JP6816489B2 - 射出成形品およびその製造方法 - Google Patents

射出成形品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6816489B2
JP6816489B2 JP2016238708A JP2016238708A JP6816489B2 JP 6816489 B2 JP6816489 B2 JP 6816489B2 JP 2016238708 A JP2016238708 A JP 2016238708A JP 2016238708 A JP2016238708 A JP 2016238708A JP 6816489 B2 JP6816489 B2 JP 6816489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
thermoplastic resin
filler
kneaded product
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016238708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018095678A (ja
Inventor
陽 中島
中島  陽
塚本 宗夫
宗夫 塚本
雅 間簔
雅 間簔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016238708A priority Critical patent/JP6816489B2/ja
Publication of JP2018095678A publication Critical patent/JP2018095678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6816489B2 publication Critical patent/JP6816489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、射出成形品およびその製造方法に関する。
熱可塑性樹脂は、添加物の添加によって種々の特性を付与することができ、また、射出成形によって種々の形状に形作ることができることから、様々な分野において有用な材料として利用されている。このような射出成形品には、例えば、熱伝導性、絶縁性、流動性、低線膨張率などの種々の特性を付与することを目的として、ポリフェニレンスルフィド樹脂と、タルクと、ガラス繊維とを材料とする成形品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような射出成形品は、その材料中に繊維状フィラーを有すると、射出成形品の表面に繊維状フィラーが現れ、射出成形品の表面における樹脂成形品特有の美観(表面の見た目における滑らかさ)が損なわれることがある。
これに対して、フィラーの添加により射出成形品の剛性を高めるとともに美観の低下を抑制する方法として、射出成形品用の、ガラス繊維とポリカーボネートとからなる材料組成物に低分子量重合体成分をさらに添加して射出成形することにより、その表面に樹脂層を有する射出成形品を製造する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−285581号公報 特開平9−12858号公報
繊維状フィラー以外のフィラーを射出成形品の材料に用いる場合では、射出成形品の剛性の向上効果が不十分になることがある。上記樹脂層を有する射出成形品は、上記の美観を有するが、射出成形品の表面およびその近傍の剛性が不十分となることがあり、また、当該表面の剥離が生じることがある。このように、繊維状フィラーを材料に含有する射出成形品では、その剛性と美観とを両立させる観点から検討の余地が残されている。
本発明は、剛性と美観との両方を有する射出成形品を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するための一手段として、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物とを混合する工程、および、得られた混合物を材料として射出成形する工程、を含み、上記第1の混練物および上記第2の混練物には、せん断速度1×10/秒での上記第1の混練物のせん断粘度Aが上記せん断速度での上記第2の混練物のせん断粘度Bよりも大きな混練物をそれぞれ用いる射出成形品の製造方法、を提供する。
また、本発明は、上記の課題を解決するための他の手段として、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物との混合物を材料とする射出成形によって製造された射出成形品であって、上記第1の熱可塑性樹脂および上記繊維状フィラーが内側に、上記第2の熱可塑性樹脂および上記粒状フィラーが外側にそれぞれ偏在している射出成形品、を提供する。
本発明によれば、剛性と美観との両方を有する射出成形品を提供することができる。
本発明の実施の形態における射出成形品の製造方法の一例を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態における射出成形品の製造方法は、第1の混練物および第2の混練物を混合し、得られた混合物を材料として射出成形する。第1の混練物および第2の混練物は、射出成形の材料として公知の形態であればよい。このような形態の例には、ペレット、フレークおよび破砕物が含まれる。
上記第1の混練物および第2の混練物の混合は、両混練物が射出成形時にシリンダ内において一様な組成物となるのに十分な程度に混合されればよく、上記第1の混練物および第2の混練物の混合は、射出成形における材料の混合の通常の方法によって行うことができる。たとえば、上記混合は、ドライブレンドであり、タンブラーを用いて行うことが可能である。
また、上記射出成形は、樹脂材料を用いる通常の条件によって行うことが可能である。このような射出条件は、第1および第2の混練物中の樹脂の種類などに応じて適宜に決めることが可能である。
上記第1の混練物は、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを含有する組成物の溶融混練物である。上記第2の混練物は、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを含有する組成物の溶融混練物である。
上記第1の熱可塑性樹脂および第2の熱可塑性樹脂は、後述するせん断粘度の要件を満たす範囲において、適宜に選ぶことが可能である。第1および第2の熱可塑性樹脂は、同じであってもよいし異なっていてもよい。上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂には同じ熱可塑性樹脂を用いることが、後述のせん断粘度の要件を容易に達成する観点、および、射出成形時における両混練物の相溶性を高める観点から好ましい。
上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂の例には、ポリカーボネート、スチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラートおよびポリブチレンテレフタレートが含まれる。上記ポリカーボネートの例には、芳香族ポリカーボネートが含まれる。上記スチレン系樹脂の例には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)、および、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が含まれる。
上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂には、それぞれ、芳香族ポリカーボネートまたはスチレン系樹脂を用いることが、上記射出成形品における剛性や靱性などの機械特性およびコストの観点から好ましい。
上記繊維状フィラーは、繊維そのものによるフィラーであってもよいし、例えばウィスカ状のフィラーのように繊維状の部分を含むフィラーであってもよい。繊維状とは、平均太さが20μm以下であり、かつアスペクト比(長径/短径の比)が5以上となる形を言う。繊維状フィラーは、一種でもそれ以上でもよい。
繊維状フィラーの長さは、第1の混練物を調製する際の溶融混練や、その後の射出成形時において繊維状フィラーがある程度折れることから、短すぎると、射出成形品の強度(剛性)が不十分になることがある。しかしながら、長すぎると、射出成形品の上記美観に悪影響を及ぼす傾向があり、上記美観が不十分となることがあり、また、繊維状フィラーの第1の混練物中での均一な分散が不十分になることがある。射出成形品の十分な剛性を実現する観点から、射出成形品中における繊維状フィラーの平均繊維長は、100μm以上であることが好ましく、繊維状フィラーの分散性の観点から300μm以下であることが好ましい。
上記粒状フィラーにおける粒状は、繊維状ではない形状であり、例えば球状であってもよいし、樹脂組成物の破砕物のように不定形であってもよい。粒状フィラーのアスペクト比は、5未満であればよいが、2以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましい。上記粒状フィラーは、一種でもそれ以上でもよい。
上記粒状フィラーは、大きすぎると射出成形品の上記美観が損なわれることがある。上記粒状フィラーの大きさは、射出成形品の美観および剛性のそれぞれの観点において、小さい程好ましい。たとえば、粒状フィラーの平均最大径は、50μm以下であることが好ましい。
上記繊維状フィラーおよび粒状フィラーの材料は、樹脂組成物におけるフィラー(骨材)に通常用いられる無機化合物から適宜に選ぶことが可能である。繊維状フィラーの材質と粒状フィラーの材質とは、同じであってもよいし異なっていてもよい。上記のフィラーの材料の例には、ガラス、タルク、マイカおよびカーボンが含まれる。
上記繊維状フィラーには、第1の混練物の材料として、その繊維長が3mm以上であるガラス繊維を用いることが、射出成形品の機械物性およびコストの観点から好ましい。また、上記粒状フィラーには、ガラス製の粒子を用いることが、上記の観点から好ましい。
上記繊維状フィラーおよび上記粒状フィラーの形状および大きさは、樹脂組成物中のフィラーの形状、大きさを測定するための通常の方法によって求めることが可能である。たとえば、上記フィラーの形状および大きさは、上記混練物または射出成形品の断面の拡大画像の解析によって求めることが可能である。
上記第1の混練物および上記第2の混練物には、せん断速度1×10/秒での上記第1の混練物のせん断粘度Aが上記せん断速度での上記第2の混練物のせん断粘度Bよりも大きな混練物をそれぞれ用いる。すなわち、上記せん断粘度Bに対する上記せん断粘度Aの比(A/B)は、1.0よりも大きい。当該比が1.0以下であると、射出成形品における美観が損なわれやすい。射出成形品の剛性および美観の両方を十分に発現させる観点から、上記比は、1.5以上であることが好ましい。上記比は、大きすぎると、それによる効果が頭打ちになることから、所期の剛性および美観を十分に発現させる範囲内で適宜にその上限値を決めてよい。
上記せん断粘度A、Bは、樹脂組成物のせん断粘度を測定する通常の方法によって求めることが可能であり、例えば、株式会社東洋精機製作所製のキャピログラフを用いて測定することが可能である。
また、上記せん断粘度A、Bおよびそれらの上記比は、樹脂組成物のせん断粘度を調整する通常の方法によって調整することが可能であり、例えば、第1の混練物および第2の混練物における樹脂材料の種類、第1の混練物における繊維状フィラーの含有量または第2の混練物における粒状フィラーの含有量、第1の混練物および第2の混練物の溶融混練の条件、によって調整することが可能である。
上記第1、第2の熱可塑性樹脂、繊維状フィラーおよび粒状フィラーの上記混練物中の含有量は、射出成形品における含有量に応じて決めることが可能であり、射出成形品における上記成分の含有量は、所期の効果が得られる範囲において適宜に決めることが可能である。
たとえば、上記射出成形品において、上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂の含有量が少なすぎると、上記フィラーの含有量が相対的に多くなることによって美観が損なわれることがあり、多すぎると上記フィラーの含有量が相対的に少なくなることによって剛性が不十分になることがある。また、上記繊維状フィラーの含有量が少なすぎると、射出成形品の剛性が不十分となることがあり、多すぎると美観が損なわれることがある。また、上記粒状フィラーの含有量が少なすぎると、射出成形品の美観が損なわれることがあり、多すぎると剛性が不十分となることがある。
このように、射出成形品における剛性と美観とのそれぞれを高める観点から、上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量は、上記射出成形品における上記第1の熱可塑性樹脂、上記第2の熱可塑性樹脂、上記繊維状フィラーおよび上記粒状フィラーの総量に対して、70〜85質量%であることが好ましく、上記繊維状フィラーの含有量は、10〜20質量%であることが好ましく、上記粒状フィラーの含有量は、5〜10質量%であることが好ましい。
上記射出成形品は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、前述した第1の熱可塑性樹脂、第2の熱可塑性樹脂、繊維状フィラーおよび粒状フィラー以外の他の成分をさらに含有していてもよい。当該他の成分の例には、着色剤、難燃剤、紫外線吸収剤およびエラストマーが含まれる。これらの他の成分の上記射出成形品における含有量は、本実施の形態の効果とともに当該他の成分による効果が得られる範囲において適宜に決めることが可能である。
上記他の成分は、第1の混練物および第2の混練物の一方または両方に添加されていてもよいし、上記混合物の一材料として添加されてもよい。なお、本実施の形態では、上記他の成分が前述した第1の熱可塑性樹脂、第2の熱可塑性樹脂、繊維状フィラーおよび粒状フィラーに該当する場合には、それらとして扱われる。
また、上記射出成形品の製造方法は、前述した混練物の混合工程、および得られた混合物の射出成形工程以外の他の工程をさらに含んでいてもよい。当該他の工程の例には、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練して第1の混練物を生成する第1の溶融混練工程、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練して第2の混練物を生成する第2の溶融混練工程、両混練物のそれぞれを射出成形の材料用の形状に加工する造粒工程、および、両混練物の混合物を射出成形前に乾燥させる工程、が含まれる。これらの他の工程は、前述したせん断粘度の比の要件が満たされる範囲において、樹脂組成物の射出成形で行われる通常の条件で行うことが可能である。
上記射出成形品は、上記第1および第2の熱可塑性樹脂、繊維状フィラーおよび粒状フィラーを含有し、その内側に繊維状フィラーが、そしてその外側に粒状フィラーが偏在する。偏在とは、偏った分布を有して存在することを意味する。すなわち、上記射出成形品において、上記繊維状フィラーは、射出成形品の内側へ偏って分布しており、上記粒状フィラーは、射出成形品の表面側へ偏って分布している。このような偏った分布は、所定の方向に向けての存在割合の増加または減少を含んでいてもよいし、そのような増減を含んでいなくてもよい。また、上記の分布の偏りが見られる範囲において、繊維状フィラーの一部が射出成形品の表面側に存在していてもよいし、粒状フィラーの一部が射出成形品の内部(中央部)に存在していてもよい。
上記射出成形品の剛性および美観は、当該射出成形品の用途に応じて適宜に決めることが可能である。たとえば、上記射出成形品は、プリンタなどの電気機器の構造材(外装材および内装材など)に使用することが可能である。このような外観と強度の両方を要求される用途において、上記射出成形品は、要求される剛性を満足するために、2700MPa以上の曲げ弾性率を有することが好ましく、要求される外観上の滑らかさ(美観)を満足するために、5以下の十点平均粗さ(Rz)を有することが好ましい。
以下、本実施の形態について図を用いてより詳しく説明する。図1は、本実施の形態における射出成形品の製造方法の一例を概略的に示す図である。
本実施の形態では、上記せん断粘度のより大きな第1の混練物3aと、せん断粘度がより小さな第2の混練物3bとの混合物(例えばドライブレンドによる混合物)を射出成形の材料に用いる。たとえば、第1の熱可塑性樹脂1aと繊維状フィラー2aとを溶融混練することによって第1の混練物3aが生成される。同様に、第2の熱可塑性樹脂1bと粒状フィラー2bとを溶融混練することによって第2の混練物3bが生成される。これらの混練物は、例えばペレットとして生成される。
第1の混練物3aと第2の混練物3bは、ドライブレンドなどの射出成形に関する公知の方法によって十分に混合され、得られた混合物が、射出成形機に投入される。射出成形機のシリンダ内では、両混練物は、一様の組成物4になるが、組成物4には、繊維状フィラーが豊富な領域4aと粒状フィラーが豊富な領域4bとが混在すると考えられる。
第1の混練物3aの上記せん断粘度Aは、第2の混練物3bの上記せん断粘度Bよりも高いことから、上記シリンダ内において、繊維状フィラーが豊富な領域4aは、粒状フィラーが豊富な領域4bのそれよりも高い粘性を呈すると考えられる。その結果、射出成形において、図中のY方向の両側に配置されている不図示の金型に組成物4がX方向に沿って射出されたときに、組成物4は、当該金型内においてファウンテンフローで流動し、組成物4におけるより低粘性な、粒状フィラーが豊富な領域4bが、繊維状フィラーが豊富な領域4aに比べて金型の表面(射出成形品の表面)側に移動する。よって、射出成形品5では、金型によって形成される表面側(Y方向における両側側)付近に粒状フィラー2bが、内側には繊維状フィラー2aが偏在する構造が形成される、と考えられる。
繊維状フィラーは、射出成形品の剛性を高める効果が高いが、射出成形品の表面およびその近傍に存在すると、射出成形品の外観を悪化させる。これに対して、粒状フィラーは、射出成形品の外観の滑らかさを損ないにくいが、粒状フィラーによる射出成形品の剛性を高める効果は、繊維状フィラーのそれに比べて小さい。
本発明の実施の形態では、外観への影響が少ない粒状フィラーが射出成形品の表面およびその近傍に偏在し、剛性を高める効果が高い繊維状フィラーが射出成形品の、射出方向(X方向)を横断する断面における、金型の対向方向(Y方向)における中央部に偏在する。このように繊維状フィラーをその内側に有する上記射出成形品は、上記繊維状フィラーが射出成形品の表面およびその近傍にも存在する場合に比べて、より高い剛性を発現すると考えられる。また、粒状フィラーが射出成形品の表面側に偏在することから、繊維状フィラーによる美観の低減が抑制され、射出成形品は、上記の美観を呈する。
以上の説明から明らかなように、上記射出成形品の製造方法は、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物とを混合する工程、および、得られた混合物を材料として射出成形する工程、を含み、上記第1の混練物および上記第2の混練物には、せん断速度1×10/秒での上記第1の混練物のせん断粘度Aが上記せん断速度での上記第2の混練物のせん断粘度Bよりも大きな混練物をそれぞれ用いる。
また、上記射出成形品は、第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物との混合物を材料とする射出成形によって製造された射出成形品であって、上記第1の熱可塑性樹脂および上記繊維状フィラーが内側に、上記第2の熱可塑性樹脂よび上記粒状フィラーが外側にそれぞれ偏在している。よって、上記射出成形品は、剛性と美観との両方を有し、上記射出成形品の製造方法は、剛性と美観との両方を有する射出成形品を提供することができる。
上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂には同じ熱可塑性樹脂を用いることは、上記のせん断粘度の要件を容易に達成する観点、および、射出成形時における両混練物の相溶性を高める観点からより一層効果的である。
また、上記第1の混練物および上記第2の混練物には、上記せん断粘度Bに対する上記せん断粘度Aの比が1.5以上である混練物をそれぞれ用いることは、射出成形品の剛性をさらに高める観点からより一層効果的である。
また、上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂には、それぞれ、芳香族ポリカーボネートまたはスチレン系樹脂を用いることが、上記射出成形品の機械特性およびコストの観点からより一層効果的である。
また、上記繊維状フィラーには、上記第1の溶融混練工程を含む場合において、その繊維長が3mm以上であるガラス繊維を用いることが、上記射出成形品の機械特性およびコストの観点からより一層効果的である。
また、上記粒状フィラーには、ガラス製の粒子を用いることが、上記射出成形品の機械特性およびコストの観点からより一層効果的である。
また、上記第1の熱可塑性樹脂、上記第2の熱可塑性樹脂、上記繊維状フィラーおよび上記粒状フィラーの総量に対して、上記第1の熱可塑性樹脂および上記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量が70〜85質量%であり、上記繊維状フィラーの含有量が10〜20質量%であり、上記粒状フィラーの含有量が5〜10質量%であることは、射出成形品の剛性および美観の両方を十分に実現させる観点からより一層効果的である。
[実施例1]
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて80:15:5となるようにそれぞれ計量した。
上記ポリカーボネートには、住化スタイロンポリカーボネート株式会社製の「Calibre301−10」(「CALIBRE」は、トリンセオ ヨーロッパ社の登録商標)を用いた。上記ガラス繊維には、日東紡績株式会社製の「CSF 3 PE−455」を用いた。上記ガラス繊維の平均繊維長は3.8mmであり、上記ガラス繊維の平均太さは13μmである。上記ガラスビーズには、日東紡績株式会社製の「PF E−301」を用いた。上記ガラスビーズの平均粒径は10μmであり、上記ガラスビーズの平均円形度は0.6である。
計量した上記の材料のうち、ポリカーボネートとガラス繊維とを、ガラス繊維の含有量が40質量%となる量で、二軸混練機を用いてシリンダ温度270℃、スクリュー回転数200rpmで溶融混練し、直径2〜3mm程度、長さ3〜4mm程度の円筒状のペレットとして、第1の混練物1を得た。
また、計量した上記材料のうちの残り、すなわち57.5質量部の上記ポリカーボネートと5質量部のガラスビーズとを、第1の混練物1と同様の条件で溶融混練し、上記ペレットとして第2の混練物1を得た。
第1の混練物1および第2の混練物1のそれぞれについて、溶融せん断速度1×10/秒でのせん断粘度を、株式会社東洋精機製作所製のキャピラリーレオメーター「キャピログラフ1D」を用いて測定したところ、第1の混練物1の上記せん断粘度Aは、1905Pa秒であり、第2の混練物1の上記せん断粘度Bは、900Pa秒であり、せん断粘度Bに対するせん断粘度Aの比Rη(A/B)は2.1であった。
第1の混練物1と第2の混練物1とをタンブラーによってドライブレンドし、これらのペレットの混合物を得た。得られた混合物を125℃で4時間乾燥させ、その後、射出成形機のホッパーに投じ、射出成形して、射出成形品1を得た。上記射出成形の条件は、シリンダ温度300℃、金型温度90℃、射出速度30mm/秒、保圧60MPaとした。
射出成形品1の形状は、JIS K7171に記載の寸法に準じている。すなわち、射出成形品1は、縦4mm、横10mm、長さ80mmの直方体形状を有している。
[実施例2]
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて70:20:10となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品2を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1893Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1014Pa秒であり、上記Rηは1.9であった。
[実施例3]
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて85:10:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品3を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1881Pa秒であり、上記せん断粘度Bは895Pa秒であり、上記Rηは2.1であった。
[実施例4]
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて75:20:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品4を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1880Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1310Pa秒であり、上記Rηは1.4であった。
[実施例5]
ポリカーボネート、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて90:5:5となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例1と同様にして射出成形品5を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1893Pa秒であり、上記せん断粘度Bは925Pa秒であり、上記Rηは2.0であった。
[実施例6]
ポリカーボネートに代えてアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)を用い、第1および第2の混練物を調製する際の溶融混練におけるシリンダ温度を230℃とし、射出成形前の混合物の乾燥温度を90℃とし、射出成形時のシリンダ温度を240℃、金型温度を70℃とした以外は、実施例1と同様にして射出成形品6を得た。上記ABSには、東レ株式会社製の「トヨラック700−314」(「トヨラック」は同社の登録商法)を用いた。本実施例において、上記せん断粘度Aは1084Pa秒であり、上記せん断粘度Bは279Pa秒であり、上記Rηは3.9であった。
[実施例7]
ABS樹脂、ガラス繊維およびガラスビーズを、この順で質量比にて70:20:10となるようにそれぞれ計量した以外は、実施例6と同様にして射出成形品7を得た。本実施例において、上記せん断粘度Aは1099Pa秒であり、上記せん断粘度Bは530Pa秒であり、上記Rηは2.1であった。
[比較例1]
計量したポリカーボネート、ガラス繊維、ガラスビーズを一括で溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例1と同様にして射出成形品C1を得た。
[比較例2]
計量したABS樹脂、ガラス繊維、ガラスビーズを一括で溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例6と同様にして射出成形品C2を得た。
[比較例3]
計量した上記の材料のうち、ポリカーボネートとガラス繊維とを、ガラス繊維の含有量が15質量%となる量で計量して第1の混練物のペレットを作製した以外は、実施例1と同様にして射出成形品C3を得た。本比較例において、上記せん断粘度Aは1079Pa秒であり、上記せん断粘度Bは1206Pa秒であり、上記Rηは0.9であった。
[比較例4]
ガラスビーズを用いず、ポリカーボネートおよびガラス繊維をこの順で質量比にて80:20となるようにそれぞれ計量し、これらを溶融混練して得た混練物のペレットを材料として射出成形を行った以外は、実施例1と同様にして射出成形品C4を得た。
[比較例5]
ガラス繊維に代えてガラスビーズを用い、ガラス繊維を用いなかった以外は比較例4と同様にして射出成形品C5を得た。
[評価]
(1)剛性
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、JIS K7171に準じた曲げ試験を行った。より詳しくは、株式会社エー・アンド・デイ製の万能材料試験機「テンシロン」を用い、押し込み速度を2mm/分とし、支点間距離を64mmとする測定条件にて、曲げ試験を行った。そして、曲げ弾性率Efを算出し、下記の基準により判定した。
◎:Efが3200MPa以上
○:Efが2700MPa以上3200MPa未満
×:Efが2700MPa未満
(2)外観
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、キーエンス社製VK−X100を用いて、射出成形品の表面を観察し、当該表面の画像を解析して10点粗さ平均Rzを算出した。そして、下記基準により判定した。
○:Rzが5μm未満
×:Rzが5μm以上
(3)内部構造
射出成形品1〜7およびC1〜C5のそれぞれについて、その表面付近の部分と、それ以外の部分とに切断し、それぞれの部分の樹脂を燃やした後に残る繊維状フィラーの分布を観察した。その結果、射出成形品1〜7では、射出成形品の表面から離れる程、フィラー全体に対する繊維状フィラーの割合が増加する傾向が見られた。
射出成形品C1、C2、C4では、繊維状フィラーがほぼ一様に分布しているように観察された。また、射出成形品C3では、繊維状フィラーがより表面側に分布する傾向が見られた。
実施例1〜7および比較例1〜5における材料の組成、物性および評価結果を表1に示す。表中、「PC」はポリカーボネートを表し、「ABS」はABS樹脂を表す。
Figure 0006816489
表1から明らかなように、射出成形品1〜7は、いずれも、剛性および表面の美観の両方ともに十分であることがわかる。また、繊維状フィラーおよび粒状フィラーの総量が多いことが剛性を高める観点から有利であることがわかる。
これに対して、射出成形品C1〜C4は、いずれも、表面の美観が不十分である。射出成形品C1、C2については、繊維状フィラーと粒状フィラーとを一括で熱可塑性樹脂に投入して溶融混練したため、これらのフィラーが均一に分散し、繊維状フィラーが射出成形品の表面およびその近傍にも十分量存在し、その結果、射出成形品の表面が粗されため、と考えられる。
また、射出成形品C3では、第1の混練物が第2の混練物よりも流動性に優れるため、射出成形時における金型内でのファウンテンフローによって、第1の混練物由来の成分がより外側まで流れ、繊維状フィラーが射出成形品の表面およびその近傍まで到達し、その結果、射出成形品の表面が粗されるため、と考えられる。
また、射出成形品C4では、フィラーとして繊維状フィラーのみを含有するため、繊維状フィラーが射出成形品の全体に均一に分散し、繊維状フィラーが射出成形品の表面およびその近傍にも十分量存在し、その結果、射出成形品の表面が粗されるため、と考えられる。
射出成形品C5は、剛性が不十分である。これは、繊維状フィラーよりも剛性向上効果が小さい粒状フィラーのみをフィラーとして含有するため、と考えられる。
本発明によれば、フィラーの種類とせん断粘度が十分に異なる二種の溶融混練物とによって、剛性に優れ、かつ樹脂成形品に特有の、表面の見た目の滑らかさを有する射出成形品が得られる。したがって、本発明によれば、種々の樹脂材料を利用することが可能であり、また、上記のフィラーを含有することから樹脂材料の含有量を低減させることが可能である。よって、本発明によれば、上記射出成形品の生産性のさらなる向上と、その製造に伴う環境への負荷のさらなる低減との両立が期待される。
1a 第1の熱可塑性樹脂
1b 第2の熱可塑性樹脂
2a 繊維状フィラー
2b 粒状フィラー
3a 第1の混練物
3b 第2の混練物
4 組成物
4a 繊維状フィラーが豊富な領域
4b 粒状フィラーが豊富な領域
5 射出成形品

Claims (7)

  1. 第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物とを混合する工程、および、得られた混合物を材料として射出成形する工程、を含み、
    前記第1の混練物および前記第2の混練物には、せん断速度1×10/秒での前記第1の混練物のせん断粘度Aが上記せん断速度での前記第2の混練物のせん断粘度Bよりも大きな混練物をそれぞれ用い、
    前記混合物における、前記第1の熱可塑性樹脂、前記第2の熱可塑性樹脂、前記繊維状フィラーおよび前記粒状フィラーの総量に対して、前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量が70〜85質量%であり、前記繊維状フィラーの含有量が10〜20質量%であり、前記粒状フィラーの含有量が5〜10質量%である、
    射出成形品の製造方法。
  2. 前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂には同じ熱可塑性樹脂を用いる、請求項1に記載の射出成形品の製造方法。
  3. 前記第1の混練物および前記第2の混練物には、前記せん断粘度Bに対する前記せん断粘度Aの比が1.5以上である混練物をそれぞれ用いる、請求項1または2に記載の射出成形品の製造方法。
  4. 前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂には、それぞれ、芳香族ポリカーボネートまたはスチレン系樹脂を用いる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
  5. 前記第1の熱可塑性樹脂および前記繊維状フィラーを溶融混練して前記第1の混練物を生成する第1の溶融混練工程をさらに含み、
    前記繊維状フィラーには、その繊維長が3mm以上であるガラス繊維を用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
  6. 前記粒状フィラーには、ガラス製の粒子を用いる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の射出成形品の製造方法。
  7. 第1の熱可塑性樹脂および繊維状フィラーを溶融混練してなる第1の混練物と、第2の熱可塑性樹脂および粒状フィラーを溶融混練してなる第2の混練物との混合物を材料とする射出成形によって製造された射出成形品であって、
    前記第1の熱可塑性樹脂、前記第2の熱可塑性樹脂、前記繊維状フィラーおよび前記粒状フィラーの総量に対して、前記第1の熱可塑性樹脂および前記第2の熱可塑性樹脂の総量の含有量が70〜85質量%であり、前記繊維状フィラーの含有量が10〜20質量%であり、前記粒状フィラーの含有量が5〜10質量%であり、
    前記第1の熱可塑性樹脂および前記繊維状フィラーが内側に、前記第2の熱可塑性樹脂および前記粒状フィラーが外側にそれぞれ偏在している、射出成形品。
JP2016238708A 2016-12-08 2016-12-08 射出成形品およびその製造方法 Active JP6816489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238708A JP6816489B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 射出成形品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238708A JP6816489B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 射出成形品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018095678A JP2018095678A (ja) 2018-06-21
JP6816489B2 true JP6816489B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=62634473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016238708A Active JP6816489B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 射出成形品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6816489B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018095678A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101309738B1 (ko) 고분자/필러의 전기전도성 복합체 및 이의 제조방법
Dong et al. The study on polypropylene applied in fused deposition modeling
Kumar et al. Mechanical properties of modified biofiller‐polypropylene composites
JP2007326998A (ja) 成形体およびその製造方法
CN101010386B (zh) 具有树脂和vgcf的导电复合材料、其制备方法和用途
JP2019077148A (ja) 射出成形品の製造方法および射出成形品
JP2008150485A (ja) 成形用繊維強化樹脂組成物および繊維強化樹脂成形品
JP2008238626A (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JP2005171242A5 (ja)
JP2006218793A (ja) 炭素繊維強化熱可塑性樹脂成形品のリサイクル方法
JP2016108372A (ja) 樹脂組成物、成形体、および、成形体の製造方法
JP6816489B2 (ja) 射出成形品およびその製造方法
JP2019014163A (ja) 射出成形品およびその製造方法
Nofar et al. Mechanical and viscoelastic properties of polyethylene‐based microfibrillated composites from 100% recycled resources
JP5106066B2 (ja) ウェルド部の外観に優れたポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる成形品。
JP5209178B2 (ja) 樹脂組成物
Ali et al. Toughness of HDPE/CaCO3 microcomposites prepared from masterbatch by melt blend method
KR102255612B1 (ko) 3d 프린터용 내충격 고성형성 pla/pbat 고분자 복합재 및 이로부터 제조된 3d 프린터용 필라멘트
JP6374290B2 (ja) ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物
JP6408945B2 (ja) 塗膜付き熱可塑性樹脂廃材の再資源化方法および再資源化材料
JP2019123085A (ja) 射出成形品の製造方法および射出成形品
JP4999036B2 (ja) 再生樹脂用マスターバッチとその製造方法、および再生樹脂成形体の製造方法
WO2018206099A1 (en) A household appliance component made of a glossy material and a process for producing a household appliance component
JP2006241394A (ja) 無機充填材強化ポリエステル樹脂組成物
CN109294072B (zh) 聚丙烯组合物和聚丙烯材料及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190709

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190913

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6816489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150