JP6813562B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも2個のエポキシ基を有する少なくとも1種のエポキシ化合物と、少なくとも2個のアミン水素を有する少なくとも1種のアミンと、少なくとも1種のアクリル酸エステルとを含む硬化性組成物に関する。
アミン基は、共有結合を形成するために、エポキシ基(オキシラン基とも呼ばれる)と反応することができる。硬化したエポキシ化合物は、その優れた機械的および化学的特性、例えば高い耐衝撃性、高い耐摩耗性、良好な耐薬品性、特に、アルカリ液、酸、油および有機溶媒に対する高い安定性、高い耐候安定性、数多くの材料への際立った接着性および高い電気絶縁能力に基づき広く行きわたっている。
エポキシ化合物のしばしば高い粘度は、その適用可能性と、硬化した樹脂材料の機械的特性に変更を加えるために使用され得る充填剤の使用とを頻繁に制限する。さらに、多くの場合、充填剤の使用により、樹脂から製造された製品、例えば成形部品またはコーティング等のコストを低下させることが可能になる。それゆえ、未硬化のエポキシ化合物には、その粘度を用途に所望されるレベルに低下させる希釈剤が頻繁に混ぜられる。
非反応性希釈剤の存在は、硬化したエポキシ化合物からの有機溶媒の望ましくない蒸発を招く。それゆえ、粘度を下げるために反応性希釈剤を用いることが提案されている。反応性希釈剤は、エポキシ化合物のエポキシ基および/または硬化剤の官能基と反応して共有結合を形成する官能基を有する溶媒である。
欧州特許出願公開第0211978号明細書(EP0211978A1)には、モノアミン、ジアミンまたはポリアミンを含む第1の溶媒不含の成分を、二官能性または多官能性アクリレートおよびモノエポキシド、ジエポキシドまたはポリエポキシドを含む第2の成分と混合することによって得られるコポリマーが記載されている。アクリレートは、エポキシドと直接反応せず、重合反応は、アミンとの混合時に初めて起こると説明されている。それゆえ、モノアクリレート、ジアクリレートまたはポリアクリレートは、希釈剤としてエポキシ化合物の粘度を低下させるために適しているとされる。
国際公開第2012/148815号(WO 2012/148815 A1)には、エポキシ樹脂、アミンおよび多官能性アクリレートを含み、それらが規定された当量を有する硬化性組成物が記載されている。
米国特許第4835241号明細書(US 4,835,241)には、多官能性アクリレートと混合された芳香族エポキシ樹脂と、硬化させるのに十分な量のポリエーテルポリアミンとの反応生成物であるエポキシ樹脂組成物が記載されている。
米国特許第4051195号明細書(US 4,051,195)には、(1)エポキシ樹脂と多官能性(メタ)アクリレートとの混合物と、(2)脂肪族ポリアミンとを含む硬化性組成物が記載されている。ポリアミンのアミノ基は、多官能性(メタ)アクリレートのエチレン性不飽和基にマイケル付加することができる。
欧州特許出願公開第0355288号明細書(EP 0 355 288 A2)には、多官能性アクリレートを使用した、エポキシドとジアミンとをベースとする水性二成分系が記載されており、ここで、アミン成分は、エポキシ成分とも多官能性アクリレート成分とも反応する。
今日では、多くの場合に、アクリル酸エステルは、重付加反応に完全には関与しないことが見出されていた。反応しなかったアクリル酸エステルは、硬化した組成物から比較的長い時間にわたって蒸発する可能性があり、このことは、大部分のアクリル酸エステルの刺激性および/または毒性に基づき望ましくない。さらに、既知の硬化性組成物中で多官能性アクリル酸エステルを併用すると、例えば、多官能性アクリル酸エステルによって追加の架橋部位が増大するコポリマー中に組み込まれることから、得られたエポキシ樹脂の特性の変化を招く可能性がある。
それゆえ、この発明の課題は、硬化後に実質的に希釈剤の蒸発を示さない硬化性組成物を提供することであった。さらに、硬化した組成物の材料特性は、反応性希釈剤なしで硬化した組成物と実質的に異なるわけでは必ずしもない。
この課題は、
a)少なくとも2個のエポキシ基を有する少なくとも1種のエポキシ化合物Eと、
b)少なくとも2個のアミン水素を有する少なくとも1種のアミンAと、
c)少なくとも1種のアクリル酸エステルUと
を含み、エポキシ化合物Eは、少なくとも1種のエポキシ化合物E’を含み、アミンAは、少なくとも1種のアミンA’を含み、かつアクリル酸エステルUは、少なくとも1種のアクリル酸エステルU’、好ましくは単官能性アクリル酸エステルU’を含み、それらの双極子力δおよび特異的相互作用δについてのそれらのハンセン溶解度パラメーターが、以下の条件:
Figure 0006813562
を満たすことを特徴とする、硬化性組成物によって解決される。
有利には、Φ≧2.0、特にΦ≧2.5である。さらに有利には、Φ≧0.3、特にΦ≧0.6である。
上記の条件を満たす1種以上のエポキシ化合物E’に加えて、エポキシ化合物Eは、上記の条件を満たさない1種以上のエポキシ化合物を含んでいてもよい。有利には、エポキシ化合物Eは、(エポキシ化合物Eの総量を基準として)少なくとも60重量%が、E’からなり、特に完全にE’からなる。
上記の条件を満たす1種以上のアミンA’に加えて、アミンは、上記の条件を満たさない1種以上のアミンを含んでいてもよい。有利には、アミンAは、(アミンAの総量を基準として)少なくとも60重量%が、A’からなり、特に完全にA’からなる。
上記の条件を満たす1種以上のアクリル酸エステルU’、好ましくは単官能性アクリル酸エステルU’に加えて、アクリル酸エステルは、上記の条件を満たさない1種以上のアクリル酸エステルを含んでいてもよい。有利には、アクリル酸エステルUは、(アクリル酸エステルUの総量を基準として)少なくとも60重量%が、U’からなり、特に完全にU’からなる。
アミン水素の物質量に対するエポキシ基およびアクリル酸エステル基の物質量の比は、有利には0.05〜2.0の範囲、特に0.1〜1.0の範囲である。
アクリル酸エステルUに対するエポキシ化合物Eの重量比は、一般的に3〜15の範囲、好ましくは5〜12の範囲、特に好ましくは7〜10の範囲である。
アミンAは、少なくとも2個のアミン水素を含む。アミン水素とは、アミノ基の窒素原子に直接結合した水素原子である。既知のように、第一級アミノ基は、2個のアミン水素を提供し、第二級アミノ基は、1個のアミン水素を提供する。それに従って、アミンAは、少なくとも1個の第一級アミノ基または少なくとも2個の第二級アミノ基または第一級アミノ基と第二級アミノ基との任意の組合せを含む。有利には、アミン水素の少なくとも50%が、第一級アミノ基に由来する。
構成成分のハンセン溶解度パラメーターの適切な選択によって、アミン水素が、好ましくは、利用可能なアクリレート基とマイケル付加に従って確実に反応することが見出された。残りのアミン水素は、利用可能なエポキシ基と反応する。この結果、組成物の硬化が引き起こされる。アクリル酸エステルは、硬化材料中に共有結合により取り込まれる。これは、希釈剤のその後の蒸発を防止する。
三次元ハンセン溶解度空間における溶解度パラメーターの定義および計算は、C.M.Hansen:“The three dimensional solubility parameters”J.Paint Technol.39,105(1967)に記載されている。ここで、δは、ロンドン分散力を表し、δは、永久双極子間のデバイ相互作用力および誘起双極子と永久双極子との間のKeesom相互作用力を表し、δは、特異的相互作用力(水素結合、酸/塩基、供与体/受容体等)を表す。ハンセン溶解度パラメーターのパラメーター単位は、(MPa)1/2である。
数多くの化合物についてのHansen溶解度パラメーターは、Hansen Solubility Parameters:A User’s Handbook,C.M.Hansen,2007,2nd Editionのような基本文献の中で表にまとめられている。化合物の化学構造に基づいてハンセン溶解度パラメーターを計算するために、例えばHSPIP 3.1.25(3rd Edition)のような、C.M.Hansenにより開発および販売されている既知のモデリングソフトウェアを使用することも可能である。ここで使用されるハンセン溶解度パラメーターは、室温、約23℃に基づくものである。
ハンセン溶解度パラメーターが上述の条件を満たさない場合、硬化性組成物の構成成分間の反応性は、最適なものではない。そのため、組成物の硬化中のアクリル酸エステルの共有結合による取り込みが不十分となる可能性があり、このことは、硬化した組成物からのアクリル酸エステルのその後の蒸発を招く可能性がある。
硬化性組成物は、少なくとも2個のエポキシ基、例えば2〜10個のエポキシ基を有する少なくとも1種のエポキシ化合物を含む。好ましくは、エポキシ化合物は、2〜5個のエポキシ基、特に好ましくは2個のエポキシ基を含む。一般的に、エポキシ当量は、約120〜約3000g/当量の範囲、好ましくは約120〜約1000g/当量の範囲、特に好ましくは約120〜約200g/当量の範囲である。エポキシ当量は、エポキシ化合物の平均分子量を1分子当たりのエポキシ基の平均数で割ったものとして定義される。
さらに、エポキシ化合物は、別の官能基、例えばヒドロキシル基、ハロゲンおよびエーテル基を含んでいてもよい。エポキシ化合物は、飽和または不飽和、環式または非環式、脂肪族、脂環式、芳香族または複素環式であってもよい。
エポキシ化合物として、1モル当たり2個以上のエポキシ基を有するモノマーエポキシ化合物またはオリゴマーエポキシ化合物が考慮され、これらは、プレポリマーまたはエポキシ樹脂ともみなされる。
エポキシ樹脂は、液体樹脂、固体樹脂またはそれらの混合物であってもよい。液体樹脂は、粘度が低いという点で固体樹脂とは区別される。そのうえ、液体樹脂は、一般にエポキシ基の割合がより高く、それに従ってエポキシ当量がより少ない。
典型的な液体樹脂中でのエポキシ基の含有量は、DIN 16945に準拠したエポキシ当量として計算して、通常、120〜200g/当量であり、固体樹脂の場合の含有量は、450〜3000g/当量である。
液体樹脂の25℃での粘度は、通常、1〜20Pa・sの範囲、好ましくは5〜15Pa・sの範囲である。固体樹脂の25℃での粘度は、通常、5〜40Pa・sの範囲、好ましくは20〜40Pa・sの範囲である。ここで報告される粘度は、DIN 53015に準拠してメチルエチルケトン中40%の樹脂溶液として25℃で測定した値である。
1つの好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、グリシジルエーテル、例えば芳香族、脂肪族および脂環式グリシジルエーテルから選択され、これらは、例えば、エピハロヒドリン(エピクロロヒドリンまたはエピブロモヒドリン等)を用いた芳香族、脂肪族または脂環式ポリオールのエーテル化によって製造される。
1つの好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、芳香族グリシジルエーテル、例えば芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテルから選択される。これに関する例は、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルから誘導されたエポキシ化合物(R’=CH)、ビスフェノールFから誘導されたエポキシ化合物(R’=H)、ビスフェノールSから誘導されたエポキシ化合物(R’=SO)であり、これらは、以下の一般式で表されることができる。
Figure 0006813562
式中、パラメーターnは、繰返し単位の数を示し、ここで、nの平均値は、それぞれの平均分子量に対応する。
特に好ましいのは、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルから誘導されたエポキシ化合物(R’=CH)であり、ここで、nは、0〜10、特に0〜5の範囲である。極めて好ましくは、n=0である。この場合、エポキシ化合物は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルである。
さらに、芳香族グリシジルエーテルに基づくエポキシ化合物の例は、フェノール系およびクレゾール系ノボラックのグリシジルエーテルである。ノボラックは、ホルムアルデヒドとフェノールまたはクレゾールとの酸触媒縮合によって製造される。ノボラックとエピクロロヒドリンとの反応によって、ノボラックのグリシジルエーテルが得られる。
別の好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、脂肪族グリシジルエーテル、例えば脂肪族ポリオールのポリグリシジルエーテルから選択される。そのようなポリオールの例は、アルカノール、例えばアルカンジオール、アルカントリオール、アルカンテトラオール、アルカンペンタオール、アルカンヘキサオールならびに二糖類、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、スクロース、フルクトース、1,2,6−ヘキサントリオール、グルコース、ラクトースおよびマルトースである。
別の好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、脂環式グリシジルエーテル、例えば脂環式ポリオールのポリグリシジルエーテルから選択される。脂環式ポリオールのポリグリシジルエーテルの例は、ビスフェノールAに基づくポリグリシジルエーテルの環水素化生成物、ビスフェノールFに基づくポリグリシジルエーテルの環水素化生成物、ノボラックに基づくポリグリシジルエーテルの環水素化生成物およびそれらの混合物である。このような化合物は、通常、前述の芳香族ポリグリシジルエーテルの芳香族環の選択的水素化によって製造される。そのような製品の例は、LeunaHarze社のP 22−00およびHexion社のEponex 1510である。
別の好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、グリシジルエステル、例えば芳香族、脂肪族および脂環式グリシジルエステル、例えばポリカルボン酸のポリグリシジルエステルから選択される。グリシジルエステルは、例えば、エピハロヒドリン(エピクロロヒドリンまたはエピブロモヒドリン等)を用いたポリカルボン酸のグリシジル化によって製造される。そのようなポリグリシジルエステルは、脂肪族ポリカルボン酸、例えばシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、二量化または三量化されたリノール酸から、脂環式ポリカルボン酸、例えばテトラヒドロフタル酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸および4−メチルヘキサヒドロフタル酸、または芳香族ポリカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸から誘導されていてよい。グリシジルエステルは、例えば、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステルおよびフマル酸ジグリシジルエステルから選択される。
別の好ましい実施形態では、エポキシ化合物は、ジビニルアレーンジオキシドから選択される。適切なジビニルアレーンジオキシドは、環の任意の位置に2個のビニル基がある置換または非置換のアレーンを含む。ジビニルアレーンジオキシドのアレーン成分は、例えば、ベンゼン、置換ベンゼン、縮合環ベンゼン、同族結合した(置換)ベンゼンまたはそれらの混合物から選択される。縮合環ベンゼンは、例えばナフタレンおよびテトラヒドロナフタレンである。同族結合した(置換)ベンゼンは、例えばビフェニルおよびジフェニルエーテルである。ビニル基は、オルト位、メタ位またはパラ位で結合していてもよい。別の置換基は、例えば、C〜C10−アルキル、アリール、ハロゲン、NO、シアネート、イソシアネートまたはRO−(ここで、Rは、C〜C10−アルキルまたはアリールである)から選択される。
好ましくは、ジビニルアレーンジオキシドは、オルト−ジビニルベンゼンジオキシド、メタ−ジビニルベンゼンジオキシドおよびパラ−ジビニルベンゼンジオキシドから選択される。特に好ましくは、ジビニルアレーンジオキシドは、メタ−ジビニルベンゼンジオキシドおよびパラ−ジビニルベンゼンジオキシドから選択される。
特に塗料配合物用の硬化性組成物のためのエポキシ化合物として、エポキシ基含有ポリアクリレート樹脂も適している。これらは、一般に、分子中に少なくとも1個のエポキシ基を、特にグリシジルエーテル基の形態で含む少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを、分子中にエポキシ基を含まない少なくとも1種の別のエチレン性不飽和モノマーと共重合させることによって製造され、ここで、有利には、コモノマーの少なくとも1種は、アクリル酸またはメタクリル酸のエステルである。
分子中に少なくとも1個のエポキシ基を含むエチレン性不飽和モノマーの例は、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよびアリルグリシジルエーテルである。分子中にエポキシ基を含まないエチレン性不飽和モノマーの例は、アルキル基中に1〜20個の炭素原子を含むアクリル酸およびメタクリル酸のアルキルエステル、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよび2−エチルヘキシルメタクリレートである。分子中にエポキシ基を含まないエチレン性不飽和モノマーの別の例は、酸、例えばアクリル酸およびメタクリル酸等である。酸アミド、例えばアクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド等、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、メチルスチレンおよびビニルトルエン、ニトリル、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、ビニルハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物、例えば塩化ビニルおよびフッ化ビニリデン、ビニルエステル、例えば酢酸ビニル等ならびにヒドロキシル基含有モノマー、例えばヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレート等である。
エポキシ基含有ポリアクリレート樹脂は、通常、400〜2500、有利には500〜1500、特に好ましくは600〜1200のエポキシ当量を有する。数平均分子量(ポリスチレン標準品を使用したゲル浸透クロマトグラフィーにより測定)は、典型的には、1000〜15000、有利には1200〜7000、特に好ましくは1500〜5000の範囲である。ガラス転移温度(T)は、典型的には、30〜80℃、有利には40〜70℃、特に好ましくは50〜70℃(示差走査熱量測定(DSC)により測定したもの)である。エポキシ基含有ポリアクリレート樹脂が知られている(例えば、欧州特許出願公開第299420号明細書(EP−A−299 420)、西独国特許第2214650号明細書(DE−B−22 14 650)、西独国特許第2749576号明細書(DE−B−27 49 576)、米国特許第4091048号明細書(US−A−4,091,048)および米国特許第3781379号明細書(US−A−3,781,379)を参照)。そのような樹脂の例は、Hexion社のEpon 8021、Epon 8111およびEpon 8161である。
エポキシ化合物は、他のエポキシド(非グリシジルエーテル−エポキシ化合物)から誘導されることもできる。これらに含められるのは、特に、シクロヘキセニル基を有する化合物のエポキシ化によって得られる、少なくとも1個、特に2個以上のエポキシ化脂環式基、特に7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプチル基を有するオリゴマーおよびポリマーを含めた化合物である。少なくとも1個のシクロオレフィン基を有する化合物のエポキシ化生成物の例は、4−エポキシエチル−1,2−エポキシシクロヘキサンおよび次式の化合物:
Figure 0006813562
であり、これは、例えばCytec社によりUvacure 1500の名称で販売されている。好ましくは、シクロヘキセニル基を有する化合物のエポキシ化によって得られる、少なくとも1個、特に2個以上のエポキシ化脂環式基、特に7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプチル基を有する化合物、およびそのオリゴマーが、単独ではなく、分子中に少なくとも2個のグリシジルエーテル基を有する上記の物質の1種以上と組み合わせて用いられる。
別の適切なエポキシ化合物は、例えば、EPILOX(登録商標)、EPONEX(登録商標)、EPIKOTE(登録商標)、EPONOL(登録商標)、D.E.R、ARALDIT(登録商標)またはARACAST(登録商標)の商標名で得られるエポキシ樹脂である。
エポキシ化合物は、好ましくは、グリシジルエーテル、グリシジルエステルおよびジビニルアレーンジオキシドから選択される。特に好ましくは、エポキシ化合物は、芳香族、脂肪族または脂環式グリシジルエーテル、極めて好ましくは芳香族グリシジルエーテルから選択される。最も好ましくは、エポキシ化合物は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルである。
硬化性組成物は、少なくとも2個のアミン水素を有する少なくとも1種のアミンを含む。組成物の実質的に完全な硬化と、この組成物中へのアクリル酸エステルの共有結合による可能な限り完全な取込みを達成するために、アミン水素の物質量に対するエポキシ基およびアクリル酸エステル基の物質量の比は、有利には、0.05〜0.2の範囲、特に0.1〜1.0の範囲である。
好ましくは、アミンは、第一級および/または第二級である少なくとも2個のアミノ基を有する芳香族、脂肪族または脂環式アミンから選択される。アミンは、別の官能基、例えばヒドロキシル基、ハロゲンおよびエーテル基を含んでいてもよい。
適切なアミンAは、例えば、
脂肪族ポリアミン、例えばエチレンジアミン、1,2−および1,3−プロパンジアミン、ネオペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、1−(3−アミノプロピル)−3−アミノプロパン、1,3−ビス−(3−アミノプロピル)プロパンおよび4−エチル−4−メチル−アミノ−1−オクチルアミン;
脂環式ジアミン、例えば1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−メチル−2,4−ジアミノシクロヘキサン、4−(2−アミノプロパン−2−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−アミン、イソホロンジアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,8−ジアミノ−トリシクロ[5.2.1.0]デカン、ノルボルナンジアミン、メタンジアミンおよびメンテンジアミン;好ましくはイソホロンジアミン;
芳香族ジアミン、例えばトルイレンジアミン、キシリレンジアミン、特にメタ−キシリレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)メタン(MDAまたはメチレンジアニリン)およびビス(4−アミノフェニル)スルホン(DADS、DDSまたはダプソンとしても知られている);
環式ポリアミン、例えばピペラジンおよびN−アミノエチルピペラジン;
ポリエーテルアミン、特に、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリブチレンオキシド、ポリ(1,4−ブタンジオール)、ポリTHFまたはポリペンチレンオキシドをベースとする二官能性および三官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えば4,7,10−トリオキサトリデカン−1,3−ジアミン、4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジアミン、1,8−ジアミノ−3,6−ジオキサオクタン(HuntsmanからのXTJ−504)、1,10−ジアミノ−4,7−ジオキサデカン(HuntsmanからのXTJ−590)、1,12−ジアミノ−4,9−ジオキサドデカン(BASF SE)、1,3−ジアミノ−4,7,10−トリオキサトリデカン(BASF)、230の平均モル質量を有するポリプロピレングリコールをベースとする第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンD 230(BASF SE)またはJeffamine(登録商標)D 230(Huntsman)等、400の平均モル質量を有するポリプロピレングリコールをベースとする二官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンD 400(BASF SE)またはJeffamine(登録商標)XTJ 582(Huntsman)、2000の平均モル質量を有するポリプロピレングリコールをベースとする二官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンD 2000(BASF SE)、Jeffamine(登録商標)D2000またはJeffamine(登録商標)XTJ 578(Huntsman)等、4000の平均モル質量を有するポリプロピレングリコールをベースとする二官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンD 4000(BASF SE)等、プロピレンオキシドをトリメチロールプロパンと反応させ、続けて403の平均モル質量を有する末端OH基のアミノ化を行うことによって製造された三官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンT 403(BASF SE)またはJeffamine(登録商標)T 403(Huntsman)等、プロピレンオキシドをグリセリンと反応させ、続けて5000の平均モル質量を有する末端OH基のアミノ化を行うことによって製造された三官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばポリエーテルアミンT 5000(BASF SE)またはJeffamine(登録商標)T 5000(Huntsman)等、プロピレンオキシドがグラフトされたポリエチレングリコールから合成された600の平均モル質量を有する脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)ED−600またはJeffamine(登録商標)XTJ 501(それぞれHuntsman)等、プロピレンオキシドがグラフトされたポリエチレングリコールから合成された900の平均モル質量を有する脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)ED−900(Huntsman)等、プロピレンオキシドがグラフトされたポリエチレングリコールから合成された2000の平均モル質量を有する脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)ED−2003(Huntsman)等、220の平均モル質量を有するプロピレンオキシドがグラフトされたジエチレングリコールのアミノ化によって製造された二官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)HK−511(Huntsman)等、1000の平均モル質量を有するポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)とポリプリピレングリコールとのコポリマーをベースとする脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−542(Huntsman)等、1900の平均モル質量を有するポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)とポリプリピレングリコールとのコポリマーをベースとする脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−548(Huntsman)等、1400の平均モル質量を有するポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)とポリプリピレングリコールとのコポリマーをベースとする脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−559(Huntsman)等、400の平均モル質量を有するブチレンオキシドがグラフトされた少なくとも3価のアルコールをベースとするポリエーテルトリアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−566(Huntsman)等、219の平均モル質量を有するブチレンオキシドがグラフトされたアルコールのアミノ化によって製造された脂肪族ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−568(Huntsman)等、600の平均モル質量を有するペンタエリトリトールとプロピレンオキシドとをベースとするポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)XTJ−616(Huntsman)等、148の平均分子量を有するトリエチレングリコールをベースとするポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)EDR−148(Huntsman)、176の平均モル質量を有するプロピレンオキシドがグラフトされたエチレングリコールのアミノ化によって製造された二官能性の第一級ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)EDR−176(Huntsman)等、ならびに250の平均モル質量を有するポリTHFのアミノ化によって製造されたポリエーテルアミン、例えばポリTHF−アミン350(BASF SE)、およびこれらのアミンの混合物;
ポリカルボン酸、特にジカルボン酸、例えばアジピン酸またはダイマー脂肪酸(例えばダイマーリノール酸)を、低分子量ポリアミン、例えばジエチレントリアミン、1−(3−アミノプロピル)−3−アミノプロパンまたはトリエチレンテトラミンまたは他のジアミン、例えば上記の脂肪族または脂環式ジアミンと反応させることによって得られるか、またはその代わりに、ジアミンをアクリル酸エステルにマイケル付加し、引き続き、得られたアミノ酸エステルを重縮合させることによって得られるポリアミドアミン(アミドポリアミン);または
第一級または第二級アミノ基を含む炭化水素基によって環系の少なくとも1個のC原子上で置換されているフェノールまたはフェノール誘導体を意味するフェナルカアミン(フェノールアルカナミンも含む);フェノールまたはフェノール誘導体のヒドロキシル基および第一級または第二級アミノ基を除いて、フェナルカミンは、別の官能基を含まない。特に、フェナルカミンは、第一級および第二級アミノ基の両方を含む。好適なフェナルカミンは、有利には、合計で2〜10個、特に2〜8個、ある特定の実施形態では4〜6個のこのようなアミノ基を含む。好ましいのは、カシューナットシェル油に含まれるカルダノールをベースとするフェナルカミンである;カルダノール系のフェナルカミンは、環系の少なくとも1個、有利には1〜3個のC原子上で、前述の、第一級または第二級アミノ基を含む、有利には脂肪族炭化水素基によって置換されている。特に、これらの置換基は、ヒドロキシル基に対してオルト位またはパラ位に位置する;フェナルカミンは、フェノールまたはフェノール誘導体、アルデヒド、および少なくとも1個の第一級または第二級アミノ基を有する化合物からのマンニッヒ反応によって製造することができる。それゆえ、フェナルカミンは、マンニッヒ塩基、またはアミノ化合物、特に前述のアミノ化合物の1種とエポキシ化合物との付加物、ならびに上記のアミン硬化剤の混合物である。
より好ましくは、アミンは、脂環式ジアミンである。極めて好ましくは、アミンは、イソホロンジアミンである。
硬化性組成物は、少なくとも1種のアクリル酸エステルU’、好ましくは単官能性アクリル酸エステルU’を含む。アクリル酸エステルは、マイケル付加においてアミンと反応し、そうすることで共有結合により硬化材料中に取り込まれる。本明細書で「単官能性」という用語は、アクリル酸エステルが、アクリレート基(HC=CH−COO〜)を1個だけ有することを意味する。本明細書で「多官能性」という用語は、アクリル酸エステルが、少なくとも2個のアクリレート基(HC=CH−COO〜)を有することを意味する。
本発明による条件を満たす1種以上のアクリル酸エステルU’に加えて、アクリル酸エステルUは、本発明による条件を満たさない1種以上のアクリル酸エステルを含んでいてもよい。
特定の実施形態では、硬化性化合物中の多官能性アクリル酸エステルの割合は、硬化性化合物の全重量を基準として10重量%未満である。好ましくは、硬化性化合物中の多官能性アクリル酸エステルの割合は、5重量%未満、特に好ましくは2重量%未満である。極めて好ましくは、硬化性化合物は、実質的に多官能性アクリルエステルを含まない。
アクリル酸エステルは、アクリレート基の他に、ハンセン溶解度パラメーターに課せられた条件を満たすために、別の官能基を含んでいてもよい。好ましくは、アクリル酸エステルは、少なくとも1個のヒドロキシル基、少なくとも1個のエーテル基、少なくとも1個のアルキルオキシカルボニル基、少なくとも1個のアミド基および/または少なくとも1個のアミン基を含む。
1つの好ましい実施形態では、アクリル酸エステルは、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステル、アルキルエステルアクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルエステルアクリル酸エステルおよびポリアルキルエーテルアクリル酸エステルから選択される。特に好ましくは、アクリル酸エステルは、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートおよびエチルジグリコールアクリレートから選択される。
1つの好ましい実施形態では、エポキシ化合物E’は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルであり、アミンA’は、イソホロンジアミンであり、かつアクリル酸エステルU’は、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートおよびエチルジグリコールアクリレートから、特に好ましくは4−ヒドロキシブチルアクリレートおよびヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートから選択される。極めて好ましくは、エポキシ化合物E’は、ビスフェノールAジグリシジルエーテルであり、アミンA’は、イソホロンジアミンであり、かつアクリル酸エステルU’は、4ヒドロキシブチルアクリレートである。
さらに、硬化性組成物は、希釈剤として不活性有機溶媒を含んでいてもよい。これは、標準圧力下で200℃よりも低い沸点を有し、かつ組成物中に含まれる構成成分の官能基といかなる結合形成反応も起こさない有機溶媒を意味する。
このような溶媒は、典型的には、有機溶媒、例えば、有利には3〜8個のC原子を有するケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノン、脂肪族カルボン酸、有利には酢酸、プロピオン酸またはブタン酸のエステル、特にこれらの酸のC〜C−アルキルエステル、例えば酢酸エチル、酢酸プロピルおよび酢酸ブチル、芳香族炭化水素、特にアルキル芳香族化合物、例えばトルエン、メシチレン、1,2,4−トリメチルベンゼン、n−プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、クメンまたはキシレンおよびアルキル芳香族化合物の混合物、特に工業用混合物(例えばソルベッソの商品名で市販されている)、脂肪族および脂環式炭化水素ならびに有利には1〜8個のC原子を有するアルカノールおよび有利には5〜8個のC原子を有するシクロアルカノール、例えばメタノール、エタノール、n−およびイソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノールである。
しかしながら、一般に、このような不活性有機溶媒を使用することによって、該溶媒が硬化中および硬化後に組成物から蒸発し、このことは、環境および健康の観点から望ましくない可能性がある。
それゆえ、1つの好ましい実施形態では、硬化性組成物は、該硬化性組成物の重量を基準として10重量%未満、特に好ましくは5重量%未満、極めて好ましくは1重量%未満の不活性有機溶媒を含有する。1つの好ましい実施形態では、硬化性組成物は、実質的に不活性有機溶媒を含有せず、ひいては「溶媒不含」である。
上記の構成成分に加えて、硬化性組成物は、このために通常用いられる充填剤および/または添加剤を含んでいてもよい。
適切な充填剤は、例えば、粒状の無機または有機材料、例えば炭酸カルシウムおよびケイ酸塩等ならびに無機繊維材料、例えばガラス繊維等である。有機充填剤、例えば炭素繊維ならびに有機充填剤と無機充填剤との混合物、例えばガラス繊維と炭素繊維との混合物または炭素繊維と無機充填剤との混合物等も使用することができる。充填剤は、組成物の全重量を基準として1〜70重量%の量で添加することができる。
適切な従来の添加剤は、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤または光安定剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、補強剤、充填剤、防曇剤、膨張剤、殺生剤、可塑剤、滑剤、乳化剤、着色剤、顔料、レオロジー剤、耐衝撃性改良剤、触媒、接着制御剤、蛍光増白剤、難燃剤、アンチドリップ剤、核形成剤、溶媒および反応性希釈剤ならびにそれらの混合物を含む。
場合により使用される光安定剤または紫外線吸収剤、酸化防止剤および金属不活性化剤は、有利には、高い移行安定性および温度安定性を有する。適切な光安定剤/紫外線吸収剤および金属不活性化剤は、例えば、a)〜h)のグループから選択される:
a)4,4−ジアリールブタジエン、
b)ケイ皮酸エステル、
c)ベンゾトリアゾール、
d)ヒドロキシベンゾフェノン、
e)ジフェニルシアノアクリレート、
f)オキサミド、
g)2−フェニル−1,3,5−トリアジンおよび
h)ニッケル化合物。
化合物i)〜s)は、適切な安定剤の選択肢を表す。
i)立体障害アミン、
j)金属不活性化剤、
k)ホスファイトおよびホスホナイト、
l)ヒドロキシルアミン、
m)ニトロン、
n)アミンオキシド、
o)ベンゾフラノンおよびインドリノン、
p)チオ協力剤、
q)過酸化物破壊化合物、
r)ポリアミド安定剤および
s)塩基性共安定剤。
さらに、本発明は、組成物の構成成分E、AおよびUを混合し、加熱して、架橋したコポリマーを形成する方法を提供する。好ましくは、この方法は、構成成分Eを含む第1の成分を、構成成分Aを含む第2の成分と混合し、加熱することによって実施され、ここで、第1の構成成分および/または第2の構成成分は、構成成分Uまたは構成成分Uの部分量を含む。
組成物の硬化は、加熱することによって引き起こされることができる。典型的には、本発明による組成物の硬化は、−10〜200℃の範囲、有利には−10〜180℃の範囲、特に−10〜150℃の範囲の温度で行われる。
あるいは、硬化は、例えばマイクロ波を誘導して行うこともできる。特に、硬化は、−10〜80℃で、特に好ましい実施形態では、−10〜40℃または−10〜20℃で行われる。硬化が、室温および/または日光の作用のような標準的な周囲条件下で起こり得ることが有利である。
エポキシ組成物の場合、1成分(1K)系と2成分(2K)系との間には基本的な違いがある。2K系の場合、エポキシ化合物と硬化剤とは、硬化の直前まで分離したままである−エポキシ化合物と硬化剤とは、非常に反応性であり、それゆえ、硬化剤は、硬化の直前に初めて添加される。
本発明による方法は、特に2K系のための硬化方法である。この実施形態では、アミンおよび/またはエポキシ化合物は、互いに別個に第1または第2の成分として、早くも硬化前にアクリル酸エステルまたはアクリル酸エステルの部分量と混合される。引き続き、2つの成分の混合が行われる。
硬化性組成物は、基本的には、硬化性の1成分または2成分エポキシ配合物、特に2成分エポキシ配合物が通常用いられるすべての用途に適している。それらは、例えば、コーティング剤もしくは含浸剤におけるバインダー構成成分として、接着剤として、複合材料、特に炭素繊維材料もしくはガラス繊維材料をベースとする材料を製造するために、成形体を製造するために、または注型用スリップとして、特に、成形部品の埋込み、接合、または圧密化のための注型用スリップとして適している。
コーティング材料は、例えば塗料を含む。本発明による硬化性組成物および本発明の方法を用いて、特に、金属、プラスチックまたは木質材料の任意の基材に耐引掻性の保護皮膜形成コーティングを施すことが可能である。
成分同士の反応性は、比較的高いことから、例えば0〜50℃の範囲、特に5〜35℃の範囲のような低温で硬化が起こり得る。それゆえ、組成物は、周囲温度よりも高い温度に加熱することが困難であるかまたは不可能である大表面積を有する基材に特に適している。
特に、これは、特に人通りの多い領域における地面のコーティング、例えば、公共施設の建物における交通領域のコーティングまたは広場および入線ルートのコーティングを含む。本発明による組成物は、例えば、建物または船舶(船舶用塗装)の中またはその表面上のような大面積の金属部品および金属構造体のコーティングにも特に適している。
組成物は、電線およびケーブル用の絶縁コーティングのような電子用途における絶縁コーティングとしても適している。同様に、組成物は、フォトレジストの製造時に使用することもできる。それらは、特に修復塗料としても、例えば管解体の必要がない管の修復(「現場硬化管(CIPP)修復」)時に適している。あるいは、それらは、床のシーリングおよびコーティングにも適している。
組成物は、接着剤、例えば2成分アセンブリ接着剤としても適している。アセンブリ接着剤は、成形部品を互いに持続的に接着するのに役立つ。成形部品は、任意の材料、例えばプラスチック、金属、木材、皮革またはセラミックから製造されていてもよい。接着剤は、高温でのみ液状で加工可能な溶融接着剤であってもよい。組成物は、床材用の接着剤としても役立ち得る。それらは、例えばSMT(表面実装技術)法によって、プリント回路基板(電子回路)を製造するための接着剤としても適している。
組成物は、複合材料の製造にも適している。複合体(または複合材)は、異なる材料、例えばプラスチックと補強材料(繊維、炭素繊維)とを互いに結合する。
したがって、組成物は、例えば、エポキシ化合物を含浸させた繊維を製造するために、または繊維製の予備含浸された糸および織布を製造するために適しており、これらは、例えば、複合体にさらに加工されるプリプレグの製造のために使用される。複合体の製造法は、押出成形、引抜成形、巻回成形、樹脂トランスファー成形(RTM)法、樹脂注入(RI)法が含まれる。特に、これらの方法からの繊維および/または糸ならびに織布を、本発明による組成物に含浸させ、その後、高温で硬化させることができる。
成形部品の埋込み、接合または圧密化のための注型用スリップとして、組成物は、例えば電子用途に使用することができる。
本発明の方法は、コーティングすべき表面に硬化性組成物を施すことと、表面上でこの組成物を硬化させることを含む、表面コーティング法としても適している。コーティングすべき表面に関して、このコーティング法に制限はない。適切な表面の例は、金属表面、木材表面、ガラス面およびプラスチック表面である。
実施例
ハンセン溶解度パラメーターは、C.M.Hansenにより開発および販売されているモデリングソフトウェアHSPIP 3.1.25(3rd Edition)を用いて計算した。表1は、実施例に関連するハンセン溶解度パラメーターおよびこれらのパラメーターから計算したΦおよびΦの値を示す。
Figure 0006813562
比較例1
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびベンジルアルコール(2.0g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のガラス転移温度Tは、94℃であった。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中でベンジルアルコールが検出可能であった。
ベンジルアルコールが材料から浸出したことは明らかである。
実施例1
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(2.0g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のガラス転移温度Tは、93℃であった。この値は、比較例1で得られたT値とほぼ同一である。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中で4−ヒドロキシブチルアクリレートは検出可能でなかった。
実施例1を比較例1と比べてみて明らかなことは、ベンジルアルコールの代わりに4−ヒドロキシブチルアクリレートを使用することが、硬化した組成物の材料特性に有意な影響を及ぼさないことである。さらに、4−ヒドロキシブチルアクリレートを反応性希釈剤として使用することで、希釈剤がその後に浸出しないことは明らかである。
比較例2
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびベンジルアルコール(1.5g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のガラス転移温度Tは、99℃であった。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中でベンジルアルコールが検出可能であった。
実施例2
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のガラス転移温度Tは、102℃であった。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中で4−ヒドロキシブチルアクリレートは検出可能でなかった。
実施例3
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(4.0g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のガラス転移温度Tは、106℃であった。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中で4−ヒドロキシブチルアクリレートは検出可能でなかった。
比較例3
イソホロンジアミン(3.5g)と4−ヒドロキシブチルアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法によって材料を分析すると、4−ヒドロキシブチルアクリレートが、過剰量で存在するイソホロンジアミンと完全に反応していることがわかった。H−NMR分光法は、4−ヒドロキシブチルアクリレートの二重結合にアミンがマイケル付加したことを示していた。
比較例4
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)と4−ヒドロキシブチルアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法による材料の分析からは、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと4−ヒドロキシブチルアクリレートとの間で反応の兆候は示されなかった。
比較例4を比較例3と比べてみて明らかなことは、ベンジルアルコールに対する実施例1に記載した4−ヒドロキシブチルアクリレートの使用の利点が、4−ヒドロキシブチルアクリレートとイソホロンジアミンとの共有反応に基づいていると推測されることである。
比較例5
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびベンジルアルコール(1.5g)を混合し、示差走査熱量(DSC)測定により熱力学量を測定した。加熱速度は、室温から250までの温度範囲にわたって5K/分であった。
結果:
開始時:55.5℃
発熱量:428.2J/g
ピーク最大値:92.4℃
実施例4
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、示差走査熱量(DSC)測定により熱力学量を測定した。加熱速度は、室温から250までの温度範囲にわたって5K/分であった。
結果:
開始時:57.9℃
発熱量:402.4J/g
ピーク最大値:96.4℃
実施例4を比較例5と比べてみて明らかなことは、ベンジルアルコールの代わりに4−ヒドロキシブチルアクリレートを使用することが、混合物の熱力学量に著しい影響を及ぼさないことである。
比較例6
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびベンジルアルコール(1.5g)を混合し、プレート/プレート型(25mm)粘度計(MCR302、Anton Paar)によって1mmのギャップ幅および100s−1のせん断速度で時間の関数として40℃で粘度を測定した。粘度は、最初は280mPa・sであった。結果を、表2に記す。
実施例5
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、プレート/プレート型(25mm)粘度計(MCR302、Anton Paar)によって1mmのギャップ幅および100s−1のせん断速度で時間の関数として40℃で粘度を測定した。粘度は、最初は290mPa・sであった。結果を、表2に記す。
Figure 0006813562
実施例5を比較例6と比べてみて明らかなことは、ベンジルアルコールの代わりに4−ヒドロキシブチルアクリレートを使用することが、ポリマーのレオロジー特性にも実質的な影響を及ぼさないことである。
比較例7
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびベンジルアルコール(1.5g)を混合し、プレート/プレート型(25mm)粘度計(MCR302、Anton Paar)によって1mmのギャップ幅および100s−1のせん断速度で、最大損失弾性率G”maxを達成するのに必要な75℃での時間を測定した。この値は、最小硬化時間に相当する。結果を、表3に記す。
実施例6
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、プレート/プレート型(25mm)粘度計(MCR302、Anton Paar)によって1mmのギャップ幅および100s−1のせん断速度で、最大損失弾性率G”maxを達成するのに必要な75℃での時間を測定した。この値は、最小硬化時間に相当する。結果を、表3に記す。
実施例7
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(4.0g)および4−ヒドロキシブチルアクリレート(1.5g)を混合し、プレート/プレート型(25mm)粘度計(MCR302、Anton Paar)によって1mmのギャップ幅および100s−1のせん断速度で、最大損失弾性率G”maxを達成するのに必要な75℃での時間を測定した。この値は、最小硬化時間に相当する。結果を、表3に記す。
Figure 0006813562
実施例6、実施例7および比較例7を比べてみて明らかなことは、ベンジルアルコールの代わりにアクリル酸エステルを同じ量で使用することが、硬化時間に著しい影響を及ぼさないことである。
実施例8−1、実施例8−2および比較例8
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)および表4にそれぞれ記した希釈剤(2.0g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。得られた材料のそれぞれのガラス転移温度Tを、表4に記す。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液をそれぞれの希釈剤の存在について調べた。結果を、表4に記す。
Figure 0006813562
ベンジルアルコールの代わりに、本発明による条件を満たす異なるアクリル酸エステルを使用することが、硬化した組成物の材料特性に著しい影響を及ぼさないことは明らかである。さらに、本発明による条件を満たす異なるアクリル酸を使用することで、希釈剤がその後に浸出しないことは明らかであり、このことは、慣用の非反応性溶媒であるベンジルアルコールと比べて有利である。
比較例8の場合、n−ブチルアクリレートの浸出が観察された。イソホロンジアミンは、n−ブチルアクリレートとよりもビスフェノールAジグリシジルエーテルとむしろ反応するように思われる。
比較例9
イソホロンジアミン(3.5g)とエチルジグリコールアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法によって材料を分析すると、エチルジグリコールアクリレートが、過剰量で存在するイソホロンジアミンと完全に反応していることがわかった。H−NMR分光法は、エチルジグリコールアクリレートの二重結合にアミンがマイケル付加したことを示していた。
比較例9から明らかなことは、ベンジルアルコールに対する実施例8−1に記載したエチルジグリコールアクリレートの使用の利点が、エチルジグリコールアクリレートとイソホロンジアミンとの共有反応に基づいていると推測されることである。
比較例10
イソホロンジアミン(3.5g)とヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法によって材料を分析すると、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートが、過剰量で存在するイソホロンジアミンと完全に反応していることがわかった。H−NMR分光法は、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートの二重結合にアミンがマイケル付加したことを示していた。
比較例10から明らかなことは、ベンジルアルコールに対する実施例8−2に記載したヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートの使用の利点が、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートとイソホロンジアミンとの共有反応に基づいていると推測されることである。
比較例11
イソホロンジアミン(3.5g)とn−ブチルアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法によって材料を分析すると、n−ブチルアクリレートが、過剰量で存在するイソホロンジアミンと完全に反応していることがわかった。H−NMR分光法は、n−ブチルアクリレートの二重結合にアミンがマイケル付加したことを示していた。
比較例11から明らかなことは、n−ブチルアクリレートが、マイケル付加においてアミンと反応することができることである。この結果は、イソホロンジアミンが、n−ブチルアクリレートとよりもビスフェノールAジグリシジルエーテルとむしろ反応するという比較例8に関連して立てた推測を裏付けるものである。
比較例12
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)とエチルジグリコールアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法による材料の分析からは、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとエチルジグリコールアクリレートとの間で反応の兆候は示されなかった。
比較例12から明らかなことは、ベンジルアルコールに対する実施例4−1に記載したエチルジグリコールアクリレートの使用の利点が、エチルジグリコールアクリレートとイソホロンジアミンとの共有反応に基づいていると推測されることである。
比較例13
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)とヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法による材料の分析からは、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートとの間で反応の兆候は示されなかった。
比較例13から明らかなことは、ベンジルアルコールに対する実施例4−2に記載したヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートの使用の利点が、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートとイソホロンジアミンとの共有反応に基づいていると推測されることである。
比較例14
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)とn−ブチルアクリレート(2.0g)とを混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
H−NMR分光法による材料の分析からは、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとn−ブチルアクリレートとの間で反応の兆候は示されなかった。
比較例15
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(3.5g)およびn−ブチルアクリレート(1.5g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中でn−ブチルアクリレートが検出可能であった。
比較例16
ビスフェノールAジグリシジルエーテル(14.0g)、イソホロンジアミン(4.0g)およびn−ブチルアクリレート(1.5g)を混合し、小皿(直径:5cm)に平らに広げ、真空乾燥室で80℃にて2時間加熱した。
0.1gの材料を、重水素化DMSO(約0.05g/ml)中で一晩保管し、引き続き濾別した。H−NMR分光法によって、濾液中でn−ブチルアクリレートが検出可能であった。
比較例8と比べた比較例15および16から明らかなことは、比較的多量のアミンの場合でさえ、組成物の硬化中のn−ブチルアクリレートの共有結合による取り込みが不十分となることである。
ベンジルアルコールまたはn−ブチルアクリレートのような希釈剤を含む硬化性組成物の代わりに、本発明による硬化性組成物を使用することが、組成物の硬化に際してアクリル酸エステルの共有結合による取り込みを可能にすることは明らかである。

Claims (16)

  1. a)少なくとも2個のエポキシ基を有する少なくとも1種のエポキシ化合物Eと、
    b)少なくとも2個のアミン水素を有する少なくとも1種のアミンAと、
    c)少なくとも1種のアクリル酸エステルUと
    を含む硬化性組成物において、前記エポキシ化合物Eは、少なくとも1種のエポキシ化合物E’を含み、前記アミンAは、少なくとも1種のアミンA’を含み、かつ前記アクリル酸エステルUは、少なくとも1種のアクリル酸エステルU’を含み、それらの双極子力δおよび特異的相互作用δについてのハンセン溶解度パラメーターが、以下の条件:
    Figure 0006813562
    を満たすことを特徴とする、硬化性組成物。
  2. 前記アクリル酸エステルUが、少なくとも1種の単官能性アクリル酸エステルU’を含む、請求項1記載の硬化性組成物。
  3. アミン水素の物質量に対する前記エポキシ基およびアクリル酸エステル基の物質量の比が、0.05〜2.0の範囲である、請求項1または2記載の硬化性組成物。
  4. アミン水素の物質量に対する前記エポキシ基およびアクリル酸エステル基の物質量の比が、0.1〜1.0の範囲である、請求項3記載の硬化性組成物。
  5. 前記エポキシ化合物E’が、グリシジルエーテル、グリシジルエステル、ジビニルアレーンジオキシドおよびエポキシ基含有ポリアクリレート樹脂から選択される、請求項1から4までのいずれか1項記載の硬化性組成物。
  6. 前記エポキシ化合物E’が、芳香族、脂肪族および脂環式グリシジルエーテルから選択される、請求項5記載の硬化性組成物。
  7. 前記エポキシ化合物E’が、芳香族グリシジルエーテルから選択される、請求項6記載の硬化性組成物。
  8. 前記エポキシ化合物E’が、ビスフェノールAジグリシジルエーテルである、請求項7記載の硬化性組成物。
  9. 前記アミンA’が、第一級および/または第二級である少なくとも2個のアミノ基を有する芳香族、脂肪族または脂環式アミンから選択される、請求項1から8までのいずれか1項記載の硬化性組成物。
  10. 前記アミンA’が、脂環式ジアミンである、請求項9記載の硬化性組成物。
  11. 前記アミンA’が、イソホロンジアミンである、請求項10記載の硬化性組成物。
  12. 前記単官能性アクリル酸エステルU’が、少なくとも1個のヒドロキシル基、少なくとも1個のエーテル基、少なくとも1個のアルキルオキシカルボニル基、少なくとも1個のアミド基および/または少なくとも1個のアミン基を含む、請求項記載の硬化性組成物。
  13. 前記単官能性アクリル酸エステルU’が、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステル、アルキルエステルアクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルエステルアクリル酸エステルおよびポリアルキルエーテルアクリル酸エステルから選択される、請求項12記載の硬化性組成物。
  14. 前記単官能性アクリル酸エステルU’が、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルカプロラクトンアクリレートおよびエチルジグリコールアクリレートから選択される、請求項13記載の硬化性組成物。
  15. 前記組成物が、10重量%未満の不活性有機溶媒を含有する、請求項1から14までのいずれか1項記載の硬化性組成物。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項記載の組成物を硬化する方法であって、ここで、前記組成物の構成成分を混合し、加熱する、方法。
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