JP4293868B2 - 素振り用練習器 - Google Patents

素振り用練習器 Download PDF

Info

Publication number
JP4293868B2
JP4293868B2 JP2003317050A JP2003317050A JP4293868B2 JP 4293868 B2 JP4293868 B2 JP 4293868B2 JP 2003317050 A JP2003317050 A JP 2003317050A JP 2003317050 A JP2003317050 A JP 2003317050A JP 4293868 B2 JP4293868 B2 JP 4293868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
grip
swinging
counterweight
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003317050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005080912A (ja
Inventor
広子 内田
嘉吉 内田
辰夫 斎藤
雪子 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003317050A priority Critical patent/JP4293868B2/ja
Publication of JP2005080912A publication Critical patent/JP2005080912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4293868B2 publication Critical patent/JP4293868B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Description

本発明は、野球、テニス、ゴルフ、卓球など打撃用具を使用してボールを打撃する球技の素振り練習をするため、あるいは、運動不足の解消のため、老若男女を問わずだれもがどこでも使用できる素振り用練習器に関するものである。
一般に、野球、テニス、ゴルフ、卓球、剣道などの素振り練習は、単にバットやラケットといった打撃用具を振るのみであった。
しかしながら、前述した打撃用具を振るのみの素振り練習では、何の変化もなく単調であり、ボールなどを打ったときの衝撃力や打撃音あるいは臨場感が得られず、やっていてもすぐに飽きることが多かった。
そこで、前述した一般の打撃道具の欠点を除去し、実際にボールなどを打ったときの衝撃力、打撃音、感触、臨場感を味わいながら、だれでも狭いスペースで筋力増強やヘッドスピードの強化ができる飽きのこない素振り用練習器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の素振り用練習器は、基端部をグリップとしたシャフトの先端部に被打撃部材を固着し、この被打撃部材およびグリップ間のシャフトに、被打撃部材との衝突により衝撃力ならびに打撃音の生じる打撃部材を摺動自在に嵌合することにより構成されており、グリップを把持して打撃部材をグリップの内端に接触させ、素振りすることにより、素振りにより生じる遠心力および慣性により打撃部材がシャフトに沿って先端に向かって移動して被打撃部材に衝突するが、素振りスピードが大きく、しかも素振りの軌跡が円弧に近いほど打撃部材が被打撃部材に衝突する際の衝撃が大きくなり、良好な衝撃力、打撃音、感触などを得ることができるというものである。
特開平8−024386号公報
しかしながら、前述した従来の素振り用練習器においては、良好な衝撃力、打撃音、感触などを得ることができるものの、素振りによる遠心力および慣性によって打撃部材が先端に移動すると、グリップの把持部が軽くなるため、素振り用バットのヘッドが下がり、腕、肘などに負担がかかり、スイング軌道に狂い(ブレ)が生じ、フォームが崩れやすいという問題点があった。
そこで、実際にボールなどを打ったときの衝撃力、打撃音、感触、臨場感を味わいながら、だれでも狭いスペースで筋力増強やヘッドスピードの強化ができる飽きのこないことに加え、常に安定したスイング軌道を得ることができ、これにより、下半身を使ったシャープなスイングを容易に体得することのできる素振り用練習器が求められている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、実際にボールなどを打ったときの衝撃力、打撃音、感触、臨場感を味わいながら、だれでも狭いスペースで筋力増強やヘッドスピードの強化ができる飽きのこないことに加え、常に安定したスイング軌道を得ることができ、これにより、下半身を使ったシャープなスイングを容易に体得することのできる素振り用練習器を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の素振り用練習器の特徴は、シャフトと、前記シャフトの基端部の外周を被覆するように設けられたグリップと、前記シャフトの外周をその軸方向に沿って移動可能に設けられた打撃部材と、前記シャフトの先端部に設けられ、前記グリップを握った素振り時にその素振りによる遠心力および慣性によって前記シャフトに沿って先端方向に移動する前記打撃部材の衝突により衝撃力ならびに打撃音を生じる被打撃部材とを有する素振り用練習器において、前記グリップの内側に設けられる前記シャフトの基端部の内孔に釣合おもり取付部を設け、この釣合おもり取付部に釣合おもりを固定することにより、前記打撃部材が前記シャフトの先端部に移動して前記被打撃部材に衝突した際に、スイング軌道に狂いが生じないように、前記グリップの把持部と、前記打撃部材が前記被打撃部材に衝突する衝突部との釣合を取る点にある。そして、このような構成を採用したことにより、グリップを把持して打撃部材をグリップの内端に接触させ、素振りすることにより、素振りにより生じる遠心力および慣性によって打撃部材がシャフトに沿って先端に移動して被打撃部材に衝突するが、素振りスピードが大きく、しかも素振りの軌跡が円弧に近いほど打撃部材が被打撃部材に衝突する際の衝撃が大きくなり、良好な衝撃力、打撃音、感触などを得ることができるとともに、素振りによる遠心力および慣性で打撃部材が先端に移動した際の把持部と衝突部との釣合を容易に取ることができるので、グリップの把持部が軽くなるのを防止できる。
請求項2に係る本発明の素振り用練習器の特徴は、請求項1において、前記釣合おもりは、棒状のおもり本体を有し、このおもり本体の前記釣合おもり取付部への取付位置を前記シャフトの軸方向に沿って調節可能な調節手段を設け、前記打撃部材が前記シャフトの先端部に移動した際に、前記把持部の重さを前記衝突部の重さより重くするように調節する点にある。
請求項3に係る本発明の素振り用練習器の特徴は、請求項2において、前記おもり本体に所定の間隔をおいて複数の挿通孔を前記おもり本体の軸方向に沿って整列配置し、前記複数の挿通孔から固定ピンを挿入して前記シャフトに固定する挿通孔を選択することにより、前記おもり本体の取付位置を前記シャフトの軸方向に沿って変更可能にする点にある。
請求項1に係る本発明の素振り用練習器によれば、実際にボールなどを打ったときの衝撃力、打撃音、感触、臨場感を味わいながら、だれでも狭いスペースで筋力増強やヘッドスピードの強化ができる飽きのこないことに加え、常に安定したスイング軌道を得ることができ、これにより、下半身を使ったシャープなスイングを容易に体得することができるなどの極めて優れた効果を奏する。また、釣合おもりを素振りの邪魔にならない部位に容易に配置することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
請求項2に係る本発明の素振り用練習器によれば、素振り時に、グリップの把持部を重くすることができるので、ヘッドが下がるのをより確実に防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。さらに、素振りによる遠心力および慣性によって打撃部材が先端に移動した際の把持部衝突部との釣合いの微調整を容易に行うことができるなどの極めて優れた効果を奏する。
請求項3に係る本発明の素振り用練習器によれば、複数の挿通孔のいずれに固定ピンを挿入するかという簡単な操作により、釣合おもりの取付位置を容易に調節することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1から図6は本発明に係る素振り用練習器を適用した素振り用バットの第1実施形態を示すものであり、図1は全体構成の要部を示す概略外観斜視図、図2は図1の分解図、図3は図1のグリップ側を上方にして示す一部切断拡大正面図、図4は図3のグリップ部分の一部切断拡大正面図、図5は図3の目盛部分の拡大半断面正面図、図6は釣合おもりの取付位置の調節例を示す図3と同様の図である。
本実施形態の素振り用バットは、野球の素振り用バットを例示している。
図1から図3に示すように、本実施形態の素振り用練習器としての野球の素振り用バット1は、ほぼ直線状に形成されたシャフト2を有している。このシャフト2の図1の左斜め下方(図3の上方)に示す基端部2a(図3)にはグリップ3および釣合おもり4が設けられており、シャフト2の図1の右斜め上方(図3の下方)に示す先端部2b(図3)には被打撃部材5が設けられている。また、シャフト2の外周のグリップ3と被打撃部材5との間には、シャフト2の外周を軸方向に沿って移動可能とされた打撃部材6が設けられている。そして、素振り用バット1は、シャフト2の基端部2a側である図1の左斜め下方(図3の上方)が、使用者が素振りを実行する際に、使用者が握る部分となるグリップ側GSとされており、シャフト2の先端部2b側である図1の右斜め上方(図3の下方)が、グリップ側GSに対して反対側に位置するヘッド側HSとされている。
本実施形態のシャフト2は、ステンレスパイプのような剛性の大きな材料により、例えば外径が19mm程度、肉厚が1mm程度、長さが1m程度の筒状に形成されている。そして、図4に詳示するように、シャフト2のグリップ側GSに位置する基端部2aの外周は、グリップ3を取り付けるためのグリップ取付部7とされており、シャフト2の内孔2cの基端部2aは、釣合おもり4を取り付けるための釣合おもり取付部8とされている。
すなわち、シャフト2の内孔2cの基端部2aにより、基端部2aの端面に開口する筒状の釣合おもり取付部8が形成されている。
前記シャフト2の基端部2aの近傍には、図4に詳示するように、グリップ3および釣合おもり4をシャフト2に固定する固定ピン9を取り付けるための一対の取付孔10が、シャフト2を径方向に貫通するように、かつ同軸上に形成されている。なお、固定ピン9の代わりに固定ボルトを用いてもよい。この場合、一対の取付孔10のうちの一方を固定ボルトが挿通可能な貫通孔とし、他方を固定ボルトが螺合可能なねじ孔とするとよい。また、前記シャフト2のヘッド側HSに位置する先端部2bには、図2および図3に示すように、シャフト2の外径より大径のフランジ11が周設されている。
なお、シャフト2の形状、サイズ、重量および材料などは、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。例えば、シャフト2の形状を、ヘッド側HSを有底とする有底筒状としてもよい。
図3および図4に示すように、前記グリップ3は、シャフト2の基端部2aの外周を被覆するように、シャフト2のグリップ取付部7に装着されている。本実施形態のグリップ3は、図4に詳示するように、シャフト2の外径より大径とされたほぼ筒状のグリップ本体12と、このグリップ本体12のグリップ側GSに、外向きフランジ状に形成されたグリップエンド13とを有している。そして、グリップ本体12の外周には、図1に示すように、滑り止め用のテープ14が巻回されている。また、グリップエンド13には、図4に詳示するように、グリップ3をシャフト2に固定する際に用いる固定ピン9が挿通される一対の貫通孔15が、グリップエンド13を径方向に貫通するように、かつ同軸上に形成されている。
前記グリップ3の材料としては、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて、木材、金属、樹脂およびゴムなどの各種のものから選択することができる。本実施形態のグリップ3は、木材を加工することにより形成されている。
なお、グリップ3の形状、サイズ、重量、シャフト2への取付方法などは、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。例えば、シャフト2のグリップ側GSの外周にテープ14を巻回することで、シャフト2のグリップ側GSの外周を直接グリップ3とする構成としてもよい。また、グリップ3のシャフト2への取付方法としては、溶接あるいは接着剤を用いた接合を用いてもよい。
前記釣合おもり4は、素振り時に、素振りによる遠心力および慣性によって打撃部材6が先端に移動した際の素振り用バット1のグリップ3の把持部と打撃部材6が被打撃部材5に衝突する衝突部との釣合い(バランス)をとるためのものであり、図3および図4に示すように、グリップ3が設けられるシャフト2の内孔2cの基端部2a、すなわち基端部2aの開口を閉塞するように、シャフト2の釣合おもり取付部8に取り付けられている。本実施形態の釣合おもり4は、シャフト2の内孔2cの内径より小径とされたほぼ棒状のおもり本体16と、このおもり本体16のグリップ側GSに外向きフランジ状に形成され、かつ外径がシャフト2の外径より大径とされたおもりストッパ17とを有している。また、おもり本体16には、図4に詳示するように、釣合おもり4をシャフト2に固定する際に用いる固定ピン9が挿通される複数、本実施形態においては3つの挿通孔18,19,20がおもり本体16の軸方向に沿って所定の間隔をおいて整列配置されている。なお、3つの挿通孔18,19,20およびその間隔は、誇張して図示してある。また、挿通孔18,19,20の数および間隔などは、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。
前記釣合おもり4のおもり本体16は、シャフト2の内孔2cのグリップ側GSの開口端からシャフト2の内部に挿入され、シャフト2の基端部2aの内孔2cに設けられた釣合おもり取付部8に装着されているとともに、3つの挿通孔18,19,20うちのいずれか1つに挿入される固定ピン9によってシャフト2に固定されている。例えば、図4に示すように、初期状態においては、最もグリップ側GSに配置されている挿通孔18に固定ピン9が挿入されている。
本実施形態の釣合おもり4は、固定ピン9が挿入される挿通孔18,19,20を選択することにより、シャフト2に対する釣合おもり4の取付位置をシャフト2の軸方向に沿って変更可能とされている。
但し、本実施形態の釣合おもり4は、固定ピン9を3つの挿通孔18,19,20のうちのいずれに入れた場合であっても、素振り時の素振りの遠心力および慣性によって打撃部材6がシャフト2の先端に移動した際に、素振り用バット1の把持部の重さを衝突部の重さより重くすることができるように形成されている。
前記固定ピン9および釣合おもり4のおもり本体16に形成された複数の挿通孔18,19,20により、本実施形態の釣合おもり4の取付位置を調節可能な調節手段21が構成されている。
なお、調節手段21としては、本実施形態の固定ピン9および釣合おもり4のおもり本体16に形成された複数の挿通孔18,19,20による構成に限定されるものではなく、例えば、おもり本体16をシャフト2のグリップ側GSの内孔2cに螺合させ、おもり本体16の軸方向の位置をシャフト2の内孔2cに対するおもり本体16の螺入量によって無段階に調節するとともに、おもり本体16のおもりストッパ17側に配置した固定ナットにより、おもり本体16の軸方向の固定位置を設定する構成などのシャフト2に対する釣合おもり4の取付位置をシャフト2の軸方向に調節することのできる構成であればよい。
前記釣合おもり4の材料としては、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて、木材、金属、樹脂およびゴムなどの各種のものから選択することができる。本実施形態の釣合おもり4は、金属を加工することにより形成されている。
また、釣合おもり4の形状、サイズ、重量などは、素振り用練習器の仕様や設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。例えば、内部を空洞にして比重の大きい鉛などを封入する構成としてもよい。但し、前述したように、素振り時に、素振り用バット1のグリップ側GSの重さをヘッド側HSの重さより重くすることが肝要である。
図3に示すように、前記被打撃部材5は、シャフト2の先端に周設されたストッパとして機能するシャフト2の外径より大径のフランジ11に保持されている。この被打撃部材5は、金属、木あるいは樹脂などにより形成された円筒形状をなすものであり、この被打撃部材5の中心孔22は、グリップ側GSに配置された小径孔22aと、ヘッド側HSに配置された大径孔22bとが段部22cによって接続された段付き孔とされている。さらに、小径孔22aは、シャフト2の外径とほぼ等しく形成されており、大径孔22bは、フランジ11の外径とほぼ等しく形成されている。そして、段部22cにシャフト2のフランジ11を当接するようにして中心孔22の小径孔22aからシャフト2を外部に延在させることにより、被打撃部材5が、シャフト2の先端部2bに保持されている。また、中心孔22の大径孔22bは、この大径孔22b内に密に嵌合された栓体23により封止されている。本実施形態の被打撃部材5は、木材を加工することにより形成されている。
なお、被打撃部材5の材質を選択したり、内部を空洞にして水や空気を封入することにより、打撃部材6の打撃により種々の打撃音を生じさせることができる。
前記打撃部材6は、ゴムあるいは樹脂などによりある程度の重量を有するように形成され円筒形状をなすものであり、図3に示すように、シャフト2に摺動自在に遊嵌されている。この打撃部材6の中心孔24の内径は、シャフト2の外径よりも若干大径とされており、打撃部材6がシャフト2に沿って自由に移動できるようになっている。そして、打撃部材6が高速で被打撃部材5に衝突すると、シャフト2に衝撃力が伝達されるとともに、打撃音が生じることになる。
図3に示すように、前記シャフト2の外周のグリップ3の近傍には、被打撃部材5のグリップ側GSに位置する内端面5aを移動最終端とする打撃部材6のシャフト2に沿っての移動範囲を調節するためのストッパ25がシャフト2に移動調節可能に固定されるようになっている。また、シャフト2の表面には、ストッパ25の固定位置を選択するための目盛26が形成されている。この目盛26は、図5に詳示するように、野球における投手の球速を表示しており、被打撃部材5からストッパ25までの距離が大きくなるにつれて球速が増大するような目盛線の表示とされている。これは、被打撃部材5からストッパ25までの距離が大きくなると、打撃部材6の加速度も増大するため打撃部材6が被打撃部材5に衝突する際の衝撃が大きくなり、あたかも、高速のボールを打ったような感触となるからである。また目盛線の表示のうちの所定位置には球速を表す数値が添えられている。
前記ストッパ25は、図5に示すように、金属あるいは樹脂などにより形成されシャフト2に嵌合可能な円筒形状に形成されており、このストッパ25の中心孔27の内径は、シャフト2の外径よりも多少大径とされており、ストッパ25がシャフト2に沿って自由に移動できるようになっている。また、このストッパ25には、その半径方向に延在するねじ孔28が形成されており、このねじ孔28に螺合されている止めねじ29を螺入させてシャフト2の表面に圧接することによりストッパ25をシャフト2上の任意の位置に固定することができるようになっている。このとき、ストッパ25のヘッド側HSに位置する外端面30と合致する目盛26の目盛線が相当する球速とされている。
なお、ストッパ25のヘッド側HSの外端面30に、打撃部材6を当接させた際に、打撃部材6が自重により移動するのを防止するための一時的に保持可能な保持部材、例えばマグネットを設ける構成としてもよい。この場合、打撃部材6の少なくともグリップ側GSの端面を磁力によって吸着可能な吸着片によって形成することが肝要である。さらに、マグネットの磁力としては、ストッパ25に吸着保持させた打撃部材6が、素振り時によって、抵抗を感じることなく、ストッパ25から速やかに離脱する程度とすることが好ましい。
また、ストッパ25としては、軸方向に伸縮可能な構成などの多種多様の構成から選択使用することができる。
本実施形態の素振り用バット1を組み立てるには、図2に示すように、シャフト2をその基端部2a側から被打撃部材5に挿通し、被打撃部材5の段部22cがフランジ11に当接したら、被打撃部材5の大径孔22bを栓体23により封止する。ついで、シャフト2をその基端部2a側から打撃部材6およびストッパ25にそれぞれに挿通したうえで、シャフト2の基端部2aの外周にグリップエンド13、内孔2cに釣合おもり4をそれぞれ装着し、グリップエンド13および釣合おもり4の両者を、固定ピン9で固定し、シャフト2のグリップ34にテープ14を巻回すればよい。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の素振り用バット1によれば、例えば、打撃部材6の重量を800gとし、ストッパ25を時速150kmの位置に固定し、グリップ3を把持して打撃部材6をストッパ25に接触させ、大きなヘッドスピードで素振りすることにより、素振りにより発生する遠心力および慣性によって打撃部材6がシャフト2に沿って移動して被打撃部材5に衝突するが、このとき、時速150kmのボールを打ったときと同様な衝撃力が腕に伝達されるとともに、大きな打撃音が発生し、臨場感が得られる。
また、投手の送球のコースを想定して素振り用バット1を振ると、送球のコースによって、振りやすいコースと振りにくいコースがあり、振りやすいコースにおいてはヘッドスピードが増大するのに対し、振りにくいコースおいてはヘッドスピードが減少するので、投手の送球のコースに応じて異なる感触を得ることができる。
このように本実施例の素振り用バット1によれば、ストッパ25により設定した球速に応じた良好な衝撃力、打撃音、感触などを得ることができる。なお、ストッパ25を設けなくとも、ヘッドスピードの大小に応じた衝撃力、打撃音、感触などを得ることができることはもちろんである。
さらに、本実施形態の素振り用バット1によれば、素振りによる遠心力および慣性によって、打撃部材6が先端に移動した際の素振り用バット1のグリップ3の把持部と打撃部材6が被打撃部材5に衝突する衝突部との釣合いを容易に取ることができるので、素振り時に、グリップ3の把持部が軽くなるのを防止できる。その結果、素振り時に、グリップ3の把持部が軽くなることで、ヘッドが下がり、腕、肘などに負担がかかり、スイング軌道に狂い(ブレ)が生じ、フォームが崩れやすいという不都合を容易かつ確実に防止することができる。
したがって、本実施形態の素振り用バット1によれば、実際にボールなどを打ったときの衝撃力、打撃音、感触、臨場感を味わいながら、だれでも狭いスペースで筋力増強やヘッドスピードの強化ができる飽きのこないことに加え、常に安定したスイング軌道を得ることができ、これにより、ヘッドが下がらず、手打ちではなく、自然に脇が締まり下半身を使ったシャープなスイングを容易に体得することができる。
また、本実施形態の素振り用バット1によれば、釣合おもり4が、打撃部材6がシャフト2の先端部2bに移動した際に、グリップ3の把持部の重さを、打撃部材6が被打撃部材5に衝突する衝突部の重さより重くするように形成されているので、素振り時にグリップ3の把持部が軽くなるのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の素振り用バット1によれば、素振り用バット1のグリップ側GSに位置するシャフト2の基端部2aに、この基端部2aの端面に開口する筒状の釣合おもり取付部8を設け、この釣合おもり取付部8に釣合おもり4が取り付けられているので、釣合おもり4をシャフト2の内孔2cの基端部2a、すなわち素振りの邪魔にならない部位に容易に配置することができる。
また、本実施形態の素振り用バット1によれば、釣合おもり4の取付位置を調節可能な調節手段21が設けられているので、素振りによる遠心力および慣性で打撃部材6が先端に移動した際のグリップ3の把持部と前記衝突部との釣合いの微調整を容易に行うことができる。
すなわち、本実施形態の素振り用バット1は、釣合おもり4のおもり本体16に形成された3つの挿通孔18,19,20のいずれに固定ピン9を挿入するかという簡単な操作により、釣合おもり4の取付位置を容易に調節することができる。これにより、素振り用バット1のグリップ3の把持部と前記衝突部との釣合いの微調節を容易に行うことができる。
例えば、素振り時に、グリップ3の把持部が軽く感じる場合には、釣合おもり4の取付位置を調節する。すなわち、図4に示す最もグリップ側GSの挿通孔18に挿入されている固定ピン9を取り外し、釣合おもり4をグリップ側GSに移動して、図6の調節例に示すように、最もヘッド側HSの挿通孔20に固定ピン9を挿入することにより、グリップ3の把持部を図4に示す状態より重くすることができる。
このように、本実施形態の素振り用バット1の調節手段21によれば、素振り用バット1の素振り時におけるグリップ3の把持部と前記衝突部との釣合いの微調整を行うことができるので、素振のフィーリングを使用者の体格や好みなどに応じて設定することができる。
図7および図8は本発明に係る素振り用練習器を素振り用バットに適用した第2実施形態を示すものであり、図7はシャフトの目盛部分の拡大半断面正面図、図8はストッパ部分の拡大半断面正面図である。
本実施形態の素振り用バット34は、前述した第1実施形態の素振り用バット1に使用されていたストッパ14と異なるストッパ35を用いたものである。
本実施形態においては、ストッパ35の移動し得る範囲のシャフト2の表面には、図7に示すようにシャフト2の長手方向に沿って細長い長方形状の凹部36がシャフト2の表面の肉を削落することにより形成されており、この凹部36内の表面には、ストッパ35の固定位置を選択するための目盛26が形成されている。
一方、ストッパ35の移動し得る範囲のシャフト2の表面には、凹部36内を除いて雄ねじ部37が刻設されており、ストッパ35は、雄ねじ部37に螺合する雌ねじ部38が中心孔39内に刻設されている円筒形状のボルト40を有している。このボルト40の外周側には、軸方向に間隔を隔てたローレット加工が施されている大径の回転操作部41と、小径の雄ねじ部42とが軸方向に間隔を隔てて形成されている。
前記ストッパ35はナット43を有しており、このナット43の中心孔44は、前記シャフト2の雄ねじ部37に螺合する第1雌ねじ部45と、この第1雌ねじ部45と同軸的に段部46を介して連設されボルト40の雄ねじ部42に螺合する第2雌ねじ部47とにより構成されている。このナット43の外周側には、ボルト40の回転操作部41と同径とされローレット加工が施されている回転操作部48が形成されている。
前記ナット43の中心孔44内には、段部46および第2雌ねじ部47とボルト40の先端面49とにより囲繞されている環状空間50が形成されており、この環状空間50内には、樹脂あるいは金属などからなる2重環状弾性部材51が配設されている。なお、その他の図示しない部分の構成は前述した第1実施形態の素振り用バット1と同様とされている。
このような構成によれば、ストッパ35のナット43をボルト40から分離しておき、ナット43の端縁52をシャフト2の凹部36内の所望の目盛26に合わせたうえで、ボルト40をナット43に近接する方向に螺進せしめ、ボルト40の雄ねじ部42をナット43の第2雌ねじ部47に螺合する。そして、ボルト40の先端面49が前記環状空間50内の2重環状弾性部材51を撓ませるようにボルト40とナット43とを一体化させる。すると、この撓んでいる2重環状弾性部材51が蓄えているばね力によりボルト40とナット43は相互に離間する方向の力を受けることになり、ボルト40とナット43は積極的に回転駆動しない限りそれぞれの位置にとどまることになる。
したがって、本実施形態の素振り用バット34のストッパ35の構成によれば、前述第1実施形態の素振り用バット1のストッパ14と異なり、シャフト2の表面に止めねじ29による傷をつけることなくストッパ35をシャフト2上の所定の位置において停止させることができる。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、各実施形態においては、野球用のものを説明したが、テニスや卓球のラケット、ゴルフのクラブ、剣道の竹刀、木刀などに近似した形状に形成することも可能である。
本発明に係る素振り用練習器の第1実施形態の全体構成の要部を示す概略外観斜視図 図1の分解図 図1のグリップ側を上方にして示す一部切断拡大正面図 図3のグリップ部分の一部切断拡大正面図 図3の目盛部分の拡大半断面正面図 釣合おもりの取付位置の調節例を示す図3と同様の図 本発明に係る素振り用練習器を素振り用バットに適用した第2実施形態の目盛部分の拡大半断面正面図 ストッパ部分の拡大半断面正面図
符号の説明
1、34 素振り用バット
2 シャフト
2a 基端部
2b 先端部
2c 内孔
3 グリップ
4 釣合おもり
5 被打撃部材
6 打撃部材
7 グリップ取付部
8 釣合おもり取付部
9 固定ピン
18、19、20 挿通孔
21 調節手段
25、35 ストッパ

Claims (3)

  1. シャフトと、前記シャフトの基端部の外周を被覆するように設けられたグリップと、
    前記シャフトの外周をその軸方向に沿って移動可能に設けられた打撃部材と、
    前記シャフトの先端部に設けられ、前記グリップを握った素振り時にその素振りによる遠心力および慣性によって前記シャフトに沿って先端方向に移動する前記打撃部材の衝突により衝撃力ならびに打撃音を生じる被打撃部材とを有する素振り用練習器において、
    前記グリップの内側に設けられる前記シャフトの基端部の内孔に釣合おもり取付部を設け、この釣合おもり取付部に釣合おもりを固定することにより、前記打撃部材が前記シャフトの先端部に移動して前記被打撃部材に衝突した際に、スイング軌道に狂いが生じないように、前記グリップの把持部と、前記打撃部材が前記被打撃部材に衝突する衝突部との釣合を取ることを特徴とする素振り用練習器。
  2. 前記釣合おもりは、棒状のおもり本体を有し、このおもり本体の前記釣合おもり取付部への取付位置を前記シャフトの軸方向に沿って調節可能な調節手段を設け、前記打撃部材が前記シャフトの先端部に移動した際に、前記把持部の重さを前記衝突部の重さより重くするように調節することを特徴とする請求項1に記載の素振り用練習器。
  3. 前記おもり本体に所定の間隔をおいて複数の挿通孔を前記おもり本体の軸方向に沿って整列配置し、前記複数の挿通孔から固定ピンを挿入して前記シャフトに固定する挿通孔を選択することにより、前記おもり本体の取付位置を前記シャフトの軸方向に沿って変更可能にすることを特徴とする請求項2に記載の素振り用練習器。
JP2003317050A 2003-09-09 2003-09-09 素振り用練習器 Expired - Fee Related JP4293868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003317050A JP4293868B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 素振り用練習器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003317050A JP4293868B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 素振り用練習器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005080912A JP2005080912A (ja) 2005-03-31
JP4293868B2 true JP4293868B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=34416759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003317050A Expired - Fee Related JP4293868B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 素振り用練習器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4293868B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013184041A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Uchida Hanbai System:Kk スイングの捻じり戻しを強化する素振り練習器具

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7297078B2 (en) * 2005-04-01 2007-11-20 Libonati Michael R Ball sports training aid
WO2009139583A2 (ko) * 2008-05-16 2009-11-19 Kim Hyensoo 야구 스윙 연습기
JP2010035998A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Uchida Hanbai System:Kk 素振り練習器
KR101913953B1 (ko) 2017-07-20 2018-10-31 이세원 라켓 스윙 연습기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013184041A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Uchida Hanbai System:Kk スイングの捻じり戻しを強化する素振り練習器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005080912A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8187124B2 (en) Batting swing trainer and method
US5577966A (en) Sport swing training aid
US20020055402A1 (en) Batting swing trainer and method
JP5001381B2 (ja) 移動部材(ボール)が具備されたゴルフクラブ(thegolfclubusingmovingball)
KR102284739B1 (ko) 비거리 증대와 방향성을 바로잡아 주도록 적용되는 골프 스윙 연습장치
US6758761B2 (en) Sports swing training device
JP2007044148A (ja) ゴルフクラブのヘッドアセンブリー
KR102504994B1 (ko) 사용자 맞춤형 골프 스윙 연습용 배트
JP4293868B2 (ja) 素振り用練習器
JP7126295B2 (ja) 教育用ゴルフクラブ
KR20200040631A (ko) 휴대용 골프스윙 임펙트 및 릴리즈 연습기
JPH0824386A (ja) 素振り用練習器
US20120264550A1 (en) Tennis Stoke Practice Device
GB2222092A (en) Swing training device
KR20130028320A (ko) 스윙 연습 골프채
JPH10234916A (ja) 素振り練習器具
KR20160099228A (ko) 스윙 연습용 골프 클럽
US20090075745A1 (en) Golf swing training club
JP6452072B1 (ja) 練習用バット
JP6573209B1 (ja) 練習用バット
KR101605732B1 (ko) 골프연습용 배트 소리장치
JPH0631774U (ja) 野球、ゴルフ、テニス等の球技用スイング練習具
KR20240044825A (ko) 스윙연습도구 및 이를 포함하는 스윙연습 시스템
JP2538997Y2 (ja) ゴルフスイング練習具
KR20090024887A (ko) 액상물질을 이용한 골프 클럽

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4293868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150417

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees