JP6809933B2 - 回転工具 - Google Patents

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Description

本態様は、回転工具に関する。
被削材の切削加工に用いられる回転工具として、特許文献1に記載されているように先端にギャッシュを有する回転工具(エンドミル)が知られている。ギャッシュが複数の平面によって構成される場合、これらの平面が交差する稜線において切屑が詰まるおそれがある。これに対し、特許文献1に記載されたエンドミルにおいては、ギャッシュが凸曲面形状となっているため、外周方向へ切屑が流れ易くなっている。
特開平10−217024号公報
特許文献1に記載の回転工具においては、ギャッシュが単純な凸曲面となっている。そのため、切屑の排出性をさらに高めるべく上記の凸曲面の曲率半径を小さくすると先端側での芯厚が小さくなり、応力が集中し易い回転工具の先端側の耐久性が低下するおそれがあった。また、回転工具の先端側における応力集中を緩和すべく上記の凸曲面の曲率半径を大きくするとギャッシュに十分なスペースが確保されず切屑の流れが滞るおそれがあった。
そのため、耐久性及び切屑排出性がいずれも良好な回転工具が求められていた。
一態様の回転工具は、回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体と、前記第1端側に位置する第1刃と、前記本体の外周において前記第1端側から前記第2端側に向かって位置する第2刃と、前記第1刃に沿って位置する第1溝と、前記第2刃に沿って位置するとともに前記第1溝に続いて位置する第2溝とを備えている。前記第1溝は、前記回転軸に沿った断面において、前記回転軸側から延びる輪郭が凸曲線形状であり、前記輪郭は、前記回転軸から離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有している。前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部と、該第2刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第3刃部とを備えている。前記第1溝は、前記第1刃部に沿って位置する第1溝部と、前記第2刃部に沿って位置する第2溝部とを備えている。前記第1端の正面視において、前記第1溝部の溝分割角が、前記第2溝部の溝分割角よりも大きい。前記回転軸に沿った断面において、前記第1溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第1部位を有し、前記第2溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第2部位を有している。前記第1部位の曲率半径は、前記第2部位の曲率半径よりも大きい。
上記態様の回転工具は、高い耐久性と良好な切屑排出性を有する。
一実施形態の回転工具を示す側面図である。 図1に示す回転工具における第1端の側の拡大図である。 図1に示す回転工具の第1端における正面図である。 図3におけるA1−A1断面の一部を示す断面図である。 図3におけるA2−A2断面の一部を示す断面図である。 図1に示す回転工具の斜視図である。 図6に示す回転工具における第1端の側の拡大図である。 図6に示す回転工具の別の角度からの斜視図である。 図8に示す回転工具における第1端の側の拡大図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示した図である。
以下、一実施形態の回転工具1について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態を構成する部材のうち主要な部材のみを簡略化して示したものである。したがって、回転工具は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率を忠実に表したものではない。
本実施形態では、回転工具1の一例としてラフィングエンドミルを示している。なお、回転工具1は、本実施形態に示すラフィングエンドミルに限定されるものではなく、例えばフライス工具であってもよい。
回転工具1は、図1に示すように、回転軸Xを有し、第1端3aから第2端3bにかけて延びた円柱形状の本体3と、第1端3a側に位置する第1刃5と、本体3の外周において第1端3a側から第2端3b側に向かって位置する第2刃7と、第1刃5に沿って位置する第1溝9と、第2刃7に沿って位置するとともに第1溝9に接続された第2溝11とを備えている。なお、図1などにおける矢印Yは、回転軸Xを中心とした本体3の回転方向を示している。
円柱形状の本体3は、切削加工物を製造するための被削材の切削加工時において、回転軸Xを中心に矢印Y方向に回転する。なお、本体3は厳密な意味での円柱形状である必要はない。また、第1端3aから第2端3bにかけて本体3の外径が一定でなくてもよく、例えば、第1端3aから第2端3bにかけて本体3の外径が大きくなるテーパ形状であってもよい。
図1においては、本体3の左側の端部が第1端3a、右側の端部が第2端3bである。以下、切削加工時の回転工具1の使用状況に対応して、第1端3aを先端3a、第2端3bを後端3bと記載して説明する。
本実施形態の本体3は、例えば、外径が4mm〜25mmに設定される、また、本実施形態の本体3は、例えば、回転軸Xに沿った方向の長さをLとし、外径をDとするとき、L=4D〜15Dに設定される。
本実施形態における本体3は、切削部13とシャンク部15とを有している。シャンク部15は、工作機械(不図示)の回転するスピンドルに把持される部位であり、工作機械におけるスピンドルの形状に応じて設計される部位である。シャンク部15の形状としては、例えば、ストレートシャンク、ロングシャンク、ロングネック及びテーパーシャンクなどが挙げられる。
切削部13は、シャンク部15に対して先端3a側に位置している。切削部13は、被削材と接触する部位を含み、この部位は、被削材の切削加工において主たる役割をなす。
切削部13の先端3a側には第1刃5が位置しており、また、切削部13の外周には、先端3a側から後端3b側に向かって第2刃7が位置している。第1刃5は一般的に先端刃あるいは底刃と呼ばれる部位であり、第2刃7は一般的に外周刃と呼ばれる部位である。
切削部13の先端3a側に位置する第1刃5は、先端3a側から見た場合に、切削部13の外周から回転軸Xに向かって延びている。そのため図3に示すように、第1刃5は先端3a側から回転工具1を見た場合に視認可能である。第1刃5の数は、1つであってもよく、また、複数であってもよい。本実施形態における第1刃5の数は、4つである。
第2刃7は、直線形状であってもよく、また、らせん形状であってもよい。らせん形状である場合に、第2刃7のねじれ角θは、特定の値に限定されるものではないが、例えば3〜45°程度に設定される。
ねじれ角θは、図2に示すように、本体3を側面視した場合における第2刃7と回転軸Xとのなす角度によって評価できる。また、ねじれ角θは、先端3a側から後端3b側にかけて一定であってもよく、また途中で変化していてもよい。第2刃7の数は特に限定されないが、通常、第1刃5の数と同じである。本実施形態においては、第1刃5の数が4つであることから、第2刃7の数もまた4つである。
本実施形態における第1溝9は、第1刃5によって生成される切屑を外部に排出するために備えられている。本実施形態においては、第1刃5の数が4つであることから、第1溝9の数もまた4つである。
本実施形態における第1溝9は、図4に示すように回転軸Xに沿った断面において、回転軸X側から延びる輪郭17が凸曲線形状である。輪郭17が複数の直線形状の部位によって構成されていないことから、直線形状の部位が交わることによって生じる頂点が無い。そのため、切屑の流れが滑らかになる。
さらに、本実施形態における輪郭17は、回転軸Xから離れた位置に、回転軸Xに近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有している。具体的には、本実施形態における輪郭17は、相対的に回転軸Xの近くに位置する第1領域17aと、この第1領域17aよりも回転軸Xから離れて位置する第2領域17bとを有している。第1領域17a及び第2領域17bは、それぞれ凸曲線形状であり、本実施形態の回転工具1は、第1領域17aの曲率半径r1よりも第2領域17bの曲率半径r2が小さい。
なお、第1領域17aは、輪郭17における回転軸X側の端部Eを含んでいてもよく、また、輪郭17における回転軸X側の端部Eから離れていてもよいが、本実施形態においては輪郭17における回転軸X側の端部Eを含んでいる。
本実施形態において、輪郭17が、回転軸Xから離れた位置に相対的に曲率半径r2の小さい第2領域17bを有しているため、切屑が排出されるスペースが確保され、良好な切屑排出性を有する。一方で、輪郭17が、回転軸Xに近い位置に相対的に曲率半径r1の大きい第1領域17aを有しているため、切削負荷の集中し易い先端3a側の剛性が向上することによって耐久性が高められる。 結果として、本実施形態の回転工具1は、高い耐久性及び良好な切屑排出性を備えた工具となっている。
第2刃7に沿って位置する第2溝11は、第2刃7によって生成される切屑を外部に排出するために備えられている。そのため、第2溝11は、第2刃7に対する回転方向Yの前方において、この第2刃7に沿って位置している。また、第2溝11は第1溝9に続いて位置しており、第1刃5によって生成され、第1溝9を流れる切屑は、第2溝11へと排出される。
本実施形態においては、第2刃7の数が4つであることから、第2溝11の数もまた4つである。回転軸Xに直交する断面における第2溝11の形状は、例えば、凹曲線形状、
矩形又はV字型などにすればよい。
本実施形態における回転工具1は、4つの第1刃5を備えている。これらの第1刃5の一つを第1刃部19、この第1刃部19に対して回転方向Yの前方において隣り合う第1刃5を第2刃部21、この第2刃部21に対して回転方向Yの前方において隣り合う第1刃5を第3刃部23とする。
また、4つの第1溝11のうち第1刃部19に沿って位置する第1溝11を第1溝部25、第2刃部21に沿って位置する第1溝11を第2溝部27とする。第1溝部25及び第2溝部27はそれぞれ正面視において第1刃部19及び第2刃部21の回転方向Yの前方に位置している。
また、回転軸Xに沿った断面における第1溝部25の輪郭17は、図4に示すように、回転軸Xに近い位置に、第2領域17bよりも曲率半径の大きい第1領域17aとして第1部位29を有しており、回転軸Xに沿った断面における第2溝部27の輪郭17は、図5に示すように、回転軸Xに近い位置に、第2領域17bよりも曲率半径の大きい第1領域17aとして第2部位31を有していてもよい。
ここで、先端3aの正面視において、第1溝部25の溝分割角φ1が、第2溝部27の溝分割角φ2より大きく、回転軸Xに沿った断面における、第1部位29の曲率半径が、第2部位31の曲率半径よりも大きい場合には、回転工具1の耐久性及び切屑排出性をさらに高めることができる。
溝分割角φ1が相対的に大きい第1溝部25においては、第1溝部25における第1部位29の曲率半径が大きいため、先端3a側の剛性が向上することによって耐久性が高められる。また、溝分割角φ2が相対的に小さい第2溝部27においては、第2部位31の曲率半径が小さく切屑が排出されるスペースが確保されるため、良好な切屑排出性が得られる。
また、第2部位31の長さL2が、第1部位29の長さL1より長い場合には、切屑を第2部位31において安定してコントロールすることができるため良好な切屑排出性が得られる。
また、回転軸Xに沿った断面における第1溝部25の輪郭17が、図4に示すように、回転軸Xから離れた位置に、第1領域17aよりも曲率半径の小さい第2領域17bとして第3部位33を有しており、回転軸Xに沿った断面における第2溝部27の輪郭17が、図5に示すように、回転軸Xから離れた位置に、第1領域17aよりも曲率半径の小さい第2領域17bとして第4部位35を有していてもよい。
ここで、回転軸Xに沿った断面における、第3部位33の曲率半径が、第4部位35の曲率半径よりも大きい場合にも、回転工具1の耐久性及び切屑排出性をさらに高めることができる。第1溝部25における第3部位33の曲率半径が大きいため、回転工具1の剛性が向上することによって耐久性が高められる。また、第4部位35の曲率半径が小さく切屑が排出されるスペースが確保されるため、良好な切屑排出性が得られる。
また、第4部位35の長さL4が、第3部位33の長さL3より長い場合には、切屑を第4部位35において安定してコントロールすることができるため良好な切屑排出性が得られる。
回転軸Xに沿った断面における第1溝9の輪郭17は、相対的に回転軸Xの近くに位置
する第1領域17a及び相対的に回転軸Xの遠くに位置する第2領域17bを有しているが、これらの領域のみを有していてもよく、また、他の領域を有していてもよい。
例えば、輪郭17が、図4に示すように、第2領域17bよりもさらに回転軸Xから離れるとともに第2領域17bよりも曲率半径の小さい第3領域17cを有していてもよい。仮に、第2領域17bを第1部、第3領域17cを第2部とすれば、輪郭17が、回転軸Xから離れた位置に、回転軸Xに近い位置よりも曲率半径の小さい第1部と、第1部よりも回転軸Xから離れるとともに第1部よりも曲率半径の小さい第2部とを有していると言い換えることができる。このような第2領域17b(第1部)及び第3領域17c(第2部)を輪郭17が有している場合には、高い耐久性を確保しつつ切屑排出性をさらに良好なものにできる。
また、輪郭17が、第1領域17a、第2領域17b及び第3領域17cに加えて、第3領域17cよりもさらに回転軸Xから離れるとともに第3領域17cよりも曲率半径の小さい第4領域(不図示)を有していてもよい。このような第4領域を輪郭17が有している場合には、高い耐久性を確保しつつ切屑排出性をより一層良好なものにできる。
また、上記の第1領域17a、第2領域17b及び第3領域17cは、いずれも凸曲線形状であるが、輪郭17が部分的に直線領域を有していてもよい。具体的には、例えば第1領域17aと第2領域17bとの間に、これらの領域を接続する直線領域を部分的に有していてもよい。
本実施形態における第1溝部25は、第1刃部19と第2刃部21との間であって、第1刃部19に沿って位置しているが、このとき、第1溝部25が第1刃部19に平行な方向に延びた第3溝41を有していてもよい。第1溝部25が上記の第3溝41を有している場合には、この第3溝41が切屑を誘導するガイドとして機能するため、切屑の流れを安定させることができる。
第3溝41の数は特に限定されるものではないが、第1溝部25が、第3溝41を複数有していている場合には、第3溝41による切屑のガイド機能が高められるため、切屑の流れをさらに安定させることができる。
また、第3溝41が本体の外周側において第2溝11につながっている場合には、第1溝部25を流れる切屑を安定して第2溝11に排出することが可能なため、切屑排出性が高められる。
また、第1溝9は第2溝11に滑らかに接続されていてもよい。ここで、滑らかに接続されているとは、仮に第1溝9及び第2溝11の接続部分が屈曲している場合や第1溝9及び第2溝11の接続部分に段差が生じている場合であっても、この屈曲あるいは段差の程度が第1溝9及び第2溝11の表面粗さ程度であることを意味している。第1溝9及び第2溝11が滑らかに接続されている場合には、第1溝9及び第2溝11の接続部分における切屑の流れが円滑になる。
本体3の材質としては、例えば、超硬合金あるいはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC−Co、WC−TiC−Co及びWC−TiC−TaC−Coが挙げられる。ここで、WC、TiC、TaCは硬質粒子であり、Coは結合相である。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)又は窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
本体3の表面は、化学蒸着(CVD)法、又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)又はアルミナ(Al)などが挙げられる。
なお、本実施形態においては、視覚的な理解を容易なものにするため、回転軸Xに沿った断面における第1溝9の輪郭17を図示しているが、輪郭17を評価する際には、必ずしも回転工具1を切断する必要はない。例えば、触針を用いた接触式表面粗さ測定機、あるいは、レーザを用いた非接触式表面粗さ測定機を利用して第1溝9の表面形状を測定することによって、回転工具1を切断することなく輪郭17の形状を評価することが可能である。
<切削加工物の製造方法>
次に、一実施形態の切削加工物の製造方法について、上記の実施形態の回転工具1を用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図10〜図12を参照しつつ説明する。
(1)上記実施形態に代表される回転工具1を回転軸Xの周りで回転させる工程と、
(2)回転している回転工具1における第1刃及び第2刃の少なくとも一方を被削材43に接触させる工程と、
(3)回転工具1を、被削材43から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図10に示すように、回転工具1を回転軸Xの周りで回転させるとともに回転軸Xに直交するZ方向に移動させることによって、回転工具1を被削材43に相対的に近づける。次に、図11に示すように、回転工具1における第1刃及び第2刃の少なくとも一方を被削材43に接触させて被削材43を切削する。なお、図11においては第2刃を被削材43に接触させている。そして、図12に示すように、回転工具1をさらにZ方向に移動させることによって、回転工具1を被削材43から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、被削材43を固定させるとともに回転軸Xの周りで回転工具1を回転させた状態で、回転工具1を被削材43に近づけている。また、図11においては、回転している回転工具1の第2刃を被削材43に接触させることによって、被削材43を切削している。また、図12においては、回転工具1を回転させた状態で被削材43から遠ざけている。
なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、回転工具1を動かすことによって、回転工具1を被削材43に接触させる、あるいは、回転工具1を被削材43から離している。当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材43を回転工具1に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材43を回転工具1から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、回転工具1を回転させた状態を維持して、被削材43の異なる箇所に第1刃及び第2刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、図11では、Z方向に沿って回転工具1が移動していたが、この態様に限定されない。例えば、回転工具1が回転軸Xに沿った方向に移動しつつ切削を行なってもよい。
被削材43の材質の代表例としては、アルミ、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
1・・・回転工具
3・・・本体
3a・・第1端(先端)
3b・・第2端(後端)
5・・・第1刃
7・・・第2刃
9・・・第1溝
11・・・第2溝
13・・・切削部
15・・・シャンク部
17・・・輪郭
17a・・第1領域
17b・・第2領域
17c・・第3領域
19・・・第1刃部
21・・・第2刃部
23・・・第3刃部
25・・・第1溝部
27・・・第2溝部
29・・・第1部位
31・・・第2部位
33・・・第3部位
35・・・第4部位
41・・・第3溝
43・・・被削材
X・・・回転軸
Y・・・回転方向
Z・・・切削方向

Claims (8)

  1. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体と、
    前記第1端側に位置する第1刃と、
    前記本体の外周において前記第1端側から前記第2端側に向かって位置する第2刃と、
    前記第1刃に沿って位置する第1溝と、
    前記第2刃に沿って位置するとともに前記第1溝に続いて位置する第2溝とを備え、
    前記第1溝は、前記回転軸に沿った断面において、
    前記回転軸側から延びる輪郭が凸曲線形状であり、
    前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有しており、
    前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部と、該第2刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第3刃部とを備え、
    前記第1溝は、前記第1刃部に沿って位置する第1溝部と、前記第2刃部に沿って位置する第2溝部とを備え、
    前記第1端の正面視において、前記第1溝部の溝分割角が、前記第2溝部の溝分割角よりも大きく、
    前記回転軸に沿った断面において、
    前記第1溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第1部位を有し、
    前記第2溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第2部位を有し、
    前記第1部位の曲率半径が、前記第2部位の曲率半径よりも大きい回転工具。
  2. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体と、
    前記第1端側に位置する第1刃と、
    前記本体の外周において前記第1端側から前記第2端側に向かって位置する第2刃と、
    前記第1刃に沿って位置する第1溝と、
    前記第2刃に沿って位置するとともに前記第1溝に続いて位置する第2溝とを備え、
    前記第1溝は、前記回転軸に沿った断面において、
    前記回転軸側から延びる輪郭が凸曲線形状であり、
    前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有しており、
    前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部と、該第2刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第3刃部とを備え、
    前記第1溝は、前記第1刃部に沿って位置する第1溝部と、前記第2刃部に沿って位置する第2溝部とを備え、
    前記第1端の正面視において、前記第1溝部の溝分割角が、前記第2溝部の溝分割角よりも大きく、
    前記回転軸に沿った断面において、
    前記第1溝部における前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい第3部位を有し、
    前記第2溝部における前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい第4部位を有し、
    前記第3部位の曲率半径が、前記第4部位の曲率半径よりも大きい回転工具。
  3. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体と、
    前記第1端側に位置する第1刃と、
    前記本体の外周において前記第1端側から前記第2端側に向かって位置する第2刃と、
    前記第1刃に沿って位置する第1溝と、
    前記第2刃に沿って位置するとともに前記第1溝に続いて位置する第2溝とを備え、
    前記第1溝は、前記回転軸に沿った断面において、
    前記回転軸側から延びる輪郭が凸曲線形状であり、
    前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有しており、
    前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部と、該第2刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第3刃部とを備え、
    前記第1溝は、前記第1刃部に沿って位置する第1溝部と、前記第2刃部に沿って位置する第2溝部とを備え、
    前記第1端の正面視において、前記第1溝部の溝分割角が、前記第2溝部の溝分割角よりも大きく、
    前記回転軸に沿った断面において、
    前記第1溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第1部位を有し、
    前記第2溝部における前記輪郭は、前記回転軸に近い位置に、前記回転軸から離れた位置よりも曲率半径の大きい第2部位を有し、
    前記第2部位の長さが、前記第1部位の長さよりも長い回転工具。
  4. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体と、
    前記第1端側に位置する第1刃と、
    前記本体の外周において前記第1端側から前記第2端側に向かって位置する第2刃と、
    前記第1刃に沿って位置する第1溝と、
    前記第2刃に沿って位置するとともに前記第1溝に続いて位置する第2溝とを備え、
    前記第1溝は、前記回転軸に沿った断面において、
    前記回転軸側から延びる輪郭が凸曲線形状であり、
    前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい部位を有しており、
    前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部と、該第2刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第3刃部とを備え、
    前記第1溝は、前記第1刃部に沿って位置する第1溝部と、前記第2刃部に沿って位置する第2溝部とを備え、
    前記第1端の正面視において、前記第1溝部の溝分割角が、前記第2溝部の溝分割角よりも大きく、
    前記回転軸に沿った断面において、
    前記第1溝部における前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位
    置よりも曲率半径の小さい第3部位を有し、
    前記第2溝部における前記輪郭は、前記回転軸より離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい第4部位を有し、
    前記第4部位の長さが、前記第3部位の長さよりも長い回転工具。
  5. 前記輪郭は、前記回転軸から離れた位置に、前記回転軸に近い位置よりも曲率半径の小さい第1部と、該第1部よりも前記回転軸から離れるとともに前記第1部よりも曲率半径の小さい第2部とを有している請求項1乃至のいずれか1つに記載の回転工具。
  6. 前記第1刃は、第1刃部と、該第1刃部に対して回転方向の前方において隣り合う第2刃部とを有しており、
    前記第1端の正面視において、前記第1刃部と前記第2刃部との間に位置する前記第1溝は、前記第1刃部に平行な方向に延びた第3溝を有している請求項1乃至のいずれか1つに記載の回転工具。
  7. 前記第1溝は、前記第3溝を複数有している請求項に記載の回転工具。
  8. 前記第3溝は、前記本体の外周側において前記第2溝につながっている請求項又はに記載の回転工具。
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