している。
接続部561は、内部に上下方向に延びる円筒状の内部空間を有している。接続部561の上端部の内周面には内側に向かってわずかに突出した環状の第3環状突起563が設けられている。
図5に示すように、接続部561は、拡径部433の下端部に嵌合される。このとき第3環状突起563が拡径部433の下端部の周囲に密着する。これにより接続部561と拡径部433との間での液漏れを防止している。
導入部560と一体に形成されたテストストリップ保持部500は、図4に示すようにヒンジ部550で接続された本体部501と蓋部541とからなる。ヒンジ部550を折り曲げて本体部501と蓋部541とを係合させることで、内部に空間を有するテストストリップ保持部500を構成している。
蓋部541はその略中央部に蓋部541の長手方向に延びる窓部545を有している。窓部545は他の部分よりも肉厚が薄くされて外部からの視認性を向上している。窓部545の周囲は蓋部541の表面から傾斜して内方に向かう額縁状の額縁部547が設けられている。額縁部547により窓部545をテストストリップ470に近づけることができ、さらに視認性が向上する。
蓋部541の裏面にはテストストリップ470に当接するリブ551,553が設けられている。テストストリップ470の表面側にリブ551,553を当接することにより、テストストリップ470を安定して保持することができる。
蓋部541の裏面の外周部には環状に突出する環状リブ543が設けられている。環状リブ543は本体部501の溝部525に嵌合することで蓋部541と本体部501との間を密閉する。
本実施の形態においては蓋部541および本体部501のヒンジ部550が設けられた側が円弧を描くような形状とされている。蓋部541および本体部501のヒンジ部550が設けられた側と反対側の端部は角が直角となるような形状とされている。
本体部501の外周部には溝部525を形成する一対の環状リブ521,523が形成されている。環状リブ523に囲まれる内部の空間にテストストリップ470が保持される。本体部501には平行に並ぶ一対のガイド513が設けられている。ガイド513は、本体部501の内方に向かって突出する。一対のガイド513の間にはテストストリップ470が配置される。ガイド513の間にテストストリップ470を配置することで、テストストリップ470の位置ずれを防止している。
本体部501のヒンジ部550の側には、検体採取用容器の側に膨出する液溜め部503が設けられている。液溜め部503は、本体部501の一部が検体採取用容器取付部451の側に膨出した膨出壁部502により形成されている。本実施の形態においては、液溜め部503は正面視円形に形成されている。図3に示すように、膨出壁部502はドーム状に膨出する壁部である。
液溜め部503の底部には一対の係止突起505が設けられている。係止突起505は、図5に示すようにテストストリップ470の端部に当接して、テストストリップ470の端部を液溜め部503の内部に保持する。
テストストリップ470は図5に示すように、長手方向に延在し裏面側に位置するベースパッド481と、ベースパッド481の表面側の延在方向における所定位置に所定の長さをもって貼り付けられた、クロマトグラフィー濾紙471,473,475,479と、クロマトグラフィー濾紙475,479に接するように設けられた色素含有部477とを有する。テストストリップ470は一方向に延びる帯状に形成されている。
テストストリップ470のクロマトグラフィー濾紙479が設けられた部分は屈曲しており、端部が液溜め部503の内部に位置する。テストストリップ470の端部は、係止突起505に当接している。テストストリップ470の屈曲した部分にリブ551,553が当接し、その屈曲形状を維持している。テストストリップ470の屈曲して傾斜した部分に沿うように、本体部501には傾斜面509が設けられている。テストストリップ470の傾斜した部分の一部はリブ551と傾斜面509との間に挟持されている。
テストストリップ470の窓部545に対応する部分に位置するクロマトグラフィー濾紙473の変色を確認することにより検体の判定が行なわれる。クロマトグラフィー濾紙473は、テストストリップ470の判定部となる。判定部は図5に示されるように平らになるようにテストストリップ保持部500により保持される。
液溜め部503は判定部(クロマトグラフィー濾紙473)を含む仮想平面よりも検体採取用容器取付部451の側に膨出している。液溜め部503の仮想平面よりも検体採取用容器取付部451の側に膨出した部分の容積はテストストリップ470の吸水量以上としている。あくまでも一例であるが、具体的には、本実施の形態においては、テストストリップ470の吸水量は80から150μlであり、液溜め部503の容積は224μlである。液溜め部503の容積がテストストリップ470の吸水量以上であることで、使用が想定されているテストストリップ470に対して十分な容量となる。ただし、液溜め部503の容積がテストストリップ470の吸水量以下である場合でも、懸濁液を一旦貯留することである程度の効果は得られる。
本実施の形態の検査キットの使用手順について説明する。
検査キット1のうち、採取用器具100と調製用容器200とからなる検体採取用容器50が、調製用容器200に採取用器具100が取付けられた状態で被験者に渡される。調製用容器200の内部に設けられた貯留空間に所定量の検体溶解用緩衝液が予め貯留されている。採取用器具100に設けられた栓部120が調製用容器200に設けられた第1環状突起212に密着して係止されており、これにより検体溶解用緩衝液が外部に漏れ出すことが防止されている。
次に、被験者は、調製用容器200から採取用器具100を取り外し、当該採取用器具100を用いて便などの検体を採取する。これにより、採取用器具100の採取部150において検体が保持されることになる。
次に、被験者は、調製用容器200に採取用器具100を取付ける。これにより、検体を保持した状態にある採取用器具100の採取部150が、調製用容器200に貯留されている検体溶解用緩衝液に浸漬される。
検体が検体溶解用緩衝液に溶解することで懸濁液201が調製される。その際、採取用器具100に設けられた栓部120が調製用容器200に設けられた第1環状突起212に再度密着して係止されることになり、これにより便などの検体を含む懸濁液201が外部に漏れ出すことが防止されている。
その後、懸濁液201を内部に貯留した検体採取用容器50が、検査作業者に渡される。検査作業者は、必要に応じてこれを振り動かすこと等によって懸濁液201の調製を確実にする。続いて調製用容器200の下端寄りの部分を検査用器具300の検体採取用容器取付部451に挿し込む。
検査作業者は、検体採取用容器50がそれ以上検体採取用容器取付部451に対して挿し込めない状態になるまで検体採取用容器50を確実に挿し込む。これにより、検体採取用容器50の外周面に設けられた第2環状突起213が、検体採取用容器取付部451の内周面に設けられた係合爪457を乗り越えることになる。これにより、当該第2環状突起213が係合爪457によって係止され、検体採取用容器50が検査用器具300に装着された状態となる。
この検体採取用容器50の検査用器具300への装着操作の際に、調製用容器200の底部220に設けられた薄膜は、検体採取用容器取付部451に設けられた穿刺針437によって刺通されることになる。これにより、薄膜には刺通による開口が形成されることになる。穿刺針437が貯留空間の内部に到達し、検体採取用容器50から検査用器具300への懸濁液201の導入が可能になる。
検体採取用容器50を検査用器具300の検体採取用容器取付部451に挿し込むに際しては、検体採取用容器50の筒状部210の外周面が検体採取用容器取付部451の筒状部の内周面によって案内されることになる。これにより検体採取用容器50の下端側開口部221が、穿刺針437の尖端部439に対して位置決めされることになる。
また、穿刺針437の尖端部439が下端側開口部221を通過した後は、薄膜が穿刺針437の尖端部439によって確実に刺通されることになる。以上により、検査作業者の作業が容易になるとともに、検体採取用容器50から検査用器具300への懸濁液201の導入が概ね密閉状態で行なわれることになり、検査作業者がウイルスや細菌に空気感染するおそれもなく、また検査作業者が悪臭に晒されることもなくなる。
図6に矢印で示すように、懸濁液201は孔部435から導入され、穿刺針437の内部空間、フィルタ440、導入路567を経由して液溜め部503に達する。懸濁液201の導入は、穿刺針437を差し込むことによって、検体採取用容器50の内部の内圧が上昇することによって開始する。したがって、当初懸濁液201は勢いよく、穿刺針437の内部空間、フィルタ440、導入路567を経由して液溜め部503に達する。
本実施の形態においては、液溜め部503が設けられていることにより、懸濁液201は液溜め部503に一旦貯留される。液溜め部503に懸濁液201が一旦貯留されることで、液溜め部503よりも上流側、すなわちテストストリップ470の先端方向に勢いよく流れ込むことはない。これにより従来の検査キットで生じていたような懸濁液の上滑りを防止することができる。
この後、検査キット1は、脚部460が下になるように台などの上に載置される。液溜め部503に貯留された懸濁液201は、テストストリップ470に吸収される。より詳しくは、検査キット1が載置された状態において懸濁液201は液溜め部503の内部に位置する。液溜め部503の内部に位置するテストストリップ470の端部は、懸濁液201に浸漬されることとなる。懸濁液201は、テストストリップ470の端部から、テストストリップ470の長手方向に順に展開し、試薬を溶かしながら判定部を構成するクロマトグラフィー濾紙473に達する。
本実施の形態においては、懸濁液201がテストストリップ470に吸収されながら長手方向に展開するので、試薬が溶けない状態で懸濁液201が展開することを防止できる。これにより従来の検査キットで発生していた色残りの現象を防止することができる。これによりテストストリップ470の色の変化を正確に認識することができ、検体の正確な判定か可能となる。
本実施の形態においては、液溜め部503の判定部を含む仮想平面よりも検体採取用容器取付部451の側に膨出した部分の容積はテストストリップ470の吸水量以上としている。液溜め部503が、使用が想定されているテストストリップ470に対して十分な容量を有しているので、懸濁液201をより確実に一旦貯留することができる。
図6に示すように、判定部を上から窓部545を介して確認するために、窓部545を上側にして保持することが好ましい。この状態において、検体採取用容器取付部451はテストストリップ保持部500の下側に位置する。液溜め部503は検体採取用容器取付部451の側に膨出しているので、図6に示す状態に検査キット1を保持したときに、液溜め部503の内部に懸濁液201を貯留することができる。
またその状態において、テストストリップ470の端部が懸濁液201の内部に浸漬されるので、テストストリップ470に懸濁液を確実に吸収させることができる。係止突起505によりテストストリップ470の端部が保持されているので、テストストリップ470の端部が懸濁液に浸漬された状態をより確実に維持することができる。
検体採取用容器取付部451は脚部460を有しているので、検体採取用容器取付部451をテストストリップ保持部500の下側に位置させた状態で安定して検査用器具300を載置することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明に係る実施の形態2について、図7および図8を参照して説明する。なお、図7は実施の形態2における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図8は実施の形態2における検査用器具を示す断面図である。
実施の形態2に係る検査キットを実施の形態1に係る検査キットと比較すると、液溜め部503に接続する傾斜面509の形状およびそれに対応する蓋部541の形状が異なる。
実施の形態2においては、図7および図8に示すように、傾斜面509が液溜め部503の底部にまで達するように形成されている。傾斜面509の終端部付近に係止突起505が位置している。
テストストリップ保持部500の蓋部541にも、傾斜面509に対応する傾斜面を形成するように、傾斜突起571が設けられている。傾斜突起571は、図8に示すように側面視略くさび形である。テストストリップ470の端部は傾斜面509と傾斜突起571との間に挟持される。これにより、テストストリップ470の端部を安定して液溜め部503の内部に固定することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明に係る実施の形態3について、図9および図10を参照して説明する。なお、図9は実施の形態3における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図10は実施の形態3における検査用器具を示す断面図である。
実施の形態3に係る検査キットを実施の形態1に係る検査キットと比較すると、液溜め部503および傾斜面509の形状ならびにテストストリップ保持部500のヒンジ部550とは反対側の端部の形状が異なる。
実施の形態3においては、図9に示すように、液溜め部503が正面視略半円形に構成されている。それに対応して傾斜面509もテストストリップ保持部500の幅方向の全長に亙るように設けられている。加えて、図10に示すように、傾斜面509は、テストストリップ470の判定部を含む仮想平面に対して直角に近い角度で傾斜している。それに伴い、テストストリップ470の端部も直角に近い角度で屈曲している。
本実施の形態においては、テストストリップ470の端部は、傾斜面509と係止突起505とによって、液溜め部503の内部に保持されている。
テストストリップ保持部500のヒンジ部550とは反対側の端部は円弧を描くような形状に構成されている。
(実施の形態4)
以下、本発明に係る実施の形態4について、図11および図12を参照して説明する。なお、図11は実施の形態4における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図12は実施の形態4における検査用器具を示す断面図である。
実施の形態4に係る検査キットを実施の形態1に係る検査キットと比較すると、液溜め部503および傾斜面509の形状ならびにテストストリップ保持部500のヒンジ部550側の端部の形状が異なる。
実施の形態4においては、図11に示すように、液溜め部503が正面視四角形に構成されている。それに対応して傾斜面509もテストストリップ保持部500の幅方向の全長に亙るように設けられている。加えて、図12に示すように、傾斜面509は、テストストリップ470の判定部を含む仮想平面に対して直角に近い角度で傾斜している。それに伴い、テストストリップ470の端部も直角に近い角度で屈曲している。
本実施の形態においては、テストストリップ470の端部は、傾斜面509と係止突起505とによって、液溜め部503の内部に保持されている。
テストストリップ保持部500のヒンジ部550側の端部は角が直角を為すように構成されている。
(実施の形態5)
以下、本発明に係る実施の形態5について、図13および図14を参照して説明する。なお、図13は実施の形態5における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図14は実施の形態5における検査用器具を示す断面図である。
実施の形態5に係る検査キットを実施の形態1に係る検査キットと比較すると、リブ551の有無およびテストストリップ保持部500のヒンジ部とは反対側の端部の形状が異なる。
実施の形態5のテストストリップ保持部500においては、実施の形態1で設けられていたリブ551は設けられていない。
テストストリップ保持部500のヒンジ部550とは反対側の端部も円弧を描くような形状に構成されている。
(実施の形態6)
以下、本発明に係る実施の形態6について、図15および図16を参照して説明する。なお、図15は実施の形態6における検査用器具のテストストリップ保持部の展開した状態を示す斜視図である。図16は実施の形態6における検査用器具を示す断面図である。
実施の形態6に係る検査キットを実施の形態1に係る検査キットと比較すると、リブ551の有無、係止突起の構成およびテストストリップ保持部500のヒンジ部とは反対側の形状が異なる。
実施の形態6のテストストリップ保持部500においては、実施の形態1で設けられていたリブ551は設けられていない。
本実施の形態においては、実施の形態1で液溜め部503の底部に設けられていた係止突起505は設けられていない。これに代えて、本実施の形態においては、蓋部541の裏面の、液溜め部503およびテストストリップ470の端部に対応する位置に、係止突起575が設けられている。
係止突起575は蓋部541を本体部501に係合させた状態において、その先端部が液溜め部503の内部に位置する程度の高さを有している。係止突起575はその先端に小径部を有している。
図15に示すように、テストストリップ保持部500を展開した状態において、テストストリップ470の端部のクロマトグラフィー濾紙479は、テストストリップ470の他の部分と同じ平面内に位置している。図16に示すように、ヒンジ部550を折り曲げて蓋部541を本体部501に係合させると、テストストリップ470の端部は、係止突起575によって液溜め部503の底部の方向に押圧される。係止突起575の先端の小径部がテストストリップ470の表面に接触する。この状態においてテストストリップ470のクロマトグラフィー濾紙479は屈曲し、テストストリップ470の端部は液溜め部503の内部に位置する。より具体的には、テストストリップ470の端部は液溜め部503の底部に接触している。
図15に示すように本実施の形態においては、テストストリップ保持部500のヒンジ部550とは反対側の端部も円弧を描くような形状に構成されている。
上記実施の形態1から実施の形態6に示すように、液溜め部503の形状は種々の形状とすることができる。液溜め部503は判定部が含まれる仮想平面よりも少なくとも検体採取用容器取付部の側に膨出した形状であればよい。ここで、「膨出する」とは仮想平面よりも少なくとも検体採取用容器取付部の側に膨らむあらゆる形状を含む。
係止突起505,575に関し、実施の形態1から実施の形態5のように、係止突起505を液溜め部503の底部に直接設けて、液溜め部503の内部に向かって突出するようにしてもよいし、実施の形態6のように、係止突起575を蓋部541の裏面に設けて、液溜め部503の内部に向かって突出するようにしてもよい。
テストストリップ保持部500の形状についても、実施の形態1から実施の形態6に示すように種々の形状とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 検査キット、50 検体採取用容器、100 採取用器具、110 把持部、120 栓部、130 鍔部、140 軸部、150 採取部、200 調製用容器、201 懸濁液、210 筒状部、211 上端側開口部、212 第1環状突起、213 第2環状突起、220 底部、221 下端側開口部、300 検査用器具、400 ホルダー、401 ケース、402 薄肉部、403 下部開口部、410 突出部、433 拡径部、435 孔部、437 穿刺針、439 尖端部、440 フィルタ、451 検体採取用容器取付部、453 上部開口部、455 接続リブ、457 係合爪、460 脚部、470 テストストリップ、471,473,475,479 クロマトグラフィー濾紙、477 色素含有部、481 ベースパッド、500 テストストリップ保持部、501 本体部、502 膨出壁部、503 液溜め部、505,575 係止突起、507 開口部、509 傾斜面、513 ガイド、521,523,543 環状リブ、525 溝部、541 蓋部、545 窓部、547 額縁部、550 ヒンジ部、551,553 リブ、560 導入部、561 接続部、563 第3環状突起、565 管部、567 導入路、571 傾斜突起。

Claims (4)

  1. 採取した検体を溶解させて懸濁液として調製するための緩衝液を内部に保持する検体採取用容器と、
    前記検体採取用容器が取り付けられ、前記懸濁液を用いて前記検体の検査を行なうための検査用器具と、を備えた検査キットであって、
    前記検査用器具は、
    前記検体採取用容器が取り付けられる検体採取用容器取付部と、
    前記検体採取用容器取付部に設けられ、前記検体採取用容器取付部に保持された前記検体採取用容器に挿入されて前記検体採取用容器から前記懸濁液を導入する穿刺針と、
    判定部を有し、前記穿刺針から導入された前記懸濁液を吸収して前記判定部に変化が生じることで前記検体の検査を行なう、帯状のテストストリップと、
    少なくとも前記判定部が平らになるように前記テストストリップを保持し、前記検体採取用容器取付部に並んで設けられたテストストリップ保持部と、
    前記懸濁液を前記テストストリップに向けて導入する導入路と、を備え、
    前記テストストリップ保持部は、前記判定部が含まれる仮想平面よりも少なくとも前記検体採取用容器取付部の側に膨出した液溜め部を有し、
    前記テストストリップの前記判定部よりも前記導入路側の一部は前記液溜め部の内部に位置し、
    前記テストストリップの一端は前記液溜め部の内部に保持され、前記一端は前記液溜め部の内部に開口する前記導入路の開口部から離れた位置に保持されている、検査キット。
  2. 前記液溜め部の前記仮想平面よりも前記検体採取用容器取付部の側の容積は、前記テストストリップの吸水量以上である、請求項1に記載の検査キット。
  3. 前記液溜め部の内部に向かって突出する係止突起が設けられ、
    前記係止突起は、前記テストストリップの前記一端を前記液溜め部の内部に保持するように前記テストストリップを係止する、請求項1または請求項2に記載の検査キット。
  4. 前記検体採取用容器取付部は、前記検体採取用容器取付部を前記テストストリップ保持部の下側に位置させた状態で前記検査用器具を載置するための脚部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検査キット。
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