JP6816489B2 - 射出成形品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて80:15:5となるようにそれぞれ計量した。
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて70:20:10となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品2を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1893Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1014Pa秒であり、上記Rηは1.9であった。
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて85:10:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品3を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1881Pa秒であり、上記せん断粘度Bは895Pa秒であり、上記Rηは2.1であった。
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて75:20:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品4を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1880Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1310Pa秒であり、上記Rηは1.4であった。
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて90:5:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品5を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1893Pa秒であり、上記せん断粘度Bは925Pa秒であり、上記Rηは2.0であった。
ポリカーボネートに代えてアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)を用い、第1および第2の混練物を調製する際の溶融混練におけるシリンダ温度を230℃とし、射出成形前の混合物の乾燥温度を90℃とし、射出成形時のシリンダ温度を240℃、金型温度を70℃とした以外は、実施例1と同様にして射出成形品6を得た。上記ABSには、東レ株式会社製の「トヨラック700−314」(「トヨラック」は同社の登録商法)を用いた。本実施例において、上記せん断粘度Aは1084Pa秒であり、上記せん断粘度Bは279Pa秒であり、上記Rηは3.9であった。
ABS樹脂、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて70:20:10となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例6と同様にして射出成形品7を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1099Pa秒であり、上記せん断粘度Bは530Pa秒であり、上記Rηは2.1であった。
計量したポリカーボネート、ガラス繊維、ガラスビーズを一括で溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例1と同様にして射出成形品C1を得た。
計量したABS樹脂、ガラス繊維、ガラスビーズを一括で溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例6と同様にして射出成形品C2を得た。
計量した上記の材料のうち、ポリカーボネートとガラス繊維とを、ガラス繊維の含有量が15質量%となる量で計量して第1の混練物のペレットを作製した以外は、実施例1と同様にして射出成形品C3を得た。本比較例において、上記せん断粘度Aは1079Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1206Pa秒であり、上記Rηは0.9であった。
ガラスビーズを用いず、ポリカーボネートおよびガラス繊維をこの順で質量比にて80:20となるようにそれぞれ計量し、これらを溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例1と同様にして射出成形品C4を得た。
ガラス繊維に代えてガラスビーズを用い、ガラス繊維を用いなかった以外は比較例4と同様にして射出成形品C5を得た。
(1)剛性
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、JIS K7171に準じた曲げ試験を行った。より詳しくは、株式会社エー・アンド・デイ製の万能材料試験機「テンシロン」を用い、押し込み速度を2mm/分とし、支点間距離を64mmとする測定条件にて、曲げ試験を行った。そして、曲げ弾性率Efを算出し、下記の基準により判定した。
◎:Efが3200MPa以上
○:Efが2700MPa以上3200MPa未満
×:Efが2700MPa未満
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、キーエンス社製VK−X100を用いて、射出成形品の表面を観察し、当該表面の画像を解析して10点粗さ平均Rzを算出した。そして、下記基準により判定した。
○:Rzが5μm未満
×:Rzが5μm以上
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、その表面付近の部分と、それ以外の部分とに切断し、それぞれの部分の樹脂を燃やした後に残る繊維状フィラーの分布を観察した。その結果、射出成形品1〜7では、射出成形品の表面から離れる程、フィラー全体に対する繊維状フィラーの割合が増加する傾向が見られた。
1b 第2の熱可塑性樹脂
2a 繊維状フィラー
2b 粒状フィラー
3a 第1の混練物
3b 第2の混練物
4 組成物
4a 繊維状フィラーが豊富な領域
4b 粒状フィラーが豊富な領域
5 射出成形品
Claims (7)
- 第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物とを混合する工程、および、得られた混合物を材料として射出成形する工程、を含み、
前記第1の混練物および前記第2の混練物には、せん断速度1×103/秒での前記第1の混練物のせん断粘度Aが上記せん断速度での前記第2の混練物のせん断粘度Bよりも大きな混練物をそれぞれ用い、
前記混合物における、前記第1の熱可塑性樹脂、前記第2の熱可塑性樹脂、前記繊維状フィラーおよび前記粒状フィラーの総量に対して、前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量が70〜85質量%であり、前記繊維状フィラーの含有量が10〜20質量%であり、前記粒状フィラーの含有量が5〜10質量%である、
射出成形品の製造方法。 - 前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂には同じ熱可塑性樹脂を用いる、請求項1に記載の射出成形品の製造方法。
- 前記第1の混練物および前記第2の混練物には、前記せん断粘度Bに対する前記せん断粘度Aの比が1.5以上である混練物をそれぞれ用いる、請求項1または2に記載の射出成形品の製造方法。
- 前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂には、それぞれ、芳香族ポリカーボネートまたはスチレン系樹脂を用いる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
- 前記第1の熱可塑性樹脂および前記繊維状フィラーを溶融混練して前記第1の混練物を生成する第1の溶融混練工程をさらに含み、
前記繊維状フィラーには、その繊維長が3mm以上であるガラス繊維を用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。 - 前記粒状フィラーには、ガラス製の粒子を用いる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
- 第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物との混合物を材料とする射出成形によって製造された射出成形品であって、
前記第1の熱可塑性樹脂、前記第2の熱可塑性樹脂、前記繊維状フィラーおよび前記粒状フィラーの総量に対して、前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量が70〜85質量%であり、前記繊維状フィラーの含有量が10〜20質量%であり、前記粒状フィラーの含有量が5〜10質量%であり、
前記第1の熱可塑性樹脂および前記繊維状フィラーが内側に、前記第2の熱可塑性樹脂および前記粒状フィラーが外側にそれぞれ偏在している、射出成形品。
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