JP6809141B2 - 局所フローはんだ付け装置 - Google Patents

局所フローはんだ付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6809141B2
JP6809141B2 JP2016214119A JP2016214119A JP6809141B2 JP 6809141 B2 JP6809141 B2 JP 6809141B2 JP 2016214119 A JP2016214119 A JP 2016214119A JP 2016214119 A JP2016214119 A JP 2016214119A JP 6809141 B2 JP6809141 B2 JP 6809141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
temperature
local flow
soldering
flow soldering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016214119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018074052A (ja
Inventor
晃治 中山
晃治 中山
昌志 磯田
昌志 磯田
渉 横田
渉 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016214119A priority Critical patent/JP6809141B2/ja
Publication of JP2018074052A publication Critical patent/JP2018074052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6809141B2 publication Critical patent/JP6809141B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Molten Solder (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、局所フローはんだ付け装置に関するものである。
従来より、リード部を有する電子部品を基板にはんだ付けするにあたっては、フローはんだ付け装置が広く使用されてきた。このフローはんだ付け装置は、リード部を基板のスルーホールに挿入した状態で該基板の下面側に溶融はんだ流体を当てることにより、リード部と基板のランドとをはんだ付けする装置である。また、フローはんだ付け装置は、基板の幅と同程度の幅にはんだ流体を吐出し、複数の電子部品を一括で基板にはんだ付けするものが一般的であった。
しかし近年、環境保全の観点から、鉛の使用を制限する動きが全世界で広がっており、鉛フリーはんだが主流となってきている。この鉛フリーはんだは、有鉛はんだと比較して融点が高いことから、上述したフローはんだ付け装置による一括はんだ付けでは、電子部品の過熱不足によるはんだ付け不良や、加熱過多による部品故障等の問題が生じていた。
これらの問題を解決するために、基板の幅と同程度の幅にはんだ流体を吐出するのではなく、はんだ付け箇所ごとにはんだ流体を吐出する局所フローはんだ付け装置が開発された。この局所フローはんだ付け装置は、はんだ付け箇所ごとにはんだ付け時間を設定できるため、加熱不足となる電子部品には長いはんだ付け時間を設定し、はんだ付け不良を減らすことができる。また、耐熱温度が低い電子部品のはんだ付けに対しては、短いはんだ付け時間を設定することで電子部品の温度上昇を抑えることができる。
しかし、上記局所フローはんだ付け装置は、基板をプリヒーターで予備加熱した後、はんだ槽上に移動させて、この基板の複数のはんだ付け箇所を一箇所ずつはんだ付けすることから、はんだ付け作業中に基板が冷めてしまうという問題が生じていた。この問題を解決する局所フローはんだ付け装置が特許文献1に開示されている。
図11に示すように、特許文献1の局所フローはんだ付け装置200は、はんだ槽3及びはんだ噴流ノズル4を有するフロー装置本体2と、はんだ槽3の上部に設置されて基板10を下側から矢印Tに示すように加熱する加熱装置206と、制御部209と、を備えている。図11中の符号5は溶融はんだ流体であり、符号Eはリード部を有する電子部品である。この局所フローはんだ付け装置200によれば、基板10を加熱装置206で予備加熱した後、該基板10をほとんど移動させる必要がない上、局所フローはんだ付け作業時に加熱装置206により基板10を保温することができるため、はんだ付け不良を防止できるとともに効率良くはんだ付け作業を行うことができる。
しかし、図11に示す局所フローはんだ付け装置200においては、基板10を下側から加熱するため、基板10上面に載置された電子部品Eの温度が上がり難く、そのために、はんだ付け箇所がはんだ付け可能な温度に到達するまでに時間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、はんだ付け不良を防止できるとともに作業時間を短縮できる局所フローはんだ付け装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源を備え、はんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が所定時間を超えるはんだ付け箇所をはんだ付けする直前に、当該はんだ付け箇所に最も近くかつはんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が前記所定時間を超えないはんだ付け箇所をはんだ付けすることを特徴とする。
本発明は、基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源を備え、はんだ付け可能な温度に到達する順番を、熱伝導・熱伝達解析により予測し、前記順番に基いてはんだ付けすることを特徴とする。
本発明は、基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源と、前記基板及び前記電子部品のうちの所定部分の温度を計測する温度計測手段と、前記温度計測手段が計測した所定部分の温度と当該所定部分の耐熱温度との比較に基いて、前記熱源の加熱範囲外に前記所定部分を退避させるか否かを決定する退避判断手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源を備えているので、電子部品を直接加熱することができ、短い時間ではんだ付け箇所をはんだ付け可能な温度に到達させることができる。また、基板を熱源で予備加熱した後、該基板をほとんど移動させる必要がない上、局所フローはんだ付け作業時に熱源により基板を保温することができるため、はんだ付け不良を防止できるとともに効率良くはんだ付け作業を行うことができる
本発明の第1の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置の概略構成図である。 図1の局所フローはんだ付け装置を用いたはんだ付け箇所の温度上昇時間と、図11の従来の局所フローはんだ付け装置を用いたはんだ付け箇所の温度上昇時間を表したグラフである。 図1の基板における熱容量が異なる3つの電子部品のはんだ付け箇所を示す図である。 図3の3つの電子部品のうちはんだ付け可能温度に到達する時間がもっとも遅い電子部品からはんだ付けを開始する場合に、3つ全ての電子部品をはんだ付けするのに要する時間を表す図である。 図3の3つの電子部品のうちはんだ付け可能温度に到達した順にはんだ付けを開始する場合に、3つ全ての電子部品をはんだ付けするのに要する時間を表す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置においてはんだ付けする順番を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置の概略構成図である。 本発明の第7の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置の概略構成図である。 本発明の第8の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置の概略構成図である。 本発明の第9の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を構成するパネル式加熱装置の模式図である。 従来の局所フローはんだ付け装置の概略構成図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図1〜5を参照して説明する。
図1に示す局所フローはんだ付け装置101は、基板10に設けられたスルーホールに電子部品Eのリード部を挿入し、リード部の先端が出ている側の基板表面、すなわち基板10の下面側、に対し、融解はんだ流体5を部分的に接触させることにより、複数のはんだ付け箇所を一箇所ずつはんだ付けする装置である。局所フローはんだ付け装置101は、図1に示すように、はんだ槽3及びはんだ噴流ノズル4を有するフロー装置本体2と、基板10の上側に配置されて、基板10及び基板10上面に載置された電子部品Eを矢印Tに示すように加熱する熱源6と、制御部9と、を備えている。
なお、図11に示す従来の局所フローはんだ付け装置200においては、はんだ槽3のある側、すなわち基板10の下側に加熱装置206を配置して基板10の予備加熱を行っており、リード部又は基板10を介してしか電子部品Eを加熱することができなかった。本発明では、熱源6が電子部品Eを直接加熱することができるように、はんだ付けを行う基板表面の反対側の表面、すなわち基板10の上面側より加熱できるように熱源6を配置している。
図2は、図1の局所フローはんだ付け装置101を用いたはんだ付け箇所の温度上昇時間と、図11の従来の局所フローはんだ付け装置200を用いたはんだ付け箇所の温度上昇時間を表したグラフである。図2より、基板10の上面側からの加熱による方が、はんだ付け箇所が短い時間ではんだ付け可能な温度に到達することが分かる。
さらに、本実施形態では、基板10の複数のはんだ付け箇所を、はんだ付け可能な温度に到達した順にはんだ付けするとともに、はんだ付け可能な温度に到達したはんだ付け箇所は、他のはんだ付け箇所がはんだ付け可能な温度に到達していなくてもはんだ付けするが、これは例えば、制御部9に格納されたプログラムの指示に従って行われる。
図3は、図1の基板10における熱容量が異なる3つの電子部品E1、E2、E3のはんだ付け箇所を示す図である。これら3つの電子部品E1、E2、E3は、それぞれ熱容量が異なることにより、はんだ付け可能温度に到達する時間が異なっている。
図4は、図3の3つの電子部品E1、E2、E3のうちはんだ付け可能温度に到達する時間がもっとも遅い電子部品E3からはんだ付けを開始する場合に、3つ全ての電子部品E1、E2、E3をはんだ付けするのに要する時間を表す図である。ここで、1部品あたりのはんだ付け時間をΔtfとおくと、電子部品E3がはんだ付け可能な温度に到達するt3時間経過後に、3部品分のはんだ付け時間3×Δtfが必要となり、1基板あたりのはんだ付け時間はt3+3×Δtfとなる。
一方、図5は、図3の3つの電子部品E1、E2、E3のうちはんだ付け可能温度に到達した順に、それぞれ到達した時点からはんだ付けを開始する場合に、3つ全ての電子部品E1、E2、E3をはんだ付けするのに要する時間を表す図である。この場合、電子部品E3がはんだ付け可能な温度に到達する時間t3までの間に、電子部品E1と電子部品E2のはんだ付けを終えることができる。こうすることにより、t3経過後にすべき作業は電子部品E3のはんだ付けのみとなり、1基板あたりのはんだ付け時間はt3+Δtfとなり、2×Δtf分の短縮ができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図6を参照して説明する。図6において、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施形態において,熱源6より電子部品E及び基板10を加熱した場合、熱容量が大きい電子部品Eでは、はんだ付け可能な温度に到達するまでに時間がかかり、その時間が基板1枚あたりのはんだ付け時間を長くする原因となる。そこで、本実施形態では、局所フローはんだ付けの作業時に基板10における溶融はんだ流体5が接触している場所の近傍においてもその溶融はんだ流体5の熱により温度上昇する性質を利用して、熱容量が大きい等、はんだ付け可能な温度に到達するまでに最も時間のかかる電子部品Eの最も近くに位置している電子部品Eのはんだ付けを、必ず前記最も時間のかかる電子部品Eのはんだ付けの直前に行う。こうすることにより、基板1枚あたりのはんだ付け時間を短縮することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置においてはんだ付けする順番を説明するための図である。図6において、図1に示す局所フローはんだ付け装置101によりはんだ付け可能な温度に到達する順番が、(電子部品E1−1,電子部品E1−2)→(電子部品E2−1,電子部品E2−2)→電子部品E3であるとする。このとき電子部品E1−1と電子部品E1−2、もしくは電子部品E2−1と電子部品E2−2は同時にはんだ付け可能な温度に到達する。
本実施の形態に従うと、電子部品E1−2→(電子部品E2−1,電子部品E2−2) →電子部品E1−1→電子部品E3の順ではんだ付けを実施することとなる。電子部品E2−1,電子部品E2−2はどちらが先でもかまわない。こうすることにより、電子部品E1−1をはんだ付けする際に近傍に位置する電子部品E3について加熱が促成されるため、電子部品E3のはんだ付け可能な温度に達する時間が短縮され、結果、第1の実施形態以上に基板1枚あたりのはんだ付け時間を短縮することができる。
上記第2の実施形態では、はんだ付け可能な温度に到達するまでに最も時間のかかる電子部品Eの最も近くに位置している電子部品Eのはんだ付けを、前記最も時間のかかる電子部品Eのはんだ付けの直前に行っていたが、これ以外に、はんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が所定時間を超える電子部品Eの最も近くに位置しかつはんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が前記所定時間を超えない電子部品Eのはんだ付けを、前記所定時間を超える電子部品Eのはんだ付けの直前に行うようにしても良い。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を説明する。本実施形態の局所フローはんだ付け装置は、第1の実施形態の局所フローはんだ付け装置101に、熱伝導、熱伝達解析によりはんだ付け可能な温度に到達する時間を予測し、その時間からはんだ付けする順番を決定する機能を付加したはんだ付け装置である。この機能は、局所フローはんだ付け装置101の制御部9に付加されている。
本実施形態によれば、はんだ付け可能な温度に到達する時間を実際に測定せずとも、事前に基板1枚あたりのはんだ付け時間を予測することができ、電子部品、基板等実物を用意する前に基板1枚あたりのはんだ付け時間を予測できる。このことにより、生産準備の効率化を実現できる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図7を参照して説明する。図7において、第1〜3の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図7に示す局所フローはんだ付け装置104は、第1〜3の実施形態の局所フローはんだ付け装置において、基板10及び電子部品Eのうちの所定部分の温度を計測する温度計測手段7と、この温度計測手段7が計測した所定部分の温度に基き、はんだ付け箇所がはんだ付け可能な温度に到達したか否かを判断する温度判断手段と、をさらに備えている。温度計測手段7は、赤外線等電磁波を観測する非接触方式であっても、接触方式であっても良い。図7中の符号R1は、温度計測手段7の温度計測範囲を表している。また、前記温度判断手段は、制御部9に付加されている。
このように、温度計測手段7によって計測すれば、はんだ付け可能な温度に到達したことを実測により正確に判断し、はんだ付けすることができる。なお、第3の実施形態の局所フローはんだ付け装置は、上述したように、熱伝導、熱伝達解析によりはんだ付け可能な温度に到達する時間を予測する機能を備えているが、温度計測手段7を併用することにより、はんだ付け可能な温度に到達したことをより正確に判断することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を説明する。
本実施形態の局所フローはんだ付け装置は、第4の実施形態の局所フローはんだ付け装置104において、温度計測手段7が、電子部品Eのリード部の温度を計測する。本実施形態によれば、温度計測手段7が電子部品Eのリード部の温度を計測することから、放熱が大きい電子部品Eであるか判断でき、電子部品Eごとに適した所定のはんだ付け温度を設定できるので、はんだ付け品質を良好にすることができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を説明する。
本実施形態の局所フローはんだ付け装置は、第4の実施形態の局所フローはんだ付け装置104において、温度計測手段7が、基板10のランド上面の温度を計測する。本実施形態によれば、温度計測手段7が基板10のランド上面の温度を計測することから、放熱が大きい基板ランド位置であるか判断でき、ランドごとに適した所定のはんだ付け温度を設定できるので、はんだ付け品質を良好にすることができる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図8を参照して説明する。図8において、第1〜6の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図8に示す局所フローはんだ付け装置107は、第1の実施形態の局所フローはんだ付け装置101に、電子部品E及び基板10の温度を計測する温度計測手段と、前記温度計測手段が計測した電子部品E及び基板10の温度とこれら電子部品E及び基板10の耐熱温度との比較に基いて、熱源6の加熱範囲R2外に電子部品E及び基板10を退避させるか否かを決定する退避判断手段と、をさらに備え、熱源6又は基板10が稼動することにより熱源6の加熱範囲R2外に電子部品E及び基板10を退避させることができるはんだ付け装置である。前記退避判断手段は、制御部9に付加されている。図8には、基板10が矢印S方向に水平移動することにより、電子部品E及び基板10が熱源6の加熱範囲R2外に退避した状態が示されている。
電子部品E、基板10は、耐熱温度以上になると、内部空間の膨張や焼失や熱膨張による剥離等が発生し、故障することが分かっている。よって、本実施形態では、はんだ付け時の加熱により前記故障を発生させないために、すなわち電子部品E及び基板10の耐熱温度以下の温度ではんだ付けすることができるように、上述した機能を付加している。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図9を参照して説明する。図9において、第1〜7の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図9に示す局所フローはんだ付け装置108は、第7の実施形態の局所フローはんだ付け装置107において、熱源6の加熱範囲R2外に退避した電子部品E及び基板10を冷却する冷却手段8をさらに備えたはんだ付け装置である。熱源6の加熱範囲R2外に電子部品Eが出ると、熱伝導、熱伝達による部品温度は下降するが、例えば空冷や接触式の積極的に冷却する冷却手段8により、短時間で温度を下降させることができる。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を、図10を参照して説明する。図10において、第1〜8の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図10に示す局所フローはんだ付け装置109は、第1の実施形態の局所フローはんだ付け装置101において、熱源6の代わりにパネル式加熱装置6’を備えたはんだ付け装置である。パネル式加熱装置6’は、基板10の上側に、該基板10と平行に配置されている。
この局所フローはんだ付け装置109は、パネル式加熱装置6’及び制御部9によって、基板10の一部だけを加熱しないように部分的に熱エネルギーを発しない制御をしたり、逆に基板10の一部分だけを加熱するように部分的に熱エネルギーを発する制御をしたり、集光等により制御したりすることが可能である。
図10は、パネル式加熱装置6’の中心エリア5のみ加熱を停止し,残りエリア1〜4、6〜9は加熱し続けている状態を示している。このように、パネル式加熱装置6’、基板10、電子部品Eの位置により、加熱を停止したい電子部品Eを加熱しているエリアの加熱を適宜停止することで、電子部品E及び基板10の耐熱温度以下の温度ではんだ付けすることができる。
本実施形態によれば、熱容量が異なる電子部品Eが混在し、はんだ付け可能な温度に到達する時間も大きく異なった複数の電子部品Eに対し、該電子部品Eの耐熱温度以下の温度で良好にはんだ付けすることができる。また、第7の実施形態の局所フローはんだ付け装置107で説明した基板10の退避動作を省くことができるので、タクト増加を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、基板10又はパネル式加熱装置6’を物理的に移動させることなく、パネル式加熱装置6’の各エリアの加熱を適宜停止することで、基板10及び電子部品Eを熱源の加熱範囲外に退避させているが、基板10又はパネル式加熱装置6’を物理的に移動させることで基板10及び電子部品Eを熱源の加熱範囲外に退避させる構成としても良い。
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施形態にかかる局所フローはんだ付け装置を説明する。
本実施形態の局所フローはんだ付け装置は、第1〜9の実施形態の局所フローはんだ付け装置において、基板10上の部品配置を、電子部品Eの熱容量、熱伝導度等よりはんだ付け時間が短縮される順番としている。
熱容量が大きい電子部品Eは、熱容量が小さい電子部品Eと比較し、同じ熱入力に対し温度上昇に時間がかかる。そのため、前記熱容量が大きい電子部品Eがはんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が、基板1枚あたりのはんだ付け時間の多数を占めることになる。しかし、本願発明者が鋭意研究した結果、溶融はんだ流体5を基板10に接触させた場合、接触しているごく近傍だけでなく、数倍の範囲においてもはんだ付け可能な温度に到達することが分かった。この性質を活用することにより、熱容量が大きい電子部品Eがはんだ付け可能な温度に到達するまでの時間を短縮することができ、基板1枚あたりのはんだ付け時間を短縮することができる。
具体的には、まず、基板10上で、熱容量が小さい電子部品Eの近傍に、熱容量の大きい電子部品Eを配置する。次に、熱容量の小さい電子部品Eがはんだ付け可能な温度に到達した段階で、熱容量の小さい電子部品Eをはんだ付けする。このとき、前記はんだ付け時の溶融はんだ流体5等からの熱により、近傍に配置された熱容量の大きい電子部品Eの温度が急激に上昇し、はんだ付け可能な温度に到達する。次にはんだ付けできる温度に達した前記熱容量の大きい電子部品Eをはんだ付けすれば良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
5 溶融はんだ流体
6 熱源
6’ パネル式加熱装置(熱源)
10 基板
101 局所フローはんだ付け装置
104 局所フローはんだ付け装置
107 局所フローはんだ付け装置
108 局所フローはんだ付け装置
109 局所フローはんだ付け装置
E 電子部品
特開平9−283911号公報

Claims (8)

  1. 基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、
    前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源を備え、
    はんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が所定時間を超えるはんだ付け箇所をはんだ付けする直前に、当該はんだ付け箇所に最も近くかつはんだ付け可能な温度に到達するまでの時間が前記所定時間を超えないはんだ付け箇所をはんだ付けする
    ことを特徴とする局所フローはんだ付け装置。
  2. 基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、
    前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源を備え、
    はんだ付け可能な温度に到達する順番を、熱伝導・熱伝達解析により予測し、前記順番に基いてはんだ付けする
    ことを特徴とする局所フローはんだ付け装置。
  3. 前記基板及び前記電子部品のうちの所定部分の温度を計測する温度計測手段と、
    はんだ付け箇所がはんだ付け可能な温度に到達したか否かを判断する温度判断手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の局所フローはんだ付け装置。
  4. 前記温度計測手段は、前記電子部品のリード部の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項に記載の局所フローはんだ付け装置。
  5. 前記温度計測手段は、前記基板のランド上面の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項に記載の局所フローはんだ付け装置。
  6. 基板における複数のはんだ付け箇所を、前記基板の下面側に溶融はんだ流体を部分的に当てることによりはんだ付けする局所フローはんだ付け装置であって、
    前記基板の上側に配置されて、前記基板及び前記基板上面に載置された電子部品を加熱する熱源と、
    前記基板及び前記電子部品のうちの所定部分の温度を計測する温度計測手段と、
    前記温度計測手段が計測した所定部分の温度と当該所定部分の耐熱温度との比較に基いて、前記熱源の加熱範囲外に前記所定部分を退避させるか否かを決定する退避判断手段と、を備えた
    ことを特徴とする局所フローはんだ付け装置。
  7. 前記熱源の加熱範囲外に配置された冷却手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の局所フローはんだ付け装置。
  8. 加熱エリアが分割されているとともに各加熱エリアごとに前記熱源が設けられ、
    各熱源ごとにON/OFFが可能とされている
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の局所フローはんだ付け装置。
JP2016214119A 2016-11-01 2016-11-01 局所フローはんだ付け装置 Expired - Fee Related JP6809141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214119A JP6809141B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 局所フローはんだ付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214119A JP6809141B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 局所フローはんだ付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074052A JP2018074052A (ja) 2018-05-10
JP6809141B2 true JP6809141B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=62112916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016214119A Expired - Fee Related JP6809141B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 局所フローはんだ付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6809141B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4634571B2 (ja) * 2000-06-06 2011-02-16 株式会社タムラ製作所 局所はんだ付け装置
CN100488337C (zh) * 2001-04-10 2009-05-13 日本电气株式会社 电路基板及其安装方法、以及使用该电路基板的电子设备
JP2002335075A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Nec Corp 噴流式はんだ付け装置およびはんだ付け方法
JP2003062686A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Sharp Corp フローはんだ付け装置
JP2005167142A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Nec Tohoku Ltd はんだ付け装置
JP2013193123A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Jtekt Corp はんだ付け装置、およびはんだ付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018074052A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI240336B (en) Manufacturing apparatus of electronic device, manufacturing method of electronic device, and manufacturing program of electronic device
Lai et al. Determination of smarter reflow profile to achieve a uniform temperature throughout a board
JP6809141B2 (ja) 局所フローはんだ付け装置
JP6832675B2 (ja) 予備半田成形システムおよび方法
CN209435565U (zh) 一种bga拆焊加热装置
TWI258192B (en) Manufacturing apparatus of electronic device, manufacturing method of electronic device, and manufacturing program of electronic device
CN101676671A (zh) 均温板结构
DE102004047359B3 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Regelung und Überwachung eines Lötprozesses
US20110240719A1 (en) Method of removing part having electrode on the bottom
US7691662B2 (en) Optical module producing method and apparatus
JP6303433B2 (ja) 電子部品のリワーク方法
JP2009283871A (ja) リワークソルダリング方法及びその装置
Pandey et al. Thermal profile optimization for ceramic column grid array package assembly in selective reflow system for high reliability applications
US8016180B2 (en) Thermode cleaning method
JP2008244288A (ja) 温度制御装置を備えた半導体装置及びプリント回路板
JP5273841B2 (ja) プローブ実装方法
JP2009289978A (ja) 挿入リード部品はんだ付け治具
Ismail et al. Thermal management on the solder joints of adjacent ball grid array (BGA) rework components using laser soldering
US8673655B1 (en) Semiconductor package repair process
Straubinger Novel Aspects of Reflow Soldering in Electronics Manufacturing
US9180539B1 (en) Method of and system for dressing RF shield pads
JP2000332404A (ja) リフロー装置
Aarti et al. Implementation of reflow soldering oven
JP2022007895A (ja) 接合層評価方法および接合層評価装置
Stoyanov et al. Hot nitrogen deballing of ball grid arrays

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6809141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees