JP6809939B2 - 車両用内装装置 - Google Patents
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Description
また、蓋体が閉まってしまうことを防止するために、コイルスプリングによる蓋体への閉方向トルクはトーションスプリングによる蓋体への開方向トルクより弱く設定しなければならず、トルク調整も困難である。
(1) 固定部材と、
前記固定部材に対して回動して開閉可能な蓋体と、
前記蓋体の開閉の全領域で前記蓋体に前記固定部材に対する開方向トルクを付与する全域スプリングと、
前記蓋体が閉位置と開閉途中の所定位置との間にあるとき前記蓋体に前記固定部材に対する開方向トルクを付与し、前記蓋体が前記所定位置と開位置との間にあるとき前記蓋体に前記固定部材に対するトルクを付与しない、初速スプリングと、
を有する、車両用内装装置。
(2) 前記初速スプリングは、コイル部と、該コイル部の軸方向一端部に連なる第1のアーム部と、前記コイル部の軸方向他端部に連なる第2のアーム部と、を有しており、
前記第1のアーム部は、前記蓋体の開閉の全領域で前記蓋体に接触しており、
前記第2のアーム部は、前記蓋体が前記閉位置と前記所定位置との間にあるとき前記固定部材に接触しており、前記蓋体が前記所定位置にあるとき前記固定部材と前記蓋体の両方に接触しており、前記蓋体が前記所定位置と前記開位置との間にあるとき前記固定部材から離れて前記蓋体のみに接触している、(1)記載の車両用内装装置。
(3) 前記第2のアーム部は、前記固定部材に接触しているとき、前記蓋体の前記固定部材に対する回動軌跡内に入り込んでいる、(2)記載の車両用内装装置。
(4) 前記初速スプリングによって前記蓋体に発生する前記固定部材に対する開方向トルクは、前記全域スプリングによって前記蓋体に発生する前記固定部材に対する開方向トルクより、大とされている、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の車両用内装装置。
(a)蓋体30が閉位置30aにあるとき
図8に示すように、初速スプリング50の第2のアーム部53は、固定部材側当接部23に接触している。そのため、蓋体30には、全域スプリング40による開方向トルクT1だけでなく、初速スプリング50による開方向トルクT2もかかっている。
ロック装置60のロックが解除されると、全域スプリング40による開方向トルクT1と初速スプリング50による開方向トルクT2の両方で蓋体30が開方向に回動する。
(b1)蓋体30が所定位置30cに達したとき、図9に示すように、蓋体側当接部35が初速スプリング50の第2のアーム部53に当たり、第2のアーム部53が蓋体側当接部35によって拾われる。
(b1)蓋体30が所定位置30cを超えると、第2のアーム部53は、固定部材側当接部23から離れ蓋体側当接部35のみに接触する。これにより、初速スプリング50の両アーム部52,53が蓋体30に捉えられ、初速スプリング50による蓋体30へのトルクは失われる。その結果、蓋体30が開位置30bに達するまで、蓋体30には全域スプリング40による開方向トルクT1のみがかかることになる。
図10に示すように、初速スプリング50の第2のアーム部53は、蓋体側当接部35に接触しており、固定部材20には接触していない。そのため、蓋体30には、初速スプリング50によるトルクはかかっておらず、全域スプリング40による開方向トルクT1のみがかかっている。蓋体30の開状態は、図示略のストッパが固定部材20に当たることで維持されている。
図10に示す蓋体30開状態から、全域スプリング40による開方向トルクT1に抗して、手で蓋体30を閉位置30a側に回動させる。
(d1)蓋体30が所定位置30cに達したとき、図9に示すように、初速スプリング50の第2のアーム部53が固定部材側当接部23に当たる。
(d2)さらに蓋体30を閉位置30a側に回動させると、第2のアーム部53は、蓋体側当接部35から離れ固定部材側当接部23のみに接触する。これにより、初速スプリング50による蓋体30への開方向トルクT2が発生する。その結果、蓋体30が所定位置30cを超えて閉位置30aに達するまでは、蓋体30には全域スプリング40による開方向トルクT1と初速スプリング50による開方向トルクT2の両方がかかることになり、この両トルクT1,T2の和に抗して手で蓋体30を閉位置30aまで回動させることになる。
蓋体30の開閉の全領域で蓋体30に開方向トルクT1を付与する全域スプリング40と、蓋体30が閉位置30aと開閉途中の所定位置30cとの間にあるとき蓋体30に開方向トルクT2を付与し、蓋体30が所定位置30cと開位置30bとの間にあるときには蓋体30にトルクを付与しない初速スプリング50と、を有する。そのため、蓋体30が閉位置30aから開閉途中の所定位置30cに達するまでは、全域スプリング40と初速スプリング50の両方の開方向トルク(T1+T2)が蓋体30にかかり、蓋体30が開閉途中の所定位置30cを超えて開位置30bに達するまでは、全域スプリング40の開方向トルクT1のみが蓋体30にかかる。その結果、図11に示すように、蓋体30を開閉途中の所定位置30cにて急激に段差状に減速させて速度変化を顕著に表現することができ、また、開閉途中の所定位置30cから開位置30bまでは低速で略等速で開ききる高級感を演出できる。
20 固定部材
21 固定部材本体
21a 収容部
21b サポート
22 カバー
23 固定部材側当接部
30 蓋体
30a 閉位置
30b 開位置
30c 所定位置
31 蓋体インナー
32 蓋体アウター
32a ノブ
33 蓋体第1アーム
34 蓋体第2アーム
35 蓋体側当接部
40 全域スプリング
41 スプリングコイル部
42 スプリング第1アーム
43 スプリング第2アーム
50 初速スプリング
51 コイル部
52 第1のアーム部
53 第2のアーム部
60 ロック装置
61 ハートカム
70 ダンパ
71 弧状ギア
P 軸芯
Claims (4)
- 固定部材と、
前記固定部材に対して回動して開閉可能な蓋体と、
前記蓋体の開閉の全領域で前記蓋体に前記固定部材に対する開方向トルクを付与する全域スプリングと、
前記蓋体が閉位置と開閉途中の所定位置との間にあるとき前記蓋体に前記固定部材に対する開方向トルクを付与し、前記蓋体が前記所定位置と開位置との間にあるとき前記蓋体に前記固定部材に対するトルクを付与しない、初速スプリングと、
を有する、車両用内装装置。 - 前記初速スプリングは、コイル部と、該コイル部の軸方向一端部に連なる第1のアーム部と、前記コイル部の軸方向他端部に連なる第2のアーム部と、を有しており、
前記第1のアーム部は、前記蓋体の開閉の全領域で前記蓋体に接触しており、
前記第2のアーム部は、前記蓋体が前記閉位置と前記所定位置との間にあるとき前記固定部材に接触しており、前記蓋体が前記所定位置にあるとき前記固定部材と前記蓋体の両方に接触しており、前記蓋体が前記所定位置と前記開位置との間にあるとき前記固定部材から離れて前記蓋体のみに接触している、請求項1記載の車両用内装装置。 - 前記第2のアーム部は、前記固定部材に接触しているとき、前記蓋体の前記固定部材に対する回動軌跡内に入り込んでいる、請求項2記載の車両用内装装置。
- 前記初速スプリングによって前記蓋体に発生する前記固定部材に対する開方向トルクは、前記全域スプリングによって前記蓋体に発生する前記固定部材に対する開方向トルクより、大とされている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用内装装置。
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JP5063297B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-10-31 | 日野自動車株式会社 | コンソールボックスのヒンジ装置 |
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2017
- 2017-03-14 JP JP2017048119A patent/JP6809939B2/ja active Active
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