JP6814836B2 - ゲーム装置、プログラム及びゲームシステム - Google Patents

Description

本発明は、ゲーム装置、プログラム及びゲームシステムに関し、特に物品の提供機能を備えたゲーム装置に関する。

対価の支払いに応じてコンピュータキャラクタとの対戦ゲームを行い、該対戦ゲームの結果該コンピュータキャラクタが獲得状態となった場合に、追加の対価の支払いを条件として、該コンピュータキャラクタが関連付けられた提供物を提供するゲーム装置がある（特許文献１）。

特開２０１７−１８９２７６号公報

ところで、特許文献１のゲーム装置では、ユーザは追加の対価の支払いを行わなければ、該キャラクタをゲームに使用する等、有効活用することができなかった。特に、対価の手持ちがない状況等では、ユーザは対戦ゲームの結果コンピュータキャラクタを獲得状態にしたにも関わらず提供物を得ることができず、再度該コンピュータキャラクタとの対戦ゲームを行うために、対価を支払ってゲームプレイを行う必要があった。

本発明は、好適な興趣体験を担保したゲームプレイを実現するゲーム装置、プログラム及びゲームシステムを提供することを目的とする。

本発明のゲーム装置は、対価の支払いを検出する検出手段と、検出手段により対価の支払いが検出されたことに応じてゲームを実行する実行手段と、実行手段により実行されたゲームの進行状態を判断する判断手段と、ゲームに使用可能な実物品を提供する提供手段と、ゲームに使用可能な仮想物品を提示する提示手段と、実行手段、提供手段及び提示手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、判断手段によりゲームの進行状態が第１の状態になったと判断された場合に、検出手段により追加の対価の支払いが検出されたことを条件として、第１の種別の実物品を提供手段に提供させ、検出手段により追加の対価の支払いが検出されなかったことを条件として、第１の種別の仮想物品を提示手段に提示させる。

このような構成により本発明によれば、好適な興趣体験を担保したゲームプレイを実現することが可能となる。

本発明の実施形態及び変形例に係るゲーム装置１００の機能構成を示したブロック図 本発明の実施形態１に係るゲーム装置１００において実行される提供処理を例示したフローチャート 本発明の実施形態２に係るゲーム装置１００において実行される提供処理を例示したフローチャート 本発明の実施形態及び変形例に係るアイテム情報のデータ構成例を示した図

［実施形態１］
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。

以下に説明する一実施形態は、ゲーム装置の一例としての、ゲームの進行状態に応じて提供される物品を、対価の支払いに応じて提供態様を異ならせることが可能なゲーム装置に、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、ゲームの進行状態に応じて提供される物品を、対価の支払いに応じて提供態様を異ならせることが可能な任意の機器に適用可能である。また、本明細書において、「実物品／実ゲームカード」とは、現実世界に物理的な実体を有する物品／ゲームカードを指し、「仮想物品／仮想ゲームカード」とは、現実世界に物理的な実体は有さないものの、プログラム上において実物品と等価であるものとして取り扱われる電子的な物品／ゲームカードを指すものとして説明する。

また、以下の説明において、ゲーム装置が提供する実物品（ゲーム用実物品）は、いずれもゲームカードであるものとして説明するが、実物品に対応付けられたゲーム要素を特定可能に構成された実物品であれば、ゲームカードに限られるものではない。実物品は、例えばゲーム要素の外観を有するフィギュア等の造形物であってもよい。

また本実施形態では、実ゲームカードにいずれのゲーム要素が対応付けられているかを特定可能な物品情報の付加は、所定の変換演算を適用することで１次元あるいは多次元のパターン（コード）に変換され、カード表面に可視の情報として印刷される態様で行われるものとして説明する。実ゲームカードに付されるコードは、後述のリーダにより読み取られることで、該物品情報が取得可能に構成されるものとして説明する。しかしながら、物品情報を実ゲームカードに付す態様は、このような可視の情報として付すものに限らず、不可視インクでの印刷により実ゲームカード表面に付す、あるいは実ゲームカードに含まれるＩＣチップ等の記録媒体に記録し、データとして保持させる等、どのようなものであってもよい。また実物品が造形物である場合、物品情報は、該造形物の内部の記録媒体、あるいは該造形物に付された塗装、シール、印字等の外観の一部から取得可能であってよい。また実物品はフィギュア等だけでなく、玩具やシール等、任意の実物品であってよい。また物品情報は、このようにパッケージ化された情報として実物品に付加される態様に限らず、実物品に付されているゲーム要素の図柄や、物品自体の外観（形状等）を認識することにより、認識結果としてゲーム装置１００において取得されるものであってもよい。この場合、物品情報が実物品に付されているのではない。即ち、実物品は、ゲーム要素と対応付けられているものであればよく、実物品に対応付けられたゲーム要素の情報を取得する手法は、本発明において特定の手法に限られるものではない。

また本実施形態ではゲーム装置が実行するゲームにおいて、ゲームカードの使用により登場させることが可能となるゲーム要素は、いずれもゲームにおいてユーザの操作対象となる使用キャラクタに装着可能なアイテムであるものとする。実ゲームカードには、対応付けられたアイテムを特定するアイテムＩＤが含められた物品情報がコードの態様で付され、かつ該アイテムの図柄（該キャラクタの外観を示した画像）が付されるものとして説明する。しかしながら、本発明の実施はこれに限られるものではなく、実行されるゲームのゲーム要素を特定する用途の実ゲームカードは、アイテムのようなゲーム要素を特定可能に構成されるものに限らず、キャラクタや発動する効果等、その他のゲーム要素を特定するものであってもよいことは言うまでもない。

《ゲーム装置の構成》
図１は、本発明の実施形態に係るゲーム装置１００の機能構成を示したブロック図である。

制御部１０１は、例えばＣＰＵであり、ゲーム装置１００が有する各ブロックの動作を制御する。具体的には制御部１０１は、例えば記録媒体１０２に記録されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、メモリ１０３に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。

記録媒体１０２は、例えば不揮発性メモリやＨＤＤ等の、恒久的にデータを保持可能な記録装置である。記録媒体１０２は、ゲーム装置１００が有する各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作において必要となるパラメータの情報や、ゲーム装置１００が実行するゲームに使用される各種のグラフィックスデータ等を記憶する。メモリ１０３は、例えば揮発性メモリ等の一時的なデータ記憶に使用される記憶装置である。メモリ１０３は、各ブロックの動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力されたデータ等を一時的に記憶する格納領域としても用いられる。

支払検出部１０４は、ゲーム装置１００において対価の支払いがなされたことを検出する。対価の支払いは、例えば硬貨の投入口に所定の金額の硬貨や相当するコインが投入されたこと、あるいは所定の電子マネーに係るチップとの通信に基づく決算処理の完了等を検出することにより判断されるものであってよい。本実施形態のゲーム装置１００は、対価の支払いに基づいてユーザへの実ゲームカードの提供を伴うサービスを開始するものとして説明するが、対価の支払いは必須の要件ではなく、所定の開始指示に基づいてサービスは開始されるものであってもよい。

取得部１０５は、本実施形態のゲーム装置１００が提供するゲームのプレイに際し、リーダ１２０を介してゲーム要素が対応付けられた実ゲームカードからの情報取得を行う。リーダ１２０は、ゲーム装置１００と同一筐体内に組み込まれる態様、あるいはゲーム装置１００の外部に着脱可能に接続される態様で設けられる。リーダ１２０は、実ゲームカードが載置されたことを受けて、該実ゲームカードから取得された物品情報を取得部１０５に出力する。このとき、実ゲームカードから取得された物品情報を、ゲームに係る処理における利用に適した形式に変換するために、所定のデータ変換処理等が行われてもよい。リーダ１２０は、実ゲームカードからの情報取得可能な状態に制御されている期間において、所定の部位に実ゲームカードが載置されたことの検出、及び該実ゲームカードの認識または該実ゲームカードからの情報取得を、例えば撮像により得られた画像に所定の画像処理を適用することで行う。

アイテムＤＢ１０６は、ゲームにおいて使用キャラクタに装着させるものとして予め定められたゲーム要素であるアイテムの各々についての情報（アイテム情報）を管理するデータベースである。

１つのアイテムについて管理されるアイテム情報は、例えば図４に示されるようなデータ構成を有するものであってよい。図示されるように、アイテム情報は、アイテムを一意に特定するアイテムＩＤ４０１に関連付けて、該アイテムをゲームに登場させる際の画面生成に用いられるグラフィックスデータ等を含む描画用情報４０２、及びアイテムの名称、属性等に加え、予め定められた評価項目ごとの加算値、特殊スキル等の要素固有の能力を記述した進行パラメータ４０３を含む。進行パラメータ４０３は、アイテムを使用するゲームにおいて参照される情報であり、該情報を使用することで提供されるゲームの進行制御が行われる。

なお、本実施形態ではアイテムＤＢ１０６に、グラフィックスデータが格納され、アイテム情報がこれらデータを含むものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。アイテム情報には、該当のデータの格納場所を示す情報が含まれるものであってもよい。

提示制御部１０７は、ゲーム装置１００におけるユーザへの各種情報提示の制御を司る。本実施形態のゲーム装置１００では、ユーザへの各種情報提示の手段として、画像（ゲーム画面、メニュー画面等）表示を行う表示部１３０、音声出力を行う音声出力部１４０を有するものとして説明するが、情報提示の手段はこれらに限られるものではなく、代替あるいは追加が可能であることは言うまでもない。

提示制御部１０７は、例えばＧＰＵ等の描画装置を含み、表示部１３０に表示させる画面を生成する際には所定の描画処理を行う。具体的には提示制御部１０７は、ゲーム装置１００の稼働中（ゲームプレイ中やスタンバイ状態中）において、制御部１０１により行われた処理や命令に基づいて必要な描画用オブジェクト（グラフィックスデータ）に対して必要な演算処理を実行し、画面の描画を行う。生成した画面は、ゲーム装置１００と同一筐体内、あるいはゲーム装置１００の外部に着脱可能に接続された表示装置である表示部１３０に出力され、所定の表示領域中に表示されることでユーザに提示される。

また提示制御部１０７は、例えばサウンドボードやアンプ等の音声信号の出力／増幅を行う回路を含み、音声出力部１４０から出力させる音声を生成する際には所定の処理を行う。具体的には提示制御部１０７は、例えば予め記録媒体１０２に記録された音声データに基づき、同時に出力を行う音声データを確定し、これを電気的な音声信号に変換（Ｄ／Ａ変換）して音声出力部１４０に出力することで、音声出力を行う。音声出力部１４０は、所定のスピーカ等であってよく、入力された音声信号に基づく音波を出力する。

提供制御部１０８は、提供部１５０による実ゲームカードの提供、及び提供部１５０を用いない仮想ゲームカードの提供を制御する処理を行う。提供部１５０は、例えばカードディスペンサであり、鉛直方向に実ゲームカードを堆積させる不図示のストッカを収容部として有し、これに実ゲームカードが装填されることで、実ゲームカードの提供の準備が整う。提供部１５０は、提供制御部１０８によりなされた提供命令に応じてストッカ最下部に保持されている実ゲームカードを１枚提供する機構を有する構成であってよい。実ゲームカードは、提供部１５０がゲーム装置１００と同一筐体内に内蔵される場合は、ゲーム装置１００の外部からアクセス可能な取出口（不図示）に導かれることでユーザに提供されるものであってよい。ここで、実ゲームカードは、例えば予め工場等で印刷、発行された固定的なデザインを有する既製カードであるものとする。また、詳細は後述するが、本実施形態のゲーム装置１００では、提供部１５０は少なくとも２つのカードディスペンサを含み、これらのカードディスペンサのストッカに収容される実ゲームカードは異なっているものとする。

なお、本実施形態のゲーム装置１００では、提供部１５０が、既製カードである実ゲームカードを提供する提供方式を採用するものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば実ゲームカードは、ゲームの進行状況あるいはユーザによる選択操作に応じたアイテムが対応付けられた、所謂オンデマンド印刷により生成されて提供する提供方式を採用するものであってもよい。この場合、提供制御部１０８は、実ゲームカードの生成指示がなされた場合に、該実ゲームカードに付す物品情報に対応するコードと印刷面を形成するその他の画像を含む、印刷出力するゲームカードの印刷データを生成すればよい。上述したようにゲーム装置１００により提供される実ゲームカードは、ゲームで使用可能ないずれかのアイテムを特定し、ゲームにおいて該アイテムの使用（操作）をユーザに可能ならしめる。故に、ゲームカードを使用することで使用可能となるアイテムをユーザに把握可能ならしめるため、該アイテムの図柄がカード印刷面には形成されてもよい。提供制御部１０８は、印刷データを生成すると、該印刷データを印刷命令と共に提供部１５０に伝送して該当の実ゲームカードの印刷を指示し、出力させればよい。

操作入力部１０９は、例えば方向入力用や決定入力用の操作部材、各種センサ等の、ゲーム装置１００が有するユーザインタフェースである。操作入力部１０９は、操作部材に対する操作入力がなされたことを検出すると、該操作入力に対応する制御信号を制御部１０１に出力する。なお、本実施形態ではゲーム装置１００は物理的な操作部材として各種インタフェースを備えるものとして説明するが、例えば表示部１３０の画面上になされたタッチ入力を検出するタッチ入力検出センサ等を含んでいてもよい。

通信部１１０は、ゲーム装置１００が有する外部装置との通信インタフェースである。通信部１１０は、インターネット等の通信網や機器間を接続するケーブルであってもよいネットワーク（有線・無線を問わない）を介して外部装置と接続し、データの送受信を可能とすることができる。通信部１１０は、例えば送信対象として入力された情報を所定の形式のデータに変換し、ネットワークを介してサーバ等の外部装置に送信する。また通信部１１０は、例えばネットワークを介して外部装置から情報を受信すると、該情報を復号し、メモリ１０３に格納する。また本実施形態のゲーム装置１００は、ゲームに係る処理のプログラムをパッケージ化したプログラムデータを通信部１１０を介して外部装置から受信可能に構成される。制御部１０１は、通信部１１０により該プログラムデータがプログラムの更新要求とともに受信された場合、更新要求に従って現在記録媒体１０２に格納されているゲームに係る処理のプログラムを、受信したプログラムデータを用いて更新することができる。なお、ゲームに係る処理のプログラムの更新処理は、この他、例えば記録媒体に記録されているプログラムデータをゲーム装置が有する不図示の光学ドライブ等に挿入した際に自動実行される、あるいは挿入後に管理者が開始命令を行うことによっても実行可能である。

《提供されるプレイ体験》
本実施形態のゲーム装置１００では、対価の支払いが検出されたことに応じて、少なくとも以下の抽選ゲームと対戦ゲームの２種類のゲームを含む一連のゲームのプレイ体験を提供するよう構成される。対価の支払いに対してプレイ体験が提供される該一連のゲームでは、１枚の実ゲームカードが提供されるよう構成されており、ユーザは、１回のゲームプレイを行えば、確実に所有している実ゲームカードを増やすことが可能である。また２種類のゲームはいずれも、実ゲームカードまたは仮想ゲームカードを提供可能に構成されているものとして説明するが、上記の１回のゲームプレイについて提供される１枚の実ゲームカードは、順次プレイ体験の提供が行われる２種類のゲームのうちの後段で行われる対戦ゲームにおいて提供されるものとする。

〈抽選ゲーム〉
前段でプレイ体験の提供が行われる１つ目のゲームは、本発明の第１のゲームとしての抽選ゲームであり、該抽選ゲームの抽選結果（第１のゲームの進行状態）に応じて、提供されるゲームカードが変化する。本実施形態では抽選ゲームは、一連のゲームに対する対価の支払いがなされたことを契機として、最初に行われるゲームであって、ゲームに係る処理について操作入力を要さず実行されるものとする。具体的には、抽選ゲームに係る処理を開始すると、制御部１０１は、操作入力を検出しない、即ち操作入力を受け付けないよう操作入力部を制御するものとする。

従って、本実施形態のゲーム装置１００で実行される抽選ゲームは、ユーザによる操作を要さずに抽選結果を得ることができるよう構成されているものとする。なお、本実施形態では抽選ゲームを、このようにユーザの操作入力を要さずに抽選結果を導くよう構成するものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではなく、抽選結果の確定に、ユーザによる操作入力を必要とするよう構成されていてもよい。

また抽選結果は、本実施形態では単純に、本発明に係る第１の状態としての「当選」と、本発明に係る第２の状態としての「落選」の２種類であるものとして説明する。しかしながら本発明の実施はこれに限られるものではなく、抽選結果としてその他の態様を含むものであってもよいことは容易に理解されよう。

抽選結果が「当選」となった場合、本実施形態のゲーム装置１００では、ゲームを有利に進行せしめるパラメータを有するアイテムが使用可能となる、本発明に係る第１の種別の実物品としての実ゲームカード、または本発明に係る第１の種別の仮想物品としての仮想ゲームカードの提供がなされる。換言すれば、抽選ゲームにおける「当選」との抽選結果は、ゲームを有利に進行せしめるパラメータを有するアイテムが対応付けられたゲームカードを、実体のある実ゲームカード及び実体をもたない仮想ゲームカードのいずれかで提供することを意味する。

このとき、ゲームカードが実ゲームカードと仮想ゲームカードのいずれで提供されるかは、追加の支払いがなされるか否かに応じて決定される。上述したように、一連のゲームを開始させるために支払われた対価は、該一連のゲームのプレイ体験の提供と、該一連のゲームに含まれる２種類のゲームのうちの後段の対戦ゲームに対して提供される１枚の実ゲームカードとに割り当てられている。従って、抽選ゲームで実ゲームカードが提供される場合には、該実ゲームカードの製造コストや流通コストを回収すべく、追加の対価の支払いを要件とする。即ち、抽選ゲームの抽選結果が「当選」となった場合には、追加の支払いがなされた場合には該当のアイテムが対応付けられた実ゲームカードが提供され、追加の支払いがなされなかった場合には同アイテムが対応付けられた仮想ゲームカードが提供される。

詳細は後述するが、本実施形態のゲーム装置１００では、対戦ゲームにおいて提供される１枚の実ゲームカードは、アイテムＤＢ１０６で管理される全てのアイテムのうちのいずれかが対応付けられたものであるとする。一方で、抽選ゲームにおいて提供されるゲームカードは、アイテムＤＢ１０６で管理されるアイテムのうちの、ゲームを有利に進行せしめると分類されたアイテム、もしくは、ゲームを有利に進行せしめる値にパラメータが調整されたアイテムが対応付けられたゲームカードであり、通常の対戦ゲームにおいては提供されにくい、もしくは提供されないゲームカードとなっている。これは、抽選結果が「当選」であった場合にのみ提供されるという観点に係る興趣性の演出であり、ユーザのゲームカードに対する関心を高める効果が期待される。

なお、抽選ゲームと対戦ゲームとで、提供される実ゲームカードに対応付けられるアイテムを異ならせる制御は、抽選ゲームと対戦ゲームとで実ゲームカードの提供動作を行わせるカードディスペンサを異ならせることによって実現されればよい。より詳しくは、提供部１５０が例えば２つのカードディスペンサを有する態様において、一方のカードディスペンサのストッカには、対戦ゲームにおいて提供される実ゲームカード、即ち、アイテムＤＢ１０６で管理される全アイテムのうちのいずれかが対応付けられた実ゲームカードが堆積されている。また他方のカーディスペンサのストッカには、抽選ゲームの抽選結果が「当選」となった場合において提供される実ゲームカード、即ち、アイテムＤＢ１０６で管理されるアイテムのうちの、ゲームを有利に進行せしめるアイテムが対応付けられた実ゲームカードのみが堆積されている。従って、提供制御部１０８は、これらのカードディスペンサのいずれから実ゲームカードの提供を行わせるかを、提供に係り実行されているゲームが抽選ゲームと対戦ゲームのいずれであるかに応じて制御するものとする。

別の観点では、抽選ゲームの抽選結果が「当選」となった場合に限定して提供されるゲームカードは、追加の対価が支払える状況では実ゲームカードとしてユーザに提供され、追加の対価が支払えない状況であっても仮想ゲームカードとして使用可能に提供されることになる。従って、ユーザは、抽選ゲームの抽選結果が「当選」となった場合の恩恵を、追加の対価の支払いの有無によらず享受することができる。

なお、本実施形態のゲーム装置１００では、抽選ゲームの抽選結果が「当選」となった場合には、追加の対価の支払いの有無によらず、当選に係るアイテムが使用可能な状態となるため、実ゲームカードとして提供を受けたユーザと仮想ゲームカードとして提供を受けたユーザ間での公平性を担保すべく、次のように取り扱うものとする。仮想ゲームカードとして提供された場合には、該仮想ゲームカードは、今回のプレイ体験に係る対戦ゲームにおいてのみ、即ち、１度だけ、対応付けられたアイテムを使用可能に構成されるものとする。一方、実ゲームカードとして提供された場合には、該実ゲームカードは、今回のプレイ体験に係る対戦ゲームに限られず、任意のプレイ体験に係る対戦ゲームにおいて該実ゲームカードから情報取得を行わせることで、対応付けられたアイテムを１度に限らず複数回使用可能に構成されるものとする。

一方、本実施形態のゲーム装置１００では、抽選ゲームの抽選結果が「落選」となった場合にも、本発明に係る第２の種別の仮想物品としての、アイテムが対応付けられた仮想ゲームカードの提供がなされる。「落選」時に提供される仮想ゲームカードは、「当選」時に提供される仮想ゲームカードと同様に、今回のプレイ体験に係る対戦ゲームおいてのみ、対応付けられたアイテムを使用可能に構成されるものであってよい。また「落選」時に提供される仮想ゲームカードと「当選」時に提供される仮想ゲームカードとは、対応付けられるアイテムが異なる、即ち、後者の仮想ゲームカードに対応付けられる、ゲームを有利に進行せしめるアイテムは、前者の仮想ゲームカードに対応付けられないものとする。そして、仮想ゲームカードが必ずしも有用でないこと、また実態を有する実ゲームカードとして提供されるものでないことから、「落選」時に提供される仮想ゲームカードは、追加の対価の支払いがなされたことの検出を条件とせずに提供されるものとする。

〈対戦ゲーム〉
続いて、後段でプレイ体験の提供が行われる２つ目のゲームは、本発明の第２のゲームとしての対戦ゲームであり、上述したように、アイテムＤＢ１０６で管理される全てのアイテムのうちのいずれかが対応付けられた実ゲームカードを提供するよう構成されている。また、対戦ゲームは抽選ゲームとは異なり、ゲーム中にユーザの操作入力を要するゲームである。故に、制御部１０１は、対戦ゲームに係る処理を開始すると、操作入力を検出する、即ち、操作入力を受け付けるよう操作入力部を制御するものとする。

また対戦ゲームは、ユーザに対応付けられたキャラクタ（使用キャラクタ）と、ユーザに対応付けられていない１以上のキャラクタ（相手キャラクタ）とが所定の評価を競うゲームであり、キャラクタに対して使用した（装着させた）アイテムに応じて、ゲームの進行状況が変化するプレイ体験を提供するゲームである。ここで、使用キャラクタに対して装着させるアイテムは、ユーザが所持している実ゲームカードからの情報取得に基づいて登録される、該実ゲームカードに対応付けられたアイテム、及び、前段の抽選ゲームにおいて提供された仮想ゲームカードに対応付けられたアイテムを使用することができる。

従って、対戦ゲームでは、ゲームを有利に進行せしめるアイテムを、以下に使用キャラクタに装着させるかが重要となってくるものであり、１回のプレイ体験の提供にあたり、対戦ゲームにおいて提供される実ゲームカードだけでなく、抽選ゲームにおいて、対戦ゲームに使用可能なアイテムが対応付けられたゲームカード（実ゲームカード及び仮想ゲームカード）の入手機会が設けられることは、ユーザにとって好適なゲーム体験を提供することになる。

《提供処理》
このような構成をもつ本実施形態のゲーム装置１００の提供処理について、図２のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部１０１が、例えば記録媒体１０２に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ１０３に展開して実行することにより実現することができる。なお、本提供処理は、例えば１回のプレイ体験の提供について定められた対価の支払いが検出された際に開始されるものとして説明する。

Ｓ２０１で、制御部１０１は、抽選ゲームに係る処理を実行し、抽選結果を得る。本ステップでは、制御部１０１は、操作入力部１０９を操作入力を受け付けない状態に制御するものとする。

Ｓ２０２で、制御部１０１は、Ｓ２０１において実行した抽選ゲームの抽選結果が、「当選」であるか否かを判断する。制御部１０１は、抽選結果が「当選」であると判断した場合は処理をＳ２０３に移し、「当選」ではない、即ち「落選」であると判断した場合は処理をＳ２０６に移す。

Ｓ２０３で、制御部１０１は、抽選結果が「当選」である場合の実ゲームカード提供に係る追加の対価の支払いが、所定の受付期間中になされたか否かを判断する。制御部１０１は、追加の対価の支払いが所定の受付期間中になされたと判断した場合は処理をＳ２０４に移し、なされなかったと判断した場合は処理をＳ２０５に移す。

Ｓ２０４で、提供制御部１０８は制御部１０１の制御の下、提供部１５０のうちの抽選ゲームに係るカードディスペンサから実ゲームカードを１枚提供させるよう、提供部１５０を制御する。

一方、Ｓ２０３において追加の対価の支払いがなされなかったと判断された場合、提供制御部１０８は制御部１０１の制御の下、Ｓ２０５で、抽選結果が「当選」である場合の提供対象となるアイテムのうちのいずれかを対応付けた仮想ゲームカードの情報を構成し、ユーザに対して提供された仮想ゲームカードの情報としてメモリ１０３に格納する。このとき、提示制御部１０７は制御部１０１制御の下、該仮想ゲームカードに対応付けられたアイテム、及び該仮想ゲームカードの提供がなされたことを示す通知を、表示部１３０または音声出力部１４０を介して提示させる。

またＳ２０２において抽選結果が「当選」ではないと判断された場合、提供制御部１０８は制御部１０１の制御の下、Ｓ２０６で、抽選結果が「落選」である場合の提供対象となるアイテムのうちのいずれかを対応付けた仮想ゲームカードの情報を構成し、ユーザに対して提供された仮想ゲームカードの情報としてメモリ１０３に格納する。このとき、提示制御部１０７はＳ２０５と同様に、該仮想ゲームカードに対応付けられたアイテム、及び該仮想ゲームカードの提供がなされたことを示す通知を、表示部１３０または音声出力部１４０を介して提示させる。

Ｓ２０７で、制御部１０１は、対戦ゲームの相手キャラクタを登録する登録処理を実行する。より詳しくは、制御部１０１は、例えばユーザによりなされた相手キャラクタの選択操作に基づいて、あるいは登場確率に基づく抽選処理によって相手キャラクタを決定し、該相手キャラクタの情報をメモリ１０３に格納する。またこのとき制御部１０１は、該相手キャラクタに装着させるアイテムの情報（アイテムＩＤ）を、例えば該相手キャラクタについて定められたアイテムの組み合わせ情報リスト等に基づいて決定し、該相手キャラクタの情報に関連付ける。

Ｓ２０８で、制御部１０１は、ユーザが使用する使用キャラクタについて、該使用キャラクタの選択、及び該使用キャラクタに装着させるアイテムを登録する登録処理を実行する。本ステップの登録処理では、制御部１０１は、装着させるアイテムの登録に係り、実ゲームカードからの情報読み取りを行うよう、取得部１０５及びリーダ１２０の動作を制御する。制御部１０１は、実ゲームカードから物品情報が取得された場合、該物品情報のアイテムＩＤが対応付けられたアイテム情報をアイテムＤＢ１０６から取得し、使用キャラクタに装着させるアイテムの情報としてメモリ１０３に格納する。また制御部１０１は、メモリ１０３に提供された仮想ゲームカードの情報が格納されている場合には、該仮想ゲームカードに対応付けられたアイテムを、登録可能な選択肢として提示するよう提示制御部１０７を制御し、該アイテムが選択された場合には、同様にメモリ１０３に情報を格納するよう制御する。

本実施形態のゲーム装置１００でプレイ体験が提供される対戦ゲームでは、登場させる使用キャラクタの装着可能なアイテム数が予め定められている。このため、本ステップで実行される登録処理は、予め定められた数のアイテムの情報が、ゲームカード（実ゲームカードまたは仮想ゲームカード）に基づいて登録された場合に終了するものであってよい。この他、ユーザの所有するゲームカードが規定数に不足する可能性も考慮し、予め定められた制限時間が経過したこと、またはユーザによる登録終了に係る操作入力がなされたことを条件として、登録処理は終了されるものであってよい。登録されたアイテムの数が規定数に不足する場合には、制御部１０１は、予め使用可能として定められたアイテムのうちから、抽選処理で不足数分のアイテムを選択して登録を行う。

Ｓ２０９で、制御部１０１は、使用キャラクタ及び相手キャラクタについて登録された情報に基づいて、対戦ゲームの処理を開始する。対戦ゲームの処理の最中、制御部１０１は、これら登録された情報に加えて、ユーザによりなされた操作入力に基づいて対戦ゲームの進行制御を行うものであってよい。

Ｓ２１０で、制御部１０１は、対戦ゲームの終了条件（勝敗が決した、または制限時間が経過した）が満たされたか否かを判断する。制御部１０１は、対戦ゲームの終了条件が満たされたと判断した場合は処理をＳ２１１に移し、満たされていないと判断した場合は本ステップの処理を繰り返す。

Ｓ２１１で、制御部１０１は、ゲームカードの提供を行うカード提供シーケンスを開始する。カード提供シーケンスは、今回の対戦ゲームのゲームプレイに対するゲームカードの提供を行うシーケンスであって、本実施形態のゲーム装置１００では、１枚の実ゲームカードが提供される。このとき提供制御部１０８は、提供部１５０のうちの対戦ゲームに係るカードディスペンサから実ゲームカードを１枚提供させるよう、提供部１５０を制御する。そして制御部１０１は、ゲームカードが提供されると処理をＳ２１２に移す。

Ｓ２１２で、制御部１０１は、今回のプレイ体験の提供終了に係る終了処理を実行し、ゲーム装置１００の状態をスタンバイ状態に移行させ、本提供処理を終了する。

このようにすることで、本実施形態のゲーム装置によれば、好適な興趣体験を担保したゲームプレイを実現することができる。より詳しくは、本実施形態のゲーム装置１００では、対価の支払いに応じて対戦ゲームが実行されたことに対して提供される実ゲームカードに加えて、対戦ゲームとは異なる抽選ゲームの進行状態に応じた追加のゲームカードを実物品または仮想物品の態様で提供することができるため、追加の対価の支払い有無に応じた好適な興趣体験を提供することができる。

［実施形態２］
上述した実施形態では、抽選ゲームにおいて提供された仮想ゲームカードは、該抽選ゲームに後続して実行される対戦ゲームにおいてのみ使用可能である態様について説明した。しかしながら、例えば対戦ゲームに使用するものとして、ユーザが予め実ゲームカードを用意してゲームプレイを行う態様では、たとえ抽選ゲームにおいて「当選」したとしても、提供された仮想ゲームカードを使用しないまま対戦ゲームが行われ、結果として該仮想ゲームカードの使用権利が消失してしまう可能性がある。即ち、入手した回のプレイ体験においてのみ仮想ゲームカードの使用を許容する態様は、ユーザへの興趣要素の提供が好適になされない、あるいはユーザの好適なゲームプレイを制限し得る可能性があった。

このため、本実施形態では、本発明に係る第２の種別の実物品としての、ユーザを識別するＩＣカードを導入し、該ＩＣカードに入手した仮想ゲームカードの情報を関連付けることで、該ＩＣカードからの情報取得を伴って行われる対戦ゲームにおいて、関連付けられた仮想ゲームカードに係るアイテムの使用有無を選択できるよう構成する。即ち、該構成により、入手した仮想ゲームカードを、所望のタイミングでアイテム登録に用いることが可能となるため、入手した仮想ゲームカードの使用機会が担保される。

ＩＣカードと仮想ゲームカードとの関連付けは、例えばＩＣカードが書き換え可能な記録媒体を有する態様においては、該記録媒体に、仮想ゲームカードを識別するカードＩＤ等が格納されることによってなされるものであってよい。あるいは、例えばユーザに係る情報がＩＣカードの識別情報に関連付けて、ゲーム装置１００と通信接続される外部機器（サーバ等）にて管理される態様では、ＩＣカードの識別情報と、関連付けを行う仮想ゲームカードのカードＩＤとが、関連付け要求とともに外部機器に送信されることでユーザに係る情報に格納されることによってなされるものであってもよい。この場合、一連のゲームにおいてＩＣカードからの情報取得が行われた際には、該外部機器からユーザに係る情報を受信し、これに基づいて使用可能な仮想ゲームカードの情報が参照できる。またこの他、仮想ゲームカードの使用は、該仮想ゲームカードを提供したゲーム装置１００に限定される態様では、ＩＣカードと仮想ゲームカードの関連付けの情報は、該ゲーム装置１００において管理されるものであってもよい。

《提供処理》
このような態様の、本実施形態に係る提供処理について、図３のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部１０１が、例えば記録媒体１０２に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ１０３に展開して実行することにより実現することができる。なお、本提供処理において、実施形態１の提供処理と同様の処理を行うステップについては同一の参照番号を付して説明を省略し、以下では本実施形態特有の処理を行うステップについてのみ説明する。

Ｓ２０４、Ｓ２０５及びＳ２０６で実ゲームカードまたは仮想ゲームカードの提供がなされた後、制御部１０１はＳ３０１で、所定の読取期間、ＩＣカードからの情報読み取りが可能なよう、取得部１０５及びリーダ１２０の動作を制御する。制御部１０１は、ＩＣカードから該ＩＣカードの識別情報が取得された場合、該識別情報をメモリ１０３に格納する。

Ｓ３０２で、制御部１０１は、今回のゲームプレイについて、抽選ゲームにおいて提供されたゲームカードが実ゲームカードであるか否かを判断する。制御部１０１は、抽選ゲームにおいて提供されたゲームカードが実ゲームカードであると判断した場合は、該実ゲームカードをＩＣカードに関連付ける処理を行わず、処理をＳ２０７に移す。一方、制御部１０１は、抽選ゲームにおいて提供されたゲームカードが実ゲームカードではない、即ち仮想ゲームカードであると判断した場合は処理をＳ３０３に移す。

Ｓ３０３で、制御部１０１は、抽選ゲームにおいて提供された仮想ゲームカードをＩＣカードに関連付ける処理を行い、処理をＳ２０７に移す。

またＳ２０７において相手キャラクタの情報の登録処理が完了すると、制御部１０１はＳ３０４で、ユーザが使用する使用キャラクタについて、該使用キャラクタの選択、及び該使用キャラクタに装着させるアイテムを登録する登録処理を実行する。本ステップの登録処理では、実ゲームカードに基づく登録は実施形態１と同様であってよいが、仮想ゲームカードに基づく登録は、次のように処理するものとする。制御部１０１は、Ｓ３０１において情報取得がなされたＩＣカードに関連付けられている仮想ゲームカードの情報を参照し、関連付けられている仮想ゲームカードの情報が存在する場合には、該仮想ゲームカードに対応付けられたアイテムを、登録可能な選択肢として提示するよう提示制御部１０７を制御し、該アイテムが選択された場合には、同様にメモリ１０３に情報を格納するよう制御する。

このようにすることで、ユーザに対して提供された仮想ゲームカードを使用するタイミングを、所望のゲームプレイ時にすることができるため、入手した仮想ゲームカードの使用機会を担保した、好適なプレイ体験の提供を実現することができる。

［変形例］
上述した実施形態２では、ＩＣカードに関連付けられる仮想ゲームカードの数について特に述べなかったが、関連付けることが可能な仮想ゲームカードの上限数を設けるものとしてもよい。この場合、仮想ゲームカードの関連付けは、現在、対象のＩＣカードに関連付けられている仮想ゲームカードの数が上限数に満たないことを条件に行われるものとし、関連付けられている仮想ゲームカードの数が上限数を上回らないように制御すればよい。また、仮に関連付けられている仮想ゲームカードの数が上限数に至っている場合には、既に関連付けられている仮想ゲームカードの関連付けを外す、即ち入手済みの仮想ゲームカードを放棄する処理を行って、関連付けられる仮想ゲームカードの数に余剰をもたせることで、関連付けを可能な状態にしてもよいし、更なる追加の対価の支払いがなされることを条件として、上限数を増加させるよう制御することにより、関連付けを可能な状態にしてもよい。

［その他の実施形態］
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形・変更が可能である。また本発明に係るゲーム装置は、１以上のコンピュータを該ゲーム装置として機能させるプログラムによっても実現可能である。該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されることにより、あるいは電気通信回線を通じて、提供／配布することができる。

１００：ゲーム装置、１０１：制御部、１０２：記録媒体、１０３：メモリ、１０４：支払検出部、１０５：取得部、１０６：アイテムＤＢ、１０７：提示制御部、１０８：提供制御部、１０９：操作入力部、１１０：通信部、１２０：リーダ、１３０：表示部、１４０：音声出力部、１５０：提供部

Claims (16)

1. 対価の支払いを検出する検出手段と、
   前記検出手段により対価の支払いが検出されたことに応じてゲームを実行する実行手段と、
   前記実行手段により実行された前記ゲームの進行状態を判断する判断手段と、
   前記ゲームに使用可能な実物品を提供する提供手段と、
   前記ゲームに使用可能な仮想物品を提示する提示手段と、
   前記実行手段、前記提供手段及び前記提示手段を制御する制御手段と、
   を備え、
   前記制御手段は、前記判断手段により前記ゲームの進行状態が第１の状態になったと判断された場合に、
   前記検出手段により追加の対価の支払いが検出されたことを条件として、第１の種別の実物品を前記提供手段に提供させ、
   前記検出手段により追加の対価の支払いが検出されなかったことを条件として、第１の種別の仮想物品を前記提示手段に提示させるゲーム装置。
2. 前記第１の種別の実物品に対応付けられたゲーム要素は、該実物品から情報取得させることにより、複数回の前記ゲームに使用可能に構成され、
   前記第１の種別の仮想物品に対応付けられたゲーム要素は、１回の前記ゲームに使用可能に構成される
   請求項１に記載のゲーム装置。
3. 前記制御手段は、前記判断手段により前記ゲームの進行状態が、前記第１の状態とは異なる第２の状態になったと判断された場合に、前記第１の種別の仮想物品とは異なる第２の種別の仮想物品を前記提示手段に提示させる請求項１または２に記載のゲーム装置。
4. 前記制御手段は、前記ゲームの進行状態が前記第２の状態になったと判断された場合に、追加の対価の支払いの検出を条件とせずに、前記第２の種別の仮想物品を前記提示手段に提示させる請求項３に記載のゲーム装置。
5. 前記ゲームは、第１のゲームを含み、
   前記制御手段は、前記検出手段により対価の支払いが検出された場合に、前記第１のゲームを前記実行手段に実行させ、
   前記判断手段は、前記第１のゲームの進行状態が前記第１の状態と前記第２の状態のいずれとなるかを判断する
   請求項３または４に記載のゲーム装置。
6. 前記第１のゲームは、抽選を行う抽選ゲームであり、
   前記判断手段は、前記抽選ゲームの結果に応じて、前記第１のゲームの進行状態が前記第１の状態と前記第２の状態のいずれであるかを判断する
   請求項５に記載のゲーム装置。
7. 前記ゲームは、前記第１のゲームに続いて実行される第２のゲームを含み、
   前記第２のゲームにおいて、前記提供手段により提供された前記第１の種別の実物品、前記提示手段により提示された前記第１の種別の仮想物品、または前記提示手段により提示された前記第２の種別の仮想物品に対応付けられたゲーム要素が使用可能に構成される
   請求項５または６に記載のゲーム装置。
8. 前記ゲームに対する操作入力を受け付ける操作手段をさらに備え、
   前記制御手段は、前記第１のゲームにおいて操作入力を受け付けず、前記第２のゲームにおいて操作入力を受け付けるよう前記操作手段を制御する
   請求項７に記載のゲーム装置。
9. 前記第１の種別の実物品とは異なる第２の種別の実物品から情報を取得する取得手段をさらに備え、
   前記制御手段は、前記取得手段により前記第２の種別の実物品から情報取得がなされたことを条件として、前記提示手段により提示された前記第１の種別の仮想物品または前記第２の種別の仮想物品を、該第２の種別の実物品に関連付ける
   請求項３乃至８のいずれか１項に記載のゲーム装置。
10. 情報取得がなされた前記第２の種別の実物品に関連付けられた仮想物品が存在する場合、該仮想物品に対応付けられたゲーム要素は、前記ゲームに使用可能に構成される請求項９に記載のゲーム装置。
11. 前記提供手段により前記第１の種別の実物品が提供される場合、前記取得手段は、該第１の種別の実物品の提供後に前記第２の種別の実物品から情報取得が可能であり、
    前記制御手段は、前記取得手段により前記第２の種別の実物品から情報取得がなされたとしても、前記提供手段により提供された前記第１の種別の実物品を該第２の種別の実物品に関連付けない
    請求項９または１０に記載のゲーム装置。
12. 前記制御手段は、前記第２の種別の実物品に対して、予め定められた上限数を上回る数の仮想物品を関連付けないよう制御する請求項９乃至１１のいずれか１項に記載のゲーム装置。
13. 前記制御手段は、前記第２の種別の実物品に関連付けられた仮想物品の数が前記上限数に満たないことを条件として、仮想物品の関連付けを行う請求項１２に記載のゲーム装置。
14. 前記制御手段は、前記第２の種別の実物品に関連付けられた仮想物品の数が前記上限数である場合に、更なる追加の対価の支払いが検出されたことを条件として前記上限数を増加させるよう制御する請求項１２または１３に記載のゲーム装置。
15. コンピュータを、請求項１乃至１４のいずれか１項に記載のゲーム装置の各手段として機能させるためのプログラム。
16. ゲーム用実物品と、該ゲーム用実物品を提供可能に構成されたゲーム装置を有するゲームシステムであって、
    前記ゲーム装置は、
    対価の支払いを検出する検出手段と、
    前記検出手段により対価の支払いが検出されたことに応じてゲームを実行する実行手段と、
    前記実行手段により実行された前記ゲームの進行状態を判断する判断手段と、
    前記ゲームに使用可能な前記ゲーム用実物品を提供する提供手段と、
    前記ゲームに使用可能な仮想物品を提示する提示手段と、
    前記実行手段、前記提供手段及び前記提示手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記判断手段により前記ゲームの進行状態が第１の状態になったと判断された場合に、
    前記検出手段により追加の対価の支払いが検出されたことを条件として、前記ゲーム用実物品を前記提供手段に提供させ、
    前記検出手段により追加の対価の支払いが検出されなかったことを条件として、第１の種別の仮想物品を前記提示手段に提示させるゲームシステム。

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