JP6818458B2 - ゴルフスイング練習機 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフのスイング練習の際に正しいスイングによってヘッドスピードが一定の値を超えるインパクトの瞬間を認識できるゴルフスイング練習機に関するものである。
従来、ゴルフクラブまたは野球用バットのスイング練習機として、シャフトの先端部に設けたヘッドの内部空間に移動可能な錘を収納し、当該内部空間のグリップ側に配置した磁石によって前記錘を吸着するようにしたものが提案されている(特許文献1,2)。
上記従来のスイング練習機においては、ヘッドが振られる速度が一定の値を超えると、前記磁石による前記錘の吸着が解除され、当該錘が前記内部空間の反グリップ側に衝突することで衝突音が発生し、ヘッドスピードが一定の値を超えたことを確認することができるものである。
しかしながら、上記のようなスイング練習機においては、錘がヘッドの内部空間に納められているため、錘による衝突音が小さく、ヘッドスピードが一定の値を超えた瞬間を認識しにくいという問題がある。
そこで、図9に示すゴルフスイング練習機100のように、シャフト101の先端部に設けたヘッド102の内部空間に移動可能な錘103を収納し、当該錘103に固定した磁石104を内部空間のグリップ側に吸着するように配置するとともに、前記錘103による衝突音がヘッド102の外部に出やすいように、スイング時に前記錘103が衝突する内部空間の反グリップ側に透孔105を設けたものも提案されているが、やはり、前記錘103が小さいということもあり、衝突音が小さく、かつ、衝突の際の衝撃も小さく、ヘッドスピードが一定の値を超えた瞬間を認識しにくいという問題がある。
一方、ゴルフクラブまたは野球用バットのスイング練習機として、シャフトに環状の錘を嵌め、スイング時に前記錘をシャフト上にて移動させ、シャフトの先端部に設けた被打撃部材に前記錘を衝突させるものが提案されている(特許文献3)。
しかしながら、このスイング練習機においては、ボールを打った時のインパクトの感触やバットのしなり感を再現することに重点がおかれており、スイングスピードが一定の値を超えたことを判断できるものではない。
特許第5662948号公報 特許第5497200号公報 特許第5703438号公報
上記従来のスイング練習機においては、錘がヘッドの内部空間に納められているため、錘によって得られる衝突音が小さく、かつ、衝突の際の衝撃も小さく、ヘッドスピードが一定の値を超えた瞬間を認識しにくいという問題や、シャフトの延長線上に錘が配置されていると、実際のゴルフクラブを振った場合に感じることができるヘッドの返り(シャフトの延長線上の周囲を回転する動き)を再現できないという問題がある。
また、従来のスイング練習機においては、正しいスイングによってゴルフボールのインパクト位置においてヘッドスピードが一定の値を超えているのか否かについて判断できるものではないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来の課題を解決し、錘を外部に露出するように装着することで、錘の衝突音を大きくすることができ、かつ、錘を大きくすることで衝突の際の衝撃を大きくすることができ、正しいスイングによってインパクト位置においてヘッドスピードが一定の値を超えているか否かを認識しやすいゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明の他の目的は、実際のゴルフクラブを振った場合に感じることができるヘッドの返りを再現できるゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明の他の目的は、シャフトの延長線上から外れて錘がスライド移動する方向を適宜変更することで、錘をスライド移動させる力の大きさを弱めるように変更でき、錘の重量を大きくすることもできるゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明の他の目的は、錘が移動しても重心の移動量が少なく、違和感の無いスイング練習を行うことができるゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明の他の目的は、スイング時において磁石による錘の吸着が解除されても、スイング後すぐに錘をシャフト側へ戻すことができるゴルフスイング練習機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、スイング時において磁石による錘の吸着が解除されるスイングスピードをゴルフボールのインパクト位置付近における好適なヘッドスピードと対応するように簡単に調節して設定(変更)でき、さらには安定した動作を得られるゴルフスイング練習機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シャフトの延長線上から外れて錘がスライド移動した場合においても、シャフトの延長線上からの重心の移動量が小さく、実際のゴルフクラブをスイングする場合と同程度の重心距離を維持できるゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明の他の目的は、実際のゴルフクラブにてアドレスした場合と同じような外観形態を有するゴルフスイング練習機を提供することにある。
本発明は、「基端部にグリップが装着されるシャフトの先端部に固定された連結部と、前記連結部から延び出る突出部と、前記突出部に沿ってスライド移動可能な状態で当該突出部に外装された錘体と、前記錘体を前記シャフト側へ引き寄せて吸着し保持する磁石と、前記突出部の先端部に形成され、前記錘体が前記突出部から抜け出すことを防止する抜け止め部と、からなるヘッド部を備え、
スイング速度が所定の値を超えた際に、前記磁石による前記錘体の吸着が解除され、前記錘体が前記抜け止め部と衝突することで、インパクトの瞬間を認識できるゴルフスイング練習機」を最も主要な特徴とするものである。
さらに、本発明は、「前記連結部が、スイング練習の際のアドレス時において前記突出部が水平方向を向くように屈曲形成されているゴルフスイング練習機」を主要な特徴とするものである。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体がスライド移動した際に生じるヘッド部の重心の移動は、前記シャフトの延長線上からの距離の差として2〜4mmの範囲内であるものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記シャフトの延長線上から前記ヘッド部の重心までの距離(重心距離)は、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブにおけるシャフトの延長線上からそれらのヘッドの重心までの距離と同程度となるように設定されているものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機は、前記錘体を前記シャフト側へ付勢するバネを備えているものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記連結部は、非磁性体である亜鉛合金から製造されており、前記錘体と接する部分に前記磁石が埋め込まれているものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機は、ゴルフボールのインパクト位置付近において、前記磁石による前記錘体の吸着が解除されるように、前記磁石による前記錘体の吸着力が設定されているものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体がスライド移動できる距離は、5〜20mmの範囲内であるものであってもよい。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体は、貫通孔を有する筒状に形成されており、当該貫通孔に前記突出部が挿通されることで、前記突出部に装着され、かつ、前記錘体を前記連結部側へ付勢するバネが前記貫通孔内に収納されるように配置されているものであってもよい
上記のように構成した本発明のゴルフスイング練習機においては、前記ヘッド部の前記錘体が、前記シャフトの先端部においてスライド移動可能な状態で外装されているため、前記磁石による前記錘体の吸着が解除され、前記錘体が前記抜け止め部と衝突した際に生じる衝突音をハッキリと認識することができ、スイング速度が所定の値を超えた時点を簡単かつ確実に確認しながらスイング練習を行うことができる。
さらに、本発明のゴルフスイング練習機においては、前記ヘッド部の前記錘体が、前記シャフトの先端部において、当該シャフトの延長線上から外れる方向にスライド移動可能に外装されており、実際のゴルフクラブを振った場合に感じることができるヘッドの返りを再現できるゴルフスイング練習機を提供することができる。
また、前記錘体をスライド移動させる力の大きさの調節を行うこともできる。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体がスライド移動した際に生じるヘッド部の重心の移動が、前記シャフトの延長線上からの距離の差として2〜4mmの範囲内である場合には、前記錘体がスライド移動した際における違和感の無い状態でスイングを行うことができる。
また、本発明のゴルフスイング練習機において、前記シャフトの延長線上から前記ヘッド部の重心までの距離が、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブにおけるシャフトの延長線上からそれらのヘッドの重心までの距離と同程度となるように設定されている場合には、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブをスイングしているようなヘッド部の返りを感じつつスイング練習を行うことができる。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体を前記シャフト側へ付勢するバネを備えている場合には、前記抜け止め部と衝突した前記錘体を速やかに前記シャフト側へ戻すことができる。また、バネの有無やバネ定数を変更することで、錘体がスライド移動するタイミングを変更することができる。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記連結部が、非磁性体である亜鉛合金から製造されており、前記錘体と接する部分に前記磁石が埋め込まれている場合には、前記ヘッド部の十分な強度及び好適な重量バランスを得ることができるばかりか、使用によっても磁力が非磁性体に移ることが無く、磁力を発揮する前記磁石の端面を前記錘体と正確に対応させることができ、安定した動作を得ることができる。
本発明のゴルフスイング練習機において、ゴルフボールのインパクト位置付近において前記磁石による前記錘体の吸着が解除されるように、前記磁石による前記錘体の吸着力が設定されている場合には、インパクト位置にてスイング速度を高めるという理想的なスイングを習得する練習を認識的に行うことができる。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体がスライド移動できる距離が、5〜20mmの範囲内である場合には、重心位置の移動量が小さいため、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブをスイングしているようなリアリティーのあるスイング練習を実現することができる。
本発明のゴルフスイング練習機において、前記錘体が、貫通孔を有する筒状に形成されており、当該貫通孔に前記突出部が挿通されることで、前記突出部に装着され、かつ、前記錘体を前記連結部側へ付勢するバネが前記貫通孔内に収納されるように配置されている場合には、前記ヘッド部の構成をシンプルで外観デザイン上も優れたものとすることができ、かつ、前記錘体を安全かつ確実に保持しスライド移動させることができる。
また、前記錘体を速やかに前記シャフト側へ戻すことができ、バネ定数を変更することで、錘体がスライド移動するタイミングを変更することもできる。
本発明のゴルフスイング練習機においては、前記連結部が、スイング練習の際のアドレス時において前記突出部が水平方向を向くように屈曲形成されており、外観上において実際のゴルフクラブと同様のフィーリングを得ることができるばかりか、ヘッド部の返りを感じることができ、リアリティーのあるスイング練習を行うことができる。
図1は本発明を具体化した一実施形態のゴルフスイング練習機の先端部付近を示し、(A)はヘッド部の正面図、(B)はヘッド部の分解斜視図である。 図2は本発明のゴルフスイング練習機の全体とグリップの他の実施形態を示す正面図である。 図3は本発明のゴルフスイング練習機の連結部及び突出部を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 図4は本発明のゴルフスイング練習機の先端部(ヘッド部)の平面図である。 図5は本発明のゴルフスイング練習機の先端部の部分断面図であって、(A)は錘体が磁石と吸着している状態を示し、(B)は錘体が磁石から離れ抜け止め部に衝突した状態を示す図である。 図6は本発明のゴルフスイング練習機の雌ねじ部を含む連結部の材質と重心距離を示す表と、錘体がスライド移動した距離と重心距離の変化量を示す表を示す図である。 図7は本発明のゴルフスイング練習機のバネを変更してスイングした際に錘体が磁石から離れて衝突音が発生する位置を上から見た図と、錘体が磁石から離れて衝突音が発生した位置の測定結果を表にして示す図である。 図8は本発明のゴルフスイング練習機の他の実施形態を示す図であって、(A)はゴルフスイング練習機の連結部と突出部の側面図、(B)はゴルフスイング練習機の連結部と突出部の正面図である。 図9は従来のスイング練習機を示す部分断面図である。
本発明のゴルフスイング練習機は、「基端部にグリップが装着されるシャフトの先端部に固定された連結部と、前記連結部から延び出る突出部と、前記突出部に沿ってスライド移動可能な状態で当該突出部に外装された錘体と、前記錘体を前記シャフト側へ引き寄せて吸着し保持する磁石と、前記突出部の先端部に形成され、前記錘体が前記突出部から抜け出すことを防止する抜け止め部と、からなるヘッド部を備え、さらに、前記連結部は、スイング練習の際のアドレス時において前記突出部が水平方向を向くように屈曲形成されており、
スイング速度が所定の値を超えた際に、前記磁石による前記錘体の吸着が解除され、前記錘体が前記抜け止め部と衝突することで、インパクトの瞬間を認識できるゴルフスイング練習機」であって、以下において説明する実施形態などにより好適に具体化することができる。
以下、本発明を具体化したゴルフスイング練習機の一実施形態について説明する。
図1及び図2などに示すように、本発明の一実施形態のゴルフスイング練習機10は、カーボン繊維強化プラスチック製のゴルフクラブ用シャフトSと、当該シャフトSの基端部に装着されて固定されたゴム製のグリップGと、前記シャフトSの先端部に固定されたヘッド部Hとから構成されている。
本実施形態のゴルフスイング練習機10において、前記ヘッド部Hは、シャフトSの先端部に固定された連結部1と、前記連結部1から延び出る突出部2と、前記突出部2に沿ってスライド移動可能な状態で当該突出部2に外装された錘体3と、前記錘体3を前記シャフトS側へ引き寄せて吸着し保持する3個の磁石4と、前記突出部2の先端部に形成され、前記錘体3が前記突出部2から抜け出すことを防止する抜け止め部5と、から構成されている。そして、スイング速度が所定の値を超えた際に、前記磁石4による前記錘体3の吸着が解除され、前記錘体3が前記抜け止め部5と衝突することで衝突音を発生し、インパクトの瞬間を認識できるようになっている。
本実施形態のゴルフスイング練習機10において、前記連結部1は、非磁性体である亜鉛合金から製造されており、ステンレス製の前記錘体3と接する部分に前記磁石4が等間隔にて埋め込まれて固定されている。かかる構成を採用することで、前記ヘッド部Hの十分な強度及び好適な重量バランスを得ることができるばかりか、磁力を発揮する磁石4の端面を錘体3と正確に対応させることができ、安定した動作を得ることができる。
そして、ゴルフボールのインパクト位置付近においてヘッド部Hが望ましいヘッドスピードに達すると、前記磁石4による前記錘体3の吸着が解除され、錘体3が前記抜け止め部5と衝突することで、「カチッ」というような衝突音を発生するように、磁石4による錘体3の吸着力が設定されている。
本実施形態のゴルフスイング練習機10において、前記錘体3は、貫通孔3aを有する円筒状(環状)に形成されており、当該貫通孔3aに前記突出部2が挿通されることで、突出部2の外側において外部に露出するように装着され保持されている。さらに、錘体3を連結部1側へ付勢するバネ6が貫通孔3a内に収納されるように配置されている。
前記抜け止め部5は、金属製であって、前記錘体3の外径よりも外径が大きい円盤状に形成されており、その外面を覆って保護するように有底円筒状の弾性体7が嵌め込まれている。
さらに、抜け止め部5のシャフトS側の端面中央部にはシャフトS側へ延びる円柱状のガイド部5aが形成されている。
前記ガイド部5aのさらにシャフトS側の端面中央部にはシャフトS側へ延び出る雄ねじ部5bが形成されている。
そして、当該雄ねじ部5bは、前記連結部1の先端面から抜け止め部5側へ延び出る円筒状の雌ねじ部1aの先端側と螺合し、連結部1と抜け止め部5とを一体化するようになっている。
ここで、前記ガイド部5a及び前記雌ねじ部1aは、錘体3の貫通孔3aの内径よりも若干外径が小さく形成されており、当該ガイド部5a及び前記雌ねじ部1aの軸心方向に沿って錘体3がスライド移動できるようになっている。
即ち、本実施形態のゴルフスイング練習機10においては、前記連結部1の先端面から延び出る雌ねじ部1aと、抜け止め部5の端面からシャフトS側へ延びるガイド部5aとから、連結部1から延び出る前記突出部2が構成され、当該突出部2に沿ってスライド移動可能な状態で錘体3が突出部2に外装されている。
本実施形態のゴルフスイング練習機10において、前記連結部1は、スイング練習の際のアドレス時において前記突出部2が水平方向を向くように屈曲形成されており、シャフトSの先端部において、錘体3は、シャフトSの延長線上から外れる方向にスライド移動可能に外装されている。
従って、本実施形態のゴルフスイング練習機10においては、実際のゴルフクラブと同様にヘッド部Hの返り(回転)を感じることができる。
本実施形態のゴルフスイング練習機10において、前記シャフトSの長さと、前記ヘッド部Hの重量は、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブによって得られるスイングバランスと同程度となるように設定することもできる。
さらに、本実施形態のゴルフスイング練習機10において、図1(A)に示すシャフトSの延長線上からヘッド部Hの重心cgまでの距離(重心距離t)は、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブにおけるシャフトの延長線上からそれらのヘッドの重心までの距離と同程度となるように設定されている(図6参照)。
前記連結部1の重量、前記ヘッド部(頭部)Hの重量、ゴルフスイング練習機10の総重量は、連結部1の材質を変更することによって変化するため、シャフトSの好ましい長さは、一例として図6の上側の表に示すとおりとなる。
即ち、前記連結部1の材質が亜鉛合金(ZINC+ALM)の場合には、雌ねじ部1aを含む当該連結部1の重量は175gとなり、ヘッド部Hの重量は414gとなり、ゴルフスイング練習機10の総重量は536gとなる。そして、重心距離tは、錘体3が磁石4と吸着している移動前が34mm、錘体3が磁石4から10mm離れて前記抜け止め部5と接する移動後が37mmとなり、実際のゴルフクラブと同様なスイング感覚を得るためのシャフトSの理想的な長さは25インチとなる。
また、図6の下側の表に示すとおり、錘体3がスライド移動できる距離は、5〜20mmの範囲内であることが好ましく、錘体3がスライド移動した際に生じる重心cgの移動量は、シャフトSの延長線上からの距離(重心距離t)の差として2〜4mmの範囲内であることが好ましい。
この錘体3がスライド移動できる距離は、錘体3がスライド移動する方向に沿った当該錘体3の長さ、当該錘体3の重量、前記突出部2の長さ、シャフトSの延長線と突出部2が為す角度θなどを変更することによって適宜調節可能である。
上記のとおりの構成を採用することで、本実施形態のゴルフスイング練習機10においては、重心cgの移動量が小さく、実際のゴルフクラブをスイングするのと同じような感覚でスイング練習を行うことができる。
本実施形態のゴルフスイング練習機10においては、錘体3をシャフトS側へ付勢するバネ6を備えている。従って、磁石4から離れた錘体3を速やかにシャフトS側(磁石4側)へ戻すことができるばかりか、バネ6の有無やそのバネ定数を変更することで、錘体3が磁石4から離れるタイミングを適宜変更して設定することができる。
さらに、錘体3がスライド移動できる距離を10mm程度とした場合には、バネ6がからまるという不具合の発生を防ぐことができる。
上記のとおり構成されたゴルフスイング練習機10においては、スイング速度が所定の値を超えた際に、磁石4による錘体3の吸着が解除され、錘体3が抜け止め部5と衝突することで明瞭な衝突音が発生し、インパクトの瞬間を認識することができる。
ここで、一般的な成人男性のゴルファーについて、ドライバーのヘッドスピード(H/S)を調査したところ、39〜43m/sに人数分布のピークがあり、これらの数値範囲に該当するゴルファーの割合は40%程度存在することが分かったため、汎用的で好適な一実施形態のゴルフスイング練習機10においては、ゴルフボールをインパクトする位置におけるヘッドスピードが39〜43m/sに相当する瞬間に磁石4による錘体3の吸着が解除されるように磁石4の磁力、磁石4の個数、バネ6の強さ、錘体3の重量などを設定するとよい。
上記について確認するため、複数の被験者(テスター)によってゴルフスイング練習機10をスイングした試験の結果が図7に示されている。
この図7に示す試験は、スイング中において錘体3が抜け止め部5と衝突する衝突音が得られた位置を確かめるために行ったものであり、ゴルフスイング練習機10を振り下ろすスイングを開始するトップ位置からゴルフボールのインパクト位置を経てフォロー位置までを8つに区分し、それらに0〜5の評価点数を割り振って得られた結果を示すものである。
上記の試験結果から、バネなし、弱いバネ、強いバネを装着したゴルフスイング練習機10において、インパクト位置におけるヘッドスピードが39〜43m/sに相当する瞬間に前記磁石4による前記錘体3の吸着が解除され、そのインパクト位置にて最も良く衝突音が得られるようにするには、弱いバネを用いると良いことが確認できた。
なお、このようなバネ6の強さの設定は、上記にても説明したとおり、磁石4の強さ、磁石4の個数、錘体3の重量などに応じて適宜調節され、設定(変更)されるべきものである。
このような磁石4による錘体3の吸着が解除される瞬間を調節するには、錘体3がスライド移動する方向と、シャフトSの延長線が為す角度θを変更することによっても可能である。
具体的には、錘体3がスライド移動する方向と、シャフトSの延長線が為す角度θを大きくすれば錘体3に加わる突出部2に沿った方向の力が弱まり、磁石4による錘体3の吸着が解除されるのに必要なヘッド部Hの速度は速くなる。
逆に錘体3がスライド移動する方向と、シャフトSの延長線が為す角度θを小さくすれば、錘体3に加わる突出部2に沿った方向の力が高まり、磁石4による錘体3の吸着が解除されるのに必要なヘッド部Hの速度は遅くなる。
次に、上記にて説明したゴルフスイング練習機10を製造する方法について説明する。
本発明のゴルフスイング練習機10のヘッド部Hを構成する各金属製部品は、従来公知の鋳造技術、切削・研磨加工技術、メッキ技術などを用いて容易に製造可能である。
そして、本発明のゴルフスイング練習機10のヘッド部Hを構成する各金属製部品の組み付けは、以下の手順にて可能である。
まず、前記シャフトSの先端部と前記連結部1は、当該連結部1の上端部に設けたシャフト挿入穴1bにシャフトSの先端部を差し込み、接着剤及びピンなどを用いて固定可能である。また、連結部1と磁石4は、当該連結部1に形成した小穴1cに磁石4を入れ、接着剤を用いて固定可能である。
次に、連結部1の雌ねじ部1aに錘体3の貫通孔3aを対応させて雌ねじ部1aの外側に錘体3を装着する。そして、バネ6を雌ねじ部1aと貫通孔3aとの間の隙間に配置し、雄ねじ部5bを雌ねじ部1aに螺合する。このとき、安全のために雄ねじ部5bと雌ねじ部1aを接着剤にて固定するとよい。
また、抜け止め部5の外側には、弾性体7を嵌めて接着剤にて固定する。
上記ヘッド部Hの組み付け状態において、バネ6の連結部1側の端部は、錘体3の端部において貫通孔3aの内側に膨出するように形成したフランジ部3bに当接し、バネ6の抜け止め部5側の端部は、ガイド部5aの端面に当接し、錘体3を常時連結部1側へ付勢するようになっている(図5参照)。
上記のように錘体3を外部に露出するように装着したゴルフスイング練習機10においては、錘体3と抜け止め部5との衝突音を大きくすることができ、かつ、錘体3を大きくすることで衝突の際の衝撃や衝突音を大きくすることもでき、ヘッドスピードが一定の値を超えるインパクトの瞬間を認識しやすいものとすることができる。
さらに、上記のように構成されたゴルフスイング練習機10においては、実際のゴルフクラブを振った場合に感じることができるヘッドの返りを再現することができ、シャフトSの延長線上から外れて錘体3がスライド移動する方向を適宜変更することで、磁石4による錘体3の吸着を解除する力の大きさを弱めるように変更でき、錘体3の重量を大きくすることもできる。
上記のようにバネ6を有するゴルフスイング練習機10においては、スイング時において磁石4による錘体3の吸着が解除されても、スイング後すぐに錘体3をシャフトS側へ戻すことができ、また、スイング時において磁石4による錘体3の吸着が解除されるスイングスピードを簡単に変更することもできる。
また、上記のように構成されたゴルフスイング練習機10においては、シャフトSの延長線上から外れて錘体3がスライド移動した場合においても、シャフトSの延長線上からの重心cgの移動量が小さく、実際のゴルフクラブをスイングする場合と同程度の重心距離tを維持できるゴルフスイング練習機10を提供することができる。
上記のように構成されたゴルフスイング練習機10においては、そのヘッド部Hが実際のゴルフクラブにてアドレスした場合と同じような外観形態を有するため、実際のゴルフクラブをスイングするのと同じような感覚でスイング練習を行うことができる。
さらに、上記構成を有するゴルフスイング練習機10を用いることにより、インパクト位置の手前まで手首の角度(コック)を維持し、インパクト位置にてヘッドスピードを高める理想的なスイングを習得するためのスイング練習を行うことができる。
なお、ゴルフスイング練習機10をスイングしても、錘体3と抜け止め部5の衝突音が鳴らない場合の原因としては、上体の回転が不十分で手の力だけでスイングしてしまいヘッドスピードが遅いことが考えられる。従って、衝突音が鳴らない場合は、理想的なスイングができていないということを知ることができる。
ゴルフスイング練習機10をスイングした際に、錘体3と抜け止め部5の衝突音がインパクト位置の手前で早く鳴ってしまう場合には、手首の角度(コック)をほどくのが早すぎ、タメが作れていないことが考えられる。従って、このような場合においても、理想的なスイングができていないということを知ることができる。
なお、上記実施形態のゴルフスイング練習機10においては、通常のゴルフクラブに使用されるグリップGをシャフトSの基端部に装着して固定したが、図2に示すように、ゴルフクラブを正しく握ってスイングすることを練習するために指の位置を規制する突起を備えたグリップG1をシャフトSの基端部に装着して固定して実施してもよい。
本発明のゴルフスイング練習機は、上記実施形態に限定されるものではなく、図8(A)に示すように、前記連結部1と前記錘体3との接触部分にゴムなどからなる消音材8を配置して実施してもよい。この場合、錘体3が戻った場合に生じる音を無くして錘体3と抜け止め部5の衝突音のみを明瞭に認識できるようになる。
また、本発明のゴルフスイング練習機は、上記実施形態に限定されるものではなく、図8(B)に示すように、連結部1が湾曲しておらず、連結部1の一端面から水平方向を向くように前記突出部2(雌ねじ部1a)が形成された連結部1を用いて実施してもよい。
さらに、本発明のゴルフスイング練習機は、上記実施形態に限定されるものではなく、図8(B)に示すように、突出部2(雌ねじ部1a)のシャフトS側端部に錘体3が吸着する磁石9を配置して実施してもよい。
また、本発明は、錘体3側に磁石を設け、磁性体からなる連結部1と吸着するようにしたゴルフスイング練習機10として具体化して実施してもよい。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、各部の構造、材質、形状、寸法、角度θ、設置位置、数、重量などが異なるゴルフスイング練習機において具体化して実施してもよい。例えば、カーボン繊維強化プラスチック製のゴルフクラブ用シャフトSに代えて、スチール製のゴルフクラブ用シャフトSを用いて実施してもよい。
本発明は、スイング練習の際にヘッドスピードが一定の値を超えるインパクトの瞬間を認識できるゴルフスイング練習機として、産業上好適に利用可能である。
10 ゴルフスイング練習機
1 連結部
1a 雌ねじ部
1b シャフト挿入穴
1c 小穴
2 突出部(雌ねじ部1a+ガイド部5a)
3 錘体
3a 貫通孔
3b フランジ部
4 磁石(ネオジム磁石など)
5 抜け止め部
5a ガイド部
5b 雄ねじ部
6 バネ
7 弾性体
8 消音材
9 磁石
cg 重心
G グリップ
G1 グリップ
H ヘッド部(頭部)
S シャフト
t 重心距離
θ シャフトの延長線と突出部が為す角度
100 ゴルフスイング練習機(従来技術)
101 シャフト(従来技術)
102 ヘッド(従来技術)
103 錘(従来技術)
104 磁石(従来技術)
105 透孔(従来技術)

Claims (7)

  1. 基端部にグリップが装着されるシャフトの先端部に固定された連結部と、
    前記連結部から延び出る突出部と、
    前記突出部に沿ってスライド移動可能な状態で当該突出部に外装された錘体と、
    前記錘体を前記シャフト側へ引き寄せて吸着し保持する磁石と、
    前記突出部の先端部に形成され、前記錘体が前記突出部から抜け出すことを防止する抜け止め部と、
    からなるヘッド部を備え、さらに、
    前記連結部は、スイング練習の際のアドレス時において前記突出部が水平方向を向くように屈曲形成されており、
    スイング速度が所定の値を超えた際に、前記磁石による前記錘体の吸着が解除され、前記錘体が前記抜け止め部と衝突することで、インパクトの瞬間を認識できることを特徴とするゴルフスイング練習機。
  2. 前記シャフトの延長線上から前記ヘッド部の重心までの距離は、実際のウッドゴルフクラブ又はアイアンゴルフクラブにおけるシャフトの延長線上からそれらのヘッドの重心までの距離と同程度となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフスイング練習機。
  3. 前記錘体を前記シャフト側へ付勢するバネを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフスイング練習機。
  4. 前記連結部は、非磁性体である亜鉛合金から製造されており、前記錘体と接する部分に前記磁石が埋め込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のゴルフスイング練習機。
  5. ゴルフボールのインパクト位置付近において、前記磁石による前記錘体の吸着が解除されるように、前記磁石による前記錘体の吸着力が設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のゴルフスイング練習機。
  6. 前記錘体がスライド移動できる距離は、5〜20mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のゴルフスイング練習機。
  7. 前記錘体は、貫通孔を有する筒状に形成されており、当該貫通孔に前記突出部が挿通されることで、前記突出部に装着され、かつ、前記錘体を前記連結部側へ付勢するバネが前記貫通孔内に収納されるように配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のゴルフスイング練習機。
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