JP4320047B1 - スポーツ用打撃具とフォーム矯正具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手の使い方のみならず腕や体全体の使い方を見につけることによって、スイングフォームを改善可能なスポーツ用打撃具を提供する。
【解決手段】
打撃部とグリップ部を備えるスポーツ用打撃具であって、打撃具はグリップ部の端から長手方向外側に突出するフォーム矯正具を備えるものである。フォーム矯正具とグリップ部とを別体として両者を連結具により脱着可能とすることも、両者を一体成形することもできる。グリップ部又は/及び打撃部を中空にしてその中にフォーム矯正具を押し込み、引き出し可能とすることもできる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、野球、ソフトボール、ゴルフといったスポーツにおける打撃フォーム改善に役立つスポーツ用打撃具と、スポーツ用打撃具に装着可能なフォーム矯正具に関するものである。
従来から、野球、ソフトボール、ゴルフといったスポーツでは、種々の打撃フォーム改善用練習具が開発されている。その一例として練習用バットがある。それはバット本体を正規のものより長く或いは短くしたもの、重量を重く或いは軽くしたもの、重心移動用の錘を内蔵したものが主である。練習用補助具としてはグリップエンド用ゴムアール、グリップテープ等々がある。この他にも、引き手グリップとヘッド部とを離してロッドにより連結し、押し手グリップを引き手グリップとヘッド部との間にロッドに沿って往復移動可能に配設して、押し手と引き手の使い方にポイントをおいたものもある(特許文献1)。
特開2004−329541号公報
1.人それぞれに癖があり、体格、体力、年齢等の差があるため、前記練習具では、正しいスイングの習得は困難であり、根本的な打撃フォームの矯正は難しかった。
2.前記特許文献のスイング矯正用バットは、手の使い方の改善にポイントがおかれているため、手から腕にかけての使い方を身につけるには有効であったが、手や腕の使い方に意識が集中しがちであり、正しいスイングを行う上で特に重要な体全体の使い方の改善、習得は難しかった。また、スイング矯正専用のバットであるため試合用のバットとは別に購入しなければならず経済的負担が大きかった。
本願発明の課題は、スイングの悪癖を修正でき、バットをスムーズに振りぬくスイングを習得でき、手の使い方のみならず、腕や体全体の使い方を身につけることによって、スイングフォームの改善に役立つスポーツ用打撃具とそのスポーツ用打撃具に取付け可能なフォーム矯正具を提供することにある。
プロ野球選手の経歴を持ち、現在は野球に関する技術及び心身の向上を目的に野球塾を開校している本発明者は、日々、塾生たちを指導する中で、どうしてもバッティングフォームが好転しない少年達がいることに気が付いた。本発明者はこれら少年達のバッティングフォームの改善について種々研究を重ねた。その一つとして、バットのグリップエンド下方に棒を紐で結び付けてスイングの練習をさせた。棒を結び付ける目的は、悪癖のあるフォームでスイングすると前記棒が身体の一部に接触して、正しくスイングされていないことを一目で確認できるようにするためである。棒を付けたバットを使用して練習をするうちに、これまでどうしても修正されなったバッティングフォームが改善され、打力が大きく伸びるようになった現実を体得し、他の少年にも試してみたところ、個人差はあるものの、同等の効果が見られた。本願発明は本発明者の前記知見に基づいて種々研究を重ねて開発されたスポーツ用打撃具である。
本願発明のスポーツ用打撃具は、請求項1記載のように打撃部とグリップ部とグリップ部よりも大径のグリップエンドとを備えたバットにおいて、フォーム矯正具が前記グリップエンド後面よりもバットの軸線方向後方に突出して設けられ、前記フォーム矯正具は、正しいスイング時には身体に接触せず、悪癖あるスイング時には身体に接触する長さ、又は、使用者の手首から肘関節までの長さと同程度の長さであることを特徴とする請求項2記載のように、グリップエンドの少なくともグリップ部側が外部に露出するようにすることもできる。請求項3記載のように、フォーム矯正具とバットを一体のもとすることも、請求項4記載のように、フォーム矯正具とバットとを別体として、両者を連結具で固定することもできる。請求項5記載のように、フォーム矯正具とバットとを別体とした場合、バットの内部にフォーム矯正具を収納可能な収納空間を設け、その収納空間内にフォーム矯正具を出し入れ可能とすることもできる。請求項6記載のように、フォーム矯正具付きバットには、フォーム矯正具が悪癖あるスイングにより身体に接触したことを報知するチェック機能又は/及び報知機能を設けることもできる。請求項7記載のように、フォーム矯正具を、身体への接触により変形可能、屈曲可能、回転可能な構造、又は/及び、材質製とすることもできる。
本願発明のフォーム矯正具は、請求項8記載のように、バットのグリップエンドよりもバットの軸線方向後方に突出してバットに取付けられるバットのフォーム矯正具であって、前記フォーム矯正具は、バットを正しくスイングした時には身体に接触せず、悪癖あるスイングをした時に身体に接触する長さ、又は、使用者の手首から肘関節までの長さと同程度の長さであることを特徴とする。この場合、請求項9記載のように、フォーム矯正具は、身体への接触により変形可能、屈曲可能、回転可能な構造又は/及び材質製とすることもできる。
本願発明のスポーツ用打撃具及びフォーム矯正具には次のような効果がある。
(1)スポーツ用打撃具にフォーム矯正具がグリップエンドの後方に突出して設けられているので、スポーツ用打撃具がバットの場合、正しいスイングをせずに手打ちになってバットがスムーズに出ない場合は、フォーム矯正具が正常な軌道を描くことができず、右バッターの場合は、フォーム矯正具が左腕の肘に接触し、腕の伸び具合によっては腹部又は股関節付近に接触するため、自己のスイングの良否及び修正部分を即座に判断することができる。このため、本願発明のスポーツ用打撃具を使用して日々スイングの練習をすることにより、理論では習得しにくいフォーム矯正が実現可能となる。
(2)フォーム矯正具が身体のどの部分に触れたかによって自己のスイングの癖を見抜くことができる。例えば、腕の一部に触れた場合は腕が下がりすぎていることを、脇腹近辺に触れた場合は体が開き過ぎていること等を把握することができるので、フォーム矯正具が体に触れないようなスイングを心がけることで、体全体の使い方を自然と身につけることができる。
(3)フォーム矯正具を連結具によりグリップ部に脱着自在とした場合、一つのスポーツ用打撃具にフォーム矯正具を連結した場合は練習用として、それを取外せば公式試合用として使用できるため経済的負担が軽くなる。
(4)バットの中空のグリップ部又は打撃部内にフォーム矯正具を押し込んで内蔵すればそのまま公式試合で使用することが出来、引き出せばフォーム矯正の練習に使用することができる。また、押し込めば持ち運びの際にフォーム矯正具が邪魔になることもなく、不用意に紛失することもない。
(5)フォーム矯正具はスポーツ用打撃具と別に製作しておき、それをスポーツ用打撃具に手軽に取付けることができる。
(実施形態1)
本願発明の実施形態の一例として、スポーツ用打撃具が野球用或いはソフトボール用のバットの場合について図面を参照して説明する。図1に示すバット1は打撃部2とグリップ部3を備えている通常の木製或いは金属製のバットであり、そのグリップ部3にフォーム矯正具4がグリップエンド5の軸方向後方に突出して設けられている。このフォーム矯正具4はグリップ部3と一体に成形することも、別体に成形したものを固定することもできる。別体の場合は、バット1が木製の場合はフォーム矯正具4も木製にし、それを接着剤でグリップ部3に接着することができる。バット1が金属製の場合はフォーム矯正具4も金属製にして熔接とか他の固定手段で固定することができる。
前記フォーム矯正具4はグリップ部3とほぼ同じ太さ細長丸棒或いは丸パイプ(以下これらを「丸棒状」という。)であり、その終端部6を大径にしてある。フォーム矯正具4の長さは使用者の身長や腕の長さ等に合せて各種寸法にすることができるが、正しいスイングをしたときは身体に接触せず、悪癖あるスイングをすると身体に接触する長さにするのがよく、一例としては使用者の手首から肘関節までの長さと同程度が好ましい。フォーム矯正具4の太さは使用者が使い易いように各種太さのものを用意することができる。
(実施形態2)
本願発明のスポーツ用打撃具の第2の実施形態を図2(a)〜(c)に示す。これはフォーム矯正具4をバット1とは別に成形し、それをバット1のグリップエンド5に連結軸7を介して取付けたものである。グリップ部3とフォーム矯正具4の内部には前記連結軸7を挿入可能な径の挿入孔8、9が開口されており、これら挿入孔8、9は連結軸7を差し込み可能な深さにしてある。連結軸7は挿入孔8、9に圧入して固定したり、接着剤で固定したりすることができる。
図2(a)のフォーム矯正具4はバット1のグリップ部3と同程度の太さの丸棒状であり、その先端に接合鍔4aが設けられ終端部6を大径にしてある。フォーム矯正具4は角棒状、楕円形の棒状、球状、バネ状、その他の各種形状とすることもできる。フォーム矯正具4は打撃部2の材質と同じ材質製とするのが好ましく、木製、金属製とすることができる。木製の場合は新しい木材で作ることもできるが、破損、折損等した使用済みのバット1の打撃部2側やグリップ部3側を削って成形したものを利用することもできる。この場合はフォーム矯正具4を作るために新しい木材を用意する必要がなく、他に用途のない使用済みバットを有効利用できるので製作が容易であると共に環境問題の改善にも貢献できる。フォーム矯正具4は硬質樹脂製、軟質樹脂製、ゴム製といった各種材質製とすることができる。軟質樹脂製、ゴム製の場合は身体に接触すると変形可能であるため、接触時の衝撃が緩和される。フォーム矯正具4はグリップ部3に固定するのではなく、回転可能に取付けることもできる。この場合は身体への接触時に回転して接触時の衝撃が緩和される。フォーム矯正具4は身体への接触時に屈曲するような構造であっても良い。この構造の場合も身体への接触時に屈曲して接触時の衝撃が緩和される。
前記連結軸7は図2(c)のように雄ネジ(例えばスタッドボルト)にし、挿入孔8、9の内周面を雌ネジにして、連結軸7を挿入孔8、9にねじ込んで連結可能とすることもできる。この場合、連結軸7をスペンサー・カラー(スペーサ)10にねじ込んで貫通させ、その連結軸7の両端を前記ネジ式の挿入孔8、9にねじ込むことによりスペーサ10をグリップエンド5とフォーム矯正具4の間に挟むことができる。この場合、厚さの異なるスペーサ10を入れ替えることによりフォーム矯正具4の長さを調節することができ、重さの異なるスペーサ10を入れ替えることによりフォーム矯正具4の重さを調節することができる。
フォーム矯正具4のグリップ部3寄りの位置には図2(c)のように取付け孔11を横向きにあけてある。この取付け孔11はネジ孔にして補助矯正具23をねじ込むことができるようにしてある。取付け孔11はネジ孔にせずに補助矯正具23を圧入により取付けられる径の孔であってもよい。この取付け孔11にねじ込んだ又は取付けた補助矯正具23をフォーム矯正具4の外側に突出させることにより、この補助矯正具23をもフォーム矯正に利用することができる。
(実施形態3)
本願発明のスポーツ用打撃具の第3の実施形態を図3(a)〜(c)に示す。この実施形態は金属製のバット1のグリップエンド5に金属製のフォーム矯正具4をスライド可能に取付けたものである。バット1の内部にはその軸方向に収納空間12を設け、フォーム矯正具4は収納空間12内に差込み可能な太さの細長丸棒状であり、その軸方向先端側と終端側の外周面に嵌合溝13a、13bが形成されている。バット1のグリップエンド5にはフォーム矯正具4を所定の押込み位置に停止するため係止具14が内蔵されている。係止具14には各種構造、機能のものを使用可能であるが、図3(a)(b)に示した係止具14はボールプランジャーであり、ケース15内に圧縮スプリング16が内装され、その先に金属製のボール17が配置されており、ケース15がグリップエンド5の横孔18内に固定されて、圧縮スプリング16でボール17をフォーム矯正具4の外周面に押しつけるようにしてある。前記圧縮スプリング16の後方にはネジ19がねじ込まれており、そのネジ19の締め付け、緩めにより前記圧縮スプリング16を伸縮させてボール17を押す強度を調節できるようにしてある。フォーム矯正具4は図3(a)のように収納空間12内に押込むと終端側の嵌合溝13bに前記ボール17が嵌合してその位置に固定され、図2(b)のように収納空間12から引出すと先端側の嵌合溝13aと前記ボール17が嵌合してその位置に固定されるようにしてある。嵌合溝13a、13bは三本以上にしてフォーム矯正具4の押し込み、引出し位置を多段に切替えて、フォーム矯正具4の突出長を調節することもできる。係止具14を図3(c)に示すようにグリップエンド5の周方向二箇所に設けると、両係止具14のボール17がフォーム矯正具4の一本の嵌合溝13a、13bの周方向二箇所に嵌合するためフォーム矯正具4の固定が安定する。
フォーム矯正具4の終端部6には図3(b)のように摘み22を設けることもできる。この摘み22は手で摘んでフォーム矯正具4の押込み、引出しを容易にするためのものである。摘み22はフォーム矯正具4にネジ式で脱着可能としてあり、図3(a)のようにフォーム矯正具4を収納空間12内に押し込んでから取外せばグリップエンド5の外に突出するものがなくなるため、通常のバットと同様に使用することができ、公式戦でも使用可能となる。摘み22はフォーム矯正具4と一体に成形することもできる。摘み22はスイングにフォーム矯正具4が身体に触れたときに、衝撃を緩和する保護具(安全具)の役割もある。摘み22はつまみ易いサイズ、形状とすることができ、材質も、木製、金属製、プラスチック製、ゴム製など任意のものを選択できる。摘み22はスイング時に身体に接触したときの安全性を考慮すればゴム、プラスチック等の軟質材製のものが適し、この場合は安全具の役割もする。図3(b)のフォーム矯正具4にも補助矯正具23を取付るための取付け孔11が横向きに開口されている。取付け孔11は有っても無くてもよい。
(実施形態4)
本願発明のスポーツ用打撃具の第4の実施形態を図4(a)(b)に示す。この実施形態はバット1のグリップエンド5とフォーム矯正具4の接合鍔4aを突合せ、その突合せ部分の外周に開閉式のリング状のカップリング(連結具)20を被せ、連結具20の開口部両端の接合片20a、20bを突き合わせ、両接合片20a、20bをビス21で締め付けて前記グリップエンド5と接合鍔4aを固定したものである。この場合、リング状の連結具20の上縁部20cが下方に湾曲し、下縁部20dが上方に湾曲した断面形状半円弧状のものを使用することにより、グリップエンド5と接合鍔4aが連結具20から抜けないようにしてある。この場合、必要であれば、図2(a)のようにバット1のグリップエンド5とフォーム矯正具4を連結軸7で連結してから、更に、連結具20を被せて連結することもできる。
(実施形態5)
本願発明のスポーツ用打撃具の第5の実施形態を図5(a)(b)に示す。これはバット1とフォーム矯正具4をジョイント25で連結し、フォーム矯正具4をスプリングロッドとしたものである。ジョイント25は開閉式のリング状のカップリング(連結具)26の下に筒状連結具27が連結されており、連結具26はバット1のグリップエンド5の外周に被せて開口部両端の接合片26a、26bを突き合わせ、両接合片26a、26bをビス28で締め付けて前記グリップエンド5に固定することができる。筒状連結具27はその内部縦方向にネジ孔35が開口されており、そのネジ孔35にフォーム矯正具4の上端側をねじ込み、ロックナット29を締め付けてバット1のグリップエンド5に連結してある。フォーム矯正具4の後端には球状の摘み22がネジ式で取付けられている。スプリングロッドの材質、巻き径、硬さ等は任意に選択可能であるが、材質の一例としてはSUSがある。スプリングロッドを使用することによりスイング時にフォーム矯正具4が身体に触れても衝撃が緩和され安全性が確保される。
(実施形態6)
本願発明のスポーツ用打撃具の第6の実施形態を図6(a)〜(c)に示す。これはバット1とそれと別体のフォーム矯正具4とを磁石30で連結する例である。磁石30はグリップエンド5とフォーム矯正具4の接合鍔4aの夫々に固定しておき、グリップエンド5と接合鍔4aを突合せることにより、両磁石30の吸着力でフォーム矯正具4がグリップエンド5に連結されるようにしてある。磁石30はフォーム矯正具4の接合鍔4a及びバット1のグリップエンド5に設けた収容凹部31、32に内蔵して、前記接合4aとグリップエンド5の突合せの邪魔にならないようにするのがよい。磁石30はバット使用中にフォーム矯正具4が不用意に脱落することのないように磁力の強いものを使用する必要があり、例えば、ネオジウム磁石やコバルト磁石が適する。
バット1が金属バットの場合はフォーム矯正具4の接合鍔4aにだけ磁石30を固定しておくだけでもバット1とフォーム矯正具4が吸着連結されるが、バット1とフォーム矯正具4の双方に磁石30を固定しておくこともできる。金属バットの場合は、図6(c)に示すように、金属製のグリップ部3の終端に磁石30を固定し、その外側から磁石30を被覆して金属製のグリップエンド5を被せグリップエンド5の上周縁部5aをグリップ部3の外周面に熔接して固定する。金属製のフォーム矯正具4への磁石30の取付けは図6(c)に示すように、その接合鍔4aの収容凹部32に収容し、その磁石30の中心部のネジ孔33にビス34をねじ込んで固定しておく。この場合、図6(c)のようにグリップエンド5の底面中央部5bを開口させておくと磁力線が通り易くなって両磁石30同士が吸着し易くなる。
(実施形態7)
本願発明のスポーツ用打撃具の第7の実施形態を図7に示す。図2〜図6に示した実施形態は、バット1のグリップ部3にそれと別体に成形されているフォーム矯正具4を取付ける場合であるが、この実施形態は、フォーム矯正具4とグリップ部3を一体にしたグリップ一体フォーム矯正具40を成形しておき、そのグリップ3をバットの打撃部2に連結する例である。この場合の連結は連結軸7を挿入孔8、9に差し込んで連結するとか、図示されていないネジシャフトや磁石で連結するとか、熔接で固定することができる。いずれの場合もグリップ一体フォーム矯正具40がバット使用中に脱落しないように連結する。
(実施形態8)
フォーム矯正具4は重量や長さを調節できるようにしたり、それを連結することによりバット1の重心位置を調節することもできる。例えば、重量調節はフォーム矯正具4の内部を空間にしておき、その内部空間に砂や水を入れることにより行うことができる。長さ調節はフォーム矯正具4を伸縮式にすることにより或いはバットへの押し込み長をネジ式で可変なものとすることにより行うことができる。前記重心位置の調節はフォーム矯正具4の終端部6の先に錘をつけておき、その錘を前後移動可能とすることにより行うことができる。錘の前進後退はネジ式とか他の任意の方法で行うことができる。このような調節機構によりスイングする人の体型や使用目的に合わせて重量、長さ、重心位置を調節することができるだけでなく、スイングフォームの矯正と同時に筋力の強化を図りたい人はフォーム矯正具4の内部空間内に水や砂等を入れて通常よりも高い負荷をかけた練習を行うことができる。フォーム矯正具4はゴム、樹脂等の弾性材製、軟質材製とすることもでき、それらを使用した場合はフォーム矯正具4が体に接触しても体に傷が付きにくいので怪我の心配をすることなく練習することができる。
(実施形態9)
前記いずれの実施形態の場合もフォーム矯正具4にスイング時のフォームをチェックするためのチェック機構を設けることができる。チェック機構はバットを振ったとき(スイング時)にフォーム矯正具4が身体と接触或いは身体に必要以上に接近する(悪いスイング時)にその接触又は接近を感知して、視覚、聴覚に訴える信号を発信できるものがよい。例えばセンサと報知器を使用し、それらをフォーム矯正具4や前記摘み22等に取付けておき、スイング時にセンサが前記接触又は接近を感知すると前記報知器が作動して報知することができる。このようなチェック機能を設けることにより、スイングした本人が自分でフォームをチェックしながら素振り練習をすることができる。この場合、センサと報知器を二以上の箇所に取付けておけば、どの報知器が作動したかにより、フォーム矯正具4が身体のどの部分に接触又は接近したかを知ることができ、それによりスイングの癖を知ることもできる。前記報知は光と音のいずれか一方だけでもよく双方でもよい。チェック機構はセンサが無くとも、フォーム矯正具4が身体に接触すると発光したり音が出るようにしたものであってもよい。
チェック機構としてカウンタ(加算器)を使用し、それをフォーム矯正具4に取付けておくこともできる。カウンタとしてはバット1を振るたびに数値が加算されるカウンタと、バット1を振ったときにフォーム矯正具4が身体と接触或いは身体に必要以上に接近するたびに加算されるカウンタとの双方として、素振りの回数と、悪いスイングの回数が表示器に表示されるようにし、素振りの回数に対する悪いスイングの回数(率)を知ることもできる。また、報知器は光や音以外のものであってもよく、例えば、振動を利用することもできる。その場合は、センサの感知時にバイブレータ(振動体)が振動するようにしておく。振動方式にすればスイングした人だけが振動を感知して自分のスイングフォームの癖を他人に知られずに修正することができる。
フォーム矯正具4には前記センサで感知した接触回数やスイング回数等の練習データを記録する記録装置及び記録されたデータを表示するための表示部を設けることもできる。これにより、使用者のスイングフォームの改善状況を把握することができ、効果的な練習の一助となる。
本願発明の要旨を超えない範囲であれば、フォーム矯正具4は組み合わせを変えて使用することができる。例えば、前記実施形態7では、フォーム矯正具4がスプリングロッドの場合を例として説明しているが、丸棒状、角棒状、楕円形の棒状等他のフォーム矯正具4を使用することもできる。同様に、実施形態7以外の実施形態では、フォーム矯正具4が丸棒状、角棒状、楕円形の棒状等の場合を例にして説明しているがスプリングロッドをフォーム矯正具4として使用することもできる。
本発明のスポーツ用打撃具を使用して打撃試験を実施した。その状況と成果の一例を以下に説明する。
1.試験期日:平成19年12月23日〜平成20年3月20日
2.試験場所:さいたま市岩槻区府内2−1−10 アーデルバッティングドーム内
3.試験者 :高見澤 考史(元オリックスブルーウェーブ外野手)
:岡 隆一
:少年A(10歳):アーデルバッティングドーム野球塾生徒)
:少年B(15歳):同上
:成 人(29歳):同上
4.試験要領
(1)練習用の規格バットにて普段どおりに素振り20本を行う。そのバットでバッティングマシンより投げ込まれる70〜130km/時のボールを夫々の試験者が打ってフォーム、癖をチェックする。
(2)次に、グリップエンドの終端部にフォーム矯正具を装着した本願発明のスポーツ用打撃具を使用して素振り20本を行い、そのバットで前記と同じバッティングマシンより投げ込まれる70〜130km/時のボールを夫々の試験者が打って、前記(1)の場合と比較する。
5.試験方法
通常使うバットと直径20×長さ150の棒を用意し、それをビニルテープでグリップに装着したバットを用意して比較する。
6.試験結果
(1)前記高見澤の場合、規格バットとフォーム矯正具を装着したバットが共に身体に触れることなく通常のスイングができた。
(2)前記岡の場合、規格バットの場合はアッパースイング(バットのヘッドが下方を向き脇が開きすぎるスイング)気味。フォーム矯正具を装着したバットを普通に素振りしようとすると、手首から肘の間でフォーム矯正具が身体に触れるため、触れないように素振りしようとすると、バットが平行から上になった。
(3)前記少年Aの場合、規格バットの場合はバットスイングが大きい(ボールがぶつかるまでの時間が長い)。フォーム矯正具を装着したバットを普通に素振りしようとすると、手首から肘の間でフォーム矯正具が身体に触れるため、触れないように素振りしようとすると、ボールにぶつかるまでの時間が短くなり、コンパクトなスイングになった。
(4)前記少年Bの場合、規格バットの場合は前記岡と同じくアッパースイング気味で脇の開きが目立った。フォーム矯正具を装着したバットを普通に素振りしようとすると、手首から肘の間でフォーム矯正具が身体に触れるため、触れないように素振りしようとすると、バットのヘッドが平行から上になり、開き気味だった脇の無駄な動きが無くなった。
(5)前記成人の場合、規格バットでも比較的コンパクトなスイングだった。フォーム矯正具を装着したバットを普通に素振りしても身体に触れることはなかったが、意識して素振りすることにより、コンパクトになり、ボールを正確に捉える確立が上がった。
(6)全員に共通して、規格バットとフォーム矯正具の付いたバットでは、見てわかるほどの変化が見られ、コンパクトなスイングになり、ボールを正確に捉える確立が上がった。
前記実施形態では本願発明のスポーツ用打撃具についてバットの場合を例にして説明したが、本願発明のスポーツ用打撃具は要旨を逸脱しない範囲内であれば、他のスポーツ用打撃具、例えばテニスラケット、ゴルフクラブといった各種スポーツ用品に応用することができる。
本願発明の実施形態の一例であって、野球用バットとフォーム矯正具が一体であるスポーツ用打撃具の正面図。 フォーム矯正具を連結軸を介してバットに連結した場合の例であって、(a)はフォーム矯正具をバットに連結した状態を示す正面図、(b)は(a)の分解説明図、(c)はフォーム矯正具をスペーサを挟んでネジシャフトで連結する場合の一例を示す説明図。 フォーム矯正具をバットのグリップにスライド式で押し込み、引き出し可能としたスポーツ用打撃具の一例であり、(a)はフォーム矯正具を収納空間内に押し込んだ状態の断面図、(b)はフォーム矯正具を収納空間内から引き出した状態の断面図、(c)は係止具の配置例を示す平面図。 (a)はフォーム矯正具を連結具で連結する場合の側面図、(b)は連結具の一例を示す平面図。 (a)はフォーム矯正具がスプリングロッドの場合の一例を示す側面図、(b)はジョイントの平面図。 野球用バットを磁石で連結する場合の例であり、(a)はフォーム矯正具を取付ける前の説明図、(b)は連結状態の正面図、(c)は磁石取付け状態の詳細図。 グリップ一体フォーム矯正具をバットの打撃部に連結する場合の一例を示す分解説明図。
1 バット
2 打撃部
3 グリップ部
4 フォーム矯正具
4a 接合鍔
5 グリップエンド
5a 上周縁部
5b 底面中央部
6 終端部
7 連結軸
8、9 挿入孔
10 スペーサ
11 取付け孔
12 収納空間
13a 嵌合溝(先端側)
13b 嵌合溝(終端側)
14 係止具
15 ケース
16 圧縮スプリング
17 ボール
18 横孔
19 ネジ
20 カップリング(連結具)
20a 接合片
20b 接合片
20c 連結具の上縁部
20d 連結具の下縁部
21 ビス
22 摘み
23 補助矯正具
25 ジョイント
26 連結具
26a、26b 連結部の接合片
27 筒状連結具
28 ビス
29 ロックナット
30 磁石
31、32 収容凹部
33 ネジ孔
34 ビス
35 筒状連結具のネジ孔
40 グリップ一体フォーム矯正具

Claims (9)

  1. 打撃部とグリップ部とグリップ部よりも大径のグリップエンドとを備えたバットにおいて、
    フォーム矯正具が前記グリップエンド後面よりもバットの軸線方向後方に突出して設けられ、
    前記フォーム矯正具は、正しいスイング時には身体に接触せず、悪癖あるスイング時には身体に接触する長さ、又は、使用者の手首から肘関節までの長さと同程度の長さである、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  2. 請求項1記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    グリップエンドの少なくともグリップ部側が外部に露出している、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    フォーム矯正具とバットが一体である、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  4. 請求項1又は請求項2記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    フォーム矯正具とバットが別体であり、両者は連結具で固定されている、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  5. 請求項4記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    バットは、その内部にフォーム矯正具を収納可能な収納空間を備え、
    前記収納空間内にフォーム矯正具を出し入れ可能である、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    フォーム矯正具が悪癖あるスイングにより身体に接触したことを報知するチェック機能又は/及び報知機能を備えた、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のフォーム矯正具付きバットにおいて、
    フォーム矯正具は、身体への接触により変形可能、屈曲可能、回転可能な構造、又は/及び、材質製である、
    ことを特徴とするフォーム矯正具付きバット。
  8. バットのグリップエンドよりもバットの軸線方向後方に突出してバットに取付けられるバットのフォーム矯正具であって、
    前記フォーム矯正具は、バットを正しくスイングした時には身体に接触せず、悪癖あるスイングをした時に身体に接触する長さ、又は、使用者の手首から肘関節までの長さと同程度の長さである、
    ことを特徴とするバット用フォーム矯正具。
  9. 請求項記載のバット用フォーム矯正具において、
    フォーム矯正具が身体への接触により変形可能、屈曲可能、回転可能な構造又は/及び材質製である、
    ことを特徴とするバット用フォーム矯正具。
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