JP2002335075A - 噴流式はんだ付け装置およびはんだ付け方法 - Google Patents

噴流式はんだ付け装置およびはんだ付け方法

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JP2002335075A
JP2002335075A JP2001139471A JP2001139471A JP2002335075A JP 2002335075 A JP2002335075 A JP 2002335075A JP 2001139471 A JP2001139471 A JP 2001139471A JP 2001139471 A JP2001139471 A JP 2001139471A JP 2002335075 A JP2002335075 A JP 2002335075A
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soldering
nozzle
solder
jet
molten solder
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JP2001139471A
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English (en)
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Hiroshi Matsuoka
洋 松岡
Motoharu Suzuki
元治 鈴木
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卓上型噴流式はんだ付け装置において、はん
だの濡れ性の向上を図ることにより、はんだ付けの信頼
性向上を図る。 【解決手段】 上下に移動可能な上部ノズル11の上部
に、はんだ付け部品8が搭載された基板7を載置する。
はんだ槽1内に設置されたポンプ4を作動させることに
より、ヒータ2により加熱した溶融はんだ3を、下部ノ
ズル10の中を送り込み、下部ノズル10上端部より溶
融はんだを噴流させる。このとき、溶融はんだ3の持つ
熱を輻射によってはんだ付け部9に伝達して予備加熱を
行う。所定の時間予備加熱を行なった後に、上部ノズル
11を下降させ、溶融はんだ液面とはんだ付け部9とを
接触させることによりはんだ付けを行なう。このとき、
溶融はんだは上部ノズル11の上端部のはんだ噴流部1
1bを通して噴流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品のはんだ付け
部に溶融はんだの噴流波を供給することではんだ付けを
行う噴流式はんだ付け装置とはんだ付け方法に関し、特
にプリント配線板等に用いる部分はんだ付けに適した卓
上型噴流タイプのはんだ付け装置とこの装置を用いたは
んだ付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の卓上型噴流タイプのはんだ付け装
置においては、はんだ槽の中で溶融させたはんだをポン
プによりノズルを通して送り出し、生じた盛り上がり部
分(噴流)とはんだ付け部とを所定の時間接触させるこ
とにより、はんだ付けを行なっている。図8(a)〜
(d)は、従来のこの種のはんだ付け装置を用いて行う
はんだ付け方法を工程順に示す断面図である。以下、図
8を参照して従来の卓上型噴流式はんだ付け装置とこれ
を用いたはんだ付け方法について説明する。はんだ槽5
1には、ヒータ52により加熱された溶融はんだ53が
収容されている。フラックスを塗布した基板57にはん
だ付け部品58を装着した〔図8(a)〕後に、ノズル
56上に基板57を載置する〔図8(b)〕。ここで、
ノズル56の上端面は凹凸に形成されており、その凸部
は基板57と接触しその凹部は噴流はんだの経路とな
る。次に、噴流発生用のポンプ54を作動させて溶融は
んだ53を送り込んでノズル56の上端から噴流させ、
5〜6秒間はんだ付け部59と溶融はんだ53とを接触
させる〔図8(c)〕。しかる後、ポンプ54を停止さ
せる〔図8(d)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の卓上型噴流式は
んだ付け装置は、部品のはんだ付け部に溶融はんだの噴
流波を供給し、溶融はんだの噴流にはんだ付け部を5〜
6秒接触させることにより簡易にはんだ付けを行うこと
ができるように構成されたものであるため、予備加熱を
行う機能ないし構造を有していない。一般に、はんだ付
けの予備加熱は以下の目的を持って行われる。 フラックスに含まれる溶剤(アルコール類)を蒸発さ
せて、はんだフィレットに形成されるピンホールやブロ
ーホールを少なくする。 フラックスの活性剤を活性化させ、酸化膜除去や表面
清浄化を行ってはんだ付け部の濡れ性を改善する。 はんだ付け部と溶融はんだとの温度差を少なくしては
んだ付け時のヒートショックを緩和する。
【0004】ところが、鉛−錫共晶はんだのような濡れ
性に優れたはんだ材を使用する場合には、上記の目的を
もって行われる予備加熱を省略しても一定程度に信頼性
のあるはんだ付けを行うことが可能である。そのため、
部分的なはんだ付けを簡易に行うための卓上型噴流式は
んだ付け装置では、上述したように予備加熱のための機
構が備えられていなかった。而して、昨今では、鉛フリ
ーはんだが多用されるようになってきているが、鉛フリ
ーはんだは従来最も広く採用されてきた鉛−錫はんだよ
りも濡れ性に劣るため、鉛フリーはんだのはんだ付けで
は、予備加熱を行って上述したないしの効果が十分
に得られるようにすることが必要となる。従って、従来
の卓上型噴流式はんだ付け装置を用いて鉛フリーはんだ
によるはんだ付けを行った場合には、溶融はんだの十分
な濡れ上がりが得られずはんだ付け不良が発生しやすい
ことになる。
【0005】この濡れ上がり特性について、図9を参照
して説明する。図9は、はんだ付け部であるソケットの
リード61と基板57上のパッド60とがはんだ62に
よりはんだ付けされた状態を模式的に示す断面図であ
る。はんだの濡れ性が良好であれば、接続すべき個所に
充分に溶融はんだが濡れ上がり、図9(a)に示すよう
に、良好な接続状態にはんだ付けされる。しかし、はん
だ濡れ性が良好でない場合には、溶融はんだが濡れ上が
らないために、図9(b)に示すように、接続が不完全
となる。この濡れ上がり特性を改善するために、溶融は
んだとの接触時間を長くしてはんだ付け部59のフラッ
クスを溶融はんだからの伝導熱によって活性化すること
も考えられる。しかし、噴流はんだとの接触時間を長く
しても噴流はんだによってフラックスが洗い流されたり
高温の溶融はんだとの接触によりフラックスが劣化した
りするために濡れ上がり特性改善効果を期待することは
できない。本発明の課題は、上述した従来技術の問題点
を解決することであって、その目的は、鉛フリーはんだ
のような濡れ性に劣るはんだ材を用いても、良好な濡れ
上がり特性を得ることのできる噴流式はんだ付け装置と
これを用いたはんだ付け方法とを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、溶融はんだを収容するはんだ槽内
にポンプを設け、このポンプから送りだされる溶融はん
だをノズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流式はん
だ付け装置において、基板を保持し基板に搭載された被
はんだ付け部品のはんだ付け部を所定時間溶融はんだに
近付けておくことができ、かつ、被はんだ付け部品のは
んだ付け部を噴流はんだに接触させることのできる基板
載置台を備えることを特徴とする噴流式はんだ付け装
置、が提供される。
【0007】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、溶融はんだを収容するはんだ槽内にポンプを
設け、このポンプから送りだされる溶融はんだをノズル
から噴流させてはんだ付けを行う噴流式はんだ付け装置
において、ノズルが、ポンプから溶融はんだが送り込ま
れる下部ノズルと、上下動可能で前記下部ノズルから分
離させることができることのできる上部ノズルとを備え
ることを特徴とする噴流式はんだ付け装置、が提供され
る。
【0008】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、溶融はんだを収容するはんだ槽内に噴流用ポ
ンプを設け、この噴流用ポンプから送りだされる溶融は
んだをノズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流式は
んだ付け装置において、前記ノズルの管体の内部に溶融
はんだの往路と復路とを設け該往路と復路とにより溶融
はんだを循環させることができるように構成されている
ことを特徴とする噴流式はんだ付け装置、が提供され
る。
【0009】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、(1)被はんだ付け部品のはんだ付け部を溶
融はんだに近付けて所定時間予備加熱を行う過程と、
(2)前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴流はん
だに接触させ手段はんだ付けを行う過程と、を有するこ
とを特徴とするはんだ付け方法、が提供される。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、下部ノズルと、前記下部ノズルから分離させ
ることができこれから上昇させることのできる上部ノズ
ルとを備えるノズルから噴流する溶融はんだに、基板に
搭載された被はんだ付け部品のはんだ付け部を接触させ
てはんだ付けを行う方法において、(1)前記下部ノズ
ルから分離して所定距離上昇している上部ノズル上に前
記基板を載置し、前記下部ノズルの上端部から溶融はん
だを噴流させて前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を
噴流はんだに近付けて所定時間予備加熱を行う過程と、
(2)前記上部ノズルを前記下部ノズル上に降下させ、
前記上部ノズルの上端部より溶融はんだを噴流させ前記
被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴流はんだに接触さ
せてはんだ付けを行う過程と、を有することを特徴とす
るはんだ付け方法、が提供される。
【0011】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、その管体の内部に溶融はんだの往路と復路と
を設けられ該往路と復路とにより溶融はんだを循環させ
ることができるように構成されているノズルから噴流す
る溶融はんだに、基板に搭載された被はんだ付け部品の
はんだ付け部を接触させてはんだ付けを行う方法におい
て、(1)前記ノズルの管体内に溶融はんだを循環させ
つつ該ノズルの上端部に前記基板を載置して前記被はん
だ付け部品のはんだ付け部に対して所定時間予備加熱を
行う過程と、(2)前記上部ノズルの上端部より溶融は
んだを噴流させ前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を
噴流はんだに接触させてはんだ付けを行う過程と、を有
することを特徴とするはんだ付け方法、が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て実施例に即し図面を参照して詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例である卓上
型噴流式はんだ付け装置の概略の構成を示す断面図であ
る。はんだ槽1内に収容されているはんだは、ヒータ2
により加熱されて240〜260℃の温度で溶融化され
る。はんだ槽1の中にはポンプ4が設置されており、こ
のポンプ4は溶融はんだ3をノズル内に送り込む。本実
施例においては、ノズルは、下部ノズル10と上部ノズ
ル11とから構成される。上部ノズル11上には、はん
だ付け部品8が搭載された基板7が載置される。また、
上部ノズル部11はモータ等の動力により上下動される
ようにに構成されている。図1は、上部ノズル11が上
昇された状態を示し、このとき、ポンプ4により送り込
まれた溶融はんだ3は、下部ノズル10と上部ノズル1
1の間から噴流される。そして、この状態で溶融はんだ
5の輻射熱によってはんだ付け部に対する予備加熱が行
われる。
【0013】上部ノズル11を図示された状態から降下
させて下部ノズル10に嵌合させることができる。この
状態では、ポンプ4により送り込まれた溶融はんだは、
上部ノズル11の上端部より噴流することとなり、この
噴流はんだが基板7に接触することによりはんだ付けが
行われる。ここで、上部ノズル11の上端面の形状を明
らかにするために、ノズルの部分斜視図を図2に示す。
図2に示すように、上部ノズル11の上端面は凹凸に形
成されている。四隅の凸部は基板を載せる基板載置部1
1aになされ、凹部は上部ノズル11が降下した際に溶
融はんだが通過するはんだ噴流部11bとなる。上部ノ
ズル11は、図外駆動源に連結された上下作動杆15に
より上下動される。
【0014】次に、本実施例装置の動作について、工程
順断面図である図3を参照にして説明する。基板7のは
んだ付け面にフラックスを塗布した後、基板7にはんだ
付け部品8を搭載する〔図3(a)〕。次に、上部ノズ
ル11の上部にはんだ付け部9が収まるように目視によ
り位置合わせを行い、上部ノズル11の上部に基板7を
載置する〔図3(b)〕。基板7を上部ノズル11上に
載置した状態で、上部ノズル11を下部ノズル10よ
り、5mm程度上昇させる〔図3(c)〕。次に、はん
だ槽1に設置されたポンプ4を作動させると、このポン
プから送り出される溶融はんだ3は下部ノズル10の上
端開口部から噴流される。この240〜260度に加熱
された溶融はんだ3の溶融はんだ液面5をはんだ付け部
9に近接させることにより、溶融はんだ液面5からの輻
射熱をはんだ付け部9に伝えることができ、はんだ付け
部9の予備加熱を行うことができる。
【0015】また、このとき、溶融はんだ3は上部ノズ
ル11と下部ノズル10との間隙からはんだ槽1へ流れ
出るため、溶融はんだ3がはんだ付け部9に直接接触す
ることはない。従って、フラックスの流出や劣化が生じ
るおそれはない〔図3(d)〕。予備加熱終了後に、上
部ノズル11を降下させて、下部ノズル10と嵌合させ
る。これにより、溶融はんだ3が下部ノズル10より上
部ノズル11へ送り出されて上部ノズル11の上端部凹
部(はんだ噴流部11b)から噴流する。これにより、
はんだ付け部9が溶融はんだと接触することになる。そ
して、はんだ付け部9と溶融はんだとを5〜6秒接触さ
せることによりはんだ付けを行う〔図3(e)〕。
【0016】次に、ポンプ4の動作を停止してノズル部
への溶融はんだ3の送り出しを停止させる。ポンプ4を
停止させると、溶融はんだ液面5が下がり、一連のはん
だ付け工程が完了する〔図3(f)〕。この方法によっ
て、濡れ性に劣るはんだ、例えば、鉛フリーはんだを使
用する場合にも、充分な予備加熱を行なうことによって
濡れ上がり特性を改善することができ、良好にはんだ付
けを行なうことが可能になる。上記の過程において、予
備加熱時間およびはんだ付け時間等は、はんだ付け部の
面積、溶融はんだの温度、はんだ付け雰囲気等の条件等
によって異なる。したがって、事前の実装条件設定の段
階において、熱電対等を利用して温度プロファイルを実
測し、使用はんだにあった適正なはんだ付け条件をあら
かじめ決定しておくことが必要である。
【0017】(実施例2)図4は、本発明の第2の実施
例である卓上型噴流式はんだ付け装置の概略の構成を示
す断面図である。本実施例において、はんだ槽1に収容
された溶融はんだ3の中に設けてあるポンプ4と、この
ポンプ4から送り出される溶融はんだ3をノズル6から
噴流させてはんだ付けを行う点は、第1の実施例と同様
である。異なる点は、ノズルが単一のものとなされると
共に、そのノズル6の管体内部が2重構造の溶融はんだ
経路になされていることと、その管体内に溶融はんだ3
を循環させるための予備加熱用補助ポンプ14が設けら
れている点である。このノズル6においても、その上端
面は凹凸に形成されており、それぞれはんだ噴流部6b
と基板載置部6aになされている。
【0018】次に、本実施例装置の動作について、工程
順断面図である図5を参照して説明する。基板のはんだ
付け面にフラックスを塗布した後、基板7にはんだ付け
部品8を搭載する〔図5(a)〕。次に、ノズル6の上
部にはんだ付け部9が収まるように目視で位置合わせを
行い、ノズル6の上端部(基板載置部6a)に基板7を
載置する。溶融はんだ循環用の予備加熱用補助ポンプ1
4は予め始動されており、240〜260度に加熱され
た溶融はんだ3がノズル6の管体内部を循環している。
そのとき、溶融はんだ3の熱はノズル管体上端面を介し
ての熱伝導と熱輻射により基板7に伝達される。これに
より、はんだ付け部9の予備加熱を行うことが可能とな
る〔図5(b)〕。なお、このとき予備加熱用補助ポン
プ14により送り出された溶融はんだ3は、ポンプ4の
取り込み口から出ていく。予備加熱終了後、ポンプ4を
作動させ溶融はんだ3をノズル6内に送り込む。これに
より、はんだ付け部9は溶融はんだと接触し、また溶融
はんだ3はノズル6の上端部に形成されたはんだ噴流部
6bを通して噴流される〔図5(c)〕。この状態を所
定時間維持してはんだ付けを行う。
【0019】はんだ付け後、ポンプ4の動作を停止し、
ノズル6への溶融はんだ3の送り出しを停止する。その
結果、溶融はんだの液面が下がり、はんだ付けの工程が
終了する〔図5(d)〕。なお、上記説明では予備加熱
用補助ポンプ14は常時運転されていたが、予備加熱時
にのみ〔図5(b)の工程時にのみ〕、あるいは予備加
熱時とはんだ付け時にのみ〔図5(b)および(c)の
工程時にのみ〕作動させるようにしてもよい。また、予
備加熱時間およびはんだ付け時間等は、はんだ付け部の
面積、溶融はんだの温度、はんだ付け雰囲気等により異
なるため、第1の実施例の場合と同様に、事前の実装条
件設定の段階において、熱電対等を利用して温度プロフ
ァイルを実測し、使用はんだにあった適正なはんだ付け
条件をあらかじめ決定しておくことが望ましい。なお、
以上の第1、第2の実施例においては、溶融はんだの熱
をそのまま予備加熱用熱源として利用しているため、新
たな熱源を必要としないという長所がある。
【0020】(実施例3)先に述べた第1の実施例の構
成に赤外線加熱装置を付与させることも可能である。図
6は、第1の実施例の装置に赤外線加熱装置12が付与
された第3の実施例の予備加熱時の状態を示す断面図で
ある。本実施例の卓上型噴流式はんだ付け装置におい
て、第1の実施例において示した方法により基板7の下
部からの溶融はんだ3の輻射熱による予備加熱を行なう
とともに、基板7の上部からも赤外線加熱装置12より
赤外線13を照射して、はんだ付け部9を補助的に予備
加熱する。したがって、基板7の上部および下部の両側
から効率的に加熱されることになり、特に基板上部の加
熱とフラックスの活性化をより確実にすることが可能に
なり、はんだの濡れ上がり特性をさらに向上させること
が可能となる。また、予備加熱時の熱源が増えたことに
より、予備加熱時間の短縮も可能になる。
【0021】(実施例4)第2の実施例の卓上型噴流式
はんだ付け装置に対しても、赤外線加熱装置を追加使用
することにより予備加熱の効率を上げることができる。
すなわち、第2の実施例に赤外線加熱装置を付与させた
構成を採ることも可能である。図7は、赤外線加熱装置
12が付与された第4の実施例の予備加熱時の状態を示
す断面図である。本実施例の卓上型噴流式はんだ付け装
置では、ノズル内部を循環させる溶融はんだ3の熱を、
内部に溶融はんだの流通経路を有するノズル6上部から
の熱伝導および熱輻射によりはんだ付け部9を予備加熱
するとともに、基板7の上部に設置した赤外線加熱装置
12からの赤外線13によりはんだ付け部9を補助的に
予備加熱する。したがって、第3の実施例と同様に、は
んだの濡れ上がり特性を向上させるとともに、予備加熱
時間を短縮することも可能になる。
【0022】以上、好ましい実施例について説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更が
可能なものである。例えば、実施例では、ノズル(上部
ノズル)の上端面に形成された溶融はんだ通過用の凹部
は各辺について1個ずつであったが、複数に分割して形
成してもよい。また、補助的加熱手段として赤外線加熱
装置以外の加熱手段を用いてもよい。また、本発明に係
る装置、方法は、鉛フリーはんだを使用する場合のみな
らず錫−鉛共晶はんだ等の鉛系はんだを使用する場合に
も適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による予備加熱の機構を噴流式はんだ付け装置に設ける
ことにより、はんだ付け部を効果的に予備加熱すること
ができる。従って、本発明によれば、新たな熱源を設置
することなく、濡れ性が錫−鉛共晶はんだと較べて劣っ
ている鉛フリーのはんだ等を使用したときでも、はんだ
付け部におけるはんだの濡れ上がり特性を十分に確保し
て信頼性の高いはんだ付けをすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の断面図。
【図2】 第1の実施例のノズル部の斜視図。
【図3】 第1の実施例の動作を説明するための工程順
の断面図。
【図4】 第2の実施例における装置の断面図。
【図5】 第2の実施例における動作を説明するための
工程順の断面図。
【図6】 第3の実施例の断面図。
【図7】 第4の実施例の断面図。
【図8】 従来例を説明するための工程順の断面図。
【図9】 はんだ濡れ上がり特性を説明するための断面
図。
【符号の説明】
1、51 はんだ槽 2、52 ヒータ 3、53 溶融はんだ 4、54 (噴流発生用)ポンプ 5 溶融はんだ液面 6、56 ノズル 6a 基板載置部 6b はんだ噴流部 7、57 基板 8、58 はんだ付け部品 9、59 はんだ付け部 10 下部ノズル 11 上部ノズル 11a 基板載置部 11b はんだ噴流部 12 赤外線加熱装置 13 赤外線 14 予備加熱用補助ポンプ 15 上下作動杆 60 パッド 61 リード 62 はんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42 Fターム(参考) 4E080 AA01 AB03 CA01 CA03 DB10 5E319 AB01 AC01 BB02 CC25 CC45 CD28 GG03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融はんだを収容するはんだ槽内にポン
    プを設け、このポンプから送りだされる溶融はんだをノ
    ズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流式はんだ付け
    装置において、基板を保持し基板に搭載された被はんだ
    付け部品のはんだ付け部を溶融はんだに近付けておくこ
    とができ、かつ、被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴
    流はんだに接触させることのできる基板載置台を備える
    ことを特徴とする噴流式はんだ付け装置。
  2. 【請求項2】 溶融はんだを収容するはんだ槽内にポン
    プを設け、このポンプから送りだされる溶融はんだをノ
    ズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流式はんだ付け
    装置において、基板を保持し基板に搭載された被はんだ
    付け部品のはんだ付け部を噴流はんだに近付けておくこ
    とができ、かつ、被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴
    流はんだに接触させることのできる基板載置台を備える
    ことを特徴とする噴流式はんだ付け装置。
  3. 【請求項3】 溶融はんだを収容するはんだ槽内にポン
    プを設け、このポンプから送りだされる溶融はんだをノ
    ズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流式はんだ付け
    装置において、ノズルが、ポンプから溶融はんだが送り
    込まれる下部ノズルと、上下動可能で前記下部ノズルか
    ら分離させることができる上部ノズルとを備えることを
    特徴とする噴流式はんだ付け装置。
  4. 【請求項4】 前記上部ノズルの上端面には、凹部と凸
    部とが形成されており、前記上部ノズルを降下させて前
    記下部ノズルと合体させたときには、前記上部ノズルの
    前記凹部から溶融はんだを噴流させることができること
    を特徴とする請求項3記載の噴流式はんだ付け装置。
  5. 【請求項5】 溶融はんだを収容するはんだ槽内に噴流
    用ポンプを設け、この噴流用ポンプから送りだされる溶
    融はんだをノズルから噴流させてはんだ付けを行う噴流
    式はんだ付け装置において、前記ノズルの管体の内部に
    は溶融はんだの往路と復路となる2重の溶融はんだ経路
    が形成されており、該往路と復路とにより溶融はんだを
    循環させることができるように構成されていることを特
    徴とする噴流式はんだ付け装置。
  6. 【請求項6】 前記往路の下端部に溶融はんだを循環さ
    せるための循環用ポンプを備えることを特徴とする請求
    項5記載の噴流式はんだ付け装置。
  7. 【請求項7】 前記上部ノズルの上端部には、凹部と凸
    部とが形成されており、前記噴流用ノズルにより前記凹
    部から溶融はんだを噴流させることができることを特徴
    とする請求項5または6記載の噴流式はんだ付け装置。
  8. 【請求項8】 はんだ付け部を予備加熱する外部加熱装
    置を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の噴流式はんだ付け装置。
  9. 【請求項9】 前記外部加熱装置が、赤外線加熱装置で
    あることを特徴とする請求項8記載の噴流式はんだ付け
    装置。
  10. 【請求項10】 (1)被はんだ付け部品のはんだ付け
    部を溶融はんだに近付けて所定時間予備加熱を行う過程
    と、(2)前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴流
    はんだに接触させてはんだ付けを行う過程と、を有する
    ことを特徴とするはんだ付け方法。
  11. 【請求項11】 (1)被はんだ付け部品のはんだ付け
    部を噴流はんだに近付けて所定時間予備加熱を行う過程
    と、(2)前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴流
    はんだに接触させ手段はんだ付けを行う過程と、を有す
    ることを特徴とするはんだ付け方法。
  12. 【請求項12】 下部ノズルと、前記下部ノズルから分
    離させることができこれから上昇させることのできる上
    部ノズルとを備えるノズルから噴流する溶融はんだに、
    基板に搭載された被はんだ付け部品のはんだ付け部を接
    触させてはんだ付けを行う方法において、 (1)前記下部ノズルから分離して所定距離上昇してい
    る上部ノズル上に前記基板を載置し、前記下部ノズルの
    上端部から溶融はんだを噴流させて前記被はんだ付け部
    品のはんだ付け部を噴流はんだに近付けて所定時間予備
    加熱を行う過程と、(2)前記上部ノズルを前記下部ノ
    ズル上に降下させ、前記上部ノズルの上端部より溶融は
    んだを噴流させ前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を
    噴流はんだに接触させてはんだ付けを行う過程と、を有
    することを特徴とするはんだ付け方法。
  13. 【請求項13】 その管体の内部に溶融はんだの往路と
    復路とを設けられ該往路と復路とにより溶融はんだを循
    環させることができるように構成されているノズルから
    噴流する溶融はんだに、基板に搭載された被はんだ付け
    部品のはんだ付け部を接触させてはんだ付けを行う方法
    において、 (1)前記ノズルの管体内に溶融はんだを循環させつつ
    該ノズルの上端部に前記基板を載置して前記被はんだ付
    け部品のはんだ付け部に対して所定時間予備加熱を行う
    過程と、(2)前記上部ノズルの上端部より溶融はんだ
    を噴流させ前記被はんだ付け部品のはんだ付け部を噴流
    はんだに接触させてはんだ付けを行う過程と、を有する
    ことを特徴とするはんだ付け方法。
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