JP6819030B2 - モニタリングタグ、モニタリング構造物及び所定の変化状態モニタリング方法 - Google Patents

モニタリングタグ、モニタリング構造物及び所定の変化状態モニタリング方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に設置されるモニタリングタグ、モニタリング構造物及びこれらを用いた所定の変化状態モニタリング方法に関する。
非破壊検査は、材料、製品等の検査対象物の特性及び状態を損傷することなく評価するために、科学分野及び産業分野で幅広く使用されている重要な検査技術であり、品質検査、製品評価、製品開発、保守検査等に利用されている。
一般に、コンクリート及び樹脂のような材料で形成した構造物は、風雨及び日光等に曝され、経年変化により、構造物にひび割れが生じたり、構造物の内部又は表面の化学的性質が変化したりし、構造物に要求されていた機能が低下する場合がある。特に、コンクリートで形成した構造物が風雨又は日光等に曝されると、中性化又は塩害の進行により構造物の強度等が低下する。
そこで、そのような構造物の内部又は表面の所定の変化状態を把握することが望まれている。
特許文献1には、コンクリートで形成した構造物の測定対象を構造物全体の広域に亘って、しかも専門家を必要とせず、簡素な方法でコンクリートの所定の変化状態を把握する非破壊検査方法を開示している。すなわち、特許文献1に記載の非破壊検査方法は、コンクリート中に少なくとも2本の電気絶縁鉄筋を電極として配筋し、各電極にリード線により導電することでインピーダンス等の電気的特性値を装置で定期的に測定することにより、コンクリートの所定の変化状態を把握することを含む。
特開平08−201324号公報
しかし、特許文献1に記載の非破壊検査方法では、検査の度に、電気絶縁鉄筋から延在し、構造物の表面に出ている測定用電極を測定器と結線する等の手間を要し、簡易に、所定の変化状態の監視(以下、モニタリングという)をすることができない。また、特許文献1に記載の腐食環境センサはサイズが大きくかさ張るため、小型化が望まれる。
また、近年の検査対象の多様化に伴い、様々な検査対象及び変化状態をモニタリング可能な検査方法が望まれており、特許文献1に記載の非破壊検査方法では、これらの要望に十分に対応することができなかった。
本発明の目的は、モニタリング対象物を非破壊で容易に変化状態を把握することができるモニタリングタグ、モニタリング構造物及び変化状態モニタリング方法を提供することにある。
本発明者らは、モニタリング対象物が所定の状態から所定の変化状態に変化することにより、モニタリング対象物に設置されたモニタリングタグの機能が停止するようにすれば、モニタリング対象物が、所定の変化状態に変化したか否かを判断することができることを見出し、以下の発明をした。
(1)所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に埋め込まれるモニタリングタグ又は前記モニタリング対象物の表面に設置されるモニタリングタグであって、
ICチップ、内蔵ICアンテナ、及び前記ICチップと前記内蔵ICアンテナとを電気的に接続する内蔵回路を有するRFIDタグと、
前記モニタリング対象物の外部からの電波を送受信する送受信アンテナと、
前記内蔵ICアンテナと前記送受信アンテナとを電気的に接続する接続回路と、
前記モニタリング対象物が前記所定の変化状態に変化した際に、前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段と、を備え、
前記送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
該刺激応答性樹脂は、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の少なくとも一部を被覆、又は前記接続回路の少なくとも一部を構成し、前記刺激応答することにより、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させるものである、
前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態に変化したか否かを判断するための、モニタリングタグ。
(2)さらに、別のICチップ、別の内蔵ICアンテナ、及び前記別のICチップと前記別の内蔵ICアンテナとを電気的に接続する別の内蔵回路を有する別のRFIDタグと、
前記別の内蔵ICアンテナと前記送受信アンテナとを電気的に接続する別の接続回路と、
前記モニタリング対象物が所定の別の変化状態に変化した際に、前記別のRFIDタグからの前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる別の送受信停止手段と、を備え、
前記別の送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
該刺激応答性樹脂は、前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路の少なくとも一部を被覆、又は前記別の接続回路の少なくとも一部を構成し、前記刺激応答することにより、前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させるものである、
前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップ及び前記別のICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態又は前記所定の別の変化状態に変化したか否かを判断するための、(1)に記載のモニタリングタグ。
(3)所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に埋め込まれるモニタリングタグ又は前記モニタリング対象物の表面に設置されるモニタリングタグであって、
ICチップを有するRFIDタグと、
前記モニタリング対象物の外部からの電波を送受信する送受信アンテナと、
前記RFIDタグと前記送受信アンテナとを電気的に接続する接続回路と、
前記モニタリング対象物が前記所定の変化状態に変化した際に、前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段と、を備え、
前記送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
該刺激応答性樹脂は、前記ICチップ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の少なくとも一部を被覆、又は前記接続回路の少なくとも一部を構成し、前記刺激応答することにより、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させるものである、
前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記RFIDタグとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態に変化したか否かを判断するための、モニタリングタグ。
(4)前記刺激応答性樹脂が、熱応答性樹脂又はpH応答性樹脂である、(1)〜(3)のいずれか1項に記載のモニタリングタグ。
(5)前記変化状態が、経年変化状態である、(1)〜(4)のいずれか1項に記載のモニタリングタグ。
(6)所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物の変化をモニタリングするモニタリング方法であって、
前記モニタリング対象物に、(1)〜(5)のいずれか1項に記載のモニタリングタグを設置した後、前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態になっているか否かを判断する、モニタリング方法。
(7)それぞれが(1)〜(5)のいずれか1項に記載のモニタリングタグである複数のモニタリングタグと、
前記複数のモニタリングタグを埋め込んだモニタリング対象物とを備え、
前記複数のモニタリングタグは、前記モニタリング対象物の変化をモニタリングしたい方向において、所定の間隔をおいて配置されている、モニタリング構造物。
(8)所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象構造体の変化をモニタリングする変化状態モニタリング方法であって、
前記モニタリング対象構造体に、(7)に記載のモニタリング構造物を埋め込む埋込工程と、
所定の日時が経過する毎に、前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象構造体が、前記所定の変化状態になっているか否かを判断する判断工程とを含む、変化状態モニタリング方法。
本発明のモニタリングタグによれば、モニタリング対象物が所定の変化状態に変化した際に、送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段を備え、モニタリングタグの外側からリーダを用いて送受信アンテナを介してICチップとの通信を試みることにより、モニタリング対象物が、所定の変化状態に変化したか否かを判断することができる。このため、モニタリング対象物を非破壊で容易に変化状態を把握することができるモニタリングタグ、モニタリング構造物及び変化状態モニタリング方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係るモニタリングタグの概念平面図(a)及びそのf断面位置線に該当する概念断面図(b)である。 本発明の第二実施形態に係るモニタリングタグの概念平面図(a)及びそのf断面位置線に該当する概念断面図(b)である。 本発明の第三実施形態に係るモニタリングタグの概念斜視図である。 本発明の第四実施形態に係るモニタリングタグの概念平面図(a)及びそのf断面位置線に該当する概念断面図(b)である。 図1に示したモニタリングタグを備えたモニタリング構造物の製造方法を説明するための概略斜視図である。 図5に示したモニタリング構造物の製造方法を説明するための概略斜視図である。 図6に示したモニタリング構造物の変化状態をモニタリングする方法を説明するための概略斜視図である。
[モニタリングタグ]
図1〜図7を参照して、本発明に係るモニタリングタグを説明する。
図1(a)は、本発明の第一実施形態に係るモニタリングタグ10の概念平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示したモニタリングタグ10のf断面位置線に該当する概念断面図である。
図1(a)に示すように、モニタリングタグ10は、全体で、シート状の形状を有し、また、弾性変形するよう構成されている。
図5に示すように、モニタリング構造物100は、所定の状態から所定の変化状態に変化する、例えば、鉄筋コンクリートのような構造物である。モニタリングタグ10は、コンクリートのようなモニタリング対象物120に埋め込まれる。
図7に示すように、モニタリングタグ10は、正常な状態である場合において、モニタリング対象物120の外側からリーダライタ200からの電波を受信すると、リーダライタ200と通信する。
リーダライタ200は、モニタリングタグ10からID等の読み取りを行ったり、モニタリングタグ10にID等の書き込みを行ったりするための装置である。リーダライタ200が読み取ったID等の情報は、PDA等の携帯端末210を介して小型計算機230等で処理される。
図1(a)に示すように、モニタリングタグ10は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ20と、送受信アンテナ30と、接続回路40と、送受信停止手段50とを備える。
RFIDタグ20は、電池を内蔵しないパッシブタイプのタグである。RFIDタグ20は、以下に説明するように、全体で、シート状に弾性変形するよう構成されている。
RFIDタグ20は、ICチップ22と、内蔵ICアンテナ24と、内蔵回路26とを有する。
図1(b)に示すように、ICチップ22と、内蔵ICアンテナ24と、内蔵回路26とは、樹脂のような弾性体の材料で形成されたシート状の基材28上に形成されており、封止材70によって封止されている。
ICチップ22は、例えば、0.4mmから1mm角程度の小さな半導体チップであり、基材28上に形成されている。ICチップ22が特定のID等を格納する媒体として機能するように、ICチップ22にはメモリ(図示せず)が搭載されている。
内蔵ICアンテナ24は、ICチップ22の周りを螺旋状に巻くように、基材28上に形成されている。
内蔵回路26は、ICチップ22と内蔵ICアンテナ24とを電気的に接続する回路である。内蔵回路26は、基材28上に形成されている。
内蔵回路26は、後述する送受信停止手段50の作用によって、ICチップ22と内蔵ICアンテナ24との電気的な接続を切断されたり、他の回路に短絡されたりする。内蔵回路26としては、ワイヤボンド式又はスルーホール式であることが好ましいが、それら以外の一般的な方式であってもよい。
送受信アンテナ30は、RFIDタグ20の側になるように、基材28上に形成される。
図1に示すように、送受信アンテナ30は、モニタリングタグ10がモニタリング構造物100に埋め込まれた状態において、内蔵ICアンテナ24からの電波をモニタリング構造物100の外側にあるリーダライタ200(図7参照)に届くように発信し、また、モニタリング構造物100の外側にあるリーダライタ200からの電波を受信するアンテナである。
図1(a)に示すように、接続回路40は、内蔵ICアンテナ24と送受信アンテナ30とを電気的に接続する回路である。接続回路40は、後述する送受信停止手段50の作用によって、内蔵ICアンテナ24と送受信アンテナ30との電気的な接続を切断されたり、他の回路に短絡されたりする。
ここで、「電気的に接続する」とは、「電気抵抗の低い金属が形成する導通回路が物理的に接触又は接続している状態」と、「物理的に離れているが、想定した電気回路として機能している状態」とを含む概念である。
例えば、「リーダから信号を受けることで送受信アンテナ30に電流が流れ、その電流によって送受信アンテナ30周辺には磁束が発生し、発生した磁束が内蔵ICアンテナ24に電流を発生させ、それによりICチップ22に電圧が印加されて動作する状態」も、送受信アンテナ30と内蔵ICアンテナ24との間は、物理的に離れてはいるが、磁気的に接続し、ひいては、「電気的に接続している状態」となる。
したがって、内蔵ICアンテナ24と送受信アンテナ30とを電気的に接続する接続回路40とは、例えば、導電性を有する電気抵抗の低い材料で形成された導電性回路であったり、内蔵ICアンテナと送受信アンテナとの間に配置された絶縁体であったりする。
接続回路40が絶縁体で形成されている場合、接続回路40が電気的に接続している状態とは、内蔵ICアンテナ24からの電気によって送受信アンテナ30が想定した動作をする状態、及び、送受信アンテナ30からの電気によって内蔵ICアンテナ24が想定した動作をする状態をいう。つまり、接続回路40が絶縁体で形成されていても、内蔵ICアンテナ24と送受信アンテナ30との間の距離が近いと、相互作用によって、内蔵ICアンテナ24からの電波が送受信アンテナ30に届いたり、送受信アンテナ30からの電波が内蔵ICアンテナ24に届いたりする。
また、接続回路40が電気的に接続していない状態とは、内蔵ICアンテナ24からの電気によって送受信アンテナ30が想定した動作をしない状態(送受信アンテナ30として機能していない状態)、及び、送受信アンテナ30からの電気によって内蔵ICアンテナ24が想定した動作をしない状態(内蔵ICアンテナ24として機能していない状態)をいう。
モニタリングタグ10は、モニタリング対象物120が前記所定の変化状態に変化した際に、送受信アンテナ30の送受信機能を停止させる送受信停止手段50を有する。
図1(b)に示すように、モニタリングタグ10は、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の少なくとも一部を被覆する刺激応答性樹脂80を有し、また、接続回路40の少なくとも一部を構成する刺激応答性樹脂80を有する。
刺激応答性樹脂80は、モニタリング対象物120が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答して、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させ、送受信アンテナ30の送受信機能を停止させるものである。
ここで、接続回路40の切断とは、電気的に接続していない状態、すなわち、送受信アンテナ30の断線、接続回路40の距離の拡大、内蔵ICアンテナ24の少なくとも1つ以上の原因により送受信ができなくなる状態を例示することができる。
本発明において刺激応答性とは、例えば、温度変化、pH変化、光への暴露、磁場の変化、電場の変化、応力の変化、特定の化学物質の濃度変化等の刺激を付与することにより、材料の物性及び/又は形状が変化(以下、「状態変化」ともいう)する性質を意味する。
該状態変化としては、例えば、固体状態から溶液状態への相変化、特定の物質に対する溶解性の変化、膨張、収縮等の体積の変化、形状の変化、凝集性及び分散性の変化、化学構造の変化などが挙げられる。
本発明に用いる刺激応答性樹脂80としては、上記の刺激応答性を有する樹脂であり、所定の変化状態による刺激を受けることにより状態変化し、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させるものあれば特に限定されず、公知の樹脂を用いることができる。
具体的には、熱応答性樹脂、pH応答性樹脂、光応答性樹脂、磁場応答性樹脂、電場応答性樹脂、応力応答性樹脂、特定の物質に応答する樹脂、またこれら複数を組み合わせた樹脂等を例示することができる。
熱応答性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、特定の温度で固体状態から溶液状態へ相変化する樹脂、特定の温度で分解する樹脂、特定の温度で膨張、収縮等の体積の変化が生じる樹脂、特定の温度で特定の物質に対する溶解性が変化する樹脂、特定の温度で凝集性及び分散性が変化する樹脂などが挙げられる。
特定の温度で固体状態から溶液状態へ相変化する樹脂としては、特定の融点又は軟化点を有する樹脂が挙げられ、例えば、固形パラフィン等の脂肪族炭化水素類、熱可塑性樹脂などが挙げられる。
特定の温度で特定の物質に対する溶解性が変化する樹脂、特定の温度で膨張、収縮等の体積の変化が生じる樹脂、並びに特定の温度で凝集性及び分散性が変化する樹脂としては、例えば、ポリ−N−エチルアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−n−プロピルアクリルアミド、ポリ−N−n−プロピルメタクリルアミド、ポリ−N−エトキシエチルアクリルアミド、ポリ−N−テトラヒドロフルフリルアクリルアミド、ポリ−N−テトラヒドロフルフリルメタクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド等のアクリル系ポリマー類又はメタクリル系ポリマー類などが挙げられる。
pH応答性樹脂としては、例えば、特定のアルカリ性環境下又は酸性環境下で特定物質への溶解性が変化するpH応答性樹脂、特定のアルカリ性環境下又は酸性環境下で、収縮、膨潤等の体積変化するpH応答性ゲル等が挙げられる。アルカリ性環境下で変化する樹脂及びゲルとしては、例えば、カルボキシ基、スルホン酸基、ホスホン酸基等の官能基を有するアニオン性ポリマーが挙げられ、酸性環境下で変化する樹脂及びゲルとしては、例えば、アミノ基等の官能基を有するカチオン性ポリマーが挙げられる。
具体的には、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ホスホリルエチル(メタ)アクリレート、アミノエチルメタクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等の解離基を有するモノマーが重合されたものが挙げられ、これら解離基を有するモノマーと、他のビニルモノマーとが共重合されたものであってもよい。
光応答性樹脂としては、例えば、公知の光分解性高分子、光硬化性樹脂、特開2007−108087号公報等に記載の光により膨張、収縮する光応答性ゲルなどが挙げられる。
磁力応答性樹脂としては、例えば、磁性ナノ粒子包含高分子等が挙げられる。
電場応答性樹脂としては、例えば、電場の付与によって膨張及び収縮する誘電エラストマー等が挙げられる。
応力応答性樹脂としては、例えば、応力によって形状が変化する樹脂が挙げられる。
特定の物質に応答する樹脂としては、例えば、水等の特定の物質に対して、反応したり溶解したりすることで、状態変化する樹脂が挙げられる。
上記で例示された刺激応答性樹脂80は、モニタリングタグ10の用途、すなわちモニタリングする変化状態に応じて適宜選択すればよい。
例えば、モニタリングタグ10を、モニタリング対象物120の温度変化のモニタリングに用いる場合は、刺激応答性樹脂80として熱応答性樹脂を用いればよく、モニタリング対象物120のpH変化のモニタリングに用いる場合は、pH応答性樹脂を用いればよい。
図1(a)及び(b)に示す第一実施形態に係るモニタリングタグ10において、刺激応答性樹脂80は、封止材70によって封止されたRFIDタグ20及び送受信アンテナ30を被覆し、かつ接続回路40の少なくとも一部を構成している。
刺激応答性樹脂80を使用する箇所は、所定の変化状態による刺激を受けることにより状態変化し、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させるという目的を達成できる場所であればよく、図1(a)及び(b)に示す構成に限定されるものではない。
例えば、上記の目的を達成できるのであれば、送受信アンテナ30のみを刺激応答性樹脂80により被覆する態様であってもよいし、基材28又は封止材70の全部又は一部を刺激応答性樹脂80に置き換えた態様であってもよい。さらに、接続回路40のみを刺激応答性樹脂80によって構成する態様としてもよいし、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40のすべてを刺激応答性樹脂80によって被覆する態様であってもよい。
刺激応答性樹脂80によって被覆されていない部分は、その他の材料で被覆していてもよいし、送受信アンテナ30の送受信機能に影響を及ぼさない部分であれば、露出させていてもよい。
刺激応答性樹脂80の状態変化により、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させる一態様としては、例えば、刺激応答性樹脂80が、所定の刺激を受け、溶融、分解等の状態変化することにより、刺激応答性樹脂80に被覆されていたICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の少なくとも一部を外部環境因子に暴露させ、腐食等の化学変化を生じさせることにより、断線又は短絡させる態様が挙げられる。
ここで、外部環境因子とは、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の少なくとも一部が、これを被覆する刺激応答性樹脂80によって遮断されている外部の環境因子を意味する。例えば、モニタリングタグ10を固形物に埋め込む場合は、その固形物を構成する成分の少なくとも一部を意味し、溶液中に設置する場合は、その溶液を構成する成分の少なくとも一部を意味し、雰囲気中に設置する場合は、その雰囲気を構成する成分の少なくとも一部を意味する。
さらに、刺激応答性樹脂80の状態変化により、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の一つ又は複数の回路を切断し又は他の回路に短絡させる別の態様としては、例えば、刺激応答性樹脂80が、所定の刺激を受け、膨潤、膨張等の状態変化することにより、刺激応答性樹脂80に被覆されていたICチップ22、内蔵ICアンテナ24、内蔵回路26、送受信アンテナ30及び接続回路40の少なくとも一部、又は刺激応答性樹脂80により構成されていた接続回路40を、物理的に移動させる等して、断線又は短絡させる態様が挙げられる。
図2(a)は、本発明の第二実施形態に係るモニタリングタグ10aを示す概念平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示したモニタリングタグ10aのf断面位置線に該当する概念断面図である。
図2(a)及び(b)を参照して、モニタリングタグ10aを説明する。
モニタリングタグ10aは、別のRFIDタグ20aと、別の接続回路40aと、別の送受信停止手段50aとを備える。
別のRFIDタグ20aは、別のICチップ22a、別の内蔵ICアンテナ24a、及び別のICチップ22aと別の内蔵ICアンテナ24aとを電気的に接続する別の内蔵回路26aを有する。
別の接続回路40aは、別の内蔵ICアンテナ24aと送受信アンテナ30とを電気的に接続する。
別の送受信停止手段50aは、モニタリングタグ10の送受信停止手段50と同じ機能、性質を有し、モニタリング対象物が所定の別の変化状態に変化した際に、別の刺激応答性樹脂80aが刺激応答することにより、別のRFIDタグ20aからの送受信アンテナ30の送受信機能を停止させる。
そして、モニタリングタグ10aの外側からリーダライタ200を用いて送受信アンテナ30を介してICチップ22及び別のICチップ22aとの通信を試みることにより、モニタリング対象物120が、所定の変化状態又は所定の別の変化状態に変化したか否かを判断することができる。つまり、送受信停止手段50と別の送受信停止手段50aとが作動する変化状態を異なる状態とすることにより、ICチップ22及び別のICチップ22aが作動しているか停止しているかでモニタリング対象物120の変化の状態を把握することができる。
図3は、本発明の第三実施形態に係るモニタリングタグ10bを示す概念斜視図である。
図3を参照して、モニタリングタグ10bを説明する。
モニタリングタグ10bは、RFIDタグ20bと、送受信アンテナ30bと、接続回路(図示せず)と、送受信停止手段(図示せず)とを備える。
接続回路は、ICチップ22と送受信アンテナ30bとを電気的に接続する回路であり、モニタリングタグ10の接続回路40と同じ機能、性質を有する。
送受信停止手段は、モニタリングタグ10の送受信停止手段50と同じ機能、性質を有し、モニタリング対象物が所定の変化状態に変化した際に、送受信アンテナ30bの送受信機能を停止させる機能を有する。
送受信アンテナ30bは、螺旋状の巻かれたスプリング形状を有し、その送受信アンテナ30bの中にRFIDタグ20bが配置されている。このため、スプリング状の送受信アンテナ30bに発生した磁束がコイル状アンテナ20bに効率よく伝わるため、通信距離を長くすることができる。また、送受信アンテナ30bは螺旋状に巻かれているので、モニタリングタグ10bの大きさを小さくしつつ、送受信アンテナ30bの長さを長くすることができる。
図4(a)は、本発明の第四実施形態に係るモニタリングタグ10cの概念平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示したモニタリングタグ10cのf断面位置線に該当する概念断面図である。
図4(a)及び(b)を参照して、モニタリングタグ10cを説明する。
モニタリングタグ10cは、ICチップ(図示せず)を有するRFIDタグ20cと、送受信アンテナ30cと、接続回路40cと、送受信停止手段50cとを備える。
モニタリングタグ10のRFIDタグ20では、ICチップ22、内蔵ICアンテナ24、及び、内蔵回路26を有するとして説明したが、RFIDタグ20cは、ICチップを有するが、内蔵ICアンテナは有さない。
送受信アンテナ30cは、送受信アンテナ30cの長さが長くなるように、蛇行形状を有する。このため、モニタリングタグ10cの大きさを小さくしつつ、送受信アンテナ30cの長さを長くすることができる。
モニタリングタグ10cは、例えば、板状の基材28に配置されており、蛇行している送受信アンテナ30cは、基材28に積層され、RFIDタグ20cは、アンダーフィル材60を介して基材28に積層されている。
RFIDタグ20cのICチップと送受信アンテナ30cとは、接続回路40cで電気的に接続している。
接続回路40cは、例えば、ACP(異方性導電ペースト)で形成された接続回路である。ACPは、異方導電材料の一種で、回路と回路、又は、回路と部品等の接続に用いられる。接続回路40cは、RFIDタグ20cのICチップと送受信アンテナ30cとを電気回路として接続する機能を発揮させることができる状態であれば、RFIDタグ20cのICチップと送受信アンテナ30cとの間に配置された絶縁体であってもよい。
送受信停止手段50cは、モニタリングタグ10の送受信停止手段50と同じ機能、性質を有し、モニタリング対象物が所定の変化状態に変化した際に、刺激応答性樹脂80cが刺激応答することにより、送受信アンテナ30cの送受信機能を停止させる機能を有する。
[モニタリング構造物]
図5に示すように、モニタリング構造物100は、既設のコンクリート構造物100aにモニタリングタグ10を埋め込んで形成される。
具体的には、以下のようにしてモニタリング構造物100を形成する。
既設のコンクリート構造物100aは、コンクリートのようなモニタリング対象物120に複数の鉄筋110が埋め込まれている。複数の鉄筋110は、モニタリング対象物120であるコンクリートの、風雨又は塩害を受ける表面から所定の距離だけ離れた位置に配置されている。
まず、既設のコンクリート構造物100aから円柱形状のコアを抜く(コア抜き工程)。これにより、風雨及び塩害がモニタリング対象物120であるコンクリートの表面から複数の鉄筋110へ進行する変化進行方向に向けた凹部130が形成される。
次に、複数のモニタリングタグ10を所定の間隔になるように、樹脂製又は金属製の棒140に固定する。
次に、複数のモニタリングタグ10が変化進行方向において、所定の間隔になるように、固定された棒140を凹部130に配置する(センサ工程)。
そして、凹部130にモニタリング対象物120であるコンクリートと同じ成分のコンクリートを充填し(埋め戻し工程)、モニタリング構造物100を得る。
モニタリング構造物100は、風雨又は塩害を受ける面と鉄筋110との間に複数のモニタリングタグ10が配置されている。
また、モニタリングタグ10は、モニタリング対象物120であるコンクリートに完全に埋め込まれているので、モニタリング構造物100の外観は損なわれない。
図6に示すように、新設する構造物をモニタリング構造物100としてもよい。
具体的には、以下のような製造工程でモニタリング構造物100を形成する。
まず、型枠150内の所定の位置に複数の鉄筋110を配置する。
次に、型枠150内にセメント122を、複数のモニタリングタグ10と共に流し込む(セメント/センサ工程)。これにより、複数のモニタリングタグ10は、型枠150内にランダムな位置に散らばって配置する。
そして、セメント122が硬化し、モニタリング対象物120であるコンクリートとなった後に、型枠150を取り外すと(脱型工程)、モニタリング構造物100を得ることができる。
また、別の製造工程の場合、以下のようにしてモニタリング構造物100を形成する。
まず、型枠150内の所定の位置に複数の鉄筋110を配置した後、複数のモニタリングタグ10が所定の間隔となるように、複数のモニタリングタグ10を棒140に固定し、型枠150内に配置する(センサ工程)。この時、複数のモニタリングタグ10が変化進行方向(変化状態をモニタリングしたい方向)において、所定の間隔になるように、固定された棒140を型枠150内に配置する。
次に、型枠150にセメント122を充填する(セメント工程)。
そして、セメント122が硬化してモニタリング対象物120であるコンクリートになった後、型枠150を外して(脱型工程)、モニタリング構造物100を得る。
モニタリング構造物100は、風雨又は塩害を受ける面と鉄筋110との間に複数のモニタリングタグ10が配置されている。
また、さらに別の製造工程の場合、以下のようにしてモニタリング構造物100を形成する。
まず、型枠150内の所定の位置に複数の鉄筋110を配置した後、型枠150にセメント122を充填する(セメント工程)。
次に、複数のモニタリングタグ10が所定の間隔となるように、複数のモニタリングタグ10を棒140に固定し、セメント122が充填された型枠150内に配置する(センサ工程)。この時、複数のモニタリングタグ10が鉄筋110の伸びる方向において、所定の間隔になるように、固定された棒140を型枠150内に配置する。
そして、セメント122が硬化してモニタリング対象物120であるコンクリートになった後、型枠150を外して(脱型工程)、内部に複数のモニタリングタグ10が配置されたモニタリング構造物100を得る。
モニタリング構造物100は、風雨又は塩害を受ける面と鉄筋110との間に複数のモニタリングタグ10が配置されている。
なお、モニタリング構造物100の内部と共に表面にも、1つ又は複数のモニタリングタグ10を配置してもよいし、モニタリング構造物100の表面のみに、1つ又は複数のモニタリングタグ10を配置してもよい。
モニタリング構造物100の表面をモニタリングすることで、劣化が促進される思われる部位のスクリーニングが可能になる。従来は、モニタリング構造物100の表面に設置した、試験片等を分析していたが(試験片等の劣化が塩化物イオンの場合には、イオンクロマト等が用いられる)、モニタリングタグ10を用いることにより、従来のような分析が不要となる。
以上の説明において、モニタリング構造物100の内部に複数のモニタリングタグ10が配置されたとして説明したが、モニタリング構造物100の表面にモニタリングタグ10、10a、10b、10cを配置してもよい。
[モニタリング方法]
本発明のモニタリング方法は、所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物の変化をモニタリングするモニタリング方法であって、
前記モニタリング対象物に、本発明のモニタリングタグを設置した後、前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態になっているか否かを判断する、モニタリング方法である。
図7を参照して、以下に、本発明のモニタリング方法の一実施態様である、モニタリング構造物100を用いた変化状態モニタリング方法を説明する。
まず、モニタリング構造物100は、モニタリング構造物100の変化状態をモニタリングするために、モニタリング対象構造体に埋め込まれる(埋込工程)。このとき、モニタリング対象物120は、モニタリング対象構造体と同じ材料で形成されていることが好ましいが、モニタリング対象物120の設置方法等によっては、モニタリング対象構造体とは異なる材料、例えば、異なるコンクリート又は樹脂で形成してもよい。
そして、長期に亘り、モニタリング対象構造体が風雨又は塩害に曝されると、風雨又は塩害がモニタリング対象物120の表面から複数の鉄筋110へ進行する。
このような状況下において、所定の日時が経過する毎に、モニタリングタグ10の外側(モニタリング対象物120であるコンクリートの外側)からリーダライタ200を用いて送受信アンテナ30を介してICチップ22との通信を試みる。
そして、試みた通信の結果によって、モニタリング対象構造体が、所定の変化状態になっているか否かを判断する(判断工程)。
具体的には、モニタリング対象構造体が所定の状態となっている場合、送受信停止手段50は、送受信アンテナ30の送受信機能が停止する状態にはしていない。このため、リーダライタ200をモニタリングタグ10に向けて所定の電波を出力すると、送受信アンテナ30、接続回路40、RFIDタグ20の内蔵回路26は、正常に作動するので、リーダライタ200は、ICチップ22に記憶されているID等の情報を得ることができる。すなわち、IDに対応するモニタリングタグ10がある位置の近傍のモニタリング対象物120の状態は、変化していないと判断することができる。
他方、モニタリング対象構造体が所定の状態から風雨又は塩害を受けて所定の変化状態に変化している場合(劣化の進行)、モニタリング対象物120であるコンクリートはその表面から鉄筋110に向けての風雨又は塩害を受ける(中性化又は塩害の進行)。このとき、中性化又は塩害の進行は、鉄筋110に到達する前にモニタリングタグ10に到達する。そして、中性化又は塩害の進行がモニタリングタグ10に到達すると、その送受信停止手段50、すなわち、刺激応答性樹脂80は、中性化又は塩害によって化学変化を起こし、接続回路40又は内蔵回路26を切断したり、これらを他の回路に短絡させたりする。
このため、リーダライタ200をモニタリングタグ10に向けて所定の電波を出力しても、送受信アンテナ30、接続回路40、RFIDタグ20の内蔵回路26は、正常には作動しないので、リーダライタ200は、ICチップ22に記憶されているID等の情報を得ることができない。すなわち、取得できないIDに対応するモニタリングタグ10がある位置の近傍のモニタリング対象物120の状態は、所定の変化状態をしていると判断することができる。
前記判断工程は、試みた通信の結果によって、モニタリング対象構造体が、所定の経年変化状態になっているか否かを判断する、として説明し、この判断は、「なっている」、「なっていない」のいずれかを判断するとして説明したが、これに限定されず、例えば、モニタリング対象構造体の変化状態に応じて、送受信アンテナの端部から順次断線されていき、送受信アンテナの通信性能が徐々に低下することをもって、所定の変化状態になっているか否かを判断してもよい。
以上の説明から明らかなように、所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に埋め込まれるモニタリングタグにおいて、ICチップ、内蔵ICアンテナ、及び前記ICチップと前記内蔵ICアンテナとを電気的に接続する内蔵回路を有するRFIDタグと、前記モニタリング対象物の外部からの電波を送受信する送受信アンテナと、前記内蔵ICアンテナと前記送受信アンテナとを電気的に接続する接続回路と、前記モニタリング対象物が前記所定の変化状態に変化した際に、前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段と、を備えているので、前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態に変化したか否かを判断することができる。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
[RFIDパッケージの製造]
製造例1
以下に示す方法により、図4(a)及び(b)に示すモニタリングタグ10cにおいて、刺激応答性樹脂80を有さないRFIDパッケージを作製した。
絶縁性フィルム(厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート)の表面に硬質アルミニウム箔(厚さ20μm)を張り合わせて長尺の基材28を用意した。次に、アルミニウム箔面に、グラビア印刷でエッチングレジストを形成した後、塩化第二鉄水溶液にてエッチングを行い、RFIDタグ20cとの整合回路を有する送受信アンテナ30cを形成した。
次に、RFIDタグ20cの外部端子となるバンプを、送受信アンテナ30cの所定の位置にフリップチップ構造にて位置合わせし、超音波を印加して接合を行った。RFIDタグ20cと送受信アンテナ30cの空隙にはアンダーフィル材60を充填し、120℃、2時間の条件で加熱硬化することにより、図4(a)及び(b)に示すモニタリングタグ10cにおいて、刺激応答性樹脂80を有さないRFIDパッケージ(送受信アンテナの材質:アルミニウム、送受信アンテナの厚さ:20μm)を得た。
[モニタリングタグの製造]
実施例1
(パラフィン被覆RFIDパッケージ1の製造)
アクリル板の上にポリイミドテープ(日東電工株式会社製、商品名:360UL)を貼り付け、さらに該ポリイミドテープの上に、製造例1で得たRFIDパッケージを貼り付け、アクリル板上に固定されたRFIDパッケージを得た。
次に、該アクリル板上に固定されたRFIDパッケージを、80℃で加熱溶融したパラフィン(和光純薬工業株式会社製、商品名:パラフィン、溶融温度:68−70℃)に浸漬した後、取り出し、室温に冷却することで、アクリル板上に固定されたRFIDパッケージの全体をパラフィンによって被覆した。RFIDパッケージを被覆するパラフィンの厚さは、約1.5−2.5mmであった。
実施例2
(パラフィン被覆RFIDパッケージ2の製造)
実施例1と同様にして得たアクリル板上に固定されたRFIDパッケージを、60℃で加熱溶融したパラフィン(和光純薬工業株式会社製、商品名:パラフィン、溶融温度:50−52℃)に浸漬した後、取り出し、室温に冷却することで、RFIDパッケージの全面をパラフィンによって被覆した。RFIDパッケージを被覆するパラフィンの厚さは、約1mmであった。
実施例3
(ポリイミド被覆RFIDパッケージの製造)
アクリル板の上にポリイミドテープ(日東電工株式会社製、商品名:360UL)を貼り付け、さらに該ポリイミドテープの上に、製造例1で得たRFIDパッケージを貼り付け、アクリル板上に固定されたRFIDパッケージを得た。
次に、該アクリル板上に固定されたRFIDパッケージの全面を覆うように、ポリイミドテープ(日東電工株式会社製、商品名:360UL)を貼着し、RFIDパッケージの全面をポリイミドテープによって被覆した。
比較例1
(比較用RFIDパッケージの製造)
アクリル板の上にポリイミドテープ(日東電工株式会社製、商品名:360UL)を貼り付け、さらに該ポリイミドテープの上に、製造例1で得たRFIDパッケージを貼り付けたものを、比較用RFIDパッケージとして用いた。
[アルカリ水溶液中における温度モニタリング試験]
実施例1及び比較例1で得られたモニタリングタグを用いて、下記に示す方法により、アルカリ水溶液中における温度モニタリング試験を実施した。
実施例1及び比較例1で得られたモニタリングタグを、アルカリ水溶液である0.02MCa(OH)水溶液に浸漬し、これを室温(25℃)又は75℃の加熱環境下において、所定の時間毎に送受信アンテナ(アルミニウム)の外観を確認すると共に、RFIDリーダライタ(Atid社製、商品名:AT−880−UHFH)を用いてRFIDの応答有無を確認した。評価結果を表1に示す。なお、表1において、RFIDの応答があったものを○、応答が無かったものを×とした。
表1から、刺激応答性樹脂としてパラフィンを用いた実施例1のモニタリングタグは、25℃の条件下では3日後でも応答しているのに対して、75℃の条件下では45分後で送受信アンテナ(アルミニウム)の腐食及び断線が確認され、RFIDは応答しなくなった。これは、熱応答性樹脂であるパラフィンが75℃に加熱されることで溶融し、送受信アンテナ(アルミニウム)が外部環境(アルカリ水溶液)に晒され、腐食及び断線することに起因すると考えられる。
すなわち、本発明のモニタリングタグは、所定の温度変化のモニタリングに成功しており、本発明のモニタリングタグを使用することで、モニタリング対象物に所定の温度変化が生じたか否かを確認できることが分かる。
一方、比較例1のモニタリングタグは、25℃の条件下でも3日後に腐食及び断線が確認され、RFIDは応答しなくなった。すなわち、比較例1のモニタリングタグを使用する場合、3日後にRFIDが応答しなくなった現象が、所定の温度変化に起因するものかどうかを判断することができない。
[コンクリート中におけるモニタリング試験]
次に、実施例2、3及び比較例1で得られたモニタリングタグを用いて、下記に示す方法により、コンクリート中における温度モニタリング試験を実施した。
実施例2、3及び比較例1で得られたモニタリングタグを、未硬化状態の速硬化コンクリート中に、コンクリート表面から深さ1cmの場所に配置した後、コンクリートを硬化することで、速硬化コンクリート中にモニタリングタグを埋設した。次いで、得られたコンクリートを、室温(25℃)又は60℃の加熱環境下において、所定の時間毎にRFIDリーダライタ(Atid社製、商品名:AT−880−UHFH)を用いてRFIDの応答有無を確認した。評価結果を表2に示す。なお、表2において、RFIDの応答があったものを○、応答が無かったものを×とした。
表2から、刺激応答性樹脂としてパラフィンを用いた実施例2のモニタリングタグは、25℃の条件下では3日後でも応答しているのに対して、60℃の条件下では3時間後に応答しなくなった。これは、熱応答性樹脂であるパラフィンが60℃に加熱されることで溶融し、送受信アンテナ(アルミニウム)が外部環境(コンクリート)に晒され、腐食及び断線することに起因すると考えられる。
すなわち、本発明のモニタリングタグは、所定の温度変化のモニタリングに成功しており、本発明のモニタリングタグを使用することで、モニタリング対象物に所定の温度変化が生じたか否かを確認することできる。
また、刺激応答性樹脂として耐熱性が高いポリイミドを用いた実施例3のモニタリングタグは、60℃の条件下、3日後でも応答していることから、ポリイミドの状態変化が生じ得る温度変化が生じていないことが分かる。
一方、比較例1のモニタリングタグは、25℃の条件下でも3時間後に腐食及び断線が確認され、RFIDは応答しなくなった。すなわち、比較例1のモニタリングタグを使用する場合、3時間後にRFIDが応答しなくなった現象が、所定の温度変化に起因するものかどうかを判断することができない。
10、10a、10b、10c モニタリングタグ
20、20a、20b、20c RFIDタグ
22、22a ICチップ
24、24a 内蔵ICアンテナ
26、26a 内蔵回路
28、28c 基材
30、30b、30c 送受信アンテナ
40、40a、40c 接続回路
50、50a、50c 送受信停止手段
60 アンダーフィル材
70、70a 封止材
80、80a、80c 刺激応答性樹脂
100 モニタリング構造物
100a コンクリート構造物
110 鉄筋
120 モニタリング対象物(コンクリート)
122 セメント
130 凹部
140 棒
200 リーダライタ
210 携帯端末
230 小型計算機

Claims (7)

  1. 所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に埋め込まれるモニタリングタグ又は前記モニタリング対象物の表面に設置されるモニタリングタグであって、
    ICチップ、内蔵ICアンテナ、及び前記ICチップと前記内蔵ICアンテナとを電気的に接続する内蔵回路を有するRFIDタグと、
    前記モニタリング対象物の外部からの電波を送受信する送受信アンテナと、
    前記内蔵ICアンテナと前記送受信アンテナとを電気的に接続する接続回路と、
    前記モニタリング対象物が前記所定の変化状態に変化した際に、前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段と、を備え、
    前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路は、被覆材料によって被覆されることで、アルカリ性の外部環境と遮断されており、
    前記送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
    該刺激応答性樹脂は、前記被覆材料の少なくとも一部として、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の少なくとも一部を被覆し、
    前記刺激応答することにより、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路を前記アルカリ性の外部環境に露出させて、前記ICチップ、前記内蔵ICアンテナ、前記内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路に、前記アルカリ性の外部環境との接触による腐食を生じさせることにより切断し又は他の回路に短絡させるものである、
    前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態に変化したか否かを判断するための、モニタリングタグ。
  2. さらに、別のICチップ、別の内蔵ICアンテナ、及び前記別のICチップと前記別の内蔵ICアンテナとを電気的に接続する別の内蔵回路を有する別のRFIDタグと、
    前記別の内蔵ICアンテナと前記送受信アンテナとを電気的に接続する別の接続回路と、
    前記モニタリング対象物が所定の別の変化状態に変化した際に、前記別のRFIDタグからの前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる別の送受信停止手段と、を備え、
    前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路は、前記被覆材料によって被覆されることで、前記アルカリ性の外部環境と遮断されており、
    前記別の送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
    該刺激応答性樹脂は、前記被覆材料の少なくとも一部として、前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路の少なくとも一部を被覆し、
    前記刺激応答することにより、前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路の一つ又は複数の回路を前記アルカリ性の外部環境に露出させて、前記別のICチップ、前記別の内蔵ICアンテナ、前記別の内蔵回路、前記送受信アンテナ及び前記別の接続回路の一つ又は複数の回路に、前記アルカリ性の外部環境との接触による腐食を生じさせることにより切断し又は他の回路に短絡させるものである、
    前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップ及び前記別のICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態又は前記所定の別の変化状態に変化したか否かを判断するための、請求項1に記載のモニタリングタグ。
  3. 所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物に埋め込まれるモニタリングタグ又は前記モニタリング対象物の表面に設置されるモニタリングタグであって、
    ICチップを有するRFIDタグと、
    前記モニタリング対象物の外部からの電波を送受信する送受信アンテナと、
    前記RFIDタグと前記送受信アンテナとを電気的に接続する接続回路と、
    前記モニタリング対象物が前記所定の変化状態に変化した際に、前記送受信アンテナの送受信機能を停止させる送受信停止手段と、を備え、
    前記ICチップ、前記送受信アンテナ及び前記接続回路は、被覆材料によって被覆されることで、アルカリ性の外部環境と遮断されており、
    前記送受信停止手段は、前記モニタリング対象物が前記所定の状態から前記所定の変化状態になった際に刺激応答する刺激応答性樹脂を有し、
    該刺激応答性樹脂は、前記被覆材料の少なくとも一部として、前記ICチップ、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の少なくとも一部を被覆し、前記刺激応答することにより、前記ICチップ、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路を前記アルカリ性の外部環境に露出させて、前記ICチップ、前記送受信アンテナ及び前記接続回路の一つ又は複数の回路に、前記アルカリ性の外部環境との接触による腐食を生じさせることにより切断し又は他の回路に短絡させるものである、
    前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記RFIDタグとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態に変化したか否かを判断するための、モニタリングタグ。
  4. 前記刺激応答性樹脂が、熱応答性樹脂又はpH応答性樹脂である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモニタリングタグ。
  5. 前記変化状態が、経年変化状態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモニタリングタグ。
  6. 所定の状態から所定の変化状態に変化するモニタリング対象物の変化をモニタリングするモニタリング方法であって、
    前記モニタリング対象物に、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモニタリングタグを設置した後、前記モニタリングタグの外側からリーダを用いて前記送受信アンテナを介して前記ICチップとの通信を試みることにより、前記モニタリング対象物が、前記所定の変化状態になっているか否かを判断する、モニタリング方法。
  7. それぞれが請求項1〜5のいずれか1項に記載のモニタリングタグである複数のモニタリングタグと、
    前記複数のモニタリングタグを埋め込んだモニタリング対象物とを備え、
    前記複数のモニタリングタグは、前記モニタリング対象物の変化をモニタリングしたい方向において、所定の間隔をおいて配置されている、モニタリング構造物。
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