JP6817252B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明はスパークプラグに関し、特に外周面の一部におねじが形成された主体金具を有するスパークプラグに関するものである。
スパークプラグは、エンジンのねじ穴に主体金具のおねじを締め付けてエンジンに取り付けられる。過大な締め付けトルクが加えられても主体金具が破断しないように、特許文献1には、主体金具の原形となる筒状の部材におねじを形成した後、その部材に浸炭処理または焼き入れ処理を行い、主体金具のねじ部を全周に亘って硬化させる技術が開示されている。
特開2007−280942号公報
しかし、上記従来の技術では、ねじ部の硬化により主体金具の破断荷重は大きくできるが、硬化したねじ部は靭性が低下するので、締め付け速度が速いときに、締め付け速度が遅いときの破断荷重よりも小さい荷重で主体金具が破断するおそれがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、締め付け速度に関わらず主体金具の破断を抑制できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、先端側から後端側へ軸線に沿って延び、外周面におねじが形成された円筒状の胴部と、胴部の後端に隣接し、径方向外側に張り出した座部と、を有する主体金具を備える。胴部には、軸線方向において、少なくとも、胴部の後端から、おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲を含む第1領域であり、周方向の一部の範囲である第1領域と、第1領域と周方向において隣接する第2領域と、が存在し、第1領域のビッカース硬さ値は、第2領域のビッカース硬さ値よりも大きい。
また、本発明のスパークプラグは、先端側から後端側へ軸線に沿って延び、外周面におねじが形成された円筒状の胴部と、胴部の後端に隣接し、径方向外側に張り出した座部と、を有する主体金具を備える。胴部には、軸線方向において、少なくとも、胴部の後端から、おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲を含む第1領域であり、周方向の一部の範囲である第1領域と、第1領域と周方向において隣接する第2領域と、が存在し、第1領域と第2領域とは組織が異なり、第1領域はマルテンサイトが存在する。
請求項1記載のスパークプラグによれば、主体金具の胴部のうち、スパークプラグを締め付けた際に大きな締め付け軸力がかかる部位である胴部の後端から、おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲に、第1領域と、第1領域と周方向に隣接し第1領域よりもビッカース硬さ値が小さい第2領域と、が存在する。第1領域のビッカース硬さ値よりもビッカース硬さ値が小さい第2領域が、締め付け軸力が加わる向きに沿って、第1領域と並列に存在するので、おねじを締め付けると、第1領域の伸びと第2領域の伸びとが等しくなるように第1領域および第2領域に締め付け軸力が配分される。これにより、第2領域が存在しない場合と比較して、締め付け軸力が速いときに、締め付け速度が遅いときの破断荷重よりも小さい荷重で主体金具が破断することを抑制できる。よって、締め付け速度に関わらず主体金具の破断を抑制できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、主体金具の胴部に、胴部の後端から、おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲を含む第1領域と、第1領域と周方向に隣接する第2領域と、が存在する。第1領域と第2領域とは組織が異なり、第2領域に硬度が大きいマルテンサイトが存在しない。第1領域よりも軟らかい第2領域が、締め付け軸力が加わる向きに沿って、第1領域と並列に存在するので、請求項1と同様の効果がある。
請求項3記載のスパークプラグによれば、第2領域は第1領域の周方向の両隣に隣接して存在するので、請求項1又は2の効果に加え、締め付け速度に関わらず主体金具の破断をさらに抑制できる。
請求項4記載のスパークプラグによれば、第1領域はマルテンサイトが存在するので、請求項1の効果に加え、炭素鋼によって主体金具を製造できる。
請求項5記載のスパークプラグによれば、第1領域は、軸線方向において、胴部の後端からおねじの先端までの範囲を含む。よって、請求項1から4のいずれかの効果に加え、締め付け軸力が加わる胴部の後端からおねじの先端までの強度を向上できる。
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 (a)は主体金具の側面図であり、(b)は図2(a)のIIb−IIb線における主体金具の断面図であり、(c)は図2(a)のIIc−IIc線における主体金具の断面図である。 主体金具のおねじの伸びと締め付け軸力との関係を示す模式図である。 (a)は第2実施の形態におけるスパークプラグの主体金具の側面図であり、(b)は第3実施の形態におけるスパークプラグの主体金具の側面図であり、(c)は第4実施の形態におけるスパークプラグの主体金具の側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図1では、おねじ17のねじ山の図示が簡略化されている(図2(a)、図4(a)〜図4(c)においても同じ)。図1の紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。
図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11が主体金具15に保持されている。絶縁体11は、高温下の絶縁性や機械的特性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材である。絶縁体11は、軸線Oに沿って軸孔12が貫通する。
中心電極13は、軸孔12に挿入され軸線Oに沿って絶縁体11に保持される棒状の電極である。中心電極13は、絶縁体11の先端から突出するように軸孔12に配置されている。中心電極13は、熱伝導性に優れる芯材が電極母材に埋設されている。電極母材は、Niを主体とする合金またはNiからなる金属材料で形成されており、芯材は銅または銅を主成分とする合金で形成されている。芯材を省略することは可能である。
端子金具14は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、先端側が絶縁体11内に配置される。端子金具14は、軸孔12内で中心電極13と電気的に接続されている。絶縁体11の外周の先端側に主体金具15が固定されている。
主体金具15は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具15は、円筒状に形成される胴部16と、胴部16の後端に隣接し径方向の外側に張り出す座部18と、座部18の後端に隣接する後端部19とを備えている。後端部19は、座部18よりも肉厚が薄い薄肉部20と、薄肉部20から径方向の外側に突出する工具係合部21と、を備えている。
胴部16は、絶縁体11の先端側の部分を取り囲む部位であり、外周におねじ17が形成されている。おねじ17は、エンジン24のねじ穴25に係合して主体金具15をエンジン24に固定する。座部18は、エンジン24に対するおねじ17のねじ込み量を規制すると共に、おねじ17とねじ穴25との隙間を塞ぐための部位である。本実施の形態では、座部18の先端にガスケット23が装着されている。座部18とエンジン24との間に挟まれたガスケット23は、おねじ17とねじ穴25との隙間を封止する。
薄肉部20は、主体金具15を絶縁体11に組み付けるときに、塑性変形させて加締め固定するための部位である。工具係合部21は、エンジン24のねじ穴25におねじ17を締め付けるときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。
接地電極22は、主体金具15の胴部16に接合される棒状の金属製(例えばニッケル基合金製)の部材である。接地電極22と中心電極13との間に火花ギャップが形成される。本実施の形態では、接地電極22は屈曲している。
スパークプラグ10は、例えば以下のような方法によって製造される。まず、中心電極13を絶縁体11の軸孔12に挿入し、中心電極13の先端が絶縁体11の先端から突出するように配置する。次いで、絶縁体11の軸孔12に端子金具14を挿入し、端子金具14と中心電極13との導通を確保する。次に、予め接地電極22が接合された主体金具15に絶縁体11を挿入し、主体金具15の後端を屈曲して主体金具15を絶縁体11に組み付ける。接地電極22を屈曲し、ガスケット23を装着してスパークプラグ10を得る。
図2を参照して主体金具15について説明する。図2(a)は主体金具15の側面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線における主体金具15の断面図であり、図2(c)は図2(a)のIIc−IIc線における主体金具15の断面図である。図2(a)に示す主体金具15は、絶縁体11に組み付けられる前の状態が図示されている。図2(a)の紙面下側を主体金具15の先端側、紙面上側を主体金具15の後端側という(図4(a)〜図4(c)においても同じ)。
主体金具15は、例えば以下のような方法によって製造される。まず、主体金具15の原形となる筒状のワーク(図示せず)を冷間鍛造や切削等により形成する。ワークは座部18の先端に係合部30が隣接している。係合部30は、ガスケット23(図1参照)が係合する部位である。
図2(a)に示すように、ワークの胴部16に接地電極22(屈曲する前の直線状の棒材)を接合した後、転造や切削等により胴部16におねじ17を形成する。係合部30はおねじ17の後端17aに隣接する。図2(b)に示すように、おねじ17の谷径は係合部30の外径とほぼ同じである。胴部16におねじ17を形成した後、胴部16に第1領域31及び第2領域32が作られ、主体金具15が得られる。主体金具15は必要に応じてメッキ等が施される。
第1領域31は、ビッカース硬さ値が、第2領域32のビッカース硬さ値よりも大きい領域である。本実施形態では、主体金具15は低炭素鋼により形成されており、おねじ17の表面の一部にレーザビームを照射して加熱することにより焼入れが行われ、第1領域31が形成される。加熱が不十分な領域が第2領域32となる。焼入れ後、必要に応じて焼戻しが行われる。焼入れにより第1領域31の組織にマルテンサイトが存在し、第2領域32の組織にオーステナイト及びパーライトの少なくとも一方が存在する。炭素鋼製の主体金具15を用いることより、硬さの異なる第1領域31及び第2領域32を熱処理により形成できる。
なお、第1領域31の形成はレーザ焼入れによるものに限られない。電子ビーム焼入れ、放電硬化、ショットピーニングにより第1領域31を形成することは当然可能である。放電硬化やショットピーニングは炭素の固溶を利用して組織を硬化させる手段ではないので、主体金具15の材質は炭素鋼でなくても良い。その場合、主体金具の材質は熱伝導性や耐熱性等を考慮して種々の金属材料の中から適宜選択できる。
また、おねじ17の一部を硬化させて第1領域31を形成するものに限られない。おねじ17の一部を軟化させて第2領域32を形成し、残りの部分を第1領域31にすることは当然可能である。例えば、おねじ17が形成された主体金具15を焼入れ焼戻しにより硬化させた後、おねじ17の表面の一部にレーザビームや電子ビームを照射して加熱することにより焼なまし(焼鈍)を行い、第2領域32を形成できる。焼なましが不十分な領域が第1領域31となる。
図2(c)に示すように第1領域31は胴部16の周方向の一部の領域であり、第2領域32は第1領域31と周方向において隣接する。第1領域31及び第2領域32は、スパークプラグ10のおねじ17を、エンジン24のねじ穴25に締め付けた際に大きな締め付け軸力がかかる胴部16の後端16a(図2(b)参照)から、おねじ17の後端17aから1つ目のねじ山17bまでの範囲16bに存在する。1つ目のねじ山17bは完全ねじ部、不完全ねじ部のどちらでも良い。本実施形態では、第1領域31及び第2領域32は胴部16の後端16aからおねじ17の先端17cまでの範囲を含む。第2領域32は第1領域31の周方向の両隣に隣接して存在し、第1領域31及び第2領域32はそれぞれ3か所ある。
第1領域31及び第2領域32のビッカース硬さは、JIS Z2244:2009に準拠して測定される。軸線Oに垂直な平面で胴部16を切断し、その切断面を鏡面研磨してビッカース硬さを測定する試験片とする。ビッカース硬さ試験では、試験片(胴部16)の周方向に互いに離れた複数の測定点に圧子を押し込んで圧痕を作る。胴部16の外周面から各測定点までの距離は一定とし、各測定点において圧子に加える試験力および保持時間は同じにする。
本実施形態では、第1領域31は、胴部16の厚さ方向(径方向)の全体がレーザ焼入れにより硬化しているので、胴部16の厚さの中心を測定点とする。但し、ショットピーニング等により第1領域31を形成する場合など、おねじ17の表面のごく一部に第1領域31や第2領域32が存在する場合には、硬化(又は軟化)した部分のビッカース硬さを測定する。
ビッカース硬さ値は第1領域31や第2領域32の中で±50HV程度のばらつきがあるので、ビッカース硬さ値が100HV以上異なる領域を第1領域31及び第2領域32とする。例えば、第1領域31のビッカース硬さ値は500HV以上であり、第2領域32のビッカース硬さ値は400HV未満である。
周方向に互いに離れた複数の測定点のビッカース硬さ値を測定し、それらを比較することにより、胴部16の周方向において隣接する第1領域31及び第2領域32を特定できる。さらに、胴部16の後端16aから切断面までの距離の異なる複数の試験片のビッカース硬さ値を測定することにより、第1領域31及び第2領域32が、胴部16の後端16aから先端側に延びる範囲を特定できる。それらを組み合わせて、胴部16における第1領域31及び第2領域32の周方向および軸線方向の広がりを特定できる。
また、軸線Oに垂直な平面で胴部16を切断し、平らな断面が現れるように胴部16を研磨し、金属顕微鏡またはSEMによる組成像による組織観察により第1領域31のマルテンサイトを確認できる。組織観察のときに、必要に応じて腐食液による電解または無電解エッチング等を行う。さらに、胴部16の後端16aから切断面までの距離の異なる複数の断面の組織観察を行うことにより、第1領域31及び第2領域32が、胴部16の後端16aから先端側に延びる範囲を特定できる。それらを組み合わせて、胴部16における第1領域31及び第2領域32の周方向および軸線方向の広がりを特定できる。
図3は主体金具15のおねじ17の伸びと締め付け軸力との関係を示す模式図である。図3には、本実施形態における主体金具15の線図の他、おねじ17の全周に亘って第1領域31が形成された比較例における主体金具(以下「金具31」と称す)の線図、及び、おねじ17の全周に亘って第2領域32が形成された比較例における主体金具(以下「金具32」と称す)の線図が図示されている。
おねじ17に過大な締め付けトルクが加わると、降伏点を超えて破断する。金具32は金具31に比べて伸びは大きいが、金具31よりも破断荷重が小さい。一方、金具31はおねじ17の硬化により金具32よりも破断荷重が大きいが、おねじ17の靭性が低下し、破断に至るまでの伸びが小さい。そのため、金具31は締め付け速度が速いときに、その衝撃によって、締め付け速度が遅いときの破断荷重よりも小さい荷重で破断するおそれがある。
これに対し主体金具15は、胴部16の後端16aから、おねじ17の後端17aから1つ目のねじ山17bまでの範囲16bに、第1領域31と、第1領域31と周方向に隣接しビッカース硬さ値が第1領域31のビッカース硬さ値より小さい第2領域32と、が存在する。範囲16bは、締め付け時に応力集中が生じ易い部位である。締め付け軸力が加わる向き(軸線方向)に沿って第1領域31と並列に第2領域32が存在するので、おねじ17を締め付けると、第1領域31の伸びと第2領域32の伸びとが等しくなるように第1領域31及び第2領域32に締め付け軸力が配分される。これにより、第2領域32が存在しない場合(金具31の場合)に比べて、締め付け速度が速いときに、締め付け速度が遅いときの破断荷重よりも小さい荷重で主体金具15が破断することが抑制される。よって、締め付け速度に関わらず主体金具の破断を抑制できる。
また、主体金具15は、第1領域31にマルテンサイトが存在して硬化している。第1領域31と第2領域32とは組織が異なり、第2領域32にはマルテンサイトが存在しない。第1領域31よりも軟らかい第2領域32が、締め付け軸力が加わる向きに沿って、第1領域31と並列に存在するので、上記のとおり、締め付け速度に関わらず主体金具の破断を抑制できる。
第2領域32が第1領域31の周方向の両隣に隣接して存在するので、第1領域31よりも軟らかい第2領域32を周方向に分散して配置できる。これにより、締め付け速度に関わらず主体金具15の破断をさらに抑制できる。
また、第1領域31は、軸線方向において、胴部16の後端16aからおねじ17の先端17cまでの範囲を含むように形成されているので、胴部16の後端16aから1つ目のねじ山17bまでの応力集中が生じ易い範囲16bだけでなく、締め付け軸力が加わる胴部16の後端16aからおねじ17の先端17cまでの強度を向上できる。
図4を参照して第2実施の形態から第4実施の形態について説明する。図4(a)は第2実施の形態におけるスパークプラグの主体金具40の側面図であり、図4(b)は第3実施の形態におけるスパークプラグの主体金具50の側面図であり、図4(c)は第4実施の形態におけるスパークプラグの主体金具60の側面図である。主体金具40,50,60は、第1実施形態で説明したスパークプラグ10の主体金具15に代えて、絶縁体11を保持する。第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4(a)に示すように主体金具40は、第1領域41及び第2領域42が、胴部16の周方向に交互に形成されている。第1領域41のビッカース硬さ値は第2領域42のビッカース硬さ値よりも大きく、第1領域41の組織にマルテンサイトが存在する。
第1領域41は、胴部16の後端16aから1つ目のねじ山17b(図2(b)参照)までの範囲16bに存在する。軸線方向(図4(a)上下方向)において、第1領域41の先端からおねじ17の先端17cまでは第2領域42が存在する。本実施形態では、第1領域41及び第2領域42は範囲16bの中にそれぞれ2か所ある。主体金具40は、応力集中が生じ易い範囲16bに第1領域41及び第2領域42が存在するので、第1実施形態で説明したように、締め付け速度に関わらず主体金具40の破断を抑制できる。
図4(b)に示すように主体金具50は、第1領域51及び第2領域52が、胴部16の周方向に交互に形成されている。第1領域51のビッカース硬さ値は第2領域52のビッカース硬さ値よりも大きく、第1領域51の組織にマルテンサイトが存在する。
第1領域51は、胴部16の後端16aからおねじ17の先端17cまでの範囲に存在する。本実施形態では、第1領域51及び第2領域52はそれぞれ6か所ある。第1実施形態に比べ、第1領域51及び第2領域52の周方向の幅を狭くできるので、第1領域51及び第2領域52をそれぞれ形成するためにおねじ17に施す処理面積を小さくできる。その結果、第1実施形態で説明した作用効果に加え、第1領域51及び第2領域52を形成するための処理を簡易にできる。
図4(c)に示すように主体金具60は、第1領域61及び第2領域62が、胴部16の周方向に交互に形成されている。第1領域61のビッカース硬さ値は第2領域62のビッカース硬さ値よりも大きく、第1領域61の組織にマルテンサイトが存在する。
第1領域61及び第2領域62は、それぞれ胴部16の後端16aから螺旋状に形成されている。これにより、第1領域および第2領域が軸線O(図2(a)参照)と平行に存在する場合に比べて、第1領域61及び第2領域62の長さを長くできる。第1領域61及び第2領域62を長くできる分だけ、第1領域61及び第2領域62の伸びを大きくできるので、第1実施形態で説明した作用効果に加え、締め付けトルクの許容範囲を拡大できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば第1領域31,41,51,61及び第2領域32,42,52,62は少なくとも1つずつ存在すれば良いので、第1領域および第2領域の数は適宜設定できる。
実施形態では、主体金具15,40,50,60の座部18の先端にガスケット23が配置されるスパークプラグ10について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ガスケットを省略し、座部18の先端面にテーパを付け、座部18をエンジン24に接触させて燃焼ガスをシールするテーパーシートタイプのスパークプラグ(主体金具)に適用することは当然可能である。
実施形態では、焼入れ、放電硬化、ショットピーニングにより第1領域31,41,51,61を形成したり、焼なまし(焼鈍)により第2領域32,42,52,62を形成したりする場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ビッカース硬さ値が100HV以上異なる2つの素材を準備し、その素材を使って第1領域および第2領域を形成し、それらを溶接等によって接合して第1領域および第2領域が存在する主体金具を製造することは当然可能である。
10 スパークプラグ
15,40,50,60 主体金具
16 胴部
16a 胴部の後端
16b 範囲
17 おねじ
17a おねじの後端
17b ねじ山
17c おねじの先端
18 座部
31,41,51,61 第1領域
32,42,52,62 第2領域
O 軸線

Claims (5)

  1. 先端側から後端側へ軸線に沿って延び、外周面におねじが形成された円筒状の胴部と、
    前記胴部の後端に隣接し、径方向外側に張り出した座部と、を有する主体金具を備えるスパークプラグであって、
    前記胴部には、前記軸線方向において、少なくとも、前記胴部の後端から、前記おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲を含む第1領域であり、周方向の一部の範囲である第1領域と、
    前記第1領域と周方向において隣接する第2領域と、が存在し、
    前記第1領域のビッカース硬さ値は、前記第2領域のビッカース硬さ値よりも大きいスパークプラグ。
  2. 先端側から後端側へ軸線に沿って延び、外周面におねじが形成された円筒状の胴部と、
    前記胴部の後端に隣接し、径方向外側に張り出した座部と、を有する主体金具を備えるスパークプラグであって、
    前記胴部には、前記軸線方向において、少なくとも、前記胴部の後端から、前記おねじの後端から1つ目のねじ山までの範囲を含む第1領域であり、周方向の一部の範囲である第1領域と、
    前記第1領域と周方向において隣接する第2領域と、が存在し、
    前記第1領域と前記第2領域とは組織が異なり、前記第1領域はマルテンサイトが存在するスパークプラグ。
  3. 前記第2領域は、前記第1領域の周方向の両隣に隣接して存在する請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記第1領域はマルテンサイトが存在する請求項1記載のスパークプラグ。
  5. 前記第1領域は、前記軸線方向において、前記胴部の後端から前記おねじの先端までの範囲を含む請求項1から4のいずれかに記載のスパークプラグ。
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