JP2022063579A - ケース及び検体処理方法 - Google Patents

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友志 岩堀
Tomoyuki Iwabori
香奈 深水
Kana Fukami
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Abstract

【課題】医療従事者の安全を確保して、同一検体に対し、異なる検出対象それぞれの存否を同時的に確認することができるケース及び該ケースを使用した検体処理方法を提供する。【解決手段】ケースは、底板と、該底板の周縁部に形成された壁と、前記底板に形成され、検出対象が異なる複数のイムノクロマト用検査具をそれぞれ収納するための複数の凹部とを備え、好ましくは、前記底板に形成され、検体を処理する処理液を収納する液収納具を前記底板から立ち上がるように支持するための単一の支持孔を更に備える。【選択図】図4

Description

本技術は、イムノクロマト法を使用する複数の検査具を収納するケース及び該ケースを使用した検体処理方法に関する。
以前より、トリインフルエンザウイルスを検出するイムノクロマト器具が提案されている。前記イムノクロマト器具は、A型インフルエンザウイルスと区別して、トリインフルエンザウイルスを検出することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-52916号公報
最近では、ヒトインフルエンザウイルスによる症状とよく似た症状を発する他のウイルス、例えば新型コロナウイルス(SARS-CoV2)が流行している。患者がいずれに罹患したのか、症状のみから適切に診断することは困難である。また検出作業の際に、医療従事者の安全を確保することは重要である。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、医療従事者の安全を確保して、同一検体に対し、異なる検出対象(ウイルスなど)それぞれの存否を同時的に確認することができるケース及び該ケースを使用した検体処理方法を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係るケースは、底板と、該底板の周縁部に形成された壁と、前記底板に形成され、検出対象が異なる複数のイムノクロマト用検査具をそれぞれ収納するための複数の凹部とを備える。
本開示においては、複数の凹部それぞれに、異なる検出対象を検出する複数のイムノクロマト用検査具をそれぞれ収納させ、同じ検体を複数の検査具に適用して、異なる検出対象それぞれの存否を確認する。また壁を設けているので、検体を含む処理液がケースから漏洩することを防ぐ。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記底板に形成され、検体を処理する処理液を収納する液収納具を前記底板から立ち上がるように支持するための単一の支持孔を備える。
本開示においては、処理液によって検体を処理するために、検体を導入した処理液を所定時間待機させる必要があるところ、支持穴に液収納具を挿入して、底板から立ち上がるように支持させることによって、液収納具を紛失することなく、確実に待機させることができる。また、液収納具と、複数の収納凹部に収納された複数の検査具とを組にして、ケースに保持させることができ、検体と、複数の検査具との対応関係を明確にし、他の検体を適用した他の検査具との混同を防止することができる。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記複数のイムノクロマト用検査具は、第1の検出対象を検出するための第1検査具と、第2の検出対象を検出するための第2検査具とを含み、前記複数の凹部は、前記第1検査具を収納するための第1凹部と、前記第2検査具を収納するための第2凹部とを含む。
本開示においては、支持穴に液収納具を支持させることによって、液収納具と、第1検査具及び第2検査具とを組にして、ケースに保持させることができ、検体と、第1検査具及び第2検査具との対応関係を明確にし、他の検体を適用した他の検査具との混同を防止することができる。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記液収納具は、有底筒形の収液筒を有し、前記収液筒の周面は底に向かうに従って直径が小さくなるように傾斜しており、前記支持孔の内周面は、前記収液筒の側面に対応した傾斜面を有する。
本開示においては、収液筒を支持孔に確実に支持させることができる。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記液収納具を収納するための第3凹部が前記底板に形成されている。
本開示においては、第3凹部に液収納具を収納し、検査具と共に廃棄することができる。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記底板及び壁を覆い、前記凹部に収納された物体を視認可能な部材によって構成された蓋を備える。
本開示においては、蓋越しに、検査結果を安全に確認することができる。またケースに蓋をしてから廃棄し、廃棄時の安全性を高めることができる。
本開示の一実施形態に係るケースは、情報を記入する記入部が前記底板に形成されている。
本開示においては、記入部に必要な情報、例えば患者の識別情報及び日付等が記入される。
本開示の一実施形態に係るケースは、前記壁の内側に綿棒を収納可能な空間が形成されている。
本開示においては、検体を採取した綿棒を壁の内側の空間に収納し、廃棄時にケースと共に廃棄する。
本開示の一実施形態に係る検体処理方法は、底板及び該底板の周縁部に形成された壁を備え、前記底板に第1凹部、第2凹部及び孔が形成されたケースを準備し、前記第1凹部に、第1の検出対象を検出するための第1検査具を収納し、前記第2凹部に、前記第1の検出対象とは異なる種類の第2の検出対象を検出するための第2検査具を収納し、検体を採取した綿棒を、液収納具内の処理液に浸して絞り、前記液収納具を前記孔に挿入し、前記底板から立ち上がらせて、所定時間待機し、前記所定時間経過後に、前記処理液を前記第1検査具及び第2検査具に滴下し、前記第1の検出対象及び第2の検出対象の存否を測定することを含む。
本開示においては、壁を有するケースに第1検査具及び第2検査具を収納させた状態で、第1の検出対象及び第2の検出対象それぞれの存否を測定し、また検体を含む処理液のケースからの飛び出し及び漏洩を防止することができる。
本開示の一実施形態に係る検体処理方法は、前記第1の検出対象及び第2の検出対象の存否を測定後、前記ケースに前記液収納具及び綿棒を収納し、前記ケースに蓋をし、前記ケースを廃棄することを含む。
本開示においては、ケースに第1検査具、第2検査具、液収納具及び綿棒を収納させて蓋をし、安全に廃棄する。
本開示の一実施形態に係るケース及び検体処理方法にあっては、複数の凹部それぞれに、異なる検出対象を検出する複数のイムノクロマト用検査具をそれぞれ収納させた状態で、同じ検体を複数の検査具に適用して、異なる検出対象それぞれの存否を同時的に確認することができる。また壁を設けているので、検体を含む処理液がケースから漏洩することを防ぎ、検査を行う医療従事者の安全を確保することができる。
ケースの略示平面図である。 図1のII-II線を切断線とした略示断面図である。 図1のIII-III線を切断線とした略示断面図である。 ケースの略示分解斜視図である。 第1検査具、第2検査具及び液収納具を収納したケースの略示斜視図である。 綿棒を挿入した収液筒を示す模式図である。 支持孔に収液筒が支持されたケースの略示斜視図である。 支持孔に収液筒が支持されたケースの略示断面図である。 処理液を滴下している状態を示すケースの斜視図である。 第1検査具、第2検査具、液収納具及び綿棒を収納したケースの略斜分解斜視図である。 第1検査具、第2検査具、液収納具及び綿棒を収納したケースの略斜断面図である。 第1検査具、第2検査具、液収納具及び綿棒を収納したケースの略斜平面図である。
以下本発明に係るケース及び検体処理方法を、実施の形態1に係るケース及び検体処理方法を示す図面に基づいて説明する。図1は、ケースの略示平面図、図2は、図1のII-II線を切断線とした略示断面図、図3は、図1のIII-III線を切断線とした略示断面図である。以下の説明では、理解を容易にするため、図に示す上下前後左右を使用する。
ケース1は、例えば樹脂部材によって構成される。ケース1は、前後方向に延びた平面視矩形状の底板2を備える。底板2には、前後方向に延びた細長い平面視矩形状をなす第1収納凹部3及び第2収納凹部4が形成されている。第1収納凹部3は、底板2の左後部分にて、下方に向けて突出するように形成され、第2収納凹部4は、底板の右後部分にて、下方に向けて突出するように形成されている。第1収納凹部3及び第2収納凹部4は、左右方向にて互いに離れている。第1収納凹部3及び第2収納凹部4の前後寸法は略同じであり、底板2における第1収納凹部3及び第2収納凹部4の前端位置及び後端位置は略同じである。第1収納凹部3及び第2収納凹部4の前後寸法は、具体的には、後述する検査具21、22(図5参照)の長さと略同じか、それよりも若干大きい長さに設定され、第1収納凹部3及び第2収納凹部4の左右寸法は、検査具21、22の幅と略同じか、それよりも若干大きい長さに設定される。
第1収納凹部3及び第2収納凹部4の間に、第3収納凹部5が底板2に形成されている。第3収納凹部5は、前後方向に延びた細長い平面視矩形状をなし、下方に向けて突出する。第3収納凹部5の前後寸法は、第1収納凹部3及び第2収納凹部4よりも短い。第3収納凹部5の後端位置は、第1収納凹部3及び第2収納凹部4の後端位置と略同じであり、第3収納凹部5の前端位置は、第1収納凹部3及び第2収納凹部4の前端位置よりも後側にある。図2に示すように、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5の深さ、即ち上下寸法は、略同じである。
図1に示すように、第3収納凹部5よりも前側であって、第1収納凹部3及び第2収納凹部4の前端部の間に、上下に貫通した単一の支持孔6が底板2に形成されている。図3に示すように、支持孔6は、下方に向かうに従って直径が小さくなる円錐台状をなす。支持孔6の上下寸法は、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5の深さよりも短い。そのため、ケース1を机上に置いた場合、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5の下面は机の上面に接触するが、支持孔6の下端は机の上面に接触せず、支持孔6の下端と机の上面との間には、隙間が形成される。なお支持孔6は、底板2を貫通していなくてもよく、例えば、有底円錐台形の凹状に形成されていてもよい。この場合、支持孔6の下面の上下位置は、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5の下面と略同じ位置に設定されてもよい。
底板2の前端部に記入部7が形成されている。記入部7は、左右に延びた平面視矩形状をなし、下方に向けて突出した浅い凹部である。記入部7の深さは、支持孔6の上下寸法よりも短い。なお記入部7に予め記入しやすいシールを貼っていてもよい。またシールとケース1との組み合わせで、頒布又は販売してもよい。
底板2の周縁部全体に壁8が形成されている。壁8は、底板2の周縁から略直角に上方に突出した内壁8aと、該内壁8aの外側に対向する外壁8bとを備える。ここで、第1収納凹部3、第2収納凹部4、第3収納凹部5、支持孔6及び記入部7がある側が内側であり、ない側が外側である。外壁8bの上端は内壁8aの上端に連結し、外壁8bは内壁8aよりも下側に延びる。外壁8bの下端位置は、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5の下面位置と略同じである。外壁8bの下縁部全体に、外側に向けて突出したフランジ9が形成されている。
図4は、ケース1の略示分解斜視図である。ケース1は、透明な部材によって構成された蓋10を備える。蓋10は、下側が開口した平面視矩形状の箱形をなす本体11と、該本体11の下縁部全体から外側に向けて突出したフランジ12とを備える。本体11の前後及び左右寸法は壁8よりも若干大きい。本体11の上下寸法は外壁8bと略同じである。フランジ12の前後及び左右寸法はフランジ9と略同じである。蓋10は壁8の上側及び前後左右を覆うことができ、フランジ12をフランジ9の上面に配置させることができる。フランジ12をフランジ9の上面に配置させた場合、フランジ12及びフランジ9の間に、隙間は形成されないか、ほとんど形成されない。
次にケース1を使用した検体処理方法の一例について説明する。図5は、第1検査具21、第2検査具22及び液収納具23を収納したケース1の略示斜視図である。なおケース1に蓋10は取り付けられていない。
まずケース1を机上に置く。そして、第1収納凹部3に第1検査具21を収納し、第2収納凹部4に第2検査具22を収納し、第3収納凹部5に液収納具23を収納する。なお、液収納具23を第3収納凹部5に収納させなくてもよい。記入部7に、必要な情報、例えば患者の識別情報及び検査日等の情報を記入する。
第1検査具21及び第2検査具22はイムノクロマト法を使用する。第1検査具21は、例えばインフルエンザウイルスの存否を検査する検査具であり、第2検査具22は、例えばコロナウイルスの存否を検査する検査具である。これらの検査具は、イムノクロマト法を使用した、いわゆる、迅速定性検査用の検査具である。検査具はウイルス検査用に限られず、検査対象はあらゆる抗原や抗体であり得る。
第1検査具21は、判定結果を表示する判定表示部21aと、滴下された処理液を受ける検体滴下部21bと、検査を開始する開始スイッチ21cとを備える。第2検査具22は、判定結果を表示する判定表示部22aと、滴下された処理液を受ける検体滴下部22bと、検査を開始する開始スイッチ22cとを備える。
液収納具23は、処理液30(図6参照)を収納する有底円筒形の収液筒23aと、収液筒23aの開口を塞ぐ滴下蓋23bとを備える。収液筒23aの底側部分の周面は、底に向かうに従って直径が小さくなるように傾斜している。即ち、円錐台状をなす支持孔6の形状に対応した形状を有する。滴下蓋23bは、処理液30を濾過するフィルタ及び濾過された処理液30が通流する円錐台形の通流路を備える。通流路は収液筒23aの反対側に延び、延出端部に向かうに従って、その直径は短くなる。
図6は、綿棒25を挿入した収液筒23aを示す模式図である。収液筒23aに処理液30を収納させる。患者の検体を採取した綿棒25を収液筒23aに挿入し、綿棒25の綿部分を処理液30に浸す。そして、図6の矢印にて示すように、収液筒23aを外側から圧迫して、綿棒25の綿部分を絞る。なお収液筒23aは圧迫可能な柔軟な部材によって構成される。
図7は、支持孔6に収液筒23aが支持されたケース1の略示斜視図、図8は、支持孔6に収液筒23aが支持されたケース1の略示断面図である。綿棒25の綿部分を絞った後、収液筒23aの開口に滴下蓋23bを取り付け、収液筒23aの底部を支持孔6に上から挿入し、底板2に対して略垂直な立たせた状態で所定時間、例えば5分間、液収納具23を待機させる。前述したように、収液筒23aの底側部分は、円錐台状をなす支持孔6の形状に対応した形状を有し、また、支持孔6と机の上面との間には隙間が形成されているので、収液筒23aを支持孔6に挿入して、支持孔6の内周面と収液筒23aの外周面とを接触させて、液収納具23を支持孔6に、確実に保持させることができる。
図9は、処理液30を滴下している状態を示すケース1の斜視図である。所定時間待機後、液収納具23を支持孔6から取り外し、第1検査具21の検体滴下部21bに所定量の処理液30を滴下し、開始スイッチ21cを押す。また第2検査具22の検体滴下部22bに所定量の処理液30を滴下し、開始スイッチ22cを押す。そして、所定時間、例えば30分間待機する。処理液30の滴下後、液収納具23を支持孔6に再度挿入する。
なお処理液30を滴下する場合に、誤って多量の処理液30を液収納具23から排出させたときでも、壁8があるので、処理液30のケース1からの飛び出し及び漏出を防止することができる。
所定時間待機後、第1検査具21の判定表示部21a及び第2検査具22の判定表示部22aの判定結果を確認する。判定結果は線の数、位置及び色等によって決定される。判定結果は、例えば、陰性、陽性または要再検査である。
図10は、第1検査具21、第2検査具22、液収納具23及び綿棒25を収納したケース1の略斜分解斜視図、図11は、第1検査具21、第2検査具22、液収納具23及び綿棒25を収納したケース1の略斜断面図、図12は、第1検査具21、第2検査具22、液収納具23及び綿棒25を収納したケース1の略斜平面図である。
判定結果の確認後、液収納具23を支持孔6から取り外して、第3収納凹部5に収納し、綿棒25を壁8の内側の空間に収納する。そして、蓋10によって、壁8の上側及び前後左右を覆う。図11に示すように、綿棒25は壁8の内側の空間に収まり、蓋10に干渉しない。図12に示すように、蓋10を取り付けた場合でも、蓋10は透明な部材などの視認可能な部材によって構成されているので、蓋10越しに、判定結果を視認することができる。蓋10は、視認可能な部材によって構成されていればよく、判定結果を蓋10越しに視認可能な限り、例えば半透明な部材によって構成されていてもよい。
なお綿棒25の寸法Cは以下のように設定される。壁8の内側空間の前後寸法をAとし、対角寸法をBとした場合、A<C<Bとなるように、設定される。検体を採取する場合、患者の鼻腔の奥深くに綿棒25を挿入する必要があることから、綿棒25は長いほうが好ましいが、一方で壁8の内部空間に収める必要があるからである。
前述したように、フランジ12及びフランジ9の間に、隙間は形成されないか、ほとんど形成されない。また図11に示すように、壁8、蓋10の周面部、フランジ12及びフランジ9によって、ラビリンス構造が形成されるので、処理液30の漏出は、より一層抑制される。
内壁8aの底板2からの高さは2~5mmの範囲に設定され、好ましくは3~4mmの範囲に設定される。内壁8aの高さが高すぎると、内壁8aが検体処理作業を妨げることがある。一方、内壁8aの高さが低すぎると、処理液30の飛び出し及び漏出を効果的に防止できなくなるおそれや、蓋を被せた際に綿棒を収納できなくなるおそれがある。そのため、上述の範囲に設定することが望ましい。
第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5は、底板2から下方に突出するように窪んでいるので、内壁8aの底板2からの高さを低く抑え、円滑な検体処理作業を実現することができる。例えば、第1収納凹部3、第2収納凹部4及び第3収納凹部5に代えて、底板2の上面に、上方に突出したリブを形成し、該リブに、第1検査具21、第2検査具22及び液収納具23を支持させた場合、処理液30の飛び出しを防ぐためには、第1検査具21及び第2検査具22の高さに、2~5mmを加えた高さの内壁8aを製作する必要がある。その場合、底板2から内壁8aの上端までの高さは高すぎて、検体処理作業を円滑に行うことができない。
実施の形態に係るケース1及び検体処理方法にあっては、第1収納凹部3及び第2収納凹部4それぞれに、異なる検出対象を検出する第1検査具21及び第2検査具22をそれぞれ収納させた状態で、同じ検体を各検査具に適用して、異なる検出対象それぞれの存否を同時的に確認することができる。また壁8を設けているので、検体を含む処理液30のケース1からの飛び出し及び漏洩を防止し、検査を行う医療従事者の安全を確保することができる。
また処理液30によって検体を処理するために、検体を導入した処理液30を所定時間待機させる必要があるところ、支持孔6に液収納具23を支持させることによって、液収納具23を紛失することなく、確実に待機させることができる。また、液収納具23と、第1検査具21及び第2検査具22とを組にして、ケース1に保持させることができ、検体と、第1検査具21及び第2検査具22との対応関係を明確にし、他の検体を適用した他の検査具との混同を防止することができる。
また支持孔6の内周面に収液筒23aの側面に対応した傾斜面を形成することによって、収液筒23aを支持孔6に、立てた状態で確実に支持させることができる。
また第3収納凹部5に液収納具23を収納し、検査具と共に廃棄することができる。また透明な蓋10越しに、検査結果を安全に確認することができる。またケース1に蓋をしてから廃棄し、廃棄時の安全性を高めることができる。特に、ケースを過って床に落下させた場合でも検体が床に付着することを回避でき、消毒作業などの手間を省くことも可能となる。
また記入部7に必要な情報、例えば患者の識別情報及び検査日等を記入することができる。また検体を採取した綿棒25を壁8の内側の空間に収納し、廃棄時にケース1と共に廃棄することができる。
なお三つ以上の検査具を収納できるように、三つ以上の凹部を底板2に形成してもよい。この場合でも、単一の支持孔6が底板2に形成される。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。例えば、上述の実施形態では、平面視矩形状の検査具を使用した例を示したが、検査具の形状はこれに限られず、あらゆる形状のものを使用することができ、その場合、底板2に形成される凹部の形状は、検査具を収納した際にその左右及び前後方向の不要な移動が少なくとも所定程度抑制される形状であればよく、例えば、検査具の平面形状と同じ平面形状とされ得る。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 ケース
2 底板
3 第1収納凹部(第1凹部)
4 第2収納凹部(第2凹部)
5 第3収納凹部(第3凹部)
6 支持孔
7 記入部
8 壁
8a 内壁
8b 外壁
10 蓋
21 第1検査具
22 第2検査具
23 液収納具
23a 収液筒
23b 滴下蓋
25 綿棒
30 処理液

Claims (10)

  1. 底板と、
    該底板の周縁部に形成された壁と、
    前記底板に形成され、検出対象が異なる複数のイムノクロマト用検査具をそれぞれ収納するための複数の凹部と
    を備えるケース。
  2. 前記底板に形成され、検体を処理する処理液を収納する液収納具を前記底板から立ち上がるように支持するための単一の支持孔を備える
    請求項1に記載のケース。
  3. 前記複数のイムノクロマト用検査具は、
    第1の検出対象を検出するための第1検査具と、
    第2の検出対象を検出するための第2検査具と
    を含み、
    前記複数の凹部は、
    前記第1検査具を収納するための第1凹部と、
    前記第2検査具を収納するための第2凹部と
    を含む
    請求項2に記載のケース。
  4. 前記液収納具は、有底筒形の収液筒を有し、
    前記収液筒の周面は底に向かうに従って直径が小さくなるように傾斜しており、
    前記支持孔の内周面は、前記収液筒の側面に対応した傾斜面を有する
    請求項2又は3に記載のケース。
  5. 前記液収納具を収納するための第3凹部が前記底板に形成されている
    請求項2から4のいずれか一つに記載のケース。
  6. 前記底板及び壁を覆い、前記凹部に収納された物体を視認可能な部材によって構成された蓋を備える
    請求項1から5のいずれか一つに記載のケース。
  7. 情報を記入する記入部が前記底板に形成されている
    請求項1から6のいずれか一つに記載のケース。
  8. 前記壁の内側に綿棒を収納可能な空間が形成されている
    請求項1から7のいずれか一つに記載のケース。
  9. 底板及び該底板の周縁部に形成された壁を備え、前記底板に第1凹部、第2凹部及び孔が形成されたケースを準備し、
    前記第1凹部に、第1の検出対象を検出するための第1検査具を収納し、
    前記第2凹部に、前記第1の検出対象とは異なる種類の第2の検出対象を検出するための第2検査具を収納し、
    検体を採取した綿棒を、液収納具内の処理液に浸して絞り、
    前記液収納具を前記孔に挿入し、前記底板から立ち上がらせて、所定時間待機し、
    前記所定時間経過後に、前記処理液を前記第1検査具及び第2検査具に滴下し、前記第1の検出対象及び第2の検出対象の存否を測定すること
    を含む検体処理方法。
  10. 前記第1の検出対象及び第2の検出対象の存否を測定後、前記ケースに前記液収納具及び綿棒を収納し、
    前記ケースに蓋をし、
    前記ケースを廃棄すること
    を含む請求項9に記載の検体処理方法。
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